広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

魁からもらう暦

2020-12-31 20:43:12 | 秋田のいろいろ
2020年も終わり。新型コロナウイルスに明け暮れた1年だった。まさかマスクや手洗い・消毒が欠かせなくなり、まさかオリンピックが開催されない(2021年に延期)とは。
首都圏など感染拡大地域ではかなり気を使って日々暮らしておられる方々が多いと聞く。この年末年始も帰省を我慢し、会いたい人に会えない方も多いことでしょう。
地方にいる我々も、ひとごとではなく、やるべきこと・注意すべきことは増えたけれど、まだましなほう。

間接的な問題として、人の動きが滞り、感染者がさほど多くない秋田や青森でも、客が減って経営が悪化して廃業する店や施設がたくさんあった。いずれまとめたいですが、いつかたぶん…→この記事にて


話変わって。年末の定番のものが、今年は来ていないことに気がついた。
2013年末に紹介していて、昨2019年末までは来ていたのに。

秋田魁新報の定期購読者に配られる、カレンダー類のセットである。その中の一部が来ない。
2013年の記事の通り、これまでは月めくりと半年一覧(資本関係がある秋田放送と連名)のカレンダー、薄くて縦長のダイアリーという名の手帳みたいなの、そして「暮らしのこよみ」。以上4点が、12月頃になると、配達なり手渡しされるなりしてきた。
※ラインナップや配布方法は、年や販売店、集金方法によっても違うと思われる。

ところが今年2020年末は、半年カレンダーとダイアリーしか届いていないはず。
月めくりカレンダーと暮らしのこよみはやめたのか。
月カレンダーは、紙は小さめのサイズながら、シンプルで文字が大きく見やすく、あれば重宝する家庭・事業所が多かったと思うが、まあ、あちこちからもらえるし…
【2021年1月12日訂正】月めくりカレンダーは、2020年用とほぼ同じものが、2021年用として配布されていたので訂正します。確認不充分ですみません。

印象深いのは暮らしのこよみ。
正式には「高島易断所本部編纂 (和暦)○年 暮らしのこよみ」で、「秋田魁新報」の名が入っている。裏表紙は年間カレンダーで、下部に「この地区の受け持ち販売店は」の欄があって、販売所名や連絡先も印刷されている。
1年前にもらった令和二年版
今年2020年の「高島易断所本部編纂 令和二年 暮らしのこよみ」を、捨てるに捨てられず、持っていた。
少なくとも昭和末からほぼ変わっていない体裁のはずでB6判32ページ。表紙の柄は時々? 毎年? 変わる。
中の本文は、近年のものはモリサワのフォントだ。
内容については、2013年の記事を転載させてもらう。
(前半では)月ごとに1ページを使って、毎日の行事や全国各地のお祭りなどを掲載。その月に行うべき「家事」「農事」も出ている。僕は子どもの頃、これを見るのが好きだった。
各月右上にその月をイメージしたイラストがあるのだが、これもずっと変わっていない。1月の鏡餅の上にミカン(ダイダイ)でなく伊勢海老が載っていたり、2月の豆を撒かれて逃げる鬼の無表情加減、11月の七五三の子どもの微妙な体のバランス等が印象深い。
行事は、1月7日に「学校始業」があったり(9月1日や4月にはない)、7月にお盆の行事・真冬に本格的な農作業をやることになっており、秋田にはそぐわない。表紙だけが秋田魁バージョンで、中身は全国共通の汎用品だと思われる。日の出日の入りも東京の時刻。

後半は生まれ年の「九星」ごとの運勢。その星のその年の運勢にちなんだ格言やことわざが出ていて、それにちなんだ絵(もまた独特)。
あとは昔から変わらない、人相、手相、夢判断、種まきの適期、勝負事に勝つ法、紙垂の切り方などが簡単に掲載され、最後は「通信鑑定」「六三除け」で希望の方は8千円から4万円を添えて云々。
こういう内容全般を否定するつもりはないが、こういうことが新聞社名で新聞社が配るものに必要なんだろうか?
ここまで転載。

もらったものとはいえ、それは購読料に含まれていると考えるべきであろう。必要とする購読者、欲しがる購読者、もらって喜ぶ購読者がどれだけいるか疑問。
魁でもそれは分かっていて、今年からカットしたのではないだろうか。

ふと思ったのが、もしかしたら暦の発行元側の事情、つまり元がやめたのかもということ。ネットで調べると、そうではなかった。2021(令和3)年版の出版物が市販されている。
しかも、全国的に、新聞屋(新聞社、販売店)からこの暦をもらうという書きこみが、けっこう見つかった。暦を配る新聞社は魁だけではなかったのだ!

ヤフオクでは、表紙の魁の部分に「愛媛新聞社」と印刷された「平成二十七年 暮らしのこよみ」が出品されていた。2014年末に配られたことになる。表紙は見覚えのあるデザインで、魁と同一のものだろう。
ほかには神奈川新聞が2019年末に配ったと思われるものは、新聞社名が表紙にない「令和二年高島暦 東京神正館蔵版(神、蔵は異体字)」というもの。書店で売られるものに酷似したデザイン。中味も違うのかも。
この暦は、知る人には「高島暦」で通用する著名なものらしい。魁や愛媛新聞のものには「高島易断所本部編纂」だけで「高島暦」の名は出てこない。

ほかにも、具体的な新聞社名は分からなかったが、ここ数年間でも栃木県、長野県、京都府、愛知県などでは、新聞社が配っているようだ。今年も2021(令和3)年版が配られたところもある模様。
したがって、秋田魁新報社独自の判断で、配布をやめたことになろう。

ちなみに、ツイッター上では、「これをもらうと年末の気分になる」という趣旨の投稿が多いが、新聞社から暦をもらうことに好意的な声が多かった。「見るとおもしろい(上記の通り、僕も子どもの頃は好きだった)」から「けっこう当たる」まで。
否定的な考えを持っていても、あえて投稿するまでの否定感ではない人も多いのだろうけど。

個人的には、優先度は低い読者サービスだと思う。転載の繰り返しになるが新聞社とはそぐわない内容に思えるし、欲しい人は買えばいい話。なんなら新聞販売店が仲立ちして、希望者に売ってもいいだろう。逆に暦欲しさに新聞を購読する人もいないだろう。
カレンダーやダイアリーだって、別にいらないと思う。全国紙とかNHKとかは、ほぼ何もくれないのだし。
※高島暦を否定するものではなく、「新聞社が高島暦を強制的に読者に配ることがいらない」という趣旨です。

ということで、令和二年版が、僕が最後に見る高島暦になりそう。



12月31日時点で、開設以来トータルのアクセス数は、閲覧14,433,823PV、訪問者4,497,207IP。差し引き2020年では63万3571IP(前年比3万0337IP増)のご訪問をいただきました。
今年も当ブログをご覧いただき、ありがとうございました。
本格的な冬らしい気候の中で正月を迎えます。みなさま、寒さ・雪や感染症に留意され、どうぞ良い年をお迎えください。
コメント (6)
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突き当りの信号機

2020-12-29 00:11:22 | 秋田のいろいろ
今回も秋田市内の信号機の話題。
市北部・土崎港北(つちざきみなと きた)の狭い道どうしの交差点。
南から。2015年8月撮影Googleストリートビューより
上の画像では、道路が突き当たっていて、一見丁字路。
実際には、左前方にずれてカギ(鉤)型・クランク状に直進する道が続いている。変形交差点というヤツ。
城下町に多く、秋田市中央地区や弘前市でおなじみ。ここの場合は、城下町とは関係なさそう。明治45年の地形図では、道路自体がまだできていないので。

設置された信号機は、以前は電球式・横型の樹脂製だったのが、上の写真のようにフラット型の縦型に交換済み。
今年秋以降、信号機はそのままに、柱を新しくする工事が行われた。信号専用の信号柱なので、警察管轄。どうせなら信号機交換と同時に柱も立て替えれば良さそうなものだけど、事情があるのでしょう。
最初の画像の位置の現在。暗くて分かりにくいですが
金属の柱になり、アームも細い直線2本に。信号機本体は低コスト仕様以前の大きいものなので、以前の使い回しだと分かる。

大きく変わった点がある。突き当り側の信号の設置位置。
以前は、交わる道路を越えた、向かい側というかまさに突き当り。多くの突き当りの交差点と同じ。
それが今は、道路を越える前、横断歩道の真上に変わった。なかなか珍しい位置。
裏側から見たところ

反対の北側も。
2017年7月ストリートビューより
北側は、交差点部分だけ道幅が広くなっている。昔は狭かったのを、後年広げたのかもしれない。

こちら側では、向かって右の信号柱に設置している。
上の写真の通り、左には信号柱はなく、電力柱に歩行者用信号機を取り付けているから、それに車両用も取り付けるのは無理もしくは遠慮したのか。

信号のことは置いておいて、ここ、停止線がだいぶ後ろにある気がしません?
車がすれ違いできるようにということだと思うが、実はここ、路線バスが通る。通町経由将軍野線(市民生協行き)。バスのために特に余裕を持たせているのではないだろうか。
今は中型バスのみで、平日でも毎時1本。市営バス時代は大型バスも入っていたし、1時間に2本以上行き交っていたから、難所だったかも。

信号に戻って。なぜこのような設置場所の変更をしたのか。
前提として、上記のように停止線と交差点本体との間に標準以上に距離があって、手前側に設置しても視認性に問題ない環境だということはあるだろう。どこの交差点でもできることではない。
だからといって、突き当り設置では遠すぎるから手前にしたというわけでもなさそう。狭い道幅分のほんの数メートルの違いだから。線形や柱の設置場所の都合で、アクロバティックな設置だったわけでもない。
したがって、「信号機が見づらい」といった、直接的な理由で移設されたのではないと推測する。総本数は同じだから、柱の節約でもない。

北側突き当り
北から来た突き当りは、民家のブロック塀。コーン(警察だとパイロン)が置かれている2か所に、以前の信号柱があった。塀を切り欠いて、民地内に設置させてもらっていたようだ(右の電信柱もそうなっている)。新しい信号柱は路上に立った。
警察としては、一般市民の土地に2本も柱を立てるのを嫌ったのか、あるいは所有者側から、今後のブロック塀の工事などの話があって対処したのか。
一方、南側は、突き当りが民家の門。そこの柱は、その門の脇の敷地内に生えた松の木の隣に埋まっていて、交換後も同じ位置(下のストリートビューも参照)。
別々の2軒のお宅両方で同じ原因が生じるとも考えづらいから、これも違うのでは。
あと、信号機の方式が変わった(LED化とフードレス化)ことにより、夜間に光が宅内に直射してまぶしいという苦情が出るというのも、一般論ではなくはないが、突き当りなのだからないでしょう。

東側。2020年8月ストリートビューより
上のストリートビューは、移設前、東側の停止線辺りの眺め。右は南の突き当り。現在の新しい柱には、歩行者用1基だけ設置。
赤い丸で囲ったように、南から来る車が見る信号機がよく見える。夜はもちろん、視角制限機能もないフードなしのフラット型では、昼間でも肉眼ならば点灯色が分かるだろう。ということで、見切り発進を誘発する。
しかも、このような変形交差点では、ズレたカギ型側は、双方向同時でなく片側ずつ青信号になることが多く、ここもそれ。3段階で青になるわけで、よりいっそう、見切り発進を招きやすい。
さらに、ここは道が狭い上に、小中学校が近い。停止線が遠いので、信号に従って出てくる車を、見切り発進した運転者が気づくのが遅れるかもしれない。見切り発進が特に危ない交差点なのではないか。

