[あらすじ] 富士宮の友人Tと富士見登山したついでに静岡へ。
現代日本書道の父:比田井天来の記念館を見学しに佐久へ。
高速道路を走るより、いくつも峠を越えて車を走らせるほうが、好きだ。
だだっ広いバイパス沿いはすっかりチェーン店の看板が並び、
どこへ行っても似たような光景ばかり。
それだったらちょいと逸れて、山の中腹の広域農道を走るほうが気持ち良い。
静岡から東名高速に乗らずに帰る。
そんならまずは海岸線を行って、原の高嶋酒造に寄ろう。
富士山の手前に愛鷹山が立ちはだかるように見える。
この愛鷹山にも、数年前に友人Tと越前岳に登った。
今度行ったら位牌岳に連なる痩せ尾根にトライしてみたい。
原の町には古い寺があって、昔、白隠という坊さんがいた。
飄々とした禅画で有名な、あの白隠さんだ。
その名前を冠した、白隠正宗というのを造っている。
アルコール添加を一切せず、純米酒だけを造る蔵だ。
酒蔵の横ちょでは、湧き水を汲めるようになっている。
無濾過の原酒を買って、この水と飲んだらさぞうまかろう。
蔵の直販店には、いくつかの主要な銘柄しか置いていない。
お目当てだった二種類の酒は、直売していないと言う。
「どちらからおいでですか」と聞かれ、東京の調布だと答えると、
その近くでその銘柄を置いているのは目黒の酒屋だという。
調布から目黒区内は不便である。
この近くで無いかと聞くと、沼津にあると言う。
10kmほどだが、都内の調布から目黒の10kmとわけが違う。
車を走らせれば30分とかからない。
沼津から御殿場へ北上して帰ればちょうどいい。
プリントアウトしてくれた地図を持って、移動。
地元伊豆うまれの酒米のみを使った「愛国純米酒生酛造り」と、
仕込み水を少なくした「少汲水(しょうくみみず)純米酒」の2本を購入。
ああ楽しみ。
※
さてその翌週。
佐久市は望月の町で、書をあれこれ見た後は、隣の宿場町である茂田井に移動。
ここの大澤酒造には書道館がある。好きが嵩じているクチだろうか。
大澤酒造の主たる銘柄は、明鏡止水であり、その字を書いているのは吉野大巨という書家であり、
比田井天来の孫弟子にあたる。
直売店では、いくつかの銘柄を試飲できる様子だ。
車での一人旅だと、こういうときがくやしい。
横目で見つつ、ご主人に欲しい銘柄を伝えると、やはりここでは直売していないと言う。
市内の酒屋の地図がさっと出て来る。
15kmほど離れているが、なに田舎道ならあっという間だ。
※
と、途中にまた別の古屋酒造があり、こちらの直売で
「純米原酒 深山桜」を購入。
そして、目的地の酒販店では大澤酒造の「明鏡止水 垂氷」を購入。
たるひとはつららの意味で、最も寒い時期に仕込んだものだという。
そういえば、地元スーパーつるやで黒澤酒造の「井筒長(いづつちょう)」も買った。
これは、ラベルに河鍋暁斎の絵を使っている。
暁斎は酒飲みで、わが地元である深大寺の薬師堂にも酒を飲んで一気に描いたという
龍の天井画がのこっている。
※
当分、酒に困らない。
現代日本書道の父:比田井天来の記念館を見学しに佐久へ。
高速道路を走るより、いくつも峠を越えて車を走らせるほうが、好きだ。
だだっ広いバイパス沿いはすっかりチェーン店の看板が並び、
どこへ行っても似たような光景ばかり。
それだったらちょいと逸れて、山の中腹の広域農道を走るほうが気持ち良い。
静岡から東名高速に乗らずに帰る。
そんならまずは海岸線を行って、原の高嶋酒造に寄ろう。
富士山の手前に愛鷹山が立ちはだかるように見える。
この愛鷹山にも、数年前に友人Tと越前岳に登った。
今度行ったら位牌岳に連なる痩せ尾根にトライしてみたい。
原の町には古い寺があって、昔、白隠という坊さんがいた。
飄々とした禅画で有名な、あの白隠さんだ。
その名前を冠した、白隠正宗というのを造っている。
アルコール添加を一切せず、純米酒だけを造る蔵だ。
酒蔵の横ちょでは、湧き水を汲めるようになっている。
無濾過の原酒を買って、この水と飲んだらさぞうまかろう。
蔵の直販店には、いくつかの主要な銘柄しか置いていない。
お目当てだった二種類の酒は、直売していないと言う。
「どちらからおいでですか」と聞かれ、東京の調布だと答えると、
その近くでその銘柄を置いているのは目黒の酒屋だという。
調布から目黒区内は不便である。
この近くで無いかと聞くと、沼津にあると言う。
10kmほどだが、都内の調布から目黒の10kmとわけが違う。
車を走らせれば30分とかからない。
沼津から御殿場へ北上して帰ればちょうどいい。
プリントアウトしてくれた地図を持って、移動。
地元伊豆うまれの酒米のみを使った「愛国純米酒生酛造り」と、
仕込み水を少なくした「少汲水(しょうくみみず)純米酒」の2本を購入。
ああ楽しみ。
※
さてその翌週。
佐久市は望月の町で、書をあれこれ見た後は、隣の宿場町である茂田井に移動。
ここの大澤酒造には書道館がある。好きが嵩じているクチだろうか。
大澤酒造の主たる銘柄は、明鏡止水であり、その字を書いているのは吉野大巨という書家であり、
比田井天来の孫弟子にあたる。
直売店では、いくつかの銘柄を試飲できる様子だ。
車での一人旅だと、こういうときがくやしい。
横目で見つつ、ご主人に欲しい銘柄を伝えると、やはりここでは直売していないと言う。
市内の酒屋の地図がさっと出て来る。
15kmほど離れているが、なに田舎道ならあっという間だ。
※
と、途中にまた別の古屋酒造があり、こちらの直売で
「純米原酒 深山桜」を購入。
そして、目的地の酒販店では大澤酒造の「明鏡止水 垂氷」を購入。
たるひとはつららの意味で、最も寒い時期に仕込んだものだという。
そういえば、地元スーパーつるやで黒澤酒造の「井筒長(いづつちょう)」も買った。
これは、ラベルに河鍋暁斎の絵を使っている。
暁斎は酒飲みで、わが地元である深大寺の薬師堂にも酒を飲んで一気に描いたという
龍の天井画がのこっている。
※
当分、酒に困らない。
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