広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

青森のパン2016.4~5

2016-05-31 23:59:06 | ランチパック
昨日の秋田に続き、青森のパン。いずれも、4月~5月に秋田市内のスーパーで購入したもの。

昨年秋などにも触れたように、カシス(クロフサスグリ)は青森の特産。昨年末「地理的表示」の第1号として認定された7件のうち1つが、「あおもりカシス」。
5月に2社からそろって、あおもりカシスを使った菓子パンが発売された。


まずはシライシパンの「東北っていいなぁ。」シリーズ。
あおもりカシス&ホイップ 295kcal

やや酸っぱめ

工藤パンからは、
イギリストースト 青森県産カシスジャム&北海道練乳クリーム 328kcal

北海道新幹線もPR

原則として青森県内で販売されるイギリストーストだが、この商品は秋田市でもちらほら売られている。パッケージには地理的表示第1号の表記も。
一方、秋田はどうでしょう。いぶり○○○で内輪もめしている場合じゃないのではないでしょうか…


もう1つ、5月発売のイギリストースト。
イギリストースト 塩バニラクリーム&生キャラメル風クリーム 406kcal
「津軽海峡の塩」を使っているとのこと(詳細不明)。
なかなかおいしい。

4月発売。
イギリストースト 青森県産桃ジャム&カスター 323kcal
各商品には、イギリストースト50周年の表示もある。(通常品にも今年1月から表示)


最後は、秋田のたけや製パンが製造し、4月頃からマックスバリュ東北限定で売られているらしいもの。もう発売終了?
しっとりメロンパン りんごジャムホイップ 367kcal
以前も同コンセプトのパンを取り上げたが、その時は、ホームページには告知があったが、商品や店頭にはほとんど説明がなく、「マックスバリュ限定」が分かりにくかった。今回はこれに続いて第5弾ということになるのか。
今回は、
「45周年ありがとう」
商品に小さなシールは貼られた。でも、ホームページには掲載されなくなった。もうちょっと上手に宣伝するべき。
マックスバリュ東北は、前身の山形の企業から数えて45周年。現在の本社は秋田市にあり、青森進出は2001年。
 
これは、青森県産ふじリンゴのジャムを混ぜたホイップクリームを挟んだメロンパン。
山形産のラ・フランスジャムだかを入れた姉妹品もあった。

【6月3日追記】おそらく6月から、マックスバリュ限定らしき蒸しパン2種が登場。第6弾?
山形のサクランボジャムと秋田のジャージー牛乳。
【6月10日追記】マックスバリュ45周年マーク入りの商品はパン以外にも、ヤマザキの大きなシュークリーム、イセ食品「きみこい卵」等がある。
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金農パンぽ 他

2016-05-30 23:43:16 | ランチパック
ローソンと秋田県立金足(かなあし)農業高等学校がコラボレーションし、たけや製パンが受託製造するパンケーキが、2012年以来毎年5月頃に発売されていた。※2012年2013年
5年目となる2016年も、5月20日から1か月間、秋田県内のローソン限定で8%税込み140円で発売中。

初年度から続くのが、パンケーキの間に[リンゴジャムとクリーム][カスタードとクリーム]をはさんだものが1枚ずつ入るセット。クリームの素材などは、年によって微妙に変化(改善と言うべきか)されてきた。
2014年には、それとは別に、枝豆の「ずんだ餡」とヤマキウ秋田味噌とゴマを使ったもののセットも発売。
それが2015年には、[ずんだ餡&ホイップクリーム][こがしきなこ餡&ホイップクリーム]のセットとなった。
2016年版金農パンケーキ 497kcal
2016年は、パンケーキは伝統の「りんごジャム&ホイップクリーム」「花立ジャージー牛乳カスター&ホイップクリーム」の組み合わせ1種類のみの発売。

その代わり、新たに惣菜パンが発売された。
(右下)金農パンぽ 562kcal(?撮影ミスで不鮮明) 8%税込み140円
「パンぽ」とは不思議なネーミング。
説明には「比内地鶏スープで味付けをしたきりたんぽ鍋の具材を秋田県産米粉入りの白生地で包み焼き上げました」とあり納得。「きりたんぽ」をイメージしたパン。
形状もきりたんぽっぽい

長い

割った中身
デニッシュ風の生地。
生地の厚さが思ったよりもあって、中身は思ったより少ない。具材はこんにゃく、鶏肉、きのこ(エノキっぽい??)らしきものが。原材料欄には、「玉ねぎ・まいたけ・鶏肉・その他」とある。
米粉のせいか、生地はおいしい。具材の味はきりたんぽっぽいというか、肉まんの中身みたいな。いかんせん中身の量が少ない。もっと多くないと…

安定のパンケーキ、これからのパンぽ。どちらも来年に期待。

たけやと秋田商業高校のコラボ商品が6月に発売。

※6年目の2017年も、5月23日から発売。
「金農 パンケーキ」(税込140円)、「金農 アップルレモンデニッシュ」(税込145円)の2つ。
パンケーキは「秋田県産ふじりんご入りのりんごジャムとホイップクリーム、秋田県産ジャージー牛乳カスターとホイップクリームをそれぞれサンド」。
レモンデニッシュは「レモンスプレッドを合わせたホイップクリームと、鹿角産りんごを使用したプレザーブとジャムをデニッシュ生地に注入」。



ついでに、スーパーなどで発売される、岩手のシライシパンから。
何度か取り上げたように、東北各県の材料を使った「東北っていいなぁ。」シリーズがあり、5月から新商品が発売。
今回の秋田県は、
あめこうじ甘酒蒸しパン 247kcal
蒸しパンだからパンでなく「和生菓子」扱い。

パッケージは、「スギッチ」に次ぐ秋田県PRキャラクターとして昨年デビューした、なまはげ型の子どもロボット「んだッチ」。まだなじみが薄い…

「あめこうじ甘酒入りの生地とこしあんを使用した蒸しパン。」とある。
「あめこうじ」がよく分からない。ホームページの製品紹介には「「あめこうじ」は秋田県総合食品研究センターが開発した秋田県オリジナルの麹で、甘さが強く、スッキリとした味が特徴です。」とあった。
従来のこのシリーズでは、パッケージにこういう説明が掲載されていたものだが、今回は説明が雑。

「の」の字のあんこ(表面だけ)
原材料欄には「甘酒入りこしあん」とあり、あんこにも甘酒が混ざっているらしい。
甘酒の風味がする蒸しパン。あんこ入りの蒸しパンってあまり見ないけど、合っていていい。




そういえば、たけや製パンさん。
ホームページの新商品情報(同じページを毎月上書き)は更新されているのに、トップページからのリンクがなく、5月の新商品情報が未更新のように見えてしまっているのですが…
【6月1日追記】そして6月1日。2013年の開設以来、ずっと同じ構成だったホームページが全面リニューアルされた。同時に、ツイッターとフェイスブックも開設。
作った以上は、ちゃんと更新してね。
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長岡駅周辺3・東側

2016-05-29 00:11:27 | 旅行記
薄曇りで暑からず寒からず、歩くにはちょうどいい朝の長岡駅周辺。※前回の記事
駅裏に当たる東口側に、手際よく回れそうな気になるものがいくつかあったので、足を伸ばしてみた。

駅からすぐのホテルニューオータニのすぐ先に、川?
両岸に桜並木
川幅にしては、大量の水がぎりぎりの高さまで流れているなと思ったら、人工の用水路だった。17世紀に作られ、20キロの長さがある「福島江(ふくしまえ)」。
桜並木は、市民に親しまれる名所とのこと。

その対岸に、事前にGoogleストリートビューを見て気になっていたものがあった。
学校
長岡市立阪之上小学校。新しそうな校舎が建つ、適度に開放的な敷地。
2002年竣工の校舎本体は箱型だが、円形校舎かのような体育館らしき部分もある。
「米百俵の学校」という垂れ幕
2001年に小泉総理が取り上げて広く知られた「米百俵」。
明治初期、困窮していた長岡藩だったが、贈られた100俵の米を換金して学校を建て、目先ではなく将来ために役立てたというエピソード。
その時に建てられた学校の流れを汲むのが、阪之上小学校なのだった。

公式ホームページによれば、阪之上小には、開学記念日、開校記念日、創立記念日の3つが別々の日に設定されている。
明治2年に「国漢学校」の仮学校ができたのが開学、明治3年に国漢学校が新築開校(これに米百俵が使われた)したのが開校、明治7年に国漢学校の校舎を使って公立学校ができたのが創立だそう。
創立にしても今年で143周年となる。
校内には資料館があって、事前申し込みすれば見学可能。


小学校の隣に、「長岡市阪之上コミュニティセンター」があった。秋田市の各地域コミセンと同機能。
駐車場も茶色い
新しくはなさそうな建物で、その前に木が植えられている。
ヤシの仲間のシュロが3本。しかも、
花が咲いている!
花は初めて見たかも。
雪国には似つかわしくないけれど、今旅行中に他のどこかでも花が咲いているのを見た。シュロは耐寒性がそれなりにあるそうだ(Wikipediaには自生は九州まで、栽培では東北までとある)。
秋田でも地植えされているのは見たことがあるような気はするけれど、ほとんど見ないから、それだけ秋田が北ということか。


最後。長岡駅東口から東方向を見た時、気になったものがあった。(前回の写真にも写っています)
アップで
広い道路の向こうに栗の実のような大きな建物。
カマボコ状屋根の古いタイプの体育館っぽい。
単なるカマボコではなく頂部がとがっているし、錆びているのか茶色く汚れていて、いかにも栗。

汚れ具合は、一定レベルの維持管理が行われるであろう公立学校の体育館にしてはひどい。だから、もう使われていない体育館なのか、私立学校とか民間の体育館なのか、体育館じゃなく工場か何かなのかなどと予想。

ところが、スマホの地図で確認すると新潟県立長岡高等学校らしい。
駅から600メートルほど。所在地はその名も「学校町」。
狭い公道が体育館の裏(東側=駅から見た反対面)を通っており、間近に体育館を見ることができた。
かなり茶色い…
大きい体育館。全体的には、昔ながらの体育館で懐かしい姿ではあるが、茶色い汚れと頂部のとんがりが目に付いてしまう。
横から屋根をアップ
途中でカマボコのカーブの角度が変化しているのが分かる。そこがとんがりの始まりか。

帰ってから調べると、この体育館は1963(昭和38)年3月築。鉄骨造3階建て、延べ床面積2553平方メートル。耐震改修済み。(以上、新潟県ホームページhttp://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Article/943/48/prefeachbuild.pdfより)

現在は「大体育館」と呼ばれているらしく、たしかに隣に小体育館っぽいのがあった。(1984年築)
大体育館の耐震補強工事は2014~2015年頃に行われ、内部はそれなりにきれいなようだ。
なお、校舎各棟は1970年前後に竣工。

以上から、これで現役の体育館であり、かつ当分は使い続けるつもりらしい。
耐震工事を行ってはいるものの、外部には手がつけられていないのだと思われる。補強材が外観では分からないのが珍しい(弘前大学第1体育館は明らかなつっかえ棒で補強されている)。


ところで、以前取り上げたように、積雪地では屋根からの落雪が危険。特にカマボコ屋根の体育館は、形状のせいか一気にどどっと落ちることがある。
秋田市立学校では、1961年頃の保戸野小が、最初の鉄骨造の体育館(当時は他に秋田大学にしかなかったとか)で、これがカマボコ屋根。1970年頃にはカマボコから逆V形の切妻屋根に変わっている。1990年以降は、落雪しない平らな陸屋根に切り替わり、古いものも改築されてカマボコ屋根の体育館はなくなっている(切妻屋根は残る)。
秋田市よりも雪が多く積もる長岡では、体育館の落雪はさらに問題だろう。

長岡高の体育館は、ごく初期の大型体育館ということになる。
当時の建築技術ではカマボコ屋根にせざるを得ず、対策として、てっぺんをとがらせて急角度にすることで、頂部に積もった雪を迅速に落とす意図なんだろうか。


それにしても、金属製ではない壁面が、どうすればこんなにサビサビになるんだ?
秋田の体育館では見たことがない状態で、前回アップした消雪パイプによる道路面の錆みたいな感じ…
あれ? 上の屋根のアップ写真に再度注目。
屋根のてっぺんに、棒のような管のようなものが渡されている。よく見ると、その管と体育館内がパイプらしきものでつながっている。
ひょっとしたら、ここから水を流すことで屋根の積雪を防ぐ(=落雪をなくす)仕組みがあって、そのせいで路面と同様に壁が錆びてしまったのかも。
同校ホームページの「年譜」を見ると、2001年に「大体育館屋根融雪設備工事」が行われている。これのこと?

