おとといの大雪の後、昨日は強風が吹き、大晦日の今日は晴れ間がのぞく穏やかな天気。積雪は若干減って(融けたというより圧縮されたのか)35センチほど。
年の瀬の秋田市中心部の夜の光景を中心に紹介します。
●AKITAエキマエデコレーション
今年は節電や震災の自粛ムードのため、年末のイルミネーションが控えめなところがある。秋田駅前(西口側)は、
左がフォンテAKITA、ぽぽろーどを挟んで右奥がフォーラス
昨年までは、フォンテ前や広小路の駅寄りのケヤキの木にイルミネーションがついていた(2008年の様子)が、今年はなくて暗い。枝をバッサリ落とされて、つける場所もないのだろうけど…
例外は、JR東日本秋田支社前の2本のケヤキだけ。
夜でも旗(JRの旗と緑十字の安全旗)が掲揚されているのか
ここは木自体がJRの管轄らしく、枝も切られていない。電飾もJRによるものだろう。
さて、広小路のうち駅寄りの「秋田市駅前広小路商店街振興組合(23事業所)」の部分では、イルミネーションに替えてこんなものが。
秋田フォーラス
建物の壁や路面に映像(アニメーション)を投影しているのだ。
夏や秋にも「エキマエEXPO」としてイベントが行われたが、その冬版「AKITAエキマエデコレーション」。
12月9日から1月8日までの17時から21時に行われ、クリスマス前はクリスマス関係の、以後現在は年越しにちなんだ映像が流れている。※12月30日から1月1日はメンテナンスのため休みとの情報もあるが、昨日30日はご覧の通りやっていた。
エキマエEXPO全体で国の中小商業活力向上補助金1300万円を使っていて、冬は自己負担分を含めて550万円の費用。
当初は、イルミネーションを昨年の3倍にして実施する予定だったが、節電のためにこの方式に変えたとのこと。
消費電力は、イルミネーションを3倍にした場合の約4分の1(すべてLEDの場合)で、昨年のイルミネーションの約半分。
アルス前の歩道の路面(ハートマーク)
一般的なプロジェクターの4~6倍の強さの光で、1か所につき2台を使ってクオリティを高めているという。とはいえ、投影されているフォーラスなどは節電のため看板が消灯しているものの、通常点灯している近隣の居酒屋などは明るいし、そんな中ではあまり目立たないような気もした。
駅を背に広小路
フォーラスの壁に投影される映像は縦横5メートルほど←と毎日新聞に書いてあったけど、ビルの半分近いサイズだからもっと大きそう。フォーラスの壁は凹凸があるから、完全には映らない。
フォーラス向かいの緑屋の前にプロジェクターがあった
西武秋田店・秋田ビューホテルの壁では、
辰のアニメーションなど
アゴラ広場の地面の雪にも、うねうねした模様が映し出されていた(上の写真左下の青っぽい模様)。こちらは駅前より暗いせいか、わりと目立つかも。
ここでは融雪装置の工事が行われているが、まだ途中ながらいったん片付けて、歩行者通行スペースを広く開放していた。
西武前の路面
フォーラスの壁面と同じアニメを小型化して投影。こっちも暗いので見やすい。もし雪が積もっていたら、真っ白なスクリーンでまた違って見えるだろうか。歩きにくいけど。
●広小路の街路灯
上の写真にも写っているが、この区間の街灯が新しくなった。
商店街振興組合が国の補助金でLED式街路灯を18基設置し、今月点灯式が行われたばかり。
久保田町交差点から駅方向を見る(ここも融雪工事中)
オーソドックスな形の街灯で、イベントなどの旗を下げられるようになっている。
●仲小路の街路灯
広小路の1つ南の「仲小路」。ここでも最近、街路灯が更新された。
(再掲)以前はいかにも電球らしい形状の街灯
更新後は、
アトリオン前
上の写真撮影時は、まだ根元にカバーが巻かれていたし、上部が中途半端な形に感じた。
きっとポールだけ先に設置して、後から灯具を取り付けるのかと思い込んでいた。しかし、
そのまま点灯している!
