広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

ジャンプ!

2009-03-31 20:37:56 | 動物・植物
以前ネコが崖上りし、先日は増水して水没していた河川敷。その後水位は戻り、きれいな流れに戻っていた。草の新芽も伸びている。

その中州に、崖上りしていたのとは別のネコがいた。サビネコっていうのか、黒に茶色のグラデーションの入った毛色。しっぽは短い。

間にせせらぎがあるから安心しているものの、こっちを気にしている。

中州の端へ移動し、タイミングを伺うような雰囲気。これは… カメラを連写モードにして待機。
ジャンプ!

着地
後ろ足をぴんと伸ばした跳躍、前足からの滑らかな着地。美しい!


こちら岸に来たから、引き続き僕を警戒はしているが、興味もあるようで逃げずに近づいてきた。

立ち止まって地面の匂いをかいだりキョロキョロしたり。

黒ジャガーや黒ヒョウか何かみたいでかっこいい。

最接近。触ろうとすると少し歩みを速めた。

最後に振り返って。崖上りせずに遠回りして階段で堤防へ戻ったようだ。

前回に続いて、今度はジャンプする決定的瞬間を撮影できた。やっぱりネコの敏捷さはすごい。
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冬? 春?

2009-03-29 20:37:20 | 秋田の季節・風景
先週の秋田は冬に戻った天候で、屋根や木がうっすら白くなったことも何度かあった。秋田市で3月下旬にこれだけの雪が降るのは珍しい。
ご近所のサザンカに積もった雪。
朝日を浴びてすぐに融けてしまったのは春らしい。庭のバナナ虫には厳しい寒さだったはずだが、乗り切って日向ぼっこしていた。

恒例の雄物川堤防へ。
秋田大橋茨島側。向こうに見える橋が羽越本線。

川面近くへ下りられるようになっている。
右が秋田大橋。対岸左の三角の建物は美術工芸短大、奥にテレビ塔が並ぶ大森山。


秋田大橋の下から下流を見ると雄物新橋と河口の風力発電所。風が強く風車がぐるぐる回る。

水辺で工事が行われており、カエルの柵が並ぶ。
ウインクしてるのが多いが、よく見ると両目を開けているのも混ざっている。
秋田県の秋田中央道路のトンネル工事現場にはこれの猿バージョンがあったが、なんで猿なのか分からない。こっちは川だからカエルなのは理解できる。

羽越本線近くまで行って振り返る。
左側に男鹿半島の寒風山がうっすら見える。
曇っているのに男鹿半島が見えて変な天気だと思っていたら、晴れてきて、今まで見えなかった太平山までも姿を現す。
コンテナがほぼ満載の貨物列車が通過。
札幌発福岡行きで、秋田を通る貨物列車でいちばん南まで直通する便。

上流の方は天気が悪そう。
上空の黒い雲から地面に向って雲状のものが下りていて、北へ動いて行った。下では雪が降っているのだろうか。
こういう雪が降ったり晴れたり微妙な天気も冬でなく春ということなんだろう。

河川敷は国交省、堤防のサイクリングロードは県の管理。
この前、河口からの距離を示していたカッパの看板で、3.4キロ地点だけ絵が違う(笑っている)のを見つけた。そこから2区画上流の3.6キロと3.8キロ地点まで行ってみたが、他と同じ口を閉じたカッパ。笑顔のカッパは隠れキャラなのか?

市街地に戻って、選挙ポスター掲示場。(以前の記事

坂の途中の掲示場も3選挙のものが揃って設置された。等間隔なのはもちろん、勾配に合わせてきれいに階段状になっていて美しい。丁寧な仕事だ。

別のポスター掲示場。まだ告示前の市長選の掲示場に何か貼られていた。

5番6番の区画をふさいで秋田市選管と「秋田市明るい選挙推進協議会」連名の投票啓発ポスターが掲示されていた。「秋田市長選挙 投票日4月12日」とあり、同日投票の2選挙は別であくまでも市長選に投票してねということらしい。

掲示板欄外に「この掲示場は、秋田市長選挙の候補者以外の方は使用できません」とあるように、例え選管といえども候補者のポスター以外の物は貼れないのだと思っていたが、違うのだろうか。
掲示区画の数は、予想される立候補者数よりも多く設けて、余ってしまうのが普通なので(逆に足りなくなったら問題だ)、こういう風に有効利用するのはいいとは思う。でも、報道では秋田市長選には3人が出馬予定とされていて、5・6番区画を使うことはないのだろうが、それはあくまでもマスコミの予想。ないとは思うけど告示日に突然、別に2人が立候補したらどうなるんだろう? 告示前から貼るのはフライングだと思う。
この周辺の他の掲示場にはこのポスターは貼られておらず、ここだけ。もしかして町内会が勝手に貼ったとかじゃないでしょうね…【3月30日追記】ここからやや離れた別の掲示場にも同様にポスターが貼ってあった。確認した限りではこの2か所だけ。

ともかく、これが許されるのなら、前回記事にした掲示板の材質(秋田杉間伐材)とリサイクルについての"宣伝”も表示できるのではないだろうか。掲示板に印刷してある文言も、各市町村の条例などで規定されているらしく、全国一律の法律ではないらしいし。選挙が終わったら提案してみようかな。
※続きはこちらの記事で。
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青森産スナック

2009-03-28 23:33:55 | 津軽のいろいろ
青森県ではリンゴばかり摂れるわけではない。ナガイモやニンニクも県別生産量が全国一。今回はそれらを使ったスナック菓子をご紹介。
前からニンニクチップス的なお菓子を青森県内各地の観光地の土産物屋で見かけて少し気になっており、弘前駅の駅ビル内のお土産屋さんで購入。
「青森限定元祖にんにく揚げせんべい」125g 525円
十和田市の「タカチホ」というメーカーの製品で、袋の正面に「類似品にはご注意」とある。
その後、改札口横のキヨスクには、よく似た包装だが、別物があった。
「青森のにんにくせんべい」125g 525円
さっそく類似品の登場か?
こっちは弘前市の「シラノ」という会社が販売者になっているが、欄外の「受注センター」のフリーダイヤルには「ラグノオささき」とある。店の値札も「ラグノオ」表記。ラグノオならよく知ったメーカー。そういえば「ラグノオのニンニクせんべい」というフレーズをどこかで聞いた気もしてきた。食べ比べしようと、こちらも購入。

ここで「ラグノオ」について。
明治17年創業の和菓子屋が起源で、現在は洋菓子がメインで「ラグノオささき」となっている。和洋生菓子も作るが、日持ちのするお土産向き菓子も手がけ、リンゴをまるごとパイにした「気になるリンゴ」やリンゴソースの入った萩の月みたいな「いのち」が有名。本社は弘前市だが、青森県内と岩手・秋田両県北部のスーパー内に店舗を展開するほか、北海道や中国にも関連会社があるようだ。(昭和40年代には秋田市広小路にも店があったそうだ)
一部製品はキヨスクや道の駅のお土産屋でも買え、秋田駅のキヨスクでも「パティシエのりんごスティック」などを扱っている。

