広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

JR秋田支社長のお茶

2024-09-29 23:07:02 | 秋田のいろいろ
JR貨物を発端に、鉄道各社の検査不正が明らかになっている。自動車業界などでもそうで、今まで明るみに出なかっただけなのかもしれない。
2024年9月19日には、315km/hで併結走行中の東北新幹線E5系「はやぶさ」とE6系「こまち」の連結が外れるという、前代未聞の事象が発生した。報道では「JR東日本では初めて」などと控えめだが、少なくとも新幹線では日本初だろう(連結して走る新幹線はJR東日本しかないし)。
日本の鉄道車両は、連結が外れると直ちに停車する仕組みになるのは知っていたが、JR東日本の連結する新幹線では、前方の編成(今回ははやぶさ)は弱く、後方の編成(同こまち)では強くブレーキが作動し、追突を避ける仕組み(※)になっているというのは、知らなかった。今回はそれが正常に作動して、300メートルの間隔をおいて停車でき、大事故には至らなかった。
※報道では「非常ブレーキ」などとひとくくりの表現だが、9月26日付のJR東日本のニュースリリースでは、前方編成は「非常ブレーキ動作」のみ、後方編成では「非常・緊急ブレーキ動作」としていて、かかるブレーキの種類が異なるようだ。
鉄道において、非常時には、最大(最強)のブレーキをかけるのが原則だと思っていたので、あえて弱くかけるというのも意表を突かれた。
新幹線と在来線では、緊急時のブレーキの種類も異なるようで、よく分からないが、前方編成には運転士が乗っているわけで、状況に応じてブレーキを調節(さらに強くかける)ことができるからかもしれない。そうだとしても素人目には、下り坂などで発生した時は、追突するケースがないとは言えないようにも、思えてしまう。
また、原因が分からないうちに、併結での運転を再開したのには、少々不安になった。
9月26日には調査結果が明らかにされた。E6系の製造段階で発生した金属片が連結器内に残っていて、それによって回路が短絡して、連結が解除されたため。E6系だけ、製造から約10年経って、なんてことがあるとは。


26日には、JR東日本本社で本件の記者会見が行われ、全国ニュースでも、秋田県のローカルニュースでも報道された。
NHK秋田放送局では、それに加えて、同日に行われた、JR東日本秋田支社長の定例記者会見での発言も伝えていた。おわび程度で、あまり内容はなかったけれど。その会見場の風景が本題。
NHK NEWS WEB「東北新幹線 車両の連結部分外れは金属片が原因か」より
秋田駅そばの、秋田支社内が会場かと思われる。長机の中央に支社長が座り、やけに広い間隔をおいて両隣にも人がいる。

そして、映像で確認できる限り、支社長とその右隣の人には、同じペットボトルの緑茶が置かれている。
スポーツ選手なんかの記者会見では、スポンサー企業の商品がこれ見よがしに何本も置かれていることがあるけれど、企業の記者会見では置いていないことが多いような… 今回の本社の記者会見では(社長は出席せず)、何もなかった。しかし、過去のJR東日本の社長会見の写真を検索してみると、置く場合があったから、社長や支社長会見ではそういう通例になっているのでしょう。

今回は、ラベルの向きがテキトーなことから判断して、メーカーから提供されたものなどではなく、秋田支社が用意したであろう、その緑茶のブランドは、
伊藤園「お~いお茶」600ml
シェアは知らないが、日本のペットボトル入り緑茶の代名詞ではある。マイナーな安物を置いたりすれば、東日本旅客鉄道株式会社のメンツにも関わるかもしれないし(だったら湯呑み茶碗なり水差しなりを使えばいいということにもなるけれど)。
あと、600mlだと、机上で良くも悪くも目立つし、量が多すぎると思う。

もっとふさわしい商品があるではないか。
(再掲)「日本の茶事」※2024年2月27日に「朝の茶事」からリニューアル
JR東日本クロスステーションのオリジナル商品「acure」と伊藤園のダブルブランドで、基本的にJR東日本の駅周辺でしか購入できない緑茶「日本の茶事」があるのに。
さらに、同社のコンビニ・NewDaysには、「EKI na CAFE 緑茶」というのもある。こちらは低価格で、販売者は伊藤園。

さらにさらに、忘れてはいけないのがacureの「From AQUA 白神山地の天然水」。秋田県山本郡藤里町で採水され、同町の株式会社藤里開発公社が販売者。
ただし、「From AQUA 谷川連峰の天然水」とエリアを分けているらしいので、首都圏などでは売っていないかもしれない。また、秋田支社管内では、同じ採水地・販売者でFrom AQUAを名乗らない「白神山地の天然水」が売られていたことがあった。

秋田支社長の会見の場に、お~いお茶でなく、こうした商品を置けば、自社グループや地元(藤里町)の宣伝になり、売り上げ、企業イメージ、地域受けの向上につながるのに。しかも、秋田駅に行けばすぐに手に入る(支社内にも自販機があるのでは?)のに。むしろ、お~いお茶を、どういう経緯でどこで買ってきたのか気になる。
何より、上記、過去の本社社長の記者会見の場にあったのは、From AQUAの小さいボトル。しかも、ラベルが正面を向くように置かれていた。【30日補足・つまり本社では、飲み物以外の役割も持たせてボトルを置いているのに対し、秋田支社では「単なる飲み物」としてしか認識せずに置いていることになろう。】
「会見の席上に飲み物を出す」ことだけは本社から支社に通達されていて、「どんな飲み物をどんなふうに出す」かは伝わっていなかったのだろうか。だとしても、JR東日本の社員ならば、思いつかないものだろうか。もうちょっと愛社精神みたいなのがあってもいいのではないでしょうか。


