広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

2019年を振り返って

2019-12-31 00:35:45 | その他もろもろ
バタバタしていたら、もう大晦日。例によって簡単に2019年を振り返っておきましょう。

大きなものは、改元、高齢者の運転による交通事故の多発、京都アニメーション放火事件、そして今年も各地で起きてしまった自然災害。
これと同じ秋田市内のお寺の標語(掲示伝道・掲示法語)
改元により、もうかりそうなのが、ハンコ屋さん。
印章店経営兼秋田のローカルタレントであるZENさんが、8月17日放送の秋田朝日放送「サタナビっ!」で述べたところによれば、「(仕事は)ちょっとだけ増えた」けれど「労働のわりに売り上げはそんなでもなかった」とのこと。

大学入試センター試験に代わって、2021年入学者から実施される大学入試共通テストの英語の民間試験と国語・数学の記述式の導入延期や、2020年東京オリンピックのマラソンが突如札幌で開催されることになったのは、驚いた。振り回される関係者はお気の毒。

セブン-イレブンのコード決済「セブン・ペイ」は、7月1日にサービスが始まり、不正利用が多発し、9月30日で終了。群雄割拠する「なんとかペイ」が今後どうなるか、なくなっていくものもありそうな気がしていたが、セブンペイは短命。
どの業界でもそうだが、コンビニエンスストア業界でも人手不足・働き方改革・食品ロスなどにより、営業時間短縮の声が各方面から出ている。その中で、セブンがいちばん消極的な気がする。かたくなに年中無休・24時間営業にこだわっているような。「セブン-イレブン」という名前のクセに。
この2つの件で、個人的にはセブン-イレブンのイメージは少し悪くなった。nanacoのポイント付与率が下げられたこともあり、夏以降、セブンを利用する頻度は減っている。
ファミリーマートでは、「ファミペイ」が始まり、楽天ポイントカード/dポイントも使えるようになって、相対的にTポイントカードのメリットが減っているのが残念。

以下、個人的に気になった小さな話題。
秋田関係、生き物・科学関係は、年明けに取り上げようなかなと思っているので、それ以外の分野から。

●「Yahooブログ」終了
Yahoo! JAPANが提供していたブログサービス「Yahoo!ブログ」が、12月15日で終了。2005年1月に始まったそうで15年。
実は、僕がこのブログを始める時、gooにするかヤフーにするかで迷ったのだった。理由はすでに両方のIDを取得していたからだが、両社とも著名で大きな企業が運営しているからという安心感もあった。ヤフーはレイアウトの自由度が低く感じられ、gooに決めた。

やはり大手だけに利用者は少なくはなかったはずで、定期的にあるいはGoogleで検索して単発で拝見させてもらったブログは多数。
その大手が手を引くということは、ネットも栄枯盛衰、ブログも下火になったことを実感させられる。
我らがgooさんは、大丈夫ですよね!?

【2020年1月5日項目追加】●「Yahoo!ジオシティーズ」も終了
Yahoo! JAPANが提供していた無料ホームページサービス「Yahoo!ジオシティーズ」も、2019年3月いっぱいで終了。当初とはヤフーとは関係がないアメリカ発祥で、1997年に日本進出、2000年にヤフー傘下入り。日本以外では2009年で廃止されていた。
ここ十数年は活発に利用されてはいないものの、未更新のページが運営側によって削除されることはほとんどなく、自分が作った昔のホームページが残っているのが“黒歴史”だったとする声、往時の貴重な情報が残るページが消えてしまうことを惜しむ声が出ていた。
近年は、定期的に見るジオシティーズのページはなく、検索してヒットすることも少なく、存在を意識していなかったが、そう言えば2000年代はいろんなページを見ていた。ブログが流行る前は、このような個人のホームページが多く、その中でジオシティーズのシェアは高かった。


●「えきから時刻表」終了
2002年から提供されていた、ネット上の鉄道の時刻表サイトが3月29日で終了。

開始時期は早かったはずで先駆けというだけでなく、ネットで時刻表が分かるサービスは多数ある中で、えきから時刻表は使いやすかった。
要は「冊子の時刻表をそのままネット化」かつ「ハイパーリンクなどネットならではの使い方」がうまく両立されており、類似サイトで近いものはあっても、使い勝手はいまいち。代替となるサイトがないのが現状。
例えば、
・ダイヤの駅名がリンク(その駅の方面一覧のページへ)になっていて、乗り継ぎの計画が立てやすい。【1月4日補足・そのリンクをたどれば、冊子時刻表のページをめくってたどるような感覚で使える。タブブラウザになってからは、別タブで開けるので冊子より各段に使いよくなったと思う。】
・私鉄も含めて列車番号の表記がある。
・列車個別のページでは、全停車駅の発/着両方の時刻が分かる。→冊子時刻表では主要駅しか分からない。やけに時間がかかる列車の原因を調べたり、「こだま」号でホームの売店を使いたい時なんか重宝。
・方面別では、秋田→追分間のような、奥羽本線の列車と男鹿線直通の列車が同じページに掲載されており、冊子時刻表を見慣れた人には使いやすい。→JR東日本公式ホームページの時刻表では、これが東能代方面と男鹿方面が別々のページになっていて(上りは同じページ)、使いづらい。
・広告が目障りでない。
など。
臨時列車への対応が完全でなかったり【1月4日補足・イベント開催日に1回だけ運行される列車や、他より遅れて運行が発表された列車など=秋田総合車両センター公開日の臨時列車のような】、一時期(2000年代中頃?)存在しないダイヤが大量に表示されるなどの不具合があったりしたものの、長らく便利に使わせてもらった。
Googleで「えきから ○○駅」と検索すれば、えきから時刻表のその駅の方面一覧のページにたどり着くことができ、少ない手順で時刻表が分かるのも良かった。僕は秋田駅のそのページをブックマークして、いつもそこから始めていたので、サービスが終了するギリギリまで、終了することに気づかないでいてしまった。

さらに、このサイトを運営していた企業は「ぐるなび」であることを終わってから知った。飲食店情報サイトなど使わないと自負していたが、こんな形でお世話になっていたとは。
ぐるなびは、2018年に楽天と提携するなど、運営企業側の事情があったようだ。じゃあ「楽天時刻表」なんてどう?

●「JR時刻表」駅弁情報掲載取りやめ
そんなわけで、縁遠い存在になってしまった、冊子の時刻表。
大判のものでは、時刻表内で、駅弁を売る駅名の横に「弁」マークを付け、枠外には駅ごとの商品名と価格(業者名はなし)も掲載されていた。
交通新聞社発行「JR時刻表」では、9月号をもって掲載を中止した。

もう1つのJTBパブリッシング「JTB時刻表」では継続。
そう言えば、交通新聞社の小さい版「コンパス時刻表」では、枠外はないものの、駅名の「弁」マークはあったと思った。それはどうなっているのだろう。

昨今の駅弁事情(他の駅での輸送販売等)と駅ナカ店舗の充実からすれば、以前ほど重要な情報ではなくなったのだろう。今なら、「構内または駅前にコンビニがある駅」のマークのほうがあれば助かるかも。
それに、昔誰かが言っていて、実体験としても「駅弁は一期一会」。その駅で売っているはずの駅弁でも売り切れて買えなかったり、ラインナップにない弁当に出会えたりということもある。


●今年か1~2年前から、気づいたら広まっている商品など
・巻きが太いソフトクリーム
これまではマヨネーズを絞ったような、細かい凹凸のあるのが普通。今年辺りから、一部の店やコンビニのプライベートブランド商品でも、太く巻いたのが登場。
口当たりとかを考慮しているのか、ただの見かけだけか。よく分からない。

・高級食パン店
チェーンや個人店でも、高級な食パン店が出ているとか。
8枚切り1袋100円以下の食パンを食べている者としては、なんとも。

・鶏の唐揚げ屋
これもチェーンと個人があるようだけど、住宅街などに小さくて狭い店で、鶏のからあげのテイクアウト店ができている。弁当屋の唐揚げ限定版という感じかな。
たしかに唐揚げは昔から人気だけど、どうして今、からあげにこだわるのか不明。

・よだれ鶏
ピリ辛な四川料理らしく、クックドゥにもラインナップ。
似たような料理は昔からあったと思うけれど、名前は近年初めて聞いた。
「思い出すだけでよだれが出てくる料理」という意味らしいが、きれいな名前じゃないと思う。
【31日追記】中国語の「口水鶏(コウ・シュイ・ジー)」の訳のようだ。昔からある麻婆豆腐や青椒肉絲は日本でもそのままなクセに、どうしてこれは和訳したの?

・レンジ対応レトルト
レトルトパウチの食品が登場して長い。これまでは、温める時は湯煎は袋のままでいいが、電子レンジ加熱は皿に移し替えないといけなかった。袋に金属が使われていたり、密閉されたりしているから、当然。

2年くらい前から画期的だと思う改善がされたものが流通している。グリコやセブンプレミアムのカレー、マルちゃんの赤飯など、低価格の商品でもそうなっている。
新しいものは、オールプラスチックの袋に、弁が付いた(?)小さい排気穴が開いているということなのか(推測です)、袋ごとそのままレンジ加熱できる(レンジに置く向きは決まっている)。保存期間が短いというわけでもなさそう。

【2020年3月10日追記】大塚食品「ボンカレー」では、なんと2003年から電子レンジ対応レトルトを発売していた! ボンカレーはレトルト袋むき出しでなく、紙箱に入って売られているが、レンジの中で倒れたりしないようにその紙箱ごとレンジに入れる。
近年になって、 他社や廉価商品にも広がったということか?

・大幅減塩食品
減塩は大切だけど、なかなか進んでいない。来年から栄養成分表示に、必ず食塩量表示をしないといけなくなるようだ。

そんな中、2社の福神漬けで見かけたのだが、減塩タイプとかでない従来並みの扱いなのに「減塩食品アワード受賞」とか「25%減塩」とか表示されているのがあった。
株式会社新進のホームページでは「ポリグルタミン酸は納豆の糸引き成分で、甘味と塩味を調えるために使用しています。」とされている。
どうも、「カリウム塩」を使うと減塩できるものの味が苦くなってしまう。そこに納豆のネバネバ成分でもある「ポリグルタミン酸」を加え、味をまろやかにしているらしい。

これで減塩が進むか?

・地味ハロウィン
ハロウィンにこぞって(一部の人たちだけだけど)仮装するのは、日本ではここ20年くらい。
2018年頃かららしいが「地味ハロウィン」なるものが出てきたそうだ。コスプレというよりは、服装は普通に近く、「○○を××している人」みたいなの。
初めて知ったのは、今年10月26日放送のアニメ「クレヨンしんちゃん」の「コスプレコンテストだゾ」。まつざか先生がそうとは知らずに、派手にコスプレして参加してしまうような話。てっきりアニメ内の独自の(架空の)世界かと思っていたら、実際に行われているのだった。 


●気になる言葉
流行語にはならないが、少しずつ広がっていそうな言葉。
・「自分ごと(じぶんごと)」
「ひとごと」という言葉は昔からある。「他人事」と書くこともでき、これから「たにんごと」と読むことも広がっている。
2005年12月に作成されたNHK放送文化研究所のサイトでは、放送では「ひとごと」であり「人事」と書くのが原則としている。
【2021年12月25日追記・1979年に放送されたNHK連続テレビ小説「マー姉ちゃん」の、昭和16年頃の場面で、高齢女性の「たにんごと(じゃないですよ)」のセリフがあった。】

近年、その対義語ということか「自分ごと」が使われるようになった。
「無関心でなく、自分のこととしてとらえる」というニュアンスが多い。他に代替する語がなく、新語としては、まあいいのかなと思っていた。

しかし、今年3月4日、誰かは忘れたけどNHKのアナウンサー(たしか全国放送)が、少し違う意味で「自分ごと」を使った。
「自分のプライベートな話ですが」つまり「わたくしごとですが」という意味で、「自分ごとですが」と。
「自分『の』ことですが」ならいいけど、こういうのはどうなんでしょうかね。NHK放送文化研究所さん。

・シャバシャバのカレー
これはGoogle検索のテレビCMで初めて知った。
Googleで検索できるということは、それ以前からある程度合意形成されていた言葉なのか。
要は水っぽいカレー?

