広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

新屋のかまくら2010

2010-01-31 11:23:46 | 秋田の季節・風景
「新屋のかまくら」と勝手に呼んでいる「第8回あらや大川散歩道雪まつり」が今年も昨夜(1月30日)行われた。
秋田市南西部・新屋(あらや)地区の秋田公立美術工芸短大(美短)学内からJR羽越本線新屋駅前までの貨物線跡地の遊歩道に、地域住民などが雪で作った「ミニかまくら」にロウソクを灯して並べるのがメインの、新しいお祭り。
※祭りの内容等については、昨年の記事もご参照ください。

最近の秋田市内は雪がない状態(積雪量としては0。空き地などに積み上げられて少し残る程度)で、ミニかまくらを作れるのか心配だったが行ってみた。
※暗すぎるため、以下の写真は長時間露光(2秒)等のカメラの設定変更・画像処理ソフトによるレタッチ等を施しています。肉眼で見た感じとは違いますのでご了承ください。

相変わらず美短敷地内は暗いが、意外にも例年並みにミニかまくらが並んでる!
特徴的なデザインの美短の校舎の上に満月が上ってきた
肉眼では上の写真程度の明るさ(暗さ)だが、シャッタースピードを2秒にすると
こんなに明るくなる
せめて↑この程度明るければいいのだけど。
路面には雪が全くない
空き地などから雪を運んできたそうだが、大変そう。
旧米倉庫を転用した、美短実習棟・新屋図書館(昨年秋の様子
美短敷地を抜けた遊歩道区間でも
例年通りの「積み上げたかまくら」
遊歩道途中にある本部が設置された十條団地町内会館前(昨年の記事では「集会所」としていました)では、大きな(というか本来の)かまくら設置や餅つきなどが行われ賑わってた。
 
再び美短へ戻る。美短の学生が作ったであろう、雪像や耳と目の付いたかまくらがあったが、暗くて分からないのでフラッシュを使って撮影。
誰?

トトロ? どーもくん?
美短学内が暗いのは本当に残念。ライトアップ用照明設備があるのに使っていない。明るすぎるのは雰囲気がなくなるが、これでは暗すぎる。一部に段差があるし、通路と芝生の区別も付けづらい。芝生の地面にはライトアップ用照明器具が埋めてあり、つまずく危険がある。
昨年の記事でも書いたが、以前、この祭りに合わせてライトアップしていた年があり、かまくらの明かりと建物の明かりの競演がたいへん美しかった。
電気代や職員の人件費などの問題があるのだろうが、祭りの実行委員会には、各町内会などとともに美短も入っているようだから協力してもいいと思う。それに今日は、事務局と一部教室(?)に照明が点いており、職員が出ていたようだったし。

あとは、周知方法。今年も市の広報紙や一部マスコミでは告知されたが、昨年はポスター画像がアップされた秋田市役所新屋支所(現・西部市民サービスセンター)と美短のサイトには、今年はまったく告知がなかった。

そして開催時期。ここ最近は毎年1月最終土曜日開催に固定しているが、雨が降ったり今年のように雪がなかったり、毎年ひやひやさせられる(それでもなんとか実施しているのはすごい)。
データを調べたわけではないが、秋田市では1月下旬は雪がなく、その前後の1月中旬や2月上旬には雪が多く積もっている傾向があるような気がする。今年も今週以降は冷え込みと降雪の予報が出ている。
1月最終土曜にこだわる理由があるのかもしれないが、雪確保のため、開催時期をシフトするのも一考かと思う。

地域の祭りだからこれでいいのかもしれないし、他地域の僕がとやかく言うことではないですが。
月明かりに照らされる
なんだかんだ言ったが、僕はやっぱりこの祭りが好きだ。雪が積もって路面が真っ白な年と比べると風情に欠けるが、それでもとてもきれいだった。少ない雪で例年並みのミニかまくらを作り上げた住民や美短学生のご苦労のおかげだ。
例年は風が強くてロウソクが次々に消え、地元の方が点火に奔走したり、風除けのペットボトルを切ったものを置いたりしているが、今年は穏やかな天気だからそういう管理面では楽だっただろう。
人出は例年とそんなに違わない気がした。吹雪いていても秋田の人は出掛けてるってことでしょう。


ところで、今朝の新聞によれば、美短の学生が、CSやケーブルテレビの音楽専門チャンネルの番組の取材を呼んだという。若い男性モデルが旅をして触れ合う(?)番組だそうだ。
僕はこのモデルさんは見かけなかったが、別のモデルさんにお会いできました。
モデル犬「あどれ」さん!!(あどれさんのブログ
普段はあちこち動き回っているのに、撮影時だけはリードを離してもじっとしているのに感心した。しかも僕のカメラにも目線をくれた!
暗い中で黒い体なので、よく分からないのが残念ですが…
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大きな「!」

2010-01-29 20:06:33 | 秋田のいろいろ
黄色い菱形の道路標識を「警戒標識」という。黒い縁取りの中に描かれた図柄で踏切の存在、幅員や車線の減少、勾配、落石などへの注意喚起をするもので、(警察でなく)道路管理者が設置するものだそうだ。
※本記事の多くの写真は逆光と設定を間違えた(ISO感度を高くしてしまっていた)ため写りが悪いです
秋田駅東側の住宅地、桜地区の細い道
前方で交わる、左右に走るのが、今や秋田市の郊外発展の象徴と言える「横金(ヨコカナ、横山-金足の頭文字)線」こと県道41号線。
細い道側の横金線と交わる部分に警戒標識があり、その図柄は、

!は「その他の危険」を示し、図柄では決められていない危険を知らせるもの。
たまにテレビやネットで「その他の危険って何?」と話題になることがあるが、立ち木があるとか、路肩が弱いとかを示すことがあるようだ。
標識の下には文字(補助標識)で何が危険かを表示することになっているが、表示がない場合もあり、「幽霊が出るのを注意しているのだ」という“都市伝説”的なものがあるようだ。
ここは「右方注意」
幽霊注意でなくて良かった。
写真では分かりにくいかもしれないが、この標識、
デカイ! 頭でっかちに見えませんか?
そして、横金線の片側2車線×2を隔てた向かい側の道案内標識の支柱にも同じものが設置されており、とにかく目立つ。
上の案内標識は一般的なサイズ、車は軽乗用車です
横金線を通る車向けの標識がずれてこっちを向いてしまったようにも見えてしまうが、最初から細い道向けに付いているのです。
警戒標識は1辺が45センチなのが通常だというが、それより大きい。道幅と比べてもかなり大きなものが2枚も設置されたのはなぜだろう。

秋田市周辺にお住まいの方はご存じの通り、横金線は非常に交通量が多い。信号のない交差点から横金線へ入るのが難しく危険だからだろう。朝に裏側からの抜け道になっているのかもしれない。
横金線北方向。右の車が出てくるのが標識のある道
上の写真で奥の方(=細い道から見た「右方」)は、太平川に架かる「桜大橋」。橋部分が若干盛り上がって高くなっていて、やや見通しが悪いことも影響しているかもしれない。過去に事故があったのかもしれない。
右方(の車)だけでなく、当然のことながら歩行者にも充分注意して通行してほしい。
向かい側から見る
左奥に太平山、右側に!標識の裏面が見える。裏から見てもやっぱりデカイ。
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秋田支店の湯気

2010-01-27 19:49:10 | 秋田の季節・風景
秋田市大町三丁目にある、「秋田市立赤れんが郷土館」。(たまに「赤レンガ」とカタカナ表記されるが、間違い)
前のバス通りは「赤れんが館通り」
明治建築の本体は国の重要文化財。
撮影時は展示替えのための休館日だった
今や市民には「赤れんが館」という呼び名が定着しているが、元々は1912(明治45)年に完成した秋田銀行本店(おそらく1971年まで本店として使われ、以後は大町支店)。
1981年に秋田市に寄贈され、1985年から郷土資料や秋田出身作家の美術作品などを展示する施設として公開されている。