現状のように設置すれば、信号機の背面しか見えないわけで、点灯色が分からなくなる。まあ、歩行者用信号機を見てしまえば同じことではあるが、一定の見切り発進抑止効果があるのではないか。
「設置場所に余裕がある交差点において、見切り発進抑止のために移設した」のではないかと推測しておきます。

※翌2021年には、新国道の十字路交差点で、類似した移設が行われた
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八橋の懸垂信号1つ消滅

2020-12-27 23:43:01 | 秋田の季節・風景
道路の交通信号機の話。
11年前=2009年に「十字路の4方向分の車両用信号機を1つにまとめて、交差点中央に吊り下げて設置」するものを紹介した。
狭い道路で、1基ずつ信号機(を取り付ける柱)を設置するスペースがない場合に用いられる。
公式な呼称は「懸垂式」または「懸垂型」のようだが、愛好家などは「集約式」と呼ぶこともある。「懸垂~」だと、ワイヤーに1基だけぶら下げる設置方法とまぎらわしいのだけど。

懸垂信号は、1灯の赤/黄点滅のものを含めれば、秋田県を含めて各地でそこそこ存在するかと思う。赤青黄3色のものでは名古屋市大須や仙台のものが有名だが、全国的にはあまり多くない。皆無の県もあるのではないだろうか。
秋田市内には2か所だけ、3色信号の懸垂式があった。雪国仕様の縦型信号機を集約しているので、横型の愛知、宮城とはまた違った雰囲気がある。
※秋田とほぼ同一のものを、2010年に鹿児島県庁裏で見た。2019年時点でも変わらず。横型でも良さそうな環境だけど、なぜか縦型。南国のみなさんにはことさら違和感があることだろう。

秋田市の2つは近い場所。市立八橋小学校がある八橋大沼町の北西角(イサノ、大畑との境)と南東角(三和町、鯲沼町、田五郎との境)。
2009年の記事で取り上げたのは南東のほうだった。2013年に電球式からLED式のフードがないフラット型に交換され、さらにまた独特の姿になって、現在も変わらず。

北西のほうは、新しい道路開通の記事の中で2012年に紹介
こちらも、もともとは南東と同じ電球式信号機なので、2か所同時に設置されたと思われる。
2012年の道路開通時には、その交差点のわずか100メートル弱のところに、新しい道路との信号機付き交差点ができた。
それにより、東西方向の既存の道では、信号機付き交差点が短距離で連続することになり、誤認するおそれがあるため、対策がなされた。
懸垂設置の4台のうち、東進車が見る西向きの1台だけを、LED式に交換。さらにその青灯には、一定の距離まで近づかないと点灯していること分からない「視角制限」のひさし(フード)が取り付けられた。
懸垂式で部分的に信号機が交換されるというのは、大変レアなケースではないだろうか。
【28日補足】愛知や宮城の横型や、古い赤黄点滅の懸垂式では、4方向の信号機が製造時点から一体化した構造で、部分的な交換は困難だと思われる。一方、秋田や鹿児島の縦型や、近年の点滅式では、単体設置と同じ通常の信号機4台を“専用の台座”に固定したような造りなので、交換自体は容易なようだ。
南から。左を向いた信号機だけLEDで、その青だけ視角制限
残る3方向向きの3台は、その後も電球式のままで稼働を続けていた。
そして、新しい道路ができたため、並行する南北方向の既存の道の交通量はかなり少なくなり、小学生など歩行者も新しい交差点のほうを横断することが多くなっていたはず。そんなわけで…
現状
おそらく12月20日前後に、懸垂式信号機が、柱ごとそっくり撤去されてしまった。上の写真右の赤白のパイロン(コーン)が柱の跡。
北から。真新しい停止線と隠された標識
信号撤去後は、より狭い南北方向の道側が「止まれ」となった。南側は駐車場のジャマになるためか、停止線より前方に標識が設置されたけど、それでもいつか倒されそう…
上の写真にも写っている通り、撤去工事のだいぶ前から、止まれの標識が設置され、紙で隠されていた。
標識とジャストサイズの紙を丁寧に貼っていた
そのわりには、止まれ運用開始後は、
裏面にテープが残ったままですよ
ここから南がゾーン30。従来は信号機の柱に付いていた30キロ制限の標識が、止まれの裏側に移設された。

撤去前。東から
東西方向の道には「信号機あり」の警戒標識が、「信号注意」の補助標識とともに設置されていた。新しい道ができる前からあったのではないだろうか。「信号注意」の道路標示(路面のペイント)がされたこともあった。
西から
でも、上の写真の東進側は、車が引っかけてしまったようで、道路と平行に向きが変わってしまっていた(2012年のストリートビューでも同じ状態)。西進側も、右隅が少し変形している。。

「信号機あり」は、少々珍しい標識かな。秋田市内では、ほかには千秋トンネルの手形側出口の先(カーブ手前)などにある。信号機自体は縦型でも、この標識は横型。
警戒標識は道路管理者(ここでは秋田市)が設置する。信号機は県警が撤去するわけだから、標識については秋田市と調整が必要。うまく連携が取れるか心配したが、同時に支柱ごと撤去されたようだ。

信号機時代から、横断歩道がペイントされていたのは、西側1本のみ。こんな狭い道で信号機があるんだから、4本あっても良さそうなものだけど、設置条件や規定があるのでしょう。
撤去後は、その横断歩道が信号機なしの横断歩道として存続。信号機を廃止して、信号なし交差点に格下げということになろう。
そのため、既存の電力柱/電信柱に「横断歩道あり(これは警察管轄)」標識が設置された。
西から
場所柄、子ども2人が渡っている学童版の絵柄でも良さそうなのに、帽子男の一般版。(標識の意味・効力は両者同じ)
【28日追記】信号廃止直前時点でも、現地に信号撤去や撤去後の横断について周知する立て看板のようなものは見当たらなかった。地元町内会や小学校では知らされた可能性はあるが、突然、信号機が消えて戸惑う人(特に歩行者)はいなかっただろうか。道路はさまざまな人が通るのだから、配慮が必要だったかも。

今となっては、ただの小さな横断歩道。ここに信号があったとは、知っていても見過ごしてしまう。
東から。黒い車の位置が信号機跡
上の写真で奥に見える信号機が、新しい道路との交差点。懸垂式の東進側と同様に、写っている西進側の信号機にも、青に視覚【28日訂正】視角制限がされている。
今回の撤去とは別発注で、この視覚【28日訂正】視角制限フードを取り外す工事も予定されているようだが、現段階では未施工。したがって、上の写真の位置やさらに手前からでは、青信号の時は光が見えず、そこに信号機があると認識しづらい状況。
信号機や交差点の存在は、できるだけ手前で気づかせたほうが安全ではないだろうか。早めに撤去してほしい。
在りし日の懸垂式信号機
工事の入札資料によれば、撤去した一式のうち、LED式信号機だけ県警へ返納する旨が注記されており、再利用されるのだろう。
これで、秋田市内の3灯の懸垂式は1か所だけになったはず。



直接の関係はないが、廃止される信号機があれば、新規設置される信号機もある。それも、この近くの新しい道で。
新しい道の最後に北側が2019年春に開通し、新国道の野村交差点とつながり、交通量が増えた。
既存の小さい道と交わる交差点では、小さい道側が止まれになったのだが、守らない車も多かったのかもしれない。あるいは、新しい道からの右折待ちで危険だったり滞ったりしたのかもしれない。
その1つ、寺内字イサノ、三千刈橋~秋田基準寝具前~日産サティオ横の既存道路と交わる箇所。2019年の開通区間の南端でもあった。
(再掲)東側から。止まれ、止まれ、トマレと3重
そこに、最近、信号機が設置された。
南から
押しボタンや感応式でない普通のサイクルで、北側(新国道寄り)を除く3方向に横断歩道付き。信号機自体も標準的な低コストタイプ最低限の一式。
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中央局サンタ/駅犬バルーン

2020-12-26 19:34:14 | 秋田の季節・風景
この記事この記事、さらにこの記事で取り上げた、秋田市内の郵便局の一部で行われた、ポストのサンタクロース装飾。

20日頃に確認した時は装飾していなかった郵便局の1つを、25日に見ると、新たに装飾されていた。これで、少なくとも市内10郵便局で実施したことになる。

「郵便差出箱 13号」の新しいバージョンで、脚は短い。
2019年4月に新しくなった、秋田中央郵便局前のポスト。【27日補足・脚が太く短いのは、先代の脚を流用しているため?】
ポスト番号010726、1日8回取集
新しく、手入れも行き届いているようで、きれいなサンタポスト。

新国道局や土崎東局と同じ、目が真ん丸のパーツを使用。
目は左右とも笑って、ヒゲの中の口はなし。土崎東局と同じく、ピンク色のほおもある。
年賀郵便投函の注意書きシールを先に貼っていたため、それを避けてパーツを貼らざるを得ず、まゆと目が離れている。

サンタポストは土崎周辺に集中し、秋田市中央部では少なかった。その中で、“総本山”の秋田中央郵便局が、遅れて実施したというのが、おもしろい。
クリスマスが過ぎた26日午後でも、そのままだった。※翌2021年の状況



秋田駅自由通路の話題も。ちなみにフォンテ前のクリスマスツリーも、26日午後でもそのまま。
中央改札口周辺には、秋田犬の巨大バルーンが置かれていた(直近の記事)が、自由通路の天井耐震工事のため、2019年末頃から、姿を消していた。
改札口周辺は年末に工事が終わって、現在(おそらく12月下旬以降)は、
復活!
いちばん新しい【2021年1月5日訂正・自由通路への設置は3番目であった】起毛タイプが久々に登場。
斜め向かいはびゅうプラザ跡
「JR東日本 駅たびコンシェルジュ」への改装工事は年明けだろうか。

【2021年1月5日追記】2021年年明けには、伏せた起毛タイプに代わって、4番目に登場していた胸・前足より上だけの常時送風ツルツルタイプが設置。
【2021年1月15日補足】起毛タイプは4月から始まる東北デスティネーションキャンペーンPRのため、八王子駅みどりの窓口へ行っていると、秋田魁新報にあった。1月8日から31日まで。
2022年にこの犬バルーンが分裂?!
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サンタポスト コレクション

2020-12-24 00:16:19 | 秋田の季節・風景
この記事この記事に続いて、秋田市内の郵便局のサンタクロースポスト紹介。
前回の通り、少なくとも9郵便局で実施されているのを確認。うち8局が土崎地区と周辺に集中。将軍野~土崎~飯島一帯では、2簡易郵便局を除く、すべての郵便局が実施していた。【25日追記・遅れて実施した局を1つ発見。秋田中央郵便局。計10局となる】
おそらく、地域ごとに(旧)特定郵便局の局長の団体みたいなのがあって、土崎のそこが取り組んでいるのだろう。

