落語の定席に、ときどき行く。
家から電車一本で行けるので、もっぱら新宿末廣亭だ。
どこよりも大きい会場で、造りも風情が有ってよろしい。
たまにこっそりスマホを取り出している客もいるが、
場内は撮影禁止だ。
ずいぶん何度も通っているが、写真が駄目なら絵で描く
ということをやっと思い付いた。
配布されるパンフレットに、いつも噺家の似顔絵を描くけれど、
今日はみっちりと箱の様子を描きながら、笑う。
※
よほどひどい天気でもなければ、平日でも昼間は席が埋まる人気だ。
しかし、テレビに出るような落語家が出る日でないと、
夜は空く。
一番最後が持ち時間も長く、一番聞きごたえがあるというのに、
途中で帰って行く人も多い。
もったいねえな、と思う。
自分の出番の前に客が席を立って帰って行く背中を見ながら話し始めるというのは
いやな心持ちだろう。
どんと席が埋まって、きらきらとした目が舞台に注がれて
ってな状況で話したいのが芸人の人情だろう。
「今帰った人は事故に遭うよ」
なんて悪い冗談を言う芸人もいる。
悪くても冗談なだけいいと思う。
「どうぞ最後まで辛抱してお付き合いください」というような挨拶を
よく言うけれど、私はあんまり好きではない。
客は遊びに来ているのだから、気楽にやりたい。
わざわざ寄席へ来て辛抱なんかしたくない。
お互い気持ちの良い言葉ではないように思う。
じゃあ芸が良ければ客は帰らないかというと、
またそれだけの話ではないとも思う。
実に客は遊びに来ているだけなのだ。
都合次第でいつでも帰る。
※
毎日ダラダラとブログを書いているようで、
今日の話は特に読んで欲しいものだ、と力の入る日もある。
そんな時に、翌日になってその日のアクセス数を見たら少なかったりすると、
残念な気持ちになる。
やめちゃおうかな、と思うことすらある。
どうしたらそんな日にたくさんの人に読んでもらえるだろう。
いくつか方策は気付いている。
しっかり書いてりゃ読んでもらえるってわけでもない。
より多くの人に読んでもらうためには、内容の良し悪しだけが骨ではない。
昨日もちょっとイイ話を書いたので、昨日読んでねえやって向きは
どうぞこちらも読んでくださいとお願いしてみる↓
こちらロンドン
落語主導の「小屋」は絶滅して その系譜は切れてます
テレビの企画で 「紅梅亭」を再現する・・というのはありますが・・新宿末廣亭の雰囲気やニオイは興味ありますね 毒もあり優等生でないとこがいいです
今は 平均月一で 米朝事務所 愛好家や地域振興団体が主導する「地域寄席」に行ってますが 無意識にですが「優等生」志向で・・これは 違うなと思います
・志ん朝 志の輔 枝雀 松喬 喬太郞の創作・・が好きですな
餅は餅屋、雀は雀々ってとこでしょうかね。雀々さんの愛嬌で、雀がかわいらしいもんでした。
大トリの蝠丸さんが抜け雀だったので、締まりました。
私は三月に一度といったペースです。
定席だけでなく、独演会や勉強会といったものも行って、こくのある噺を聞きたいものです。
上方も定席ができたらいいのに!
寄席の系譜の断絶の影響は 結構深いと思います
神戸新開地にも 落語定席をつくる動きもありますが 地域復興行政だのみなので ダメだと思います
雀々は 米朝事務所をひきはらい 拠点を東京に移しての勝負!です
繁盛しているのかな?行ってみたいものです。
定席をつくる・・ 正式発表がありました
今の新開地は
往時とは比べるべこもない 普通の商店街ですから ちょっと明るい展望は 見えないですけど
ぼつぼつやろか・・と言うとこだと思います
でも 新開地街作りNPOは 大喜びでしょう