成田国際空港(千葉県成田市) 平成17年7月14日撮影
Narita International Airport (NRT), Narita, Chiba, Japan
Thursday, 14th July 2005
毎年、この時期になると北海道に行ってしまう。昨年、北海道旅客鉄道(JR北海道)全線の乗車を果たした。まだ北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線(平成18年4月21日廃止予定)には乗っていないけれど、北海道ならいつでも行ける。ラベンダー紀行にも書いたが、台湾に新幹線が開業する。開業は今年の秋である。新幹線によって台湾の交通事情は大きく変わるだろう。新幹線が開業する前に、内田百ケン(門構えに月)先生、宮脇俊三先生も乗った台湾の鉄道に乗っておきたい。暑いのは承知で台北への格安航空券(49,000円)をJTBで購入したのは出発の11日前のことである。
平成17年7月14日木曜日。夜勤明けで旅立つのはいつもの事だが、今回は海外旅行である。奮発して普通列車用グリーン券(船橋-空港第2ビル)(950円)と乗車券(新松戸-空港第2ビル)(950円)を駅で買って家に戻る。シャワーを浴び、朝飯を食べ、ビールを飲むと、このまま寝てしまいたいのだが、我慢をして荷造りをして、再び駅へと向かう。
武蔵野線普通新松戸10時07分発、西船橋10時23分着。店舗も増え、きれいになった駅構内を歩いて乗りかえる。階段の他にエスカレーターとエレベーターが新設されたので、乗り換え時の混雑が改善されたようだ。総武緩行線普通西船橋10時26分発、次の船橋で下車する。
船橋駅緩行線ホームにドトールコーヒーがあったので、アイスコーヒーM(230円)を買っておく。快速線ホームへ移動して列車を待つ。千葉行を見送って、総武本線・成田線快速〔エアポート成田〕に乗る。船橋発10時42分発。グリーン車は2階建車両で自由席となっている。階段を登り、2階席へ。車内はまずまずの乗客がいたが、窓側の席を確保できた。網棚はないので足元に荷物をおいて腰掛けると、車窓を見ながらアイスコーヒーを飲んでくつろぐ。快速とはいえ、途中駅に随分とまる。特急の通過待ちはなかった。車内では小さな子供がはしゃいでいる。アメリカへ行くらしい。親は騒がないように言って聞かせるが、あまり効果はない。
成田を過ぎると、成田新幹線となるはずだった成田空港高速鉄道に入る。ここは単線である。途中に1箇所、根小屋信号場がある。JRの普通列車(快速含む)は1時間に1本程度しかない。非常に使いづらいダイヤである。特急〔成田エクスプレス〕は1時間に2本程度の運転だが、東京-空港第2ビル間は無停車(一部の列車は千葉、四街道、成田に停車)で家からの利用に適さない。もうひとつの空港連絡鉄道である京成電鉄の特急〔スカイライナー〕も東京と空港との連絡に特化しているが、料金不要の特急を1時間に3本程度運転しており利用しやすい。トンネルが連続して、大きな駐車場やホテルが見えはじめて、空港第2ビルに11時39分着。
ホームからエスカレーターで上の階へ。JRの自動改札機に切符を投入すると、回収されずに出てくる。前に進み、京成の改札口(有人)で切符を回収してもらう。この後にある検問所の設置場所の都合によるのだろう。その検問所に旅券を見せて通るのは5年振りだが、この間に免許証を見せて「見学」といって通ったりもしている。エスカレーターで3階の出発ロビーへ。
JTBのカウンターで航空券を受け取る。搭乗手続は航空会社のカウンターで自分で済ませなければならない。今回利用するチャイナ エアライン(中華航空)の前には大行列が出来ている。隣の日本航空の前には更に長い行列が出来ている。列に並ぶ前に保険を申し込んでおく。一番安いものにしてもらって2,640円。いよいよ列に並ぼうとすると、更に伸びている。預ける手荷物の検査で行列になっているのだ。私は機内に持ち込むので、ここは切符を見せるだけ。二度と手荷物を預けるつもりはない。(「カリフォルニア紀行2000」参照)
手荷物検査の列の次は搭乗手続の列である。むろん列を作っているのはエコノミークラスの經濟艙(経済艙)だけである。ところで中華航空は日本では「チャイナ エアライン」の名称を使用しているが、中文では「中華航空公司(華航)」なので、以前は日本でも使用していた名称の「中華航空」で呼びたい。文字数が多くて入力も面倒だ。窓側の席の搭乗券をもらい、いよいよ出発である。 (つづく)