広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

太平川の花筏

2018-04-30 23:40:07 | 秋田の季節・風景
1週間前に見頃になった、秋田市のソメイヨシノ。先週半ばには雨が続いて、そこでほとんど散ってしまった。

これまでも何度か紹介した、秋田市中央部の南側、楢山・牛島地区の太平川沿いは、秋田市内では知られた桜の名所。
護岸が固められておらずカーブもある川に、大きな桜がのびのびと枝を伸ばしていて、ここならでは見応えがある。はっきり言って、千秋公園の桜よりもいい。

まずは雨が降り出した24日夕方近くの光景。
愛宕下橋から下流方向
今年も見事。
雨が降っているので見物人は少ない。地元による出店は営業してはいたようだが、この人出では…
さかのぼって百石橋から下流方向

スイセンと桜

ちょうちんに明かりが灯る

晴れて気温が上がったここ数日。
ソメイヨシノはほとんど散った
出店はテントだけ残っていて営業なし。冷たいものがほしい天候だけどババヘラアイスも来ていなかった。
商店街・旧道に架かる太平川橋から下流側では、ソメイヨシノに混じって別品種の桜がぽつぽつとあり、今は白い桜や八重桜などが遅れて見頃。さらに川面には、
散った花びらが浮かぶ「花筏(はないかだ)」
自然の河川形状が残る太平川では、場所によって水流の強弱の差が激しいようで、数か所に花筏が浮かび、それも場所によって濃淡が違っていた。
うっすらと花筏。対岸は白い桜が満開

ここは川幅いっぱいに花筏
この時点では、太平川橋より上流にはほとんど浮かんでおらず、橋より下流に多かった。猿田川との合流点の隅にも固まっていたが、そこより下流以降では確認できなかった。
左が太平川、右が猿田川
一気に海まで流れるというわけではなく、特定の場所に留まる傾向があるようだ。護岸で固められた川や水路ではこうはいかないだろう。
近年は、弘前公園外堀のびっしりと浮かんだ花筏がネットや報道でよく取り上げられている。SNSでの投稿や、主催者側による見頃を過ぎても訪れてもらおうという宣伝によって、広く知られたのだろう。
弘前公園のお堀は、桜が散る期間は水の流れを止めて、花筏ができやすくしているそうで、ある意味「作られた花筏」である(それが悪いと言うことではなく)。

一方、太平川は、川としてはいつもどおり流れているところにできる花筏。だから、花筏の濃淡もあり、水の流れを花筏によって感じることができる。これこそ、風流なほんとうの花筏と言えるのではないでしょうか。

やっぱり太平川の桜は好きだ。
ところで太平大橋の近くには、
ハナモモとボケ
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土崎駅 そば屋も復活

2018-04-29 00:17:37 | 秋田の季節・風景
秋田市北部のJR奥羽本線・土崎駅が、3月25日に火事になって、そば店と待合室が使えなくなっていた。
4月初めの段階では、復旧工事が進んでいた。
4月中旬。改札内跨線橋から。屋根の穴は既に修理され、そば店部分で工事中
そば店は、駅舎本体から出っ張った部分(火元・消火活動で穴が空けられた箇所付近)をいったんすべて解体したようだ。

その後、4月15日過ぎには、待合室が使えるようになった。
駅正面から改札口・ホーム方向
火災直前の工事で設置されていた、天井の木製耐震補強材が見えるようになり、左の待合室の中にも入れる。
待合室の中は、耐震化以前とは椅子の配置が変わり、前回の記事で紹介した工事途中の段階と同じレイアウト。自動販売機なども火災前と変わっていない。知らなければあるいは意識しなければ火災の痕跡はなく、目につくのは耐震補強材のほう。

そして、28日、そば店が営業を再開した。思ったより早い。
駅正面。ポストの後ろが解体されていたそば店部分
駅舎正面側外観も、建物の形状としては火災前とだいたい同じに復旧された。
しかし、大きな変化が。これまでは壁に換気扇の口があるだけだった部分に、風除室付きのドアが設置されたのだ!
つまり、これまではいったん駅舎の中に入って、待合室からしかそば店に入れなかったのが、外から直接店内に入れるようになった。列車を利用せずに、そばを食べるためだけに土崎駅を訪れる人も多いから、便利といえば便利かもしれない。
でも、そば店の食券券売機は、以前は待合室側に設置されていた。復旧後はどうなっているか未確認だけど、変わっていないとすれば、【6月5日補足・券売機は以前と同じく、待合室内側に設置】外から直接入店して、店内を突っ切って食券を買って、戻って注文して食べるという動線は無駄があるかも。【6月5日追記】食べ終わって帰る時は、便利になるか。
【7月22日追記】営業再開後の厨房内には、「National」ブランドの冷蔵庫? が置かれていた。ということは火災で焼けたり故障したりせず、火災前と同じものが使われているのだろう。