・「圧」
「圧がすごい」が代表的な用例。
物理的でなく、心理的な威圧感、プレッシャー、圧力の意味だと思っていたが、少し違う意味合いでも使うらしい。
「顔の圧がすごい」とか「あの人は圧が強い」とか。
前者は眼力が強みたいな意味、後者は存在感がある/自信に満ちているという意味なような情報もあるが、いまいちよく分からない。

以上、とりとめもなくとりあえずここまで。※この年になくなったものについて、この記事とその続きも参照。


12月30日時点で、開設以来トータルのアクセス数は、閲覧12,816,187PV、訪問者3,863,636IP。
差し引き2019年では60万3234IP(前年比12万7398IP増)のご訪問をいただきました。
※gooブログのアクセス数は相変わらず信頼性に疑問があるとともに、今年は年の途中で集計方法が変更されているらしいので、特にアテにならないかも。

今年もありがとうございました。皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。
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道標部分修正

2019-12-27 00:48:12 | 秋田の地理
秋田市中央部に秋田市が設置している道案内の道標(誘導サイン)。※過去の記事
※ここでは、公園内などでなく道路上(県道も含む)に設置された、緑色またはこげ茶色のものを取り上げます。

昨年、通町に1本だけ新設されたほかは、増設はなさそう。
1997~1999年に設置されたそうなので、20年が経ち、案内先の名称変更なども生じているが、必ずしも対応できていないように感じていたが、最近、いくつか修正されていた。

今年春、「秋田県立脳血管研究センター」が「秋田県立循環器・脳脊髄センター」に改称された。
直っている!

旧脳研(とさせてもらいます)が自ら設置したと思われる、車道上の案内板は、今どき英語表記がないものだったが、これは英語もあり「Akita Cerebrospinal and Cardiovascular Center」。
「Cerebrospinal and Cardiovascular」は「脳脊髄と循環器」で、日本語名と順序が逆。
「秋田」はあるが「県立」に相当する語がないのも気になる。
しかし、センターの公式ホームページの隅に小さく書かれている著作権表示も同一なので、これが正式な英名なのだろう。どうも素人には分からない。


八橋運動公園内の「八橋運動公園球技場(旧・ラグビー場)」が、ネーミングライツにより2014年から「あきぎんスタジアム」になっている。
それも対応
っていうか「20m」なんて書いてあるけれど、すぐ向かいに見えているんだから、この表示自体不要かも。
ここで道に迷う人って…
表示板のもともとのフォントは写研「ゴナ」であった(当時なら当然)が、「あきぎん」の形から修正はモリサワ「新ゴ」であることが判明(今なら当然=通町の増設分も新ゴ)。

同じ道標の逆方向には、
市営陸上競技場
秋田市民は「八橋陸上競技場」と呼ぶことが多いかと思うが、正式には「秋田市八橋運動公園陸上競技場」らしい。表記は微妙に違う。
そしてここも、ネーミングライツで今年2019年春から「ソユースタジアム」になっているのだけど未対応。
単に修正が追いついていないのか、「あきぎんスタジアム」は秋田銀行側がその修正費用も負担したのか(ネーミングライツではそれが原則のはず)。


それから、またまた同じ道標で、今度は手前方向(3つ上の写真参照)。「秋田県スポーツ科学センター」を示している。
これは元は「秋田県スポーツ会館」で、2005年に改称されている。あきぎんスタジアムよりも前に修正されているようで、修正した板の固定方法が違っている。

そのスポーツ科学センター前を通り過ぎて山王大通りを渡った、裁判所仮庁舎・秋田市文化会館のところには、茶色い道標。
これもいろいろと
まず、スポーツ科学センターは修正されているものの、明朝体。さっきのとは別のタイミングでの修正か。
そして、あきぎんスタジアムではなく「市営球技場」のまま。【27日補足】標柱の設置時点ではまだ「ラグビー場」だったはずで、この「市営球技場」も後付けかと思う。そう思えば、周りの他の板より地色が白くてきれいかも(漢字なので書体の識別は難しい)。

さらに右側「秋田農政事務所」も要修正。
農林水産省東北農政局の出先機関であったが、2011年9月の法改正で廃止。「東北農政局秋田県拠点」という組織になった。


数が多く、設置した秋田市としても、表示された各機関としても、現状を把握しきれていないのだろう。あとは老朽化で壊れたり倒れたりということも、そろそろ考えないといけない時期かもしれない。
直さなくても通用するものもあるし、スマホで済むこともあるけれど、必要な人や場面はあるのが道標というもの。
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1軒おいてまたポスト

2019-12-25 00:49:20 | 秋田の地理
郵便ポストには設置基準というものがあるそうで、400メートル(住宅密集地では250メートル)以内に他のポストがなく、200件以上の利用が見込まれる場所でないといけないらしい。道路管理者や警察、あるいは土地所有者の了解も必要だろう。
郵便利用者と人口が減り、全国的にはポストが撤去されて不便を感じている事例もあるようだけど、そんな方々には申し訳ないようなポストが、秋田市内にある。
とても近い位置に、2つポストがあるのだ。

近いポストと言えば、秋田県庁正庁【2021年4月11日訂正】本庁舎と秋田市役所のそれぞれの前に、山王大通りをはさんでほぼ相対してあるが、これは道路横断が必要だし、利用者が圧倒的に多い立地だから、妥当とすべきだろう。
秋田中央郵便局前には、新国道に面して局舎両端にあったけれど、今年春頃に片方が撤去されてしまった。
あとは、コンビニの店内と店舗前両方にポストがある事例は、全国的にあるだろう。

取り上げるのは、寺内字三千刈。
新国道と奥羽本線・秋田貨物駅の間のこの一帯は、企業の事務所や倉庫が多い流通団地的なエリアと昭和40~50年代頃の新興住宅地からなる。
そこには新国道と斜めに交わり、一直線に外旭川地区へつながる「帝石踏切」の通りがある。もともとは帝国石油の産業道路的存在だったようだ(だから踏切もその名)が、今はちょっと広い市道。
後方が踏切、奥が新国道・運輸支局方向
踏切と新国道の間に唯一ある信号機が、この押しボタン信号。
向かい側の建物は、かつてはお店で切手類も売っていた。その名残で、自動販売機の隣にポスストがある。
後ろがお宅の窓で気が引けますが
現行タイプのうち、投函口が1つで箱が大型で、縦に長く感じられる「郵便差出箱十一号」。
11号は、秋田市内では少数派のポスト(過去の記事)。秋田市南部に集中しており、秋田市北部ではこれが唯一かもしれない。
銘板は「平成11年2月」納入
製造時期からも、また扉の形状からしても初期型。
秋田市内の他の同年代のポストなら、近年は交換されるものも出ている。これも再塗装されている(背面の塗装が大変だったかも)ようではあるが、きれい。ひさしの下、自販機の陰で守られているのだろう。

さて、このポストの南方向。
分かりにくいかな
1軒隣は自動車整備工場。その隣に赤いものが!
ここにもポスト
こちらは秋田市内で標準的な、2口で小さいボディの13号。後期型の扉で、かつ銘板がないのでわりと新しいと思われるが、やや色あせ、天面にはサビが出ている。

1軒おいてまたポスト。自動車整備工場から見ると、1軒を挟んで両隣にポスト。距離は60メートルほどしか離れておらず、かつての中央郵便局の2つと同じくらい。
住宅もオフィスもまばらではないエリアだけど、そこまで需要があるとは思えない。どうしてこんなに近くにポストが2つもあるのか。

13号ポストが設置された場所を知ると、その理由が分かる。
上の写真のように、敷地内には大きいトラックがたくさん駐車しているのだが、
「秋田郵便自動車(株)」
郵便局の関連企業の事務所と車庫があるようだ。
最近は、ポストからの回収(取集)を、赤い車ではなく、同型の白い軽ワゴンで行っているのをよく見るが、その車にもこの社名が書いてあったはず。その白い車はここでなく中央郵便局の敷地に駐めてあったと思う。
秋田郵便自動車株式会社について、調べてもよく分からないが、ここに大きいトラックがあるということは各地への郵便物の輸送をしているのだろうか。
また、昨年、秋田市内のポストの取集回数や時刻が変わった時、岩手県内に集約拠点ができた話を聞いた。それに秋田郵便自動車が関わっているような情報があった。

門の前に「年賀はがき」ののぼり旗が出ているということは、事務所で切手はがき類を売ってくれるのだろうか。日曜日はお休みのようだけど。

順番からすれば、11号ポストのお店のほうが古く、昔からポストがあり、後に(ここ10年とかそのくらい?)秋田郵便自動車ができて13号を設置したと思われる。【26日・設置した「理由」が説明不足だったので追記】せっかく郵便関連の施設ができたのだから、近隣の皆様へのサービスとして、その道路に面した敷地にポストを設置したのだろう。すでに近くにポストがあることを意識していたのかは分からないけど。
2つのポストの表示を比較。
11号

13号
相変わらず秋田のポストは、表示、特に取集時刻表示がボロボロ。
11号は平日は15時00分の1回、土曜日はペンで16時00分と書いてある、休日は「1」しか判読できない。
ポスト番号は「011303」。
ポスト番号の上3桁は郵便番号の上3桁と一致するようだ。この辺りは、かつては土崎郵便局が取り集めをしており、さらに郵便番号が3桁または5桁だった当時は「〒011」のエリアであった。【25日追記】土崎郵便局が取り集めをやめて、秋田中央郵便局に移管したのは今年2019年5月13日だった。だからポスト番号など連絡先の表示がきれいなのか(じゃあ同時に時刻表も新しくしてよ!)。なお、仁井田郵便局でも同日に中央局へ移管。

13号は平日15時00分1回、土曜不明、休日11時00分。
ポスト番号は「011305」。

取り集め時間は、両者で同じようだ。毎日1回。
ポスト番号は1つ飛んでいる。011304が存在するのか気になるが、近くにほかのポストはなさそう。

郵便輸送会社の前だからといって、取り集め回数が多いというわけでもなかった。ここは長距離輸送の拠点であって、郵便物はいったん郵便局へ運ばないとだめなのだろう。
それでは、こんな近くに2つポストがある意味って…
どちらか片方がなくなっても、困る人はまずいないだろう。

こういう点からも、日本郵政グループ、日本郵政の中途半端なお役所意識が垣間見えてしまう気がする。
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原の町角の解体

2019-12-24 00:36:43 | 秋田の季節・風景
秋田市保戸野、通町から通称菊谷小路を直進すると、県道233号から市道に変わり、右後方と左へ分岐する突き当たりになる。
突き当たり手前に「原の町」バス停。市営バス設置のナール書体
原の町バス停は、この1本西側・秋大附属学校横の広い道にもあり、そちらのほうが神田線・添川線が通るので本数が多い。ここは楢山大回線(片方向のみ平日1本)と御所野~秋田高校入口(平日1往復)のみが通る。突き当りでは両路線とも右折して旭川を渡って秋田北高方面へ行く。

しかし、昔は、神田線・添川線もここを通っていた。すわ町~原の町~保戸野八丁~桜町間のルートが違い、原の町と八丁の位置が現在と異なった。旧八丁バス停は通る路線がなくなって廃止、原の町はほそぼそと残った。
広い道ができたのは1985年で、それからまもなく(1986~1987年頃??)ルートが変わったはず。旧ルートは、突き当りで左折して、センターラインがなくなる狭い道を進み右折し、その途中に保戸野八丁バス停があった。今考えると、よくぞ中型バスが行き交っていたなと感心してしまう。
つまり、かつてはこの道が県道233号であった。
突き当たり。右後方は道幅が広い
その突き当たり正面の左側には調剤薬局がある。その右の月ぎめ駐車場だった土地には、今年、新しく保育園が開園した(裏側にある市長公舎跡の保育園とは別)。
今回取り上げるのは、左への曲がり角の内側の建物。【24日追記】地名としては、この角内側が保戸野原の町、向かいの薬局・保育園は保戸野八丁、右の旭川沿いは保戸野中町と道路が3町の境界。
菊谷小路からまっすぐのこちら側は、敷地が広い家が多い。今は喫茶店、昔は(上の写真手前の赤いひさしの建物)お菓子屋さんなど、店舗も多少ある。
角の建物。左が菊谷小路
角の建物もなかなか大きく、板塀の向こうに松の木がある庭もあるようだ。