そこから同じ通りを南へ350メートル進んだ、大町五丁目、歓楽街「川反(かわばた)」のど真ん中に「秋田銀行秋田支店」がある。
こちらは現役で営業中
秋田市内(もしくは県内)に1つしか店舗がないのなら「秋田支店」という名称なのは分かるが、秋田市内には本店といくつもの支店があるのに「秋田」支店というのはおもしろい。
興味のある方はWikipediaの「秋田銀行」の項をご覧いただきたいが、戦前の合併前から続く店舗名のようだ。ちなみに、この通りの赤れんが館のすぐそばには、もう1つの地方銀行「北都銀行秋田支店」も存在したが、現在は統合されて閉店した。
建物に注目
窓がサッシで、外壁はきれいだが、玄関は重厚な造り。だいぶ前に1度だけ店内に入ったことがあるが、今風の店舗とは違う、赤れんが館の店舗部分と共通するような昔の面影を残す造りだった。
【2014年4月29日追記】2度目の入店。窓口の客スペースはかなり狭い。窓口は3つくらいかな? 正面入口(風除室と店内の間)のドアは左右に2枚あり、木枠にガラスが入った年代もの。右側のドアの丸いノブはバカになっていた。

以前、とある秋田銀行員が「あの店はかなり古い建物でして…」と話していたから、だいぶ昔に建てられたのだろう。なお、ATMコーナーは後から建て増したものと思われる。

冬の寒い日の光景。
 銀行から白いものが通りに流れている
煙?! 火事か! と初めて見た人は思ってしまうかもしれない。
時間・温度・風にもよるが、ATMコーナーの奥・玄関の両脇・裏手の駐車場への通路から、周期的に出ている。
 
タイミングによっては店から出てきたお客が、ステージに立つ歌手のように白いものに包まれる。
出所は下向きの細いパイプ
正体は湯気です。
「スチーム」などと呼ばれる、重油でお湯を沸かして蒸気を循環させる暖房システムから排出されるものかな?
最近のビルは「冷温水発生機」による暖房が主流だと思うので、スチーム暖房を使っていること自体珍しいが、湯気が建物の前にこんなに盛大に出てくるのはとても珍しいと思う。北国の冬らしい光景だ。

僕の入った高校と大学ではスチーム暖房が使われていた。各室に設置されたラジエーターの上に弁当を載せておくと温かくなったり、使い始めに「カンカンカン」と大きな音(「スチームハンマー」と呼ぶらしい)が出るのが思い出だが、古い話になっていくんだろうな。

※秋田銀行秋田支店は2014年に廃止されることになった
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セリオン

2010-01-25 20:22:45 | 秋田の季節・風景
秋田市の北部、土崎地区(地名としては土崎港(つちざきみなと))は北前船の時代からの港町。
その海沿いに「秋田ポートタワー・セリオン」「秋田市ポートタワー・セリオン」というタワーがある。【名称については下↓の2013年12月の追記参照】
セリオン(SELION)という名称は、海(sea)と展示館(pavilion)からの造語。秋田市内では、セリオンオープンの数年前に駅前の県総合生活文化会館「アトリオン」(吹き抜けの“アトリウム”とpavilionの合成語)が命名されたのをきっかけに、当時「○○オン」という命名が流行っていたのだ。

秋田市民は単に「セリオン」と呼ぶことが多いが、ブログなどを見ると「セリオンタワー」と表記する方もおられるようだ。セリオンだけではタワーであることが分かりにくいからかもしれないが、馴染みがない呼び方だし、ことばの順番が入れ替わっていて落ち着かない。「ヨーカドーイトー」みたいな感じで…
 ※以下、本記事では「セリオン」と表記します。
1994年のオープン当初は、秋田市が出資する第3セクター経営の有料展望施設だった。たしか入場料は800円で後に400円に値下げされたが、入場者は減り続け、経営は芳しくなかった。
そこで、2006年に秋田市が9億円で買い取り、3セク解散・市有化。以後の運営は指定管理者制度になり、現在は近くの商業施設などを経営する秋田市内の会社に委託され、無料で開放されており、入場者数が増えている。
【2013年12月2日追記】秋田市が買い取った時点で、名称が「秋田“市”ポートタワー・セリオン」と変わったらしい。ところが、2013年時点の指定管理者による公式ホームページでは旧称の「秋田ポートタワーセリオン」のまま。他の観光サイト等でも「市」がないほうが一般的で、「秋田市~」は定着していない。

最近、役所の業務を民間に委託するやり方として、「指定管理者制度」が全国的に流行っているみたいが、契約期間が決まっており、定期的に委託先が見直される。
セリオンは今年度末が更新時期で、同時に「道の駅」化を視野に入れて選考した結果、県外の企業へ委託されることになったが、昨年末の市議会でひともんちゃくあったらしい。
つまり、今の管理者がセリオンを“明け渡す”ことになるわけで、その準備として、今月から一部閉鎖になる部分があるというので、行ってみた。僕はオープン直後に1度だけ行ったことがあるが、それ以来。
 ※訪れたのは1月上旬です。
公共交通機関は、秋田駅前から新国道経由セリオン(玄関前にバス停がある)行きのバスが出ている(約25分、420円)。平日の昼間に1時間に3本も運行される時間帯があるが、セリオンへ来る利用者が多いからではなく、バスの折り返し・待機場所として、住宅地からほど近く手頃なセリオンを使っているだけだろう。(飯島方面行きのバスで「土崎郵便局前」等で降りても徒歩10分程度)
僕は、JR奥羽本線で土崎駅まで来て(190円)、歩いた。徒歩15分ほど。
男鹿へ行く臨海道路側の港から

こちらが正面
タワーの付帯施設として、秋田市所有の多目的ホール「セリオンプラザ」や秋田県所有の覆い付き緑地「セリオンリスタ」あがる。上の写真に写っている、背の低いガラス張りの建物がセリオンリスタ。
セリオンリスタ内部
ガラスで覆っただけで加温していないが、ほのかに温かく気持ちいい。母子あるいは祖父母と孫で来て遊んでいる人が多く、賑やか。トイレと自販機もある。外で走り回れない秋田の冬には、有意義な施設だ。
この時はサザンカが咲いていたが、今日、梅が2部咲きだとテレビで紹介されていた。
表示によれば、1995年に総工費14億3千万円で造られ、県の「秋田港湾事務所」が管理しているそうだ。県の施設だったとは意外。
県内各市町村の花と木が表示された地図があった
やけに市町村の数が多いが
「(平成の)合併前の旧市町村で表示」していた。
手間や費用の問題だろうが、これは貴重な資料だし、市町村合併反対派としてはこのまま残していただきたい。

セリオン本体へ。1階の物産コーナーや2階の「ちびっこコーナー」はなかなか賑わっている。以前は入場券を買ってエレベーターガールの案内で上ったが、今は無人でそのまま右奥のエレベーターホールへ。
  
階数は「5」までだが、2と3の間が長い。お客用としては1台しか稼働しておらず、待ち時間も長い。地上からの各階の床面の高さは3階が93メートル、4階が96メートル、5階が100.0メートル、アンテナを含めたてっぺんまでは143.6メートル。
今までは、5階が純粋な展望室、4階がレストランのあるスカイラウンジ、3階が展示場のギャラリーだったようだ。
ただし、管理者交代に伴う工事で3階と5階が使えなくなるので、4階を臨時の展望室にするそうだ。たしか僕が見た情報では明日、26日から3・5階を閉鎖するはず。
この日は3・5階がまだ閉鎖されておらず、3~5階すべてで展望できた。

エレベーター内からは外側の景色も見えるが、乗り合わせた親子連れに譲った。内側にも窓があり、吹き抜けの白い鉄骨が見える。
おもしろい光景
約70秒で到着。
5階の展望室(他の階は椅子があったり床が違ったりしたがほぼ同じ)
タワーは星形のような形で、直線的ながらも複雑な断面。おかげで写真を撮る時、光が写り込まない角度を探しやすかった。
6272枚のガラスが使われている
この日は雪が舞ったり晴れ間が出たり変わりやすい天気で、晴れても遠くが霞んでいて男鹿半島・太平山などは見えなかった。これで有料ならがっかりだが、無料ならまあいいや。

まずは、北西方向の秋田港。同じ日、わずか10分ほどの間の撮影です!
 
