4月末の青森訪問記(前回の記事)としては、今回が最後になるはずです。弁当・惣菜から2つ。
最初は新青森駅で購入した駅弁。
青森駅と新青森駅の公式な駅弁としては「ウェルネス伯養軒」1社のみ。ウェルネス伯養軒は、仙台に本社がある駅弁や仕出し業者。
ちょっと昔の東北地方を知る人なら「伯養軒(はくようけん)」の名は知っていることだろう。仙台市内のホテル経営などのほか、東北地方一円で、駅弁、車内販売、さらには学食・社食も請け負っていた企業だった。
2005年に倒産し、一部事業を引き継いだのがウェルネス伯養軒。
駅弁屋としては、仙台のほか福島、岩手、青森の各県内の一部駅で展開している。伯養軒時代は秋田駅でも販売していたが、倒産後に従業員たちが起こした「泉秋軒」という企業に継承された。その泉秋軒も2014年春頃までに倒産してしまい、現在は秋田駅で旧・伯養軒系の駅弁は基本的になくなってしまった。
工場に当たる支店が青森市にあり、盛岡駅の駅弁や野辺地駅の名物でひし形容器の「とりめし」も、青森で製造しているようだ。
そのおかげで、新青森駅では盛岡駅弁であるはずのこれも売られていた。
みちのく味めぐり 税込み1100円
掛け紙には「北東北(岩手・青森・秋田)・宮城の味が一度に楽しめる欲張りなお弁当です。」とあり、福島を除く伯養軒の営業エリア各県+秋田県ということになる。
「天味無限」の箸袋は、旧・伯養軒時代から同じかな?
「實篤」とあるのに初めて気づいた。武者小路実篤の文字・絵なんだろうか?
4等分され、うち3区画がご飯。
掛け紙裏面のお品書きによれば、宮城の「鮭はらこめし」、青森の「帆立めし」、秋田の「比内地鶏鶏めし」の3つがご飯。
岩手はおかずで「三陸産秋刀魚の磯辺揚げ」「宮守地方名物 山葵菜のしょうゆ漬け/矢巾産赤かぶのスライス」と、書いてないけど厚焼き玉子。
宮守地方は遠野市でワサビが特産だそう。矢巾は盛岡の南。
はらこめしと帆立めしは、ウェルネス伯養軒で単品の駅弁としても売られている(「帆立釜めし」は青森駅のロングセラー)。それらと味付けが同一かは分からないし、量は少ないけれど、一度に楽しめる。
秋田名義の「鶏めし」は、そぼろの具合が野辺地のとりめしに似ているような気がしなくもなかった(鶏肉・そぼろ・錦糸玉子の組み合わせは野辺地と同一)。
個人的には、弁当1個丸々「○○めし」は飽きてしまうけれど、これなら飽きずに食べられる。これも駅弁ならではの楽しみ。
もう1つは、弘前市内。
今回、空いた時間で弘前大学南西側の稔町から城南1丁目付近をうろうろしたことを紹介した。
その時、昔(20年前)から空き店舗が多めだった長屋風の「城南ストア」という建物に、新たな店があったのに気づいた。
※「城南ストア」の所在地は稔町。道路の向かい側が城南1丁目。
2010年11月に「レタス★キッチン」という惣菜屋としてオープン、直後に煮玉子を開発し「弘前の煮たまご屋 レタスキッチン」として営業している店。
青森県産の卵をオリジナルのタレで3日煮込んだ煮玉子がメイン商品だそう。
ただし、行った時は店は閉まっていて、「駅前のヒロロで売っています」という表示が出ていた。
ヒロロに行ってみたら、たしかに売っていた。※ヒロロ以外でも扱う店があるとのこと。
地階の食品スーパー「ルミエール」の惣菜コーナーと、同じく地階の小さな産直店「フレッシュファーム フォーレ」の両方で扱っていた。
煮玉子そのものも売っていたけれど、惣菜もあった。
3色おいなり 300円+税
津軽では、紅しょうがでご飯を赤く染めたいなりずし(この記事参照)が好まれるが、これはそうではなく、白いご飯を詰めてひっくり返して具を載せた“飾りいなり(?)”。
津軽では(秋田でも)、昔からあったわけではないタイプのいなりずしかな。
商品名の「3色おいなり」は、卵そぼろ、肉そぼろ(豚)、刻み菜っ葉(ダイコンとシソの実?)の3色。その組み合わせのいなりが2個と、中央の1個は煮玉子の半分だけが載る。
2012年頃は煮玉子がなく、3色×3個入りだったようだ。煮玉子屋さんの商品なんだから、煮玉子は入ったほうがうれしい。
汁が多くて周りと手が汚れるのが難だけど、見た目より味が濃くなくて、おいしかった。弘前での食べ物の選択肢が1つ増えた。