この建物、少なくとも30年少し前は、八百屋さんであった。
その店は何年か前(10年くらい?)に、左折してさらに右折した狭い道沿いに移転したため、こちらは空き家になってシャッターが下りていた。
しかし、今月、久しぶりにシャッターが上がっていた。
角のガラス引き戸の向こうに、かつては野菜が並んでいた
内部の解体作業が行われていた。
空き家だし、新しくなさそうだし、解体されるのは仕方ない。
でも、改めて見るとなかなか立派な商家風【25日補足・「町家/町屋」とも言えるのかな】の建物。今まで「元八百屋」という先入観があったことや、外壁の一部に新しいパネルが張られていることから、意識しないでいた。
解体工事の石綿調査の掲示には「木造2階 1975年頃建築」とか書いてあったけど、どう見てももっとずっと古いでしょう。
狭い方から。右に曲がれば菊谷小路
ちょっとのぞかせてもらう。
吹き抜け風で2階がある
その後まもなく解体作業が本格化。庭も片付けられ、建物の解体が進むと、
菊谷小路側の塀越しに。お屋敷らしい造り

そして現在は、
3つ上の写真のアングル
更地になって、角の見通しが良くなってしまった。

東・菊谷小路側には申し訳程度の歩道がある

解体後。できれば柵は敷地内に置いてほしい

昔は店へ来た車が路上駐車していたこともあったはずで、歩くのに困るほど狭く感じた場所だった(八百屋さんの移転先では、敷地内に駐車場スペースを確保してあるので、それも移転の理由かも)。
北・狭い道側

この東面が正面?
今でも、そこそこ車は通るのにこの道幅では、やはり歩きにくいけれど、この風景では寂しくなってしまった。

※その後、2020年が明けると、建設工事が始まった。もともとの所有者名義の家が建つような掲示が出ている。
※2020年3月には形ができてきた。建物は2棟、どうも広い道路寄りがアパート、その裏側が一軒家のようだ。

【2020年11月2日追記】「二〇世紀ひみつ基地(http://20century.blog2.fc2.com/blog-entry-20.html)」によれば、ここは明治後期には染物屋だったとのこと。2005年始時点では、すでに八百屋は退出していたようだ。
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キャッシュレス還元あれこれ

2019-12-22 00:19:59 | その他もろもろ
キャッシュレス決済ポイント還元、前回は情報提供について。今回は、秋田を中心にいくつかの店舗の対応。
●ミスド
今回の還元事業は、中小事業者対象。
例外として、大手3社のコンビニエンスストアチェーンでは、直営店では各社が自腹を切って、客としてはフランチャイズか直営か問わず2%の還元を受けられる。これはあくまでも、コンビニ各社の判断によるもの。

青森県弘前市で、
「ミスタードーナツ」が2%還元
弘前市内には、駅ビルアプリーズとイオンタウン弘前樋の口の2つの店があるが、キャッシュレス還元情報では店名(ショップ名)が登録されていない。
所在地で分かるとおり、樋の口のほう。ショップ名は「イオンタウン弘前樋之口ショップ」だそうで、「の」や「ノ」でなく「之」表記が珍しい(間違いでは?)。

青森県内では、五所川原のエルムの店も還元対象だが、弘前駅の「弘前ステーションショップ」など他の店は対象外。秋田県内はすべて対象外。
秋田県内のミスドは、フランチャイジーであった「KAMADAスマイルコーポレーション(旧・鎌田会館)」の倒産後、残った各店舗はダスキン直営になっている。
つまり、(中小事業者が経営する)フランチャイズのミスドだけで還元されるのだろう。

KAMADAスマイルコーポレーションの資本金は1000万円だったので、今も存続していたら還元が受けられたはず。
青森県でも、一部は鎌田会館運営の店があったと聞いていたが、それ以外の企業がフランチャイズ契約している店が現存するようだ。


●セブンやイオンじゃないのに
中小事業者かどうかは、資本金や従業員数が基準(中小企業基本法の定義に準ずる?)。もちろん、該当しても、その企業がキャッシュレス決済を導入し、還元事業者として申請して、審査を通らないといけない。
地方の小さなスーパーでは、予想した以上にキャッシュレス決済が導入され、還元の対象となっている。この点は、本事業の功績と言わなければならない。
マルダイの店頭ポスター。クレジットではJCBは使えない
秋田市の「マルダイ」では、交通系、楽天Edy、iDはもちろん、nanacoとWAONまで、多くの電子マネーが一気に使えるようになった。セブンアンドアイともイオンとも関係がない、むしろライバルのスーパーで、大手2強の電子マネーが使えるとは信じられなかった。
各種電子マネーをひとまとめにして対応させるシステムのようなのがあるそうで、それを導入したようだけど、それを聞いてもにわかには信じられない。
マルダイのほか、秋田ではナイスとタカヤナギ、青森ではベニーマートや佐藤長なども同様に対応しているようだ。【22日補足・ベニーマートと同じく紅屋商事が運営する、秋田にもあるドラッグストア「メガ」も同じ対応。自社電子マネーでのみ還元されるように受け取れるテレビCMや告知をしているが、実際にはそれ以外でも対象となる模様。】
※決済、ポイント還元を受ける際は、各自最新の情報で確認してください。


●ユナイトホールディングス
秋田県地盤のスーパーとしては大きめなのが、北の「いとく(伊徳)」、南の「タカヤナギ(店舗ブランド・グランマート)」。両者は2012年に持株会社「ユナイトホールディングス」を設立して経営統合している。
しかし、客としては、共通仕入れなどで多少のメリットは受けているのだろうが、明確な実感はない。「統合前と変わらずにお買い物できます」ということがメリットなのかもしれないが、例えば2020年1月1日は、いとく全店で休業するそうだが、タカヤナギはしないようで、足並みがそろっていないともとらえられる。キャッシュレスでも同様で…

2社そろって2016年に導入したCGCグループの電子マネー兼ポイントカード「CoGCa(コジカ)」も、両者でポイントカードとしての互換性はなく、どちらの店も利用する客は2枚持たないといけない(両社の店舗が共存するのは、秋田市だけではあるが)。
上記のように、タカヤナギではコジカ以外の電子マネーも対応させたようだが、いとくはおそらく未導入。

さらに、キャッシュレスポイント還元事業も、タカヤナギは対象で、いとくは対象外。
株式会社伊徳の資本金は5000万円ちょうどだから、おそらく条件は満たしており、申請すればコジカで対象にしてもらえるはず。あえて申請せずやっていこうというつもりなのだろうか。

●タカヤナギ シルバー倶楽部“便乗改悪”?
もう1つユナイトホールディングスのタカヤナギ。ポイント還元事業と直接の関係はないが、10月に“便乗改悪”されたのではと勘ぐることができる変化が生じた。
タカヤナギでは、65歳以上の人が毎週木曜日に5%引きになる「シルバー倶楽部カード」制度がある。「カード」といっても、通常の電子マネー兼ポイントカードCoGCaに、シールを貼るだけ(レジ担当者の目視とボタン操作で割引を適用しているのだろう)。

これまでは、CoGCaのチャージ済み残高で支払っても、現金で支払っても、どちらでも5%引きになっていた。

で10月の増税後。上記の通りタカヤナギでのCoGCa払いは、キャッシュレスポイント還元の対象となった。
ならば、10月以降、木曜にシルバー倶楽部カード会員がCoGCa決済すれば、5%引き&5%ポイント還元が両方受けられ、実質10%引きになる!


実際にはそうならなかった。
10月から木曜にシルバー倶楽部5%引きを受けられるのは、現金払いのみにされてしまったという。しかも、その変更の周知はほとんどない。

とあるシルバー倶楽部カード会員は、そんな変更点を知らずに10月最初の木曜にグランマートへ行き、コジカで支払ってしまい、レシートを見て割引きされていないことに気付き、その点をレジ係だかサービスカウンターだかに指摘した時に説明され、初めて変更を知って驚いたとのこと。
その話を聞いて、次の木曜日に店へ行ってみたが、サービスカウンター周辺(CoGCaチャージ器周りなど)に2枚ほど、手書きポスターで告知を見つけただけで、やはり周知が足りないと感じた。
10月の木曜のグランマートの前
上の写真の通り、木曜日の店舗前では「シルバー倶楽部カード会員様本日5%引き」ののぼり旗と「コジカのお支払いで5%還元」の立て看板が並ぶ。両方適用できるととらえることができよう。

まず周知不足については、マックスバリュ東北が、今年春に毎月第2日曜の5%引きを廃止した時と同じ感覚。
企業にとっては、客に対して大々的に知らせたいことではないだろう。これまでよりマイナスにとらえる客がいることだから。
でも、だからこそ、しっかりとはっきりと知らせるべきである。

そして、マックスバリュ東北の5%引きは、代わりにポイント5倍デーが増えたし、企業内での何か考えがあっての判断ということは、理解はできる。
しかし、このタカヤナギの対応は、なんかおかしいというか理解できない。以下に箇条書き。

・電子マネーカードを提示させておきながら、それで支払えないというのは、矛盾というか本末転倒。

・電子マネーを使いこなしている高齢者だって少なくはないのに、これでは「高齢者はキャッシュレス決済するな」と言っているようなもの。

・外部のクレジットカード払いではシルバー倶楽部対象にならないというのは理解できるし、他社でも例がある。クレジットカードの手数料を店が負担しなければならないから、5%も引いてやれないということで。
しかし、CoGCaは自社の電子マネーであり、客に使用を勧めている決済方法のはずで、手数料云々はおそらくない。本件は、CoGCaをすでに所持しているシルバー倶楽部会員に対して、使えない方向に誘導するものであり、逆行している。

・5%分の原資は、シルバー倶楽部値引きはタカヤナギ自身の支出、ポイント還元は国と、別物。それなのに、シルバー倶楽部でCoGCa対象外になったのも、ポイント還元が始まったのも、同じタイミングなのは、偶然だろうか。
それを踏まえると、CoGCaでの値引きを受けられなくするけれど、同じ割合のポイント還元制度はありますよと言うのなら、本来自腹を切るべき5%分を国に肩代わりさせているようなもの。もしくは、うまく表現できないがある種の「便乗値上げ」のような気もする。

ポイント還元事業実施期間中なら、キャッシュレス払いする人は、年齢問わず誰でも毎日5%引きだから客としては構わないのだけど、なんかもやもやする。
ちなみに、上記のCoGCaを使うシルバー倶楽部会員は、10月以降は木曜日にグランマートへ行く頻度が減って、他のスーパーへ行くことが増えたという。
タカヤナギホームページではコジカで払っても対象になる表記のまま

【2020年7月2日】その後、キャッシュレス還元が終了するより先に、タカヤナギのシルバー5%引きが廃止されたらしい。後継企画を検討するという説明もされたらしいが、2020年7月時点ではホームページでは終了すら告知されていないし、後継企画も未実施。
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相変わらずなキャッシュレス還元

2019-12-19 00:57:33 | その他もろもろ
10月の消費税増税と同時に始まった「キャッシュレス・消費者還元事業」。
対象店舗を検索するサイトの使い勝手の悪さや、それに登録されているデータの誤りの多さや統一性のなさを、以前指摘した。その続き。