先日、昔の雄物川の図面の記事で少し触れた、秋田運河(旧雄物川)河口の秋田港の現在の姿。右下の白い船は海上保安庁の巡視船。
セリオンの上にはフジテレビ系列秋田テレビのリモコンカメラが設置されており、このアングルの映像を見ることがある。
西方向
手前が秋田運河、木材が置かれた向浜地区の工場地帯を挟んだ向こうが日本海。
東方向
土崎の町。天気がよければ奥に山並みが見るのだけど…
東側に自らの影を落とす
臨海道路(港湾通り)の車を止めて、斜めに秋田臨海鉄道の貨物列車が通過している。JR貨物や県が出資した貨物鉄道で、現在は1日に数本、奥羽本線と向浜の製紙工場とを行き来している。

帰りのエレベーターではおばあさんと孫と乗り合わせた。展望室にもママさんグループと子ども達やお年寄りグループがいて、セリオンリスタ同様、思ったよりも人が多く、しかも地元の人が多い気がした。地域の人の交流の場として親しまれているようだ。
観光施設だけでなく地域の拠点として、もっと有効活用できるかもしれない。

3セクから市が買い取った件など、秋田市の無駄遣いの象徴のように扱われることが多いが、セリオンの総工費は43億円。
セリオンリスタの14億に比べると安い気がするし、それに秋田県が700億円もかけて穴掘りした「秋田中央道路」のトンネルの方がよほど無駄だと僕は思う(←シツコイ)。
管理者がコロコロ変わり、うまく引き継ぎがされるのか(っていうか今後も無料なんだよね?)は心配だが、賑わいには安心した。天気のいい日にまた来てみたい。
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電柱の傾き

2010-01-23 19:42:58 | 秋田のいろいろ
この写真を見て、何か引っかからないでしょうか?
秋田市大町
正面の車両用信号機が付いている電柱が右に傾いている。
僕は水平に写真を撮るのが苦手で、この写真も少し傾いている感じがしなくもないし、レンズの特性上、ゆがんでしまう場合もある。
だけど、後方のビルの壁や看板、手前の歩行者用信号と比べていただければ、電柱の傾きがお分かりいただけると思う。

電柱は地面と垂直に立っていると思いがちだが、気をつけて見ると、傾いているのがたまにある。
子どもの頃、「いつか倒れてくるんじゃないか?」とか「日本海中部地震(1983年)で傾いたんじゃないか?」とか思っていた。傾いた理由は分からないが、30年近く経っても傾きが大きくなった気配はないから、これで安定しているのだろう。
問題点は見栄えだけだろうが、こういう風に目立つ場所にあると気になってしまう。他の場所にもあって、
秋田市保戸野
これは傾きが大きいかな。アームが一本腕の信号機に交換されたが、地面に対してアームが水平に・信号機本体は垂直になっている。信号機設置業者の人は角度調整に苦労したのではないだろうか。(最初の写真の大町の信号もそうだけど)
※↑2016年にこの電柱から信号機が別の柱へ移設されたが、電柱自体はこのまま存続。
秋田市土崎港
左側の電柱…
これはすごい傾き。倒れそう
大町と保戸野の電柱は、見る位置を変えるとあまり傾きが気にならなかったが、これは、
 撮影日は違いますが同じ場所です
どこから見ても大きく傾いて見える。しかも上の2か所とは違い、信号機や標識も一緒に傾いている。
すぐ隣にほぼまっすぐな電柱があって、目立ってしまうのかもしれないが、これはひどい。
見ていると平衡感覚がおかしくなりそうで、上の写真もやや傾いて撮れてしまった(←水平に撮れなかった言い訳)。
弘前市でも見つけました(リンク先記事、下の方)
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森林管理局・街路樹雪囲い

2010-01-22 19:26:23 | 秋田のいろいろ
以前の記事2題のフォローです。
まずは昨年6月30日に紹介した、秋田市中通にある国の機関「東北森林管理局」の工事。
当時は、正面から見て右半分がすっぽり足場で覆われ、むき出しの左半分には外壁のひび割れにおびただしい数の印が付けられていた。
現在は左半分に完全に足場がかけられ、
右半分は上の足場が取れていた。
工事行程の看板が敷地内に設置されており、入って見に行きづらいのでよく分からないが、ゆっくりとは進行している。きっと今年度内にはできなそう。
正面玄関上の壁面の文字が姿を現した。教科書体かな? 個人的に好きなフォント
上の写真左下のように、足場が外れた部分の窓の内側には、所々に蟹の足みたいな大きな金属が組まれているのが見える。
耐震補強材だろう。秋田大学や秋田市立の各小中学校などでは、建物の外側に補強材を付ける工法が取られている。内側か外側か、見栄えや使い勝手・費用・手間(内側だと室内の引っ越しが必要では?)などの面で優劣があり、総合的に判断しているんだろう。
でもこんなに大々的にやるのなら、新築してもいいんじゃない?
騒音・振動計は引き続き設置中
マイクに雪が積もっているが作動している。
6月は騒音53dB(デシベル)、振動14dBだったが、今回は騒音58dB、振動43dB。騒音は変わらないが、振動が大幅に増えている。特に実感はなかったが…
騒音計はクラクションが鳴ると70dB台、トラックが通ると60dB台に一瞬上昇。ということは、この騒音計は工事の音じゃなく、道路の音を測定しているのと同じことじゃない? 距離的にも工事現場よりも道路の方が近いし。工事現場に設置している意味があるのだろうか? 見ている分にはおもしろいけどね。
※その後、工事完了後の様子はこちら

もう1つは、昨年2月10日に紹介した、街路樹のツツジの雪囲い。
秋田市内の多くの道路で、縄で縛るなどして雪で枝が折れないようにする「雪囲い・冬囲い」がされているのに、通町の通りは県道・市道とも何もされずにそのままだった。(ただ、春になるとしっかりきれいな花をたくさん咲かせたが)
今年は、
県道部分
なぜか今冬はしっかり縄で縛ってある。なんで今季から突然やり始めたの?(僕は道路管理者へ要望などはしていません)
春にはよりきれいな花が咲くことでしょう
市道の方は通らなかったので未確認だが、後日見てみたい。
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ヨーカドー撤退

2010-01-21 20:04:44 | 秋田のいろいろ
秋田では大きな話題になっているが、秋田駅前にあるイトーヨーカドー秋田店が撤退する見込みであることが明らかになった。
※本記事では、店舗のことは「イトーヨーカドー」「ヨーカドー」、経営する会社のことは「イトーヨーカ堂」「ヨーカ堂」と表記します。
先週、イトーヨーカ堂の執行役員が秋田市長を訪問し、今年11月の賃貸契約を更新せず、10月中旬頃に閉店する意向を伝えた。ここ10年ほどは赤字続きだったそうだ。市や県は慰留したい方針だが、覆すのは難しそう。

同店は1980年にできた「秋田ショッピングセンター」開業当初からの核テナント。2000年にはJR秋田駅直結の自由通路との連絡口が2階にでき、駅とのアクセスが向上した。
隣には、地元百貨店が西武系列になって1984年にオープンした「秋田西武(旧称・ほんきん西武)」がある。経営する西武百貨店・そごうの経営再建に伴い、2005年にセブン&アイグループ傘下になり、ヨーカドーと西武という系列の総合スーパーと百貨店が隣接することになった。このような形態は全国的に珍しいようで、たまに互いに協賛セールを行うことがある。