そうだとすれば、たしかに雪は積もらないだろうけど、水を屋根まで上げるのが大変そうだし、ずっと雨が降っているようなものでうるさくないだろうか。体育館周りの屋外も土砂降り状態で通行に支障が生じそう。
極端に冷えこめばツララができてかえって危ないかもしれないし、管理をおろそかにすると屋内に雨漏り(雨じゃないけど)するかもしれない。スマートな方法ではない気がする。

以下、よそ者の勝手な意見です。
古い建物を大切に使い続けることは、悪いことではない。特に行政機関では。それに、見栄えだけにこだわるべきではないし、建物としては安全なのは分かる。
だけどこれじゃあ、知らない人にはあまりいい印象をもたらさない状態だ。地域を代表し次世代を担う人が通う県立学校という施設、かつ駅からも見えて(新幹線ホームからも見えるそうだ)街の風景をかたちづくる1つの建物なのだから。
駅の反対側には、あんなすてきなアオーレ長岡という建物があるのに、反対側がこれでは…

まったく放置されているわけでもないようだ。
2014年度の同校の「学校自己評価表(報告)(http://www.nagaoka-h.nein.ed.jp/contents/information/hyouka_H26kekka.pdf)」には、「学校評議員の質問・意見など」の1つに「校舎の老朽化が目立つ。特に大体育館の外側・屋根の汚れが遠くからも認識できる。体育館の汚れの対応を早く行うことを望む。」というのがあった。

また、2015年2学期始業式の学校長の「訓話(http://www.nagaoka-h.nein.ed.jp/contents/kotyokowa/h27_2gakki_shigyoshiki_kouwa.pdf)」では、「大体育館屋根の消雪パイプが一部不具合があり、また壁面や屋根の汚れが大きくなっています。まだ工期は明確でありませんが、大体育館の消雪パイプ修繕と屋根・壁面の塗装を同時に行うことになりました。9月から12月に掛けて、大体育館全体に足場を掛けて、改修工事を行うことになりますので、承知しておいてください。」と言及されている。
ただし、その後、年度を越えても実施されていないことになる。

体育館の裏には、
薪?
薪ストーブでも使ってるの?


長岡高校は、1872年を創立としているが、さらに「国漢学校」までさかのぼることができる。
つまり、阪之上小学校と起源は同じで、「米百俵」でできた学校だった。

体育館の反対側にある正門は、国の登録有形文化財。
帰りに通ると、赤れんがのさほど大きくはない門柱。個人的には大体育館のほうが見応えがありました。


ちなみに、列車の車窓から見つけた、長岡市立川口中学校の体育館も、栗形カマボコ屋根だった。(川口町だった1976年開校時の建築?)
散水設備はないらしく、屋根・壁ともきれいな状態。


前回述べたように、長岡駅東側は、地方都市の駅裏によくある、お店よりも住宅が多い一帯。しかし、歴史ある学校や比較的古そうな民家もあって、秋田駅東口側よりは古くから宅地化されていたのだろう。かつては越後交通の鉄道路線(栃尾線。1975年までに段階的に廃止)が通っていて、長岡高校近くにも駅があったそうだ。

長岡市は、中心部には大きな観光地はなさそうだけど、ほんのわずかな滞在でも、歴史や人々の暮らしが感じられる興味深い街だった。
長岡を後にして、いよいよ信州へ向かう
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ケヤキ・蕗その後

2016-05-27 00:28:12 | 動物・植物
植物についての以前の続き2つ。
秋田市内では、昨秋、うまく紅葉せず、葉っぱがチリチリに枯れたケヤキが散見された。
大町の二丁目橋たもと、那波家の水汲み場跡のケヤキも部分的にそうなっており、冬になっても(この記事中ほど)、さらに春になっても、茶色く枯れた葉がそれなりの数くっついていた。
4月末。芽吹きの始まり
今年は、川と反対の西側の一部で芽吹きが早く、後に全体に進んでいった。毎年こうだっけ? 【27日追記】2011年は均一に芽吹いていたようだ。
西側。部分的に芽吹いている

5月中旬。チリチリの葉がある東側も若葉が茂る

チリチリの葉っぱはどうなったか。
5月初め。左上の奥は若葉。手前がチリチリ

5月中旬
芽吹き後もチリチリの葉がまだ残っており、その枝からは新しい葉が芽吹いていない。つまり、枝が部分的に枯れてしまっている。
単に気候のせいで紅葉できなかったのではなく、木側の事情もあってチリチリになり、それが落ちずにいたようだ。

ただし、チリチリ葉っぱだったものの、春までにそれが落ちた枝からは、芽吹いているようだ。「枯れた葉を落とす」ということも、生きていないとできないのだろう。

ケヤキでは、こういう部分的に枯れ枝が発生するのはよく見かける。この程度なら、木が弱っているわけではないだろう。(将来的には気にかけたほうがよさそうだし、下が道路の場合は落下して事故になる危険があるから切除するべきだけど)



もう1つはアキタブキ(秋田蕗)の生長。※前回はこちら
秋田駅前アゴラ広場。
今週初め
前よりは伸びているものの、まだ普通のフキサイズにも見える。

比較させてもらっている、民家のお庭。前回の段階でだいぶ大きくなっていた。5月中旬では、
デカっ!
サイズ感が分かりにくいけれど、傘にできるサイズ(実用性はともかく)の葉が3枚。
下に茂っている葉でさえ、アゴラ広場のより大きい。

環境のせいか、品種が違うのか。駅前の秋田蕗も早く大きくなってね。
【27日追記】秋田蕗の主な産地は秋田市仁井田のほか、鹿角市花輪でも栽培されているそうだ。↑このように売ることを目的としない民家の庭などでは、県内各地にあるのだろう。

※続きはこちら
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長岡駅周辺2

2016-05-26 00:17:31 | 旅行記
長岡駅周辺の続き。
長岡駅周辺には、コンビニが意外に少なかった。
大手口側はアオーレのセブン、その北のセーブオン程度。
駅2階の改札口脇にNEWDAYSがあって(改札外。こしあんの笹だんごが購入できる!)、あとは駅裏側(東口)のデイリーヤマザキくらいのようだ。
東口のデイリーヤマザキは、自由通路の階段下・バス乗り場前で、駅敷地内と呼べる良い場所にあった。JR東日本新潟支社エリア管内では、中規模駅にNEWDAYSではなくデイリーを出店させていたこともあったから、つながりがあり、その縁だろうか。(秋田支社でも、秋田市のJR購買部跡がデイリーになった

百貨店などの大型商業施設も、思ったより少ない。
かつては大手口側駅近くの中心市街地に、長崎屋、ダックシティイチムラ(ビブレ系。現在東北にある「さくら野」と関係があったらしい)があったものの、いずれも1990年代後半に閉店。東口のダイエーも閉店。
現在は、大手口の真向かいにあるイトーヨーカドーだけになってしまったようだ。どこも地方都市は似たような現状で、大型店に限れば秋田市といい勝負といったところか。(中小店舗は見ていないので分かりません)
なお、イオン長岡店は、信濃川を渡って駅から3キロ弱。反対の東口側500メートルちょっとに24時間営業の地元スーパー「原信」。

【26日追記】後述の通り、ダイエーは1985年、ヨーカドーは1988年オープン。いずれも昭和50年代にできた秋田市より遅い時期で、上越新幹線開業後ということになる。東日本の地方部ではダイエーよりヨーカドーのほうが先に店舗展開していた傾向があり、秋田市でもヨーカドーのほうが先に開店しているが、長岡ではダイエーのほうが先なのがおもしろい。

ヨーカドーは行きに泊まった時は開店後/前だったから、帰り道で立ち寄ってみた。
1988年オープンの7階建て。屋上には「7i」マーク、ところどころ鳥のマークもあり、見た目は典型的な昭和にできた地方の駅前のヨーカドー。

大手スカイデッキとは別に広い地下横断歩道があり、それで駅舎側と地下食品売り場が直結していた。
地下道から入れば、すぐ食品売り場。ドア周りも典型的なヨーカドー
でも、ちょっと違う。
横書きの文字が「Ito Yokado Marudai」「イトーヨーカドー 丸大」とある。したがって正確には、イトーヨーカドー長岡店ではなく、「イトーヨーカドー丸大 長岡店」である。

新潟県内のイトーヨーカドー4店舗のうち3店舗は、長岡に本社(長岡店と同じビル内?)がある、「株式会社丸大」が運営している。(秋田のスーパー「マルダイ」とは無関係ですよ)
丸大は、元々は地元百貨店だったそうだが、徐々にヨーカドーとの関係が強まり総合スーパーも展開し、2008年にはイトーヨーカ堂の完全子会社になっているとのこと。
【6月4日追記】秋田でいうところの「ほんきん西武」のようなものか。地元百貨店「本金」と西友(西武でなく)の合弁。現在は企業・店舗名はなくなって西武本体に吸収されて、西武秋田店になってしまったけれど。

イトーヨーカドー丸大長岡店は、セブン銀行ATMはあるし、地下食品売り場は若干狭いものの店内の雰囲気はイトーヨーカドー直営店そのもの。
弘前店やかつての秋田店では、BGMとして頻繁にかかっていた「一週間」や「サザエさん」(定例打ち合わせや商品整理の合図だそう)が聞こえなかったのは、たまたまか。
食品売り場に、笹だんご用の餅粉や真空パックの笹の葉が売られていたり、地元商品としておかき・あられなど米菓類がいろいろ並んでいた(安くておいしくて軽いのでおみやげに最適だけど、選択を間違うと全国どこでも売っているせんべいだったりするので注意)のは、長岡ならでは。

レシート(過去の関連記事)も直営店のものとほぼ同一。書体も丸ゴシック体だから、新しいレジなんだろう。
違うのは、上のロゴマークと、最下段(直営店では、ドラッグストア「セブン美のガーデン」の注意書きがある位置)にどういう意味なのか「株式会社イトーヨーカ堂」と印字があること。
【6月26日画像追加】
レシート上部

nanacoチャージ機のレシート
チャージ機のレシートは、直営店では「イトーヨーカ堂○○店」と表記される。店舗名は「イトーヨーカ“ドー”」だけど、運営企業名としては「イトーヨーカ“堂”」だから間違いではないでしょう。
長岡店のチャージ機のレシートは「イトーヨーカ堂丸大長岡店」。この場合は、厳密にはおかしい。運営企業は「丸大」であり、ブランド名は「イトーヨーカドー(丸大)」でどこにも「堂」はないのだから。


バス乗り場。
長岡といえば、田中家の越後交通のお膝元。(本社が長岡市)
大手口側と東口側両方に「バスターミナル」と称するバス乗り場があり、両方に案内所もある。(この点は秋田駅とだいだい同じか)
大手口側
バース(列)で区切られ、それぞれが雪対策であろう屋根と壁で覆われている。乗客は平面(地上)でのバース間横断可能。秋田駅西口と造りは同じ。
ただ、こちらのほうが覆いがしっかりしているし、バス通行部分・乗客通路部分とも幅が広くて見通しがよく余裕があって安全そう。秋田駅西口はきゅうくつだ。

東口へ。
長岡駅東口
反対側の駅舎は、色合いが少し違う程度で、大手口と似ている。
駅舎中央に立ちはだかるのは、JR東日本系のビジネスホテル「ホテルメッツ長岡」。るるぶトラベルによれば1999年築。
その右下にデイリーヤマザキがちょっと見えている。
手前がバス乗り場。大手口側よりは小規模か。
その右に白い建物があり、その軒先も1列分のバス乗り場。その建物は、
越後交通ビル
その名の通り、越後交通所有。「E・PLAZA」の愛称がある。6階建て?
ここにかつてはダイエー長岡店が入っていた(1985~2005年)そうだ。

ご多分にもれず、ダイエー撤退後は紆余曲折あったようだ。
市役所の移転先候補にもなったもののかなわず、結局、越後交通のオフィス(本社は別にある)といくつかのテナントが入っている。一時期は県内の食品スーパーも入っていたようだが撤退。
地階はボウリング場、6階がコナミスポーツクラブ、ほかは宮脇書店、ダイソー、衣料品店「サンキ」、地元家具店「ヤマシタ」など。

駅舎2階から東方向を眺める。
この左手にバス乗り場と越後交通ビル
多くの地方都市同様、駅近くでも商業施設よりも民家が多く立ち並び、そう遠くない所でそれが果てて山が迫る「駅裏」の風情。広い道路がまっすぐ伸びている点など、秋田駅東口に似ている。
写真左手前の茶色い建物は、ホテルニューオータニ長岡。直営ではないが、ちゃんとしたニューオータニ系列。