実際に始まってみれば、それなりに回っているものの、キャッシュレス決済を使わない人は蚊帳の外に置かれているという感じ。
コンビニ各チェーンでキャッシュレス決済する人は、わずかに増えたそうだが、それでも半分にも満たないそうで、高齢者に限ったことでもなさそう。


以前の記事に追記しているように、その後、多少改善されている。
まず、12月初め頃までに、検索地図において、文字を入力して場所を検索できるようになった。画面左上の「MAP移動」という検索窓を使う。そこには「郵便番号・住所を入力」と表示されているが、通常のGoogleマップと同じく、駅名とか店・施設の名前とかでもかなり正しく検索・移動できる。これが普通で、どうして最初からなかったのか…
改善されたと言えるのは、はっきり言ってこの点程度。あとは相変わらず。
同じ店で複数の項目になっているのは、修正しているらしいが、後述のようにまだまだまだまだある。佐藤養助湯沢店が秋田市にあるのも直っていない。

経済産業省では、月1回ほど、対象店舗数などキャッシュレス還元事業の状況を公表している。
6000ページ超の1つのPDFファイルになった全国の対象店舗の一覧表は、都道府県ごとのファイルに分割して更新されるようになった。
11月1日現在のファイルは、秋田県が77ページ3846件、青森県が95ページ4720件。12月11日現在では秋田県106ページ5251件、青森県128ページ6359件。
いくぶんマシになったが、どうしてPDFにこだわるのか。

以下、マップや一覧表で見つけたおかしな点。
※以下、掲載する一覧表は11月分の画像もありますが、12月も通し番号以外の内容は変わっていないことを確認しています。
(再掲)紀伊國屋書店 弘前店
事業開始以前の今年5月6日で閉店した店が対象店舗になっている。不思議。
青森県の一覧表にも出ている。3つも
紀伊國屋書店の本社で一括申請して間違えたのだろうか。

紀伊國屋書店弘前店の上にあるのは、
弘前パークホテル
これは正しい。ただ所在地の「土手町126」の後の「kjm」が謎。「三味線ダイニング響」にも「kjm」がある。
紀伊國屋書店の「126-1」の「-1」は、「1階」ということか。

さらに同じ場所には、
湯の川グランドホテル?!
湯の川って、函館の???
所在地はこの場所で、電話番号は弘前パークホテルのもの。

湯の川グランドホテルは、函館の湯の川温泉にあったが、2012年に経営が変わってリニューアルされ「イマジン ホテル&リゾート函館」になった。
7年前になくなった、津軽海峡の向こうの宿がなぜ弘前に?

実は、イマジン ホテル&リゾート函館も、弘前パークホテルも(ついでに弘前プラザホテルも)、経営は同じ企業。「イマジン株式会社」で、本社はパークホテルのビルにあるようだ。

また、上の画像のように、パークホテルではJCBなど一部クレジットカードしか使えないことになっていて、湯の川グランドホテルではそれ以外のクレジットや電子マネー類が使えることになっている。
それに、函館のほうを検索すると、「イマジン ホテル&リゾート函館」としては登録されていた。
というわけで、運営会社がパークホテルで登録すべき項目を、誤って湯の川グランドホテルにして申請して通ってしまったのではないだろうか。にしても、「ホテル&リゾート函館」ならまだしも、譲受前の昔の名前なのか分からない。

ほかにも、少し離れた中三がここにマークされているなど、弘前パークホテル周辺は間違い情報が集結している。さらに、
弘前市役所なのにファミリーマート弘前城南三丁目店
弘前公園向かいの市役所にも、やたらとマークが集まっている。
市役所内のローソンはいいが、弘前公園前店のほうもここになっているし、上の画像のように城南三丁目のファミリーマートがここに来ている(元サークルKかな。場所的に20年前にあったらお世話になっていたことだろう)。
なぜかと思えば、所在地が「弘前市南三丁目」と「城」が抜けてしまっている。うっかりだ。
マッピングに困ると市役所に表示するような設定でもされているのか?【19日補足・市役所の所在地は下白銀町だから、「南三丁目」と誤認識したとは考えにくいので。】
【19日追記】全国各地で見られる、住所の誤りについては、申請時に郵便番号も登録させ、それも参考にしてマッピングすることでだいぶ改善される(城南三丁目の件や湯沢市大町が秋田市大町にマークされる件など)と思うのだが、それは素人考えでしょうか…

一覧表の並び順。
青森県の冒頭
市町村ごとまとまっていて、その中では五十音順のようだ。
美容室なんかに多そうな、アルファベットや数字の店は、全角半角問わず、「あ」より前に来るようだ。調べる時に、その店がカタカナかアルファベットか迷いそうだが、まあ、そこまでは分かる。
上の青森市では、数字よりさらに前に8店がある。
1番は「?橋鈑金」という斬新なお名前。
ではなく、おそらく「はしご高」の高橋さん。機種依存文字だから化けてトップになったのか。
2~5番は記号、各種カッコで始まる店。
「[HC]」は、「日立チェーンストール」つまり「日立のお店」の略のようで、他地域でもこう登録されている店がある。
また、道の駅を「「道の駅」○○」とカギカッコで囲う例は、青森県内では散見される(秋田にはなし)。

6~8番は、漢数字なのにアラビア数字と解釈してしまったのか。
「三八五」は青森市外でも同様に処理されているが、いくらなんでも自社で読みを「385」とは登録はしないだろう。
もしかしたら、読みがな(並び順)は自動生成なんだろうか。

以前から散見されるのが、
他にも多数
「事業所名(屋号)」が「秋田イオン店」や「秋田営業所」だけで、何の店なのか分からない。登録時の配慮もしくは、登録させる側の説明が不足している。

弘前大がずらり
これも説明不足。
「弘前大 ○○○」では、あたかも大学自体の店かと思わせるが、「弘前大学生協」の店【22日補足・いわゆる学食や購買部に当たる店】のこと。いちばん下の保健学科の店だけは、なぜかそう示している。
あと「パン」が「バン」になってしまっている。
秋田大学生協でも、同様に「秋田大 ○○○」で登録。

宮脇書店
コンビニ以外のチェーン店は、基本的に対象外かと思っていたら、上記、紀伊國屋書店や宮脇書店は、資本金額から対象になるのだった。スマイルホテルも対象【下の追記参照】。
上の11月画像の秋田市では宮脇書店が4つ。12月では増えて5つになっている。
下の「イオン秋田店」とはイオンモール秋田ではなく、イオン秋田中央店の店。
「秋田本店」はフォンテの店だが、3つ(現在は4つ)もあり、そのうち1つだけが5%でなく2%還元。同じ店で5%と2%が混在するということは、あり得ないのでは?
マップで調べると、VISA、マスター、WAONで決済すると2%になってしまうようだが、5%でVISA、マスターの項目が、2つもある。
あとJCB決済ではまたもや所在地の後に「kjm」があった。
【22日補足】紀伊國屋や宮脇が5%の還元なのもちょっと意外に感じる。書店としては大きくても、企業としては中小に分類され、その直営店だから5%という理屈なのだろう。続編記事で触れるが、ミスタードーナツは直営店は還元なし・フランチャイズ店は2%還元。
【22日訂正】スマイルホテルについては、直営店は対象外のようだ。運営会社の資本金は1000万円のようだが。
青森県内ではフランチャイズのスマイルホテル弘前(旧・弘前国際ホテル)だけが、5%の還元対象。フランチャイズなのに5%なのが分からないが…
なお、宿泊予約サイトで対象の宿を予約した時は、事前オンライン決済をしてしまうと、還元は受けられない。それにポイントを使うと、その分は値引き扱いだから還元されない。したがって、極力ポイントは使わず、現地決済にしないといけない。(追記)

ほかにもセブン-イレブンは「セブン・イレブン」と「セブン-イレブン」が混在しているのが気になる。秋田市内では前者が30店、後者が12店。正式には半角で「-」かと思っていたけれど。

とまあ、相変わらずツッコミどころ満載なキャッシュレス還元事業のデータでした。文句をつけながら、還元してくれるのなら、ありがたく恩恵にあずかっているのですが…
各店舗ごとの対応の違いについて
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油田の一本松

2019-12-17 00:24:59 | 秋田の季節・風景
秋田市中央部と北部・土崎を結ぶ主な道路は、臨海バイパス(国道7号)と新国道(という名の県道)、そしてその間に位置する旧国道(市道。実際には旧旧国道)。
羽州街道である旧国道沿いには、寺院や史跡が点在する。
中央部側から北へ向かう時、面影橋を渡り、ショッピングモール「パブリ」・帝石前を過ぎると、右側から道がぶつかる丁字路交差点。
左側は寺内蛭根(てらうちひるね)、右側は交わる道路より手前(=帝石側)が八橋大道東(やばせだいどうひがし)、道路の向こうが寺内油田(てらうちあぶらでん)と、なかなか読みづらい町名の三つ巴。草生津川のこちら岸(右岸)では、ここが八橋の北端となるが、左岸はさらに北側も八橋。

その角に1本の大きな松の木がある。
その呼び方は、僕は今まで明確に意識したことはなかったけれど、「八橋(寺内?)の一本松」とか「旧国道の一本松」と言えば、ある程度長く住んでいる秋田市民なら近隣住民以外でも知っていると思う。この丁字路も「一本松の交差点」で通るはず。ランドマークの松だ。

僕はこの場所はあまり通らないので、今年10月に久しぶりに通った時、一本松の姿に驚いた。
松の木の向こうが右方向への下り坂の道
枝や葉が大幅に減り、残った葉は枯れている。往時の姿を知らない人であっても、明らかに異常だと分かる状態。
※この記事では、10月と12月に撮影した写真が混ざっているが、松の状態に大きな変化はない。

マツノザイセンチュウ、いわゆる「松くい虫(←漢字とかなの組み合わせは、この表記が行政的には正式らしい)」による「マツ枯れ」症状だろうか。【2020年1月29日訂正・松くい虫による松枯れではないことが分かりました。以下は初回アップ時のまま残しますので、詳細は末尾の追記をご覧ください。
松くい虫は、北アメリカ原産の線虫で、1905年に長崎で発見以降、北へ侵略を続けてきた。秋田では1983年頃から被害が出始め、1997年辺りから深刻化している。海岸の松林が全部枯れてしまった所もあった。
(再掲)2009年の羽越本線沿い

一本松はいつからこうなってしまったのか、Googleストリートビューでは、
大きいのが2017年7月、左上の小さいのが2018年6月。
2017年では健全そうで、昨2018年初夏には枯れて葉が減り始めていた。
ツイッターも見てみると、2018年1月にはまだ緑の葉。2018年10月には枯れた上の部分が撤去されていた。今年8月初めには、旧国道側の枝が取り払われ、現在のシルエットになったようだ。
マツ枯れ症状は、感染後の夏から秋にかけて急速に進むが、寒い所ではその翌春になることもあるとか。いずれにしても発症は2018年で、感染はそれ以前になる。

一本松のそばには、秋田市の保存樹の標柱が立っており「通称 油田の一本松」とあった。1984年3月に保存樹第222号として指定。【17日補足・地名が由来だから「ゆでん」ではなく「あぶらでん」と読むべき。】
他の資料でも「油田の一本松」と表記されていることが多く、通称というよりも正式名称に近いかもしれない。※現在の所在地はギリギリ八橋大道東になり、住居表示以前も八橋字大道東だった(後述)ようだが、充分油田で通じる場所。
秋田市教育委員会発行「文化財イラストマップ(ぐるっと文化財マップ) 秋田市八橋・川尻地区編」によれば、「寛政5年(1793)に旧羽州街道沿いに植えたと考えられる松並木の中で現存する1本」とのこと。

