昨年のJRA賞の競走馬部門が7日に発表されました。
年度代表馬はドウデュース。天皇賞(秋)とジャパンカップを制覇。昨年はダートを除くと年間を通して安定して活躍した馬がなく,この馬も後半戦に集中したのですが,大レース2勝のレース内容がアピール性が高かったことで,票を集めるに至ったということでしょう。すでに競走馬登録は抹消され,今春から種牡馬生活を開始します。2021年の最優秀2歳牡馬で,2度目の受賞です。部門別では最優秀4歳以上牡馬。
最優秀2歳牡馬はクロワデュノール。東京スポーツ杯2歳ステークスとホープフルステークスを制覇。朝日杯フューチュリティステークスを勝ったアドマイヤズームはほかに重賞を勝っていないので,こちらが選ばれたということでしょう。
最優秀2歳牝馬はアルマヴェローチェ。阪神ジュベナイルフィーリーズを優勝。ここはほぼ自動的という面が否めませんが,この馬は牡馬相手の札幌2歳ステークスも2着ですから当然でしょう。
最優秀3歳牡馬はダノンデサイル。京成杯と日本ダービーで勝利。ここは大レースを2勝したフォーエバーヤングとの争いですが,JRA賞となると,JRAでは1度も走っていないフォーエバーヤングには不利だったかもしれません。それでも僕はフォーエバーヤングの方がよかったと思います。
最優秀3歳牝馬はチェルヴィニア。オークスと秋華賞を勝利。有馬記念を勝ったレガレイラもいますが,大レース2勝のこちらが選出されるのが順当だと思います。
最優秀4歳以上牝馬はスタニングローズ。エリザベス女王杯を優勝。ほかのレースの成績をみると微妙な感がなくもありませんが,ではどの馬を選ぶのかとなると,結果的にこの馬に戻ってくることになりそうです。競走馬登録は抹消されていて,繁殖牝馬になります。
最優秀スプリンターはルガル。シルクロードステークスとスプリンターズステークスを優勝。これは順当な選出ではないでしょうか。
最優秀マイラーはソウルラッシュ。マイラーズカップとマイルチャンピオンシップを優勝。香港馬が勝った安田記念,遠征した香港マイルも含めて安定した成績を残していますが,ロマンチックウォリアーを選出するというのもありだったとは思います。
最優秀ダートホースはレモンポップ。さきたま杯,南部杯,チャンピオンズカップと日本では3戦して3勝。JRA賞のこの部門はフェブラリーステークスかチャンピオンズカップの優勝馬のどちらかが選ばれるべきだと僕は考えています。不出走だったフェブラリーステークスを勝ったペプチドナイルとのその後の対戦成績から,この馬の受賞が当然だと思います。2023年からの連続受賞。競走登録は抹消されていて,種牡馬生活が始まります。
最優秀障害馬はニシノデイジー。中山大障害を優勝。中山グランドジャンプを勝ったイロゴトシはそれ以降は出走できませんでしたので,こちらになるのは自然な気がします。この馬も競走馬登録が抹消されていて,種牡馬になるとのことです。
特別賞があり,フォーエバーヤングが選出されました。サウジダービー,UAEダービー,ジャパンダートクラシック,東京大賞典を優勝。JRAでは出走しなかったとはいえ,昨年1年を通して最も活躍した馬はこの馬であったと僕は思っています。このような形でも受賞できたのはよかったのではないでしょうか。
今の時点で真理veritasである事柄は,神Deusがそれを真理と決定したから真理であるとしなければ,神が真理を保証してくれることができません。あるいは同じことですが,神が真理のしるしsignumにはなり得ません。ところが神は,その真理を真理でなくすることができ,逆に今の時点では虚偽falsitasである事柄を真理であるようにすることができると仮定する必要も生じます。こちらの条件も満たしていなければ,やはり神が真理のしるしであることができなくなってしまうからです。このために永遠真理創造説が採用されるだけでは不十分であることになります。なぜなら,今は確実である事柄が,後には不確実になるかもしれないということは,たとえば1分前に真理であった事柄がこの瞬間に虚偽になる可能性を含んでいるからです。よって,今は真理であるという事柄は,かつて神がそれを真理であると決定したから真理であるというだけでは不十分なのであって,かつてそれを真理であると決定するdeterminareとともに,今の時点でもなおそれを同じように真理であると決定し続けているという必要があるのです。そこでこの条件を満たすために,神はどの一瞬をとってもそれが真理であると決定し続けているという説を採用する必要が生じます。この説は連続創造説といわれます。つまりデカルトRené Descartesの思想は,永遠真理創造説と連続創造説がミックスされることによって成立するようになっているのです。
ここから理解することができるのは,このように想定される神は,自由意志voluntas liberaを有していて,その自由意志によってある事柄を真理,ある事柄を虚偽と決定し,その決定determinatioを自由意志によって常に真理でありまた虚偽であり続けるようにしているということです。デカルトの哲学は基本的にこの路線で解されなければなりません。つまり神は自由意志によって何事も決定するということを肯定しないと,世界の確実性certitudoは人間に対して保証され得ないというようになっているのです。
すべてが神の意志に依存すること自体はキリスト教やユダヤ教と大きく反するわけではありません。キリスト教の神もユダヤ教の神も,自由意志によって世界を創造するcreareということについてそれを否定するnegareことはないからです。