秋田県内唯一のイトーヨーカドーであるが、秋田にはセブンイレブンがないため、プライベートブランド「セブンプレミアム」商品を購入できる唯一の場所だし、「セブン銀行」ATMは秋田県内には同店のほかには300メートルほど離れた中央通りの「野村證券秋田支店」にしか設置されていない。
といったところが現状。
秋田駅から。手前が自由通路
実は、2005年にも撤退騒動があった。その際は県知事や市長が本社を訪問するなどし、テナント料や駐車場の優遇をすることで、引き留められた。
当時は秋田店だけの不採算の問題だったのだろうが、今回は昨今の世界的経済情勢などによるヨーカ堂の会社全体の問題。昨年8月の中間決算では、初の赤字になり、全国180店舗中30店舗程度を閉鎖する計画だったので、秋田店はその1つだったのだろう。既に北海道の苫小牧店や静岡県の富士店など、秋田同様(県庁所在地ではないが)主要都市の駅前にある店舗の閉店が決まっている。
慣れ親しんだ店舗がなくなるのは困るし名残惜しいが、そういったわけで、ヨーカ堂を責めるわけにはいかないだろう。

何度もお伝えしているように、秋田市は中心市街地空洞化が著しい。
行政の取り組みはちぐはぐだし、地元商店街や商工業界は何をやっているのか分からない。やり方次第では全国チェーンの店と地元商店がうまく共存することができただろうし、市民にとってより魅力的な商店街にすることができたのではないだろうか。
そして、一般市民も車で郊外へ行ってしまい、駅前には来ない人・関心のない人が多い。(わざわざ車で遠くへ出掛ける方が面倒だと僕は思うのですが…)
簡潔に言えば秋田市中心市街地が(消費者だけでなく経営者にとっても)魅力のないエリアになってしまった。
などと、偉そうなことを言っているが、じゃあどうすればいいんだと聞かれると、僕は答えられない。どうすればいいんだろう?

でもこれだけは、何とかしてほしい。
それは「秋田駅前のスーパーだけが頼りの人」のこと。高齢者をはじめとする中心市街地に住む人をはじめ、車を持たない学生、駅前のホテルに宿泊する旅行者など。
既に家電製品などがそう(昔は駅前に量販店があり、ヨーカドーの家電売場も大きかった)だが、駅前で買いたくても買えないのだ。
ヨーカドーがなくなれば、西武・コンビニ・市民市場はあるが、食料品や日用品を気軽に買える場所が秋田駅前からなくなる。
閉店直後にすぐ後継店舗が入ったとしても、準備作業で空白期間ができてしまうだろう。しかもそれが積雪期と重なるかも。
県庁所在地の駅前で、食料品・日用品の入手に困るとは…

秋田駅から近いヨーカドー以外のスーパーとなると、大町の旧ヤマト、楢山のト一屋、手形のグランマート程度だが、いずれも直線距離でも1キロだが、バス路線がなかったり、バス停から遠いので歩く必要があり、悪天候時やお年寄りには大変だ。
住宅地とスーパー(上記3店舗、サティ、ドン・キホーテなど)等を結ぶ、市街地循環バスを運行するとかして、なんとか市中心部の利便性を確保してほしい。
夜の西口バス乗り場から
※その後、後継テナントについてはこちら

関連して気になった話題を2つ
●弘前とどこかが違う?
青森県弘前市には「イトーヨーカドー弘前店」がある。秋田市より人口の少ない地域の駅前の立地だが、閉店の話は聞こえてこない。(秋田・青森両県ともに取材エリアであるブロック紙「河北新報」には秋田店撤退の記事だけだったから、弘前店は大丈夫なんだろう)
たしか、弘前店は秋田店よりも数年早く開業し、東北地方のイトーヨーカドーの中では、売り上げ成績がかなり優秀だと聞いている。

もちろん、旧ダイエー弘前店が入っていたショッピングセンターが経営破綻するなど、弘前も中心市街地が空洞化している(秋田市よりはマシか)し、隣の五所川原市の「エルムの街」というヨーカドー五所川原店メインのショッピングセンターをはじめ、複数の郊外型ショッピングセンターがある。何でヨーカドー弘前店は元気なんだろう?
Wikipediaによれば、弘前店の建物は元は弘南バスの所有だった(1階にバスターミナルがあり、今でもたまに「弘南ビル」と表現するのはその名残か)が、後にヨーカ堂に売却されたという。駐車場は秋田のような外部駐車場との提携でなく、自社保有だと思われる。
つまりヨーカドー弘前店はテナントとしてでなく自社所有物件に入っているという点が秋田とは違うので、そんな事情はあるのかもしれない。
でも実際、お客は秋田店より少し多いような気もするし、街の性格上、学生とお年寄りが特に多く、そうした人たちが来店しやすい立地ということがあるかもしれないが、それほど顕著でもなさそう。そもそも秋田より小さい街なんだし。
秋田と弘前では「何か」が違うと思うのだが… それを秋田でも取り入れれば、活性化できないだろうか。

●執行役員ってエライ?
今回、秋田市に撤退の意向を伝えに来たのは、ヨーカ堂の「執行役員」という立場の人。あまり耳にしない肩書きで気になった。役員とは言うが、市長が面会するほどエライ人なんだろうか?
ヨーカ堂のサイトによれば、同社には9人の取締役、3人の監査役とともに、9人の執行役員がいる。
調べると執行役員とは「会社の業務執行を行う幹部従業員」「会社の業務執行に対する責任と権限を持つ役員」だそうだ。よく分かりませんが、経営陣ではなく、雇われたエライ人ってことかな?

僕が「執行役員」という言葉を聞いたのは、本件で2回目。
初めて聞いたのは、別のある会社に新しい執行役員が就任したというニュースだった。
それは「和歌山電鐵株式会社」という和歌山県の鉄道会社。赤字で大手私鉄から見捨てられたが、岡山県の鉄道会社の傘下に入りユニークな取り組みで経営が上向いている。
同社サイト会社概要のページより
執行役員は2名いて、1人は瀬川さんという人間だが、もう1人の「たま」さんは人間ではない!
この方は三毛ネコさん。駅長を務め、集客・収入増加に多大な貢献をしたことが認められ、今年から執行役員に就任した。
執行役員はネコでもなれる?!(法律上は問題ないらしい)
【22日追記】「東北電力秋田支店長」も「執行役員」の肩書きだそうだ。
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新屋支所跡

2010-01-20 19:30:48 | 秋田のいろいろ
秋田市南西部・新屋駅前の秋田市西部市民サービスセンターに行ったので、その前身であり、すぐそばにある秋田市新屋支所跡地を通った。

昨年11月以来だったが、その時は、旧新屋支所は解体され更地になっていたような記憶がある。また、支所前の県道56号線(旧国道7号線)の交差点の信号機に取り付けられた地点名(交差点名)の看板は「新屋支所前」のままで、なおかつ判読が困難なほどボロボロで気になっていた。(こちらこちらの記事などもご参考に)

2か月ぶりに行ってみると
右が支所跡地
まず、支所跡地で何かを建設中。そして、信号機の看板も変わっている!
では、交差点名の方から、
「日吉神社前」ですか。なるほど
我ながら相変わらずお節介なのだが、あまりにもボロなのと、県道と市の施設で管轄が違うとはいえ、消滅した行政機関の名前が半年以上も残っているのが気になり、某行政機関に対処をお願いしていたので、それを受けて看板を替えてくれたのかもしれない。(「日吉神社前」という新名称については提案していないので、県サイドで考えたものでしょう)
実は、センター開業直後に皇族がお見えになり、この交差点もお通りになったはず。みっともない看板をご覧になっていなければいいのだが… もっと早くやればよかったのに。

看板は「替えた」というわけではなさそう。まず、サイズが以前と同じだし、
交わる市道側には以前と同じく表示がない
看板をよく見ると
四隅や縁をネジのようなもので留めている
裏面にはシールが貼ってあり、
「東北地方建設局」「昭和52年12月」などとある
前から貼ってあったと思われるが、気付かなかった。なんと32年前に設置された看板のようだ。信号機よりも古い。そして、今回その上に「日吉神社前」を重ね貼りしたことになる。
(「地方建設局」は国土交通省の前身の建設省の出先機関だが、前述の通りこの道は国から県へ移管されている)
オモテ面の表示はボロボロだったのに、ウラ面のシールがはっきり判読できる状態とは皮肉。
何はともあれ、きれいになってよかった。秋田県さん、今後はしっかり管理を頼みますよ。