【2025年1月28日追記・NHK秋田放送局の映像から、2015年1月23日の秋田支社の記者会見
2024年9月と同じと思しき部屋と机で、支社の「モビリティ・サービスユニットリーダー」なる人と支社長が左右に並んで着席。モビリティ・サービスユニットリーダーの前にはノートパソコンはあるが、飲み物はなし。支社長の前には今回もお~いお茶が置かれていた。
NHKでは前回より大映しになった。しかもラベル正面をこちらに向けて
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秋の車窓'24/GV-E400運転台

2024-09-26 22:27:55 | 秋田の季節・風景
秋分の日3連休のJR奥羽本線の車窓。
追分→大久保 下り列車後部から(潟上市昭和大久保付近)
秋近くになって、突如米不足になった(なりかけた?)今年。稲の生育は順調なようで、秋田県産米の出荷も始まったが、沿線では稲刈り途中。終わったのはまだ1~2割程度か。2021年のこの時期もそんな感じだった
羽後飯塚付近

奥は男鹿半島
なんか今年は、田んぼがあまり黄金色にならないうち、まだ緑っぽいのに稲刈りをしているように見えたのだけど、実際は…
この車両のせい
GV-E400系電気式気動車の窓を通すと、緑っぽく見えてしまうのだった。701系電車の窓から見ると(こちらの窓は黒いのでやや暗く&汚れがひどい車もあるけれど)、例年並みの色付きでした。

2021年にも記事にしていたが、GV-E400系の運転台を改めて拝見。
GV-E400-18 秋田側(奥羽本線下り後部)


右側のモニター画面に、以前とは違うものが表示されていた。
◆運転情報◆
区間、キロ程、車号(400-0018)、空調モード(送風)、室温(25.8℃)なども表示される。ローカル線の車両でも、こんなことができる時代になったのか。
コメント (2)
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公園の蛇口@秋田市

2024-09-22 22:56:33 | 秋田のいろいろ
秋田市の街区公園(児童公園)の新しい水飲み場についての続き。
散歩中に手が汚れてしまったので、近くにあった手形新栄町街区公園の水飲み場(の下向き手洗い蛇口)を拝借。
(再掲)ほぼ同一の保戸野千代田町街区公園
手洗いの下向き蛇口は、昔ながらの、手裏剣のようなとがった部分が3つあるハンドルをひねって回して水を出す。昔は商業施設や学校のトイレの蛇口も、家庭の台所や洗面台も、このハンドルが当たり前だった。
今は、公共施設などでも自動水栓や上下させるレバーが主流になったので、子どもは使いかたが分かるかな、などと思いながら使わせてもらおうとしたのだが…
大人なのに分からない点があって、使うのをちょっとためらってしまった。
昔ながらの蛇口ではあるのだけど

何か違う?

ここが違う
ハンドル天面中央の丸い部分。ハンドルを固定する「水栓ハンドルビス」と呼ばれる部品が引っかかった。
「色ビス」と通称されるそうで、その名の通り色が付いてる。無着色のものもあるが(色が取れたのかもしれないけど)、青や水色が一般的。
ほかに赤いものも見たことがあるが、それは給湯につながった蛇口。混合水栓が普及して、水と湯が分かれた蛇口も見なくなったな。

ところがこの公園のビスは青でも赤でもなく、オレンジ色というか山吹色というか黄色。
ただの水ではない水が出るのでは? と引っかかったのだった。ひねったら透明の水が出たし、飲むのではなく、手洗いだからあまり問題ないだろうと、使ったけれど。

考えられるのは、
・下水処理水を再利用した“中水道”とか、未検査の井戸水とか、飲用不適の水が出る?
→下水処理場から遠く、井戸も見当たらない公園なので、違いそう。それ以前に、公共の場所で飲めない水が出るなら、もっと大々的に注意喚起するはず。
・オレンジジュース(ポンジュース)が出る
→サラサラした透明な液体が出たから違う。ここは愛媛県じゃないし、不作でオレンジが高騰しているし。
ちなみに、ポンジュースが出る蛇口、讃岐うどんのだしが出る蛇口をネットで画像検索した限りでは、ハンドルビスはどれも青だった。青森のリンゴジュースが出る蛇口は、色が分かる画像なし。京都府宇治市の小学校では、熱いお茶が出る蛇口が普通にあるそうで、それは(熱いからなのでしょう)赤のようだ。


ネットで調べた。工場内など限られた場面では、飲用不適の水の蛇口に、黄色いビスを使うことはあるようだ。
「モノタロウ」に答えがあった。

「凍結防止水栓」ということらしい。

寒冷地では、冬に水道管が凍結して最悪破裂してしまう。対策として、水を少量出しっぱなしにするか、管を保温・加温するか、管の水を抜いて(水抜き)使用停止するかになる。
一般的には水抜き。電動で水抜きできるシステムもあるが、その設備投資ができなければ、手動で水抜き操作をするしかないと思っていた。

恥ずかしながら知らなかったもう1つの水抜き方法が、凍結防止水栓。
形状記憶合金によるサーモエレメント(でいいのかな?)が入っていて、一定以下の温度になると、電源不要で自動的に管内に残っている水を排出し、水抜きを行うもの。
実は、蛇口を見た第一印象で、ビスの色以外にも気になった点があった。