ところで、長岡の道路や駅ロータリーなどの路面は「茶色い」。
前回と今回の記事の長岡の写真でもそれが分かるかと思う。
駅東側の小さな道も茶色い
錆を撒き散らしたような感じ。道路中央に穴があり、その部分がいちばん高く路肩に向かって傾斜している。
そう。水を流すことで雪を融かす「消雪パイプ」だ。
広い車道ばかりでなく、上の写真のような狭い道や、広い道の歩道部分に設置されているところもあった。

消雪パイプは新潟や北陸方面に多い印象がある。
秋田県内では横手など内陸南部で見かけ、青森市にもあるようだが、秋田市や青森県弘前市では見ない。(私有地ではたまにあるけど)
北のほうでは、寒さでパイプ自体もしくは融けた雪が凍結する恐れがあるから。ほかにも、流す水の確保や、秋田市程度の積雪量では車道には不要(歩道や車道の坂には、パイプや電線を埋めたロードヒーティング・融雪装置を設置)ということもあるだろう。

調べてみると、消雪パイプを発明したのは長岡の人だそう。なんと柿の種メーカーの創業者。
そして、初期に設置された装置では、パイプが鋼製のため、このような錆が発生するとのこと。
消雪パイプ発祥地だけに、古いパイプが多く設置され、路面が茶色くなってしまっているのだった。

現在は、錆びないパイプが使われているほか、反対に中央部を低くして路肩から水を流す方式もあるそうだ。


時間に余裕があり、歩くにはいい天候。気になるものもあるので、駅の東方面へ少々行ってみた。
まだ続きます。(次が最後)
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テレビいろいろ2016

2016-05-25 00:19:16 | その他もろもろ
2016年春のテレビの変化。
先日は継続する番組から姿を消した人たちをまとめたが、それ以外いろいろ。
●ナニコレ終了
当ブログで何度か取り上げた、テレビ朝日「ナニコレ珍百景」が終了。
深夜番組として2008年1月に開始、同年10月から水曜19時に移動。
10年以上続いているような気がしたが、8年。それだけインパクトがあったということか。
最近は、1つのネタを長々とクイズ風にするなど、ネタ切れ(投稿の減少)気味だったのかも。
【その後何度かの特番を経て、2018年10月から日曜18時30分~19時58分でレギュラー放送再開。】


●産経テレニュース終了
昨年の記事で、フジテレビ系で日曜の朝と昼だけ放送の「産経テレニュースFNN」のテーマ音楽が変わったことを取り上げた。
今は「うたコン」の編曲・指揮などで活躍されている、たかしまあきひこ氏作曲の曲が31年間も使われていた。

それから1年。番組自体が終了、というか番組名が「FNNニュース」に変わってしまった。【25日追記】「産経テレニュース」の番組名の起源は1963年らしいが、実質的には1966年から本格的に始まったらしい。なんだかよく分からないが、いずれにしても実に50年も続いた。「笑点」並みの歴史があった、隠れた長寿番組だった。

考えてみれば、どうしてこの枠だけこの番組名が変わらず残ったのか、素人には分からない。
「フジサンケイグループ」という言葉はたまに使われているが、番組名からは「産経」がすべて消滅したのではないだろうか。
【25日追記】「テレニュース」というネーミングも独特。「テレビニュース」という意味なんだろうか。昭和らしい、というか昭和中期っぽい雰囲気。

ただし、同じ番組を放送する各系列局では、それぞれが資本関係にある新聞社に配慮して、以前から「産経」の名称を使わない番組名に差し替えていたので、あまり変化はない。


●NHK気象情報のテーマ曲
NHKの気象情報の最初に流れる音楽は、2014年度までは東京からの全国放送と、仙台放送局からの東北ブロック向け(朝と18時前)で違う曲だった。
それが、2015年春から、仙台局でも東京と同じ曲になり、統一されていた。

ところが、今春は東京からの曲が変わったのに、仙台は昨年と同じ。再び、違ってしまった。(タイトルの文字も東京は更新され、仙台はそのままのようだ)
まあ、音を聞いて全国版か東北版か区別できて、便利といえば便利。
※翌2017年度になっても、仙台の曲は古いまま。


●気象予報士の異動
前回取り上げた、土日の昼夕の全国版気象情報を降板した渡辺博栄予報士の後任が、仙台放送局から永年出演していた、篠原正予報士。
篠原予報士が仙台から出演した当初は、朝の東北ブロック向けも担当していたが、後年は夕方の宮城県ローカル中心の担当。宮城以外では、朝の予報士が休みの時の代理でしか見ることはできなかった。

ほかに、2012年から仙台局で↑その朝の東北ブロック向けを担当し、2015年春に出身地近くの大阪放送局へ移っていた、三宅惇子予報士(ウイング所属)は、わずか1年で東京へ抜擢。夜の「ニュースチェック11」に出演。


●秋田の予報士
秋田県のような地方では、番組にレギュラー出演する気象予報士はきわめて少なかった。テレビ局にそれだけの余裕がないのか、気象会社などの都合なのか。
10年ほど前だろうか、NHK秋田放送局の夕方の番組に、県内出身の女性の予報士が出ていたが、数年でいなくなってしまった。※この人以外は、各局とも、予報士の資格を持たない局アナや契約キャスターがただ伝えるだけの「気象キャスター」。【29日追記】気象予報士の資格を持つ局アナもいたが、テレビ出演はアナウンサーとして優先で、天気予報ばかりやっていたわけではない。

今春、NHK秋田と秋田テレビで1人ずつ、気象予報士が出演するようになった。
NHKは夕方の「ニュースこまち」の村木祐輔予報士。秋田出身で秋田大学を卒業後、東京で予報士をして、秋田へ戻ってきた。東京では、テレビ東京の平日夕方のニュースなどに出ていた。

村木予報士は、東京時代も今も、気象会社「ウェザーマップ」の所属。あの森田正光予報士の会社だ。
NHKの正職員ではない男性が秋田放送局の報道番組にレギュラー出演するのは、史上初めてではないだろうか。※詩人のあゆかわさんなどはコーナーレギュラーだから別として。


以前記事にしたように、青森放送局では、既に気象予報士が夕方の番組に出ていた。
基本フォーマットは18時52分から全国版気象情報、続いてローカル版なのを、青森局では全国版をネットせずに全編青森から伝えていた。
秋田局では、今春以降も、従来通り全国版をネットしている。全国は全国で分けたほうが、いいと思う。

【25日追記】全般の内容としては秋田の身近な天気の話題や詳しい解説もあり、「秋田出身の気象予報士が秋田向けに伝える」というこれまでにないものになっている。
しかし、天気予報そのものの画面や内容は昨年度以前と同様で物足りない(積雪量予報や週間予報の気温がない。過去の記事)。データ提供と予報士出演の契約は別々なのかもしれないが、この点にも配慮してほしい。

【25日もう1つ追記】25日の放送では「前線」について解説。
気象用語として正式な温暖・寒冷・閉塞・停滞の各前線を紹介した後、等期日線である「桜前線」のような通称としての前線についても言及。
「今はいろいろな前線があって、民間気象会社による『冷やし中華前線』なんていうのもあります」といった発言も。

「冷やし中華前線」を調べてみると、マルちゃん(東洋水産)とウェザーマップが共同で分析して作ったものだった。(それを使った「冷やし中華予報」をやっている)
やっぱり自分の気象会社のを言うのね。(他社のを言ったらマズイか)

【31日追記】悪天候が予想される場合で、村木予報士が出勤している場合は、正午の県域ローカルニュースにも出演していた。「ニュースこまち」専属ではないことになる。
一方、平日で村木予報士がいない(有給休暇なのか他の業務なのか)時の「ニュースこまち」の気象情報は、昨年度までのように契約キャスター(通常やレポートや「エキヨコこまち」など他番組に出演)が伝える。
【11月5日追記】10月31日から11月4日までの1週間(3日は祝日で放送なし)村木予報士が休んだ時は、代理の気象予報士が出演。
同じくウェザーマップ所属の崎濱綾子予報士で、現在はレギュラー出演はなく、東京のTBSでのサポート業務や今回のような各地への応援として出演しているとのこと。沖縄出身で秋田には初めて来たらしいが、竜巻など荒れ模様の天気が続く中、しっかりと伝えていた。


秋田テレビは、杉山真理予報士。知らなかったけど、2014年から秋田放送のラジオに出ていたらしい。
秋田テレビでは、夕方の新しい帯情報番組「げつ→きん420」と「みんなのニュース」に出演。
栃木県出身で、こちらもウェザーマップ所属。

ウェザーマップ所属の予報士が2人秋田にいるということは、同社は秋田県で事業展開を進めるつもりなのか?!
【26日追記】森田予報士はTBSの番組によく出演している。秋田にはTBS系列局がないので、なじみが薄いかもしれない。

※翌2017年度からは、全国版相当も秋田から伝えるようになってしまった。
※村木予報士は2019年春で降板。この記事中ほどにて。


●退社
秋田テレビの後藤美菜子アナウンサーが退社。
秋田出身で、ローカルタレント石垣正和さんに乗せられて秋田弁をしゃべったかと思えば、ニュースはちゃんと読めた。

2006年入社だそうで、ちょうど10年か。秋田テレビの特に女性アナウンサーは、(昔ほどではないけれど)入れ替わりが激しい。

【2017年2月24日追記】その後、後藤美菜子さんは、2016年4月から始まった平日夕方のローカル情報番組「げつきん420」に、月1回(金曜日?)放送の料理コーナーに「元秋田テレビアナウンサー」の肩書きで出演している(放送開始の2016年4月から出ていたのかは不明)。

※後藤さんと同時期に石井資子アナウンサーも退職していた。そして翌2017年春には、おふたりがそれぞれ新たな道へ進まれた。この記事中ほど。

●キーワード制
秋田朝日放送の土曜朝のローカル情報番組「サタナビっ!」の視聴者プレゼントの方法が変更。
従来は、選ばれて電話がつながるだけで良かったのが、電話に出て、かつ番組中に伝えられるキーワードを言わなければならなくなった。

初回のキーワードは、「工藤印舗はハンコ屋さん」。
司会のローカルタレント・ZENさんの本業(?)にちなむもの。

【6月11日追記】6月頃でも、電話がつながって「見てました」と言った人がキーワードを言えなかったり、スタジオからヒントを出して半ば強引に言わせたりするなど、キーワード制は定着していない。


●補佐役
NHK土曜昼の「バラエティー生活笑百科」に、新たなレギュラーというか役職が加わった。
「室長補佐」という肩書の桂南光。
南光氏は桂べかこだった1987年から2004年に相談員として出演していた。

室長補佐の役割は、その名の通り、笑福亭仁鶴相談室長の補佐。
相談員に答えを出させる(【6月11日追記】補佐が「パネルオープン」と言うと、相談員がボタンを押し、従来同様に前のディスプレイに見解が表示される)など進行役、仁鶴室長がボケたのにツッコミを入れる役など。【28日追記】室長のボケを褒めておだてるようなことも。

正直言って、仁鶴室長の切れというか冴えが、以前に比べると鈍くなったと感じていた。進行するのが精一杯みたいな。
南光補佐の登場により、番組のテンポが良くなり、仁鶴室長にも余裕が戻った気がする。
ただ、将来的には、室長補佐から室長への“昇進”があるのかもしれない。

それ以外の番組の流れは、昨年度とほぼ変わらないが、出演者の紹介が、オープニングの中で映像だけで済まされるように簡略化された。【28日追記】「私が当相談室長の笑福亭仁鶴です。どうぞよろしくをお願い致します」といった室長の自己紹介も廃止。
ちなみに、この番組では、卓上にマイクを置くが、ゲストと南光補佐はピンマイクも着けている。
【28日追記】オープニング内で長らくあった仁鶴室長の「(四角い仁鶴が)まーるく収めまっせ」のセリフ(その前のフレーズは時期により変遷)もなくなった?【6月4日訂正・オープニング曲の冒頭で言っていた】
そういえば、室長補佐新設の代わりということか、女性のアシスタントがいなくなった。時期によって役割は違うが、相談員の意見を示す人形を持ったり、次の相談者を紹介するなどしていた。

2017年にはこんな事態になった(リンク先後半)。


●ステレオ放送
テレビ朝日「題名のない音楽会」のホームページに、3月28日付で「4月3日(日)放送よりステレオ放送に移行します。」と掲載された。
じゃあ、今までは「ステレオ放送じゃなかった」、すなわちモノラル放送だったの? いや。たしかにステレオ音声だった。どういうこと?