上部の灯具取り付け金具のように見えていた輪っか状の部分に、実は白色LEDが何個も(8個くらい?)埋めこまれていたのだった。なかなか明るく、下向きなので無駄なく・まんべんなく照らすことができている。
あまりにそっけないデザインのような気もするし、隣の広小路との統一感がないけれど、シンプルで悪くない。こちらも旗を下げられるアームが付いている。
※仲小路の照明についての続きはこちら
●まだクリスマス気分
おととい、フォンテ前はクリスマスツリーが撤去されたが、秋田市公営駐車場前では、クリスマスを過ぎてもまだツリーが出ていることを紹介していた。
上の写真の突き当りにも見えているが、中通一丁目の再開発「エリアなかいち」の工事現場でも、
東側(駅側)は商業施設の足場の覆いに電飾
写真左・西側(キャッスルホテル側)壁面は別デザイン/写真右・北側(広小路側)の囲いも恒例の電飾とマスコットキャラ「与次郎」
工事現場でひんぱんに電飾を取ったり付けたりもできないだろうけど、ここもまだクリスマス気分でした。
さらに、
秋田キャッスルホテル
星とかトナカイとかがいるから、これもクリスマス仕様だろう。
秋田を代表するシティホテルなんだから、もうちょっとタイムリーにできないかな。
そうそう、秋田市公営駐車場では、
出た! クリスマスツリーと正月飾りのコラボ!!
【2012年1月24日追記】1月24日時点では、もちろん、ツリーもしめ縄も撤去されていた。
●まちなかデザイン事業トライアル掲示設置行灯
当ブログではおなじみ、二丁目橋たもとのケヤキの大木がある「那波家の水汲み場」跡。そこは小さな公園のようになっている。
そこに、12月に入ってから、新しい物体が置かれているのをご存知だろうか?
(再掲)分かりますか?
歩道際にでっかい「行灯(あんどん)」が設置されたのだ。
「川反さいぐきたなあ」(=川反へようこそ)
ここは歓楽街・川反(かわばた)の入口でもあり、その歓迎の言葉が大きく書かれ、他の面には川反や秋田美人についての説明が出ている。
左隣の竿燈の壁画(?)は昔からあります
行灯の上部には「秋田市まちなかデザイン事業/トライアル掲示設置行灯」という文言と12月1日から31日まで設置されることが記載されている。
「秋田市まちなかデザイン事業(正式には秋田市まちなかデザイン調査事業?)」とは、秋田市観光物産課が「秋田県緊急雇用創出臨時対策基金」を活用して行う事業で、「観光地としての魅力アップと雰囲気づくり、街のにぎわいの演出などをはかるため、街を彩る装飾などのデザインを検討するとともに、掲出場所の調査等を行う。」のが目的。実際の業務は民間に委託しているようだ。
秋田市内のいくつかの場所にオブジェ的なものを試験的に設置しているらしく、秋に秋田駅の改札口前に設置された、イネの束を置いたパネルみたいなのも、この事業によるもののようだ。
ここの「トライアル掲示設置行灯」ってヘンな言葉。「行灯試験設置」でいいんじゃない…
行灯だから夜は明かりが灯るわけだが、冬は16時を過ぎれば暗くなってしまうのに、点灯するのはもっと後(17時?)。川反に人が集まる時間帯や節電を考えれば、それでいいのかもしれない。
秋田駅側(二丁目橋上)からは、あまり目立たない?