「スピンドル」と呼ぶのだろうか、蛇口本体とハンドルの間の縦長の管の部品が長い。すなわち、一般的な蛇口よりも本体とハンドルの間隔が長い(高い)。モノタロウで売っている凍結防止水栓も、同じ作り。この部分に仕掛けが入っている(蛇口本体は凍結防止でないものと共通らしい)。

これまでの思いこみでは、秋田市の公園では、凍結防止のため、冬というか晩秋から初春は、何か月も水が使えなかった。手動で水を抜いたままにしているのだと思っていた。
凍結防止水栓がある公園では、そうではなく、冬でも暖かい時は水が使えるのだろうか。
だとすれば、費用もさほどかかり増しにはなっていないだろうし、寒冷地の制約がある中、可能な限り、いつでも誰でも水が使える場所である公園にふさわしい装備であり、ありがたい。

秋田市の新しい水飲み場になった街区公園をいくつか確認したところ、近年更新された手洗い蛇口は、どれも凍結防止水栓だった。2011年辺り以前に更新されたところでは、青だったけれど。
保戸野八丁街区公園の水飲み側は青。構造上、凍結防止にできないのか
僕と同じように、使おうとして戸惑う利用者はいるのではないだろうか。ネット上では、松本城にあるらしい、黄色いビスの蛇口を、飲用不適ではないかと不安がる声があった。
秋田市でも説明がない。現地に表示するなり、ホームページで告知するなりはできると思う。

【24日追記】そもそも、凍結防止水栓=黄色は誰が決めたのだろう。JIS規格などではなさそうだし、青=水、赤=湯と比べて直感的でなく、この点も上手ではないと思う。水道業界としても、告知したほうがいいのでは。
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たけや お月見うさぎ

2024-09-18 23:12:11 | ランチパック
昨日の今日で恐縮ですが、お月見のお菓子の続き。
今年は、中秋の名月翌日の18日が十五夜。秋田市では、やはり薄雲に隠れてよく見えない。
18日夜に、いとく新国道店へ行った。月見菓子は撤収済みかと思いきや、今日が十五夜だからなのか、消費期限は今日までだからなのか、残っていた。

惣菜売場に、白い団子に粒あんをかけたのが、見切られずに数個。【24日追記・23日にいとく同じ持株会社傘下にある、タカヤナギのグランマート泉店で、同一と思われるものがまだ売られていた。てっぺんの1個だけ黄色い「お月見あんかけ団子」という名で、「お月見みたらし団子」もあった。どちらも430円。】
パン売り場では、半額の台が設けられていた。主なものは3品。
イオンにもあった、千葉恵製菓の小さいこしあん団子がたくさん。
いとくで取り引きが多い、日糧製パン(ヤマザキ系列、北海道)の3個入りウサギっぽい形のこしあんまんじゅうが、そこそこ。
そして残りわずかだったのが、
たけや お月見うさぎ 半額で税込み106円
地元・たけや製パン(ヤマザキ系列)からこんな商品が出ていたとは知らなかった。
工藤パン(ヤマザキ系列、青森)と違って、パッケージのシールには、しゃれたカラーのイラストやTakeyaロゴがある。だけど、色が違う2つの菓子が何なのかは、シール裏を読まないと伝わらない。
手で丸めているのか、いびつな形
2つとも、こしあんを上新粉で包んだもの、つまり大きめの「団子」ってことでしょう。
白と黄色は、それぞれ「うさぎ」178kcal、「つき」169kcalとされている。うさぎはやや細長く、焼印の目と耳入り。両者、着色料以外の原材料は変わらなそうで、月よりウサギのほうが大きいので、カロリーの違いはそのためだろう。
食べ応えあり
味や食感は、「これこそ、たけやの【24日追記・というよりも自分にとって“理想的な”】団子とあんこ」と思わせる、個人的にはベストなもの。両者で味は同じだったと思う。
たけやさんが秋田県民の嗜好を追求した結果なのか、子どもの頃から食べ慣れてきた味だからなのか。
昨日も触れたように、ホームページには未掲載だし、扱う店舗も多くはなさそう。せっかくいい商品があるのだから、もっとがんばってほしい。個人的には、たけやはパンより和菓子がおいしいと思っています。

【19日追記】たけやの月見商品では「十五夜大福」というのが以前からあって、今年も300円強で発売。円形の容器に、粉がついた大福が6個入る。白い5個は花びらのようにならび、その上に黄色が1つ載る。
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うさぎケーキ・月見だんご '24

2024-09-17 23:28:19 | ランチパック
2024年9月17日は中秋の名月。
秋田市では微妙な天候で月は見えないようなので、花より団子ならぬ“月より団子&ケーキ”で、月見のお菓子について。

秋田のスーパーで売られる月見菓子は、昔は地元・たけや製パン製品が圧倒的だったような記憶があるが、近年はそうでもない(彼岸のぼたもち・おはぎも同じ)。昔食べた、たけやの月見まんじゅうはおいしかった記憶があるのだけど。
たけやもなくはないが、それよりもあわしま堂(愛媛県)や千葉恵製菓(岩手県)のほうが多いかも。今年のイオン東北では、千葉恵製菓の団子やまんじゅうが30円引きになるアプリクーポンを配信していた。

あとは、山崎製パン、そして、青森から工藤パン。
※ヤマザキのホームページでは、月見商品は「販売期間:9月14日~9月17日」としている【10月1日追記・2024年10月15日の十三夜向けには「販売期間:10月9日~10月15日」となったが、仕入れる店はどれほどあるだろうか】【10月15日追記・秋田市内のイオンでは、十三夜商品は特になさそうだった。】。なお、秋彼岸商品は「販売期間:9月16日~9月22日」。