まずは、2019年までは集配も行っていた、旧国道沿いの土崎郵便局。今も、配達や営業の拠点にはなっている。今年春、宅配ロッカー「はこぽす」が、秋田県内で初めて設置された場所でもある(ポストの背後に少し写ってます)。
北から。右方向が国道7号~港
最初に見た時の姿。
まゆ毛と目のみ?
右上と下にテープの跡がある。風が強くて取れてしまったらしい。後日改めると、
サンタポスト
元集配局だからか、土崎では珍しい投函口2つの「郵便差出箱13号」。
ポスト番号は年賀状のシールで見えず。取集はこんな局でも1日2回。平日9~19時は「店内ポスト」へどうぞとのラベルあり。※この記事中で紹介するポストは、すべて1日2回取集だったので、以下略。

いちばん最初に紹介した、土崎港郵便局と同じパーツ。左目がウインク。
ひさし右上に帽子がある(港局ではなかったが、取れていた?)。その白い部分に「年賀状はお早めに! 12/15~差出できます」と告知。これも全国的に見られる仕様。


土崎郵便局から旧国道を北へ進んだ土崎港北七丁目にも郵便局がある。飯島郵便局。頭に「秋田」などは付かない。
2015年のストリートビューでは、投函口1つの10号ポストだったが、現在は2口の13号に替わっていた。更新で大型化されるとは珍しい。ポスト番号011908。
土崎郵便局とうり二つ。背後のガラスにも装飾がある


線路を越えて南へ飛んで、秋田外旭川郵便局。
ここも13号。ポスト番号010411
ひさしが分割した前期型。あと脚が太くて長い?
基本的には土崎局、飯島局と同じ。ただし、まゆ毛とヒゲが小さく、まゆ毛は内側に寄っている。
それと帽子の位置。右寄りだが、ひさしでなく天面に貼っている。
貼るのが大変そう
裏に回ると、
裏面にも色と年賀状の告知がある


また線路を越えて、少し北へ。将軍野南四丁目にある秋田将軍野郵便局。※前回取り上げたのは、線路東側の将軍野東にある土崎東局。
局名が板に毛筆で書かれる
番号011204の10号ポスト(扉形状から前期型)は、局入口の真正面に鎮座。
道路と玄関の間に高低差があることもあって、設置方法が特徴的。
超短足
サンタクロースも、また別の仕様。これも全国的に見られるタイプ。

パーツというより、顔と帽子をまとめて絵にしたものを貼り付けている。
これまでのものは、ポストを「サンタの顔」に見立てていたが、これは顔を付けて、ポストを「サンタの体」に見立てているのか。
ほかに封筒を持ったサンタの手もある。そうそう、郵便局の郵便ポストなのだから、郵便物が出てきて当然。
さらに見落としがちなのは、「POST」の下に、黄色い丸のボタンらしきもの、そしていちばん下に黒い帯があるのはベルトでしょう。なかなか手が込んでいるけど、ちょっと目立たない。


以上で8局。残る1局。
秋田市中央地区とその周辺を可能な限り確かめたが、その1局以外はどこも装飾していなかった【25日追記・秋田中央局も遅れて実施した】。
それは秋田手形郵便局!
ポスト番号010421。ひさし一体型13号で脚長
将軍野局と同じ顔を少し大きめに、ひさし右上に貼付。
投函口下「郵便」の上に黒ベルト。よく見ると、その両脇左右に赤い帯も貼っているようだけど、地と同色で意味がない。
これだと、腰と顔がズレているし、全体的な高さやサイズ感が不自然。もうひと工夫というか、2口ポストにこのタイプは向かないかも。
※ここのサンタ終了後の状況


実施した各郵便局の工夫と遊び心が感じられ、楽しいサンタクロースポストでした。25日で見納めかな?
などと言っているうちにもう年末。年賀状投函はお早めに…
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2面サンタポスト2局

2020-12-23 00:19:26 | 秋田の季節・風景
先日アップした、目やヒゲなどを貼り付けてサンタクロースに扮した、郵便局前のポスト。
その後、秋田市内の郵便局を見てみると、前回の2局を含めて、少なくとも9郵便局で実施しているのを確認。うち8局は秋田市北部にあり、土崎郵便局配下の局が積極的に取り組んでいるような雰囲気。
※強風や雪で取れてしまう例もあった。もしかしたら、クリスマス間際に遅れて装飾する局もあるかもしれない。【25日追記・遅れて実施した局も実際にあったので、計10局で確認。続きの記事にて】

全国的にもそうであるように、秋田市内でも、パーツのデザインや貼り方はさまざま。今回は、特徴的でより楽しいサンタポストに仕立てた2局を紹介する。
もし、秋田市内のサンタポストを見てみたいという方がいらしたら、この2局をおすすめしたい。

まずは、

前回の2局とは違うパーツを使用しているが、今年の東京都内でもこれを使っている局があったので、共用パーツの1つなのだろう。
帽子が丸く、目が小さい。ヒゲが横長で、ピンク色の鼻がある。

サンタ以前に、このポストは秋田市内では珍しい。箱がいちばん大きい「郵便差出箱 12号」である。
銘板。平成11(1999)年5月マツダ工業製
秋田市内では、秋田中央郵便局前や県庁周辺ぐらいにしかなかったが、中央局のものは昨2019年に小型化されている。

これが設置されているのは、
秋田寺内郵便局
ポスト番号011301、1日2回取集。
左の定形郵便物の投入口に「《お願い》往復はがき・不在通知書 厚みのある手紙は、右側にお入れください。」というのが貼ってあった。他のポストでは見ないから、寺内局が独自に貼ったのだろうか。往復はがきは定形外側に入れるとは知らなかった。なかなか親切。

ここは、店や小学校などは近いものの、幹線道路からは外れた位置に、わりとひっそりとたたずむ郵便局。投函量がそんなに多いとは思えないのに、どうしてここだけ大きいポストにしたのか。
ちなみに、ATMは秋田市内では2番目に、通帳繰越機能付きに更新された。これは単に順番でそうなったかと思われる。
局舎は古そう。赤(かオレンジ色)の縦長の看板もない。そういえば、昔の特定郵便局は、こんな白くて箱型の平屋の建物が多かった。いずれも現在地に移転する前の通町局、保戸野局、旭北局(現・大町局)とか。


箱が小さいポストでは、白い「郵便〒POST」の表示を鼻に見立てることができる。ところが、このサイズでは表示が上すぎて鼻とするには苦しいから、鼻も貼る仕様なのか。
目が小さいこともあって、余白(余赤)が多い感じはしてしまう。

まだおもしろい点がある。
上の写真の通り、局舎前に横向きにポストが設置されている。新国道側から来ると、ポストの背中が見えることになり、しかも隣接地は空き地。そこを活用して、




背面にもサンタ!
鼻とヒゲは、元々は別パーツのようだ。

秋田では数少ない(局設置では唯一?)、大型ポストならではの装飾だった。
もう1つは、
雪降りしきる土崎東郵便局
昔は、当時の町名の若松町を名乗る局だったそうだ。今の所在地は将軍野東一丁目。
このポストは土崎標準の「郵便差出箱10号」。番号011702、1日2回。

まずは、とてもかわいらしいサンタポストに見える。
基本のパーツは、前回の新国道局のものと同じ。ただ、目はやや小さそうで、ヒゲの中で口が開いている。帽子は投函口上のひさしではなく、下のまゆ毛のすぐ上。これは雪が積もっても取れづらいメリットもありそう。そして、これは局オリジナルだろうか、ほおがピンク【27日訂正・他局でも同じほおを使っていた】。
さらに、
横にも顔が!
向かって右面にも、ピンクのほお以外の各パーツが貼られていた。こちらは、右目がハート、左目が閉じて、ヒゲの中の口は舌を出している。
後ろのオレンジ色看板の白い丸は「P」が入るべき所
ここは玄関や道路に対して斜めにポストが設置されている。自衛隊側から来ると向かって左面が見えるが、そちらは扉であるためか装飾なし。

現時点で確認した、秋田市内のサンタポストで、顔が2面以上あるのはこの2局だけだった。
せっかくなので、他のサンタポストも紹介しましょう
この2局の翌2021年の状況
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本格的冬

2020-12-21 19:46:47 | 秋田の季節・風景
突然、真冬になった。
秋田県内陸南部などは12月として過去最高の積雪だし、新潟県では高速道路で大規模な立ち往生が発生した。
秋田市では、幸いなことに大きな被害や影響はないレベル。市街地では除雪車も稼働していないはず。でも、久々に本格的な雪と寒さが続いたなというところ。
14日から雪が積もり始め、最高で積雪19センチ。朝はマイナス4度台、真冬日もあった。屋根が飛ばされるような突風というよりも、吹雪を起こすやや強い風が継続した。
異常気象という考えもできるが、今回の秋田市のこの程度の天候なら、昔も12月下旬にあった。1986年とか1992年とか、冬休み前に吹雪の中を帰宅した思い出がある。

19日、久しぶりに吹雪の中を、けっこうな距離歩いた。
14時頃の秋田市北部・将軍野地区
“ホワイトアウト”に近い。道を見失うほど視界がないわけではないが。路面は滑りやすくもない。でも、足もとの段差や傾斜は分かりづらいし、顔に当たる雪が冷たくて前を向けない時も。
近づく車がライトを点けていないと、お互いに気付けず危ない場合もある。スモールライトでなく、ぜひヘッドライトを。車も人も、余裕を持って充分注意して、譲り合って!
自衛隊近くの交差点。後方が秋田駐屯地、奥が将軍野踏切、右が秋田総合車両センターの各方向
こんな天気でも車は多く、歩く人もそこそこいるのが、雪国。

僕は「寒さ」には強いようで、気温がマイナスなだけでは、歩いても苦にならない。手は冷えやすいようで、子どもの頃から手袋は必須。昔は意味が分からなかったマフラーは、歳のせいかありがたくなった。
「冷たさ」には弱いことが分かった。顔に当たる吹雪、毛糸の手袋に着いた雪が融けかけたものが、いつになくイヤな感覚。今年ならではで、顔の水をよくふかずにマスクを着けてしまったら、冷たいし呼吸しづらい。

吹雪がやんで、秋田駅。
東能代から到着した電車後部
後部には、列車自身が巻き上げた雪がまとわりつく。ワンマン運転なので、後部はガラスにも一面雪。
別の電車の前部
これは吹雪の中突き進んできたようで、側面にその痕跡。下手するとドアが凍りついて開かなくなる。

千秋公園大手門の堀、広小路。奥が秋田駅
お堀は薄く結氷。奥の方は少し雪が舞って霞んでいるが、上空は雲が切れて青空が少々。

ぽぽろーど西端・フォンテ秋田前
クリスマスツリー(前回の記事)の横に、恒例の殺風景な風除けが設置された。それでも、床には雪がうっすら。
さらに大屋根の屋根にも、雪が積もっているので暗い。