ツイッターでは、一般の人たちによる油田の一本松の現状を憂う声がちらほらあるが、公式な情報は…
秋田市役所サイト「市政記者クラブ配布資料」の一覧に、7月31日に「保存樹油田の一本松について」が出ていた。
プレスリリースを一般向けにも公開してくれるのは、親切かつ当然のことではあるが、秋田市役所ではタイトルと日時場所だけで配布資料の実物はアップしてくれない。マスコミが必ず報道するとは限らないのだから、個人情報などがない本件のようなものは、内容も見せてほしい。問い合わせれば教えてくれるのでしょうけど…
日時・内容の欄には「8月3日(土曜日)八橋字大道東73-16地内」。字大道東が、住居表示前の所在地か。8月3日といえば、旧国道側の枝払い作業がされていた時のようで、その周知だったのだろうか。どこかで報道していたかな?
現在も保存樹の標柱が立っているということは、この状態でも指定解除されていないのだろう。


誰が見ても想像できそうだが、この状態では回復の見込みはないだろう。名残惜しいのは当然だが、この姿をさらしておくよりは…と思ってしまう。
中途半端な知識だが、ここから他の松に感染させてしまいそうな気もする(線虫や媒介する昆虫はもういなくなったのか)。

距離はずっと離れているが、秋田市内では千秋公園西側に鷹の松、鑑の松という保存樹もある。鷹の松は大きい枝が折れて支えが入るなどしているものの、現在はいずれも葉は元気(この記事に秋の鑑の松の写真)。
そういう松は薬剤散布など対策をしているのだろうか【末尾の追記参照】。だったら、油田の一本松でももっと前にできることがあったのではないか。とか考えてしまう。


旧国道は高清水の丘の中を通る。この付近でも、土崎に向かって右手・北側が坂や崖状になっていて、秋田市内にしては見晴らしがいい。
旧国道を通行している限りでは、あまり高低差を意識できないが、標高は面影橋で6メートル、一本松で11メートル。昔の人が、できるだけ楽に通行できるよう道を作ったということだろうか。
一本松の下も坂道になっているので、
太平山が見える
大昔は並木だったからまた違ったのだろうけれど、数十年前なら家が少なく、一本松越しに田んぼと油田のやぐら、さらに向こうに太平山がよく見えたのかもしれない。

保存樹の標柱と反対側にも何か立っていた。
「古四王神社蟲除霊符」
古四王(こしおう)神社は、旧国道を北へ進んだ所にある、格式高い神社。
上記文化財マップでは、一本松が「古四王神社(寺内)の虫送り祭りは、ここまでが範囲です。」とあった。「古四王神社の虫送り」が詳しくは分からないが、古四王神社の地元に当たる。

【17日追記】一本松の隣接地の面影橋・パブリ寄りに広告看板が立っている(数年前はセブン-イレブンが広告主だった)。現在は青いもので、シロアリなど害虫駆除業者の広告なのは皮肉なもの。
【17日追記】一本松は種(しゅ)としてはクロマツだろう。クロマツは塩に強いため海辺でよく見られるが、マツノザイセンチュウには弱い(アカマツのほうは抵抗性は多少ある)そうで、海辺の松で被害が目立つようだ。

【19日追記】タイミングよく、秋田市が管轄する都市公園でのマツノザイセンチュウ防除作業(薬剤注入)の入札情報が出た。今回は3公園で行われるが、うち松林の中にある栗田神社街区公園では199本の松があるようだ。ということで、充分なのかどうかは別として、いちおう対策をしてはいるようだ。

【2020年1月29日追記】松くい虫ではなった
2020年1月29日付 秋田魁新報 秋田市地域面で「弱る「油田の一本松」(秋田市保存樹) 将来的に植え替えを 地元町内会、市に要望書」が報道された。
1月28日に地元町内会が秋田市長に対し、一本松が「枯死し伐採した場合、同じ場所に松を植え替えるよう求める要望書を提出した。」。
「市公園課によると、2017年から樹勢の衰えが目立ち始め、18年2月に樹木医がすす葉枯れ病の可能性があると診断した。19年7月には樹木上部の枯死を確認。8月に上部の枝を剪定し、土壌改良や殺菌剤の散布を進めてきた。」
伐採しないのはまだ生きているということらしい。

松くい虫ではなかったのか。だからこそ、感染してもある程度放置しても差し支えなかったのだろう。
すす葉枯病は、多雨・過湿、根の状態、大気汚染で発生しやすくなるようだ。

【2021年8月18日追記】ついに伐採されることになった。
秋田市サイトの「市政記者クラブ配布資料」一覧には、8月16日付で建設部公園課から「保存樹「油田の一本松」の伐採について」が発出。例によってサイトではそれ以上の詳細は分からず、(問い合わせか)報道を待つしかない。
18日になって、秋田放送の夕方のニュースで取り上げられた。8月21日土曜日に伐採、その後、市が周辺の(歩道?)整備を行って、来年度だか来春だかに、新しい松を植えるとのこと。
【2021年8月22日追記】21日のNHKの東北ブロックニュース(土曜なので秋田県域ニュースなし)や、22日付 秋田魁新報 地域面で報道された。以下、魁より。
・クロマツ。樹齢200年以上。樹高約9メートル。
・昨2020年7月に樹木医が枯死と診断、9月に保存樹指定解除。保存樹指定は1984年。
・21日は3時間で伐採作業終了。切り株だけに。
・跡地には歩道が整備される予定。地元町内会の要望を受け、年明けごろには付近に高さ5メートルほどの新たなクロマツを植える。

【2022年3月27日追記】2022年3月25日付 秋田魁新報 秋田市地域面「秋田市「油田の一本松」跡 新たなシンボルに育て 市、クロマツ植樹し式典」より。
3月19日に、高さ約5メートルの新しいクロマツを植樹。24日には市が記念式典(新聞では「何を記念」したのか分からない。新しい松を植えた記念ってこと??)を行った。式典には町内会長など4人が出席(スペースや新型コロナの都合でしょう)。
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手形陸橋全面開通3

2019-12-15 00:52:12 | 
11月17日に全面開通した、秋田市の手形陸橋の続き・補足。(直近の記事
開通当初は、まだ未完成に思われる点があった。その後、
・親柱の橋名板類の下に、何か(揮毫者名?)の表示板を埋められそうなくぼみがある。
→現時点で変わらず。

・歩道外側のパネルに、メモ書き入りの養生テープが複数貼られたまま。
→11月30日~12月4日頃の間に撤去済み。

・本体とらせん階段下り口との接続部側面にすき間があり、ロープを張って対応。
→11月30日~12月4日頃の間に、既存の2本並行の手すりをL字型に延長。ロープ撤去。
西側線路側。これで問題はなくなった
ただ、細かい点を指摘させてもらうと…
ネジ穴や接続部に傷というか改造された痕跡【15日補足・写真左が既存部、右側に延長している】
おそらく、開通時には手すり末端にあったキャップのような部品を取り外し、そこに新しくL字型の手すりをつなげている。その作業の跡。
こうなるということは、部品手配が遅れたのではなく、設計ミス(すき間の存在を忘れていた)ではないだろうか。
上の写真と同じ西側線路側

東側の線路側

西側の線路と反対側

東側の線路と反対側
増設された手すりとらせん階段との間のすき間が、4か所でそろっていない。
東の線路側は、らせん階段と延長分が数センチ重なっていて、すき間がないのに対し、西の線路反対側では数センチすき間が生じている。
別段危険な状態でもないし、らせん階段だから微調整が難しいのかもしれないが、そうだとしても、すき間の差が激しすぎるのではないか。やはり、完成後にあわてて追加したため、こうなったのでは?

・らせん階段踏面が、セメントだけのような、物足りない感じ。しかも、西側には縁(角)に赤い帯があるのに、東側では何もなくグレー一色。
→11月29日までに東側にも赤帯を設置(上の写真参照)。東西で見かけは統一された。
しかし、踏面自体はそのままで、降雨や雪融け後、水が完全には流れずに残ってしまっている。こんな階段ってあるっけ?
踏面中央部が水鏡になっており、うっすらと水がたまっている
やっぱり中途半端に思える。水が流れるように傾斜をつけるとか、滑り止めの部材(「===」みたいなの)を付けるべきではないだろうか。
【18日追記・その後、18日までに東西とも階段の赤帯が撤去された! さらに動きがありそう。この記事前半にて。】

変化はここまで。
以下、追加の話題。
前回、東側らせん階段では、外側向きの高欄の上に、網状の金属板が新たに設置されたとした。
(再掲)改修前の東側らせん階段

現在の東側らせん階段
ご覧の通り、網が設置されたのはらせんのごく一部であった。いちばん上付近・陸橋上から降りてすぐの部分だけ。
どういう目的の網なんだろう。
階段から周囲の家をのぞかれないような目隠しかと思ったが、
網だから透けて見える
仮に目隠しだとしても、もう1つ下にもあったほうがいい。身を乗り出したり物を投げたりさせないためならば、線路側にも・西側にも必要だろうし。日除けや風除けが必要なほどでもないだろうし。謎。


手形陸橋のすぐ東側には、「手形山崎」バス停があり、さらにすぐ「手形山崎町」交差点がある。
秋田駅西口から陸橋を渡って来た下り側バス停は、交差点で左折する路線と直進する路線があり、直進する路線は車線変更が大変そう。
一方、これから陸橋へ向かう、西口方面上り側バス停。
現在の上り側。奥の信号が手形山崎町
以前は市営バス設置の元2代目バス接近表示付きが設置されていたが、陸橋の工事に先立って撤去・ダルマ型にされていた。地中化された電線のトランスボックスの所にあり、Googleストリートビューによれば2012年10月、2015年8月にはこの状態であった。
上の写真の逆・交差点側から陸橋方向を見ると、
奥がバス停。手前は?
手前の柱は、警察管轄の交通状況の感知器のもの。その根本周辺の歩道が、薄れているが白線で囲まれている。これは何?

実は、全面開通の直前(というか開通翌日の11月18日も)は、ここにバス停があった。※後日再撮影しようと待っていたら、移動されてしまったので、ボケた写真を掲載します。
分かりにくいですが、右が感知器の柱
点字ブロックもちゃんとここにあり、開通後にポールと点字ブロックが移動した。
上の写真で、柱に「バス待合場所」という表示が出ている(現在は撤去)。といっても、上屋やベンチがあったわけではなく、あの白線の枠のことを指していたと思われる。
秋田では他にそのような事例はなく、ここだけ。
手形陸橋から手形山崎町に向かって、下り坂で勢いがついたまま、スピードを充分に落とさずに進んでくる自転車があったと思われる。ちょうどその位置にこのバス停があるため、乗客がバラバラに待っていては危ないので、立つ場所を指定していたのではないだろうか。(でも、その理由なら移設後もあってもいいか…)

バス停が感知器柱そばにあったのは、おそらく、手形陸橋が北側の橋を通行止めにして南側の橋で対面通行していた2017年春以降だったと思われる。道路の線形や追い越し、脇道の出入りを踏まえると、トランスボックスの位置では危険だったはず。一方で、仮の位置では交差点にやや近く、それはそれで多少危ない(秋大方面から右折して来たバスは、右折後すぐにバス停に寄せないといけない等)ので、開通後は元に戻したのか。【15日追記】工事中は車道の交差点→旧バス停前後(バス停部分を除く)の歩道寄り車線の路面には、斜め線が標示されていた(安全地帯?)はずで、一般車が停車中のバスを追い越さない構造にしていたようだ。
【15日画像追加】秋大側から右折してきたバスを旧バス停付近から撮影。交差点→旧バス停は短距離で余裕がない


最後に西側。
北寄りの脇道から
西側の「千秋城下町」交差点よりも手前に、狭い道が直角ではない角度で交わっている。信号機はないが、陸橋の通りと行き来する車はちらほらいる。
対向車のすき間をぬって歩行者などお構いなしに強引に出入りする車、角度が緩い側から減速不充分で狭い道に入る車、鋭角側からは無精して正規の動線を守らない車等があり、怖い。
そんな場所に、上の写真のような逆L字型の柱が立っている。横断歩道ありの道路標識が下のほうにあるだけ。
つい先日までは、
ストリートビューより
「中央線変移区間」の案内があった。
2010年まで行われていた、時間帯により1車線通行か2車線通行かが切り替わる「リバーシブルレーン(中央線変移)」のもの。ここから左折しても、時間帯に関わらず中央車線へは入れさせないようにしていたことになる。
リバーシブルレーン廃止後も、さらに2017年からの片側1線ずつになっても、右折【15日訂正】左折のみや外側車線のみ通行することについては間違っていないので、そのまま残されていたようだ。
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あやめ茶屋跡・令和高