工藤パンのホームページに掲載されている月見関連商品(彼岸商品と重複されるおはぎ等は別として)は、
「スペシャルうさぎ」のいちごクリーム、モカクリーム、バナナクリーム、「月見だんご(8入)」、「月見まんじゅう(8入)」、「月見まんじゅう(栗入り粒あん)6入」、「月見大福(6入)」、「月見大福・まんじゅう詰合せ」「月見おはぎ(栗あん・粒あん)」、「うさぎケーキ・モンブラン」、「うさぎケーキ・月見だんご詰め合わせ」
「スペシャルうさぎ」は、半円形のスポンジでクリームをサンドした「スペシャル【18日追記・提携関係にあるヤマザキ「イチゴスペシャル」等と同趣旨の商品】」に、ウサギの目と耳を入れたもの。「月見おはぎ(栗あん・粒あん)」は黄色と茶色(黒?)のまん丸のおはぎが3個ずつ。特に表記がないまんじゅう・だんごは、いずれも粒あんかと思われる。

ハッピー・ドラッグ秋田保戸野店では、16日時点で、「スペシャルうさぎ」のバナナクリーム、「月見だんご(8入)」、「月見まんじゅう(栗入り粒あん)6入」を売っていた。あとはヤマザキの1個売りの月見大福・まんじゅう程度。

17日のイオン東北・イオン秋田中央店では、たしかたけやはなさそうで、上記、千葉恵に混ざって、【18日追記・その他、カスタードクリームを使ったような洋菓子系もあった】
持ち帰る途中で盛大にひっくり返ってしまいました【18日追記・でも崩壊はせずタフ】
うさぎケーキ・月見だんご詰合せ 税込み484円
KUDOPANのロゴはなし。名称「洋菓子・和生菓子詰合せ」、常温保存、消費期限9月18日、ケーキ230cal×1個、だんご白43kcal×7個、黄色42kcal×1個。

2019年に同名商品をアップしていたが、その現在の姿。ケーキが白からピンクに変わって、少し値上がりして、カロリーが減っているので少し小さくなったようだ。

ケーキのデザインも変わって、以前はそれ自体が目と口と耳が付いたウサギだったが、現在は、耳が短めのウサギの顔のチョコをくっつけている。経費削減か? ケーキのベースは中央部がドーム状に突出しており、前と同じで、「たぬきケーキ」などと共通のようだ。
(再掲)2019年版
味は、2019年版では、だんごは普通においしく、ケーキは懐かしい味であっさり、と記していた。
今回も、傾向は変わっていなかった。
ケーキは、パサつきはないがサクッとしたような、独特の食感で、嫌いじゃない。色に合わせてイチゴ味に変わった。フリーズドライのイチゴの破片らしきものが見える。【18日追記・イチゴ味としてわりと本格的】
どこからもリンクされていないようだが、公式サイトの商品紹介ページには「スポンジケーキにいちごクリームをのせ、いちごチョコでコーティングし、うさぎの形に仕上げました。粒あん入りの食べやすいサイズの白いだんご7個と、黄色いだんご1個をピラミッド型に積み上げました。」とある。「うさぎの形に仕上げ」てはいないと思いますが…

過去には、マックスバリュ泉店で売られていた。今年は不明だが、(マックスバリュの看板を掛け替えただけの)イオンスタイル茨島では、扱いがなかったようだ。というか茨島の月見商品は、千葉恵のものが少量あるだけだった。
期間限定な上、チラシに載らない限り、仕入れ・販売状況も分かりにくいのが、お月見のお菓子。10月15日の十三夜ではあまり売られないだろうから、また来年かな。
2024年のたけや製パンの月見商品について
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公園の水飲み場@秋田市

2024-09-15 22:41:11 | 秋田のいろいろ
秋田市の街区公園(児童公園)にある標準・共通のアイテム。
公園の名称を記した標柱は、かつては擬木に毛筆体で記されたものだったが、2013年頃の新設公園からは別仕様に替わっている。新設分のみで、擬木で設置済みのものはそのまま継続。
もう1つ、擬木のアイテムがある。標柱同様、少なくとも1980年代中頃には主流となっていた。
泉上の町街区公園

泉銀の町街区公園


水飲み場である。
“丸太”サイズの太い擬木に、上向きの水飲み用(飲水栓)と、下向きの手洗い・散水用の蛇口が付く。その水飲みの位置は高いので、踏み台として低い丸太が併設される。そして、それらが、木目調の円形の枠に囲まれて設置されるので1セット。
ちなみに、泉上の町街区公園の下向きの蛇口は、吐出口と回すハンドルが2つずつある、奇妙なもの。「双口水栓」などと呼ばれ、片方にホースをつなぎっ放しにして、もう一方を手洗いなどに使えるということのようだ。

鈍くさかった子どもの頃、この踏み台に上がって水を飲むのが、高さと狭さによる足元の不安定で怖かった記憶がある。今思えば、高さをもっと下げることはできなかったのか、あるいはもっと広い面積の踏み台にできなかったのか。それに、写真でも分かるかと思うが、枠の中に土や砂がたまってしまうことも多く、いつもジャリジャリしていた記憶。