では、タカチホの製品から。
同社は長野県に本社のあるお土産品を開発・製造するメーカーで十和田にあるのはその営業所だ。
「田子産にんにく100%入り」とある。ニンニクの一大産地、青森県の田子町(たっこまち)の原料を使っているわけだ。
原材料表示を抜粋すれば「馬鈴薯澱粉、えび、たまねぎ、にんにく、キムチエキス、とうがらし」など。
紙袋の中にアルミ袋が入っており、それを開けるとニンニクの香りが漂う。

ニンニク味のえびせんべいだ。「かっぱえびせんフレンチサラダ味」(今も売ってるのかな?)みたいな味の粉がかかっている。硬めのせんべいはエビの香りと味も強く、後でニンニク味が利いてくる。かすかにトウガラシの味もする気がするが、あまり強くない。

シラノ(ラグノオ)の方。同様に「田子町産にんにく100%使用」で、「原料供給元/JA田子町」とのこと。

原材料表示の抜粋は「馬鈴薯澱粉、にんにく、えび、砂糖、魚肉すり身(スケソウダラ)、キムチパウダー、唐辛子」など。タカチホではあったたまねぎがなく、逆に砂糖と魚肉が入っている。原材料名は割合が多い順に記載する決まりだが、ニンニクの順番が向こうは5番目、こちらは3番目なのも違う。

向こうより柔らかくて食べやすく、よりスナック菓子的な感じ。「やめられない止まらない」状態になってしまう。エビやトウガラシの味はタカチホ製よりも薄く、ニンニク感が強い。

どちらが元祖かなんて無粋なことは置いておいて、僕としては「せんべい的なタカチホ、スナック菓子的なラグノオ」という印象で、ラグノオの方が好き。

注意点は両者とも、かなりの量のニンニク分が含まれているらしく、調子にのって食べ過ぎると、のどが乾いて寝られなくなるので、間違っても1人で1袋を一度に食べることはなさらないようお願いしたい。部屋の中と口がニンニク臭くなるので、嫌いな方の前や外出前は食べないことをおすすめします。
なお、ラグノオにはカレー味バージョンもある。

最後にもう1つキヨスクで買ったもの。
「青森ながいもっくる」55g 315円
ラグノオささきの製品(こちらは発売元も同社)。名前からして北海道土産のジャガイモの某製品のナガイモ版と連想がつく。
青森県産ナガイモを100%使用し、原材料は「長いも、植物油、食塩」のみでシンプル。

ジャガイモの某製品と比べると硬い。ただ、若干甘みがあり、かすかに粘りも感じた。油で揚げてもナガイモだ!

安くて手軽な青森らしいお土産でした。
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4度手間の時刻表

2009-03-27 18:15:18 | 秋田のいろいろ
以前も何度か取り上げた秋田県中央部のバス会社の話。バス離れや厳しい経済状況の中、多数の低採算路線を抱えていて、ご苦労されているはずだ。廃止・減便や値上げもあるが、その原因は、バス会社よりも長きに渡って車重視をしてきた自治体と住民のせいでもある。だから、我々がもっとバスを利用して、もり立ててほしいのが僕の願いではあるのだが、このバス会社に対しては不満もある。

それは簡潔に言えば「客を思いやる気持ちに欠け、客の立場での案内ができない」こと。
以前、休園中の動物園行きの表示がある不思議な時刻表の記事を書いた。ほかにもいただいたコメントへの返事の中で「クレームや間違い指摘のメールを送っても、返信がなく、間違いだけはちゃっかり修正されてしまった」ことに触れた。
僕としては他にも指摘したいことがあるのだが、返事がないので受け取ってくれたのか検討してくれているのかすら分からないのだから、送る気が失せた。向こうも迷惑に思っているのかもしれない。だから、ブログのネタにさせてもらいます。
※ただ、繰り返しますが「多くの人にできるだけバスに乗ってほしい」思いは変わりませんし、このバス会社の現場の運転士さんは特に最近、丁寧な接客・運転をする人が増えたように感じており、がんばっている社員もたくさんいるのでしょう。決してバスに乗るなと言っているのではないことはご理解ください。

江戸時代から続く商店街、秋田市の通称通町。通町に2つあるバス停のうち、秋田駅寄りの「通町」停留所は、新屋・割山・茨島環状・将軍野・神田・添川・泉ハイタウンの各路線が通過する。このため運転本数が比較的多く、秋田駅からの初乗り運賃区間(現在は140円)の端でもあるので、秋田駅から歩いても15分程度ではあるが、バス利用者がけっこういる。僕も真冬、真夏、荷物の多い時など利用している。いずれもかつては秋田市交通局の路線であったが、廃止に伴いこの民間事業者に譲渡・移管された。

通町から秋田駅に向かう上り便は、各方面から集まってくるので、ダイヤは等間隔ではない。たいてい5分も待てば来るが、2台続行で来たり、10分以上来ない時間帯もある(だから本数がもっと多い、歩いて数分の交通公社前から乗った方がいい場合がある)。そんなわけで、時刻表なしで利用できる停留所とはちょっと言い難くバス停に掲示してある時刻表を確認しなければいけない。
通町から先のバス路線は一本道で、全て秋田駅が終点。経路が違う便や終着地が異なる便は1本もない。だから時刻表は1枚で済むはずだが、なぜか1つのポールに4枚も掲示されていて、どれも微妙に表の形が違う。仮にABCDの記号を付けてご紹介する。
A 新屋線と割山線
B 神田線と添川線
C 将軍野線と茨島環状線
D 泉ハイタウン線
このバス会社は秋田市内に3つの営業所を持つが、路線毎に担当営業所が決まっていて、1つの路線を複数営業所で担当することは少ない。その割り振りは、秋田市交通局から移管された年度毎に割り当てているような傾向がある。これを踏まえて4枚の時刻表を見ると、移管年度・営業所別に掲出されているのが分かる。
C:2001年移管で秋田東営業所担当、A:2002年移管で臨海営業所担当、B:2005年移管で臨海営業所の中型車担当、D:2006年移管で臨海営業所の中型車担当(交通局最後の路線)

ここでお暇な方は、シミュレーションにおつきあいください。
今は「 平日 13時05分」とします。通町から秋田駅までバスで行こうとしていて、時刻表をチェックしてみましょう。
時刻表A(写真が見にくくてすみません)では次は13:23。Bは13:18。Cは13:30。Dは13:03が行ったばかりで次は13:33。ということは、次に通過するのは間があって13:18

このように時刻表を探すだけで4倍の手間がかかり、その後に「時刻順に並び替える作業」を乗客の頭の中でやらせられる。行き先や経由地が違うのなら分けた方が見やすい場合もあるが、こういうふうに同じ場所に同じ経路で行く時刻表が4つに分かれていて便利と思う乗客がいるだろうか。バス会社が1枚の時刻表内にまとめて掲示するべきだ。

今度は「サティ前」上り停留所。
同じ経路で秋田駅に行く秋田東担当の「御野場団地線」(写真左の欄)と臨海担当の「卸町経由新屋線」(右の欄)が通っている。相変わらず別の表だが1枚にまとまっており、どちらかでデータをまとめて印刷しているらしい。土日のダイヤ設定が異なるとはいえ本数が少ないのだから、乗客のためを思えば、もう1歩踏み込んで同じ表にまとめられないものだろうか。「時:分」という時刻形式だから、表計算ソフトで「並べ替え」すればできそうだけどねぇ。

