スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

NARグランプリ&脳波

2022-01-24 19:38:50 | 地方競馬
 昨年のNARグランプリは17日に発表されました。ばんえいを除く競走馬部門を紹介します。
 年度代表馬は船橋のミューチャリー大井記念JBCクラシックに優勝。大レースの勝利数ではミューチャリーを上回る馬がいましたが,年間を通して強い馬を相手に大きく崩れなかったという点から,僕は納得できる選出です。部門別では4歳以上最優秀牡馬。
 2歳最優秀牡馬は北海道のナッジ。北海道重賞のサンライズカップに優勝。昨年はこの部門では重賞の勝ち馬が出ませんでしたので,レベルの最も高い北海道で,能力が最上位と思われるこの馬の選出に至ったというところでしょう。大井に転入しています。
 2歳最優秀牝馬は北海道のスピーディキック。北海道重賞のリリーカップ,エーデルワイス賞,東京2歳優駿牝馬に優勝。この部門はこの馬以外には考えられません。東京2歳優駿牝馬は浦和に転入しての勝利でした。
 3歳最優秀牡馬は船橋のキャッスルトップジャパンダートダービーに優勝。大レースを勝ったのですから文句なしでしょう。ただ昨年のジャパンダートダービーの上位馬は,この馬も含め,秋以降はいまひとつ奮いませんでした。レースのレベルがあまり高くなかったのかもしれません。
 3歳最優秀牝馬は浦和のケラススヴィア桜花賞東京プリンセス賞に優勝。関東オークスも2着でしたので当然の選出。秋の3戦をみると1600m前後の距離がよいようです。
 4歳以上最優秀牝馬は大井のサルサディオーネスパーキングレディーカップ,スパーキングサマーカップ,日本テレビ盃に優勝。牡馬を相手の重賞も勝ちましたのでこれも当然でしょう。2020年の4歳以上最優秀牝馬で2年連続の受賞。
 最優秀短距離馬と最優秀ターフ馬は該当馬なしとされました。
                                   
 ダートグレード競走特別賞馬は船橋のカジノフォンテン川崎記念,京成盃グランドマイラーズ,かしわ記念に優勝。このカテゴリーは例年はJRAの馬から選出されるのですが,大レースを2勝した地方馬が受賞なしというのを避けるために地方馬の選出になりました。例年であれば間違いなく年度代表馬ですから,悪い選択ではなかったと思います。
 JRAのマルシュロレーヌが特別表彰馬に選出されました。TCK女王盃,エンプレス杯,ブリーダーズゴールドカップ,ブリーダーズカップディスタフに優勝。アメリカのダートGⅠを勝つという快挙を達成しましたが,JRA賞では選出の対象になれませんでした。地方の交流重賞でも大活躍でしたので,ここで選出になった模様。賞に名を残すことがことができてよかったと思います。

 近藤は読書をする習慣はなかったと告白しています。ですから左脳と右脳の働きの差異を,『脳内革命』を読むことによって知ったわけです。よって近藤を規準として,左脳と右脳の働きの差異が,広く一般に知られていたかどうかを結論することはできません。ただ,近藤のように,青野が「右脳が左脳に勝つ日」というコラムを書いた時点で,その差異を知らなかった人がいたということは事実です。同時に,『脳内革命』はベストセラーになったのですから,そのことによってその差異を知ったという人が,日本にはそれなりにいたのではないかという推測は成り立ちます。もしよく知られていたことが書かれているだけの書籍であるとしたら,それがベストセラーになるほど売れるということは想像しにくいからです。なので,青野が記述しているほど,いい換えれば青野がそのように思っているほど,青野がコラムを書いた時点では,右脳と左脳の働きの差異については,広くは知られていなかったのではないかと僕は思います。
 ただし,青野は知っていたわけです。そして青野は棋士なのであって,脳の専門家というわけではありません。ですから,右脳と左脳の働きの差異というのを知っている人というのがそれなりに存在していたということも確かだと思います。青野は日本医科大学の品川嘉也という教授の名前を出し,その関係の本を多く出していると指摘しています。ただ僕はこの教授の名前を知りませんから,書籍が多く出ていたのは事実でしょうが,それが幅広い層に読まれていたということはないのではないかと思います。
 青野は,将棋界でもかなり多くの棋士が将棋を指しているときの脳波を採ってもらっていると書いています。この一文はだれが採っているという部分の主語がないのですが,もしかしたらそれが品川教授であったかもしれません。棋士の方から率先して脳波を採ってもらうということは考えられませんから,研究の一環として棋士に協力が求められ,棋士の側でそれに応じたということだったと思われます。そしてその結果として,棋士が将棋を指しているときは,左脳よりも右脳の方が多く働いているということが確認されました。

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