そんな擬木の水飲み場は、数を減らしている。
秋田市が段階的に進めている、公園のリニューアル工事(2022年度の例)時に、新しい水飲み場に更新されているため。
2010年度施工 保戸野街区公園(保戸野八丁。戦前の政治家・町田忠治生誕地跡、元市長公舎隣)
グレーの石のような材質の、L字型の水飲み場。
踏み台も枠もないが、擬木時代と機能は変わらない。周りが汚れることもなさそう。国土交通省「都市公園の移動等円滑化整備ガイドライン」に適合し、車椅子でも使える。昔の考えもしくは技術では、こんな物は作れなかったのだろうか。
上の写真のものは、株式会社サカヱ(東京都)というメーカーの製品のようだ。材質は「擬石タマミカゲ(イナダ)」。
2018年度施工 保戸野八丁街区公園(枝垂れ桜がきれい
近年の設置分は、同じメーカーっぽい、ややコンパクトなものに切り替わった。

ところで、上の2公園の水飲み蛇口は、擬木と同じ、昔ながらのタイプ。吐出口は球状で、側面に、水を出したり止めたりする時に回すハンドルが付いている。
ただ、ハンドルの形状は異なり、先に設置されたはずの保戸野街区公園では、大きなレバー状。保戸野八丁街区公園では、手裏剣のようなとがった部分が3つある昔ながらのもの。
その後の設置分では、
2023年度施工 保戸野千代田町街区公園
こちらは保戸野八丁街区公園と、路面のブロックも含めてそっくりだが、水飲み蛇口は違う。
見たことないタイプ
蛇口全体が、鳥が翼を広げたような形状。翼の部分が、というかハンドルと吐出口が一体化していて蛇口全体が、回転する。株式会社水生活製作所(岐阜県)の「パドル3 マウスガード」という製品のようだ。ユニバースデザインをうたっていて、たしかに手裏剣ハンドルよりは容易に回せるものの、なんだか水がバシャバシャ飛び散って、手が濡れやすいような気がした。吐出量の微調整もしにくいかも。保戸野街区公園のような、長いレバータイプのほうが使いやすいのでは。うまく水を出せなくて、下手すれば頭から水をかぶってしまうのは、昔からあるあるではあるけれど。


この新しい水飲み場を使おうとして、戸惑うことがあった。続く
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まばらな横断歩道

2024-09-12 18:52:18 | 秋田のいろいろ
焼肉レストラン南山跡から「泉いちょう通り」を北へ進む。信号のある交差点、横断歩道のみで信号のない交差点が続く。
泉南二丁目・三丁目・泉中央五丁目・六丁目の境には、押ボタン式信号。
南から
さらに北へ進んで、遊歩道・ハミングロードと交わる、泉中央五丁目と六丁目の間の押ボタン式信号。
北から
路面の横断歩道の白線(道路標示)が、後者のほうがまばら。
道路幅は同じはずだが、白線は前者は7本、後者は3本。白線の太さは同じで、白線どうしの間隔(白線と白線の間の無塗装部分の幅というか長さ)が広く空いているかのように見える。
前者の横断歩道

後者の横断歩道
警察庁は2024年7月、横断歩道の白線の間隔を拡大できる規則改正を行った。さっそくそれが実行された、わけではない。
※この改正は、白線の本数を減らすことによる経費削減が狙い。45~50センチ間隔だったのを90センチまで拡大できることにした。すべての横断歩道が対象ではなく、視覚障害者の安全(白線を頼りに横断歩道の位置を認識する人は、白線が少なくなると分かりづらくなる等)に配慮し、視覚障害者用設備がある横断歩道限定での実施。この押ボタン式信号は設備がないので、そもそも対象外。

後者の横断歩道をGoogleマップストリートビューでさかのぼると、2020年8月時点では、7本引かれていた。2022年10月には、うち4本が薄れており、その後にほぼ完全に消えてしまったことになる。
同じ道路の同じ時期でも、線が消えたり消えなかったするのは、道路工事等により線が引かれた時期が違うからだろう。

道路標示の規格・仕様については、警察庁の規則等のほか、各都道府県警察がより細かく定めていて、県によって多少異なる(横断歩道手前のひし形の予告マークの例)。
秋田県警察本部の場合、2019年2月付「道路標示塗装等工事仕様書」によれば、横断歩道は白い部分も黒い部分も、ともに45センチしか認められていないように読める。ただ、実物を見ると、黒い部分ほうが若干、狭いような気がしなくもない箇所がある。
ちなみに車両用の停止線の太さは30~45センチとされている。

消えた4本は、両方向の車線の、普通自動車の走行位置(わだち)と一致している。道幅と、45センチ間隔かつ太さ45センチの白線の位置関係が災いした。
この状態では、(仕様書通りの施工であったならば)白線は135センチ間隔になっていることになる。

仮に、この横断歩道に間隔拡大を適用して線の本数を減らした場合、わだちと白線がズレることによって、白線が消えにくくなる効果が有り得るケースはありそうで、たしかに経費削減にはなるのかも。少なくとも45センチ間隔にこだわる必要はないのかもしれない。
ちなみに、仮にここで白線を90センチ間隔とした場合、白線は4本か5本、引かれることになると思われる。


このさらに北、泉北三丁目・四丁目の、泉外旭川駅入口・泉交番前の押ボタン式信号。
左手前角が交番、右折で泉外旭川駅
ここは白線が9本あったようだが、ここでも消えつつある線がある。駅へ右左折する車線が分かれていることもあり、薄れかたが複雑。


横断歩道が薄れた2つの押ボタン信号では、停止線もほぼ消えてしまっている。道路管理者(秋田市)管轄のセンターライン等はくっきり見えていることもあるせいか、運転者としては少々戸惑うこともあるようだ。赤信号を認識し、止まる意思がありそうな車でも、「どこで止まればいいの?」といった感じでぎこちなく止まる場面を2度目撃した。