反対側からはそれなりに
雪をかぶった巨大行灯、風情があるようなないような…
雪が積もって公園内に立ち入りできないので、裏面の内容を読むことは難しくなった。それに、川反に来る人が必ずここを通るとは限らないわけで…
秋田市まちなかデザイン事業には続編があるのかな。
【2012年1月5日追記】翌年1月5日現在、まだ行灯が設置されたまま。
【2012年1月10日追記】設置期限が「2月29日まで」に延長されていた。
【2012年2月19日追記】19日付秋田魁新報1面コラム「北斗星」でこの行灯に触れていた。
秋田県が東京銀座のビル壁面に広告を出すことを示した後で、秋田市川反には「秋田の美や味の魅力を伝える広告塔が立っている。秋田らしさを演出する一手法として、今月末までの3カ月限定で市が試験的に設置した」「人の背丈ほどの高さで、あんどんのように内側から照らしているので夜目にも分かるが、銀座ほど人通りがないのは残念。」などとしている。
いちおう正式に「行灯」という名称なのに、「広告塔」で「あんどんのように」とは、これいかに。
今年も当ブログをご覧いただき、ありがとうございました。
ブログ開設以来、昨日までのトータルのアクセス数は、訪問者:535,432IP、閲覧数ページ数:1,764,542PVと、おかげさまでたくさんの方にご訪問いただきました。
好き勝手にマニアックに書いていますが、来年もどうぞよろしくお願いします。よいお年をお迎えください。
年の瀬の秋田市中心部の夜の光景を中心に紹介します。
●AKITAエキマエデコレーション
今年は節電や震災の自粛ムードのため、年末のイルミネーションが控えめなところがある。秋田駅前(西口側)は、
左がフォンテAKITA、ぽぽろーどを挟んで右奥がフォーラス
昨年までは、フォンテ前や広小路の駅寄りのケヤキの木にイルミネーションがついていた(2008年の様子)が、今年はなくて暗い。枝をバッサリ落とされて、つける場所もないのだろうけど…
例外は、JR東日本秋田支社前の2本のケヤキだけ。
夜でも旗(JRの旗と緑十字の安全旗)が掲揚されているのか
ここは木自体がJRの管轄らしく、枝も切られていない。電飾もJRによるものだろう。
さて、広小路のうち駅寄りの「秋田市駅前広小路商店街振興組合(23事業所)」の部分では、イルミネーションに替えてこんなものが。
秋田フォーラス
建物の壁や路面に映像(アニメーション)を投影しているのだ。
夏や秋にも「エキマエEXPO」としてイベントが行われたが、その冬版「AKITAエキマエデコレーション」。
12月9日から1月8日までの17時から21時に行われ、クリスマス前はクリスマス関係の、以後現在は年越しにちなんだ映像が流れている。※12月30日から1月1日はメンテナンスのため休みとの情報もあるが、昨日30日はご覧の通りやっていた。
エキマエEXPO全体で国の中小商業活力向上補助金1300万円を使っていて、冬は自己負担分を含めて550万円の費用。
当初は、イルミネーションを昨年の3倍にして実施する予定だったが、節電のためにこの方式に変えたとのこと。
消費電力は、イルミネーションを3倍にした場合の約4分の1(すべてLEDの場合)で、昨年のイルミネーションの約半分。
アルス前の歩道の路面(ハートマーク)
一般的なプロジェクターの4~6倍の強さの光で、1か所につき2台を使ってクオリティを高めているという。とはいえ、投影されているフォーラスなどは節電のため看板が消灯しているものの、通常点灯している近隣の居酒屋などは明るいし、そんな中ではあまり目立たないような気もした。
駅を背に広小路
フォーラスの壁に投影される映像は
フォーラス向かいの緑屋の前にプロジェクターがあった
西武秋田店・秋田ビューホテルの壁では、
辰のアニメーションなど
アゴラ広場の地面の雪にも、うねうねした模様が映し出されていた(上の写真左下の青っぽい模様)。こちらは駅前より暗いせいか、わりと目立つかも。
ここでは融雪装置の工事が行われているが、まだ途中ながらいったん片付けて、歩行者通行スペースを広く開放していた。
西武前の路面
フォーラスの壁面と同じアニメを小型化して投影。こっちも暗いので見やすい。もし雪が積もっていたら、真っ白なスクリーンでまた違って見えるだろうか。歩きにくいけど。
●広小路の街路灯
上の写真にも写っているが、この区間の街灯が新しくなった。
商店街振興組合が国の補助金でLED式街路灯を18基設置し、今月点灯式が行われたばかり。
久保田町交差点から駅方向を見る(ここも融雪工事中)
オーソドックスな形の街灯で、イベントなどの旗を下げられるようになっている。
●仲小路の街路灯
広小路の1つ南の「仲小路」。ここでも最近、街路灯が更新された。
(再掲)以前はいかにも電球らしい形状の街灯
更新後は、
アトリオン前
上の写真撮影時は、まだ根元にカバーが巻かれていたし、上部が中途半端な形に感じた。
きっとポールだけ先に設置して、後から灯具を取り付けるのかと思い込んでいた。しかし、
そのまま点灯している!
