犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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私は鉄のハインリヒ

2020年02月16日 | うつろい
[あらすじ] 犬のお友達である近所のSさんが引っ越して行ってしまった。
その庭のオリーブの木をもらうことにした。

さて、木をもらうというその気になってあらためて木を見ると、
デカいじゃないの。
オリーブを植えた時も、その後の丹精も知っている。
大切になさっていた木だから、もらい受けて後を育てようと思ったのだが、
デカいじゃないの。
一階の庇に届くくらいには伸びている。

切って高さを止めて、枝も少し払って、そして掘り出して移そうと考えていた。
しかし、ご主人の手によってか、下の方の枝が切り払われている。
こりゃいかん。どうにもならん。



庭の中に在った色んな物が、隅に片付けられている。
ガラス張りの小さな温室も解体してある。
温室の中に在ったプランターやスコップは、近所の友人Mの母M子様がもらって行ったそうだ。

ふと見ると、カエルの形のジョウロが有る。
面白いが、先端に合うシャワーヘッドが、見当たらない。



よく見れば、庭の反対側に、オリーブのもっと若い木が2本植わっている。
オリーブは、一本では実らない。
他の木から受粉しないと実を付けないのだ。
だから元々2本植えていたのだが、それでも実を付けないので、
困った挙句にもう2本追加したのだ。

それを忘れていた。
こっちの若い2本なら、まだ高さも2m足らずだし、
掘り起こせそうだ。

周囲からスコップを入れて、根を切っていく。
木の周りを3周くらい、そうやっていくと、やっと木全体が揺らせるようになってきた。

こうして根を切っておいて、しばらく置いておくと、
新しい根が出てくる。
そこで掘り出して、移植する。

これから気温も上がり、雨も増える。
ちょうどいいだろう。



カエルのジョウロをもう一度見たら、
頭の上に王冠を戴いている。
おお。
ただのカエルではなかった。
カエルの王様だったのだ。

シャワーヘッドが無くてもいい。
敬意をもってお連れ申さねば。
このまま廃品回収では、哀れで哀れで、
我が心は鉄の輪を三重に嵌めでもしないと張り裂けてしまうだろう。



オリーブの横にトネリコが植わっている。
自宅と隣家との間の珊瑚樹が枯れて以来、目隠しの木が無くなって困っていた。
このトネリコは既に2mは高さが有るので、ちょうど良い目隠しになる。

試しにスコップを入れてみるが、
なかなか太い根が張っている。
今度、鋸を持ってあらためて作業しよう。



ジョウロをよく見ると、made in Germanyとある。
やはり、カエルの王様、der Fröschkönigでいらっしゃいましたか。
ささ、参りましょう。むさ苦しい所ですが、拙宅へおいでください。

と、持ち上げたわりには、門番をさせている。(写真
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