今週は気温が上がって、10度近くになる日もある予報。秋田市は今日21日には、さっそく大きい道路は雪がなくなったのはいいが、路肩や歩道がぐしゃぐしゃになった【21日追記・屋根の落雪にも注意!】。ホワイトクリスマスにはならないかもしれない。そして年末はまた寒く、雪になりそう。めまぐるしいのは、やはり異常気象?
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JRダイヤ改正2021秋田

2020-12-19 22:57:00 | 秋田のいろいろ
予想通り18日に、来春のJRグループダイヤ改正の概要が発表された。2021年3月13日・土曜日実施。
全国的には、新型コロナウイルス感染症による利用減や保守作業時間確保のための、減便や終列車繰り上げなど、後ろ向きな点が多そう。
JR東日本秋田支社管内では、以前から分かっている通り、新駅開業と2種の新型車両の本格導入(キハ40系気動車置き換え)という、前向きな出来事がある。今回は、秋田支社管内(+周辺少々)をまとめてみました。
前回2020年春の改正概要
※ここでは、キハ40形気動車とキハ48形気動車をまとめて、便宜的に「キハ40系」と表記します。
※見落とし・勘違い、不確定な点があることでしょう。利用の際は公式な情報で確認してください。

○発表方法
秋田支社の公式ホームページがなくなった(本社へ統合)ばかり。その後、他支社でも同様に統合されたらしく、今は八王子、仙台、新潟の各支社しかホームページがないようだ。
その結果、今回の改正は、本社ホームページに「2021年3月ダイヤ改正について」というHTMLのページを作り、そこに本社発表分と各支社ごとのPDFファイルへのリンクを並べる方式で発表された。
これまで各支社のサイトにアクセスしていたのに比べると、探しやすくなった。ただ、発表日はアクセス集中でつながりにくかったような。
以下、本題。

●泉外旭川駅 開業
秋田市内、奥羽本線・秋田-土崎間にダイヤ改正日に開業。※10月までの工事の状況。現在は駅名標が設置された。いずれまた。

プレスリリースには、発車時刻表も掲載(切り取って使えそう)。
運賃計算の基準となるキロ程や、券売機の有無等は未発表。※無人駅になることは、報道等で判明済み。
【25日追記】2021年1月1日付の秋田市の広報「広報あきたNo.1976」に「無人駅ですが自動券売機が設置されます」とあった。

男鹿線直通も含めたすべての普通列車と定期快速列車が停車。特急「つがる」と臨時快速「リゾートしらかみ」は通過。土崎~追分の各駅と同じ条件になり、無難なところでしょう。
上りは奥羽本線24本、男鹿線14本の計38本。下りは奥羽本線23本、男鹿線15本の計38本。【土休日運休便あり】
下りの始発は5時27分弘前行き、最終は0時02分八郎潟行き。上りは5時29分秋田行きと23時31分秋田行き。運転間隔や運転区間といった面では、基本的に現行踏襲。その点は期待外れでもあり、こんなもんでしょうというところでもあり。

隣駅との所要時間は明示されていないが、他の項目から秋田駅発着時刻が分かる列車がある。それから算出すると、下りの秋田→泉外旭川は3~4分、上りの泉外旭川→秋田は5分程度。

現在は秋田~追分間では、奥羽本線の列車よりも、男鹿線直通列車のほうが時間がかかる。車両性能の違い。
次項の通り、今改正で男鹿線が新型車両になり加減速性能が向上するため、奥羽本線の701系電車と同じ所要時間になるようだ。
一方、これまでフルスピードで通過していた所に停まるのだから、701系の秋田-土崎(とそれ以遠各駅)の所要時間は、数分伸びることになろう。

【23日ふと思い出したのでメモ】乗車券は1か月前(前月の同じ日)から購入できる(厳密には指定券と同時購入の場合に限り前売りなのだが、特に今の指定席券売機などは、乗車券だけでも売ってくれる)。
しかし、新しく開業する駅発着の乗車券は、開業日から発売することになっていて、どうやっても前売りはできないことになっていたと思う。泉外旭川と印字された乗車券は、3月13日からでないと買えないはず。


●男鹿線 新車両
全列車が蓄電池式電車EV-E801系化。※最近の試運転の模様
2両または4両での運転。
また、全列車で、車掌が乗らないものの、無人駅でもすべてのドアが開き、駅設置の運賃箱に投入する方式の「中編成ワンマン運転」を行う。プレスリリースでは「車載ホームモニタシステム」導入と表記していて、分かりづらい。今後の周知が必要。
【2021年1月31日追記】噂どおり、中編成ワンマンは男鹿線全列車で行うので、下記の通り上下合わせて29本。改正前のダイヤでは上下14本がワンマン運転らしい。

車両数と充電時間を踏まえると不安だった運転本数。下りが1本減の14本、上りは15本のまま(詳細後述)。うち4両での運転は下り5本、上り6本。
前項の通り車両の性能向上に伴って、所要時間も短縮。秋田~男鹿は、平均で下りが2分短縮の55分、上りが4分短縮の54分。最速列車は下り52分(3分減)、上り51分(5分減)。
ちなみに所要時間“最長”のほうは、下りが秋田発19時53分の61分(6分減)、上りが男鹿発6時00分の62分(4分減)。所要時間が60分を超える便は、現行は下り2本、上り5本なのが、この上下1本ずつだけになる。
単線なので行き違いもあるだろうから、劇的な短縮ではないものの、秋田~男鹿はほぼ60分というイメージだったのが、最短51分・ほとんどが50分台と言われると感慨深い。

下り1本減のほか、新幹線との接続とか、男鹿駅での充電時間の都合もあるかもしれないが、時刻が移動する列車も多い。めぼしいものを挙げる。※他にも30分前後時間が変わる列車があるので要確認!
・下り(秋田発時刻)
(始発)5時38分→5時29分。
8時52分→9時24分。
20時34分と21時32分が統合→21時03分(最終の1本前)
(最終)22時44分→22時36分。
・上り(男鹿発時刻)
(始発)5時05分(秋田着6時03分)→5時00分(秋田着5時56分)
6時53分(秋田着7時59分)→7時02分(秋田着7時59分)
7時50分(秋田着8時50分)→8時15分(秋田着9時07分)
(最終)22時50分(秋田着23時47分)→22時44分(秋田着23時36分)

男鹿7時02分発となる、上り3本目の列車は、秋田市への通学・通勤客が多いダイヤ。
1994年まではDD51形ディーゼル機関車がひく50系客車【2021年2月25日追記・8両編成だったそうだ】、気動車化されてからも7両(後に6両→5両)編成で、JR東日本管内最長の気動車列車として鉄道写真の被写体になることが多かった。それも4両になり、9分短縮。

●五能線・津軽線 新車両
五能線全列車、津軽線の末端・蟹田~三厩の全列車が電気式気動車GV-E400系化。※試運転風景。すでに一部は営業運転開始。
五能線は長停車もあって比較が難しそうだが、津軽線の蟹田~三厩では3~4分程度時間短縮される。
五能線では減便もあるが、別項にて。

●奥羽本線でのGV-E400系
そのGV-E400系も、現在のキハ40系も、メイン運用区間から離れた、秋田に車両基地がある。整備や点検で秋田と行き来する必要があり、そこを活用して営業運転する便がある。
現行は、津軽線で(三厩から直通)蟹田~青森、奥羽本線では青森~弘前と東能代~秋田で、各1往復設定。

改正後もそれらは踏襲され、さらに東能代~秋田でもう1往復増える。
秋田10時55分→東能代12時02分、東能代13時50分→秋田14時56分を1両編成で運行。
現在は701系2両編成がワンマンで行って戻る運用。GV-E400系化後は、その目的からすれば、東能代折り返しではなく、東能代で車両が差し替わるはず。【2024年9月26日追記・実際には、差し替わらずに同じ車両が往復する日もある。】
現在のキハ40系では、朝の東能代→秋田、夜の秋田→東能代は3両編成だが、GV-E400系では2両編成に減らされる。そこで浮いた1両編成が充てられることになる。
利用実態を踏まえただけかもしれないが、もしかしたら、701系の運用を1つ減らして、このほど始まったATS-P搭載工事を行うために余裕を作ったのかもしれない。

その1両での運転。「単行」とも呼ばれる。
何年か前まで男鹿線であった。最後まで単行だったのは昼過ぎの上り。
男鹿線は2両1組の電車化されるので、もう秋田駅に単行列車が来ることはないかと思っていたら、こんな形で復活するとは。
昭和末期・JR発足直後には、奥羽南線・大曲-秋田でキハ22形単行に乗ったことがあった。ほかにもいくらかあったはず。本線で単行が復活するのも久しぶりだろう。

単行になる上り東能代13時57分→秋田14時56分は、たまに乗ることがある。追分→秋田は、男鹿線に続行するダイヤ(新ダイヤの泉外旭川駅では8分後)であることもあって、客は多くない。今は、秋田からはそのまま20分後の羽越本線・酒田行きになるのだが、改正後は分離することになる。
【20日追記】したがって、この単行列車では、積み残しのおそれはほぼあり得ないと思う。ボックスシートに遠慮して、空席があるのに立つ客はいそうだけど。むしろ、2両に減る朝と夜はどうだろう。利用実態は知らないが、片側が2人掛けボックスになって着席定員も減るわけだし。


GV-E400系の最高速度は100km/hだし、加減速も良い。線路側の制限で95km/hしか出せない奥羽本線秋田以北では、701系と遜色なさそう。実際のダイヤは?
・キハ40系と比較。
キハ40 秋田21:17→東能代22:26 69分
GV-E400 秋田21:27→東能代22:31 64分(泉外旭川に新たに停車)

キハ40 東能代8:13→秋田9:24 71分
GV-E400 東能代8:14→秋田9:25 71分(泉外旭川に新たに停車)

キハ40 弘前11:36→青森12:30 56分(新青森3分停車)
GV-E400 弘前11:39→青森12:29 50分

キハ40 青森14:44→弘前15:42 58分(新青森3分、鶴ケ坂4分停車)
GV-E400 青森14:48→弘前15:40 52分

・701系と比較。
701系 秋田10:58→東能代12:00 62分
GV-E400 秋田10:55→東能代12:02 67分(泉外旭川に新たに停車)

701系 東能代13:57→秋田14:56 59分
GV-E400 東能代13:50→秋田14:56 66分(泉外旭川に新たに停車)

キハ40系は上回るが、電車の701系にはかなわないようだ。


●各方面減便
近年の秋田支社ではダイヤ改正のたびに減便がわずかずつあった。それ加えてコロナの影響もあるのか、今改正でも同様。
・羽越本線
朝の区間便2本が減。山形県内完結の上り吹浦→酒田と、下り道川→秋田。いずれも酒田と秋田への通学向けと思われる。
現ダイヤでは、吹浦で8分後に秋田発酒田行きが続行している。
道川発は、秋田着基準で13分後に、羽後本荘発の快速が続行している。改正後は、それを普通列車化して対応。折渡通過・桂根停車。これにより、道川より前で快速通過の岩城みなと駅では1本増、道川・下浜・桂根では増減なし、新屋・羽後牛島で1本減。
【21日追記】大事なことを忘れていた。これにより、秋田地区の羽越本線から快速列車がなくなる。1988年に運行を開始した快速「こよし」(2002年冬に無名快速に)からの流れが絶える。