2019-12-13 00:36:31 | 秋田の季節・風景
秋田市の千秋公園二の丸の西側・あやめ園のそばに、「あやめだんご(あやめ茶屋/茶屋あやめ)」があったが、数年前に閉店、今年10月に解体直後なのに気づいた
2015年5月。空き家になっているようだが、周囲に掃除用具などが残っている
その後、現在。
左側の黒い部分
更地になり砂利が敷かれた。砂利は平らにならされていて、まるで駐車場にでもなりそうな状態だけど、まさかそれはないでしょう。
柵もロープもなく、誰でも立ち入ることができる状態。
一部分だけアスファルト舗装

植木が残されている

建物の公園外側方向は、木々が生い茂る斜面であるわけだが、具体的にどんな状態でどんな眺めなのかは、建物に入らない限り知ることができなかった。建物がなくなると、
右側が建物跡
高さ1メートルちょっとくらいだろうか、石垣風の土台があって、その下が笹と落葉樹が茂る斜面という構造だった。
ふもとは千秋矢留町の住宅やマンション

斜面の角度はこんな具合
夏は葉っぱで外は見えないはずだが、落葉した時期でも、マンションが増えてしまって眺めがいいとは言えない。【13日補足・ただし、同レベルの他の場所では斜面の上(=通路脇)ギリギリまで樹木があるのに対し、ここは建物際は木がなく笹だけになっているので、見晴らしというか開放感にはある程度配慮されていたと思われる。】
跡地は今後どうなるか。【追記】2022年8月7日現在、特に変化なし。


さて、あやめ茶屋跡から南へ進むと、
公園管理事務所手前
上の写真奥は、前回触れた、時の鐘の鐘撞き堂。現在は休止され、来春から自動化されることになったが、工事などはまだのようだ。

そして、手前右側の青いもの。
秋田県民会館跡地に建つ新しい文化施設の駐車場とするため、隣接する私立秋田和洋女子高等学校の校舎が立ち退くことになった。
移転先は、千秋公園西斜面のふもとにある、同校多目的グラウンド(昨年7月)。
来春には4階建ての新校舎の使用が始まり、同時に男女共学化されて「秋田令和高等学校」に改称されることにもなった。その工事現場。
(再掲)Googleストリートビューより。階段から多目的グラウンドを見下ろす
工事は、高さとしてはすでに4階分に達しているようだ。
建物のてっぺんは二の丸の通路よりはやや低い位置。落葉した時期なら、二の丸から校舎4階がのぞけてしまうかもしれない。
上のストリートビューとほぼ同じ位置(10月末撮影)。階段からなら丸見えかも
なんとも通行しづらい場所になってしまいそう。

【13日追記】現段階では、二の丸や本丸の園内の通路からはもともと見晴らしが利かないこともあり、校舎の存在がさほど気にならない。しかし、校舎と隣接することになる下の通路やそこから管理事務所裏への階段は、斜面と校舎の谷間を抜ける形になるわけで校舎の存在感が大きいし、その辺りの植物への影響も生じるかもしれない。仮囲いや足場がなくなると、また違う印象になるかもしれないけれど。
続きはこちら
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JRバス停HOWマッチ

2019-12-10 23:32:31 | 秋田のいろいろ
秋田市内にあるバス停といえば、よく取り上げる秋田中央交通(秋田市営バスからの譲渡・移管分も多数)、それに羽後交通や郊外のコミュニティバス。
ほかには、高速バス専業事業者のバス停も存在する。いわゆる旧・ツアーバス系高速バスでも、今はバス停設置が必要になったため、駐車場みたいな意外な場所によく知らない会社のものが置かれていたりする。

こんなバス停も。
秋田大学手形キャンパス 正門前
路上の「秋田大学前」バス停にポールが2つ。
おなじみ中央交通は手形山団地線が通る、近年更新されたスーラの表示板。写真は秋田駅行きが停まる上り側。
※中央交通の「秋田大学前」は、正門から線路方向へ直進したテニスコート付近にも別にあり、楢山大回線と秋田高校入口~御所野の路線が停まる。

もう1つは、見慣れない背の低めなポール。
横の赤白は除雪の目印用に冬だけ設置されるスノーポール。夏の写真では視線誘導標(デリネーター)
光沢のある金属のパイプが逆U字形になっていて、その上に円形表示板。
全体に仰々しいような、円形表示板が古臭いような印象を受けてしまった。
水色と白の表示板は、
「ジェイアールバス東北」
秋田と首都圏を結ぶ、夜行高速バスのバス停。
JRバス東北は、土地によっては一般路線バスも運行しているが、秋田市では貸し切りと高速のみで、ある意味高速専業ではあるものの、旧ツアーバス系ではない正統派高速路線バス。

秋田側の始発・終点は、秋田ポートタワーセリオン前で、この秋大前と秋田駅東口に停まる。秋田駅東口では、ロータリー内の乗り場に入るのが、正統派路線の証だろう。
首都圏側は東京駅と東京ディズニーランド。

運行開始は2008年。当初は「ドリーム秋田・横浜号」という名称で、セリオンでなく秋大前と横浜駅東口の路線。2018年12月21日にセリオンまで延伸され、2019年4月16日に横浜からディズニーランドに変更され「ドリーム秋田・東京号」に変わった。【11日追記・旧称に合わせれば「秋田・千葉号」になるはず。そもそも「秋田・横浜号」では、東京都内で乗降できないような印象を与え、誤解させていた場合もありそうだから、「秋田・東京」で妥当かも。浦安まで行くのは、知っている人が知っていればいいということで。】
秋大前に停まるのは、大学生の需要狙いか。あと、運行開始時点では、東口~秋大前~車庫(天徳寺地下道の上)と、入出庫の回送ついでに乗降扱いできそうな立地であった点もあるのかも(現在はいったん、逆方向のセリオンまで行く)。
セリオンは、自家用車を駐車場に置いて、乗り換えてもらう「パーク・アンド・バスライド」の発想のようだ。
ネット上の乗車記を少し見ると、セリオンや秋大前からの乗客はあまり多くはなさそうだけど、秋大前が10年以上存続しているということは、一定の利用者があるのだろうか。


表示板には「ドリーム秋田・東京号」とは書かれていないものの、英語(ローマ字じゃなく)表記もひらがな表記もあり、ツバメマークもあり、東京ディズニーランドに「R」もあり、こういう点はさすがJRグループ。
個人的には、フォントが見飽きた「スーラ」じゃなく、モリサワ「新ゴ」なのが好印象(新ゴも、バス停以外ではあちこちで見るけど)。
路線の性格上、「要予約」「乗車専用バス停」であるはずだが、その旨の表示は見当たらない。

時刻表掲出枠には、小さい紙が張られているが、今年6月と12月では違っていた。11月1日にダイヤ改正があったので、その時の交換か。
6月

現在
どちらもパソコン作成の時刻表だが、現在のほうが凝った作り。QRコードやJRバス東北キャラクター「ツインビー」が描かれている。
枠と同じ素材らしき箱(前面は透明=上の写真左側)もあり、中に路線のリーフレットが入っている。

セリオン前も、これと同型のポールが設置されており、「秋田ポートタワーセリオン前」と正確に表記されているようだ。並んだ中央交通(市営バス時代から)は「セリオン前」でアンバランスな表示板
秋田駅東口は、乗り場と一体化した標柱があるため、自前のポールはなし(中央交通も同様)。

秋田大学前は、以前はこのポールではなかった。
1年前のセリオン延伸時に同時に発注して交換したのかもしれない。
Googleストリートビューで確認すると、2018年7月では、別の形状で、宣伝が大々的にデザインされ、赤で「乗車専用」と表記されたバス停があった。
実は、この向かい側では、
まだ使われている
赤文字で「降車専用」とある。おそらくその部分以外は、同じ。
台座が円形で、枠はプラスチックの逆U型。ヤハギ工業株式会社のホームページで「バス停標識・すいせん型」として紹介されているものに似ている。JRバス東北では、一般路線バス運行エリアでも、このタイプが使われていることがあるようだ。
※ヤハギ工業ホームページではダルマ型を「ひまわり型」、すいせん型の下のほうがくびれて1本で台座にささっているものを「しらゆり型」としており、バス会社や愛好家でもそう呼ぶ場合も(呼ばない場合も)あるそうだ。ただ、それぞれの定義があいまいになっている感じもするので、当ブログでは用いないことにします。

ツバメマークはなく、バス停名のフォントはスーラ
このバス停、降車専用なのに【11日補足・目印の役目のみでいいはずで、他社では掲示枠自体がない場合もある。】、ずいぶんにぎやかな見た目。路線の広告があるから。向かい側と同じものを作ったということもあるだろうが、秋大生の行き来が多い場所の両側で、少しでも目に触れさせたいのだろう。

「お得な学割あり!!」「秋田大学生協で乗車券販売しております。」とあり、やはり秋大生をターゲットにしているのが明白。
新しい向かい側にはない、「座席指定制 夜行便」もあって親切。
路線名「ドリーム秋田・東京号」も、と言いたいところだけど「ドリーム秋田・   」と白いテープ。透かすまでもなく、道路際に背を向けた反対面を見れば、
「横浜」とあった
広告の背景のCGっぽい塔は、いちおう東京スカイツリーのようだ(あまり厳密に描くと、それこそ「R」とか手続きが要りそう)。横浜マリンタワーではない。
もし、ここに横浜っぽいものを描いてしまっていたら、隠すのが大変だったことでしょう。
【2021年7月6日追記】その後、2021年7月6日、バス停名部分を残して、下の広告部分がなくなっているのに気付いた。2020年10月のGoogleストリートビューでは、まだ残っていた。


秋田大学前は、JRバス東北としては、秋田市内いや秋田県内で唯一、道路上に存在するバス停ということになるはず。【14日補足・かつては秋田県内でも象潟や鹿角エリアで国鉄→JRが一般路線バスを運行しており、もちろんその当時は路上バス停があった。秋田市内では過去も含めてここだけ。】
上り側秋田大学前
あと、上り側は歩道がバス停車スペース分切り欠かれている(バスベイ)のだが、バス停のポール2本はその先方に置かれている。ポールのところでバスを待っていても、そこにドアを合わせて停まってはくれないだろう。かといって、バスベイ中央部に置くと、歩道が狭くなって支障がありそう。
秋田市内では新国道でもそうなっている(電柱をポール代わりにした自衛隊入口など)。秋大前はしっかりした歩道にしては点字ブロックがないのも珍しい。※秋大前も新国道もどちらも県道。



さて、上り側の新しいポール。写真では分かりづらいが、ポールの台座も変わっている。コンクリートの塊を金属の板で囲っているのだ。
ということは、中央交通が新設路線を中心に設置している、背が低めで表示板が大きいダルマ型ポール=当ブログで「頭でっかち」タイプとしているものの台座にそっくりだ。頭でっかちは山形市の山交バスでも見たことがあり、広域で流通している製品のようだった。
さらにネットで調べていると、「停留所どっとこむ(http://teiryujo.com/)」というサイトを発見。バス停ポールの通販サイトらしい(細部や表示板はどうやって注文するの?)が、現在は全商品「売切れ」?

「オールステンレス(SUS304)製のバス停留所を製造・販売しているメーカー」である栃木県小山市の「カンプライズテクノロジー株式会社」のサイト・製品。サイトには電照式も含めて12タイプ掲載されており、その中に、これらがあった!

