日本時間では昨日の夜から今日の未明にかけて,ドバイのメイダン競馬場で2年ぶりに開催されたドバイワールドカップデー。そのうち6つのレースに合計で12頭の日本馬が参戦しました。
ゴドルフィンマイルGⅡダート1600m。デュードヴァンは発馬で立ち上がった関係から最後尾の外を追走。3コーナーから手が動き始め,直線の入口ではついていくのが精一杯。レースに参加したとはいえない内容で勝ち馬から22馬身弱の差で13着でした。
UAEダービーGⅡダート1900m。ピンクカメハメハは3番手の外を追走。直線の手前から騎手の手が動き始め,直線に入ると後退。勝ち馬から20馬身弱の差で10着。タケルペガサスは先行集団の最後尾,概ね8番手くらいを追走。最終コーナーまで内を回り,直線で外に出されるとじわっと伸び,勝ち馬から7馬身半弱の差で4着。フランシスコデイナは発馬が悪く,後方2番手を追走。この馬も最終コーナーは内を回り,そのまま直線も内を突き,勝ち馬から約10馬身半差の6着まで差し込みました。
ドバイゴールデンシャヒーンGⅠダート1200m。ジャスティンとマテラスカイは先行することを目指した競馬。2頭ともスピード負けするという形で一杯になり,ジャスティンが勝ち馬から約16馬身の11着でマテラスカイはそこから2馬身差の12着。コパノキッキングとレッドルゼルは対照的に最後尾を並んで追走。外を回っていたレッドルゼルは出走馬の中でも際立った末脚を発揮して勝ち馬から3馬身4分の1差で2着。内にいたコパノキッキングは直線で外へ。ばてた先行馬は差してレッドルゼルから約5馬身4分の1差で5着。
ドバイターフGⅠ芝1800m。ヴァンドギャルドは6番手の内を追走。押さえたまま直線を向くと前にいた2頭の間を突き,抜け出そうかというところ,外から圧倒的な差し脚をみせた勝ち馬には置き去りにされ,3馬身差の2着。
ドバイシーマクラシックGⅠ芝2410m。クロノジェネシスが4番手,ラヴズオンリーユーが6番手から。クロノジェネシスは外から楽な手応えで直線に向き,その直後にいたラヴズオンリーユーは一旦は馬群に突っ込み,クロノジェネシスの内に進路を選択し,一旦先頭。クロノジェネシスの外から伸びてきた勝ち馬と3頭が馬場の中央での競り合い。勝ち馬には屈したクロノジェネシスでしたが,ラヴズオンリーユーは差し返してクビ差で2着。ラヴズオンリーユーはさらにクビ差の3着。
ドバイワールドカップGⅠダート2000m。チュウワウィザードは押して4番手の内。最終コーナーから騎手の手が動き出し,一旦は前との差が開きましたが.直線で前に馬がいなくなるとまた伸び始め,勝ち馬には追いつくことができませんでしたが3馬身4分の3差で2着でした。
備考Scholiumの冒頭でスピノザがいっていっているのは,第二部定理八系でいっていることが特殊な事柄であるがゆえに,十分に説明するいかなる例も挙げることはできないということでした。したがって,円はその中で互いに交差するすべての直線からなる長方形が相互に等しいという本性naturaを有しているので,円の中には相互に等しい無限に多くのinfinita長方形が含まれているというとき,そこで含意されているのは,無限に多くのXがAの中に含まれるということをひとつの例として示すことであり,無限に多くのXが現実的に存在するか否かということは,スピノザの念頭に置かれていなかった可能性が否定できません。どちらかといえば僕はそのような見解opinioを採用しますので,柏葉のこの部分の主張については全面的に同意することはできません。とはいっても,このことについては僕の見解と柏葉の見解のどちらが正しいのかということを確定させることはできません。ですから,柏葉がいっていることが正しい場合に,どのようなことが帰結するのかということも考えておきましょう。
この場合,円は神Deusの属性attributumの比喩であり,長方形は個物res singularisの比喩です。したがって,無限に多くの長方形のすべてが現実的に存在することは不可能であるということは,神の属性の中に包容されている限りで存在する個物のすべてが現実的に存在することは不可能であるという意味になります。実際に柏葉はそのように主張していますし,むしろこの主張を裏付けるために,備考をこのように読解しているとみることもできます。そして柏葉の主意は,このような主張が標準的解釈に対する反論となるという点にあります。いい換えれば柏葉は,標準的解釈は,神の属性の中に包容されている限りで存在する個物のすべてが,現実的に存在するようになるあるいは現実的に存在したということを前提としているとみているのです。
柏葉は論文の中で標準的解釈の実例というのをいくつか挙げていて,それは確かにそのようになっています。ただ,僕はこの点についてもいくらかの疑問を抱きます。ただしこれは,単に柏葉に対する疑問というより,標準的解釈を採用している識者への疑問という面もあります。
