旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

20230521 北海道春編⑬‐A 季節も人も移ろう 小樽港~舞鶴港~和歌山市

2023-05-21 05:21:01 | Weblog



5月21日(日) 曇りのち晴れ

出航時白波が立っていた北の海域は、西に向かうにつれ徐々に穏やかになっていった。


元々ドック入り期間で間引き運転中、運休日があったところへ、姉妹船「あかしあ」が
どういう事情かは知らぬがドック入りが早まったらしく、臨時休航したことで前後に
出航しない日がさらに増えたので、この日のはまなすに車も人も流れ、混雑することが
予想された。案の定、両者とも多いように思えたが、その割には船内は意外にひっそりと
していて、比較的安穏と過ごすことができた。皆、船室にこもっているのであろうか?


季節の変わり目であるこの時期は、元来日によっての気温差が大きかったであろうが、
近年そのふり幅の激しさが目立ち、今年の3、4、5月の温度の上がり方は、明らかに
異常だと思える。そして、時折ある寒の戻りとの差が著しいので、温度変化に弱い
私などは、ついていけず、ますます体調に異変をきたしてしまう。

以前は、GW明けの北海道の見どころとして、エゾヤマザクラの開花、エゾエンゴサク、
カタクリなど早春の草花の観察を楽しみにしたものだが、近年それらはほぼGW期間中に
見頃を終えてしまい、その残骸しか見ることができなくなった。畑起こしが始まる
この季節の美瑛周辺の景観も好きだったが、土手化が進むなどし、昔のなだらかで、
うねるような丘の風景は少なくなるばかりだし、雪解けが早まる傾向の十勝連峰や
大雪山の白さは控えめで、メリハリに乏しく、魅力は薄れる一方でなかろうか。

北海道もご多分に洩れず気温の変動激しく、まだ5月なのに夏のような日が降り注ぎ、
環境もますます過酷になるように思える。それでも植物たちは適応するのだろう、渡道時
咲き誇っていたタンポポはいつの間にか綿毛となり、白い穂を大空へまき散らした。
たった二週間、変わらないようでいて、知らぬ間に季節は確実に移ろっていたようだ。


体調不良、体力低下、すっかりヤキがまわった自分自身を棚に上げ、昔は良かったと
愚痴をこぼす。過ぎた昔に戻れるはずもなく、あの頃の感動が薄れるばかりの旅路なら、
そろそろ終わりにしてもと思いつつも、めぐる季節に、もう少しだけ抗ってみる余地は
残されているのだろうか。


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