・五能線
2020年はなかったが、2019年以前には、東能代-能代の1駅シャトル列車がじわじわと減っていた。
今改正では、下り2本、上り1本減。残る区間列車は下り7本、上り8本になる。
また、下り最終東能代23時19分→能代23時24分が、東能代22時33分→能代22時37分に繰り上がる。秋田発東能代行き最終から接続しなくなる。

・盛岡支社
北上線では変化なし。
花輪線では減便はなく、岩手県側での増便、秋田県側での区間入れ替え。
増便は午前遅くの盛岡-荒屋新町1往復増。なくなっていた荒屋新町行きが復活。ダイヤとしても、復活なのかな。
夜の大館-鹿角花輪と大館-盛岡の運行順を入れ替え。

●土日休日運休便増
朝と夜の列車の一部が、平日のみ運行に。
朝の羽後境発と八郎潟発の秋田行きは、今は日曜祝日と年末年始運休なのが、土曜日も運休になる。
そのほかは、今は毎日運転の列車。朝の秋田-追分往復(一時719系だったダイヤ)、弘前→鷹ノ巣→大館(元花輪線の気動車だったダイヤ)、始発の大館→弘前。夜は20時台の秋田-追分往復。
バスや大都市圏では平日と休日で別立てダイヤにしているくらいだし、通学向けの短距離が多いから妥当なところか。

●ワンマン増加
男鹿線だけでなく、両本線、五能線でもワンマン運転の区間やダイヤが増える。JR東日本では、車掌と運転士の職を統一するとからしいから、それもあるのか。
本線でも2両編成はほとんどがワンマンになるのでは? という感じ。


こんなところです。泉外旭川駅は詳細を待ちつつ、期待。

【20日追記】ダイヤ改正と関係なく、同日ではないかもしれないが、3月にもう1つ、秋田で大きな変化が生じるのを忘れていた。秋田市の工業地帯を走る貨物鉄道のこと。
JR貨物系列・第3セクターの貨物鉄道「秋田臨海鉄道」が、廃止・会社解散する。このことはJR本体への影響は少ないはず。
気になるのは、土崎駅~秋田港駅間。ここも臨海鉄道だと思っている秋田市民は多いが、この区間は「奥羽本線の支線」で、JR貨物本体が管理と運行を行っている。近年はクルーズ船客の旅客輸送もしていた。
現在は、秋田港駅で臨海鉄道と貨物列車を受け渡しして、JR貨物の機関車が秋田港駅~貨物支線~土崎駅~奥羽本線~秋田貨物駅を走行している。臨海鉄道がなくなれば、この列車もなくなるはず。
クルーズ船輸送もあるとはいえ、貨物支線そのものの存続は不透明。また、担当するDE10形ディーゼル機関車は、仙台所属の車両が秋田へ常駐している形で、それもどうなるか。

秋田地区のダイヤ改正の続報や周辺情報はこちら
※この翌年2022年春の改正について
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「本の三浦」消える

2020-12-18 00:05:49 | 秋田の季節・風景
ほとんど行かない場所とはいえ、こんなモノがまだあったのか! というのを教えていただいた。以下は11月下旬撮影で、現在はなくなってしまった。
秋田駅から真東へ1.5キロ、県道41号・横山金足線と交わる大きな交差点「城東十字路」、地下横断歩道は「広面ジョイパス」。
北側から城東十字路方向
幹線道路沿いだけに路面店【2023年5月10日訂正】ロードサイド店が多いのだが、今はないはずのものがあるかのような看板がある。
向かい側から十字路を背に北方向
吉野家の上に、やや色あせた赤と白の高い看板が上がっているのだが…
再び向かいから
「三浦の本」か「本の三浦」かどちらにも読める看板が、吉野家の建物から突き出ている。
平成中頃までの秋田市を知る人には「本」「三浦」といえば、ピンと来て懐かしくなるかもしれない。

たしかに、吉野家と同じ建物に、書店(というかDVD店・買取店?)は入っている。だけど「Starbook書店」という名で「三浦」ではない。
看板にネオンや配線が付いているのが分かるが、営業時間内に暗くなっても点灯しなかった。
脚の下にブルーシートが巻かれる。側面には「BOOKS」
Googleマップ ストリートビューでは、2015年8月撮影までは現状と同じ。脚のブルーシートはなかったけど。ところが、その前の2012年10月撮影では、
「本 DVD&ビデオ」でライト付き、側面は同じ「BOOKS」
もともと「三浦」だった看板の上に、「本 DVD&ビデオ」の看板と照明を重ねていたのが、2012~2015年の間になくなって、「三浦」が再び現れていたのだった。
少なくとも5年間は、存在しない店の看板が出ていたことになる。12月初めに足場が組まれ、現在では脚ごとなくなってしまった。


さて、「三浦」のこと。
かつて「三浦書店」というのがあった。加賀屋書店と並んで、秋田市を代表する本屋であった。
特に昭和末は、どちらも秋田市中心部・広小路に面して店を構えていた。うち、加賀屋書店は広小路の本店を2012年に閉店しているが、今は中心部以外の他店【18日補足・企業や役所相手の外商も】で存続。

三浦書店は、広小路の本店を、平成初めにできたアトリオンの仲小路側一角に移転(旧店舗跡が三浦書店所有のまま「YESそうご電機」になったそうだ)。
その後、1999年か2000年辺りに、経営破綻・廃業したようだ。
アトリオンの書店はその後も営業していた(2008年までらしい)が、経営者が秋田共同書籍【2023年10月16日訂正】秋田協同書籍に代わって「ブックス・シティ アトリオン店」だった。

意識していなかったが、三浦書店も市内各所に支店があったそうで、その1つが、ここ城東十字路近くの広面字樋ノ沖。
教えていただいた話によれば、昭和末~平成初期頃にでき、1999年に一部を吉野家とした。秋田県初の吉野家。
それからまもなく、三浦書店が廃業したことになる。
しばらくは書店部分は空き家で、2004年にスターブックスが入ったとのこと。

周りに他の看板が多く、信号待ちでなければ見過ごすかもしれないが、どれほどの人がこの看板に気付いていただろうか。
店(企業)がなくなって10年以上経った時、亡霊のごとく現れ、約5年間周りに溶けこみ、姿を消したのだった。あと、屋外広告物の届け出や手数料がどうなっていたかも、気になる。
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土崎の秋楡

2020-12-16 20:19:43 | 動物・植物
植物の話ですが、最初の舞台は前回に続きイオン土崎港店。
前回の通り、店の建物は道路から奥まった位置にある。正面の新国道側だけでなく、もう1つの出入口である南東の市道側(幕洗川街区公園の南隣、店では南入口という扱い?)も同じ。公道から敷地内の駐車場や店入口までは、歩道付きの通路がある。その歩道部分には、街路樹のように木が植えられている。
今年の秋まで、それはケヤキの木だと思っていた。
(再掲)雪が積もった新国道側入口
上の写真で、AEONの看板の左側2本はケヤキ。すっかり落葉している。
しかし、右側の通路の並木は、枯れた葉がまだ枝に付いている木が多い。
11月中旬。南口
南入口は、スロープをはさんで幕洗川街区公園のケヤキも見える。この時点のこちら側でも、ケヤキが紅葉しているのに、通路の木はまだ緑の葉。
条件によってはケヤキでもそうなる場合はあるが、そのほかにもケヤキとは異なる点があるのに気付いた。

さかのぼって10月中旬。
葉の間に果実?!
まず葉がケヤキと違う。形は似ているが、やや小さく光沢がある。
そしてケヤキでは春に付くのとよく似た、緑色で丸くて平らな果実が、秋になっている。並木の中で、果実はなる木とならない木があった(雌雄異株というわけでもないようだ)。
また、樹皮はケヤキよりもごわごわした感じ。
11月中旬

ケヤキはニレ科、ニレ科で秋に果実ができる木はとても少ないはず。考えられるのは、その名も「アキニレ」。
ニレについては、秋田市立保戸野小学校のシンボルツリーである“ニレの木”を取り上げた。保戸野小のニレは、春に果実ができ、葉は小さめ。日本には自生しない「ノニレ」または「マンシュウニレ」という種(しゅ)らしい。札幌の北海道大学植物園にもあったので、寒さには強そう。
その後、土崎の国道7号近くのガス灯通りの街路樹が「ハルニレ」であることを知った。ハルニレとノニレはよく似ているが、ハルニレのほうが葉が大きく、秋田辺りにも自生するようだ。北海道で親しまれる「エルム」のことだし、弘前公園にも大木がある。
それらを調べた時に、アキニレという種の存在を知ったが、日本では西日本に自生するとのことで、ということは寒さや雪に弱いのだろうから、秋田で植えても育たないと決めつけてしまっていた。
開店41年のイオン土崎港店で、これだけ育っているのだから、間違いだった。

福島県を除く東北5県を管轄する、林野庁東北森林管理局(秋田市)森林整備部技術普及課のホームページ「管内の樹木一覧」には、アキニレは管内で山形県東部(の天童市と東根市の水晶山)には自生するらしいことが掲載されていた。それが事実なら秋田市でも無理ではなかろう。
ネットを見ると、秋田県立大学のキャンパス(天王か大潟かどちらか)内にもアキニレが植えられていて、今年はきれいに黄葉したそうだ。
11月下旬。紅葉のような枯れ葉のような(右側では新駐車場造成中)
上記の通り樹皮が特徴的。ハルニレとノニレはゴツゴツと縦方向に筋が入っているし、ケヤキはもっとつるんとしている。アキニレはどちらとも違う。

41年前のジャスコは、どうしてアキニレを選んで植えたのか。ケヤキやハルニレほどの大木にはならないそうなので、後々面倒にならないためかも。
見慣れて知ったつもりでいた木でも、何も知らなかったのだと、土崎の街を眺めていると、さらに別の場所でも…
この街路樹
11月上旬なのに、紅葉していないケヤキ系統の樹形の街路樹の道があった。これもアキニレだと思う。
 
果実を付けた木もあるが、やはり付けない木も。でもイオンよりこっちのほうがたくさん果実が付いていたかも。
たわわに実る

樹皮。松に似ているかな

場所は、五叉路から北税務署・跨線橋の交差点までの間の市道。
左は土崎小学校方向
区間の中間で並木が途切れていて、五差路側の一群と跨線橋側の一群で落葉時期がずれていた。

秋田市内でニレがある場所は、これで4か所知った。保戸野のほかは、3つが土崎。土崎とニレに何かゆかりがあるのか、偶然なのか。
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イオン土崎 領地拡大

2020-12-15 00:27:19 | 秋田の季節・風景
秋田市北部にあるイオン土崎港店。※「土崎店」ではなく、所在地名に合わせたのか「土崎港(つちざきみなと)店」。
1979年12月に、ジャスコ土崎港店としてオープンした店で、東北6県のイオン店舗(総合スーパーのイオンという意味でしょう)では青森店に次ぐ歴史がある。
建物は開店時と同じもので、2016年7月に耐震とリニューアルが行われた。
今年3月には、イオン東北株式会社が発足し、ここは所有と食品売り場運営がイオン東北、その他の直営売り場はイオンリテール東北カンパニーがテナントとして運営という形になったそうで、それぞれの会社の店長がいる形態(東北地方で同様の構成の店舗はどこも同じ)。
細かい点は別として、リニューアル後はほぼ変わらず営業が続いている。


正面の新国道こと秋田県道56号から店を見る。
秋田市もついに雪が積もりました
以前を知る人なら、あれっ? と思われたかも。
イオン土崎港店の建物は、新国道に面しておらず、奥まった位置にある。新国道には私道というか専用の通路が面していて、そこに信号機が設置されている。
その私道部分は、イオンの建物よりも幅が狭く、脇にはほかの建物があって、新国道からイオンの建物はほとんど見えなかった。それが、今はほぼ全体が見えている。
2020年8月Googleストリートビューより ※今年も秋田市内でストビューの撮影がされていた
↑木の葉も茂っていてストリートビューでも分かりづらいが、まっすぐ奥に店があるのに見えなかった。それが今は、
丸見え
新国道から見て、私道の向かって左・東側には、わずかに店の駐車場が面していた。AEONの看板とケヤキとフェンスがあるので、直接出入りはできず、奥から回りこむ構造。
そのさらに左には、民家らしきものがあったのが、解体された。そして、そこが、既存の駐車場とつながった。
正面はかつて家があった位置
だいぶ前から、解体作業はしていたが、イオンの土地が拡大したとは!