現に旧秋田市交通局は1枚にまとめていた。
画像は通町隣の「秋田警察署(現秋田中央警察署)前」の2001年度のものだが、路線数は今の通町と基本的に同じ。
びっしりだけど、ちゃんと1枚に収まっている。スペースの関係か一部「10分毎」とあるのはちょっといい加減だけど、これなら、平日12:46の次は13:00まで来ない、など一目瞭然。懐かしいと同時にとても見やすい。
交通局の時刻表は早くにコンピュータ化され、枠が印刷された専用用紙にプリンタで停留所名や時刻を打ち出していたようだ(路線の多い停留所や交通局末期など例外あり)。写真の時刻表で他の路線もまとまっているのに上部に「新屋線」と記載されたり、この区間では無関係の「船場町経由」「通町経由」などが印字されているのはこの事情と思われる。右下に途中停留所名が印字されてるのは親切。

さらに参考までに青森県弘前市の弘南バスを引き合いに出させてもらう。厳しい経営状況の地方民間バス会社なのは秋田と同じ。
電話番号部分はぼかしを入れてあります
あいにく本数の多い停留所の画像がなく、閑散路線のものの抜粋だが、秋田市営バス形式で同じ経由・行き先は1つの表にまとまっていたはず。
秋田市営バスも弘南バスも1つの路線を複数の営業所で担当する(つまり○分発はA営業所、×分発はB営業所など)ことが多く、秋田の会社のように○○線は××営業所だけで受け持つという形態ではない。
逆に○○町バス停は××営業所というように「バス停の担当」が決まっているようだ。市営バスの時刻表には交通局本庁のほかに中央営業所の電話番号が併記され、弘南バスでは桜ヶ丘案内所の電話番号が記載されている。交通局には当時2つの営業所があったし、弘南バスは弘前市内だけでも4つの車庫と周辺市町からの乗り入れもあるので、問い合わせ先を明確にしようという姿勢が見える。市営バスでは「忘れ物等連絡先」とあり具体的だし、弘南バスの「お気軽にお電話下さい」という表現が優しい。

一方、現在の秋田県中央部のバス会社は電話番号はおろか営業所名すら表示がない! 単に知らない(ノウハウがない)だけかもしれないが、不親切だ。(なお、最近一部で掲出されている時刻改正予告の紙には、営業所の連絡先が記載されている)
こういう不親切な時刻表が乗客との敷居を高くしてしまっている感じがする。「バス会社自らがバス離れをもたらしている」ということはないだろうか。

ところで、「秋田市地域公共交通協議会」なるものが「秋田市公共交通政策ビジョン」なるものを作ろうとしていて、2月にそのパブリックコメント(意見公募)が行われた。現在、それに対する協議会の考え・対応と合わせて秋田市交通政策室のサイトで公表されている。僕も何件か意見を提出し、この時刻表の件についても具体的な実例を挙げて触れた。このビジョンが絵に描いた餅にならないことを祈るが、それよりも目先のお話として来週の時刻改正の対応に興味がある。
実はこの協議会にはこのバス会社も参加している。ということは、バス会社側が「通町の時刻表に不満を抱いている市民がいる」ことを知ったはず。そして来週の4月1日には時刻改正が行われる。時刻表を貼り換える好機だ。新しい時刻表が1枚にまとまったらこのバス会社を見直してあげたいが、どうなるだろう。期待してますよ!
【5月22日追記】追記を忘れていたが、やっぱりダメでした。改正が小規模だったからか、時刻表のほとんどが貼り替えすらされなかった。
【6月13日追記】改正後初めてサティ前の時刻表を見てみると、駅行きが1つの欄にまとまっていた! 少し前進かな?
【9月15日追記】島根県松江市で、これと正反対の素晴らしい時刻表を見た(リンク先後半)。
【2010年4月2日追記】なんと通町も改善された
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杉の掲示板

2009-03-25 17:51:37 | 秋田のいろいろ
秋田県知事選挙が明日3月26日に告示される。投票日の4月12日には市町村長や議会議員選挙などと同日選挙になる自治体も多く、北秋田市は4重選挙になるという。秋田市でも市長と県議会議員補欠選挙が行われるので、3つの選挙が重なる。

選挙期間中といえば選挙カーの音とともにポスター掲示が街の風景の定番。秋田市内でもいつもの掲示場(掲示板)設置工事が始まり、そろそろ3枚が揃った。

秋田市以外の方は、この掲示板に違和感を覚えるのではないだろうか。
googleで「選挙ポスター掲示板」などで画像検索すれば、多くの画像は白く塗装した掲示板だ。このように木目が見える無塗装の掲示板は少数派。弘前市も確か白かったし、テレビで見た北秋田市も白だった。最近は金属(アルミ)製のものもあるらしい。
中央の県議選用は板を継ぎ足したのが分かる
ポスター掲示場は知事選のような複数市町村にまたがる選挙でも各市町村選挙管理委員会が設置するそうで、材質や表面加工もそれぞれの判断次第のようだ。
秋田市の無塗装の板が普通だと思ってきた僕にとっては、わざわざ白く塗装するのが無駄に思えてしまう。

秋田市の掲示場には秘密があった。
秋田県のサイトの県民からの意見を紹介するコーナー(http://www.pref.akita.jp/pref_voice/show_detailpage.htm?serial_no=644)で、県の回答の中に「(前回の2005年)4月に行われた知事選挙においては、横手市、鹿角市、山本町、美郷町でアルミの材質で掲示板を作成しました。また、秋田市においては、県産品利用の観点から秋田スギの間伐材の合板を利用して掲示板を作成しています。(中略)木材を使用した場合もチップにして圧縮の上、再度合板を作成するなど基本的には再利用されております。また、近年は、市町村によっては、発注にあたり、再利用を図るための条件を付すなど、再利用に努めております。」とある。

先日、駅前のバス乗り場を秋田杉で装飾する事業を紹介したが、こんなところでも秋田杉が活用されているとは知らなかった。秋田市でリサイクルがされているかは分からないが、無塗装だとリサイクルしやすそう。

それを知って掲示場を見ると、板の感じが違い、いかにも合板らしいものから木目が美しいものまで差がある。
市長選。赤っぽい

知事選。木目が鮮やか
材料や製造時期の違いなのだろうが、今回見た数か所では、先に設置された知事選は黄色っぽくて木目がきれいで市長選や県議選は白っぽかったり赤っぽく木目があまり出ていない傾向がある。改めて見るときれいだ。

掲示場の裏を見られる場所があった。
エコマーク付き。秋田市内に工場のある製材会社が作っているようだ。

「秋田県産優良木材」マーク。何だかよく分からないが、品質は良さそう。
わざわざお金を出してバス停に装飾するのもいいけど、どうしても必要な選挙掲示場に地元産のしかも間伐材を有効利用するというのはとてもいいことだ。ただ、まったくPRしていなくて市民でも知らない。市外の人には「塗装もしないで秋田市はケチだ」と思われてしまいそうだ。
秋田杉の間伐材を使っていることと使用後のリサイクルについて掲示板面に記載できないのだろうか。選挙に関係ないことは表示できない決まりなのかもしれないが、何らかの方法で告知すればいいのに。秋田杉という秋田の象徴的なモノを使っているのに、裏面でしかそれが分からないなんて、もったいない。
※続きはこちらの記事で。

旭川沿いの橋のたもとの傾斜になっている道路に面した掲示場。(真ん中が開いているのは県議選の掲示場が未設置なため)

裏から見ると、足の長さをうまく調整して水平にしている。プロの仕事だ!