上部の灯具取り付け金具のように見えていた輪っか状の部分に、実は白色LEDが何個も(8個くらい?)埋めこまれていたのだった。なかなか明るく、下向きなので無駄なく・まんべんなく照らすことができている。
あまりにそっけないデザインのような気もするし、隣の広小路との統一感がないけれど、シンプルで悪くない。こちらも旗を下げられるアームが付いている。
※仲小路の照明についての続きはこちら
●まだクリスマス気分
おととい、フォンテ前はクリスマスツリーが撤去されたが、秋田市公営駐車場前では、クリスマスを過ぎてもまだツリーが出ていることを紹介していた。
上の写真の突き当りにも見えているが、中通一丁目の再開発「エリアなかいち」の工事現場でも、
東側(駅側)は商業施設の足場の覆いに電飾
写真左・西側(キャッスルホテル側)壁面は別デザイン/写真右・北側(広小路側)の囲いも恒例の電飾とマスコットキャラ「与次郎」
工事現場でひんぱんに電飾を取ったり付けたりもできないだろうけど、ここもまだクリスマス気分でした。
さらに、
秋田キャッスルホテル
星とかトナカイとかがいるから、これもクリスマス仕様だろう。
秋田を代表するシティホテルなんだから、もうちょっとタイムリーにできないかな。
そうそう、秋田市公営駐車場では、
出た! クリスマスツリーと正月飾りのコラボ!!
【2012年1月24日追記】1月24日時点では、もちろん、ツリーもしめ縄も撤去されていた。
●まちなかデザイン事業トライアル掲示設置行灯
当ブログではおなじみ、二丁目橋たもとのケヤキの大木がある「那波家の水汲み場」跡。そこは小さな公園のようになっている。
そこに、12月に入ってから、新しい物体が置かれているのをご存知だろうか?
(再掲)分かりますか?
歩道際にでっかい「行灯(あんどん)」が設置されたのだ。
「川反さいぐきたなあ」(=川反へようこそ)
ここは歓楽街・川反(かわばた)の入口でもあり、その歓迎の言葉が大きく書かれ、他の面には川反や秋田美人についての説明が出ている。
左隣の竿燈の壁画(?)は昔からあります
行灯の上部には「秋田市まちなかデザイン事業/トライアル掲示設置行灯」という文言と12月1日から31日まで設置されることが記載されている。
「秋田市まちなかデザイン事業(正式には秋田市まちなかデザイン調査事業?)」とは、秋田市観光物産課が「秋田県緊急雇用創出臨時対策基金」を活用して行う事業で、「観光地としての魅力アップと雰囲気づくり、街のにぎわいの演出などをはかるため、街を彩る装飾などのデザインを検討するとともに、掲出場所の調査等を行う。」のが目的。実際の業務は民間に委託しているようだ。
秋田市内のいくつかの場所にオブジェ的なものを試験的に設置しているらしく、秋に秋田駅の改札口前に設置された、イネの束を置いたパネルみたいなのも、この事業によるもののようだ。
ここの「トライアル掲示設置行灯」ってヘンな言葉。「行灯試験設置」でいいんじゃない…
行灯だから夜は明かりが灯るわけだが、冬は16時を過ぎれば暗くなってしまうのに、点灯するのはもっと後(17時?)。川反に人が集まる時間帯や節電を考えれば、それでいいのかもしれない。
秋田駅側(二丁目橋上)からは、あまり目立たない?
反対側からはそれなりに
雪をかぶった巨大行灯、風情があるようなないような…
雪が積もって公園内に立ち入りできないので、裏面の内容を読むことは難しくなった。それに、川反に来る人が必ずここを通るとは限らないわけで…
秋田市まちなかデザイン事業には続編があるのかな。
【2012年1月5日追記】翌年1月5日現在、まだ行灯が設置されたまま。
【2012年1月10日追記】設置期限が「2月29日まで」に延長されていた。
【2012年2月19日追記】19日付秋田魁新報1面コラム「北斗星」でこの行灯に触れていた。
秋田県が東京銀座のビル壁面に広告を出すことを示した後で、秋田市川反には「秋田の美や味の魅力を伝える広告塔が立っている。秋田らしさを演出する一手法として、今月末までの3カ月限定で市が試験的に設置した」「人の背丈ほどの高さで、あんどんのように内側から照らしているので夜目にも分かるが、銀座ほど人通りがないのは残念。」などとしている。
いちおう正式に「行灯」という名称なのに、「広告塔」で「あんどんのように」とは、これいかに。
今年も当ブログをご覧いただき、ありがとうございました。
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好き勝手にマニアックに書いていますが、来年もどうぞよろしくお願いします。よいお年をお迎えください。