犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

秋風

2018年08月15日 | うつろい
土日の夜8時過ぎ、
「カプシュ」
という音に続いて、隣家の次男の奥さんの声が聞こえてくる。

下町やアパートなら当たり前のことだが、
農家も多いここでは家と家が離れているので、
なかなか隣家の人声というのは聞こえてこない。
ましてや、新しく建った若い世帯の家は、
高気密住宅なんちゃらで、気配すらしない。

そんな中、クーラーも使っていない。
扉全開で風を通し、ビールを飲んで涼を取る。
隣家の手法と私の過ごし方が共通したおかげで、
声が聞こえて来て楽しい。

隣のおじちゃんの耳が遠い。
だから、どういう時に一番聞こえてくるかというと、
家族がおじちゃんの補聴器を探してあげている時だ。
どこに置いただの、最後にいつ使っただの、いつもんとこに無いから聞いているだの、
駆け付けて一緒に探したくなるくらい聞こえてくる。
気弱になっているのだろうか、おじちゃん自身の声は聞こえない。

夜の会話は、次男の奥さんの声だけが聞こえる。
他の人もいそうなのだが、
週末だけ来る人がおのずとおじちゃんの相手をすることになるのだろう。
「涼しくなったらね、おばちゃんの写真持って、京都行こうね。」

こんな夏をクーラー無しに乗り越える人々は、
冬もそうそう閉めきらない。
お隣は商店なので、ムカシっから開けっ放しということもあった。
私は私で、閉め切るのが好きでない。
そういうわけで、年中、隣家の物音は聞こえる。

いいもんだ。

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