掲示場同士のすき間に注目
多くの掲示場は3つの掲示場の間隔を調整し、等間隔に設置しているが、ここは県議選と市長選の間にビミョーなすき間…

先日の秋田テレビのニュースによれば「掲示場は各市町村の有権者数や面積で市町村ごとの枚数を割り当て、今回の知事選では最多は秋田市の662基、最少は大潟村の9基」とのこと。秋田市内では、前の選挙では掲示場があったと記憶している場所に今回はなかった所がある。毎回見直しをしているんだろうか。
ちなみに今回紹介したように掲示場は学校・保育所・児童公園など公共施設の前が多いが、民間所有の土地に設置する場合は、選管から所有者に土地借用のお礼があるのだとか。石けんの詰め合わせ程度のギフトらしいけど。
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Akitaいろいろ

2009-03-24 19:42:00 | 機械モノ(デジカメ以外)
Mac OS Xには、Dashboard(ダッシュボード)という小規模アプリケーションを実行する機能がある。携帯電話の「ウィジェット」または「ガジェット」と同じ機能だそうだ。
ドックを拡大
画面下にアイコンが並ぶ「ドック」をクリックし、ダッシュボードを実行すると画面が暗くなり、その上に登録した機能が表示される。辞書や単位換算など10種類ほどがプリセットされ、ユーザーの好みのものを表示できるが、初期状態では4種類が表示されていた。左は電卓、下はカレンダー、右はアナログ時計。
デスクトップ全体
今回取り上げるのは上。「AccuWeather」というアメリカの気象会社提供の天気予報のようで、地点を指定してから使う。「City, State or ZIP Code」とあり、ZIPコードとは郵便番号らしいが、日本の郵便番号はだめなようだ、「akita」と都市名を入力(日本語不可)。

すると4つも候補が出てきた。上「アキタ-シ」と3番目「アキタ」でどちらも秋田市のことらしい。「弘前」とかそれなりの規模の都市はこういう形で2種類の候補がでるようだ。「Done」をクリックすると表示された。
「アキタ-シ」と「アキタ」
現在の天気・気温と週間予報が出るらしい。週間予報の気温は標準では予想最高気温しか出ないが、地点設定画面の「Include lows in 6-day forecast」にチェックすると最低気温も表示される。気温は初期状態では華氏なのはアメリカらしい。
この時は雪。紙吹雪のような雪が舞っていてきれい。週間予報の水曜は雪、金曜は雨だろうか。
アキタ-シとアキタでは天気マークは同じだが、温度が微妙に違う。ちなみに、日本の気象会社発表のものと比べたら、マークの傾向は似ていたが、気温は差が大きかった。信用していいものか…
今日の秋田は一時激しく雪が降った。その時のもの。
ウインドウに積もっている。最低気温も表示させた
実際の積雪量でなく、降り方で変わるのだろうか。雪と雨両方のマークはみぞれ?

これを見ていると、アメリカと日本の天気予報の文化の違いが見えてきた。
まず、最低気温が重用視されていない。最高と最低がセットという日本の常識では考えられない。
あとは天気のマーク。日本では雨は傘、雪は雪だるまだが、こちらは降ってくるものの絵。考えてみれば空から傘や雪だるまが降ってくるわけじゃないから、この方が理にかなっている。みぞれも表現できるようだし。
「時々」や「のち」は表現されないのだろうか。この辺りは大雑把。

今度は「Akita」の検索結果の2番目。北海道にアキタがあることになっている。調べたら最北端、稚内の宗谷岬から南へ80キロほどの内陸、音威子府(おといねっぷ)の近くに「枝幸郡中頓別町字秋田」という場所はあった。そこなのだろうか。
北海道のAkita(2つ上の2枚の画像と同時刻)
表示させると秋田市と天気の傾向が違う。でも表示されている気温が道北にしては高く、実際のアメダスデータともずれている。一体どこなんだ?

ここで秋田の本荘と男鹿を想定し「honjo」「oga」で検索。ちなみに旧「角館」町はあるのに、平成の大合併で誕生した「仙北」市をはじめ「由利本荘」「大仙」ではヒットせず(鳥取の大山は出た)。認知度が低い…
埼玉県の本庄は有名だが、他にも5か所「ホンジョウ」があるらしい。

「男鹿半島」もヒットしたが、佐賀、三重、イタリア、ナイジェリア、ニジェール、フィリピン、トーゴにも「オガ」があるらしい。(岐阜のOgaki-Shiは大垣市)

もうちょっと遊んでみる。北極圏にあるロシアの「ベルホヤンスク」は世界でいちばん寒い町だとか。Wikipediaで英語の綴りを調べて入力。
ひぇ~ マイナス30度。最低気温はマイナス40度!!

最後に「Akita」の検索結果のいちばん下の「Akitan」。ナイジェリアのオグン州にある町だ。読みは分からないが、「アキタン」だろうか? 秋田県のマスコットの名前にいいかも? 赤道の少し北の海の近くで、州都の「アベオクタ」よりも隣の州にある首都「ラゴス」に近い町らしい。情報を表示させる。
暑そう!
晴れの場合、夜間は太陽でなくリアルな月が出る。満ち欠けで影もできる。
半月。背景が紫色なのは時間帯のせい?
予報は雷らしきマークか晴れのどちらかのみ。気温は25度から30度前半。日本で言う「連日の熱帯夜と真夏日」だ。熱帯雨林気候で今が乾期の終わりでいちばん暑い時期らしい。雷はスコールだろうか。

ナイジェリアは治安があまりよくないようだが、秋田にンを足したAkitanには親近感を抱いてしまう。どんな街なんだろう。向こうの人も「JapanにAkitaっていう街があって、気温はマイナスで雪が降ってる。氷の家に住んで犬ぞりが走ってるんだろうか」なんて想像していてくれるような、平和な街だといいのだけれど。

Macを使った世界旅行ごっこでした。
【9月18日追記】久しぶりに地点を検索してみたら、Akitanやベルホヤンスクが検索されず、秋田も1種類しか候補に出ない。情報提供がYahoo!(アメリカの?)に変わったようで、そのせいではないだろうか。
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医療モール・増水

2009-03-23 17:19:22 | 秋田の季節・風景
お彼岸が明けたのに、今週の秋田は冬に逆戻り。朝は0度前後まで下がり、昼でも雪が舞う。市内を散歩。

秋田大学や秋田高校から泉地区の天徳寺方向に向かって、手形からみでん交差点・如斯亭前を通って旭川に架かる旭川橋を渡ると押しボタン信号があり、左にJA新あきたの直売所「彩菜館」、右後方(橋が高くなっていて下をくぐる道がある)に旭川幼稚園がある。
幼稚園の左隣、信号の真横で工事が行われている。
駐車場の一部と2つほどの建物はすでにできているが、敷地内部でほかにもいくつかの建物が作られている。看板を取り付けるポールがあるので、コンビニとかお店が集まったショッピングモールでもできるのだろうか。それにしては、坂道の関係でやや奥まって道路から見えにくく立地が悪そうだし、店舗とも造りが違う気がする。