最初は新青森駅で購入した駅弁。
青森駅と新青森駅の公式な駅弁としては「ウェルネス伯養軒」1社のみ。ウェルネス伯養軒は、仙台に本社がある駅弁や仕出し業者。
ちょっと昔の東北地方を知る人なら「伯養軒(はくようけん)」の名は知っていることだろう。仙台市内のホテル経営などのほか、東北地方一円で、駅弁、車内販売、さらには学食・社食も請け負っていた企業だった。
2005年に倒産し、一部事業を引き継いだのがウェルネス伯養軒。
駅弁屋としては、仙台のほか福島、岩手、青森の各県内の一部駅で展開している。伯養軒時代は秋田駅でも販売していたが、倒産後に従業員たちが起こした「泉秋軒」という企業に継承された。その泉秋軒も2014年春頃までに倒産してしまい、現在は秋田駅で旧・伯養軒系の駅弁は基本的になくなってしまった。
工場に当たる支店が青森市にあり、盛岡駅の駅弁や野辺地駅の名物でひし形容器の「とりめし」も、青森で製造しているようだ。
そのおかげで、新青森駅では盛岡駅弁であるはずのこれも売られていた。
みちのく味めぐり 税込み1100円
掛け紙には「北東北(岩手・青森・秋田)・宮城の味が一度に楽しめる欲張りなお弁当です。」とあり、福島を除く伯養軒の営業エリア各県+秋田県ということになる。
「天味無限」の箸袋は、旧・伯養軒時代から同じかな?
「實篤」とあるのに初めて気づいた。武者小路実篤の文字・絵なんだろうか?
4等分され、うち3区画がご飯。
掛け紙裏面のお品書きによれば、宮城の「鮭はらこめし」、青森の「帆立めし」、秋田の「比内地鶏鶏めし」の3つがご飯。
岩手はおかずで「三陸産秋刀魚の磯辺揚げ」「宮守地方名物 山葵菜のしょうゆ漬け/矢巾産赤かぶのスライス」と、書いてないけど厚焼き玉子。
宮守地方は遠野市でワサビが特産だそう。矢巾は盛岡の南。
はらこめしと帆立めしは、ウェルネス伯養軒で単品の駅弁としても売られている(「帆立釜めし」は青森駅のロングセラー)。それらと味付けが同一かは分からないし、量は少ないけれど、一度に楽しめる。
秋田名義の「鶏めし」は、そぼろの具合が野辺地のとりめしに似ているような気がしなくもなかった(鶏肉・そぼろ・錦糸玉子の組み合わせは野辺地と同一)。
個人的には、弁当1個丸々「○○めし」は飽きてしまうけれど、これなら飽きずに食べられる。これも駅弁ならではの楽しみ。
もう1つは、弘前市内。
今回、空いた時間で弘前大学南西側の稔町から城南1丁目付近をうろうろしたことを紹介した。
その時、昔(20年前)から空き店舗が多めだった長屋風の「城南ストア」という建物に、新たな店があったのに気づいた。
※「城南ストア」の所在地は稔町。道路の向かい側が城南1丁目。
2010年11月に「レタス★キッチン」という惣菜屋としてオープン、直後に煮玉子を開発し「弘前の煮たまご屋 レタスキッチン」として営業している店。
青森県産の卵をオリジナルのタレで3日煮込んだ煮玉子がメイン商品だそう。
ただし、行った時は店は閉まっていて、「駅前のヒロロで売っています」という表示が出ていた。
ヒロロに行ってみたら、たしかに売っていた。※ヒロロ以外でも扱う店があるとのこと。
地階の食品スーパー「ルミエール」の惣菜コーナーと、同じく地階の小さな産直店「フレッシュファーム フォーレ」の両方で扱っていた。
煮玉子そのものも売っていたけれど、惣菜もあった。
3色おいなり 300円+税
津軽では、紅しょうがでご飯を赤く染めたいなりずし(この記事参照)が好まれるが、これはそうではなく、白いご飯を詰めてひっくり返して具を載せた“飾りいなり(?)”。
津軽では(秋田でも)、昔からあったわけではないタイプのいなりずしかな。
商品名の「3色おいなり」は、卵そぼろ、肉そぼろ(豚)、刻み菜っ葉(ダイコンとシソの実?)の3色。その組み合わせのいなりが2個と、中央の1個は煮玉子の半分だけが載る。
2012年頃は煮玉子がなく、3色×3個入りだったようだ。煮玉子屋さんの商品なんだから、煮玉子は入ったほうがうれしい。
汁が多くて周りと手が汚れるのが難だけど、見た目より味が濃くなくて、おいしかった。弘前での食べ物の選択肢が1つ増えた。