いちばんいいのは、白線の現状を細かく把握し、薄れたら早急に引き直すこと。だが、秋田中央警察署管内だけでも莫大な横断歩道があるのだからそれは難しい。雪国秋田では、積雪時に白線がまったく見えなくなることを思えば、白線なんて…と考えることもできなくはないかもしれない。
だけど、ここは住宅地で通学路でもある、車両交通量が多い道路。警察も住民・道路利用者も、もうちょっと気にかけることができるかもしれない。
【10月4日補足】同じ時点で同じ道路内の、信号機のない横断歩道では、白線がほぼ消えていない。信号機の有無によって、白線引き直しのタイミングや頻度を変えているようだ。
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元・焼肉南山

2024-09-07 21:00:22 | 昔のこと
秋田市中央地域・保戸野(ほどの)地区の北寄り、千秋トンネルと新国道を結ぶ「保戸野学園通り」と、新国道の東を並行する「保戸野みその通り」~「泉いちょう通り」が交わる信号機付き交差点。住居表示では、保戸野千代田町、保戸野原の町、保戸野すわ町、保戸野鉄砲町の4町の境界。
秋田では多い無名交差点であるが、そこそこ主要な交差点かもしれない。他県なら「附属中学校西」とか「聖園短大北」とか命名されそうな。会話でこの交差点を伝えたい時、どう言えば通じるか。

この一帯は、お店がそこそこ多い。どの道路も、1980年代に整備されたもので、その後、住宅に混ざって店ができた感じ。
そんな経緯を見てきた者としては、数年前の秋田朝日放送の情報番組「サタナビっ!」で、(たしか)みその通りを指して「保戸野のメインストリート」と称していたのは、ショックだった。保戸野のメインストリートといえば、江戸時代から続く通町(と大工町)じゃないの? いや、実情として、そしてこの40年で生まれたり引っ越して来たりした人にとっては、そのほうが適切なのか…などと。
2023年7月には千代田町のガソリンスタンド跡に、秋田県再進出(2022年に11年ぶり)した「シャトレーゼ保戸野店」がオープン。だから、「シャトレーゼの交差点」で通じるかもしれないが、厳密には、この交差点から2件隣の小さい交差点の角に面しているので、不正確。
永年営業しているところでは、クリニック2件(1件はすわ町側角。もう1件は原の町側の交差点に面していない元・靴量販店)があるが、地元住民以外には通じにくそう。
それと、原の町側角の「ローソン秋田保戸野原の町店」。1997年秋田県初進出したローソン1号店の1つなのだが、ここはローソン密集地帯なので、「ローソンの交差点」では少々まぎらわしい。
ちなみに、鉄砲町側角は駐車場。

そして、千代田町側角が本命かも。
「中国料理 甜甜酒楼(てんてんしゅろう)」がある。のだけど…【15日追記・店舗の看板の一部は「中国東北料理 甜甜」表記。】
仮囲いが設置されていた
2024年7月20日で閉店したとのこと。
最近は、週に1度はここを通っていたのに、気付かないでしまっていた。状況からして、建物ごと解体されるのだろう。【23日追記・コメント欄の通り、解体ではなく、改装など別の工事が行われていそうな感じもする。要観察。】

甜甜酒楼に行ったことはなかったが、評判や人気は悪くなかったようだ。秋田では珍しい「刀削麺」も出していたらしい。
刀削麺は、昔「なるほど!ザ・ワールド」で、中国のものを見て知ったような記憶がある(「空飛ぶ空芯菜炒め」も見たけど、それはタイらしい)。日本上陸は1995年と、歴史は浅いそうだ。
そんなわけで、閉店前の秋田市では、「甜甜(酒楼)の交差点」で通じることがあったかもしれない。
ただ、上記の通り、我々、近場なのに行ったことがない者にとっては「千代田町にある、原の町のローソンの向かいの中華料理屋」程度の認識。
むしろ「南山(なんざん)の交差点」のほうが通じるかも。

甜甜酒楼の建物は、かつて「南山」という焼肉店だった。多くはないが、行ったことがある。
1980年代中頃~後半辺りに、新築でオープン。けっこう永く営業していたが、いつの間にか閉店して、中華料理店になっていたという感じ。
南山時代の建物の外観は、白っぽいグレー一色(のタイル張り?)。時期的に、秋田市立中央図書館明徳館(1983年開館)と、どことなく通ずるものがあったような。「南山」は朱色もしくは赤のカキッとした手書き文字のロゴだった。
南山閉店後に改装されて、一部外観が変わった。
また、交差点角には、おそらく南山時代からシュロの木が植えられていた。2012年10月のGoogleマップストリートビューでは2本あって、平屋の建物=車両用信号機程度の高さ。2022年10月でも変わりないが、2023年8月には2本とも姿を消していた。

ネットの断片的な情報。
・甜甜酒楼は2008年11月15日オープン?
・南山から甜甜酒楼に直接替わったのではなく、その間に他の店が(複数?)入っていた?【22日追記・いただいたコメントによれば、他の焼肉店や洋食系の店が短期間入っていたらしい。】
・南山は2004年10月25日~2004年12月2日の間頃に閉店?