Wikipediaで分かった。
2004年から原則として5.1サラウンドで放送されていて、それがサラウンドじゃない普通のステレオになったということらしい。
「昔に戻った」「グレードダウンした」ということになる。
我が家の安いテレビでは、関係ないことです。


●同名異作品
フジテレビの日曜21時に、芦田愛菜、シャーロット・ケイト・フォックスのダブル主演ドラマ「OUR HOUSE」が放送されている。

30年ほど前に、同名(Our House)でストーリーはまったく別のドラマがアメリカNBCで制作されていた。
そのOur Houseは、日本ではNHKで放送されていた。タイトルを変えて。

そのタイトルは「頑固じいさん孫3人」。
主人公の頑固じいさんの声をハナ肇が吹き替え、今では考えられないことだけどゴールデンタイム(水曜20時だったかな?)に(教育テレビやBSじゃなく)総合テレビで放送されていて、けっこうおもしろかった。
【25日追記】「頑固じいさん孫3人」とは原題を無視した邦題なわけだけど、そのほうが内容が分かりやすく、ストーリーとの違和感もなかった。お国柄の違いなのか。韓国ドラマなんてなかった頃の、海外ドラマの思い出です。
フジのドラマとの一致は偶然で、意識したわけではないのかな。


【25日思い出したので追加】
●平ちゃん復帰
IBC岩手放送の夕方のローカルニュース「ニュースエコー」。
キー局のTBSの番組名が代々変わっても、ローカルパートは1977年から変わっていない。
ちなみに青森放送の「ニュースレーダー」は1970年から。

IBCはラジオ兼営だけに多くのアナウンサーが在籍し、その多くがニュースエコーの出演経験があるようだ。
今春から月~水曜日担当のキャスターが変わった。
男性は、照井健アナウンサーに代わって江幡平三郎アナウンサーに。

江幡さんは、アナウンサー職を離れてディレクターや営業職をしていて、11年ぶりの復帰。
1991年入社で、秋田ケーブルテレビでIBCを再送信するようになった当初は、「まい土!平徳商店」などの情報番組で「平ちゃん」と呼ばれていたのを覚えている。

照井さんと加藤久智アナウンサーが、3月で定年退職(いずれも嘱託職で継続)したので、その補充の意味もあってのアナウンサー復帰だろうか。
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長岡駅周辺1

2016-05-23 19:39:57 | 旅行記
秋田から信州へ。「いなほ」で新潟、新幹線に乗り換えて長岡で途中下車して、駅前のホテルに1泊。
今まで新潟県内を歩いたことはほとんどなく、乗り換えの合間に新潟駅から萬代橋辺りへ行った程度。長岡駅の外へ出るのも、新潟県内に宿泊するのも初めて。
といっても、翌朝すぐにまた列車に乗るわけで、早朝の長岡駅周辺だけしか見なかったけれど。
※帰り道でも、長岡で1時間弱、途中下車したので、その時の撮影写真も混ざっています。

長岡には、「わりと大きな街で雪が多く積もる」という漠然としたイメージがあった。
長岡市は人口27万人、新潟県第2の都市で特例市。そんな街の規模を裏付けているのか、長岡に着いた新幹線からは、新潟から乗った人たちが大量に下車した。
長岡駅西側の「大手口」側が中心市街地。
長岡は城下町。駅所在地の町名はその名も「城内町」。駅を含む市街地一帯が城跡なのだが、地名のほかには、往時をしのばせる遺構などはないようだ。
大手口側駅舎
上越新幹線開業に先駆けて1980年にできた現駅舎は、いかにも「国鉄の新幹線駅」のデザイン。
大手口側駅舎の全貌を見るのは難しい。
通路に隠れてしまう
駅に直結したガラス張りの壁と屋根付きの歩行者用通路が、縦横に張り巡らされているため。これは、2011年末にできたペデストリアンデッキ。【24日追記】愛称は「大手スカイデッキ」。

ペデストリアンデッキといえば仙台駅前のを連想する。秋田駅の「ぽぽろーど」もある。
長岡のはそれらより幅が狭いが、屋根付きという点では秋田と同じ。歩く人が多い時間帯はきゅうくつそうで心配だけど、屋根は雪国では必須。

ペデストリアンデッキから下りると、アーケードが伸びる。
新しそうな高いアーケードもあれば、
昔懐かしいアーケードも
秋田市の広小路は、維持の問題でアーケードを撤去してしまったけれど、やはり雪国ではアーケードはありがたい。

ペデストリアンデッキ内部
ペデストリアンデッキの中には、バスケットボールの装飾が。
「basketball city nagaoka」
プロバスケットボール「BJリーグ」のチーム「新潟アルビレックスBB」の本拠地である(新潟市とともに?)ことにちなむそうだ。

ペデストリアンデッキの1本が、建物の2階【24日訂正】3階へとつながっていた。
「シティホールプラザ アオーレ長岡」
上の看板は「アオーレバード」というロゴマーク。

予備知識がなかったが、「アオーレ長岡」が公共施設っぽいのは分かった。なかなかシャレたデザイン。朝7時の時点で開いていて、テーブル付き椅子に座って朝食を食べる人や、談笑する高校生がいた。
北側の1階がアオーレの正面。
正面。「マエニワ(前庭)」と呼ばれる空間
アオーレ長岡は、2012年にできた複合交流施設。4階建ての長岡市役所の本庁舎・議場や、新潟アルビレックスのホームアリーナ(【24日追記】イベント会場等としても利用可能)が入る。以前は、公会堂や厚生会館(体育館)などがあった場所で、その建て替えと市役所を移転を同時に行ったことになる。
奥に屋根付きの広場「ナカドマ(中土間)」(南側から撮影。奥がマエニワ)

2階からナカドマを見下ろす

アリーナをのぞかせてもらう

新庁舎ができたばかりで、プロバスケチームがあるという点では、秋田市と比較してしまう。人口もおおむね同じ。
こちらはアリーナといっしょとはいえ、ずいぶん豪華でおカネがかかっていそうに思った。帰ってから調べてみると、総事業費は約120億円。
ところが、秋田市役所はアリーナ機能なしで130億円超。それじゃあ、アオーレのほうがずいぶん安上がりかも。
長岡は東日本大震災で建設費が高騰する前の工事だったことがあるのかもしれないし、秋田市は県庁所在地・中核市なので庁舎の機能が多くなってしまうかもしれないから、一概には言えないけれど。

しかも秋田市では、バスケのホームアリーナをどうするか県と市がごちゃごちゃやっているとか。
日赤跡地(なかいち)でも、ニューシティー跡地でも、アルヴェでも、山王の現庁舎位置でもいいから、アオーレ長岡みたいなのを造っていれば、効率的で効果的なものができていたかもしれない…


そして、アオーレの設計者は、あの「隈研吾建築都市設計事務所」だった。今度、秋田県鹿角の道の駅を設計するそうで、先日の秋田魁新報の隈氏のインタビューでアオーレのことが少し出ていた。
よそ者がぱっと見た限りでは、開放的で明るくて好感が持てる建物だった。冬の雪や寒さには対応できているのか、経年で凹凸部分などがどうなるか、ちょっと気になるけど。

ちなみに、セブン-イレブンやモスバーガーがテナントとして入っていて、駐車場はこの地下や民間を含めて近隣に所在。
長岡駅周辺の光景は、もう1回2回続きます。次の記事はこちら

【31日追記】写真にちらりと写っているが、ナカドマには300インチの大型ビジョンがあり、映像が流れている。
この辺の雰囲気が、秋田市「エリアなかいち」の「なかいち広場」の「デジタル大壁画」に通じる。秋田も300インチ画面。ただし屋根はない。
道路に面したマエニワには「にぎわい広場」が相当しそう。アオーレとなかいちのオープンはほぼ同時期。
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水谷さんとももさだカエル

2016-05-21 23:40:15 | 秋田のいろいろ
声優の水谷優子さんが、17日にがんで51歳で亡くなった。
いろいろな役をやっておられたようだが、なんといっても「ちびまる子ちゃん」のさきこお姉ちゃん。
初回・1990年の第1話は「まるちゃんきょうだいげんかをする」。“チーチキン(シーチキンじゃなく)”のノートを奪い合うお話は、お姉ちゃんあってのお話。
その後も、「人生は後悔の繰り返し」と発言してまる子に作文のネタにされたり、いつもはクールなのに西城秀樹には熱狂したり、なくてはならない脇役。
さくら家のメンバーは、友蔵じいさん以外は、放送開始からずっと同じ声優陣だった。後任は誰になるだろう。


水谷さんは、秋田と多少の関わりがある仕事をされていた。ちなみにご本人は愛知県出身。
1990年代中頃だったと思う。たまたま秋田放送(ABS)ラジオをつけたら、水谷さんが司会(パーソナリティー)を務める番組だった。
僕は、特定のアニメ(要は自分が興味を持って見る)の配役が誰だというのは興味があるが、声優さんそのものにも、ラジオ番組全般にも、当時も今も関心は薄かった。
でも、ちびまる子ちゃんは見ていたし、声からさきこお姉ちゃんの人であることも分かったので、そのまま聞いてみた。
すると、「ももさだガエルのコーナー」なるものがあり、水谷さんが「ももさだカエル」という言葉を発していた。

「ももさだカエル(ももさだガエル)」とは、秋田市南西部、新屋(あらや)地区の海岸にあるカエルの銅像。
新屋が昔「ももさだ(百三段)」と呼ばれたことにちなむ名称で、「昔のにぎわいにカエル、ゴミを持ちカエル、訪れた人が無事にカエル」願いをこめて、1993年に設置された。
観光名所などではなく、地域の公園のオブジェ的な存在であるが、カエルが立って片足と両手を挙げた奇妙なスタイルも相まって、当時の秋田ではちょっとした注目を集めた。
さらに、1994年には何者かに像が盗まれ、後に市内のパチンコ店駐車場で発見されるという騒動もあった。
Googleストリートビューはももさだカエルの前で引き返しており、像を見られる
そんな秋田だけで有名な「ももさだカエル」が、ローカル番組でないラジオのコーナー名になり、全国区で活躍する声優によって放送されることに驚いた。
ただ、内容は秋田やももさだカエルのことではなく、一見(一聞?)さんの聴取者には、イマイチ分からなかった。【22日追記】地元の者としては、なんだかよく分からないけど、誇らしくうれしくも感じた。


改めて調べると、それは1990年から2009年まで放送されていた「水谷優子のアニメ探偵団2」という番組。
キー局はなく「綜合放送」という制作会社が作って、各地の放送局が放送する形式。
最大でも東北や西日本を中心に10局程度でしか放送されず、最後まで放送したのはABSなど3局だったようだ。

その中に、「ももさだガエルのコーナー」があって(放送期間は不明)、ももさだカエルのような各地の変な場所や物を、リスナーの応募によって紹介していた。(今春で終わったナニコレ珍百景的なものか)
放送地域は多くなかったわけだが、秋田県外に「ももさだカエル」名前を知らしめるのに、水谷さんが一定の貢献をしてくださったと言えよう。


水谷さんの訃報は、寝具の西川産業会長西川甚五郎氏と並んで掲載された全国紙もあった。
秋田魁新報では、どちらも掲載されず。共同通信は配信しているはずなので、魁の判断。TBSのアナウンサーが結婚する記事は載せるのに、魁の掲載基準がよく分からない。

【30日追記】後任として6月5日分から豊嶋真千子さんが決定。魁は30日付社会面の下の方で掲載。「5月17日に死去していた故水谷優子さんが担当していた」という言い回し。
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今春の降板

2016-05-20 00:19:50 | その他もろもろ
春のテレビ番組改編の記録。
2014年春は「笑っていいとも」「はなまるマーケット」の終了という大きな出来事があり、昨2015年春はこまごまとした変化があった。
2016年春は、フジテレビ系平日13時台の「ライオンのごきげんよう」と東海テレビ制作連続ドラマが揃って終了したのが大きいか。(空いた枠は、前後の生番組を延長・前倒し)
「ごきげんよう」については、機会があればいずれ。

それ以外には、長く続く番組の出演者うち、一部の人だけの交代が多かった気がした。
そこで、まずは降板されたみなさんを挙げてみる。(順不同、敬称略)

