7月3日(水) 晴れ時々曇り
予報通り天気が悪いようで、空はどんより鉛色。予定では帯広方面でのんびりしようと考えていて、
でもまあ早く起きたのだからと車を走らせると、しばらくすると青空が大きく広がり、然別湖方面の
山々もすべて見えているようで、急きょ東ヌプカウシヌプリ(以下東ヌプカ)登山を決行することに
なった。どうやら地表付近にだけ霧が立ち込め、それがかかっていない地域(および山上)は晴天
らしいのだ。天気予報も、朝になって「曇り」から「晴れ時々曇り」に変わっていたと後で聞いた。
いいほうに変わるのは歓迎だが、こちらにも心(および食料などの装備)の準備があるので大変だ。
出遅れたので、すでに数組入山済みかと思いきや、予報が悪かったせいか誰も来ておらず、私が
一番乗りとなった。写真はアヤメ咲く東ヌプカ登山口。5:10出発。
昨夜の雨の影響でズボンが濡れるのを防ぐために、カッパ上下とスパッツを着用した。初めての山で、
登山道の状況がわからないのだ。でも結果的にはそれは杞憂で、笹が刈り取られた登山道はぬかるみも
ほとんどなく、カッパの着用はほぼ不必要だった。
旧道との分岐点。
暴風で木々がなぎ倒され、従来の道が閉鎖されたらしい。
新道(左)と旧道との上部の合流地点を振り返って撮影したもの。看板もあるし、旧道はロープで
閉鎖されているので、ガスったりしても、まず迷い込む恐れはあるまい。
登山道沿い、ゴゼンタチバナが見頃。
途中展望のほとんど利かない登山道ながら、頂上が近づくにつれ木々の合間から少しだけ景観が得られ、
オホーツク側および太平洋方面は遥か彼方まで雲海が広がっていた。
最初ニペソツかと思ったが、それは間違いで、どうやらオッパイ山(クマネシリ)みたいだ。
雲海の上にそびえる阿寒岳。
ウペペサンケ山。
木々の隙間からの展望を楽しみながら歩みを進め、東ヌプカ山頂へ到着6:00ジャスト。
ここはいわゆる「がっかり山頂」で、木々に囲まれ展望はほとんど得られない。
しかし、この山の魅力は展望ではないのだ。