・往時は「焼肉レストラン 南山グループ」というフレーズを使っていた。
言われてみればそうだった。他に南山という店はなさそうなのに、どうして「グループ」なのかと疑問だったのを思い出した。
ウェイバックマシンで当時のホームページを見ると、秋田の南山があった当時は、京都市左京区に「南山グループ本部」があった。2004年始時点では、秋田、名古屋、滋賀、京都、福岡、大分、長崎に店舗があることになっている。2004年の春以降、大分や長崎、そして秋田の店がなくなった。
南山グループは「南山レストラン事業協同組合」を指すらしく、「南山グループは、飲食業を天職として愛し、この仕事を生業として日々精進する、 小規模飲食店主らによる事業協同組合です。 」などとあった。
1965年に大分県中津市で飲食店(洋食店?)を創業。後に焼肉レストランに転向して、飲食店経営を目指す人を指導して、のれん分けを進めた。「そののれんわけ店舗が集まって結成されたのが「南山レストラン事業協同組合」です。南山グループは、1981年4月、農林水産省からの認可を受けて「事業協同組合」として再編成」。
創業者は、2001年に病気で引退、2011年に84歳で亡くなった。2000年代は牛海綿状脳症(BSE)などもあって、経営が苦しかったらしい。

各地の南山グループの店舗名は、「○○店」が多かったが、秋田の店は「秋田南山」というのが正式だったらしい。地域ごとに運営会社が存在することもあり、秋田南山は「(有)レストラン南山」が運営していたらしい。詳細は不明だが、秋田県には「(有)サンユー企画 」というのも存在。

2004年当時のURIは、実は現在も有効で、運営者の所在地も同じ。ただ、南山グループや協同組合の名はなくなっている。
2024年時点の運営者は「株式会社きたやま南山」で、店舗は京都の1店のみ。昔とは、店の雰囲気もだいぶ違ったようだ。
現在掲載される「沿革」では、1971年から全国展開し、そこに「大分県、福岡県、鹿児島県、長崎県、山口県、滋賀県、愛知県、山形県、岩手県、秋田県、福島県」とある。秋田の保戸野でない場所に「1971年時点」で店があったのかもしれないが、そうではなく、「最終的に」記載された県に店舗があったという意味ではないだろうか。また、「運営会社として㈱きたやま南山(当社)設立」は1979年としている。

ともかく、秋田市にあった焼肉南山の面影がなくなろうとしている。そして、交差点の場所がさらに説明しづらくなりそう。

【8日画像追加】
北・泉いちょう通り側から、交差点方向
タイルは南山時代から変わっていないはず。上の写真右後方・建物の北側に駐車場があった。
囲いのすき間から、店舗玄関
玄関は東辺中ほど。建物地際の御影石や、床面のタイルも南山時代のままだろうか。


【10月10日追記】10月9日時点では、上部の外壁が取り払われて、鉄骨がむき出しになっていた。
11月16日までに、更地になった。続きはこちら
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2024.10バスダイヤ改正

2024-09-03 20:11:39 | 秋田のいろいろ
秋田中央交通の秋田市内一般路線バスのダイヤ改正が、2024年も10月1日に実施される。
昨2023年は、規模としては中規模くらいに感じたが、「乗務員不足の解消と乗務員の労働負担軽減のために」と理由を掲げて、マイナー路線の廃止と、特に土日祝日を中心に減便が行われた(詳細)。さらに、11月には五城目営業所が担当する新国道経由五城目線の大幅減便が実施されたほか、実は中央交通としては他にも廃止したかった路線があったことが分かった。

2024年度に入って、秋田市地域公共交通協議会の資料で、2024年秋にも廃止路線・系統があることが明らかになった。一方、その議事録の中で、中央交通側と思われる出席者が、
「運転士不足については、昨年より状況は改善された。今後急激な退職がなければではあるが、今年10月には廃止する系統の効果も含めて、総運行本数は市の交通局と合併してから初めて増加に転じる予定である。」※秋田市交通局(秋田市営バス)の中央交通への移管は2000年代に段階的に進められ、2006年3月完了。
と発言していた。
なお、話がそれるが、近い将来、秋田市内の路線バス網が大幅再編されることも明らかになっている。詳細はこちら


2024年9月2日・月曜日の朝に、中央交通公式サイトにダイヤ改正の内容がアップされた。
今回は特に理由の言及はなく、昨年同様、新時刻表への変更点の朱書きはなし。しかも、変更がまったくない路線も、時刻表がアップされているようで、変更点の把握が大変だった。したがって、見落としや勘違いがあり得ます。

ひと通り見た感想としては、総合的には小規模か。
たしかに増便は少なくないが、多くもない。2022年改正の水準に戻るということではない。
大幅な減便等はないが、部分的減便や最終便の繰り上げも、一部で実施される。土日祝日ダイヤは、どの路線もあまり手が入っていない。昨年廃止されかけた、添川線なども手つかず(ひと安心?)。
大学病院に通うようになった者としては、平日の手形山団地線など、もう若干、本数があってもいいように感じなくもないが、そのまま。
廃止路線・系統では、代替便が設定されるものもある。しかし、大野線、南大通り経由日赤病院線、茨島環状線では、それらしきものはなく、廃止直前の運行時間帯からも分かるように、やはり免許維持路線的存在だったのかとの思ってしまう。

多くの路線で、数分~数十分の時刻移動がありますが、ここでは取り上げないことにします。
※以下、掲載順、路線名、バス停名は、運行事業者による告知とは異なるものがあります。秋田駅西口を「駅」、土日祝ダイヤを「土日」と記します。表記する時刻は、旧ダイヤでの始発バス停発車時刻を原則とします。
※利用の際は、各自、公式な情報で充分に確認してください。

車庫(営業所)発着各路線の秋田駅西口分割
大川反車庫または臨海営業所~県庁または長崎屋バスターミナル~西口~各方面 と、秋田駅西口を越えて通しで運行されていた系統が、すべて西口で分割される。一般路線バス全便が西口起終点となり、「秋田駅西口経由」=西口を途中バス停とする運行がなくなる(羽後交通や空港リムジン、中心市街地循環バスは除く)。
2022年から一部路線で実施され、今年度の秋田市地域公共交通協議会で軽く発言があったが、残っていたものがすべて対象。路線名だけ挙げると、太平線、赤沼線、仁井田・御所野線、仁別リゾート公園線、秋田温泉線。

