旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

台湾日記 出発

2005-07-18 19:00:00 | 台湾日記

成田国際空港(千葉県成田市) 平成17年7月14日撮影
Narita International Airport (NRT), Narita, Chiba, Japan
Thursday, 14th July 2005


いよいよ出発である。両替をしておこうかと思うが、1元が4円以上もする。随分レートが悪い。台湾の方が良いだろうと思って、成田での両替は止めておく。台湾の通貨は新台幣で単位は元。

航空券、搭乗券、旅券を見せて、機内持ち込みの手荷物検査と、人間の方もゲートをくぐって検査を受ける。ここも行列である。センサーも精度を上げているそうなので、時計、鍵、硬貨、鞄の中の金属類はトレーに載せて検査を受ける。ベルトを外す人もいる。私は無事に検査を通過したが、ゲートでひかかった女性は髪留を外している。「米国同時多発テロ事件」以降、保安対策が強化されているのだ。

さらに出国審査の大行列が。こんなに混んでいるのは初めてである。夜勤明けで眠いのに。海外旅行も敬遠したくなるほどだが、時期や時間帯によるのだろう。ようやく旅券に出国のスタンプを押してもらう。すでに空港到着から1時間が経過していた。

シャトル、動く歩道を利用して、搭乗券に記載された搭乗口へ移動。やけにひっそりとしている。公衆電話の時報で時計を合わせる。台湾との時差の1時間を遅らせる。台湾にも時報のサービスはあるだろうが、中国語では判らない。係員が搭乗口の変更を知らせに来る。そりゃ人が少ない訳だ。変更された搭乗口前は人が多くて座るところもない。瀋陽行が出発したばかりで空いていた隣の搭乗口前の椅子に腰掛けた。

機内への案内が始まったが、当然上等客からである。下等の經濟艙なぞ最後である。利用する中華航空17便はホノルル発、成田経由、台北行きで、ホノルルからの客も優先的に乗せている。数は多くないようだ。經濟艙の機体後方の客の案内がはじまったが、きちんと列が出来ていないので、乗りこめない。結局全ての旅客を案内しはじめてから乗りこめた。

機種は Boeing 747-400 で随分大きい。窓側は3人掛けで、既に2人腰掛けていたのを立ち上がってもらって奥に入る。他の席にも同行者のいる日本人のグループだが、飛行機は初めてらしく、出発時刻を過ぎても動かない事を何か言っている。出国審査等でまだ搭乗していない客がいるのだろう。随分待ちくたびれて動き出した。第2ターミナルからなので、暫定平行滑走路が近いが、Boeing 747-400 には滑走路が短い。A滑走路へ移動する。隣の2人が離陸までが長いという。成田なので仕方がないが、搭乗から1時間近くも経っており、確かに長い。午後3時頃に離陸した。いつもの事だが、離陸は気持ち悪い。天候は曇り。雲の中を上昇する。雲の上に抜けると晴天であった。(当たり前だ)

ヘッドホンで何やら聴いてみるが、特に聴きたいものもない。早々に片づけてしまう。落語でもあるといいのだが。機内誌も日本語の記事が少ない。これも片づけてしまう。ビールと水割りのサービスがあり、水割りをもらう。窓側の席なのでトイレに行きづらい。利尿効果のあるビールは避ける。ちなみにビールはサントリーモルツである。続いてミックスナッツが配られる。これは台湾のものである。なかなか旨い。

雲が晴れて陸地が見えた。大阪である。淀川も、神崎川も見える。すぐに神戸である。六甲アイランド、ポートアイランド。明石海峡大橋、淡路島、そして四国上空へ。機内食がはじまった。魚を選ぶ。味付けは中華である。白ワインももらう。国際線の機内食を食べているが、下の景色は日本である。不思議な気がする。吉野川に沿って飛行していたが、やがて雲で地上は見えなくなった。機体が揺れる中、食事を続ける。味はまあまあだが、米国の某航空会社の機内食に比べれば、格段にいい。食後に烏龍茶をもらう。

景色も見えないので、食後はうとうとする。やがて台湾が近づき高度を下げ始める。何か見えるようだが雲である。まだか、まだかと思っている内に、南国らしい海岸線が現れ、台湾上空に入った。8年振りに見る台湾である。その時は乗り換えだったので入境(入国)はしていない。赤土なのか、畑が赤味がかっている。そして田畑の区画が日本とは異なる。溜池が多く見られる。水に不自由なのか。道路は日本に似ている。道幅、曲がり具合。決定的に違うのは右側通行である事。台湾の鳥瞰を堪能して、中華航空17便はほぼ定刻に中正國際機場に着陸した。 (つづく)