この記事に続いて、年末年始の弘南バスいろいろ。
2016年の弘前でブームだったそうなのが、
「ふらいんぐうぃっち」「ようこそ、魔女の街「弘前」へ」
弘前へ魔女の修業に来た少女が主人公の「ふらいんぐうぃっち」という漫画がアニメ化(日本テレビほかで放送、多くの局で既に放送終了)され、舞台の弘前へ聖地巡礼に訪れる人が多かったそうだ。原作者も弘前の人。
作中にも登場するらしい(?)弘南バスや弘南鉄道では、ラッピング車両の運行、バス停の装飾、キャラクターによる車内放送(現在は終了)も行われた。
写真は一般路線バス用の中型バスへのラッピング。「50707-2」号車で、どこかの中古で元は土手町循環100円バス専属。ラッピング開始当初も土手町循環で使われていたそうだが、この時は学園町線に入っていた。
おそらく、前回伝えたように循環バスに新たな中古車が入ったことにより、押し出されて一般路線に転じたのだろう。
作品はよく知らないけど、せっかくなのでご紹介
弘南鉄道大鰐線の車両のラッピングも見かけたが、そちらのほうが一部ドア部分も使うなど、ダイナミックで見応えがあると感じた。
弘南バスでは、車体全面を使ったラッピングはほとんどない。やりたがらないのか、何らかの事情でできないのか。
狼森(おいのもり)行き
外板がだいぶ傷んだ、三菱エアロミディ。前だけにドアがある、弘南バス自社発注車。
「青森22か904」「30501-2」だから、1993年製。
同型の「905(おそらく30502-2)」も相馬行きで目撃。
今年で24年目の車両。そういえば、秋田中央交通にも1993年製のエアロミディが残っている。秋田市営バスから譲渡された、オートマの元291号車。ただし、これはヘッドライトやテールランプの形状が異なる。1993年9月にモデルチェンジされたので、弘南バスはそれ以前、秋田市営はそれ以後(年末のはず)に導入したことになる。
テールランプは高い位置に小さな「バス協テール」
モデルチェンジ前の丸いヘッドライトの車は、かつては多くの街で見かけたが、今はほとんど見かけなくなった。
中央交通では秋田市営バスから譲渡された1992年製のうち1台(元274号車)が2015年までがんばっていた。青森市営バスでも数年前には走っていたが、どうしているだろう。
中央交通の子会社では、スポーツクラブ所有の自家用バスを受託運行しているが、そのうち1台も同世代。ヘッドライトはモデルチェンジ前、テールランプはモデルチェンジ後という仕様だが、路線車より走行距離はずっと少ないはず。
やっぱり弘南バスは物持ちがいい。
この車、中ドアがないことと、屋根にマーカーランプがあることを除けば、外観は元秋田市営バスのエアロミディとほとんど変わらなくて、ちょっと懐かしい。車内の床は、おそらく板張り。秋田市営バスのものは樹脂製だった。
今は弘前営業所所属だが、昔は別の営業所に配置されており、乗る機会はほとんどなかったはず。
前ドア・前輪の上に、
小さな「MMC」。秋田市営バスにはなかった
当時は、バス・トラックが三菱ふそうとして分社化される前。三菱自動車はCMなどで「MMC」とコールしていた。
秋田市営バスの同世代の車には、車体やリアウィンドウにはメーカー名の表示が一切なく、他社と比べて控えめだと思っていた。弘南バスでも、それは同じようだが、この「MMC」が小さな自己主張。
※この後、2017年9月時点でも904はまだ走っている。その他も含めてエアロミディの状況。
富田大通りの「弘大農学生命科学部前」バス停。
(再掲)上り側
以前は、上下両側とも「農学部前」だった頃からの、旧・標準タイプのポールが立っていた。
(再掲)こんなの
今回行くと上の写真のように、両側とも、赤い枠が目立つ、新・標準タイプに更新されていた。しかも、
なんかくっついてる
ソーラーパネル付きのLED照明。
向かってくるバスから見える面で、時刻表を照らすように設置されている。
2016年4月18日の陸奥新報に「バス停にソーラー照明で安全快適に/弘前」として取り上げられていた。
昨年4月13日に「弘前市内の主要なバス停7カ所に蓄電式ソーラー発電LED照明を設置した。乗客に安全、快適なバスの待ち時間を過ごしてもらうことが目的。」とのこと。
ここ以外はどこのバス停なのかは不明だが、あまり費用をかけずに、サービス向上ができそう。街路灯・防犯灯の役目も果たすことだろう。秋田のバス会社も見習ってほしい。
なお、隣の「弘前大学前」は以前のままで、上り側は電照式、下り側は旧・標準タイプ。下り側は大学前、農学部前とも乗車する人は多くないと思うが、どちらかと言えば大学前のほうが多そうだから、そっちに照明を付けたほうがいいような気がしなくもない。※その後、大学前の上り側はこのタイプに更新された。
以下は写真なし。
2014年に、車内放送広告がかなり増えていた。
今回は若干減った印象、スポンサーや内容の入れ替わりもあった。
弘前バスターミナル前では、美容室の広告は継続ながら、電話番号の語呂合わせ「さんぱちむごむご」はカット。「理系志望の弘高生諸君」の塾は撤退し、別業種に代わっていた。
上代官町の天賞堂も撤退。
弘前大学前では、なんとフクロウカフェの広告が登場!
