スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

エリザベス女王即位60年記念エリザベス女王杯&外部の物体

2012-11-11 18:29:57 | 中央競馬
 秋の牝馬チャンピオン決定戦,第37回エリザベス女王杯
 先手を奪ったのはレジェンドブルー。マイネジャンヌが続きオールザットジャズが3番手。ヴィルシーナはその後ろの外で,内にはスマートシルエット。クリスマスキャロル,ホエールキャプチャ,マイネイサベルで,アカンサスとラシンティランテ。さらにマイネオーチャードとレインボーダリアといった隊列になりました。最初の1000mは62秒4で,これは悪化した馬場状態を考慮してもスローペース。
 レースを動かしたのは後方からの競馬になったエリンコートで,向正面から3コーナーにかけて外を進出。4コーナーでは逃げたレジェンドブルーとこの動きに対応したオールザットジャズの外の3番手に。ヴィルシーナはこれを先に行かせて外から手を動かしながら追っていきました。手応えはあまりよく見えませんでしたがそれでも力で先頭に。しかし力を温存していたレインボーダリアがさらに外を伸びるとこれを差し,クビ差で優勝。ヴィルシーナはこれで大レース4度めの2着。後方追走から直線入口では最後尾まで下がったピクシープリンセスが大外からアタマ差まで追い詰めての3着。
 優勝したレインボーダリアは今日が28戦目。7月に準オープンを勝ってオープン入りした馬ですが,それ以前から重賞や大レースにも挑戦はしていました。どんなレースに出走しても1秒以上は負けないというレースを続けていて,しかし条件戦でも勝ちあぐねる面もあり,要はレース相手のレベルに応じて力を出すというタイプの馬なのでしょう。こういったタイプがときに大仕事をするというのはあるケースで,今日のレースはその一例といえそう。陣営は良馬場を希望していたようですが,渋ったのはむしろプラスに作用したのではないかと思います。
 騎乗した柴田善臣騎手,管理している二ノ宮敬宇[よしたか]調教師のコンビは一昨年の宝塚記念以来の大レース制覇でエリザベス女王杯初勝利。

 現象自体を個物res singularisということには無理があるとしても,現実的に存在する人間の身体humanum corpusの中に起こることの観念ideaに関しては第二部定理九の仕方で説明されなければならないということは明らかになりました。現状はこの第二部定理九を,神Deusの無限知性intellectus infinitusを構成する十全な観念idea adaequataとして前提しています。しかし第二部定理一二の新しい意味が成立するのかどうかを問うときに必要なことは,そうした仕方で理解されるような現実的に存在する個物の観念ではあり得ません。これはこの新しい意味において問題となっていることが,現実的に存在する人間の精神mens humanaによる,自分の身体の中に起こることの認識cognitioであるということから明らかです。よって考えなければならないことは,現実的に存在する人間の精神が,現実的に存在する個物を認識するcognoscereということが,『エチカ』においてどのように説明されているのかということになります。
 まず,現実的に存在する外部の物体corpusについての認識についてこれをみておきましょう。第二部定理一七は,人間の精神が現実的に存在する外部の物体を表象するimaginariということを示しています。そして第二部定理二五は,こうした表象imaginatioによる現実的に存在する外部の物体の認識が,十全な観念ではないということを示しています。さらに続く第二部定理二六は,人間の精神はこの仕方によってのみ外部の物体を現実的に存在すると知覚するpercipereということを示しています。
 これらのことを総合するなら,現実的に存在する人間の精神は,現実的に存在する外部の物体に関しては,必然的にnecessarioそれを混乱して認識するということになります。いい換えれば人間の精神のうちには,現実的に存在する個物の十全な観念というものは存在しないということになるでしょう。これはちょうど現状の第二部定理九の理解の裏返しで,第二部定理九を神の無限知性のうちにあると考えるならそれはすべて十全な観念であり,よって原因causaの十全性という観点を導入することができるとしていたものが,第二部定理九の観念のすべてを十全な観念とみなすならば,それは神の無限知性を構成するものと考えなければならず,よって原因の十全性という観点は必然的に導入されなければならないと変容されたといえるでしょう。
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