●NHK「クローズアップ現代」国谷裕子(くにやひろこ)
1993年の放送開始から(たまに代役もいたけど)キャスターを担当していた。
その前は、「ニュースセンター9時」の後継として1998年に始まった「ニュースTODAY」のキャスター陣の1人(この番組は分野別にキャスターがいて、橋本大二郎なども)として出演するなど、NHKの正職員というわけではないみたいだが、国際報道を中心としたNHKの報道にずっとたずさわっている。

番組は今春からは、19時半から22時に移動して「クローズアップ現代+」として、女性アナウンサー7名が交代で出演。※1990年代は21時台の放送だった。

●TBS「ニュース23」岸井成格(しげただ)、膳場貴子
2013年と2008年から出演していた2名が降板して、リニューアル。

●テレビ朝日「報道ステーション」古舘伊知郎
2004年の放送開始から出演していた。
気になったのは、これと合わせてスタジオセットのリニューアルを行うためか、4月4日から8日までまるまる1週間放送を休止したこと。(特番とANNニュースで穴埋め)年度初めの世の中が動くであろう時期に、いわば自分の都合だけでこんなことをするのに違和感。

一部では、国谷、岸井、古舘3氏の降板は、政治的圧力によるものではないかと勘ぐられた。
後任に、局アナを起用した番組が多いのは、経費節減か。
個人的には、クローズアップ現代は見ないし、テレ朝のニュースといえば久米宏、ニュース23は筑紫哲也のイメージが強く、今回降板した人たちには、思い入れはない。久米さんや筑紫さんは、どちらも20年弱出演し続けたのに比べたら…
【29日追記】ただし、僕が両番組を見られるようになったのは、それぞれ秋田朝日放送開局後と青森へ引っ越した後だから、それぞれ最後の10年ちょっとしか見ていない。話には聞いていた久米宏・筑紫哲也をやっと見られたという意味では、インパクトが強かった。


●テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」石坂浩二、吉田真由子
1994年の放送開始から司会として出演していた石坂、その半年後からアシスタントとして出演していた吉田が降板。
吉田さんは、以前は島田紳助に「やる気のないアシスタント」と言われていたが、日本のテレビ番組史上最長の女性アシスタント経験とのこと。(次点はナイトスクープの岡部まり)
後任は福澤朗。アシスタントはなし。

今年初め、石坂さんのことがワイドショーの話題になった。
石坂さんと番組チーフプロデューサーがケンカして、石坂さんが冷遇されてしまっていたという。その結果、番組内で石坂さんがしゃべることも映ることも極めて少なく、「今回は、アップで映ったのは計10秒、セリフは『そうだね』だけ」みたいな検証も行われた。
たしかに、紳助時代はもっと映ってしゃべっていた。今田さんに替わった頃からか、評価額を表示器に入力するシーンくらいしか映らなくなっていたのは分かっていた。以前、何かの番組で今田さんが「石坂さんは、現場ではもっとしゃべってはるんですよ。それが放送されないだけ」と言っていたのは、このことをほのめかしていたことになる。

それにしても、ケンカになった事情を伝える報道を見る限り、石坂さんに非はない(あるいは極めて少ない)と感じた。芸能界の大御所である石坂さんにこんな仕打ちをするなんで、プロデューサーとはエライご身分。
プロデューサー側からの反論などは聞いていない。
石坂さんはインタビューに対して、自分の役目は出演すること、あとは局の判断などと淡々とコメントし、同時期に辞任騒ぎになっていた甘利大臣を心配するなど、大人の対応。
さらに、この後に放送されたいくつかのトーク番組のゲストやナレーションに石坂さんが起用されたのは、この騒動のおかげだろう。
石坂さんの評価が上がったことになると思われるが、当のプロデューサーはどう思っているでしょうね。

降板の代償ということなのか、BSジャパンで「開運!なんでも鑑定団 極上!お宝サロン」という番組が木曜21時に新設され、石坂さんが局アナとともに司会。お宝を持つゲスト(芸能人のほか一般人も?)を招いて、それについてトークする番組。石坂さんが存分にしゃべっている。

BSジャパンでは、その前の20時台に地上波の鑑定団を遅れて放送しており、2時間続けて鑑定団関連の番組が続くことになり「木曜夜は鑑定団アワー」と銘打っている。現在の地上波鑑定団は、約5か月前のものを放送しているので、しばらくの間は、2時間続けて石坂さんが出演することになる。といっても、最初の1時間はほとんど映らないけど…
土曜16時半に放送する秋田テレビでも、3か月弱の遅れなので、もうしばらくは石坂さんが出る。
※秋田テレビでは6月25日放送分、BSジャパンは8月18日放送分で降板。

【7月2日追記】石坂さん降板後の番組は、流れに大きな変化はなし。音楽やナレーションも同じ。
スタジオセットはリニューアルされ、なんか「がほっ」とした印象。シンプルで広いというか…
ゲスト(芸能人・一般人とも)登場時は従来は、コンパニオン2名が扉を開けて登場、吉田さんが「○○県からお越しの○○○○さんです」と紹介していた。リニューアル後は、扉は勝手に(?)開き、テロップのみで音声での紹介はなくかった。コンパニオンは、お宝の運搬や出張鑑定のアシスタントとして継続(新妻さと子さんが降板)。
それと、CGのネコのキャラクターが随所で現れるようになった。
【2017年1月15日追記】2016年10月に若干の変更があった。廃止されていた女性アシスタントが、テレビ東京のアナウンサーを起用して復活。再び「○○県からお越しの○○○○さんです」が復活(テロップは氏名のみ)。コンパニオンも全員入れ替え(人数減?)。


●NHK「ためしてガッテン」山瀬まみ
立川志の輔司会で1995年から続く番組がリニューアルして「ガッテン!」に。
小野文惠アナウンサーも含めて司会は続投。ナレーターは替わった。

司会ではなく、ゲスト出演者と並んで座ってガッテンボタンを押すレギュラーが山瀬まみ。初回放送から出ていたという。


●「NHK歌謡コンサート」三原綱木
これは1993年からの番組自体が終了。後継は「うたコン」。司会が代わり、J-POPも扱うようになった。

バックバンドは「三原綱木とザ・ニューブリード/東京放送管弦楽団」だったのが、「music concerto」に代わった。
「ジャッキー吉川とブルー・コメッツ」のメンバーでギタリストでもある三原綱木氏が指揮をする姿は印象に強く、時折、歌手やギタリストとして、前に出ることもあった。
降板するのなら、あいさつでもありそうだけど、特になかった模様。

現在のところ、後任の指揮は栗田信生(4月12日・5月10日・17日【追記】・31日・6月7日・21日・7月12日・26日=編曲も全曲1名で担当)、たかしまあきひこ(4月19日・26日・【追記】5月24日)の2名が交替で担当。
両氏は作曲家で、歌謡コンサート時代からバンド用の編曲を担当(「音楽」担当としてクレジット)、並行してBSプレミアムの「新・BS日本のうた」でも編曲と指揮を担当していた。
5月以降、BS日本のうたのほうは、別の人が音楽・指揮をしている(収録日の関係か4月は出ていた)ようなので、このお2人はうたコンに専念することになったのだろう。【5月29日訂正】BS日本のうたの5月29日放送では久しぶりにたかしま氏が指揮。新しい担当者を入れたことで、従来よりも担当回数が減ったということか。
※たかしま氏は、ドリフターズやフジテレビのニュース、アニメ「パーマン」の音楽などを作曲または編曲した人。名前は昔から知っていたが、指揮をするこの人がその人だと知ったのは、つい最近だった。
ちなみに、髪が黒くて指揮棒を使わないのが栗田氏、白髪まじりで指揮棒を使うのがたかしま氏。

三原氏は、紅白歌合戦などほかのNHKの歌番組でも指揮をしていたが、そちらはどうなるか。

【6月15日以降随時追記】上記追記の通り、うたコンの指揮は、6月7日までは栗田、たかしま両氏が担当。
6月14日は、上杉洋史氏という、少し若い人が指揮をした。
6月28日は上杉洋史氏が指揮。音楽担当者は上杉氏を含めて4名(従来は3名のことが多かった?)表示され、その最後が栗田氏。
7月5日、19日も上杉洋史氏。(オリンピック、思い出のメロディーその他特番による休止をはさんで)9月6日、13日は栗田氏。
【6月21日追記】番組ホームページ内のブログによれば、指揮をする人は「音楽監督・指揮」という肩書き。番組内のテロップでは単に「音楽」として表示される複数の中で筆頭。

【8月28日追記】8月27日放送「第48回思い出のメロディー」では、久々に三原綱木とザ・ニューブリード/東京放送管弦楽団が演奏を担当。三原氏はブルー・コメッツとしても出演し、久しぶりに変わらない姿を見ることができた。編曲は、たかしま、栗田両氏を含む多数が担当。
【11月14日追記】たかしまあきひこ氏は体調を崩されていたようで、10月に亡くなった

【2018年10月23日追記】2018年10月23日放送の「サラメシ」によれば、2017年以降のうたコンは「フラッシュ金子」という人が専任で指揮をしている。
米米CLUBのサックス担当だった金子隆博氏のことで、病気でサックスを演奏できなくなって、指揮もするようになったとのこと。編曲は引き続き栗田氏などが担当しているようなので、金子氏は以前の三原氏に相当する位置づけになりそう。
ちなみに、金子氏に10曲分の譜面が届く(電子データで届くのか、自身の事務所のレーザープリンターで印刷していた)のは前日の月曜で、本番当日に初めて演奏する流れだった。そんな短期間でやるとは、さすがプロ。


●NHK「気象情報」渡辺博栄
気象予報士制度が始まる直前の1992年から、NHKに出ていた、財団法人日本気象協会所属の気象キャスター(現在は気象予報士)。
土日を中心に出演し、最後となった3月27日には「24年間務めて参りましたが、今日で最後になります。ありがとうございました。」とあいさつがあったとのこと。

2000年前後には、日曜朝の「週刊こどもニュース」に「お天気おじさん」としても出演。ラフな格好やかぶりものをしていた。
渡辺さんは、秋田県三種町(旧琴丘町)のご出身。「日本海側では」と言う時のアクセント(イントネーション)が、わずかに秋田弁っぽい。10年近く前には、NHK秋田のローカル番組にゲスト出演し、秋田弁で天気予報もされていた。

【26日追記】気象予報士制度発足前は民間気象会社は少なく、NHKに出演する天気キャスター(お天気おじさん)は、日本気象協会が独占していたと思う。当時は「日本気象協会 渡辺博栄」と所属付きでテロップが出ていた。

【8月28日追記】10月1日に北秋田市で開催される「ラジオ深夜便のつどい」のイベントの1つとして、渡辺さんの講演が行われる。「気象予報士」の肩書き。
【2019年11月26日追記】2019年11月25日の秋田魁新報コラム「北斗星」に、渡辺さんの意外な活躍が紹介されていた。
三種町にUターンし、2019年10月から町が住民団体に委託して運行開始した、ワゴン送迎「ふれあいバス」の運転手を週に1度務めているという。65歳で「能代高校を卒業後に日本気象協会に入り」とのこと。
【2020年2月17日追記】渡辺さんは2020年から、月曜日の秋田魁新報の社説代わりとして、研究者などが執筆する「月曜論壇」の論者(著者)の1人にも加わったようだ。
【2020年5月7日追記】2020年4月に、秋田放送(ABS)社屋が山王から秋田駅前へ移転。それに合わせて、金曜16時台のローカル情報番組が「エビス堂☆金(ゴールド)」から「えび☆ステ」にリニューアル。
それに、気象キャスターとして渡辺さんがレギュラー出演。番組全編を通して、他のレギュラー陣とともにスタジオに座り「ワイプで抜かれ」たりもする。天気コーナーは本社前の屋外へ出て伝えるのが原則らしい。
なお、同時期にABSの気象データ提供元が、ウェザーニュースから日本気象協会へ変わった(関連記事)ようだ。


●日本テレビ「笑点」桂歌丸
50年前の初回から出演している唯一のメンバーで、現在は司会。5月22日の生放送特番をもって勇退。

後任は未発表。他の大喜利メンバーが就くとか、タモリ氏など落語家以外を起用するとか、以前からウワサがあったが、誰になるか?
【24日追記】司会は大喜利メンバーからの抜擢で春風亭昇太。予想できなかった。空いた大喜利メンバーの補充もすることになり、それが誰なのかは29日に明らかになる。
【30日追記】29日も生放送で、2代目 林家三平の加入が発表。なるほどねという人選で、多くが納得するだろう。これで全体的に若返る印象。


