[あらすじ] 虫好きだと思われているけれど、
苦手な虫もいろいろいる。
蝉に対する、雑な気持ちをタイトルに表してみた。
あるとき、友人Kと散歩していたら、すっと視界を横切るものがある。
Kが言う。
「あ!とり」
「とり」って。
なんと雑な。
総称過ぎる。
スズメが足元にいたって、カラスが鳴いていたって、ダチョウが駆け抜けたって、
伝説のドードー鳥を発見したって、
「あ!とり」
なんじゃなかろうか。
そういう雑さが、私は蝉に対してある。
先日挙げた、嫌いになる理由のうち
・急に動く。
・うるさい。
が当てはまるからだと思う。
ある夜突然、室内のどこかで
「ビビビビビビビ」
と激しい音がする。
その音と重なって
「バチバチバチバチ」
という音もする。
蝉の断末魔か。
ひっくり返ったまま鳴きながら羽ばたいているのだろう。
それきりシンと静まりかえる。
探す気になれない。
次の夜、また同じ音が聞こえた。
今まで何をしていたんだ。
朝、明るくなってから見ると、
アルミサッシのすぐわきにいるので、
戸を開けて棒の先でつつき出した。
サイナラ。
蝉は
死んだか と思うくらいじっとしているくせに
触れると「ビチビチビチビチビチビチビチ」と暴れるからイヤだ。
観察する気にもあまりなれない。
だから、今回の蝉も
「わりと大きめのやつ」
ということしか見ていない。
・わりと大きめ
・頭と胸が黒い
・うねうねと模様がある
というくらいのことは一見して目に入ったが、
だから何蝉かということまで知りたいと思えない。
ごめんね、蝉。
この態度はいけない。
無知は嫌悪の原因の重大なひとつである。
そう思って、図鑑を開く。
しかし、やっぱりどうもよくわからない。
どれもこれも似たような蝉にしか見えない。
もう一点、
・翅の色
も観察のポイントである、ということを知った。
知って終わった。
蝉は
鳴きゃわかる
と思っているから、姿形を見る気がそげているのかもしれない。
だから、鳴かない蝉はただの蝉だ。
昨日からの雨でぐっと気温が下がった。
来夏まで蝉はもう見ないだろう。
苦手な虫もいろいろいる。
蝉に対する、雑な気持ちをタイトルに表してみた。
あるとき、友人Kと散歩していたら、すっと視界を横切るものがある。
Kが言う。
「あ!とり」
「とり」って。
なんと雑な。
総称過ぎる。
スズメが足元にいたって、カラスが鳴いていたって、ダチョウが駆け抜けたって、
伝説のドードー鳥を発見したって、
「あ!とり」
なんじゃなかろうか。
そういう雑さが、私は蝉に対してある。
先日挙げた、嫌いになる理由のうち
・急に動く。
・うるさい。
が当てはまるからだと思う。
ある夜突然、室内のどこかで
「ビビビビビビビ」
と激しい音がする。
その音と重なって
「バチバチバチバチ」
という音もする。
蝉の断末魔か。
ひっくり返ったまま鳴きながら羽ばたいているのだろう。
それきりシンと静まりかえる。
探す気になれない。
次の夜、また同じ音が聞こえた。
今まで何をしていたんだ。
朝、明るくなってから見ると、
アルミサッシのすぐわきにいるので、
戸を開けて棒の先でつつき出した。
サイナラ。
蝉は
死んだか と思うくらいじっとしているくせに
触れると「ビチビチビチビチビチビチビチ」と暴れるからイヤだ。
観察する気にもあまりなれない。
だから、今回の蝉も
「わりと大きめのやつ」
ということしか見ていない。
・わりと大きめ
・頭と胸が黒い
・うねうねと模様がある
というくらいのことは一見して目に入ったが、
だから何蝉かということまで知りたいと思えない。
ごめんね、蝉。
この態度はいけない。
無知は嫌悪の原因の重大なひとつである。
そう思って、図鑑を開く。
しかし、やっぱりどうもよくわからない。
どれもこれも似たような蝉にしか見えない。
もう一点、
・翅の色
も観察のポイントである、ということを知った。
知って終わった。
蝉は
鳴きゃわかる
と思っているから、姿形を見る気がそげているのかもしれない。
だから、鳴かない蝉はただの蝉だ。
昨日からの雨でぐっと気温が下がった。
来夏まで蝉はもう見ないだろう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます