旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

20240922 北海道秋編㉔ 避暑地にて 小樽港~舞鶴港~和歌山市

2024-09-22 09:22:01 | 旅鴉の唄



9月22日(日) 雨のち曇り時々晴れ

早朝目覚めると青森県沖、すでに風雨が強まり、白波が立っている。この先さらに天気は
荒れる一方なのだろうと考えると気が滅入るが、食べられるときに食べておこうと、朝食の
パンを胃に詰め込んだ。

しかし意外なことに、その後あまり変化がなく、海域にもよるが、むしろ全般穏やかな傾向に
向かうのが不思議な気がした。台風から変わった低気圧は足早に通過し、日本海側には当初
予想されたほどの影響はでていないのだろうか? 陸にいるときとは違い、頻繁にネットなど
で情報を得られないので詳しことはわからず、あとは基本乗組員一堂にお任せするしかない。


   

西に進むにつれ海はますます穏やかに、青空も広がり始めた。朝日新聞の別冊版を二冊、
往きに読みかけていた文庫本も読み終えられた。これは、まったく意外なことだった。
こんなラッキーもあるのだ。


         

赤いきつねうどんと赤い夕陽とのコラボレーション。


   

結局船は約10分遅れで舞鶴港に到着した。ただし、船内には車両がぎちぎちに
詰め込まれている(こんなに壁際までびっしりなのは珍しい)ので下船が思うよう
には進まず、船外に出ることができるまで、さらに10分以上要したと思われる。
まあでも、これくらいで済めば御の字だろう。


若い頃はあまり気にならなかったのに、このところ年々夏を過ごすのに辟易する
ようになった。昔と比べはるかに気温が高まったことと、自身の体力が落ちたこと、
両方の相乗効果なのだろう。今期は、夏中微頭痛が収まらず、気力が湧かず、
一日中眠気に襲われ、便通も好ましいものでなかった。パソコンに向かう気になれず、
テレビも長時間は見続けられないので、一日のうちボ~っと過ごす時間が大半を
占めることになり、実りのない無駄な時間ばかりが過ぎるのがとても空しかった。

こんな体調で本当に長期間の旅に耐えられるのだろうかといぶかしんでいたら、
数日で「寒さ」に順応すると、以降はすこぶる体調が良くなった。体調が良く
なったからと言っても体力がすぐ戻るわけではないけれど、体が動き、気持ちが
前向きになり、自宅でゴロゴロしているときとは見違えた自分がうれしかった、
完全にポンコツになったわけではなかったのだと。便通も改善、長距離運転する
ことで、腸の扇動運動が活性化されるからなのだろうか。

このところ私の北への旅は、ほぼ一か所に滞在しあまり動かないので、はたして
これが旅と言えるものかどうか少々疑わしくなっている。しかし、高貴な身分の方が
避暑地で静養されるのに似かよった移動を、下々の一般人がやれているのだとすると、
まんざら捨てたものでなく、これも立派な旅のスタイルなのだと言えなくもなかろう。
胸を張って言えるのではないか、これがいわゆる一つの「避暑地への旅」なのだと。


♪ 暖かい日溜りに 誰かの足音 それは風 忍びよる秋の気配
  あなたは枯影を恋しがり 陽気な夏にあきあきしたと
  まるで大人の仕草で 煙草を揉み消すの

  暮れてゆく避暑地には あなたへの想いが残るだけ
  暮れてゆく避暑地には あなたへの想いが残るだけ

  落葉松の林には 赤いサンダル 賑わった一夏の 名残りの様に
  あなたはテニスのボールを 追いかけて汗を流してた
  まるで夜のあなたとは 違う人みたいに

  暮れてゆく避暑地には あなたへの想いが残るだけ
  暮れてゆく避暑地には あなたへの想いが残るだけ


  (避暑地にて/詩・曲:天野滋 歌:NSP)

    


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