●秋田朝日放送「サタナビっ!」高堂路子
土曜朝のローカル番組に出演していた料理研究家。秋田市内の酒屋・地ビール醸造元の奥様でもある。
ほぼ毎週放送の料理コーナー「もてなしCOOK」を担当していたが、番組全編を通して着席し、コメンテーター的な存在でもあった。2008年から出演していた【24日補足・Wikipediaにはそう書いてあるが、もっと前(最初期もしくは2005年頃??)から出演していたような気もする】そうで、メイン司会のローカルタレントZEN氏(2003年10月の初回から)に次ぐ、長期の出演だった。
4月からの料理コーナーは「ウチメシ。」として、県内の3人の料理人が出演。


以上、それぞれさまざまな理由があるはずだけど、番組で大事な役目を担っておられた方々に、もうその役目として出演するのを見ることができなくなってしまった。番組そのものは、ほぼ以前と変わらず続くのが、かえって寂しく感じてしまう。他の場面でのいっそうのご活躍に期待。

その他のテレビの変化は、また改めて
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E653系いなほの旅

2016-05-18 18:36:28 | 旅行記
秋田から信州への旅。(前回の記事
鉄道でのルートは、日本海側周りで新潟県西部の直江津から内陸に入るか、大宮へ出て新幹線を乗り継ぐかの2つが考えられる。
北陸新幹線金沢開業時にシミュレーションしたように、所要時間が2時間ほど早く、列車本数も多い大宮乗り換えのほうが、現状では主流だろう。

しかし、距離は日本海側周りのほうが大幅に短く、運賃・料金は少なくとも片道7000円ほど安い。
わざわざ太平洋側へ出るのもシャクだし、いろいろな列車に乗れるので、今回はこちらを利用。秋田(羽越本線・白新線)新潟(上越新幹線)長岡(信越本線)直江津(えちごトキめき鉄道 妙高はねうまライン)上越妙高(北陸新幹線)長野というルート。(帰りはまた別なので後日)
こんなルートの乗車券は、利用者は多くなさそうだし、途中で第3セクター路線(えちごトキめき鉄道)を挟むことになる。窓口に依頼したならば、さんざん悩んで手間取ったあげく、間違われたりする危険があるところだけど、経由地を適切に入力・選択(※)すれば「えきねっと」で予約可能。えきねっとの乗車券発券システムは、なかなか優秀。
※経由地指定時は、直江津や上越妙高はJRと3セクが別の駅として登録されていて、プルダウンメニューで選択する。ここを間違えると新幹線か3セクかを誤ることになるので、注意。

このルートでの秋田-長野は、新潟と上越妙高の最低2回の乗り換えで到達可能。
ただし、新潟駅での接続が悪い(意地悪と言っていい)ものもあり、秋田発いなほ到着の9分前に上越妙高行き特急が出てしまったりする。その場合は、上越新幹線で長岡まで先回りすれば、追いつける。(乗り継ぎ割引が適用されるので、料金はさほど違わない)
今回は、秋田を最終の「いなほ14号」で発ち長岡で1泊し、翌朝に長野を目指すことにした。


以前から触れているように、特急「いなほ」の車両は、2013年から2014年にかけて新しくなった
国鉄時代からの「485系」電車から、20年ほど前に製造されて常磐線「フレッシュひたち」で使われていた「E653系」電車に替わった。

2013年10月に、引退間近の485系に乗って以来のいなほ。
せめて短区間だけでも新しい車両に乗りたいと思い、何度か予定を立てたこともあったのだけど、悪天候、急な予定変更等々さまざまな事情によりかなわずにいて、念願の初乗車。
ただし、E653系にはフレッシュひたち時代に1度乗ったことがあるのですが…
E653系いなほ(帰りに新潟駅にて)
いなほ投入に当たり、寒冷地向け改造、従来なかったグリーン車が豪華な仕様で新設され、さらに車体塗装は大きく変わった。

新塗装はJR東日本ホームページによれば「日本海に沈む夕日に輝く波とあかね空をゆるやかな曲線で表現している。」そうで、クリーム色~オレンジ色基調。パッケージの色使いが似ていることから「フルーツ牛乳」と呼ぶ鉄道愛好家もいる。
当初は、デザインが奇抜というか風景に似合わないのではと思ったけれど、柔らかい色づかいのせいか慣れると悪くない。

今春からは、車両両端正面の、従来は空白だった部分(ひたち時代は文字で表示)に、絵入りヘッドマーク的なものが入るようになった。
「INAHO(夕日と稲穂のイラスト)いなほ」のデザイン。悪くはないけれど、縦方向が狭いところにつめこみ過ぎに感じる。イラストは、稲穂よりも夕日のほうが目立ってしまうのも気になる。
「いなほ」の文字は、個人的には嫌いなPOP書体(おそらく「HG創英角ポップ体」。一度、裁判の判決表示に使われていたのを見たことがあり、我が目を疑った)だけど、「いなほ」の3文字に限っては、意外に合っている気がしなくもない。485系のヘッドマークの文字(国鉄のデザイナー作だろう)を丸くしたような、どこか似た雰囲気さえする。
行きに乗った車両の前側マーク
元から見やすくはないマークだが、車両によっては、とても見づらいものも。よく見ると、
結露している
元々10センチくらい奥まった所にマークが入っていて、さらに前のガラスが水滴で曇っていたのだった。

行きに乗ったのは、「U-102」編成。7本中この1編成だけは、沿線の8つのキャラクターたちが車体にラッピンされ、にぎやか。
3号車「庄内地方 山伏の庄ちゃん」
キャラクターは新潟県が5つ、山形県が2つ、秋田県はスギッチだけ。JR東日本新潟支社管轄のせいか、新潟に偏っているような…
スギッチは、秋田側の先頭車・グリーン車の1号車。反対の先頭7号車は、
新潟県の「トッキッキ」と「レルヒさん」

普通車の車内
車内は、新車のにおいとは少し違う、独特のにおいがした。加賀谷書店の今はなき本店(秋田駅前)のリニューアル後に、長期間漂っていた、建材か接着剤のにおいを弱くしたような?

座席の布地は、いなほ転用に当たって更新されていた。
濃淡・大小さまざまなひし形が散らばる、青系統の生地。フレッシュひたち時代も青色(背もたれ中央は黒)だったので、あまりイメージは変わっていないのかもしれない。
JR東日本ホームページには「新潟を代表する「小千谷ちぢみ」をモチーフとした腰掛にデザインを一新」とある。
枕カバーは黄色。フレッシュひたち時代もそうだったし、かつてのE3系こまち(特に座席が青系だった元自由席)を連想する。
座席の枠は以前のままらしく、傷が目立つものもあった。

前テーブル、網袋付き、座面スライド機能あり。PETボトルホルダーなし。「つがる」で使われているE751系電車とほぼ同じ装備。
背もたれの肩の部分に、立っている人がつかまる“把手(とって)”がないのも同じ。いなほ用E653系の場合、この部分(背もたれの外側角)が布地のものと、皮風の黒い素材になっているものと2タイプがあった(帰ってから写真を見て気づいた)。皮風なのは申し訳程度の把手代用だろうか。
分かりにくいけど、背もたれの角が黒い
あと、各背もたれのテーブルの上に黄色い「チケットホルダー」がある。ここにきっぷを挿しておけば、車掌が検札に来ても寝たまま対応してもらえるもの。名鉄やJR北海道の車両ではよく見られるものだが、JR東日本では珍しい。通勤客の利用が多いフレッシュひたちならではの装備だったのだろう。【24日訂正】フレッシュひたち時代はチケットホルダーがなかったようで、いなほ転用時に取り付けられたことになる。
いなほでは、必要ないのでは?(検札しなくても車掌の端末でチェック可能なのかな? 行きは検札があったけど)「お降りの際は、荷棚、帽子掛け、チケットホルダーなどのお忘れ物にご注意ください」と、車掌さんの呼びかけが1つ増えていた。

ネット上で、この車両のテーブルが軽すぎて、ちょっと体を動かしただけでテーブルが持ち上がってしまい、載せていたものが落下してしまったという声を見ていた。たしかにそうかも。弁当などを置く時は要注意。
一方、テーブルを収納する時のストッパーは、きつく、はめるのに力が要ると感じた。

通路の扉は、全面ガラスのほぼ全面素通し。「E653系」を意味する「series E653」の文字が入っている。デッキのある側とない側(すぐ連結部)とで開き方と文字の配置が異なる。(上の写真は連結側)
デッキ側のドア。この車両は背もたれ角が黒くない
このガラスドアにより、客席とデッキが互いに丸見え。
フレッシュひたちでは、通勤利用で出入りが激しかったり、立ち客がいたりするので、スムーズな車内移動を促すためだろうか。でも、これではトイレに入るのも客席から見えてしまい、女性など恥ずかしいと感じる人がいる。なお、グリーン車のドアはガラスがなく中が見えないもの(だったはず)。
座席からの視点
E653系の車内を眺めていると、かつての「こまち」E3系を思い出された。
(再掲)E3系車内
白っぽい内装、天井付近のアーチ状のアクセント、荷棚の一部が水玉模様の透明であることなど。製造時期がほぼ同時期だけに、共通点が多い。(E751系では、また少し違う)


個人的には、「つがる」のE751系は、座席の座り心地も、車両としての乗り心地もともに良く、気に入っている。
それとほぼ同じ思想で設計され、ほぼ同じ条件の線路を走るE653系「いなほ」はどうかと期待していた。(E653系のほうが2年ほど先)
結論としては、悪くはなく、485系時代よりは良くなったけれど、E751系とは少し違う感じ。
座席のホールド感がやや弱く、車両としてはゆらゆら(通路を歩きにくい)・ガタガタという揺れがやや大きい気がした。

485系では車内の照明が消えていた、村上駅付近での電源切り替え。
E653系では、蓄電池があるので照明は消えない。だから行きでは気づかないで終わってしまった。
帰りは、空調が止まったことで気がついた。通路ドア上の文字情報装置、流れていた自動放送は途切れることなく継続。※ところが2018年頃になると、485系同様、デッドセクション通過中に照明が消える場合もあるようになった。

自動放送といえば、元フジテレビの堺さんによる駅名のアクセント。
「つがる」では、「二ツ井」「大館」といった地名の読み方がとても自然で、地元の者としては感心していた。
いなほでは、「象潟(きさかた)」は、違和感がある平板なアクセントだった。もしかしたら「酒田」と聞き間違えられないために、あえてそう読んでいるのかなと思ったりもした。


車内販売。
だいぶ前から最近まで、秋田まで来るいなほでは全区間で車内販売があったものの、酒田止まりの列車では一切なかった。
ところが、E653系になった2014年春から、酒田止まりでも車内販売が行われるようになり、今は定期いなほ全列車で車内販売があるとのこと。
全国的に車内販売が縮小傾向の中、喜ばしいことだけど、採算が取れるのか心配でもある。

網袋に観光案内を兼ねた車内販売メニューが入っていた。
A4判
メニューのいくつかには「*」印が付いていて、それは「いなほ7・8号では取り扱っておりません。」とある。

どうも、いなほ7・8号はNREの秋田営業所【6月4日訂正・以下「営業所」は正しくは「列車営業支店」】担当、それ以外が新潟営業所の担当で、それによって品揃えが異なるようだ。
「雪室コーヒー」「雪国ドーナツ」「エチゴビール」「柿の種」など、新潟らしい商品がいろいろあるけれど、ほとんどが「*」。秋田担当列車では、ご当地商品は笹だんごくらいしかなさそう。ビールや柿の種は日持ちするし、秋田営業所でも扱えばいいのに…


夕方の上りいなほに乗るのは初めて。
天気が良ければ夕日を眺められるけれど、あいにくの雨。ついでに窓がとても汚かった!
秋田・山形県境辺り
帰りも夕方の7号(この列車は何度か乗っている)。まあまあいい天気だったけど、夕日は雲の中。
 行き帰りで同じ場所(秋田県由利本荘市岩城の二古信号場付近)

鳥海山と田植えが進む田んぼの水鏡(県境近くの山形県遊佐付近)

自由席は不明だけど指定席の利用状況。
14号は、酒田以北でも、2時間ぶりかつ最終の東京接続列車なのに、思っていたよりだいぶ少なかった。
7号は、鶴岡・酒田までは、いつものようなそれなりの客。僕の乗っていた車両は、酒田までで全員降りてしまい、秋田まで貸し切りだった。(いなほは国鉄時代からこんな傾向がある)【26日追記】堂々の7両編成のわりには、寂しい。
ちなみに、7号のグリーン車は、秋田駅で少なくとも1グループ3人が降りていた。新潟-秋田の普通車指定席とグリーン車の差額は2830円(通常期・乗継割引適用)。ものすごくゆったりした車内と座席なので、他の列車のグリーン車よりはアドバンテージがあるのだけど、貧乏性にはとても乗れない…普通車で充分です。