今まで、この部分の状況を把握していなかったが、正面の平面駐車場がだいぶ広くなった感じ。
解体前のGoogleマップ航空写真
黄色線の内側がイオン。赤で囲ったのが拡大した駐車場
今回解体されたのは、上の航空写真左側の赤枠。国道に面した家もかなり大きいのが分かるが、その後ろにあった複数の建物もなくなって駐車場に。
公式ホームページでは「正面側」駐車場に146台駐められるそうだけど、これは古い数値かも。もっと入りそう。

また、右・東側の赤い枠。もう次の交差点角にある調理師専門学校の隣になるが、ここは今年初めまで養老乃瀧 秋田土崎店があった。1月(25日?)に閉店し、解体され、やはりイオンの駐車場になった。

ところで、2つの赤枠にはさまれた、黄色い線内の車がたくさん駐まっている所。港南二丁目バス停に面している。構造上は車が出入りできるが、進入禁止扱いなので、正面からぐるっと回ることになる。明示されていないが、おそらく関係者はここに置く。
この土地も、開店時はジャスコのものではなかったようだ。今は2階のテナントとなったレストラン? 食堂? 「赤玉」が、もともとはここにあったのかな? イオン開店数年後にテナントになったそうだ。
公式ホームページでは「養老の滝側駐車場」として74台駐められるものがあるが、これって「~側」だから、養老乃瀧跡ではなく、こっちを指しているのか?
敷地内南東側から。左が既存の駐車場・右が拡張側

新しい駐車場。奥にポートタワーセリオンが見える。右の看板が冒頭の新国道に出る交差点

新国道を背に私道。左が新しい駐車場。新しい看板も
駐車場拡大に伴い、新国道から入る車の動線が変わった。従来は3階駐車場のスロープの先まで直進して平面駐車場に入って(そして左方向へ回りこむ)いた。今は直進できなくなり、こちら側の平面駐車場はすべて、スロープより手前で左へ曲がるように変更されていた。【15日補足】これまで直進入口だったところは出口専用になり、平面駐車場全体で時計回りになったのかな。利用の際は現地の表示に従ってください。

3階の駐車場とは別に、屋上の駐車場もあるが、けっこう前から閉鎖されているそうだ。駐車場が不足して、平面を拡大したわけではないかもしれない。
従来はごちゃごちゃしていたし、立体よりも平面で、広くスペースを取ったほうが、出し入れしやすく安全というところじゃないだろうか。
でも、除雪(の費用)が増えそう。イオンさんならどうってことないかな。

2020年だけで、新国道に面したイオンの“領地”がだいぶ拡張された。
航空写真の通り、現状ではイオンの領地(駐車場)にはさまれて新国道に面した、他の土地がある。家1軒と秋田県信用組合土崎支店【15日追記・2011年までは秋田銀行土崎南支店があったとのこと】。
あくまで勝手な妄想として、もし、仮に、ここもイオンのものになったとすれば… その時は、増築とか全面改築なんてことも…

【15日追記】コメントをいただき思い出したが、ジャスコはもともとは「東北製綱」という企業の所有地だった。また、東側一帯はかつて料亭があったとのこと。今もその両者が関わっているかもしれず、その辺の関係もあるのかも。
【2021年6月17日追記】その後、2021年6月に、調理学校だったビルの解体工事が始まった。学校(学校法人大内学園 秋田県調理師専門学校)は2020年度で閉校になったらしい。解体工事はイオンによるもののようで、さらに領地が拡大することになりそう。今後に注目。
【2021年7月15日追記】追記日時点では「駐車場の整備工事」として「8月10日頃」まで行う旨が、イオン店内に掲示。続きはこの記事にて

植物の話題ですが、次の記事もイオン土崎港店が舞台。
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赤青赤青で試運転

2020-12-12 23:29:12 | 秋田の季節・風景
時折触れているように、来春のJRダイヤ改正が気になる時期。
これまでは、12月中頃の金曜日の同じ日に、JR各社がそれぞれ発表していた。今年は11日か18日と思っていたら、11日に発表されなかったので、18日の模様。
※2011年12月までさかのぼると、早くて13日(2019年)、遅いと21日(2012年)であった。ダイヤ改正日がいつになるかにもよるだろうから、第2とか第3金曜ということでもなさそう。

2021年春のダイヤ改正において、JR東日本秋田支社では、奥羽本線・泉外旭川駅開業、男鹿線の新型車投入、五能線(と奥羽本線、津軽線の各一部)の新型車投入は確定。早く詳細を知りたいところ。

五能線などに入る、電気式気動車GV-E400系は、順次納車され試運転がされていた
12月12日からは営業運転も始まった。まずは五能線内のみで、2両編成と1両編成各1本ずつ。
1両編成は、東能代-能代の1駅シャトル便のみ1日7.5往復。2両編成は、弘前まで全線通し(上りは快速)1往復のみ。
12日には、東能代駅で弘前行きの出発式が行われ、報道された。発車時には、GV-E400系自身のみならず、隣の留置線に入っているキハ40系気動車らしき警笛も鳴り響いたのが印象的だった。GV-E400系は、電笛と空気笛と両方鳴っていたから、3種類の音が聞こえた。


一方、蓄電池式電車EV-E801系が投入される男鹿線。
※EV-E801系は気動車(ディーゼルカー)やハイブリッド車ではありません。「電池を積んだ充電式の電車」です。過去の記事
2017年から運行されている2両編成1本に加え、2両編成×5本=計10両が投入され、計12両態勢でキハ40系気動車を置き換えるとのことだった。
関連して、公式発表はまだないが、それを機に、2両×2本の4両編成が最長となり、4両でもワンマン運転し、車内で運賃収受しない「中編成ワンマン運転」を開始するとの情報(過去の記事)がある。

増備はどうなったかと思っていたら、11月中に、とっくに全部が秋田へ届いていた。その結果、
試運転中!
奥羽本線(通称・南線方面)で行われた、納品直後の試運転では、2両編成×3本でも実施された。営業運転しない区間で、さらに営業運転しないと思われる6両編成で、愛好家に注目された。

今回見たのは、男鹿まで行くと思われる、2本つないだ4両での試運転。わりと頻繁に行っているようなので、例の中編成ワンマンの確認や訓練か。
今までの2両編成でも赤と青の対象的な車体色が目を引いたが、それが4両になって赤青赤青だと、さらに強烈。
色のせいで701系4両よりも長く見える?


すでに営業している(量産先行車と呼ぶのかは不明)のが「G1」編成。今年製造された(量産車と呼ぶのかは不明)のはG2~G6。この時は写真の先頭・男鹿寄りがG2、後ろがG3。

G1編成とは4年の間があり、何か改善された点、相違点がないかと、探したくなる。デザイン面では違いはないかな。黒地に白のなまはげの顔もある。
G1編成では相手がいないので省略していたと思われる、連結器周りは違う。
他編成と連結時に行き来する、幌(いわゆる蛇腹)は設置。青いほうは「幌受け」なのであまり印象が違わないが、赤いほうは幌が出っ張るので、いかつくなった。
G1編成にもある、連結時に人が通る足元の「渡り板」は、形状が少し違って、先がとがるというかホームベースのような形になった。
あとは、連結器(銀色にJRマークのカバーの部分)の下に、電気系統を接続する黒いボックス状の「電気連結器」が付いて、それと重ならないためかスカート(排障装置)の形状が変わった。
 

赤青それぞれの車端部(運転台のない側も含む。つまり1両につき4つ)のドア上辺付近に、銀色の薄い物体が斜め下向きに設置された。その上には銀色の細長い物体も。
これが、中編成ワンマンに欠かせない、ホームや乗降状況の確認用の車載カメラ。すでに行われている東北本線の車両にも同じものが付いている。
前後するが、スカート付近には「ホーム検知装置」というのも搭載され、ホームでない所でドアを開けてしまわないようになっているとか。


今後は、G1編成にも、これらを搭載する改造を施さないといけない。運賃箱の撤去もしないと。
そして、G2以降も営業運転に入れるのだろうが、どういう手順でやるのか。運賃箱がないので、現行方式のワンマン運転のダイヤを単純には置き換えられない。ある段階で一気に置き換えるのか。
そもそも、2両編成6本で男鹿線の全ダイヤを回すことも、ちょっと心配なような。今のキハ40系は20両弱配置のようだが、それが12両になる。列車1本当たりの車両数が減るのは当然だけど、減便ということにならないか。男鹿駅での充電時間も必要だし。
キハ40系を上回る走行性能を活かして、所要時間が短縮されるのか(現在は予備車両がないので、キハ40系に合わせた遅いダイヤでちんたら走っている)も注目。次の金曜日に分かるはず。

あと、用済みとなるはずの、男鹿線・五能線用のキハ40系の中には、今年になって定期検査(全般検査)を通した車両がある。それはすぐには廃車とならないはずで、どこで使うことになるのか。

【13日追記】直接関係はないが、当初2021年春とされていた、秋田市内の路線バスなどへのICカード乗車券導入(中央交通でなく秋田市が主導)は、1年遅れて2022年春となることが発表(市、JR、中央交通連名での公式発表)された。遅れたけれど、JR東日本も関わる地域連携カードになるそうで、その調整もあるのかもしれないし、JR東日本が関わってくれるのなら安心感は増す。
一方、秋田地区の鉄道では、在来線への導入の話はいまだ聞こえてこない。
しかし、2021年春から、秋田新幹線を含む、JR東日本の新幹線全区間において、Suicaで自由席(または特定特急券/立席特急券)を利用できるようになる。それに伴い、現在Suicaエリア外の新幹線駅にも、チャージができる券売機を設置するそうなので、秋田駅でもそうなるはず。若干、進歩しそう。

※予想通り、12月18日に発表があった
追加製造分のG1編成との相違点などについて
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弘南バス2020.11