年度代表馬はドウデュース。天皇賞(秋)とジャパンカップを制覇。昨年はダートを除くと年間を通して安定して活躍した馬がなく,この馬も後半戦に集中したのですが,大レース2勝のレース内容がアピール性が高かったことで,票を集めるに至ったということでしょう。すでに競走馬登録は抹消され,今春から種牡馬生活を開始します。2021年の最優秀2歳牡馬で,2度目の受賞です。部門別では最優秀4歳以上牡馬。
最優秀2歳牡馬はクロワデュノール。東京スポーツ杯2歳ステークスとホープフルステークスを制覇。朝日杯フューチュリティステークスを勝ったアドマイヤズームはほかに重賞を勝っていないので,こちらが選ばれたということでしょう。
最優秀2歳牝馬はアルマヴェローチェ。阪神ジュベナイルフィーリーズを優勝。ここはほぼ自動的という面が否めませんが,この馬は牡馬相手の札幌2歳ステークスも2着ですから当然でしょう。
最優秀3歳牡馬はダノンデサイル。京成杯と日本ダービーで勝利。ここは大レースを2勝したフォーエバーヤングとの争いですが,JRA賞となると,JRAでは1度も走っていないフォーエバーヤングには不利だったかもしれません。それでも僕はフォーエバーヤングの方がよかったと思います。
最優秀3歳牝馬はチェルヴィニア。オークスと秋華賞を勝利。有馬記念を勝ったレガレイラもいますが,大レース2勝のこちらが選出されるのが順当だと思います。
最優秀4歳以上牝馬はスタニングローズ。エリザベス女王杯を優勝。ほかのレースの成績をみると微妙な感がなくもありませんが,ではどの馬を選ぶのかとなると,結果的にこの馬に戻ってくることになりそうです。競走馬登録は抹消されていて,繁殖牝馬になります。
最優秀スプリンターはルガル。シルクロードステークスとスプリンターズステークスを優勝。これは順当な選出ではないでしょうか。
最優秀マイラーはソウルラッシュ。マイラーズカップとマイルチャンピオンシップを優勝。香港馬が勝った安田記念,遠征した香港マイルも含めて安定した成績を残していますが,ロマンチックウォリアーを選出するというのもありだったとは思います。
最優秀ダートホースはレモンポップ。さきたま杯,南部杯,チャンピオンズカップと日本では3戦して3勝。JRA賞のこの部門はフェブラリーステークスかチャンピオンズカップの優勝馬のどちらかが選ばれるべきだと僕は考えています。不出走だったフェブラリーステークスを勝ったペプチドナイルとのその後の対戦成績から,この馬の受賞が当然だと思います。2023年からの連続受賞。競走登録は抹消されていて,種牡馬生活が始まります。
最優秀障害馬はニシノデイジー。中山大障害を優勝。中山グランドジャンプを勝ったイロゴトシはそれ以降は出走できませんでしたので,こちらになるのは自然な気がします。この馬も競走馬登録が抹消されていて,種牡馬になるとのことです。
特別賞があり,フォーエバーヤングが選出されました。サウジダービー,UAEダービー,ジャパンダートクラシック,東京大賞典を優勝。JRAでは出走しなかったとはいえ,昨年1年を通して最も活躍した馬はこの馬であったと僕は思っています。このような形でも受賞できたのはよかったのではないでしょうか。
今の時点で真理veritasである事柄は,神Deusがそれを真理と決定したから真理であるとしなければ,神が真理を保証してくれることができません。あるいは同じことですが,神が真理のしるしsignumにはなり得ません。ところが神は,その真理を真理でなくすることができ,逆に今の時点では虚偽falsitasである事柄を真理であるようにすることができると仮定する必要も生じます。こちらの条件も満たしていなければ,やはり神が真理のしるしであることができなくなってしまうからです。このために永遠真理創造説が採用されるだけでは不十分であることになります。なぜなら,今は確実である事柄が,後には不確実になるかもしれないということは,たとえば1分前に真理であった事柄がこの瞬間に虚偽になる可能性を含んでいるからです。よって,今は真理であるという事柄は,かつて神がそれを真理であると決定したから真理であるというだけでは不十分なのであって,かつてそれを真理であると決定するdeterminareとともに,今の時点でもなおそれを同じように真理であると決定し続けているという必要があるのです。そこでこの条件を満たすために,神はどの一瞬をとってもそれが真理であると決定し続けているという説を採用する必要が生じます。この説は連続創造説といわれます。つまりデカルトRené Descartesの思想は,永遠真理創造説と連続創造説がミックスされることによって成立するようになっているのです。
ここから理解することができるのは,このように想定される神は,自由意志voluntas liberaを有していて,その自由意志によってある事柄を真理,ある事柄を虚偽と決定し,その決定determinatioを自由意志によって常に真理でありまた虚偽であり続けるようにしているということです。デカルトの哲学は基本的にこの路線で解されなければなりません。つまり神は自由意志によって何事も決定するということを肯定しないと,世界の確実性certitudoは人間に対して保証され得ないというようになっているのです。
すべてが神の意志に依存すること自体はキリスト教やユダヤ教と大きく反するわけではありません。キリスト教の神もユダヤ教の神も,自由意志によって世界を創造するcreareということについてそれを否定するnegareことはないからです。
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