車両が替わっても、いなほの魅力は、
車窓に広がる日本海
【24日追記】グリーン車・普通車とも、海側の窓際はA席。(485系時代は、車両によって向きが逆転しており、揃っていなかった)

続きます

※その後、2018年の乗車記。ほぼ変化なし。
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元こまちの現美新幹線

2016-05-16 00:20:50 | 旅行記
2年前の2014年春をもって、秋田新幹線「こまち」での運行を終えた、秋田新幹線初代車両「E3系」電車。
26本(26編成)あったうち、初期製造の17本は廃車。
残りの9本は、他の列車に転用されている。改造・組み替えられて山形新幹線「つばさ」用になったもの(一部車両は廃車)、白とピンクの塗装のまま「こまち」の文字が消されて東北新幹線「やまびこ」用で走り続けるものなど、その後はさまざま。
やまびこ用は、現在も秋田車両センター所属になっていて、たまに秋田へ来ている(最近は5月12日にR21編成が来たとか。これは2014年の模様)。

その9本中、大きく改造されたものが2本。
「R18」編成は、足湯付きの観光車両「とれいゆ」になり、山形新幹線で臨時列車として運行中。

そして「R19」編成は、現代美術を乗車しながら鑑賞できる「現美新幹線」に改造され、今年4月29日から上越新幹線で運行開始。車体外観には蜷川実花によるデザインが施された。長岡の花火をモチーフにしているため、夜空の黒ベースの塗装で、「黒い新幹線」で「世界最速の芸術鑑賞」として注目されている。
鉄道趣味的には、ミニ新幹線車両であるE3系が、ミニ区間とつながっていない上越新幹線で運行されることが珍しい(営業運行は初?)。
【16日追記】現美新幹線への改造当初は、秋田車両センター所属のままだったが、現在は新潟新幹線車両センターへ転属しているようだ。

運行区間は、新潟県内完結の越後湯沢-新潟。
土日祝日に、他の列車と同じ「とき」の列車名で、各駅停車で1日3往復運転されている。
現在はパック商品と指定席(満席時は立席特急券を発売)での利用のみ。7月からは自由席も設定。


さて、この週末、長岡駅へ行きました。
乗る新幹線とほぼ同時刻に、反対ホームに現美新幹線が停車することになっていたので、見られるのを楽しみにしていた。
長岡の新幹線ホームは、ホームなしの通過線2本を間に挟んで上下ホームが向かい合う構造で、しかも柱が林立。まして昼間の屋根があるところに黒い新幹線だから、向かい側のホームから写真を撮影するのは条件が悪すぎるけど。
足もとには乗車位置表示も
号車番号は「こまち」時代のまま、11~16号車。
案内では「全席指定6両編成」と表示されるものの、列車名は他と同じ「とき○○○号」で、現美新幹線であることを知らずに指定券を取ってしまう人がいそう。

登場!
写真左側・こちらのホームに、上からオレンジ色のひし形がぶら下がっているのが、停止位置を示す運転士向け標識。「秋」というのが現美新幹線用だろう。「(元)秋田新幹線」の「秋」を示しているはず、「現」とか「美」よりも分かりやすいのかな。(かつて秋田新幹線だった頃に、試運転やイベント展示の回送などで来た時から使われているものかもしれないけど)
これが現美新幹線だ!
両側の先頭部分は黒というか青っぽい濃いグレー。側面は、1両ごとに違う色とりどり。
ドアの下に、おなじみの折りたたみステップが
ミニ新幹線車両がフル規格区間の駅に停車する時の必須アイテム、すき間をつなぐ折りたたみ式ステップは、元の色のまま残っている。
屋根上のパンタグラフのアームも、こまち時代のままのピンク色のようだ。編成番号も「R19」のまま。
窓がない車両も【19日追記】イラストではどの車両にも窓がないように見えるものもあるので、窓がある車両もけっこうあるとも言える。




そもそも外側だけしか見ていないし、こちらが乗る新幹線の入線が迫っていて余裕なかったのもあるし、若干遠いこともあるけれど、なんだかよく分からなかった。
白かったこまち時代を知る者としては、こんな姿になって、いろんな意味でいろんな心境。
この姿で秋田へ“里帰り”したらおもしろいそう。(目立たなくて踏切で危ない?!)
2019年に乗車できた


ついでに、普通の新幹線。
オール2階建て新幹線「Max」2代目で、現在は上越新幹線専用となった「E4系」。
かつては、上が白、下が紺色で間に黄色い帯が入る塗装だった。
(再掲)
いつの間にか変わっていた。2014年から変更が始まったそうで、今回は旧塗装のものは見なかった。
帯の色がピンクに
帯色が変わっただけだけど、それなりに印象が違う。以前は引き締まったイメージだったのが、やわらかくなった。
「Max」ロゴもトキのイラスト入りに
ピンク色は「朱鷺色(ときいろ)」ということで、2012年に廃車となった初代Max「E1系」の末期のデザインを復刻したもの。


E653系に替わってから初めて「いなほ」に乗り、信州へ行ってきました。旅行記をおいおいアップします。→こちらから
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北海道新幹線便乗商品

2016-05-11 15:38:48 | 各地お土産・食べ物
3月26日に開業した北海道新幹線。それに“便乗”して、さまざまな商品、特に食品が本州でも販売された。
もともと北海道には、乳製品や海産物など食べ物がおいしいイメージはある。それにこれまでも特設コーナーでの「北海道フェア」みたいなのがたまに開催されてはいたが、今回はより身近なスーパーやコンビニの商品でも取り扱われた。
そして、1年前の北陸新幹線金沢開業時も、北陸フェアは多少はやっていたけれど、秋田ではその時よりも各店舗とも規模が大きかった。この手の商品好きとしては、楽しかった。

まずは、JR東日本の飲料自販機(JR東日本ウォータービジネスによる「acure(アキュア)」)とコンビニ「NEWDAYS」。
北海道新幹線を運行する企業の系列会社だから、“便乗”ではないのかも。
以前から触れているように、秋田県内にも自販機やコンビニはあるものの、首都圏や仙台と比べると、ラインナップは貧弱。それでも、いくつもの北海道商品が並んでいた。
北海道日高乳業 贅沢バニラミルク
190グラム缶で140円。
ソフトクリームの絵と「生乳60%」、そして「種類別 乳飲料」の文字が巨大。
いわゆるコーヒー牛乳なども乳飲料に分類されるが、それなりの生乳が使われていないとならないから、そのことを強調しているようだ。

製造所・製造者は道内の「北海道日高乳業株式会社」、しかし販売者は宮崎県都城市の「南日本酪農協同株式会社」。
上の過去記事参照で取り上げた「ヨーグルッペ」や「スコール」と同様の関係。
「広報欄」で開業を宣伝【15日追記】ロゴマークの新幹線は、紫帯でJR北海道保有のH5系ではなく、ピンク色で東日本保有のE5系。JR東日本だからということなんでしょう
「ミルクたっぷりのプチ贅沢おやつ飲料」と紹介されている。
たしかにソフトクリームというかバニラアイスを液体にしたような味。流動性は少なく、さらりとしたのどごし。【19日追記】卵の入らないミルクセーキみたいな感じかな。
たまに飲みたくなるが、秋田駅では、待合室奥の自販機にしか入っていないようだ。自由通路沿いのタッチパネル自販機にはない。
5月初旬ではまだ売られていたが、いずれ販売終了となるはず。
【2016年6月3日追記】6月初めの秋田駅では発売継続。タッチパネル自販機にも入るようになった。(この自販機は最新商品は入らない傾向があるような気がする)【さらに追記】6月24日でも発売継続。2017年5月20日が賞味期限。10月初めでも発売継続。
その後、いつの間にか販売が終了したものの、2017年3月21日から再度発売されることになった。量、値段変わらず。
2017年版は前年とほぼ同じながら、缶の文字の配置と絵に虹が書き加えられ、「製造者」として「日本アスパラガス株式会社 岩内工場」、別枠で「発売元」が北海道日高乳業、「販売者」が南日本酪農協同となった。日本アスパラガスというのは、缶詰めや缶飲料メーカーで、元は農産物を製造していたのでそういう社名とのこと。
【2018年1月17日追記】2017年11月14日(秋田駅では2018年1月頃から見かけた)には「いちごミックス」味が発売。牛乳が50%使用に変わっただけで、量・価格・製造販売者は同じ。果汁1%。
【2018年6月11日追記】2018年6月5日には「メロンミックス」が発売。牛乳50%、果汁1%、その他同。また、秋田では発売されなかったが、3月20日にはいわゆるレモン牛乳とコラボした「関東・栃木レモン」が牛乳50%、無果汁で関東近辺地域限定で発売。
【2019年4月15日追記】2018年3月26日には、1年のブランクをはさんで、バニラミルク(プレーン味=製造者、成分等従来と変更点はなさそう)が再登場。4月16日には生乳60%で「チョコレート風味」も。


NEWDAYSでは、オリジナルパンのほか、「新札幌乳業」という札幌の乳業メーカーの商品がいくつか。
 
のむヨーグルト、ミルクコーヒー、余市りんごや道産野菜11種が入ったのむヨーグルト。安くはないけど、おいしかった。

あと、北海道限定の
ナビスコ オレオチョコレートバーミニ 北海道ミルク味
パッケージの縁に線路と車両がデザインされているから、キオスク限定とかなの?

そういえば、ヤマザキとナビスコの提携が解消されるとか。通常商品は、製造販売者が変わって発売が続くようだけど、こういう限定商品はどうなるでしょう。


イオンも便乗。三角形の牛乳や「月寒あんぱん(上の過去記事参照)」もあった。
日糧製パン 函館牛乳のやわらかコロネ
日糧製パンは札幌の製パンメーカーで、秋田ではたまに見かける。同社函館工場製。
函館酪農公社「函館牛乳」とのコラボ商品。函館牛乳も秋田で一定量流通している。

い・ろ・は・すハスカップ、よいとまけ
以前(上の過去記事参照)北海道で飲んでおいしかった、ハスカップ味のいろはす。近年は秋田のイオンやNEWDAYSでは、年に何度か思い出したように売られていた。それが今回もあった。
札幌の北海道コカ・コーラプロダクツ製。

それに苫小牧の銘菓「よいとまけ」。こちらもハスカップ使用。
よいとまけには、見切り品シールが付いている。4割り引きほど。(右上のイオンの値札シールが珍しい)

実はいろはすのほうも、半額以下(50円ちょっと)に値引きされていた。賞味期限は充分あるのに。
買ったのは4月上旬。特設コーナーは撤去されたとはいえ、新幹線開業から半月ほどで見切り品にされてしまうとは切ない。

これからも定期的に北海道フェアをやってほしいものです。
※次回更新は日曜日以降です。
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バス停移動後

2016-05-09 18:46:21 | 秋田の地理
秋田市内の2つのバス停が、予告通り移動した。移動後の状況。

6日の新庁舎オープンに伴い、「県庁市役所前」の上り(秋田駅行き)側だけが、約130メートル(バス会社の告知)、東方向秋田駅寄りに移設された。
長いベンチ
先日はなかったベンチが置かれ、時刻表掲示板も設置された。時刻表は、東側と西側に同じものが掲出されているようで、気が利いている。
屋根が深く、西日も気にならない(向かいは県庁正庁【2021年4月11日訂正】本庁舎)
若干気になったのは、「バス乗り場」「県庁市役所前」といった表示がないこと。
市役所前バス停であることは明白だけど、いちおうお決まりのアイテム。ポールは不要にしても、壁にでも表示したほうがいいのではないでしょうか…

バス停西側の通路屋根下には、
ポストが設置された(旧庁舎からの移設か新品かは未確認
旧庁舎では、正面玄関脇の奥まった位置にあったが、ここなら道路からでも投函しやすい。
【7月7日補足】このポストは、旧庁舎のものと違うタイプで新品のようだ。この記事中ほどで少々。


8日の時点では、旧上りバス停待合所はそのまま残っていた。
左側。向かいの同じ形のものは下り用

旧待合所内
待合スペースは柵でふさがれ、入ることはできなくされている。時刻表は撤去。赤い矢印が目立つ移設の告知が何枚も貼られている。
ここでこんなことがあった。けやき通りの県庁側から横断して来たのか、年配の女性2人が旧待合所前に立っている。ここからバスに乗るつもりらしい。
「ここからは乗れなくなりましたよ。バス停はもっとあっちです」とお教えすると、大変驚いて戸惑っていらした。まっすぐ130メートル先の新しいバス停ではあるが、改めて見ると、屋根付き通路と一体化して明確には存在が分からず、けっこう遠く感じる。