2020-12-10 22:59:42 | 津軽のいろいろ
11月の弘前の続き。今回は弘南バスについて(前回は2020年正月)。

●弘前ナンバー
貸切車両を秋田で目撃できた、今年5月に始まった弘前ナンバー。弘南バスでは、既存の青森ナンバーの車のうち、一部を希望ナンバーで同番の弘前ナンバーに替えた。
この時は、土手町循環100円バス運用に就く中型バス(一般路線にも入ることがある)を3台目撃したが、どれも弘前ナンバー。うち2台は前からあった車で、中古車と購入直後に乗車できた新車で買った「1043(52804-2号車)」。
ちなみに、その翌年に新車で買った「1091(52907-2号車)」に一般路線で乗車したが、それは青森ナンバーのままだった。

あとの1台は新顔。
この土手町循環100円バスも弘前ナンバー
「11402-2」号車だから、2002年製のいすゞエルガミオ。ワンステップか。
今年夏頃、京都市交通局(京都市営バス)から3台来たとのこと。京都市営の中古車はあまり流通しなかったそうだが、最近は秋田県の秋北バスにも来ている。

3台は「弘前210あ」の5~7。連番の希望でないナンバーかと思いかけたが、「弘前200」でなく210だから、これも希望番号なんだろうか。
「6」は11401-2号車、「5」は11302-2号車とのことで、5だけ1年古い2013【12月23日訂正】2001年製。
その「5」は、
一般路線の相馬線に入っていた
【11日追記】7には、行き先表示右に車椅子マークがあるのに、5にはない。


「弘前210あ1」について

●相馬線りんご公園経由弘前駅行きの表示
正月の記事の通り、2019年10月から、相馬線の昼間の便が、弘前市りんご公園の中に乗り入れるようになった。それに伴い、LEDの行き先表示が、細かい経由地と英語が入るものになった。※中型車のみ確認。幕式や小型車のLEDは未確認。
(再掲)下り相馬庁舎行きの表示
今回は、相馬発弘前駅行き上り便の表示を見られた。
表示器とフロントガラスの間、向かって右の取っ手が取れている
「りんご公園・市役所経由 弘前駅」「JR Hirosaki Sta. Via Hirosaki City Hall」
帰りの足として使われる便だろうし、駅行き以外はないから誤乗の可能性も低く、観光客だとしても迷う人は少なそうだから、問題はないかな。
「弘前公園」のほうが観光客向けだけど、下り同様「市役所」を表記、バス停名は「市役所前・公園入口」だっけ。
英語で「JR」を入れたのは、弘南鉄道中央弘前駅と誤解させたないためか。「Apple Park」は略。
【11日追記】終点到着時でこの表示だったから、進行に合わせて途中で表示内容が切り替わる方式でなく、始発から終点まで同じ表示なことになる。


●唯一のエルガに遭遇
乗ることはできなかったものの、やっと見ることができた車。
大型バスのいすゞエルガ!
今や弘前市内ではただ1台となった、路線バス用大型バス。※もう1台あるのは、中型ロングなので、純粋な大型ではない。
現時点では、弘南バス全体でもエルガはこれ1台のはず。【11日念のため補足】上の弘前ナンバーのよく似たバスは、大型より少し小さい「中型バス」で、車種は「エルガミオ」。

かつては、1989年製の横浜市交通局中古の大型車が3台あったのが、2018年に廃車。(あと冬ダイヤ時だけ稼働するとかいう、富士重工ボディのいすゞ車「10407-2」もあったけど、それは?)
代わりに、東武バスから中型ロングの日野レインボーHR1台と、西武バスからこのエルガが来た。
ワンステで背が高い分、ノンステよりほっそり見えるかな
青森200か1182、11301-2号車。上の京都市営中古の11302-2と1番違いだから、2013【12月23日訂正】2001年製。2013【12月23日訂正】2001年の弘南バスでは、貸切・高速含めていすゞの車を1台も新車で買っていなかったことを意味する。

大型車は、平日の弘前大学附属学校のスクールバスに使うのが主用途で、その間合い・入出庫を兼ねて、富田大通り経由の小栗山線と学園町線で営業運行するらしい【11日補足・単なる間合いということでもなく、沿線には実業高校や聖愛高校もあるので、輸送力を期待してあえて大型を営業運行させる意味もあるのでしょう】。
横浜市営バスの中古車は、休日に、枯木平線、岩木山春山スキーバスや、土手町循環100円バスに入ることもまれにあった。
後継の2台は、中型ロングのほうは、土手町循環やさくらまつりシャトルバスに入った目撃情報がネットにあるが、エルガのほうはなし。

この時は平日、昼前後に2度目撃。
おそらく土日は運休になるダイヤで、11時頃に弘前営業所から小栗山線で駅まで運行した後、ヒロロのほうへ回送(営業所へ戻った?)。
13時過ぎには、再び弘前駅前にいて、学園町行きの表示を出して待機中だった。

無精して遠くから側面を撮影
中ドアは、当時の首都圏では多かったであろう、折り戸×2組のワイドドア。秋田中央交通に来た中古車では、片側を固定して、デッドスペースになっていた。
弘南バスは中ドアを使わないのだから、さらに無意味な場所になってしまっている。昔は板を敷いて座席を設置した車もあったっけ?
そんな折り戸のガラス部分にも、車体から連続した装飾や「KONAN BUS」の文字が入っている。

運用が限定される車ながら、車体外側に広告は入っている。左右に1つずつ、後部に3つ。
お尻にふさわしい広告?
後部には行き先表示器なし。側面はいちばん前の窓に設置。


●新型コロナウイルス感染症対策
弘南バスでは一般路線バスでも、車内にアルコール消毒液が備えてあった。運転席背後にプッシュ式ボトルがあった。
高速バスや貸切バスでは、設置している事業者が多いと聞くが、路線では珍しいのでは。使っている人は見なかったけど(マスクして、ベタベタ触らずしゃべらず、降車後に手を洗えば問題ないでしょう)。

11月14日付陸奥新報サイトに「弘南バスが全車両に抗ウイルス加工」があった。
青森県の補助金を使い、全車両290台(うち路線は199台)に「太陽光(紫外線)などの光を照射しなくてもウイルスや菌などを不活性化させる「無光触媒」を車内全体に噴霧し、コーティング加工する。」という。
作業は12月末までかかるそうだし、乗っても分からないだろうし、個人的には、ナントカ触媒の効果(持続期間やはがれ落ちたりしないか等も含めて)がよく分からないから、なんとも言えないけど。

じゃあ、他社は、具体的にどういう対策をやっているのだろうか。
例えば秋田中央交通は、「空調で換気されるので、窓開けは必ずしも不要」という日本バス協会のポスターと、「待機時等に窓を開けて換気しています」という自社の掲示両方を掲出し、しかもそんなに開けて換気しているようには見えない。消毒液はないし、どのような車内消毒をしているのかは聞こえてこない。
もっと公開してくれれば、バスへの、公共交通への安心感も増すはずだけど。

今回の弘前訪問の街の記事はここまで。食べ物の話題が多少続くかもしれません。
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ポストに目?

2020-12-08 22:46:44 | 秋田の季節・風景
秋田市北部の拠点「土崎(つちざき)」地区。
市民の呼び方も、秋田市役所の公式な呼称(学校名含む)も、JRの駅名も「土崎」。「土崎神明社」もある。
でも、秋田市に合併する前の自治体名は「土崎港(つちざきみなと)町」、今の住所も「土崎港○○」。それ以外で「土崎港」を称するのは、イオン土崎港店(1979年にジャスコ土崎港店として開業)くらいかも。
男鹿市でも「船川港船川」と、港が付いたり付かなかったりがあるけれど、おもしろい。
軽く調べると、土崎港町ができたのは、1889(明治22)年。神明社や小学校はそれ以前からあった。ということは、「土崎」のほうが先で、町の名前で初めて「港」が付いたのだろうか。
【9日追記】「土崎湊」は、それ以前から港湾の名称としては使われていたのだと思う。地名としては「土崎」で使い分けていたのかな。あと、土崎には土崎姓のお宅も多くはないがいらっしゃる。


今回は郵便局の話。
国道7号(臨海バイパス)の東を並走する旧国道沿い、土崎港中央三丁目に「土崎郵便局」がある。2019年までは集配も行っていた大きい局で、バス停名にもなっているから、知名度は高い。
1872(明治5)年に「土崎湊郵便取扱所」として誕生。秋田中央郵便局の前身と同日。
1904年に「湊」が取れて「土崎郵便局」になったそうで、町名には遠慮せずに改名したことになる。

別に「土崎港郵便局」があるのは、ご存知だろうか。いつできたのかは分からない。【18日追記】いただいたコメントによれば、ルーツは1903年開局で、土崎で2番目に古い郵便局とのこと。
土崎郵便局から直線で南東に700メートル、道のりでも1キロほど。互いにいちばん近い郵便局ということになるのではないだろうか。
新国道のイオン土崎港店向かいの小路を入って、かつて秋田市電の線路だった道路と交わる手前。土崎港中央二丁目。

土崎郵便局は、(1958年から?)1984年までは土崎港南二丁目にあったとのこと。1974年の地形図を見ると、今のイオン近くの新国道沿いに地図記号がある。
一方、土崎港郵便局は存在しないようで、さらに旧国道の神明社・土崎駅へ曲がる交差点付近に、郵便局の記号。1985年の地形図では現状通り。
2つの郵便局が、ほぼ同時期に入れ替わるように移転したことになるのかも。

なお、ほかには「土崎東郵便局」と「土崎港北簡易郵便局」も存在する。簡易郵便局のほうは「つちざきみなときた」ではなく「つちざきこうほく」。
秋田市の地名では「土崎港北(~みなときた)」と「港北(こうほく)」が存在する。簡易郵便局は所在地からして後者を指すと考えられるが、よくあるように頭に所在エリア名(管轄する上位の郵便局名?)の「土崎」を付けたのだと思う。「土崎/港北」という区切りになるが、分かりづらい。


そんな土崎港郵便局。
左が電車通り、字が書かれた塀は嶺梅院裏手の墓地
名前がまぎらわしいほかは、ごく普通の、よくある特定郵便局の趣なのだが、先日、前を通ると、視線を感じた?!
ポストに目がある!!
土崎地区では標準的な「郵便差出箱10号」。見忘れたけど銘板があって(現行製品は省略)、サビもあるので、初期のもの。ポスト番号「011802」、1日2回取り集め。【追記】2021年3月5日に見ると、ポストが同型の新しいものに替わっていた。
誰かが入れかけたハガキが引っかかってる
前面下の赤い部分に、ラミネート加工した紙に描いた、左目を閉じてウインクした目、白い雲のようなまゆ毛、白いあごひげが貼られている。
街頭設置のポストならば、誰かのいたずらかと思いかけるだろうが、場所柄、郵便局による装飾か。でも、どうして顔? 季節的に予想は付くけれど、これでは物足りないのでは?