ゴドルフィンマイルGⅡダート1600m。デュードヴァンは発馬で立ち上がった関係から最後尾の外を追走。3コーナーから手が動き始め,直線の入口ではついていくのが精一杯。レースに参加したとはいえない内容で勝ち馬から22馬身弱の差で13着でした。
UAEダービーGⅡダート1900m。ピンクカメハメハは3番手の外を追走。直線の手前から騎手の手が動き始め,直線に入ると後退。勝ち馬から20馬身弱の差で10着。タケルペガサスは先行集団の最後尾,概ね8番手くらいを追走。最終コーナーまで内を回り,直線で外に出されるとじわっと伸び,勝ち馬から7馬身半弱の差で4着。フランシスコデイナは発馬が悪く,後方2番手を追走。この馬も最終コーナーは内を回り,そのまま直線も内を突き,勝ち馬から約10馬身半差の6着まで差し込みました。
ドバイゴールデンシャヒーンGⅠダート1200m。ジャスティンとマテラスカイは先行することを目指した競馬。2頭ともスピード負けするという形で一杯になり,ジャスティンが勝ち馬から約16馬身の11着でマテラスカイはそこから2馬身差の12着。コパノキッキングとレッドルゼルは対照的に最後尾を並んで追走。外を回っていたレッドルゼルは出走馬の中でも際立った末脚を発揮して勝ち馬から3馬身4分の1差で2着。内にいたコパノキッキングは直線で外へ。ばてた先行馬は差してレッドルゼルから約5馬身4分の1差で5着。
ドバイターフGⅠ芝1800m。ヴァンドギャルドは6番手の内を追走。押さえたまま直線を向くと前にいた2頭の間を突き,抜け出そうかというところ,外から圧倒的な差し脚をみせた勝ち馬には置き去りにされ,3馬身差の2着。
ドバイシーマクラシックGⅠ芝2410m。クロノジェネシスが4番手,ラヴズオンリーユーが6番手から。クロノジェネシスは外から楽な手応えで直線に向き,その直後にいたラヴズオンリーユーは一旦は馬群に突っ込み,クロノジェネシスの内に進路を選択し,一旦先頭。クロノジェネシスの外から伸びてきた勝ち馬と3頭が馬場の中央での競り合い。勝ち馬には屈したクロノジェネシスでしたが,ラヴズオンリーユーは差し返してクビ差で2着。ラヴズオンリーユーはさらにクビ差の3着。
ドバイワールドカップGⅠダート2000m。チュウワウィザードは押して4番手の内。最終コーナーから騎手の手が動き出し,一旦は前との差が開きましたが.直線で前に馬がいなくなるとまた伸び始め,勝ち馬には追いつくことができませんでしたが3馬身4分の3差で2着でした。
備考Scholiumの冒頭でスピノザがいっていっているのは,第二部定理八系でいっていることが特殊な事柄であるがゆえに,十分に説明するいかなる例も挙げることはできないということでした。したがって,円はその中で互いに交差するすべての直線からなる長方形が相互に等しいという本性naturaを有しているので,円の中には相互に等しい無限に多くのinfinita長方形が含まれているというとき,そこで含意されているのは,無限に多くのXがAの中に含まれるということをひとつの例として示すことであり,無限に多くのXが現実的に存在するか否かということは,スピノザの念頭に置かれていなかった可能性が否定できません。どちらかといえば僕はそのような見解opinioを採用しますので,柏葉のこの部分の主張については全面的に同意することはできません。とはいっても,このことについては僕の見解と柏葉の見解のどちらが正しいのかということを確定させることはできません。ですから,柏葉がいっていることが正しい場合に,どのようなことが帰結するのかということも考えておきましょう。
この場合,円は神Deusの属性attributumの比喩であり,長方形は個物res singularisの比喩です。したがって,無限に多くの長方形のすべてが現実的に存在することは不可能であるということは,神の属性の中に包容されている限りで存在する個物のすべてが現実的に存在することは不可能であるという意味になります。実際に柏葉はそのように主張していますし,むしろこの主張を裏付けるために,備考をこのように読解しているとみることもできます。そして柏葉の主意は,このような主張が標準的解釈に対する反論となるという点にあります。いい換えれば柏葉は,標準的解釈は,神の属性の中に包容されている限りで存在する個物のすべてが,現実的に存在するようになるあるいは現実的に存在したということを前提としているとみているのです。
柏葉は論文の中で標準的解釈の実例というのをいくつか挙げていて,それは確かにそのようになっています。ただ,僕はこの点についてもいくらかの疑問を抱きます。ただしこれは,単に柏葉に対する疑問というより,標準的解釈を採用している識者への疑問という面もあります。
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