年末の大一番に向けての前哨戦のひとつ,第14回兵庫ジュニアグランプリ。
先手を奪ったのはオオエピクシー。アースゼウスが2番手でカイロス。最初はこの3頭が後ろを離しました。続いたのはケイアイレオーネとハニーパイ。ミドルペースだったのではないかと思います。
向正面に入るところではカイロスを交わして3番手となっていたケイアイレオーネが,そのままスピードを緩めず外を進出して3コーナーでは先頭。アースゼウスは何とか追う構えを見せたもののオオエピクシーは後退。そのまま後続の追撃を振り切ったケイアイレオーネが優勝。前半は後方から漸進し,直線は内を突いたアップトゥデイトが5馬身差の2着。直線は外に出してアースゼウスを差したハニーパイが2馬身差で3着。
優勝したケイアイレオーネはデビューから3戦は芝を使って5着が最高でしたが,前々走でダートに出走すると未勝利脱出。前走の500万条件も連勝していました。ここはJRAの2勝馬が3頭いて,能力の比較が難しかったのですが,結果的にはこの馬が抜けていたようです。強気な騎乗が功を奏したともいえそうですが,大きな差をつけましたので,今後も楽しみな素材でしょう。Leoneはイタリア語でしし座。
騎乗したのは幸英明騎手で管理しているのは西浦勝一調教師。兵庫ジュニアグランプリは共に初制覇です。
第二部定理一一系の新しい意味については,これが成立しなければならないと明言している論考があります。松田克進の『スピノザの形而上学』です。
この著書は,スピノザの哲学における根源的とでもいうべき部分,それを松田は形而上学といっているわけですが,そうした部分がどういった構造によって成立しているのかということを解き明かそうとしたものです。大概の場合,哲学書というのは縦書きで,右から左へとページをめくっていくものですが,この本は横書きで,左から右へと進んでいく体裁となっています。
この本がこうした書かれ方をしているのにはおそらく理由があります。松田は自身の目的を果たすために多くの図や表を利用するのですが,そうした図表を掲載するにあたっては,横書きの方が便利であったでしょうし,何よりも読みやすくあるからです。
この本を十全に理解しようと欲するならば,論理学とか数学に関わるある程度の知識が必要とされます。松田のいう形而上学を構成する基本的要素は,そうした部分にあるからです。残念ながら僕にはそれに関する十分な知識というのがありませんから,松田がそれを利用してスピノザの哲学に関する結論を導出することについては,僕は何も評価することができません。ただ,出されている結論だけについていうのであれば,僕はその中には非常に納得のいくものもありますし,逆に疑問を感じてしまう部分もあります。
しかし,松田の考え方の中で,僕と最も一致する部分は,松田が示している内容以前の問題としての,スピノザの哲学を検討する場合の方法論にあるといえるかもしれません。松田は『エチカ』を十全に理解するために必要な方法は,公理系である『エチカ』を順に辿ることではなく,場合によっては後発部分から先行部分を理解することであるといっています。松田が示しているその理由に関しては僕はいくらかの疑問もあるのですが,『エチカ』の問題は『エチカ』によって解決するという僕の採用している方法は,まさに後発部分から先行部分を理解することを許容する方法といえます。
スピノザの研究書としてはユニークな部類に入るかもしれません。しかし読み応えは満点だと思います。
先手を奪ったのはオオエピクシー。アースゼウスが2番手でカイロス。最初はこの3頭が後ろを離しました。続いたのはケイアイレオーネとハニーパイ。ミドルペースだったのではないかと思います。
向正面に入るところではカイロスを交わして3番手となっていたケイアイレオーネが,そのままスピードを緩めず外を進出して3コーナーでは先頭。アースゼウスは何とか追う構えを見せたもののオオエピクシーは後退。そのまま後続の追撃を振り切ったケイアイレオーネが優勝。前半は後方から漸進し,直線は内を突いたアップトゥデイトが5馬身差の2着。直線は外に出してアースゼウスを差したハニーパイが2馬身差で3着。
優勝したケイアイレオーネはデビューから3戦は芝を使って5着が最高でしたが,前々走でダートに出走すると未勝利脱出。前走の500万条件も連勝していました。ここはJRAの2勝馬が3頭いて,能力の比較が難しかったのですが,結果的にはこの馬が抜けていたようです。強気な騎乗が功を奏したともいえそうですが,大きな差をつけましたので,今後も楽しみな素材でしょう。Leoneはイタリア語でしし座。
騎乗したのは幸英明騎手で管理しているのは西浦勝一調教師。兵庫ジュニアグランプリは共に初制覇です。
第二部定理一一系の新しい意味については,これが成立しなければならないと明言している論考があります。松田克進の『スピノザの形而上学』です。
この著書は,スピノザの哲学における根源的とでもいうべき部分,それを松田は形而上学といっているわけですが,そうした部分がどういった構造によって成立しているのかということを解き明かそうとしたものです。大概の場合,哲学書というのは縦書きで,右から左へとページをめくっていくものですが,この本は横書きで,左から右へと進んでいく体裁となっています。
この本がこうした書かれ方をしているのにはおそらく理由があります。松田は自身の目的を果たすために多くの図や表を利用するのですが,そうした図表を掲載するにあたっては,横書きの方が便利であったでしょうし,何よりも読みやすくあるからです。
この本を十全に理解しようと欲するならば,論理学とか数学に関わるある程度の知識が必要とされます。松田のいう形而上学を構成する基本的要素は,そうした部分にあるからです。残念ながら僕にはそれに関する十分な知識というのがありませんから,松田がそれを利用してスピノザの哲学に関する結論を導出することについては,僕は何も評価することができません。ただ,出されている結論だけについていうのであれば,僕はその中には非常に納得のいくものもありますし,逆に疑問を感じてしまう部分もあります。
しかし,松田の考え方の中で,僕と最も一致する部分は,松田が示している内容以前の問題としての,スピノザの哲学を検討する場合の方法論にあるといえるかもしれません。松田は『エチカ』を十全に理解するために必要な方法は,公理系である『エチカ』を順に辿ることではなく,場合によっては後発部分から先行部分を理解することであるといっています。松田が示しているその理由に関しては僕はいくらかの疑問もあるのですが,『エチカ』の問題は『エチカ』によって解決するという僕の採用している方法は,まさに後発部分から先行部分を理解することを許容する方法といえます。
スピノザの研究書としてはユニークな部類に入るかもしれません。しかし読み応えは満点だと思います。