さて、新屋支所跡地。
 
工事は2つ行われており、1つは木造の建物の新築。
秋田県による県警秋田中央署新屋交番の新築工事
今年度内に完成するようだ。2階建てのように見えるが、平屋建てとのこと。
現在の新屋交番
現在の新屋交番は、支所跡地から県道沿いに700メートルほど北、秋田西中学校や大川端近隣帯状公園【2012年4月26日訂正】大川端帯状近隣公園の南側にある。
交番だけぽつんと離れた住宅地の中にある印象があったが、支所跡地に移転すれば、新屋駅周辺に西部市民サービスセンター(旧支所・公民館)、郵便局、銀行、消防署とほとんどの公的機関が集まることになる。

もう1つの工事。
支所跡地の脇の市道、新屋駅側から
交差点からサービスセンター・新屋駅へ通じる、支所脇の市道沿いにあった数本の桜はすべて切られてしまったが、保存樹のクロマツは残った。
秋田市による「新しい通路の築造を行っています」
最近、この手の「○○を××しています」という、分かりやすさを狙った表示が主流になっているが、この「築造」という言葉が分かりにくい。goo辞書によれば「城・堤防などをきずきつくること。」。「つくっています」ではだめなの?

そして「新しい道路」ではなく「新しい通路」なのがミソ(だと思う)。
サービスセンターの公式サイトには「新屋支所跡地について」として「クロマツの北側には歩行者用通路が設けられ安全に通行できるようになります。」とある。
つまり、クロマツと交番の間に通路ができるようだ。そこは旧支所敷地内なので、「公道」ではなく、「公的機関の土地の中の通路」だから看板には「通路」と記載しているのではないだろうか。(それにしては道路建設課の「幹線道路」担当が発注しているのが不思議。そういう分担なのだろうが)

この市道は、道幅の割に交通量が多く、歩くのは危険(現在は積雪と工事のためさらに危ない)だから、この通路により、安全になるだろう。
でも、桜は残しておいてもよかったのでは?
交差点名も「日吉神社前」でなく、この際だからもう少し待って「新屋交番前」でもよかったかも?
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昔の雄物川

2010-01-19 20:09:29 | 秋田の地理
今まで何度か触れてきたが(例えば河口1河口2)、秋田市で日本海に注ぐ秋田県最大の河川「雄物川(おものがわ)」の河口から数キロは、人工の河川。
秋田市街の洪水対策と工業用地造成のため、新たに「雄物川放水路」を造り、従来の雄物川を「秋田運河(旧雄物川)」とする工事が行われ、1937(昭和12)年に完成した。
僕たちは小学校3年生の社会科で習ったものだが、今の若い人たちや市外から引っ越してきた人たちはご存じだろうか。

さて、昨年6月、国土交通省内で1910(明治43)年の「雄物川改修計画図」という図面(地図)が発見され、その写しが公開されているので見に行った。
場所は新屋駅前の「秋田市西部市民サービスセンター(愛称・ウェスター)」。主催しているのは「西部地域住民自治協議会」という組織。「市民協働」と称して、市と共にセンターの運営をしている団体かな?
会場は3階のいちばん奥(写真左端)
センターは市役所窓口やバス乗り場(新屋案内所)がある1階には入ったことがあるが、上階へ行くのは初めて。子育て支援の施設や趣味の会合が行われ、思いの外賑わっていたが、最上階の最奥の展示会場にはお客がいなかった。
「絶賛開催中」だそうです 【追記】画像は21日までの開催になっているが、後に24日(日)までに延長された
広くない部屋に、雄物川改修関係の20枚ほどのモノクロ写真や図面のパネルがあったが、目玉はこれ。机に置かれている。
大きい。タテ1.4メートル・ヨコ5.4メートル
※以下、写真撮影の許可をいただいています。元の図面の状態などにより見づらいため、コントラスト等を加工してあります。
タイトル。字体と右から読むのが時代を感じさせる。縮尺は3000分の1
原本は和紙のようだが、展示されているものはコピー用紙にカラーコピーしたもののようだ。
会場では、図中にマル数字を付けて、地名や施設名を解説しているほかは、特に解説がない(と思った)。立ち会っている人に聞けば答えてくれるのだろうが、ある程度の補足がほしかった。僕は会場では気付かずに、帰ってきて写真を見てから発見したことが多かった。
※したがって、以下は個人的な調査と独断によるものなので、間違っているかもしれません。
図面は、現在の国土地理院発行の地形図に似ている。真北が真上ではなく、左に傾いている。
この地形、見覚えありませんか?
じっくり見ると僕にも分かった。右のマル8が羽越本線、中央のマル7が秋田大橋(国道7号線・現県道56号線)。うっすらと見える赤い線は、改修後の川筋(=現在の雄物川)の計画のようだ。
分かりづらいので、上の図に線を引きました
青い線の当時の雄物川が大きく蛇行しているのが分かる。
現在、美術工芸短大や住宅地の大川町、工業地帯の茨島など国道(真ん中の茶色の線)沿いにはまったくと言っていいほど建物がない。
左の緑色の線は、現在の表町・栗田町を抜け船場町・勝平を経て新川橋で雄物川を渡って川尻へ至る道。昔の「羽州浜街道」の北側「酒田街道」か? 今でいう県道65号線などに相当し、路線バス「新屋西線」のルートとかなり一致する。
マル12番には「自衛隊練習場」と解説があったが、図中には「陸軍省用地」とある。当時、自衛隊が存在したわけないが、現在自衛隊に引き継がれて練習場(昨年はテポドン迎撃の舞台にもなった)になっているという意味なのだろう。ただ、街道との距離が現在に比べて近すぎるような気もするが…
赤く塗った部分とその上の道路に注目
驚いたのは、図中マル9番(赤く塗った部分)で「雄物新橋(予定地)」とあること。原図には橋の名称などは記載されていないが、たしかに橋のような赤線が引かれている。雄物新橋は戦後の1963(昭和38)年完成だが、明治時代から計画があったとは知らなかった!【2020年10月30日追記・10年後、改めて記事を読むと、おかしなことを書いていた。雄物新橋が1963年というのは、今のトラス橋のこと。それ以前から放水路はあって、木の雄物新橋はあったはずだから、計画されていても何もおかしくない。】
また、雄物新橋は、当時の街道のやや海寄りに計画されていたが、その部分の街道沿いには、たくさんの建物が並んでいる。今の栗田町・表町付近と変わらない密度でいわゆる「路村」形態だ。これらの十数~数十件は、川の底に沈んだことになるのだろうか。
僕が小学校3年生の社会科で使った、市教委発行の副読本には「葦などの茂った湿地を開いて川にした」という趣旨の記述があったので、本当に何にもないところを川にしたのだと思っていたが、移転を迫られた家もあったようだ。

それから、雄物新橋予定地付近で、細い流れが流れ込んでいる(水色の線)。この場所は、今でいう「大川端近隣帯状公園【2012年4月26日訂正】大川端帯状近隣公園」、かつての十條製紙工場からの排水路ではないだろうか? 元は自然の川だったのか?