場所は駅向こうの城東のほうらしいが、弘前にフクロウカフェがあって(秋田にはないよね※)、バスで広告が流れるとはびっくり。
「いいらしいですよ」というフレーズもあったかな。
※秋田では、その後2017年4月28日秋田市泉に「秋田初」のふくろうカフェがオープンした。
城東環状100円バスに乗ったら、さくら野へ買い物に行く、高校生と思しき女性2人組の会話が耳に入った。
「この辺(環状バス沿線)に住んでる人っていいな。バスが100円だから」とのこと。
彼女は駅の西側(弘前公園側)に住んでおり、通学にはバスを乗り継がなければならず、料金が高い上、本数が少ないので、うまく乗り継ぎできず、学校から乗り継ぐバス停まで走ったこともあったとか。
城東環状バスは、駅東側の住宅地をルートに含んで、朝から夜まで運行されており、駅東側においては一般路線バス同様の役割を担っている。そうした点を考えれば、たしかに料金の面でもダイヤの面でも、弘前市内ではバスが利用しやすいエリアではある。
実際のところは自家用車を使う人が大多数なんだろうけれど、弘前だけでなく秋田市などどこの街でも、こういう視点で、街の住みやすさを考えることも必要だろう。
弘前の話題は続きます。
2016年の弘前でブームだったそうなのが、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/45/b1df1cc3795830d807f33e66d4b08a27.jpg)
弘前へ魔女の修業に来た少女が主人公の「ふらいんぐうぃっち」という漫画がアニメ化(日本テレビほかで放送、多くの局で既に放送終了)され、舞台の弘前へ聖地巡礼に訪れる人が多かったそうだ。原作者も弘前の人。
作中にも登場するらしい(?)弘南バスや弘南鉄道では、ラッピング車両の運行、バス停の装飾、キャラクターによる車内放送(現在は終了)も行われた。
写真は一般路線バス用の中型バスへのラッピング。「50707-2」号車で、どこかの中古で元は土手町循環100円バス専属。ラッピング開始当初も土手町循環で使われていたそうだが、この時は学園町線に入っていた。
おそらく、前回伝えたように循環バスに新たな中古車が入ったことにより、押し出されて一般路線に転じたのだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/31/8e2153490ed31b2a3e8f225dbcc9e861.jpg)
弘南鉄道大鰐線の車両のラッピングも見かけたが、そちらのほうが一部ドア部分も使うなど、ダイナミックで見応えがあると感じた。
弘南バスでは、車体全面を使ったラッピングはほとんどない。やりたがらないのか、何らかの事情でできないのか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/3c/50f34e9ec168f44209dc6f69d2ca5932.jpg)
外板がだいぶ傷んだ、三菱エアロミディ。前だけにドアがある、弘南バス自社発注車。
「青森22か904」「30501-2」だから、1993年製。
同型の「905(
今年で24年目の車両。そういえば、秋田中央交通にも1993年製のエアロミディが残っている。秋田市営バスから譲渡された、オートマの元291号車。ただし、これはヘッドライトやテールランプの形状が異なる。1993年9月にモデルチェンジされたので、弘南バスはそれ以前、秋田市営はそれ以後(年末のはず)に導入したことになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/05/1bc44ed8aa13b2a3120427b6d7123c66.jpg)
モデルチェンジ前の丸いヘッドライトの車は、かつては多くの街で見かけたが、今はほとんど見かけなくなった。
中央交通では秋田市営バスから譲渡された1992年製のうち1台(元274号車)が2015年までがんばっていた。青森市営バスでも数年前には走っていたが、どうしているだろう。
中央交通の子会社では、スポーツクラブ所有の自家用バスを受託運行しているが、そのうち1台も同世代。ヘッドライトはモデルチェンジ前、テールランプはモデルチェンジ後という仕様だが、路線車より走行距離はずっと少ないはず。
やっぱり弘南バスは物持ちがいい。
