[あらすじ] 民放見逃し配信サイトでテレビドラマを観る。
今期は豊作だと思っている。
「知らなくていいコト」は人間味を描いていて特にいいなあ。
「知らなくていいコト」を
主人公が生まれる直前に父親が子どもたちを毒入りの飲み物で大量殺人した犯人、
とだけまとめると、「テセウスの船」と全く同じになる。なんと。
などという言い方は意味を持たない。
それ以外が全く違う。
「テセウスの船」は、父親の冤罪を信じ、真犯人を探すのが軸のストーリーだ。
エピソードごとにあやしい人物がいかにもあやしく描かれるが、
これまた次々と殺されていく。
人との信頼関係が毎回、いや毎回の中でも揺れ動くので、
観ていてちょっとしんどい。
50分弱の放送時間が長く感じられる。
終盤に差し掛かり、犯人が確定されてからの回も、
まだいつどこでどんなどんでん返しが有るか誰が死ぬか分からない
不安と緊張を抱えながら観る。
けっこう毎回疲れる。
(とてもほめています。)
※
軽いところでは、「エ・キ・ス・ト・ラ!!!」が面白い。
どのドラマでも登場しているが全く注目されないエキストラを主人公に描いている。
その主役エキストラを演じるのは、毎回違う俳優だ。
間宮祥太朗・橋本マナミ・松尾諭・ニッチェ江上・筧美和子・笠松将と続く。
そして、第7話に至って、渡辺哲という熟練俳優が登場する。
死にっぷりが真に迫っている、ということでいくつものドラマで死に役に呼ばれるようになる。
そして遂にセリフの有る役が与えられる。
親分役で、セリフは「おう」。
そのシーンは子分たちの長ゼリフをワンカットで撮る。
親分はその間、ずっと死んでいる。
渡辺哲は無理な姿勢で、しかも目を開いたまま死んでしまう。
瞬きも呼吸もできず苦しい。
苦肉の策で、カメラが見切れた時にすかさず息をすることを編み出す。
死に役はただ寝ていればいいというものではない。
演技には技術が必要だ。
熟練俳優の力と、謙虚に学ぶ姿勢というストーリーが
他のエピソードと違って、出色の回となった。
何度も観たい。
※
もっとお軽い雰囲気だが、悲喜交々の余韻を残すのが、
「コタキ兄弟と四苦八苦」だ。
’休職中’の兄(50前くらい?)と主夫で妻から離婚を迫られている弟(40過ぎ?)の
ダメ兄弟は毎日、近所の喫茶シャバダバに入り浸っている。
ある日、レンタルおやじというバイトを得る。
二人で時給1000円。
それでも無職の二人にとって収入には違いない。
毎回のサブタイトルには
怨憎会苦(憎い人に会う苦しみ)、求不得苦(求めるものが得られない苦しみ)、
曠夫受苦(伴侶がいない苦しみ)、死苦(死ぬ苦しみ)、
愚慮弄苦(愚かな考えに翻弄される苦しみ)、世間縛苦(世の価値観に縛られる苦しみ)、
病苦(病む苦しみ)、五蘊盛苦(人の心身から出る苦しみ)、
増上慢苦、老苦、といった仏教用語が使われている。
結婚式に新婦の親戚として出席するバイトとか
離婚届の証人としてサインするバイトとか
不治の病の女性の買い物に振り回されるバイトとか
依頼人それぞれの人生の事情が滲み、
チャランポランな次男の言動が軽妙に雰囲気を泡立てる。
第8話では兄弟の体が入れ替わってしまう。
古舘寛治と滝藤賢一がお互いを演じる様が見ものだ。
滑稽だが悲哀も含んでいて、絶品。
※
とかなんとかほめたら、観たくなってもらえたかしらん?
でも来週くらいにはどれも最終回なんだけどね。
今から再配信が楽しみである。
今期は豊作だと思っている。
「知らなくていいコト」は人間味を描いていて特にいいなあ。
「知らなくていいコト」を
主人公が生まれる直前に父親が子どもたちを毒入りの飲み物で大量殺人した犯人、
とだけまとめると、「テセウスの船」と全く同じになる。なんと。
などという言い方は意味を持たない。
それ以外が全く違う。
「テセウスの船」は、父親の冤罪を信じ、真犯人を探すのが軸のストーリーだ。
エピソードごとにあやしい人物がいかにもあやしく描かれるが、
これまた次々と殺されていく。
人との信頼関係が毎回、いや毎回の中でも揺れ動くので、
観ていてちょっとしんどい。
50分弱の放送時間が長く感じられる。
終盤に差し掛かり、犯人が確定されてからの回も、
まだいつどこでどんなどんでん返しが有るか誰が死ぬか分からない
不安と緊張を抱えながら観る。
けっこう毎回疲れる。
(とてもほめています。)
※
軽いところでは、「エ・キ・ス・ト・ラ!!!」が面白い。
どのドラマでも登場しているが全く注目されないエキストラを主人公に描いている。
その主役エキストラを演じるのは、毎回違う俳優だ。
間宮祥太朗・橋本マナミ・松尾諭・ニッチェ江上・筧美和子・笠松将と続く。
そして、第7話に至って、渡辺哲という熟練俳優が登場する。
死にっぷりが真に迫っている、ということでいくつものドラマで死に役に呼ばれるようになる。
そして遂にセリフの有る役が与えられる。
親分役で、セリフは「おう」。
そのシーンは子分たちの長ゼリフをワンカットで撮る。
親分はその間、ずっと死んでいる。
渡辺哲は無理な姿勢で、しかも目を開いたまま死んでしまう。
瞬きも呼吸もできず苦しい。
苦肉の策で、カメラが見切れた時にすかさず息をすることを編み出す。
死に役はただ寝ていればいいというものではない。
演技には技術が必要だ。
熟練俳優の力と、謙虚に学ぶ姿勢というストーリーが
他のエピソードと違って、出色の回となった。
何度も観たい。
※
もっとお軽い雰囲気だが、悲喜交々の余韻を残すのが、
「コタキ兄弟と四苦八苦」だ。
’休職中’の兄(50前くらい?)と主夫で妻から離婚を迫られている弟(40過ぎ?)の
ダメ兄弟は毎日、近所の喫茶シャバダバに入り浸っている。
ある日、レンタルおやじというバイトを得る。
二人で時給1000円。
それでも無職の二人にとって収入には違いない。
毎回のサブタイトルには
怨憎会苦(憎い人に会う苦しみ)、求不得苦(求めるものが得られない苦しみ)、
曠夫受苦(伴侶がいない苦しみ)、死苦(死ぬ苦しみ)、
愚慮弄苦(愚かな考えに翻弄される苦しみ)、世間縛苦(世の価値観に縛られる苦しみ)、
病苦(病む苦しみ)、五蘊盛苦(人の心身から出る苦しみ)、
増上慢苦、老苦、といった仏教用語が使われている。
結婚式に新婦の親戚として出席するバイトとか
離婚届の証人としてサインするバイトとか
不治の病の女性の買い物に振り回されるバイトとか
依頼人それぞれの人生の事情が滲み、
チャランポランな次男の言動が軽妙に雰囲気を泡立てる。
第8話では兄弟の体が入れ替わってしまう。
古舘寛治と滝藤賢一がお互いを演じる様が見ものだ。
滑稽だが悲哀も含んでいて、絶品。
※
とかなんとかほめたら、観たくなってもらえたかしらん?
でも来週くらいにはどれも最終回なんだけどね。
今から再配信が楽しみである。
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