そして、改めて実感したのが、「勝平も新屋地区の一員」ということ。現在も「新屋勝平町」というが、雄物川と運河に挟まれて島状なので、「勝平」もしくは「割山」と呼び、新屋とは違う印象がある。
図面で見ると、上記の通り、新屋地区から連続して家並みが続く、1つの地域だったことが分かる。なお、「割山」という地名は、この工事によって「山を割って川ができた」ことにちなむものだそうだ。
勝平地区は、改修前は「雄物川の左岸」だったのに、改修後は「雄物川の右岸」に変わってしまったことになる(秋田運河の左岸ではある)。また、新川橋は当時は雄物川を渡っていたが、現在は秋田運河に架かっていることになり、同じ場所に架かりながら下を流れる川が変わってしまったことになる。

最終的には、この図面の通りに工事が行われたわけではないようだ。図面では、秋田大橋のすぐ下流付近に、水門のような印が付けられ、そこから細い流れが秋田港へ向かっている。当初計画の秋田運河だろうか。
実際には、秋田大橋の250メートルほど下流、雄物新橋との中間点付近に秋田運河の起点となる水門が造られ、図面よりは川幅が広い。

もう少し下流側を見てみる。

秋田大橋付近の川幅に比べ、左上、旭川の合流点から新川橋付近で急激に川幅が狭くなっている。この辺が洪水の原因だったのかもしれない。
さらに下流では、再び川幅が広くなったり、巨大な中州があったりする。「寺内・八橋」付近だから、今でいう臨海十字路からスケート場の辺りだろうか。

そして、河口近くの土崎港。
今より幅が広く、中州が点在
現在は秋田港として岸壁で固められているが、当時は一部だけ(マル27番付近)だったようだ。港まで線路が伸びているが、現在の「秋田臨海鉄道」とは関係があるのだろうか。
マル25番は市立土崎小学校。現在と同じ場所だと思われる。23番は秋田市交通局の路面電車(秋田市電)の線路で、矢印が線路の末端。
僕の感覚では、もっと内陸に市電の終点があったと思っていたが、実際は港の目と鼻の先だったんだ。そして川沿いぎりぎりまで町が広がっている。(土崎側の川岸は改修前後でほとんど変わっていないよいうだ)
1941年に秋田市と合併したので、当時は「土崎町【25日訂正】土崎港町」だったわけだが、活気がある港町だった様子が伺える。

雄物川改修の記録としても貴重なものだが、昔の秋田を知る資料としてもおもしろく見ることができ、様々な発見があった。
こんな大規模な工事をちょうど100年も昔の人が考え、50年以上昔の人がなしとげたのは驚きだ。もっと多くの秋田市民に知ってほしい。

上記の通り、詳しい解説がなくて分かりにくかったので、例えば透明シートやCGを使って、計画図と現在の地図を重ねて見られたりすると分かりやすいと思った。
そして、PRが下手。ネットの「秋田経済新聞」には1月13日に掲載されたが、「秋田魁新報」には今朝掲載。西部市民サービスセンターの公式サイトには記載がない。せっかくの展示がもったいない。
21日16時まで行われていますので、興味と時間のある方はぜひお出かけください。
【22日追記】展示会は「好評につき」として24日まで3日間延長された。市民サービスセンターのサイトにもやっと案内がアップされた。

西部市民サービスセンターからの眺め
右の鳥居は日吉神社、左の松は新屋支所跡地の保存樹の松。
松の木の右側、支所跡地で何か建てていた。そして、ぼろっちい看板の「新屋支所前」交差点にも変化があった。後日アップします

【2020年10月30日追記】その後、世の中便利になり、「時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」」など、過去の地形図を誰でも無料でネットで見られるようになった(すべての地域や時期は網羅していないが)。それを使えば明治45年当時の雄物川の流れを、運河完成後の地形図と並べたり重ねたりして比較できるようになった。
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消防車「119」

2010-01-18 12:39:26 | 秋田のいろいろ
明日、1月19日は「119番の日」なので、便乗記事です。
【2012年11月9日訂正】「119番の日」は11月9日なんだそうです。1月19日は「家庭消火器点検の日」とのこと。

消防署にはいろんな種類の車両が配置されている。秋田市消防本部でもそうだが、そのうち2台をご覧いただきたい。
市役所裏の秋田消防署(消防本部の建物)にいる1台
レスキュー隊が使う車両のようだ。車体には「高度救助」と表示されているが、消防本部のサイトでは「大型救助工作車」として紹介されており、通常の救助活動だけでなく大規模災害に対応できる装備があるとのこと。

こちらは
土崎消防署の1台
「泡」という表示。水でなく薬品で消火する化学消防車というのがあるが、それとは別に、最近出てきた水と薬品を混ぜて少量の水で消火できるのを泡消防車というのかな?

さて、上の2台をご覧になって何か気付かないでしょうか?

ナンバープレートが「119」なのです!

消防車に119番。偶然だろうか?
秋田ナンバーは、秋田県全域が対象。さらに800番代のナンバーには、消防車のみならずパトカー・郵便車・霊柩車・工事関係車両・教習車・キャンピングカー等々、様々な特殊用途の車両が該当する。その中で偶然119が割り当たったとは考えにくい。
というか、僕は今まで知らなかったが、「秋田***」部分の下2ケタが30~98なら希望ナンバーなんだそうだ。2台とも「秋田831」だから希望ナンバー制度で取得したことになる。

秋田市以外でも、青森県弘前市では、バスで弘前駅から弘前公園に行く途中に通る、弘前地区消防事務組合弘前消防署にも「119」ナンバーの消防車がいる。
ネットで検索しても全国各地に「119」ナンバーの消防車や救急車が配置されているようだ。

ということは、全国各地で希望ナンバー制度を利用して「119」ナンバーを取得していると考えてよさそうだ。
希望ナンバー取得には手数料がかかるから、数千円とはいえ税金から捻出されているのか? とすれば税金の無駄遣いじゃないの? と思って調べてみた。

「office119」という「消防行政のお手伝い」をする集団のサイトには、
消防サイドで発注時に希望ナンバーを要望することはほとんどなく、予算にも計上していない。あくまでも落札した業者がサービスとして希望ナンバーを取得している、という場合が場合がほとんどだ。」とあった。
つまり、行政の方から希望するのでなく、ディーラーが勝手にやってるということのようだ。

秋田市内のいくつか消防署やその出張所を通った際、配置されている車両のナンバープレートを見てみたが、他には希望ナンバーらしき車両は見当たらなかった。
あえて、上記2台だけに「119」を付ける理由・必要性はなさそうだから、秋田市側が希望したのではないのだろう。
2台はどちらも新しく、いすゞ製。「ち119」と「つ119」で通しの文字だから、同時に納車されたのかもしれない。秋田いすゞ(かな?)のサービスということだろう。
一方、弘前の「119」の車両はいすゞ製ではなかった(日野だったか?)と思うので、いすゞ以外のディーラーでも行っていそうだ。

希望ナンバー手数料に税金が投入されているわけではなさそうだ。
出初め式や防災イベント、子どもの見学などで注目を浴びる車両でもあるから、(消防と車両メーカーの)PRと思えば安いものといえそう。


でも、このご時世、税金を大切に使うという意味で、発注時に「希望ナンバーなんかいらないから、その分を負けて!」と言えば数千円は車両価格(=税金)が安く付くんじゃない?
というほど簡単な話ではないでしょうけれど。
※「クレヨンしんちゃん」一家が新車の商談に行き、いろんなオプションをサービスしてくれる見積もりを提示されたが、みさえさん(しんちゃんの母)が「だったらその分、安くして!」と言って、商談不成立に終わるという話がありました。
コメント (2)
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歩道橋完成

2010-01-16 17:30:54 | 秋田のいろいろ
何度かお伝えしてきた、新国道(という名の県道)の山王十字路南側の「旭北横断歩道橋」。
 以前の記事はこちら 最初階段連結工期延長その後1その後2

いよいよ、延長された工期終了日の1月20日が近づいてきた。
秋田市立の小中学校は(寒冷地のため全国的に見ると遅めの)今週の13日から授業が再開されている。13日に通った際は、工事が完了したように見え、橋の上に作業員数名がいたが、上り口には簡易なロープが張られて通行止めになっていた。素人目には、もう通ってもよさそうだが、「1月20日まで渡れません」と掲示があった(この日はその紙は撤去されていた)通り、工期が終わるまで通さないのかと思っていた。工事の安全や手続き上必要だとしても、学校が始まり寒さが厳しくなり、寒い中遠回りして凍った道路を横断させられる子どもたちは大変だと思っていた。