この車、中ドアがないことと、屋根にマーカーランプがあることを除けば、外観は元秋田市営バスのエアロミディとほとんど変わらなくて、ちょっと懐かしい。車内の床は、おそらく板張り。秋田市営バスのものは樹脂製だった。
今は弘前営業所所属だが、昔は別の営業所に配置されており、乗る機会はほとんどなかったはず。
前ドア・前輪の上に、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/be/032e570d82c9eb849f07872a9305b03c.jpg)
当時は、バス・トラックが三菱ふそうとして分社化される前。三菱自動車はCMなどで「MMC」とコールしていた。
秋田市営バスの同世代の車には、車体やリアウィンドウにはメーカー名の表示が一切なく、他社と比べて控えめだと思っていた。弘南バスでも、それは同じようだが、この「MMC」が小さな自己主張。
※この後、2017年9月時点でも904はまだ走っている。その他も含めてエアロミディの状況。
富田大通りの「弘大農学生命科学部前」バス停。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/53/512c2eacee897d3685b1833093ab64f7.jpg)
以前は、上下両側とも「農学部前」だった頃からの、旧・標準タイプのポールが立っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/9d/6a8ec8cffed03ae530c4b8c53270d8e3.jpg)
今回行くと上の写真のように、両側とも、赤い枠が目立つ、新・標準タイプに更新されていた。しかも、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/24/3985af2854383702031219c9702c0b0a.jpg)
ソーラーパネル付きのLED照明。
向かってくるバスから見える面で、時刻表を照らすように設置されている。
2016年4月18日の陸奥新報に「バス停にソーラー照明で安全快適に/弘前」として取り上げられていた。
昨年4月13日に「弘前市内の主要なバス停7カ所に蓄電式ソーラー発電LED照明を設置した。乗客に安全、快適なバスの待ち時間を過ごしてもらうことが目的。」とのこと。
ここ以外はどこのバス停なのかは不明だが、あまり費用をかけずに、サービス向上ができそう。街路灯・防犯灯の役目も果たすことだろう。秋田のバス会社も見習ってほしい。
なお、隣の「弘前大学前」は以前のままで、上り側は電照式、下り側は旧・標準タイプ。下り側は大学前、農学部前とも乗車する人は多くないと思うが、どちらかと言えば大学前のほうが多そうだから、そっちに照明を付けたほうがいいような気がしなくもない。※その後、大学前の上り側はこのタイプに更新された。
以下は写真なし。
2014年に、車内放送広告がかなり増えていた。
今回は若干減った印象、スポンサーや内容の入れ替わりもあった。
弘前バスターミナル前では、美容室の広告は継続ながら、電話番号の語呂合わせ「さんぱちむごむご」はカット。「理系志望の弘高生諸君」の塾は撤退し、別業種に代わっていた。
上代官町の天賞堂も撤退。
弘前大学前では、なんとフクロウカフェの広告が登場!
場所は駅向こうの城東のほうらしいが、弘前にフクロウカフェがあって(秋田にはないよね※)、バスで広告が流れるとはびっくり。
「いいらしいですよ」というフレーズもあったかな。
※秋田では、その後2017年4月28日秋田市泉に「秋田初」のふくろうカフェがオープンした。
城東環状100円バスに乗ったら、さくら野へ買い物に行く、高校生と思しき女性2人組の会話が耳に入った。
「この辺(環状バス沿線)に住んでる人っていいな。バスが100円だから」とのこと。
彼女は駅の西側(弘前公園側)に住んでおり、通学にはバスを乗り継がなければならず、料金が高い上、本数が少ないので、うまく乗り継ぎできず、学校から乗り継ぐバス停まで走ったこともあったとか。
城東環状バスは、駅東側の住宅地をルートに含んで、朝から夜まで運行されており、駅東側においては一般路線バス同様の役割を担っている。そうした点を考えれば、たしかに料金の面でもダイヤの面でも、弘前市内ではバスが利用しやすいエリアではある。
実際のところは自家用車を使う人が大多数なんだろうけれど、弘前だけでなく秋田市などどこの街でも、こういう視点で、街の住みやすさを考えることも必要だろう。
弘前の話題は続きます。