旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

台湾日記 高雄車站

2005-07-30 10:00:32 | 台湾日記

高雄願景館[高雄舊站](高雄市)
民國94年7月16日撮影
Former Kaohsiung Train Station,Kaohsiung, Taiwan
Saturday, 16th July 2005


撮影だけした旧駅舎だが、今は高雄願景館という。昭和15年(1940)に建築されたこの駅舎、民國91年(2002)8月に、もとの位置から82.6m移動させられている。平成16年(2004)に行われた関西本線奈良駅の旧駅舎は18mの移動だったから、その移動距離は大きい。ちなみに奈良の旧駅舎は昭和9年(1934)建築。

10時55分の発車時刻まで30分を切っていた。新駅舎の2階へ上がる。そしてトイレに駆け込む。日本同様、紙の自動販売機があったが小銭が無い。手持ちのポケットティッシュを使う。参考までに和式で、タンクからは紐が下がっており、これを引くと水が流れる仕組み。すっきりしたところで何かのみたい。スターバックスがあるのでアイスコーヒーでも買って列車に乗ろうと思う。メニューが英文と中文なのでよく判らない。適当に注文する。90元(約325円)と、ちと高い。ミルクを入れようと蓋を取ると、中にミルクアイスのようなものが入っている。ミルクにミルクを足してしまった。ある意味牛乳大王である。もう発車まで10分もない。昨日買っておいた切符で同じく2階にある改札を通る。改札、誇線橋ともに混んでいて焦る。階段を月台(プラットフォーム)に降りる。自強號1016次高雄発花蓮行山線経由はすでに入線していた。昨日乗った莒光號(キョ光號、草冠に呂)は写真を撮りそこなったので、今日はしっかり撮って列車に乗りこんだ。


縦貫線 自強號 1016次 (高雄) 民國94年7月16日撮影
Kaohsiung, Taiwan, Saturday, 16th July 2005


自分の席に行くと、窗側の席だった。高雄駅の窓口氏に感謝する。隣の通路側の席には若いにいちゃんが座っている。腕にTatto(西洋人のする彫り物)をしている。貼っているのか、彫っているのか。どちらでもあまり愉快ではない。席は進行方向に左、北行なので窓からは日が射すであろう。まぶしい、カーテンを閉めろ、と言いそうである。しかも中国語で。しかし今は日が射さないので、カーテンは開けておく。

10時55分高雄発。自強號は電車ではなく、フランスのTGVと同じく電気機関車によるプッシュプル(先頭と最後尾に機関車が付き、間に客車を挟んだ編成)である。しかし電車のような乗り心地で、車体にモーターがないので、サハ(電車の編成でモーターのない普通車車両)のような感じだ。(電車=TRAINと誤認している人は、認識を改めないと意味不明であろう)

愛河を渡り、加速して行く。すぐに左營を通過すると、工事中の高鐡左營を通過する。莒光號と比べて随分早い。さすが台鐡の誇る自強號である。自強號が特急、莒光號が急行といった印象。スターバックスで購入した飲み物を車窓を見ながら飲む。冷たくて甘くて実に旨い。先程まで腹痛を堪えて高雄市内を歩いていたのを忘れてしまう。 (つづく)