「いずみメディカルモール」という看板があった。先週の新聞で「泉地区に医療機関が集まった秋田市初の“医療モール”ができる」という記事を見たがそれのようだ。記事によれば、110台分の駐車場を囲んで整形外科・眼科・耳鼻咽喉科・調剤薬局とさらにもう1件募集中の合わせて5つの医療機関がまさにショッピングモールのように集まった空間になるとのこと。4月1日の薬局を皮切りに順次(眼科は9月だそうだが)開業するそうだ。きっかけは、整形外科が利便性の高いここへの移転を決め、土地を所有する建設会社との交渉の段階で、建設会社側から提案があり実現したそうだ。
その整形外科だが、すぐそば、JA直売所の裏にまだ新しそうな立派な建物を構えて患者で賑わっている。たしかに裏道なので、車では入りにくいかもしれないが、壊してしまうのだろうか。もったいない。
開業医は駐車場が狭く車で行きにくいところも多いし、秋田は薬の院外処方が進んでいるそうだが、薬局に行くのが二度手間に感じることもある。でもこういう形態なら、効率がいい。周辺は大学生やお年寄りの多い住宅地でもあるので、歩いて行く人にも便利だろう。内科や食べ物が買える店もあればベストなんだろうけど。

旭川の堤防を下流へ。雪融け水か昨日の雨か、濁って水かさが増している。
奥羽本線の鉄橋の下
橋脚に流れてきた枯れ草が引っかかっている。雪が舞う中、貨物列車が来た。

EF81の後継の「EF510」というここ数年で増備され始めた秋田ではまだ珍しい機関車が引いているけど、後ろの貨車(コンテナ)が3つだけで寂しい。新しい機関車もパワーを持て余しているだろう。
東京発秋田止まりの列車だから途中で荷物を下ろした後で、しかも休日に東京を出てきたので荷物がないのだろう。週の半ばならもっと長いはず。
積んでいるのは緑色の珍しい形のコンテナだ。土とか産廃が入っているのかもしれない。
ネコが崖上りをしていた河川敷
増水してせせらぎの部分と本流の区別がつかなくなりそう。
「鏡の松」と対岸のケヤキ
紅葉シーズンの画像と比べると増水が分かる。
雪融けシーズンは遅かった気がするけど、暖冬の結果だろうか。
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弘前駅弁?

2009-03-22 20:00:52 | 津軽のいろいろ
前も少し書いたけれど「駅弁」の定義には諸説あり、特に近年は遠隔地へ輸送される駅弁や空弁の登場により、一層あいまいになっている。

現在、奥羽本線弘前駅には駅弁がないことになっているはずだが、実際には、狭い待合室内のさらに狭いキヨスクのレジ横に、青森駅の駅弁と地元料亭製のおにぎりがわずかに並んでいる。
10年以上前は、確か東北地方で広く展開する「伯養軒」が駅弁を売っていたが、駅舎改築と前後して撤退したはず。その後一時地元料亭のなかなかおいしい駅弁“らしきもの”が売られていたこともあったが、今は同社はおにぎりだけ。一方で倒産した伯養軒を引き継いだ「ウェルネス伯養軒」(トンカツのさぼてんの会社の傘下らしい)の青森支店製造の青森駅弁が売られることになり、いちおう2社共存のようだ。


秋田市のスーパー(先日閉店したスーパーランドヤマト)で、2月末に駅弁フェア(というほどでもないが)が行われ、見慣れない「弘前駅弁」があったので買ってみた。
「弘前の春 桜子」1050円
「期間限定販売 桜の季節のお花見弁当」という長いサブタイトルとともに、製造元を見てびっくり。「吉田屋」という八戸の業者だ。三味線をイメージした包装のロングセラー「八戸小唄寿司」や鉄腕ダッシュでTOKIOが絶賛したという「いわし蒲焼風弁当」など、海産物系の八戸駅弁としては有名なお店。

ネットで調べると、少なくとも昨年の東京の駅弁大会では売られていたようだ。
個人的にはこういう駅弁の売り方は好きじゃない。普段から弘前駅でこの業者が駅弁を売っているのならいいが、僕は一度も見たことがない。
それに東京の人は八戸も弘前も関係なく「遠くの青森の駅弁だから」と買ってしまう(しまわせる)のだろうが、青森県の東西(南部と津軽)のライバル関係にあるような街同士で、片方の街の業者がもう一方の街の名を冠した商品を売ってしまうのはどうなんだろう。ともかく食べてみる。

桜子さんが弘前にお花見の一人旅をしたという設定らしい。ということは桜子さんは八戸の人か?
カニやエビのちらし寿司とおかずの弁当。ごはんもおかずもピンクっぽい。淡い色できれいなではあるけど、おかずの色合いは地味。
タケノコや菜の花、そして桜の塩漬けと春らしい素材。
ホタテが入っているのはこの製造元らしいけど、食材と津軽や弘前との関連性が感じられない。「弘前」を謳うなら月並みだけどリンゴの甘煮でも入れればいいのに。
【3月23日追記】ネットで検索すると「リンゴ酢の酢飯を使用している」という複数の情報があった。でも今回食べた商品にはそのような記載はなかったと思うし、原材料表記のそれらしき物は「酢飯」「醸造酢」「りんご由来原材料を含む」だけで、分からない。リンゴ酢を使うのをやめてしまったのか、使っているのに表示していないだけ(法律上は問題ないだろうが)なのかだろうが。

味は悪くはない、というかおいしい。でも女性向けなのかもしれないが、値段に対して量が少ないので、申し訳ないがまた買いたいとはちょっと思えない。というか買いたくても弘前で売ってないし、どこで買えるんだ?

近い将来の東北新幹線新青森開業に向けて、正真正銘弘前製の駅弁が出てくれないかな、と思ってしまう。
【12月21日追記】新青森開業を1年後に控え、弘前駅舎改築5周年を迎えた2009年12月から、地元仕出し店が「ばっちゃ御膳」という駅弁を平日10個、土日祝日20個の限定で通年販売を開始した。
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雪・こも・河童

2009-03-21 12:28:13 | 秋田の季節・風景
最近の秋田市内の風景から「雪・こも・河童」のキーワードで。
今年は雪が少なかったが、市街地でもまだ残雪が見られる場所がある。それはショッピングセンターなど大きな駐車場のある大型店の駐車場の一角。
イオンタウン茨島
こういう所は、少しでも雪が積もると全てをかき集めて、隅の10台分くらいの駐車スペースを犠牲にして数メートルの雪山にしてしまう。それが徐々に融けてこれだけになった。場所によっては雪解け水の“せせらぎ”ができている。
ほかにはお寺の日陰の軒下にも残っていたが、駐車場の場合は日当りでアスファルトなのですぐに融けそうだが、駐車場全部の雪を積み上げただけに量が多くて融けにくいということだろう。

「こも巻き(菰巻き)」
彼岸の墓参に行ったお寺のマツに巻かれていた。
コモは害虫に冬眠場所を“提供”し、暖かくなって動き出す前に取り外して燃やすことで害虫を退治しようというもの。雪囲いと並んで季節の風物詩でもある。秋田市の天徳寺が取り付けと取り外しをマスコミにリリースするのか、よく報道される。今年も先日の啓蟄の日に取り外す様子がテレビで流れたが、その中で、クモらしき生物がコモに潜っているのが映った。それを見て思ったのだが、コモの害虫退治効果ってどの程度なのだろう? クモなど益虫が入ってもいっしょに燃やされてしまうだろうし、コモ以外の場所で越冬する害虫だって大勢いるはず。

Wikipediaに記載があった。まずこもはマツの害虫のマツカレハの幼虫(マツケムシ)防除が目的。マツ以外の木では行わないようだ。
やはり、効果が疑問視されていて、兵庫県立大が姫路城で5年間に渡り調査したところ、マツカレハよりもクモやヤニサシガメという天敵の益虫の方が多く捕まっており、こもは逆効果であるという結果が出たそうだ。また、皇居外苑、京都御苑、浜松市などはこも巻きを中止しているという。

それはそうと、このお寺、春分の日にまだ巻いているのは遅いんじゃない? バナナ虫が動き出したように、コモの中の害虫も出てしまっているのではなかろうか。これではただの「越冬場所の提供」だ。それともお寺だから殺生をしたくなくて、ただの風物詩としてやっているのかな?

