ビジュアルクイズ図鑑というシリーズらしい。
写真の中のどこかに何かの生き物が写っている。
ただし、どいつもこいつも趣向を凝らした擬態をしている。
表紙は二ホンアマガエル。
緑の中にいる緑のアマガエルの写真なので、
たいそう印象がよろしい。
解説のページには、黒土の地面の上にいる黒まだらのきったねえアマガエルの写真も有る。
次のページにかくれているのはコノハムシで、
「この写真の中にコノハムシは何びきかくれているでしょうか?」という質問が
私を恐怖に陥れる。
※
もしやまさか
一緒に見た友人Fは、「2ひき」と言う。
いいや。
3びきおるではないか。
そう告げると、Fの顔色は擬態のごとく青ざめ、
「もしかしてバックはボケているけど、そこにもここにもあちこち
ぎゃあああ」
※
擬態しているとは言え、その生き物にフォーカスして撮った、そう大きくない写真だ。
すぐに見つけられる。
楽勝、楽勝。
Fが少し飽きた様子なので、言ってやった。
ーこの本は段々難しくなります。ほら、今まだレベル1の章。
後半どんな恐ろしいものが待ち受けているのか。
※
レベル2はしょっぱなから強かった。
アンコウはまったく、水底の砂の模様にしか見えない。
目はここでしょ、
でも輪郭は???
どこまでがアンコウか分からない!!!怖い!!
木の葉に化けた蝶が何種類も登場する。
もう、雑木林の落ち葉を気楽に踏めない。
「カサ」
と足音が鳴らない、妙に軟らかい場所が有りそうで怖い。
ヨシゴイという鳥は、葦の茎に停まって、嘴をまっすぐ上に上げ、
ヨシのふりをする。
それを正面から撮った写真は見ものだ。
※
どのページにも、すみっこに答えの生き物の写真が囲みの中に有る。
だから、どんな姿の生き物を写真の中に探せば良いのか、答えを知った上で探す。
なのに、
分からないヤツがいる。
それがレベル2だ。
オニダルマオコゼに関しては、答えのページを見ても
私はまるで納得いかなかった。
輪郭がまったく分からない。
藻の生えた珊瑚礁にまったく溶け込んでいる。
ああ海は怖い。
※
レベル3になると、しばしば絶叫する。
もしくは絶句する。
とにかく絶い。
オウギガニは湿った石ころの間にころころと湿っている。
思ったよりたくさん、いる。
エダハヘラオヤモリって、枝葉のようで、箆のように平たい尾を持つ家守か。
写真の中に見つけて、
「ふわああ!」
絶。
イカルチドリのひなは、河原の中州の小石の中にいる。
いる?
いる??
いる???
あ、
いる。
絶かわいい。
ムラサキシャチホコという蛾も枯葉に擬態するのだが、
なんと、くるりと巻いた枯葉に擬態している。
平面の翅で、だ。
まるで巻いた葉に見えるような、トリックアートになっているのだ。
非常に手が込んでいる。
いや翅が、か。
ハイイロタチヨタカは、目を開けていると文字通り目立つので、
あえて目を閉じて木の枝に擬態する。
目を閉じると敵が近付いても分からなくて危険なんじゃないかと思うが、
擬態に賭けているのだ。
サルオガセギスというキリギリスの仲間の体の表面は、
サルオガセという苔のような物の擬態をしている。
サルオガセは細い筋すじの物なので、
黒い地に細い筋を描いた体になっている。
背景込みで擬態しているのだ。
※
何度も楽しめる本である。
学校は休みだし、絶おすすめ。
写真の中のどこかに何かの生き物が写っている。
ただし、どいつもこいつも趣向を凝らした擬態をしている。
表紙は二ホンアマガエル。
緑の中にいる緑のアマガエルの写真なので、
たいそう印象がよろしい。
解説のページには、黒土の地面の上にいる黒まだらのきったねえアマガエルの写真も有る。
次のページにかくれているのはコノハムシで、
「この写真の中にコノハムシは何びきかくれているでしょうか?」という質問が
私を恐怖に陥れる。
※
もしやまさか
一緒に見た友人Fは、「2ひき」と言う。
いいや。
3びきおるではないか。
そう告げると、Fの顔色は擬態のごとく青ざめ、
「もしかしてバックはボケているけど、そこにもここにもあちこち
ぎゃあああ」
※
擬態しているとは言え、その生き物にフォーカスして撮った、そう大きくない写真だ。
すぐに見つけられる。
楽勝、楽勝。
Fが少し飽きた様子なので、言ってやった。
ーこの本は段々難しくなります。ほら、今まだレベル1の章。
後半どんな恐ろしいものが待ち受けているのか。
※
レベル2はしょっぱなから強かった。
アンコウはまったく、水底の砂の模様にしか見えない。
目はここでしょ、
でも輪郭は???
どこまでがアンコウか分からない!!!怖い!!
木の葉に化けた蝶が何種類も登場する。
もう、雑木林の落ち葉を気楽に踏めない。
「カサ」
と足音が鳴らない、妙に軟らかい場所が有りそうで怖い。
ヨシゴイという鳥は、葦の茎に停まって、嘴をまっすぐ上に上げ、
ヨシのふりをする。
それを正面から撮った写真は見ものだ。
※
どのページにも、すみっこに答えの生き物の写真が囲みの中に有る。
だから、どんな姿の生き物を写真の中に探せば良いのか、答えを知った上で探す。
なのに、
分からないヤツがいる。
それがレベル2だ。
オニダルマオコゼに関しては、答えのページを見ても
私はまるで納得いかなかった。
輪郭がまったく分からない。
藻の生えた珊瑚礁にまったく溶け込んでいる。
ああ海は怖い。
※
レベル3になると、しばしば絶叫する。
もしくは絶句する。
とにかく絶い。
オウギガニは湿った石ころの間にころころと湿っている。
思ったよりたくさん、いる。
エダハヘラオヤモリって、枝葉のようで、箆のように平たい尾を持つ家守か。
写真の中に見つけて、
「ふわああ!」
絶。
イカルチドリのひなは、河原の中州の小石の中にいる。
いる?
いる??
いる???
あ、
いる。
絶かわいい。
ムラサキシャチホコという蛾も枯葉に擬態するのだが、
なんと、くるりと巻いた枯葉に擬態している。
平面の翅で、だ。
まるで巻いた葉に見えるような、トリックアートになっているのだ。
非常に手が込んでいる。
いや翅が、か。
ハイイロタチヨタカは、目を開けていると文字通り目立つので、
あえて目を閉じて木の枝に擬態する。
目を閉じると敵が近付いても分からなくて危険なんじゃないかと思うが、
擬態に賭けているのだ。
サルオガセギスというキリギリスの仲間の体の表面は、
サルオガセという苔のような物の擬態をしている。
サルオガセは細い筋すじの物なので、
黒い地に細い筋を描いた体になっている。
背景込みで擬態しているのだ。
※
何度も楽しめる本である。
学校は休みだし、絶おすすめ。
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