旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

2008北海道・晩秋~秋の木立と天気雨

2008-11-10 21:48:58 | 旅鴉の唄


朝食のサンドイッチのボリュームに目を丸くしていた時、山荘のおじさんが
パソコンのアメダス・地点別予報で得た情報を教えてくれたが、それによると
10:00頃から今降っている雨は止み、晴れ間が広がるという。ほんまかいな?

半信半疑で出かけ、三愛の丘のPで車を止め待っていたら、10:00過ぎから
本当に天気が良くなったので驚いた。強い雨で先日の雪がほとんど解けてしまった
のは残念だが、カラマツの黄葉+小麦の緑、この時期ならではの景色を楽しむ。

さすがに山は無理だろうと諦めていたが、麓の方から見え始めている。
期待させておいて山頂付近が見えないまま終わる…のがお決まりだが、
ダメ元で「カラマツ林の見える丘」で粘ってみた。一時雲が多くなり、諦めて
場所を変えようと思ったほどだが、14:30頃から再び回復傾向、
「くっきり」とはいかなかったが、十勝連峰はすべて見えて、白い山+カラマツ林
を撮影する。今回は最初から諦めていた風景なので見られただけで満足だ。

この頃パラパラっと弱い天気雨が一時降ったが、「うそでしょ?」ってタイミングで
虹が出た。この時望遠で十勝岳方面を撮影していて、こちらも雲が切れて
いい感じになりかけている最中。迷ったが、9月の旅で二兎を追って失敗している
のが頭にあり、広角系レンズには変えずに撮影を続けた。虹は大きな弧を描き
オプタテシケ方面にすっと伸びていたが、撮っていたら面白かったかな?
十勝岳方面はその後もしばらく安定してきれいだったからなあ。


♪ 秋の木立は気取っても
   冬が来るのを隠せない
   紙とエンピツ転がせば
   転た寝猫が耳立てる

     ちょっと零れた溜め息
     ちょっと零れた溜め息

   郵便受けは今日も空っぽ
   一枚枯葉が覗いてる

     それは季節の悪戯
     それは季節の悪戯


   (秋の木立と天気雨/詩:天野滋)


夕方には雲が多くなって、結局この旅では朝夕の風景を撮ることができなかった。
まあ、でも、当初の予想よりは断然撮影を楽しめたとしておこう。夕闇迫る夜空、
もうずいぶん高い位置にハーフムーンが輝いていた。


7(金)夜半から降り出した雨。早朝止んだので出かけるが、雲は切れそうにない。
腹減らしに三愛の丘付近を歩き回って宿に帰ると、ザーっと強い雨が再び。

ぐっちの店(旭川郊外にあるお菓子屋さん)~トリトンとまわり、レンタカー返却まで
まだ1時間ほどあるので、就実の丘へ向かうが、ちょうどこの頃雨は上がり、
雲間から強い光(光芒、俗に言う天使の階段)が差しまくっていた。諦めずに
撮影ポイントにいた方はいい写真が撮れたかもしれない。私もすっかり
仕舞い込んでいたカメラ&三脚を再び引っぱり出して、カメラ内に残っていた
10枚ほどのフィルムを撮り切るが、残念ながら構えたフレーム内には光が来ず、
苦し紛れにシャッターを切っただけだ。

結局、今回の旅は運が良かったのか、それとも悪かったのか?
最後までわからないまま終わった感じ…
気紛れな晩秋の北の天気に、もてあそばれただけみたい。  (おしまい)


コメント
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