分割後、(駅には用がなくて)各方面から県庁方面などへ行き来したい人は、駅での乗り換えが必須になる。定期券はともかく、都度支払いでは、運賃の通し計算制度がないため、初乗り運賃を2度取られることになってしまう。
秋田市では、乗り継ぎ運賃制度を検討中だとは言うものの、そうであれば、制度を導入した上で、運行を分割するべきだろう。順番が違うというか、市と中央交通の連携が相変わらず取れていないというか…【4日補足・利用者数としては駅で乗降する客が圧倒的に多く、通し乗車は少ないのが事実ではあるが、皆無ではない。運行分割にはバス会社側の事情があってやむを得ないのだろうが、配慮が足りない。】

一方、見方を変えれば、路線によって駅を越えた通し運行の有無が違い、地域間で見れば不公平だったとも言える。
朝夕は別として、昼間も駅を越えて運行する路線が多かったのは、もともと中央交通が運行していた方面が多く、市営バスから移管された路線では少なかった。したがって、遠く岩見三内や御所野から、県庁まで1本で行き来できたのに対し、外旭川、保戸野、茨島・旭南辺りからは乗り継ぐか歩くかしないとならないという意味では、不公平。


●目立った変更がある路線を中心に詳細
・新国道経由 五城目線 変更なし
五城目営業所の人不足は解消されていないのか。
後述のように、新国道経由土崎線が多少増便される。五城目線が抜けた穴埋めの意味がありそう。

・新国道経由 追分線 西口~新国道~土崎~飯島~追分~天王グリーンランド
平日
駅11時20分 減便  下り7本/日
天王グリーンランド7時17分(15分続行便を統合)、19時20分(最終) 減便  上り8本/日、最終は17時50分に

新国道経由 土崎線 西口~新国道~土崎~飯島北
平日 駅17時10分飯島北行き 飯島北7時35分(=追分線の同時刻が廃止) 増便
土日 駅11時20分、14時45分、17時10分 土崎駅10時15分、12時15分、15時50分 増便


太平線 西口~手形山崎~大学病院~岩見三内
平日 駅11時00分 岩見三内12時03分 減便   5往復/日

松崎団地線 西口~手形山崎~大学病院~松崎団地
平日 駅10時45分 松崎団地11時22分 増便  下り5本/日、上り6本/日


赤沼線 西口~手形山崎~大学病院~南団地~東口
平日
駅12時10分、13時10分、17時50分(中央道路・県庁経由直通車庫行き廃止代替?) 増便  11本/日
東口7時25分(始発、中央道路・県庁経由直通車庫行き廃止代替)、12時00分、13時50分 増便  10本/日


広面・御所野線 東口~桜~日赤病院~イオンモール秋田~中央シルバーエリア
平日下り
東口9時10分、11時30分、13時20分 増便
7時45分日赤止まり→御所野行きに
  現 14本/日(うち日赤止まり6本/日)→改正後 17本/日(5本/日)

平日上り
御所野8時50分、10時10分、12時45分、14時20分 増便
日赤始発8時10分 減便(御所野始発が7分後続行)
  現 15本/日(うち日赤始発6本/日)→改正後 18本/日(5本/日)

土日 御所野始発は30分前後の時刻移動あり


桜ガ丘線 東口~横森~桜~桜ガ丘~大平台三丁目
平日 東口17時50分 大平台三丁目7時20分 増便(中央道路・県庁経由直通車庫行き廃止代替)  9往復/日


牛島経由 御野場団地線
平日
17時45分【4日訂正】13時40分 増便  下り11本/日
御野場6時40分、【4日訂正】14時10分、18時40分(最終) 増便  上り13本/日

土日 御野場8時00分(始発) 増便  上り5本/日(下り4本/日変わらず)【4日訂正・変更なし】

仁井田・御所野線 西口~牛島~御野場~イオンモール秋田
平日
駅12時30分 増便 下り11本/日  最終21時20分→20時20分
イオンモール秋田発13時40分 上り12本/日  最終22時15分→21時15分

土日 下り最終21時20分→20時20分 上り最終22時15分→21時15分
なぜか、とても遅い時間に運行されていた最終便が1時間繰り上げ。秋田市内(秋田県内?)でいちばん遅い時間のバス。
10月以降は、平日土日とも、駅21時47分→大川反車庫22時03分の県庁経由がラストランナー。繰り上がった御所野発の最終便が、車庫へ戻る運用だと思われる。

大住・みなみ野団地線 西口~イオン秋田中央店前~大住団地~牛島西四丁目
平日 駅15時10分 増便  下り7本/日(上り6本/日変わらず)


・県庁・川尻経由 新屋西線
平日 駅16時40分栗田神社前経由 新屋13時25分県営住宅経由 増便


・県庁経由 中央交通線 西口~県庁~大川反車庫
平日・土日、上下とも最終便繰り上げ(上記、仁井田御所野線繰り上げ関連か)
駅22時47分(車庫23時03分着)→21時47分、車庫20時55分→19時55分

・県庁経由 県立プール線
平日 駅15時30分【7日訂正】16時30分(最終) 減便(最終15時30分に)  下り7本/日(上り6本/日変わらず)


2019年から2024年の各改正における、便数の変遷について
2024年10月の行き先表示の変化について
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