このバス停は、昼間は時刻表を見なくてもバスが続々(というほど多くもないけど)来る。だから、乗り慣れた人なら、時刻表を確認せず、ベンチに座ろうともしないで、ただ立って待つはず。
改めて待合所を見ると、移転の告知は、待合所内部の北面、つまり「奥の内側」にしか貼られていない。ただたって待つ人なら、見落として、バス停が現役だと感じてしまう危険があるのかもしれない(柵はあるけど)。
バス停外側の東面と西面にも掲示を出し、歩道を歩いて待合所に接近する人の目に入りやすいようにする必要があったのではないか。

また、「県庁・市役所前」「リムジンバスのりば」といった表示板、路面の点字ブロックはそのまま残っており、ここが現役だと誤解を与えかねない。柵はあるし、市役所が新しくなったことは秋田市民には常識かもしれないけれど、バス停はいろいろな人が利用するもの。まぎらわしくないよう、早急に撤去するべきだ。

【15日追記】その後、15日までには、旧待合所の東西外面と封鎖する柵のパイプにも移動の告知が掲出され、「リムジンバス」や3事業者名の表示は撤去。新待合所には急ごしらえっぽい「県庁市役所前」+3事業者名が掲出された。
実は、当記事と同じ内容を「市役所移転によって間接的に戸惑っている人もいるのだから、(どうせ中央交通じゃ、気が利かなくてできないだろうし)秋田市としてもフォローしてやってくださいよ」と秋田市役所へ伝えたので、それを受けての対応でしょう。旧待合所の点字ブロックはまだそのままではあるものの、これなら間違う人は減ると思われ、ひと安心。この記事中ほど参照。



2つ目。4月16日の秋田市立秋田城跡歴史資料館オープンに伴い、寺内経由各路線の旧国道の「中央高校入口」が100メートルほど秋田駅寄りに移動して「秋田城跡歴史資料館前」となった。(この記事後半)
ちなみに「秋田城跡」は「あきたじょうあと」と読むらしい。

下り通町経由将軍野線では、だいぶ手前の高陽幸町の車内放送で、「このバスは、奈良時代に(~ナントカカントカ~)秋田城跡歴史資料館前を経由します。」という広告のような予告のようなフレーズが流れる。県庁経由でも、どこかで流れているのだろう【2020年4月25日追記・秋田市保健所・サンライフ秋田前で流れていた。】。
下り側。奥が秋田駅方向。左奥の民家手前が上り側
バス停ポールは、市営バスタイプのダルマ型。
頭でっかちの最新型ではない。
おそらく、旧・中央高校入口のポールの表示板だけを交換している。(台座の欠けやポールの光沢具合が以前と同じように感じられる)

表示板そのものも、撤去したどこかの転用らしい。美短入口の時のように、以前の名称が判読できるほど雑なやり方ではないが、下が若干デコボコ。
バス停名の文字は、パソコンで作ったシールを貼ったようなのではなく、ちゃんとしたカットシールだろうか。見慣れないやや肉太の丸ゴシック体【2020年4月25日追記・フォントワークス「スーラ」でこの後主流になっていく。】で、文字数が多いから縦長。残念ながら英字表記はなし。

以前も触れたように、資料館は旧国道から脇に入って短い坂を上った所にあり、旧国道には駐車場が面している。下り側バス停は、その真ん前。駐車場の奥に資料館へ通じる階段がある。
階段の両側は竹やぶ

下りバス停と資料館に通じる坂道(矢印)、旧・中央高校入口バス停(赤丸)方向

上りバス停は、横断歩道を渡って秋田駅方向へ少し進み、林が途切れた所。
横に階段が
こちらにも階段があり、復元された門などがある史跡公園につながる。

ところで、資料館と公園を結ぶ歩道橋を作る構想があるらしいけど、うーん。旧国道が狭くて車が多く通るけど、そこまで必要だろうか。
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いぶり○○○

2016-05-08 00:10:14 | 秋田のいろいろ
3月にたけや製パンが発売した「いぶりがっこパン」を紹介した。
その時、「いぶりがっこ」が「雄勝野きむらや」という企業による登録商標であることを示す表示があり、そのことを初めて知った。

秋田では「いぶりがっこ」は漬物のひとつの種類を指す一般的な言葉として広く認知されていると思っていたので、とても意外だった。
気になって、特許庁ホームページで検索すると、その企業は「いぶりがっこ」という言葉ではなく、デザイン化された「いぶりがっこ」の文字(画像)を登録しているように読み取れた。商標に関する知識はないけれど。
ともかく、「いぶりがっこ」が独占的に使用される言葉としてはそぐわないと思った。「ずんだ餅」「南部せんべい」「きりたんぽ」等々と同じように。


4月16日に河北新報のサイトに、「<いぶりがっこ>名称使用巡り業者が対立」がアップされた。
・「いぶりがっこ」と表記した画像を商標登録した湯沢市の業者が、いぶりがっこの名称の商標権も持っていると主張するのに対し、他の業者は一業者にいぶりがっこの名称を独占する権利はないと反発
・雄勝野きむらやの社長は、「30年以上商標を使い、販売してきた実績がある。画像の商標に付帯して、いぶりがっこの名称でも商標権がある」と主張。
・一方、他の企業が2014年、「秋田 奥州食品 いぶりがっこ」と表記する画像を商標登録。
・これを受け、雄勝野きむらやは特許庁に対して奥州食品の商標登録に異議を申し立てたが、昨年8月、却下。
という流れだそう。
これを読むと、雄勝野きむらやが、独自の拡大解釈をして自己主張しているに過ぎないと感じた。やっぱり「いぶりがっこ」という言葉は誰でも使えるもので、特許庁もそう判断していると受け取れる。

記事の最後では、他の業者や「秋田いぶりがっこ協同組合(奥州食品など11社が加盟しているそうだが、きむらやは入っていなさそう)」の人たちのコメントとして、「地域団体商標」を取得するなど、歩み寄って業界全体でいぶりがっこを盛り立てていくべきとしている。
その通りだと思う。
ある意味“内輪”でいがみ合っている間に、県外や下手したら海外の者によって新たな動きに出られて、秋田にとって不利(もしくは面倒)な事態になりかねない。

そもそも、「秋田いぶりがっこ協同組合」の名称だって「いぶりがっこ」の言葉を使っている。これについては、雄勝野きむらやがホームページにおいて文句を言っている。
さらに、報道各社の日頃の報道でも雄勝野きむらや以外が製造したいぶり漬けを指して「いぶりがっこ」の呼称が普通に用いられる。農家が作ったいぶりがっこのコンテスト「いぶりんピック」だとか、作業風景だとかのニュースにおいて。
河北新報の過去の記事にもたくさんの「いぶりがっこ」(検索結果画面を合成)
さらにさらに、秋田大学の学生が作ったいぶり漬けも、いぶりんピック主催者でもある横手市役所が地域の特産品として紹介し、秋田県観光総合ガイド「あきたファン・ドッと・コム」で紹介するのも「いぶりがっこ」。公的な機関でさえ、「いぶりがっこ」を使いまくっている。
あきたファン・ドッと・コム「秋田の食一覧」より
だったら、雄勝野きむらやさんは、各マスコミや秋大、横手市、秋田県にも、文句を言わないといけないのでは?


特定の企業のことを悪く言いたくはない。それぞれの利害もあるのでしょう。
だけど、いぶりがっこは秋田が全国に誇るべき、伝統の食文化。関係者のみなさんは、誰もが誇りと自信を持って質の良いいぶりがっこを丁寧に生産・販売しているはず。(まずいいぶりがっこを食べたことがない)
こんなことでは、もったいない。
なお、この件は、何月何日にというニュースではないからなのかもしれないが、河北新報以外では報道されていないと思う。

【7月14日追記】
2016年7月8日付秋田魁新報 社会面に、「「いぶりがっこ」名称使用OK?/特許庁 本県郷土食に一定の判断/「商標権を侵害せず」」とけっこう大きな記事が唐突に出た。

秋田いぶりがっこ協同組合が特許庁に対し、「きむらやだけが使用しているのはおかしいと特許庁に判断を求めていた。」
その結果、「特許庁は今年3月30日付の判定書で、いぶりがっこの名称は本県を中心に広く一般に使用、理解されていると指摘した上で、「商品の品質を表す語」とし、商標権には含まれないとした。」
きむらやの社長は「判定は真摯に受け止める」としたものの「今後も争うかどうかは状況を見て判断するとしている。」

昨年8月はきむらやが特許庁に文句を言って、今回は組合が特許庁にどうなのかと聞いたことになり、どちらも、特許庁はいぶりがっこという言葉は商標ではないと判断したことになり、結局、状況は変わっていない。

秋田県中小企業団体中央会は「業者同士が歩み寄るように支援していく考えだ。」とのこと。

【2017年1月26日追記】
2017年1月23日、上記の複数の生産者団体と県などによって「県いぶりがっこ振興協議会」が発足。地理的表示保護制度の登録申請を2016年度内に行うとのこと。
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看板雪柳

2016-05-05 13:51:44 | 動物・植物
桜と同時期に、白い小さな花を咲かせるユキヤナギ。※過去の記事
こんなユキヤナギが(4月23日撮影)
ショッピングモールの駐車場と道路を隔てる植え込みが部分的にユキヤナギで、こんもりと盛大に咲いていた。ちゃんと刈り込んで仕立てれば、仁井田大野の生け垣に負けないだろう。

これをよく見ると…
びよーん
上の写真では右手前に緑色の看板が立っていて、その上部にユキヤナギ(と常緑の別の木)が飛び出ている。
単に看板の裏側(=駐車場内を向いている面)を枝が覆っているのだろうかと、反対の駐車場内(ホームセンターの屋外売り場と化して商品が置かれている)へ回ると…
文字が見える
駐車場内の面も枝がかかっておらず、書かれた文字が読める。ということは…
看板の中から枝が!
この看板は、1枚の板ではなく、2枚の板をすき間を置いて背中合わせにしたことにより厚さがある箱状の構造で、その内部を枝が貫通し、てっぺんで花や葉を広げているのであった。
下を見ると、
ごちゃごちゃしていますが
看板の下のすき間から“侵入”し、まっすぐ上を目指したと思われる。“ど根性系(?)”植物に入れても良いとは思うものの、隣でこんもりと花を咲かせている株と根がつながった同じ株だろうから、インパクトは弱いかな。


ここで、この看板に注目。
片面にしか文字を書かないのだし、箱状でなく板で作ればこんなことにはならないし、そもそも安くつきそう。
ここは、ホームセンターのほか、秋田駅前の鎌田会館にあった全国で23店目にオープンしたミスタードーナツの流れを汲む店舗(鎌田会館倒産後も営業中。直営化されたはず)や、ネコの足跡の宝くじ売り場、マックスバリュ広面店などがあるショッピングモール。
1995年にオープンし、モール全体の管理運営はマックスバリュ東北(当時は、北日本ウエルマートとして発足直後。スーパーもウエルマート広面店)のはず。その当時からの看板だろうか。【7日訂正】このショッピングモールは、マックスバリュではなくホームセンターのホーマックの所有とのこと。コメント参照。

他では見たことがない回りくどい文章。要は「当駐車場内で発生したトラブルには、一切責任を負いません」ってことでしょ。
ゴシック体だけど、どことなく手書きっぽい。さらに5年くらい前の昭和末期~平成初期のスタイルにも感じるが、そんなもんなのでしょう。
この場所のことを「広面S.C.」、つまり「広面ショッピングセンター」としている。そういう名称であることは知っていたけれど、今も昔も一般にはほとんど使わない呼び名だと思う。(広面のマックスバリュとか、ネコの足跡の宝くじ売り場とか、大学病院の横とかさまざまな通称がありそう)
盤面の文字は消えることもなく明瞭に判読できるのは、看板としての使命を果たしているのだからご立派。
あと、看板の地色は、ライバルのスーパー「いとく」を連想させられる。

ユキヤナギの枝の跳ね具合も相まって、シュールで前衛的な芸術作品のように見えなくもない。
看板娘ならぬ、看板雪柳

※翌2017年も、同じように咲いた。
2023年の別のユキヤナギの記事
広面ショッピングセンターの秋の植物
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