頭でっかちタイプは、完全に同一のものは出ていないが「シングルタイプ」に該当する。「当社一番の売れ筋シリーズです。」とのこと。
表示板(「上部丸板」と表記)は直径35センチ。支柱の独特な取り付け方は表示板側・台座側とも中央交通・山交と同じ。
台座は「ベース」と称し、金属枠もステンレス製でコンクリートの風化防止目的。また「転倒防止の為、穴が開いており、アンカーなどで、地面と固定することができます。」。なるほど、台座に小さい穴が2つ空いていたのがそれか。重さ約40kg。

サイトにはシングルAとシングルBがあって、Aはベース四角、時刻表枠が2枠、Bはベース円形、1枠。Aは「NEW!」マークがあり、新商品らしい。また、ベースの形が違っても、重さは同じらしい。
中央交通と山交のは、ベース四角、枠1つと両者の折衷仕様。

ジェイアールバス東北の秋田大学前の新しいのは「Uポ-ルタイプ(2本足)」だ。パンフレット入れは付いていないが、それ以外はまったく同一。ベースは約70kg(オプションで変更可)。


ということで、シングルタイプ(AとBで少し異なる)、Uポールタイプ、それぞれのお値段は? さて…HOWマッチ?(というクイズ番組が昔ありました)
サイト記載の税込み(8%時代か?)希望小売価格をお考えください。


正解は…

シングルAが3万5640円、シングルBが3万2400円。
そしてUポールが8万8560円。

ちなみに、ちょっと似た雰囲気がする、家庭用物干し台(台座の重さや支柱の金属の厚さは違うと思われる)は、2つ1組で1万弱から、といったところ。
バス停は頭でっかちタイプが3万円、安くはないけどそんなもんかな。
Uポールになると5万円も高くなるのは、ちょっと不思議。中央交通さんには手を出せないのかもしれない。気持ちは分かる。【11日追記・だから、古いポールの表示板だけ取り替えるなど節約しているのだろう。】
背が低く、台座が重いから、強風時の安定性は良さそう。

降車合図ボタン、行き先表示機などで著名なバス用車載機器メーカー「オージ」のサイトでも、「バス停留所案内表示板」としてこれらと同じものを取り扱っている旨が掲載されている。価格は未掲載。
オージが仲介して売っているのだろうか。レシップや小田原機器のサイトでは見当たらない。

2022年にはこんなバス停も登場
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701系N13再び3両化

2019-12-07 22:56:34 | 秋田のいろいろ
JR東日本秋田地区、奥羽本線・羽越本線・津軽線用の普通列車の変化。
ここ3年ほどで、701系電車の車両減(3両編成の一部の2両編成化)と、仙台地区で余剰となった719系電車の転入があった。

これらは、701系3両編成のうち1本「N5」編成が踏切事故に遭って運行できなくなり(修理する気がなくなり?)車両が不足したことと、利用状況を踏まえて(という名目の効率化で?)3両編成の運用を2両編成に替えたことに起因すると考えられる。
なぜ、秋田で運用実績がなく(乗務員訓練が必要)、かつ701系と共通運用できない719系を転入させたのか(仙台でやり繰りすれば701系をもらうこともできそうなのに)は不明。

ネット上では「701系にATS-P(自動停止装置)対応機器の搭載工事を行う間の車両不足を補うため、719系を転属させた」とする情報があるが、現時点ではその工事が行われた701系は秋田地区にはないはずで、少なくとも直接的な理由ではない。


719系は、11月20日(の朝の運用)をもって、秋田での運用を終えた。
その後、車両は秋田総合車両センター(土崎)へ入り、固定で担当していたダイヤは701系3両編成に代わったとのこと。
2017年7月28日から2019年11月20日まで、たった2年とちょっとの活躍だった。19日の当該ダイヤの車掌からは翌日から車両が代わる放送があったそうだが、それ以外に一般客向け説明などはなかったようで、登場も引退もひっそりと行われた。
朝と夜だけの固定運用のため乗る機会はないまま終わり、走行を見たのも3回くらいしかなかった。まったくもって意味不明の転属だった。


そんなわけで、719系が抜けた分の補填をしない限り、また車両不足におちいるのでは?
特に、ただでさえ少なくなった3両編成が、719系後任に回っては、またやり繰りが大変では?(かと言って、2両なら収容力が不足するだろうし)
と思っていた。

7日。秋田駅東側の留置線で待機する701系3両編成は、
N13編成!!!
なんと、2017年度末に1両抜かれて2両編成にされていたN13編成が、再び3両編成になった!!【8日追記・11月21日には、すでに3両になっていたようだ。】
中間には抜かれていた「サハ701-13」が戻って、以前と同じ組み合わせ。やはり、ATS-Pの表記はなく、搭載されていないようだ。

留置位置や時間帯からして、他の3両編成と共通の運用に入っている。

3両編成はワンマン運転を行わないため、2両化された際に、ワンマン機器が新たに設置されていた。その1つとして両端のドア横には、出入口を表示するLEDが設置されていたが、3両化されたN13編成には残っている。車外スピーカーも存置か。
右奥がクモハ701-13。ドア右に入口表示器
↑左手前のサハ701のほうが、外板や床下の汚れが少なく、これまでお休みしていたのが伝わる。

運転席内の折りたたみ式「ワンマン」表示灯も残っている(他の車内の機器は未確認)。
左側のガラス内側いちばん上の横長の物体がたたんだワンマン灯

N11~N13編成の2両化で抜かれた中間車サハ701形は、廃車されたかと思っていた。
改めて調べると、11番と12番が2019年3月1日付で廃車になっていた。秋田地区の701系では初の廃車。
5番と13番は、走っていないものの引き続き籍を有していたことになり、13番がこのほど復帰した。


となると、今度は701系の2両編成が1本不足するはず。
踏切事故で抜けた分が埋められない限り、現状のダイヤを現状の車両数では回せない。
次の金曜だろうか、来春のダイヤ改正が発表されるはず。もしかしたら、減便が行われ、現在の車両数でまかなえる運用数になってしまうのかもしれない(憶測です)。でなければ、N5編成が復帰するか。でなければ、新車が入るとか(当分実現しないであろう希望です)。


2016年以降の701系・719系関係の経緯をまとめておく。
2016年始時点
 2両編成28本(2両×28組=56両)、3両編成14本(3両×14組=42両) 計98両
2016年1月17日 津軽線で3両編成N5編成が、(道路用の)除雪車とぶつかる踏切事故により運用離脱。
代替としてN29編成を3両化(N5から抜いた中間車を組み入れ)。
 2両編成27本(2両×27組=54両)、3両編成14本(3両×14組=42両) 計96両(+2両離脱)
(2017年7月28日 719系2両×2組=4両(固定)が運用開始。)
2017年10月頃 N29編成が2両に戻る。
 2両編成28本(2両×28組=56両)、3両編成13本(3両×13組=39両) 計95両(+3両離脱)
2018年春 3両編成のN11~13編成を2両編成化。
 2両編成31本(2両×31組=62両)、3両編成10本(3両×10組=30両) 計92両(+6両離脱)
(2019年11月20日 719系運用終了。)
2019年末【8日補足・11月下旬頃】 N13編成が再び3両編成化。
 2両編成30本(2両×30組=60両)、3両編成11本(3両×11組=33両) 計93両(+3両離脱、2両廃車)

編成番号別では、
運用離脱3両編成 N5
3両編成(11本) N1~N4、N6~N10、N13、N101
2両編成(30本) N11、N12、N14~N38、N102~N104 ※N36~38は一部ボックスシート改造で別運用【2024年10月16日追記・2024年3月ダイヤ改正から、ボックス付き(セミクロスシート)編成の運用が、オールロングシート編成と共通となった模様。】。
この他、元は上記と共通運用で、途中で仙台へ転出した2両編成 N105、N106



踏切事故で運用離脱となったN5編成のこと。
事故後に中間車(サハ701-5)がN29編成に組み入れられて営業運行していたため、事故の影響はなかったか容易に修理できる状態だったと考えられる。ぶつからなかった側の先頭車(クハ700-5)も同様に走行できる状態の可能性があるが、おそらく秋田総合車両センターに入ったまま。そして、除雪車とぶつかった側の先頭車が「クモハ701-5」。

実は、昨2018年11月に、秋田総合車両センターの奥羽本線や線路沿いの歩行者道からよく見える位置に、つぶれた状態のままのクモハ701-5が置かれていたことがあった。昼夜休日問わず、隠すそぶりもなく、おそらく10日間程度はその位置にあった。
事故車なのは明白で、痛々しい姿を見た一般人には恐怖感を与えてしまうかもしれない。死傷者はなかったが、知らない人はどう受け取るか分からない。それを旅客や通行人から見える位置に堂々と置くという、秋田総合車両センターの神経を疑ってしまった(他の作業との兼ね合いもあるのは承知だけど)が、この記事全体を読んでいただき事情を知っていればまあいいだろうと、その写真をアップさせてもらいます。



2019年4月23日の東奥日報サイトに「JR東が蓬田村提訴/16年の列車、除雪車衝突「注意怠り燃料切れに」」という報道があった。N5編成の事故のことだ。
ぶつかったのは「燃料切れによって走行不能となった」蓬田村の除雪車で、JR東日本は「約2200万円の車両損害費、約1200万円の原状回復費を要したと主張」し、約4千万円の損害賠償を求めた。
701系でも新車は1両1億円はすると思われるが、修理代がそれだけということなんだろうか。
※別の報道や村議会議事録によれば、現場の踏切には非常ボタンがなく、立ち往生後に電話連絡を試みたが間に合わなかったらしい。

裁判がその後、どうなったか知らないが、ガス欠で立往生とはあまりにお粗末。蓬田村に非がないとは言えないだろう。個人的には、701系の減車や組み換えが始まったきっかけの1つ(諸悪の根源とまでは言わないが)が、この事故だと思う。事故当日に留まらず、何年経っても蓬田村外、秋田や山形も含めた広範囲のJR利用客にも、多少なりとも迷惑を与えているとも言える(2両になって混んで座れなくなった程度だけど)。
その津軽線では、2017年から2両編成での運用になっており、2020年春からは青森運輸区廃止による弘前運輸区への担当替えとともに、ワンマン運転も始まるようだ(労働組合報より)。

【12月25日追記】その後、12月25日には、秋田総合車両センターの奥羽本線側に、クモハ701-5、サハ700の11と12の3両が、同じレール上に近接して置かれていた。クモハ701-5は、総武線用車両の他路線転属に伴い、抜かれた黄色帯のサハの車両(おそらく廃車)に隠されている形で、ごく一瞬しか視認できないが、上の写真と変わらない状態のようだ。周りの車両と同様、クモハ701-5も廃車になるのか。

【2020年5月23日追記】N5編成は3両とも、2020年3月付で廃車になったとのこと。
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雪の太子神社

2019-12-05 23:30:38 | 秋田の季節・風景
北日本の天候は3日から荒れ模様。北海道は猛吹雪、秋田県の一部では急にどっと積もり、横手市や湯沢市では70センチ、秋田市雄和でも30センチ。
秋田市街地でも今シーズン初の本格的積雪で最大で9センチ。気温は1度前後、風が強い時もあった。
現時点では大きな被害もなく、いつもの冬が始まったなという感じ。

ちなみに、青森県も風や寒さはあるものの雪の降り方は異なるようで、青森市は5センチ前後で推移し、5日夜から急に増えだして20センチ超。弘前市では、驚くことにほぼずっと0。
雪って(雨もだろうけど)のはピンポイントでだいぶ違うもんだ。


4日、秋田大学手形キャンパスの裏側に行ったら、手形山の西斜面の木々に、きれいに雪が着いていた。なお、千秋公園では西斜面よりも東側の木ほうが雪が着いている感じだった。
手形山のふもとには、太平山三吉神社以外にも、いくつかの大規模ではない寺社がちらほらある。
ふと、目についた神社へ立ち寄ってみた。
大きなケヤキと緩やかな階段
除雪されていないが、冬靴なら問題なく上ることができる積雪。
「太子神社」だそう
後で調べると、地元では「てしこさん」と呼ばれ、聖徳太子と大山祇神(おおやまつみのかみ)を祀る。境内には「金毘羅さんの石碑」や「夫婦杉」もある。