その後、今日通ったら、
通れる!
13日以来通っていないのでいつからかは分からないが、前倒しして供用させてくれたのだ。さっそく渡ってみた。
 
手すりのピンク(肌色?)・階段のセメントのグレー・橋のアスファルトの黒・点字ブロックの黄色が鮮やか!
目隠しの「手摺側板」は従来と異なる半透明のもので、光を通す。
これなら安心して通れそう

看板ではまだ工事中ですが
階段の途中の路面にこんなものが
おそらく、融雪装置のセンサー
一定の温度以下で水分がある場合に、装置を作動させるのではないかと思われる。

別件で工事中の周辺の歩道のロードヒーティングも、舗装やブロック敷前の状態ながらも、全工区で融雪装置上を歩けるようにしてくれていた(正月の時点では一部区間のみだった)。
正月は通れなかったポストの前も通行可
歩道橋の上から。写真左が北(山王十字路)側、右が南側。融雪工事は東側で行われている。
 
歩行者としてはうれしいが、代替歩道だった車道1車線は閉鎖中で、引き続き車が通れず、雪が積もったまま。車線が減少しているから、南行きの車は渋滞気味。
今後の仕上げ作業時に必要なスペースなのだろうが、もったいない。
※2月になってもそのまま

以上は秋田県の工事。
昨日の報道によれば秋田市道のロードヒーティング(主に車道の坂道か?)の4割に不具合が生じているという。財政面から一度に修理はできないということだが、秋田県道でも同様だ。
市や県には、住民の生活をしっかり守ってもらいたいが、国ももっと雪国の生活に対して補助してくれてもいいのではないだろうか。
ハトヤマさんだって北海道選出なんだから、寒冷地の暮らしは分かるでしょ。
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雪国アイテム

2010-01-15 20:31:24 | 秋田の季節・風景
また寒波がやってきた
昨日の秋田市は最高気温もマイナスで、今シーズン初の真冬日になった。今日も今のところマイナスの気温なので真冬日になるだろう。
雪も降って積もり、積雪は20センチ程度。気温が低いので融けにくく、車道も白いままの道路が目に付く。
さて、以前、縦型の信号機が一般的だという、雪国ならではの事情を紹介したが、ほかにも雪国ならではのアイテムがあります。

停止線
雪国の交差点や横断歩道の光景
我々雪国に生まれ育った者には見慣れた風景だが、そうでない方には見慣れないものが写っているはず。
「停止線」の標識
路面には停止位置を示す白線が引かれている。雪国でもそうだが、雪が積もるとその線が隠れてしまう。(上の写真ではわずかに見えている)
そうなると、どこが停止位置か分からないので、それを知らせるため、路肩にこの標識が設置されている。かつては縦書きの文字だけの標識だったが、現在はこのデザインに変わり、秋田では設置されていない交差点の方が少ないかもしれない。
でも、雪が積もらない地域では、よほど特殊な事情がない限り設置されない標識だそうで、教習所や免許講習のテキストでしかお目に掛からないようだ。

消火栓
写真右端の赤いもの
消防車のホースを連結して、消火用水を供給する「消火栓」なのだが、これも雪国ならではらしい。
雪国以外では地下式(マンホール?)になっているそうなのだが、積雪地では埋まったりフタが凍結して使えない場合があるので、接続部が地上部に飛び出している。車がぶつかって壊されることもあるけれど。

「消火栓」という背の高い広告付き看板で遠くから存在が分かるようにしているが、この看板は地下式の地域でも設置されているようだ。
中には看板のない消火栓もあり、積雪時には分かりにくいためと思われるが、秋田市消防本部では冬期はこのようにしている。
 赤い旗を付けた竹竿を設置
今回初めて見つけたのが、
後ろのバス停よりも低い旗。本体は見えないので地下式消火栓なのだろうか?
積雪時は消防車が巡回し、消火栓周囲の除雪をしていることもある。
旗の撤去の様子
※2011年~2012年の冬に、若干の変化
※旗についての2013年の状況(リンク先後半)
※参考までに消火栓の更新について。

散布車
雪が積もるとこんなトラックが道路を走る
僕は秋田市の車しか見たことがない(少なくとも2台ある)。
後部には「除雪車」と表示がある
といっても、雪をかき集めたりはね飛ばしたりする「除雪」の作業はしていない。
後部の下の方(赤色矢印)から、白い粒状のものを飛ばしている
これは「凍結防止剤(凍結抑制剤)」を撒く「凍結防止剤散布車」だ。「道路の雪対策をする車両」といった広い意味合いで「除雪車」の表示をしているのだろう。

ゆっくり走るわけでなく、他車と一緒の速度で走りながら散布していた。一度に多量に撒いても意味がなく(後述の通り、害があるから?)、少しだけ散布すればいいのだろうか。
また、交差点など任意の場所でバラバラと多めに散布していたので、運転席から散布量を加減できるようだ。

凍結防止剤の正体は「塩化カルシウム」で、水が凍る温度を下げることで、路面を凍結させない仕組み。よく「融雪剤」と呼ぶこともあるが、「雪を融かす」わけでなく、「凍りにくくする」のだから、適切な呼び方ではないようだ。
スパイクタイヤの禁止・スタッドレスタイヤ化に伴い、散布量が増える傾向にあり、車体や周囲の構造物・植物などに塩害をもたらすとして問題視する声もある。
散布車の真後ろを走行するのは避けた方が無難かも。
【22時追記】凍結防止剤について、国交省弘前国道維持出張所のサイトに説明のページがあった。
http://www.thr.mlit.go.jp/aomori/syutu/hirokoku/05-2yakuzai/yakuzai.html
同出張所では、塩化カルシウムは高価なので緊急時の手撒き用とし、通常は塩化ナトリウム(つまり塩)を散布しているとのこと。秋田市が撒いていたのはどちらなのだろう?
また、同出張所では直線区間での散布は行わず、カーブ・坂・交差点等、凍結しやすい場所のみに散布しているそうだ。
そして、やっぱり「薬剤散布車を見かけたら、出来るだけ車間距離を取るようお願いします!」とのこと。

雪煙
低温のため秋田市内の雪もパウダースノー。
接近してくる電車の両側がなんかすごいことになってる?!

雪煙を巻き上げて走っている!
カッコよかったけど、このあと真っ白い世界になりました。(乾いた雪なので体にはほとんど付着しなかった)
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ウナギの駅弁

2010-01-14 19:39:01 | 各地お土産・食べ物
静岡県西部の浜名湖と言えばウナギ。近くの浜松駅で駅弁を製造・販売するのは、安政元(1854)年に浜松城主から名付けてもらったという「自笑亭(じしょうてい)」。幕の内なども製造するが、ウナギの駅弁を何種類か出しており、駅ビルの店では、実演販売もしていたはず。
材料が材料だから値段が高いのだが、僕は「せっかく浜松を通るんだから…」とついつい買ってしまう。「こだま」号などは浜松で数分間停車するのでその時間を利用して。
「うなぎ弁当(ふんわり赤ワイン仕込蒲焼き)」1300円
駅弁としては高価な部類だが、浜松のウナギ駅弁の中では普通のお値段。掛け紙が今風のデザインだが、2001年発売開始のまだ新しい商品。自笑亭の主力商品として扱われており、浜松駅だけでなく、東海道新幹線の隣駅・掛川駅でも販売されており、入手しやすい。
浜松・掛川の新幹線ホームの売店では、保温して売っているので温かいものが買えるのがうれしい。加熱式だとかさばったり高価になったりするが、この売り方なら問題ない。
中味の見た目は殺風景
東日本で一般的なウナギの蒲焼き。「赤ワイン仕込」と銘打っているが、ワインの味がするわけでなく、ワインで仕込むことによって柔らかくするのが目的らしい(以前の製品は日本酒を使っていたとか)。
タレと粉山椒が別添え。わさび漬けが入っているのが静岡らしい
レストランにあるような紙ナプキンが付いているのが珍しい。タレで手が汚れるからウェットティッシュを付けてほしいところだが、コストの問題かな。
なお、以前は1200円でわさび漬け以外の漬け物も入っていた。