場所が変わって、新国道を南へ。秋田中央郵便局も近い、「秋田新国道郵便局」。

以前からの中央郵便局エリアで標準的な「郵便差出箱13号」。ここは2016年頃に、13号から13号へ交換されている。ポスト番号「010106」、1日2回取集。
ここでも、
ポストに目!
まゆ、目、あごひげの構成は同じだが、土崎港局とはどれも形が違う。目は両方開き、ひげの中に口がある。
さらに、向かって右のひさしには、赤い帽子。ポストのサイズからすれば、極端に小さいけど。
これなら何の顔か分かりやすい。サンタクロースの顔である。
 
土崎港局も、サンタのつもりならば帽子が必要では?

(もともとはコカ・コーラの影響らしいが)サンタクロースの色といえば赤。赤といえばポスト。だからポストをサンタクロースにしちゃおうという、郵便局の遊び心だろう。
2局を知ってから、このほか秋田市内の3特定郵便局のポストを確認したが、装飾はなかった。でも、ほかにもやっている局がありそう。【以下に追記します】
実施している郵便局 土崎港、秋田新国道、秋田手形、秋田外旭川、秋田寺内、秋田将軍野、土崎東、土崎【以上、12月14日まで確認。秋田市北部に多い傾向】、飯島、秋田中央

○実施していない郵便局 秋田通町、秋田保戸野、秋田菅野、秋田中通六、秋田駅前、秋田楢山、秋田牛島、秋田茨島、秋田旭南、秋田八橋、秋田中央【遅れて実施したらしい】、秋田大町、秋田川尻、秋田屋敷田、秋田広面、秋田新藤田、秋田泉、土崎港北簡易、飯島駅前簡易、新屋、新屋駅前


調べると、少なくとも2017年から日本郵便が実施している「郵便局サンタ47(フォーティー・セブン)」という催しの一環もしくはその延長のようだが、詳細は不明。
ネット上では2018年の兵庫県川西市では、複数の郵便局が競い合うかのように、発泡スチロールや布を使って、ポストをサンタに仕立てていた。
2019年には、東京都多摩市や山口県岩国市などで確認。ラミネートした紙を使うのが主で、今年の土崎港局と同じ目もあった。
それが今年も続いて、拡大している。ポストの側面に貼ったもの、最小の14号では鍵穴と干渉するためか、ボディから目をはみ出させて貼ったものや、帽子の白い部分に「年賀状はお早めに!」等の宣伝文を入れたものも。【9日追記・福島県いわき市の内郷宮郵便局では4面全部を顔にして報道されていた。1日から25日に実施】

今年2020年に見られる多くは、新国道局と同じと思われるパーツを使用。ただし、目が閉じたりハートだったり、口ひげから歯が出ていたりマスクを付けたりといった、バリエーションがある。
同一パーツでも、貼る位置や向きでも印象が違う。帽子は、下のまゆ毛のすぐ上に傾けて貼った局があったが、そのほうがいいかも。

つまり、ポストをサンタにすることは日本郵便として認めていて、各郵便局の判断で行っているのだろう。そして、パーツの画像データも全国共通で流通していて、必要に応じて使えるのだろう。

秋田市内のサンタポストの続きはこちら
翌2021年のサンタポスト



そんな楽しい話題の一方。
土崎郵便局よりも北、土崎港中央五丁目の旧国道のさらに東の裏道(サイカチの木がある通り)。

こんなところに14号ながらポストがあるのが意外。
ポスト番号011811、1日1回取集
顔じゃなく、白い紙が天面にある
「ポスト撤去のご案内」
「投函されている通数が少ないことから」「12月上旬頃」に撤去=廃止するそうだ。
黄色いラベルには「年賀状は「12/15(火)」から引受開始です!!」とあるが、その時にはこのポストはもうないだろう。

ここばかりでなく、同じ町内の旧国道の14号にも告知があった。
さらに北の土崎港北七丁目の、マックスバリュ港北店裏口の角にあった10号ポストは、11月頃に撤去済み。
また、秋田市東部・広面字赤沼の太平山三吉神社里宮のそばの13号も、12月撤去予定。
これら4ポストはいずれも、元は酒屋さん、たばこ屋さんなど切手類を販売していた店だったお宅らしき敷地に設置されている。今は営業を縮小もしくは廃業して、ポスト設置が、そちらの負担だったという側面もありそう。
でも、ここ数年で取り集め回数が削減されたり、ポスト更新時に小型化されたり、郵便を取り巻く事情が厳しいのも確か。ポストが過剰気味な市街地では、削減は今後もありそう。

【13日追記】一方、以前取り上げた、寺内三千刈の極端に近い間隔で設置された2つのポストは、現時点では撤去告知がないので、存続する模様。単に「利用が少ないから撤去」だけではなさそう。
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Jチャンの字幕

2020-12-06 23:28:00 | 文字・書体
テレビの字幕の話。昔の写植でなく、今の。【以下、本文は2020年10月~年末時点の内容です。その1年ほど後には、末尾の追記の通り、変化しています。
テレビ朝日の夕方のニュース「スーパーJチャンネル」。1997年10月放送開始なので、この時間帯では最古参の番組。
ちなみに開始時点の他局は、日テレが「ニュースプラス1(2006年終了)」、TBSが「ニュースの森(2005年終了)」、フジが1年で終わった「ニュース555 ザ・ヒューマン(前はスーパータイム、後はスーパーニュース)」。NHKはその春までは全国共通の「イブニングネットワーク」だったのが終わって、今に続く各地域まちまちの番組名。

スーパーJチャンネルは、当初のメインキャスターが斬新で、月~木曜は石田純一、金曜は田代まさしという顔ぶれ。それぞれ半年、1年の起用ではあったが。

そして当時も思ったが、他局と比べると「スーパーJチャンネル」は斬新なネーミング。
当時はJリーグ発足4年目で浸透していたので、それを意識したのか。石田純一のJとの説もあったが…
開始時から2010年まで出演した、坪井直樹アナウンサーが、テレビ朝日ホームページ内の2002年頃と思われるコラムで、由来を紹介していた。
「我々も意味はよくわからない」ながら、「「ジャーナリスト」のJ、「ジャパン」のJが有力です。(前キャスターの石田純一さんのJという説もありますが)あとは「ジャンプ」のJで躍動感のある番組を目指しています。」だそう。

2010年春からは渡辺宜嗣アナウンサーがメインになり、局アナ定年退職後も継続。
2020年秋には、メインを小松靖アナウンサーに譲って、コメンテーター的に出演しているようだ。
その今年秋、スーパーJチャンネルとは知らずに、たまたまスーパーJチャンネルの画面を目にした。



画面の雰囲気が変わっていた。土日版も同様。
第一印象は「これフジテレビ?」これは色使いのせいか?
第二印象、第三印象が今回の本題で、「字幕が読みづらい」「画面デザインが素人っぽい」。

画面の中でもテロップが大きく変わった。
文字の大きさは違っても、原則としてすべてが同じフォント。線(ウエイト)が細い丸ゴシック体を、縦方向に圧縮して縦長にしている。そして文字どうしの間隔が広い。なお、まれに部分的に違うフォントを使うことはある。

縦長文字と文字間隔拡大により、間延びしてしまったと思う。そして線はもう少し太いほうがいいと感じた。上のドコモのロゴの画面の下では、背景色なしで文字を出しているので、埋没してしまっている。また、背景色が無透過の白に黒い文字なのは、安直なようにも感じるし、そこにピンク色の文字を入れるのは見づらい。
こうした結果、他局も含めて見慣れたニュースの画面とは、印象が異なった。
テレ朝としては考えてこうしたのだろうが、フォントに制限があったり、書体使い分けや配色、見やすさへの配慮を理解していなかったりといった、素人の映像作品のように見えてしまう。

YAHOO!ニュース経由のデイリー新潮に10月7日付で「新生「スーパーJチャン」から考える 元番組Dが語る「テレ朝躍進の理由はここにある」」というのがあった。
元ディレクターが、番組リニューアルを基本的には褒めているようだが、「ただ、一点、テロップは各局に比べて少し読みづらい印象です。」「少し「文字の細さ」が気になりました。」と述べている。
ツイッターでも、見にくいという声が散見されるが、2か月経っても変えないということは、これでいいと思っているのだろう。


9月以前のスーパーJチャンネルでは、テレビ朝日の他のニュースと同じ画面だった。10月以降も他番組は変わらないので、共存している。
ANNニュース

スーパーJチャンネル(上のQの部分を独立させて表示)

ANNニュース

スーパーJチャンネル。微妙に訳が違う

スーパーJチャンネル以外で使われる書体は、角ゴシック体のフォントワークス製「ニューセザンヌ」が基本。
会見など写っている人物の発言をそのまま字幕にする時は、丸ゴシック体の「スーラ」。上の画面で「途上国並み」うんぬんは、その時点の映像に連動してしゃべっていないので、スーラではないという理屈のようだ。あまり意味がある使い分けでもない気もするが、目障りではない。
NHKの全国ニュースもニューセザンヌなので、見慣れてしまっているせいもあるかもしれないが違和感はない。配置、サイズ、色使いも含めて総合的に、テレ朝のニュース画面として完成されていると思う。
新しいスーパーJチャンネルの字幕・画面に対して、そのような感情を抱ける時が来るだろうか。


スーパーJチャンネルの画面が見づらいのは、フォント自体に問題があるわけではない。フォントの使い方、選び方のせい。だからここまでフォント名を示さなかった。最後に紹介する。
一見、細いスーラかと思うが、ひらがなの線がだいぶ違う。「ん」「す」の線の終わりの位置、「や」の2画目の向きなど【7日追記・「も」1画目の終わりが異様なほど上まで伸びていること、「さ」「き」の最後の画がつながっていないことも違う。】。でも全体の雰囲気は似ている。

フォントワークスの「UD丸ゴ【9日一部削除】_ラージ」というフォントだった。フォントワークスにしては珍しく、芸術家の名前じゃないので分かりやすい。【9日訂正】UD丸ゴには、ウエイト違いとは別にラージとスモールの2種があった。両者は、文字の大きさが微妙に大小違うのだが、素人が一見しただけでは識別できないので、どちらなのかは不明です。
スーラをベースに、よりモダンなスタイルの丸ゴシック体にするため、字面を大きくし、さらに視認性・判別性向上の調整をした書体。
もちろんウエイト違いもあるから、Jチャンさんには、もう1~2段階太いのに変えてもらえば、見やすくなると思うのだけど。

【2021年6月4日追記】2021年5月31日から、上記、ニューセザンヌが使われていた定時ニュースのフォントと画面デザインが変更された。
新しいフォントは、フォントワークス「UD角ゴ」らしく、系列局も多くが同様に変更したようだ。
画面デザインはそっけない感じもするが、Jチャンほどの違和感はなく、すっきりして悪くないようにも感じる。

【2021年11月12日追記】2011年11月に久しぶりにJチャンを見たら、上記2020年10月当初とは少し変わっていた。
まず、画面下に表示されるニュースの流れや容疑者の名前は、UD角ゴに変更された。丸ゴなのは発言内容などに限定。再びフォントを使い分けるようになった。
そして、以前は文字を横方向に強く圧縮して縦長にしていたのが、圧縮率が小さくなった。
これらにより、おおまかには以前(もしくは他局)と同じ程度の文字の見た目(形や間隔)になり、違和感は大幅に軽減された。まあ、これでよしとしましょう。
コメント (6)
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