こも巻きの是非について

雄物川右岸(茨島側)、秋田大橋から羽越本線までの間の堤防。
手前は秋田大橋、奥が河口の風力発電
堤防上は歩道(正式には仁別・雄和サイクリングロード)、河川敷は「茨島河川公園」という名前で広場があり、運動や犬の散歩、釣りで訪れる人が多い。
高低感がうまく写真で表現できない
なんとなく金八先生が歩く、北千住の荒川の堤防と雰囲気が似ている。後ろに鉄橋、芝生の堤防、大きな川、堤防の下は住宅地だから。ちょうど卒業シーズンの夕方でいかにも「暮れなずむ町の~」といった感じ。川と線路が中学校の学区(山王・秋田西・城南)の境目なので、中学生は歩かないけど。

ところで、先日の雄物川河口の記事で、日本海からの距離を示したカッパの看板を紹介した。
その時は、旧建設省設置の看板は日本海「より」、国土交通省設置のものは日本海「まで」としていたが、そうではなく国交省設置のものに限っては、河口に向かう人が見る面が「まで」、その裏面の上流に向かう人の見る面が「より」と使い分けられていた。芸が細かい!
ただ建設省設置は河口に向かっているのに「より」だった。設置場所が少なくて遠く、再確認に行くことができないが、裏返ってしまったのだろうか。

そして国交省設置の物はカッパにバリエーションがあった!
この辺りは200メートル間隔で設置。
河口付近と同じ口を閉じたカッパ。
ところが羽越本線の橋梁付近、3.4km地点だけは、
口を開けて目も笑っている!!(裏面も同じ)
これより上流には行かなかったので未確認だが、秋田大橋から羽越本線までの間ではここだけがこの図柄。カッパのいたずらか?!
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お寺ネコ

2009-03-20 14:53:18 | 動物・植物
今日は彼岸の中日、春分の日。秋田市内は気温が15度を超えた昨日までに比べれば、くもりで風が強くやや寒く感じられた。
地域によっては正月にお墓参りをする風習の地域もあるようだが、秋田は雪が積もるためか冬期間はお墓に行くことは少ない。多くの秋田の仏教徒にとっては半年ぶりのお寺だ。

我が家は市内中心部のいくつかのお寺を巡る。その1つにて

ネコ! いつも本堂周辺に何匹かいる。お寺から餌をもらっているらしい。
もう1匹出てきた
お参りを済ませて戻ると、
もっと増えた!!
そこは玄関と水汲み場の前、人が通るよ。人が近づくと散り散りに。
「今日は人が多いねー」
警戒心があって触らせてはくれないが、好奇心は旺盛で、通る人や強風で何かが動く物音に敏感に反応してキョロキョロ。
草の香りも興味あり
草も生えてきたからやっぱり春だ。
カメラを持ったヤツにも興味あり

お墓が遊び場

お地蔵さんと
※秋の彼岸の様子はこちら
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春の鳥と虫

2009-03-18 18:41:39 | 動物・植物
以前は我が家の庭に来たキジバトをご紹介したが、今回はこちらの鳥。(汚いガラス越し+薄暗い場所なので鮮明な画像ではありません)
お隣の庭
後ろのふきのとう(秋田弁で「バッケ」)は秋田蕗なので、一般的なバッケより大きい。
左手前に地味な鳥がいる。ちょんちょんと跳ねて歩き回ってはくちばしで落ち葉を飛ばして土の中の何かを食べているようだ。

後ろ姿では柄がキジバトに似ていなくもないが、ハト体形ではないし、少し小さい。

これは「ツグミ」という渡り鳥。(以下Wikipediaより)シベリアなどから群れで日本各地に飛来して分散して越冬、春に再び群れで帰っていく。冬はほとんど鳴かず、「口をつぐむ」から「ツグミ」になったそうだ。田畑や雑木林のような明るい平坦な場所でミミズや虫などを探すようだ。雑食性で木の実も食べるそう。

この庭には毎年1羽来るし、秋田市内の別の民家の庭でも今頃の時期に見たことがあり、ウグイスのように目立つ鳥ではないが僕にとっては「春を告げる鳥」だ。

餌探しに夢中とはいえこちらに気付いていて、多少は警戒しているようだし、何せちょんちょんとすばしっこいのでうまく撮影できなかった。

そして、雪が降ってもバナナ虫(ツマグロオオヨコバイ)ががんばっていたヤツデの木の下。
いた!
日差しに誘われたのか、ゆっくりと歩いていた。
地面すれすれの葉の裏には集団で。
久しぶりの暖かさを満喫しているようだ。彼らは初夏が恋の季節。

確実に春になっている。
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柳原・古川添その後2

2009-03-18 17:32:06 | 秋田のいろいろ
前の記事はこちら
秋田市卸町の「古川添」交差点を久しぶりに通ったので、要望した件がどうなっているか見てみた。
まず、有楽町方面からの車線区分標識は、返事の通り設置に時間も費用もかかるのだろう、見た目には特に変化なし。

次に

ラウンドワン横の県道番号表示下の「柳原」という古い地名を省略した地点名表示の補助標識は、
「卸町」に修正済み。
看板自体の交換でなく上から貼っている。物を大事にするのはいいことです… ヘッドライトを反射しない材質のようだが、問題はないだろう。
※ここの旧地名は「柳原新田」だが、従来はそれを「柳原」と省略して表示していた。消えた地名がそのまま残っていては、旅行者等が地図で確認する際、役に立たないので、実態(卸町への地名変更)に即した表示にするよう要望していたもの。


「ふるかわぞ」なのに「Furukawazoe」とローマ字表記されていた信号機の表示は、

「e」の上に「i」を貼ってある。交わる国道側の信号機には表示そのものがないのは同じ。

最低限の費用で迅速に対応してくれてよかった。

ところで近くの市道でこんな案内標識を発見。

看板のサイズや色合いが時代を感じさせる。ローマ字表示がなく、手書き文字。昭和末期の設置だろうか。
市町村合併で市名としては消えた「本荘」「大曲」(現在は「由利本荘」「大仙」)が残る貴重な標識。このまま残してもいいんじゃないかな。
【6月13日追記】「由利本荘」「大仙」に修正されたことを確認。
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お土産新規開拓

2009-03-17 12:16:13 | 各地お土産・食べ物
北海道のお土産の続きです

途中で見かけた札幌の地下街の花畑牧場の直営店の開店&生キャラメル入荷を待つ行列。おいしいのは分かるけど、こうまでして買いたいものかな…(僕は行列が苦手です)ということで素通り。