ウナギは柔らかくておいしい。赤ワインの効果か?
秋田で有名な某商店のウナギより柔らかく、味も負けない(こちらの方が品があるかな)。駅弁でこの味は大満足。

この商品が発売された時、同時に「白ワイン仕込」という商品も発売された。関西風の白焼きで、ワサビを擦って食べるものだったと聞いている。旅行や駅弁の「通」の中には、「白ワイン仕込はとてもおいしい」と語る人が多かった。
だが、白ワイン仕込は東日本人に馴染みのない関西風のためかあまり人気がなかったようで、後に予約品となり、さらにはいつの間にか製造中止になり、僕は食べることができなかった。残念。

浜松市内のお店で食べた方がおいしいのかもしれないし、東海地方では豊橋や三島のウナギ駅弁もおいしいという話も聞くが、ウナギの本場のウナギの駅弁もお試しあれ。
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信号機交換

2010-01-13 20:20:07 | 秋田のいろいろ
信号機の記事です。関連記事1(概説)2(効果あり)3(効果に疑問)

お役所らしく年度末だからか、信号機の交換工事が行われているようだ。関連記事1で「横長と縦長が混在する交差点もある」として写真を載せた交差点も、
LED式の縦型に交換されていた

昨日通りかかった交差点で何やら工事中。
奥の信号機が消えている、というかここは横型の信号が付いていたのだが…
信号機の交換工事の現場に出くわしたのだ!
この通りの各交差点には、昭和50年代半ば製の横型信号機が設置されていた。現在の信号機とは材質が違い、劣化が激しく、かなり見づらくなっていた。同じ通りの別の交差点は昨年度に一部更新されていたのだが、今年度はこの交差点が更新対象になったわけだ。
ただし、片方向の車両用信号機のみが対象で、交わる側の車両用信号機や歩行者用信号機は、そのままだった。
昨年度更新された交差点は、これとは逆方向の側の信号機だけが交換されている。交通量とか直射日光が当たる向きかなど、理由はあるのかもしれないが想像が付かず、方針が分からないというか一貫性がないように感じる。また、電柱と信号機本体をつなぐアームは、昨年度は太くて一直線の一本腕だったが、今年度は従来と同じ細い2本のものに戻っていた。
先代の信号機を設置したのは同じ時期なのだから、一斉に交換した方が今後の保守・設置費用・見た目の面では合理的に思えるのだが。
2台の車で作業
信号機を支えるアームも新品に交換していたが、「盲人用信号付」の看板は使い回した模様。

作業車の荷台には、30年近くに渡って安全を守ってくれた古い信号機が置かれていた。おつかれさま。
通った時は、取り外し・取り付けは既に済んでいて、配線をしていたようだが、かなり時間が掛かっていたようだ。
現場にいたのは、すべて工事会社の人のようで、交通整理をしていたのも民間人。警察の人はいないようだった。普通の道路工事と同じわけだが、これは信号機の動作を止めて行う工事。この交差点は2台信号機があるから、いいかもしれないが、場所によっては信号機が1台しかない交差点もある。そんな交差点でも民間人が誘導するのだろうか? また、現場では歩道をふさいでいるにもかかわらず歩行者の誘導が行われていなかった。
警察官の手信号は信号機よりも優先するが、それ以外の人の場合は単に誘導しているだけだろうから、効力や意味が違う。この状態で、もし事故になったら誰の責任になるのだろう。

少し離れた場所に、工事会社のトラックがもう1台あり、段ボール箱から信号機を出して何やら作業していた。
庇(ひさし)の取り付け中!
メーカーからは信号機本体と庇が別々に届き、現場で取り付けるようだ。庇の箱には「フード」と記載されていたので、庇でなくフードが正式名称なのだろうか。
この交差点にはこの写真の信号機は設置されず、箱には離れた場所の他の交差点名が記載されていた。次の作業現場の準備をしていたのだろう。(今日、その交差点を通ったら同型の信号機が設置されていた)
写真を見るとフードはどの角度にも取り付けられそうだ(ネジ穴がある)。ということは、横型と縦型の違いってフードの向きだけなのだろうか(アームへの取り付け金具は別)。また、以前紹介したフードの長さの長短も部品交換の要領でいつでも交換できそうだ。

フードの長さといえば、関連記事3にもある薄型の歩行者用信号機。本体が薄くなったが、フードもものすごく薄い(短い)ものが一部に設置されている。
横から見ると、今までの概念では信号機とは思えない
今年度設置された薄型歩行者用信号。
これはあまり違和感がない
本体は薄い(上と同一メーカー製の同型の色違い)が、フードは従来型と同じくらいの長いものが付けられている。

積雪対策なのかもしれないが、フードだけで印象が変わるものだ。

最後に、この信号機をご覧いただきたい。
車両用は赤であることが分かるが、歩行者用はいかがだろう?
これが、冒頭に触れた昭和50年代製の信号機なのだが、劣化して見にくくなっている所に日光が当たると、点灯しているかどうかの識別が困難になる。真夏の直射日光は特にひどい。
赤点灯  青点灯
秋田県に限らず、このタイプの信号機を大量に設置している県は少なくない。そろそろ寿命だからLED式に交換されてはいるが、秋田県の場合、通学路の押しボタン式信号などは後回しにされる傾向にあるようで、まだしばらくは残りそうだ。その一方で、もっと古いもののまだ使える(=視認性に問題のない)信号機が撤去・交換されている。
どんな基準で更新を判断しているのか分からないが、もっと現場を見て判断してほしい。「安全安心」を守るはずの信号機の不備が原因で、事故が起こっては本末転倒なのだから。
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酢豚弁当?

2010-01-12 19:30:04 | 各地お土産・食べ物
ストックの中から駅弁ネタです。
ドラマ「古畑任三郎」の中で、古畑さんが「酢豚弁当」という駅弁を食べるのが夢だと話すシーンがあった。
実際には、酢豚メインの駅弁は日本国内には存在しないようだ。水分がしみたりするから駅弁には不向きなのだろうか。
ただし、「中華風弁当」といったものに少しだけ入っていることはある。

中華料理の駅弁といえば、横浜の崎陽軒(きようけん)。
「シウマイ弁当(780円)」が定番だがそれ以外にも、おいしくてしかも安い駅弁をたくさん販売している。
なお、崎陽軒の駅弁は東京駅構内では購入できないと思われる。東京駅隣の大丸百貨店や横浜近郊の駅の売店が買いやすい。
「横濱中華弁当(1000円)」
ちょっと高くて脂っこそうだが、おいしそう。

1個だけだが、同社看板商品「特製シウマイ」が入っているのもうれしい。他には、
青椒牛肉絲(チンジャオニューロースー)、海老のチリソース、イカの黄身南蛮揚げ、エビ・カニ入り団子、カニカマとクラゲと錦糸玉子の酢の物、ザーサイ、春巻き、そして
「鶏の黒酢風味」
「酢豚」とは称していないし、豚でもないが、味はおいしい酢豚味。他のおかずももちろんおいしかった。さすが崎陽軒!

この商品が発売されているのは同社の神奈川エリアの90店舗のみで、東京エリア50店舗(駅売店より百貨店の方が多い)では「中華弁当」という同価格の別製品が売られているそうだ。
横浜版とはおかずが異なり、「昔ながらのシウマイ」(特製シウマイとは別製品)が3個入り、「酢豚」も入っているようだ。量は多くはないのだろうが、ちゃんとした「酢豚」なんだろう。いつか食べたい。※食べました

酢豚といえば、酢豚にパイナップルを入れるのを嫌う人も多い。
肉を軟らかくするするためで、食べるためではないのだろうが、僕は別に構わない。今は分からないが、秋田市立の小中学校の給食の酢豚には、缶詰のパインが入ってました。
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