サンスクリットを独習している。
古代インドの言語である。
世界史に登場する、『バガヴァット・ギーター』とか『シャクンタラー』とか
何千年も昔の古典で使われていた言葉である。
日常会話に使う一般的な言語だと、どんどん変わってしまう。
日本語だって、十年ひと昔で新しい表現が生まれているのは、
一人の人の生きている間だって経験する。
ひと世代違っても、言葉遣いがずいぶん違うということは、
誰しも経験していると思う。
これが、サンスクリットの場合、
口伝で一言一句間違い無く伝えるために使われてきた言葉なので、
何千年、形が変わっていない、と言う。ほんとかよ。
だから、テキストには
「こんにちは」「ありがとう」「トイレはどこですか?」といった
実用的な言葉はちーとも登場しない。
「謙虚さは最高の徳である」なんてな文がずらずら出てくる。
※
古典的な仏典を学ぶためとか、インド哲学をやるためとか、
古代インド文学を読むためとか、様々な理由でサンスクリットを学ぶ人は
少なくはないようだ。
テキストもいくつか在る。
近年、新しいテキストもいくつも出版されている。
それでも、どこからどう学んで良いのか、道に迷うことはしばしばある。
そんな時に役立つのはインターネットという時代さ。
※
サンスクリットで蛙を意味する語を自分の愛称として、
サイトを作っている人がいる。蛙さんとしよう。
蛙さんのホームページ「蛙ネット」では、サンスクリットを勉強することができる。
テキストの紹介が有り、文法の解説が細かに有り、いくつかの辞書を引くことができ、
いくつかの古典を読むこともできる。
サンスクリット独習者にとって、どんなに整備されているか、ここは
後日また詳しく書きたい。
つまりは、蛙さんの教科書と辞書とノートが公開されているような場なのだ。
さらにすごいのは、他にパーリ語、ウルドゥー語、ヒンディー語、漢文の
ページも併設してあることだ。
一体何者なのだ。
自己紹介が有る。読んでみる。
すると、自分は学者でもなんでもない、ただのタクシー運転手で、
客待ちの時間に独習しているのだ、と書いてある。
なんということだ。
A駅前に行くと、こんな運ちゃんが客待ちしているのか?
乗ってみたい。
※
さて、さらにホームページを読み込んで行くと、どうやらこのページは
蛙さん本人が作ったものを、奥さんがさらに改造しているものらしい。
なんということだ。
そして、ページ上に目立つ〔重要なお知らせ〕をクリックすると、
その管理人T子さんは2015年に亡くなって、現在は友の会で運営している、
というのだ。
そしてそして、リンク先のT子さんのホームページを見ると、
この方は牧師さんだったようだ。
聖書を手にした牧師姿のT子さんの写真が見られる。亡くなる2日前の写真だという。
聖書研究のためにギリシャ語、ヘブライ語等々を学んでいたようだ。
蛙さん夫妻でどれだけの古典語を押さえているのか。
既に鬼籍に入っておられるとは。
T子さんを偲ぶ会を経て、T子さんのツイッターアカウントが残されていることを知った。
見てみる。
和服姿のプロフィール写真。
そして、自己紹介の冒頭には「性別=元男今女。」とある。
※
なんでしょうね、私もトランスジェンダーのはしくれとして生きており、
「同性愛者なんて今まで会ったことも見たこともない」なんて言うようなどストレート人間よりは、
クィアな人々には日常から関わっているつもりでおりますが。
サンスクリットから辿って、奥さんが牧師さんで元男、ってのに遭遇したら、
やっぱりちょっと驚きましたわ。
油断してたわー、という感じ。
ご存命の間に知り合ってみたかったな。
というか、共通の知人は絶対いると思う。世界は狭い。
ゆるりと辿ってみよう。
古代インドの言語である。
世界史に登場する、『バガヴァット・ギーター』とか『シャクンタラー』とか
何千年も昔の古典で使われていた言葉である。
日常会話に使う一般的な言語だと、どんどん変わってしまう。
日本語だって、十年ひと昔で新しい表現が生まれているのは、
一人の人の生きている間だって経験する。
ひと世代違っても、言葉遣いがずいぶん違うということは、
誰しも経験していると思う。
これが、サンスクリットの場合、
口伝で一言一句間違い無く伝えるために使われてきた言葉なので、
何千年、形が変わっていない、と言う。ほんとかよ。
だから、テキストには
「こんにちは」「ありがとう」「トイレはどこですか?」といった
実用的な言葉はちーとも登場しない。
「謙虚さは最高の徳である」なんてな文がずらずら出てくる。
※
古典的な仏典を学ぶためとか、インド哲学をやるためとか、
古代インド文学を読むためとか、様々な理由でサンスクリットを学ぶ人は
少なくはないようだ。
テキストもいくつか在る。
近年、新しいテキストもいくつも出版されている。
それでも、どこからどう学んで良いのか、道に迷うことはしばしばある。
そんな時に役立つのはインターネットという時代さ。
※
サンスクリットで蛙を意味する語を自分の愛称として、
サイトを作っている人がいる。蛙さんとしよう。
蛙さんのホームページ「蛙ネット」では、サンスクリットを勉強することができる。
テキストの紹介が有り、文法の解説が細かに有り、いくつかの辞書を引くことができ、
いくつかの古典を読むこともできる。
サンスクリット独習者にとって、どんなに整備されているか、ここは
後日また詳しく書きたい。
つまりは、蛙さんの教科書と辞書とノートが公開されているような場なのだ。
さらにすごいのは、他にパーリ語、ウルドゥー語、ヒンディー語、漢文の
ページも併設してあることだ。
一体何者なのだ。
自己紹介が有る。読んでみる。
すると、自分は学者でもなんでもない、ただのタクシー運転手で、
客待ちの時間に独習しているのだ、と書いてある。
なんということだ。
A駅前に行くと、こんな運ちゃんが客待ちしているのか?
乗ってみたい。
※
さて、さらにホームページを読み込んで行くと、どうやらこのページは
蛙さん本人が作ったものを、奥さんがさらに改造しているものらしい。
なんということだ。
そして、ページ上に目立つ〔重要なお知らせ〕をクリックすると、
その管理人T子さんは2015年に亡くなって、現在は友の会で運営している、
というのだ。
そしてそして、リンク先のT子さんのホームページを見ると、
この方は牧師さんだったようだ。
聖書を手にした牧師姿のT子さんの写真が見られる。亡くなる2日前の写真だという。
聖書研究のためにギリシャ語、ヘブライ語等々を学んでいたようだ。
蛙さん夫妻でどれだけの古典語を押さえているのか。
既に鬼籍に入っておられるとは。
T子さんを偲ぶ会を経て、T子さんのツイッターアカウントが残されていることを知った。
見てみる。
和服姿のプロフィール写真。
そして、自己紹介の冒頭には「性別=元男今女。」とある。
※
なんでしょうね、私もトランスジェンダーのはしくれとして生きており、
「同性愛者なんて今まで会ったことも見たこともない」なんて言うようなどストレート人間よりは、
クィアな人々には日常から関わっているつもりでおりますが。
サンスクリットから辿って、奥さんが牧師さんで元男、ってのに遭遇したら、
やっぱりちょっと驚きましたわ。
油断してたわー、という感じ。
ご存命の間に知り合ってみたかったな。
というか、共通の知人は絶対いると思う。世界は狭い。
ゆるりと辿ってみよう。
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