横を見れば、
真っ白な木々
手形山の林が広がる。上は手形山団地だし、さすがにここまではクマは来ないとは思うけど、昨今の状況からすれば夏場はちょっと怖い。
実は、数年前の夏か秋にも、やはり雰囲気にひかれて、階段を上がったことがあった。すると、大木の根本にハチの大群がぶんぶん集結していて、冷や汗をかいて逃げ帰ったことがあった。今回は、静かにお参りできた。

階段の上・神社境内は海抜20メートルほど、下の秋大近辺が10メートルなので、差し引き10メートル上がった。なお、手形山の標高は97.8メートル、団地の辺りで50メートル。
境内から振り返ると、
住宅や秋大が見下ろせる(秋田駅方面も見えるが、さほど眺めがいいわけでもない)

以上、モノクロで撮ったかのような、雪国ならではの風景。それもいいけど、ちょっとだけ鮮やかな写真を最後に。
残った紅葉と雪
先月、紅葉の記事で、桜の紅葉がきれいなことに触れたが、白い花を咲かせる桜の中に紅葉がとても遅いものがあった。
保戸野の秋田工業高校近くの旭川沿いにあり、赤黒い果実もならせる木。
他の桜が落葉した頃から雪が降る直前にかけて、やはり色鮮やかに紅葉していたようだ。
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光るバス停

2019-12-03 00:35:22 | 秋田のいろいろ
11月上旬に気がついたのだが、秋田市内の中央交通のバス停の一部に、ちょっとした変化があった。
   
赤れんが郷土館前 下り側(市営バス設置ナール表示板)/大町四丁目 下り側(市営バス設置ナール)/通町 上り側(移管直後交換JTCウインR表示板)/千代田町 上り側(移管直後交換JTCウインR)
支柱に、これまでなかった青い部分ができている。
キラキラ青い
テープ状の反射材シールが貼られた。

現時点で、この対応が確認できているのは、新屋・新屋西・割山各線や泉ハイタウン線のバス停。同路線の全バス停ではないが、半数以上だと思う(全部確認してはいません)。
一方、秋田駅東側や牛島方面では、まったく貼られていないようだ。
つまり、秋田営業所ではなく、主に臨海営業所担当路線が通るバス停で実施されている(通町~大町は秋田営業所路線も通るが、臨海が圧倒的多数)ことになり、会社全体でなく臨海営業所で実施したと考えられる。

反射テープは、上の写真のように、ダルマ型バス停の支柱の下寄りに、上下の端だけが支柱を一周し、縦に長い部分は帯1本分だけの「I」というか「エ」状に貼られている。縦長の部分が、バスの進行方向を向くようになっているのが原則。【3日追記・そのため、大町四丁目下りのような時刻表掲出枠が3つあるポールでは、縦方向が短くなる。】
ただ例外も多く、千代田町のように縦がない貼り方も見られるし、時刻表掲出枠側面にスペースがある通町では、そこにも縦に貼っている。
【3日追記】さらに泉ハイタウン線方面を中心に、「I」2本分のもの、I程度の長さにらせん状に巻いた(=全方向から同じに見える)バリエーションもあった。最初に泉ハイタウン線で試行錯誤して、その後に貼った新屋方面では節約のために「I」にすることにしたのかも。

なお、大町四丁目下りでは、現状は上の写真とは異なり、(この1か月弱の間に)なぜかポールの向きが反時計回りに90度回転されてしまっている。※土地によっては、表示板の向きとバス進行方向の関係が厳格なようだが、秋田市では市営バス時代からテキトーで、誰かが向きを変えても、時刻表が見えないとかでない限り、誰も気にしない。

反射材ということで、夜に光が当たると、
赤れんが館前。青く光る ※スマートフォンのLEDライトを当てて撮影
夜間、運転士がバス停の存在を見落とさないための対策なのは想像に難くない。反射材で青い色というのは、他の用途でもあまり見かけないが、あえて珍しい色で反射させて分かりやすくしているのだろうか? 中央交通なら緑にすればいいのに。

従来も、支柱に黄色系統の蛍光テープを巻いたものは、全部ではないが一部で見られた。※違いが難しいけれど「反射」ではなく「蛍光」素材と思われる。【3日追記・やっぱり反射なのかな? 青テープや標識類と異なり、レンズ状の反射素材が見えない構造。電柱に巻いてあるポスター貼り防止のイボイボの光る部分と似たもの。】
上の千代田町では、蛍光テープも巻かれていて(しかも表示板にも四角い小さいのが貼ってある)、それも活かすために青い反射材を少なく貼ったのか?

ところで、赤れんが郷土館前は、下り側は市営バス設置の表示板のままだが、上り側は昨年更新された。それに光を当てると、
表示板も光る!(青い反射材は車止めに隠れて見えづらそう)
最近、新品で設置される表示板は、中段のバス停名が表示された黄色い部分が、蛍光(?【3日補足・レンズ構造が見えないタイプ】)で光る仕様。
大町通り下り。右奥の循環バス用は光らず、支柱に蛍光テープが巻いてある
さらに、市営バスからの移管開始初期に更新されたバス停で見られる、JTCウインRの文字のバス停でも、
平日1本楢山大回線の「刈穂橋」
やはり光った。JTCウインRは、設置から15年以上経過していて、地色があせているものも見られるが、光る性能は比較的保たれているようだ。【3日補足・でも青い反射材に比べると、光り方が弱い感じもする。】

これらを踏まえて推測。
まず、市営バス時代に設置されながら、まだ充分使用に耐えうるように見える表示板が、近年、続々と更新されている理由。
市営バスのものは蛍光や反射素材ではなかったので、「光らせるため」に更新されたのではないだろうか。
優先して更新されたバス停は、新国道などで、これは交通量が多く、バス停を見落としてはより危険な場所とも考えられる。
市営バスの名残りであり、今は(案内標識以外では)使われなくなった「ナール」の文字という、貴重な表示板がなくなっていくのは惜しいが、そういう理由だと思うと致し方なくも思える。

そして、秋田市内の2営業所で分けると、秋田営業所管轄路線のほうが表示板更新が進んでいたような印象。
臨海営業所路線は、光るJTCウインRのものが多いということもあるが、市営バスの表示板が多く残っている。
表示板更新が停滞しているので、代替として(臨海営業所が業を煮やして??)反射テープを貼ったのかも。

そうだとしても、ちょっと気になる点も。
泉ハイタウン線、県営住宅経由新屋西線、商業高校経由割山線【23日・削除】では、支柱がサビサビで、支柱ごと交換したほうがいいようなバス停でも、反射テープが貼られている。そのまま当面使うのだろうか。

次に、全バス停で貼っているわけではなく、その基準が謎。
歓楽街で夜も比較的明るく、かつ表示板も光る赤れんが館前上りでは、貼られた。上記の通り、車止めで隠れてあまり見えなそうだけど。
一方で、その手前の旭南~大町六丁目の一方通行区間は、市営バス時代の光らない表示板だし、周りも明るくはない。それなのに、
旭南二丁目。横の電柱の蛍光テープは光っている
反射テープがない。
こっちにも貼ればいいのに。
【17日追記】臨海管轄でも、新国道のバス停では一切貼られていない。表示板が反射するものに交換されたためかもしれないが、光らない元バスロケ(下の大町五丁目タイプ)や電柱に巻き付いた自衛隊入口にもなし。

あとは大町四丁目のように、バス停のポールが、バス会社の承諾なしに移動されてしまえば、せっかくの反射テープが無意味になってしまう場合もありうる。

最後は、
大町五丁目 下り側
市営バス設置の元バスロケーションシステム(2代目)対応だった大町五丁目下りでも、脚に反射テープが貼られた。
このタイプのポールは、移管直後は、接近表示はなくなったものの、夜は明かりが灯って電照式ポールとして機能していたはず。しかし、その後、いつの間にか点灯しなくなった。単なる、移動できない大きいポールに成り下がってしまっている。
大町五丁目に限ったことでなく、秋田市内の電照式バス停(ほぼすべてが市営バス設置)で、機能しているものって、今はあるのだろうか?

電照式バス停には、街路灯的な役割もあるし、街の景観の構成要素でもあるだろう。古くなれば倒壊など安全面の不安もある。反射テープを貼って済ませるのは安易だと思う。
なくなるのは寂しくはあるが、中央交通だけでなく、行政も関わって、秋田の街の電照式バス停の今後を考える時期に来ていると思う。
ちなみに弘南バスでは、2016年からソーラー式のLED照明を付けた、簡易な電照式ポールが登場している。
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初冬の雄物新橋

2019-12-01 00:22:57 | 秋田の季節・風景
河原一面のススキに夕日
秋田市新屋の雄物川放水路、雄物新橋上流右岸(勝平・船場町側)の晩秋の風景。この週末は雪がうっすら積もって初冬になったかもしれない。

この対岸、新屋栗田町側に、今年もアレが現れた。【6日追記・余談だけど、この丁字路に、クルミの実を路面に置いて車に割らせるカラスが来ていた。】

昨冬、その存在を知ったが、それ以前から冬の間だけ置かれていたという、路面凍結対策の「凍結抑制溶液自動散布装置『トケボー』」。※道路管理者は秋田県。
昨冬と変わらない設置方法(看板の上のランプが別物になった)


今春には、トケボーが秋田市中央部のとある空き地に置かれていたのを発見。
役目を終えて“オフに入った”トケボーが保管されていると考えられたが、もう1台あって、2台が並んで置かれ、その状態で夏も秋も過ぎた。
現状はどうなっているかというと、
左側がなくなっている!(パイプの台座が残る)
11月11日時点では2台並んでいたのを確認、その後、21日にはこの状態になっていた。

2台のトケボーは、ソーラーパネル上部のセンサーの向きが違っており、識別できる。昨シーズン、雄物新橋にあったのは、右側の個体だと思われる。現在、雄物新橋にあるものは、左側の個体と同じ向きだから、(雄物新橋と置き場にあるものは無関係ではないことになり)つじつまが合う。
さらに、雄物新橋には毎年この個体と決まっているわけではないことになる。右側のトケボーは、今シーズンどうなるのだろう。【追記・2020年1月10日現在、右側のトケボーはそのまま。】

※この冬が終わって、2020年春のトケボー置き場の状況



話変わって、昨年、雄物新橋から左岸河川敷伝いに雄物川河口を目指そうとしたものの、すぐに進入禁止になっていて断念した。
現在は、雄物新橋から上流側は草木が刈り払われたのに対し、下流側は手つかずのようで、状況は変わっていないと思われる。
堤防の道路から、河川敷へ下りる立派な階段の存在価値がないじゃないかと思っていたら、下り口に新たにこんなものができていた。
擬木の標柱!
先日取り上げた、秋田市の街区公園の標柱によく似ているが、色は濃く、やや大きそうで、文字は白い板にゴシック体表記。そもそも、ここは国土交通省管轄なので秋田市とは無関係だろう。

書かれている内容は、「元町親水広場」と「←900m新町後分岐/花火広場900m→」。
この階段の下が「元町親水広場」なんでしょう。水に親しめそうではないけど。
Googleで「"元町親水広場"」を検索すると、直接関係ない単なる地図上の目印として、秋田市と国税庁の資料計3件がヒットしただけ。

「花火広場」ってのは、距離からして、さかのぼって秋田大橋と羽越本線の橋の間、美大附属高等学院へ下りていく坂辺り。
また、途中に大川端帯状近隣公園からの排水路の水門があるため、河川敷伝いでは寸断されるはずだから、堤防上の公道を通れということになる。

「新町後分岐」も距離から判断。浜街道の坂を上って直進して、約900メートルの地点に、河川敷へ下りていく道があるらしい。所在地は新屋字新町後。道が分岐する場所ということか。

どれもマイナーだし、ランドマークにもならないし、行ったとしても何もないであろう場所。何のための標柱なんでしょう。
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