言葉の遣い方について、特に、自分の常識で他者のことも
決め付けることの危険さについて、ネチネチ書いてきたのには
理由がある。
産経新聞2月7日のコラムから一部を引く。
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憎しみの連鎖を断たねばならぬ、というご高説は一見もっともらしい。
後藤健二さん自身も数年前、「憎むは人の業にあらず、裁きは神の領域。
-そう教えてくれたのはアラブの兄弟たちだった」とつぶやいている
だからといって処刑直前も . . . 本文を読む
一昨日の「決め付ける」、昨日の「決まってる」に引き続き、
今日の言葉も、人はそれぞれ感じ方も考え方も判断も異なるということを
忘れた時に遣う言葉だ。
自分にとっての「当たり前」と、ひとにとっての「当たり前」は、
ずいぶん異なる。
ひとりひとりの経験や、生まれ育った環境、今の立場、考え方の指向、
あらゆるものが、そのひとを形作る。
「そんなの常識でしょ」と言ったところで、今いる生活環境から
一歩出 . . . 本文を読む
言葉は、その人のものごとの捉え方や考え方を表す。
考え方の癖は言葉選びを決め、言葉遣いは習慣になる。
習い性となる、と言うように、いつか習慣は性質となる。
言葉遣いはその人の性質を表すようになってくる。
そう考えて、自分の言葉選びを振り返る。
立ち止まらず、振り返りながら進んでいるので、
いささか前方不注意ではあるが。
「決まってる!」
と言うのを聞くことがある。おや?と思う。
遣っている . . . 本文を読む
ヨノナカ騒々しい。交通マナーについて書いている場合ではない。
外堀から埋めることにする。
ひとの言葉遣いは、その人の物の捉え方や行動の選び方を自ずと表す。
「悩む」という言葉をよく使う人は実際に悩みが多いかもしれない。
悩まない人は「悩む」という言葉を忘れて過ごしているかもしれない。
疲れたと感じるから「疲れたー」と言う。
そして、疲れを感じて「疲れた」と言ったことがあるから、
ひとに「お疲れさ . . . 本文を読む
日常のヒヤリハットを減らして、事故を防ごう。
19歳で運転免許を取ってから今まで、いくつかの事故の経験がある。
事故をやっていない人は立派だと思うが、
自分が事故から学んだことも多いので、事故経験というのも
必要なこともあるんじゃないか、と愚考する。
人生に挫折が必要なように、という程度に。
まずザッと思い出してみると、
・運転を始めて間もない時期に、混雑した道路で、車間を詰め過ぎて
前の . . . 本文を読む
下高井戸シネマに映画を観に行ったのは、二十歳頃だったか。
映画の公開は1987年だったから、わりにすぐ観たのか。
小さな映画館の中は、ヒュー・グラント目当てらしい
おネエちゃんで埋まっていた。
「オコゲ映画か?」と思ったものだ。
物語は、恋に人生を賭けた二人、という体で、
ハッピーエンドになっている。
しかし、二十歳頃の私は、映画が終わって、気が沈んだ。
当時の英国で、身分も違う二人が、どうやっ . . . 本文を読む
隣家は3頭の秋田犬を飼っているのだが、
去年の暮れから、1頭の姿が見えない。
と思ったら、小屋の中から声がたまに聞こえる。
いるのか。と思っていると、背後からお向かいさんが、
「仔犬産んだよ。6匹。」
と教えてくれた。
楽しみにしていたが、この頃になってようやく小屋の外に
出してもらうようになった。
似たようなのが、ころころと6つ。
黒い体で、同じように、尻尾の先が白、靴下が白、
胸毛が白、 . . . 本文を読む
日常のヒヤリハットを減らして、事故を防ごう。
右・左・右を確認すること、前を見ること、後ろに目を持つこと
について書いてきた。
要するに、全ての方向に注意したい。
だが、人間の目は顔の正面に付いているし、
耳は側面に付いてはいるが、前を向いている。
いつも外敵に備えている小鳥や羊と違って、
人間は周辺確認のしにくい、視野の狭い動物なのだ。
けれども、注意を向けることはできる。
見えない方向 . . . 本文を読む
日常のヒヤリハットを減らして、事故を減らそう。
一昨日、右左右を見ることについて書いた。
昨日、そんな運転者を見かけた。
スーパーの駐車場から道路へ出るトラックの運転者が、
壊れた首振り人形かとツッコミたくなるくらい、
パパパと左右を確認していた。
みぎひだりをしっかり見ることについて書き、
前を見て進むことについて書いたので、余すところは
後ろ。
歩いている時も自転車の時も自動車のとき . . . 本文を読む
日常のヒヤリハットを減らして、事故を防ごう。
昨日は、優先道路に出る時は、右・左・右を確認しよう、と書いた。
ところがしかし、左右を見ないで出て来る、なんてまだマシだと思えることがある。
車を運転していても、自転車で走っていても、歩いていても、
正面から来る人でも、わき道から出てくる自転車でも、
なんて、前を見ていない人が多いんだろう!!
びっくりする。
人間の目は顔の前面に付いていて、 . . . 本文を読む
日常のヒヤリハットを減らして、事故を防ごう。
車で、住宅街の中の、歩道も無い道を走っていて、
横のもっと狭い道から、自転車が出て来て危険を感じることが
けっこう多い。
自転車は、車から見て左手の道から出て来て左折して行く。
優先道路という考え方がある。
この話の場合、道幅が広いほうが優先だ。
わき道から、優先道路に出る時には、徐行しなければいけない。
(道路交通法第36条)
スピードを落 . . . 本文を読む
「母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね
ええ、夏、碓氷から霧積へ行くみちで 渓谷へ落としたあの麦藁帽ですよ…」
西上州の山が好きで、よく行った。
浅間の外輪のひとつ、鼻曲山の登山口に霧積温泉はある。
2軒だけの宿のうち、きりづみ館には、六角形の湯があって、
木の枠の中、澄んだお湯に敷石の色が映えていた。
http://www.joy.hi-ho.ne.jp/ma0011/T-Gunma36. . . . 本文を読む
20代の頃、オーケストラの先生とちょくちょく山に行った。
登山の後に、当地の温泉に寄るのも楽しみのひとつだった。
その時寄った湯は、木造の八角形の建物が有名な場所だ。
男女日替わりで、その日は女湯がその建物だったので、
私ともうひとりの同行女性はラッキーだねと言い合った。
後で聞けば、男湯はさらに掃除中だったようで、
湯もほとんど張っていなくて、先生は冷えきってしまったそうだ。
履物や脱衣籠や . . . 本文を読む