前回はお土産を発売元のデパ地下直営店で買った話だったが、各社の物が揃ったいわゆる「お土産屋」も便利。特に札幌駅は充実している。改札横の「スーベニアキヨスク」もいいが、おすすめは「北海道さっぽろ『食と観光』情報館」内「北海道どさんこプラザ札幌店」という道のアンテナショップ。

この手の店は各県にあり、弘前公園そばの「ねぷた村」内みたいにそれなりのいい立地の所もあるが、秋田市のアトリオン地下(いわゆる産業会館)や富山駅近くのビルの上など、目立たない場所にあることも多いが、ユニークな品揃えで覗くと楽しい。
札幌は大通公園とは反対の北大側でやや目立たないとはいえ、駅構内の通路に面し、道内各地のパンフレットや軽食コーナーもあり、賑わっている(といっても2台のレジに2~3人並ぶくらい)。品揃えは白い恋人や花畑牧場はなかったが、六花亭・ロイズ・三方六(柳月)といった定番の有名(主要商品のみ)どころから、ちょっと珍しい各地域のお菓子、海産物や農産物加工品、ジャム、冷蔵のヨーグルトやデザートまで豊富。2点購入。
北の国から 蛍が快のためにつくったおやつ(創菓舎)6枚入り749円
蜂蜜バター入りクリームをガレットクッキーでサンドしたお菓子。これは「夏」で小豆ホワイトクリームの入った「冬」もあった。

このドラマはほとんど見てないので、劇中に実際に出てきたお菓子なのかは分からないが、道産原料も使われていておいしい。

隣に並んでいた似たお菓子。こういう比較・購入ができるのがこの手のお店の醍醐味。
夕張メロンクリームサンド(洋菓子工房リッチモンド)6枚入り525円


原料供給元は「夕張市農業協同組合」。封を切るとバターとメロンの香りがする。クリームの中に乾燥メロンも入っていて、おいしい。「ミルククリームサンド」もあった。

2社どちらもおいしく、お好みでということになるが、夕張メロンを使いながら500円台はお買い得感がある。北の国からの200円分はフジテレビへのライセンス料なんじゃないかと思えてしまった。

最後は旭川駅のキヨスクでわりと大々的に売られていたが、札幌では見かけなかったもの。
生チョコしっとりサブレ蔵生・白(ロバ菓子司)6枚入り600円
ロバというお店の「The・Sun蔵人」というブランドのお菓子の1つらしく、道内産小麦とビートグラニュー糖を100%使用している。「ソフトなビター生チョコ」(甘いんだか苦いんだか?)の「黒」もある。あの岩手県盛岡市の岩手屋「生南部サブレ」とよく似た商品だ。

生南部サブレと比べてよりまん丸で平らでボコボコが少なく見た目がきれい。味はこちらが甘くてやや柔らかい気がした(時期や温度、チョコとホワイトチョコなので一概には比較できませんが)。縁の「耳」の部分がサクサクした食感なのは好き。

こういう定番ではないお土産を開拓するのも楽しいものです。
そういえば、ケーブルテレビの岩手放送でCMが流れるけど、岩手屋が「さっくり焼き ぱい南部」なるゴマをかけたパイを1月から売り出したらしい。次から次にいろいろやるもんだ。
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弘南鉄道

2009-03-15 17:26:08 | 津軽のいろいろ
秋田では旅客営業を行う私鉄(第3セクターは除く)はなくなってしまったが、青森県は多い。その1つが「弘南(こうなん)鉄道」。
津軽地方で路線バスを運行し、貸切バスを秋田市内でもたまに見かける「弘南バス」とルーツは同じ(1626年創業)だが、1941年に分社化され、現在資本関係はないそうだ。本社も鉄道は平川市(旧平賀町)、バスは弘前市と別。今回は鉄道中心に話を進めます。
車両側面の社章。弘南バス系列の「K」をモチーフにしたロゴではない。【3月17日追記】忘れていたけど、最近今風のロゴマークも制定したようで、一部車両や昨年やっとできたwebサイトに出ている。「K」がモチーフだがバス会社とは別デザイン。
路線は「弘南線」と「大鰐線」。
「弘南線」はJR奥羽本線弘前駅から東の黒石市へ向かう16.8km、12駅。以前はJRと同じ改札口で出入りできたが(秋田の羽越本線羽後本荘駅の由利高原鉄道と同じ構造)、新駅舎ではJRが橋上の2階、弘南が東口(裏側)1階と離れてしまった。途中の平賀駅に同鉄道の本社がある。
かつて、弘前の北の奥羽本線川部駅と黒石を結んでいた国鉄黒石線を同社が引き継ぎ「黒石線」として運行していたこともあったが、現在は廃止されている。「弘南線」をうっかり「黒石線」と言いがちでそれでも通用するが、あくまでも同社のルーツ、メインの路線なので「弘南線」と呼んでいるのだろう。

「大鰐線」は弘前市と南の大鰐町を結ぶ13.9km、14駅。弘前側はJRの駅とは別で、徒歩15分ほどの弘前公園方面へ行く土手町商店街裏手の川沿いに「中央弘前駅」があり、場所は分かりにくいが味のある駅舎(いつか紹介したい)。そこから弘前大学の裏手、リンゴ畑の中をかすめ、奥羽本線に接近し、立体交差してJR大鰐温泉駅と同じ場所の「大鰐駅」へ至る。JR(弘前-大鰐温泉11.8km)なら10分230円のところを30分420円もかかる。運転本数はJRより多いが、減少傾向(10年ほど前は一部区間で20分間隔だったが現在は昼間は45分毎、4月からは1時間毎)。
同線は1952年に「弘前電気鉄道」という別会社が運行を開始し、1970年に弘南鉄道に譲渡されている。譲渡前はおそらく「弘前電鉄」と呼ばれていたと推測され、ごっちゃになって、「弘南電鉄」や単に「電鉄」と呼ぶ人がいるが、正しくは「弘南鉄道」。
僕は学生時代に毎日走行音を聞いて暮らし、踏切を渡り、時々乗ったり、駅前の飲食店で飲んだりしてなじみ深く、「弘南鉄道」といえば大鰐線の特に西弘前駅(現・弘前学院大前)周辺を連想してしまう。
西弘前駅から北側の踏切を見る
両線に共通するのは、車窓からの岩木山が美しいことと、かつての“身内”だった弘南バスと競合すること。鉄道とバスで途中経路が若干違うものの、運賃と所要時間はほぼ互角。鉄道の分が悪いのは冷房がなく、夏は蒸し風呂なこと。バスは全て冷房車。
その冷房のない車両がこれ。
2008年4月大鰐線西弘前駅(当時)
1960年代半ばに製造された東京急行電鉄(東急)7000系電車が1988年頃譲渡されたもの。
地方私鉄の多くは経営が楽ではないから、大手の中古を使用することが多い。特にこの東急7000系はサイズや部品入手などの都合だろうか、扱いやすいようで、各地の地方私鉄へ譲渡されている。
40年以上前の製造なのに、それほど古く見えないが、この車両が日本初のオールステンレス製の車両だからかもしれない。国鉄がステレス車を導入したのが1980年代だから、その20年前の先進的な車両だったのだろう。東横線や地下鉄日比谷線を中心に活躍していたらしい。
車両連結面の製造銘板
1965年製の大鰐線の車両。東急車輌は東急系列の車両メーカーで現在は新幹線も製造する。「こまち」の半分も同社製。

東急からの転入時は弘南鉄道に合わせて2両編成に短縮し、ワンマン運転に対応したほか、暖房が強化されたようだ。最近は、ドア開閉ボタンの設置(半自動化)、一部は車体の赤色帯を青色にされた車両もある。
大鰐線の全車両と弘南線の一部は上の写真車両のように東急時代ほぼそのままだが、弘南線の一部車両は下の写真のような“表情”。
正面がまっ平らで窓がアンバランスな配置
これは「先頭車化改造」といって、元は運転席のない中間車両を改造して、運転席のある先頭車にしたもの。長い列車を2両に短くするのだから、当然運転席が不足するわけで、その対策。
車内はほぼ東急時代のまま
有名な話だが、つり革(つり手)の広告も多くが東急時代のまま。(画像は大鰐線で撮影)
「東横お好み食堂」「東急食堂」もうないんじゃないだろうか?
「東横のれん街」今も東横店1階にある
「東急百貨店」と弘南線沿線の自動車学校
ほかに「109」もあるようだ。

かつては朝夕に快速列車があったが、数年前の大鰐線の朝便を最後に廃止された。その専用車両としてこの電車があった。
2008年4月大鰐線津軽大沢駅
7000系より少し先輩の1960年製の東急6000系電車。まだ全部をステンレスで作る技術がなかったようで、見えない部分は鉄も使われているそうだ。その後の東急の車両の基本となった意義深い車両だそうだが、製造数が少なく、今は日本中で大鰐線にしか残っていない。
現在のステンレス車両は、表面がつや消し加工されて平らだが、この6000系はアルミ箔の表みたいにギラギラ光沢があり、側面にはでこぼこの溝があり、窓も小さい。ステンレスの加工技術が未発達だったのだろう。ヘッドライトがおでこにあり、正面は丸っこくて愛嬌がある。こんな姿から、一部の鉄道ファンからは「湯たんぽ」と呼ばれる。走行音も「キーン」というか独特で、朝起きて窓を開けると「快速が走ってるな」と分かったものだ。

快速廃止後は予備車両として7000系の点検・故障時に代走する場合があったらしいが、減便や6000系自体の老朽化でどうなっているだろうか。
僕は6000系が走っているのは何度か見たが、乗る機会は一度もなかった。走行音や曲線を使った内装を味わいたかった。
20年以上前は、もっとレトロな車両が走っていたというが、7000系でさえそろそろ寿命だと思うし、冷房付きの車両もほしいが、弘南鉄道の経営状態からするとどうなんだろう。

昨年は運賃値上げと突然の駅名変更があった。駅名変更は大鰐線の2つの駅名を近くにある大学と高校の校名にし、しかもその発表は変更の直前(駅への掲示が半月前、報道発表が5日前でそこで騒ぎになった)で地元から反発を受けた(が思ったほど大騒ぎにはならなかった)。
実際、乗客の多くは学生なんだろうけど、長年に渡り共生してきた沿線住民を無視した不誠実な対応だ(事後に説明会を開き謝罪は行ったようだ)。駅名になった大学と高校は同じ学校法人の経営だから、学園から鉄道へおカネの動きがあったのかもしれないが、そのことに触れないのもコソコソしているようで気に食わない。野球場などのように「ネーミングライツ(命名権売却)」として堂々と公表し、「こんなに苦しい経営状態なんだから分かってね」と説明すれば反発なしに済んだかもしれないのに。
部外者には分からない内情もあるし、地方公共交通機関としてがんばっているのも分かるが、個人的にはこの駅名変更の一件にはがっかりした。

でものんびりとした津軽の旅の移動手段の選択肢としておすすめしたい。「津軽フリーパス」を使えば、弘南鉄道全線のほか、津軽地域のJR・バスなどが2日間1500円で乗り放題です。
こちらの記事でも弘南鉄道を取り上げています。
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春が来た

2009-03-14 20:19:45 | 動物・植物
温度管理に失敗して、仕切り直しとなった室内での「マイプラント」による野菜の栽培。久しぶりに経過報告します。

前よりは寒い部屋(あまり暖房を点けない)に置き、マイプラントの点灯時間を毎日4~6時間と短く(手動で切る)した。ただし、窓際に置いたため、マイプラントが切れている時間帯に太陽光も入る環境。
2月23日のミズナ
鉢のサイズのせいか小さめだけど、みずみずしい。長日条件(実際には暗い時間が短くなることに反応)になってしまい、とうが立ってしまった。
2月26日屋内栽培

2月26日屋外栽培
屋内と同じ日に種をまいて屋外の屋根下(日が差すが寒い)に置いたもの。寒さに強い植物なので、元気はいいが、葉っぱの数が少なく伸びていないし、ツヤも悪い。

冬が越せるか心配だった同じ屋外の青ネギ
今年はあまり寒くなかったとはいえ何度か氷点下になったが生き延びた。ずっと雪が積もったりしなければ、大丈夫なようだ。
冬は生長が鈍り、収穫するのがかわいそうで、目標の冬期間の薬味補給は果たせななかったが、立春を過ぎた頃、日が長くなったのを感知したらしく、葉を伸ばし始めた。3月に入り急激に伸びたので、みそ汁の薬味にしたら、久々の新鮮な青ネギはとても香りがよくておいしかった。

3月8日 3月10日
屋内のミズナが開花。小さい菜の花みたいできれい。菜の花と同じ独特の香りもする。春の香り。菜の花(アブラナ)もミズナなど菜っ葉類も同じアブラナ科アブラナ属だから当たり前だけど。

小学校3年生の理科の最初でアブラナの花の作りを習ったなあ。アブラナ科は花びら(花弁)が4枚で、十字の配列になる。そのため、年配の専門家は「十字花(じゅうじか)植物」という用語を使うことがあるが、今は一般的ではない。
3月8日。屋内と屋外の比較
これがマイプラントの効果? でも屋外の方も小さなとうが立ち始めた。

3月13日。ギザギザの葉っぱがミズナの証。

3月8日。屋外のチャイブの新芽
ネギは冬越しが心配だったが、仲間の「チャイブ」というハーブは耐寒性があると聞いていた。秋になると早々に枯れて、春に新たに芽を出すようだ。つまり寒い時期は無理に葉を出さず、休んでいたのだろう。2年目以降は葉が増えかわいい花も咲くようなので期待。
ちなみにチャイブはアサツキの変種(ほぼ同じ植物と考えていい)。アサツキといえば、秋田では雪の下から掘り出したまだ白い葉を「ヒロッコ」という名前で食べる。写真の株は細い上に緑になってしまったが、栽培方法次第ではチャイブもヒロッコになり得るのだろうか?

今年は暖冬だったので、屋外でもこのように生長したが、いち早くミズナが咲いてマイプラント効果はあったようだ。でもマイプラントの効果以前に、屋内では温度管理が難しいし、アブラムシが発生して苦労した。結局、自然に逆らわないのがいちばんなのだろう。
マイプラントは、日当りの悪い我が家の夏場の日照不足の補助にも使いたいと思う。
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