ホームを背に待合室内。左奥が正面口、右がそば店で新しい出入口があり明るくなった

ということで、火災からわずか1か月で、土崎駅は完全復旧したと言えよう。しかも、ドア新設という改良付きで。こんな短期間で、設計して工事してしまうなんて、さすが天下のJR東日本だと、感心。


直接関係ないが、4月18日から、土崎駅の列車到着時に、港まつりの「寄せ太鼓」がホームに流れるようになった。従来の自動音声とともに(それぞれ別に)流れるようだ。
発車メロディーでなく到着メロディーというのが、秋田の、というかJR東日本の駅にしては珍しい気がして若干戸惑うけれど、悪くはないと感じた。(JR西日本辺りでは、岡山駅で「瀬戸の花嫁」が到着時に流れるなど例がある)
【5月5日追記】列車が到着して停車している間も、引き続きメロディーが流れる(3番線上り列車で確認)。だから、実体としては接近と発車をまとめて知らせるメロディー。

土崎駅では、上り列車は3番線発着だが、まれに2番線を使う旅客列車がある。これまでは2番線には自動放送がなく(駅員が肉声で放送する場合もあるが、しない場合のほうが多い)、いきなり列車がホームに入ってくるようなものだから、驚いたり、あわててホームの待合室から出たりする客を見かけることもあった。
2番線には、速度をかなり落として入線することになっているようで、特別危ない場面を見たわけではないものの、不親切だとは感じていた。2番線でも寄せ太鼓が鳴るのであれば、改善されたと言えるのだけど、未確認。どうなっているだろうか。
【追記】6月時点では、2番線では寄せ太鼓も音声アナウンスもなく、従来と同じ状態。改善されていない。
2019年4月でも、2番線は変わらず。一方、1番線では貨物列車が通過する時でも、流れる。

2021年には待合室の座席が少し変わった
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ハッピーと日敷とダイユー

2018-04-26 00:16:37 | 秋田のいろいろ
ホームセンターの話。
新聞の折込チラシって、同業他社のチラシが申し合わせたように同じ日に折りこまれることがある。
家電量販店のチラシは、現在は土曜日だけど、20年くらい前は金曜日だった。今は週休二日になったのだし、休みの前日にチラシを見てじっくり検討し、翌日に店へ行くということができて、金曜日のほうがいいような気がするのは、素人考えでしょうか…

4月25日・水曜日は、ホームセンターのチラシが勢ぞろい。
4社
手前右から、コメリ、ホームセンターサンデー、ホームセンターハッピー、ダイユーエイト。
我が家に折りこまれるホームセンターのチラシとしては、ほかにはDCMホーマックがあるが、それは26日に折りこまれる模様。

ホーマックを含めたこの5社が、秋田市に展開するホームセンターのすべてと言っていいだろう。アマノや市外だけどイオンスーパーセンターは、スーパーとホームセンターが一体化したものなので、ここでは別扱いにします。


スーパー同様、ホームセンターもここ十数年で改廃・流行り廃りがあった。
秋田市で歴史があるホームセンターといえば、コメリだろう。ただ、コメリという店舗名では歴史は浅く、新潟の「コメリ」と業務提携した2002年頃からのようで、それ以前は「ヤマキ」という店だった。
秋田県能代市の「ヤマキ」という企業が経営し、1977年に秋田市に進出したそうだ。店舗名がコメリになってからもしばらくはヤマキが運営していたが、2009年に企業としてのコメリ本体(新潟市)に吸収されている。
秋田市では今は年配の人でも「コメリ」の名は比較的定着しているように感じられ、ヤマキの名は忘れ去られているかもしれない。

秋田市卸町には「ヤマキ」があった(今もコメリとして存続)が、「ヤマト」というチェーンでないホームセンターもあって、ややこしかった。ヤマトは、後にスーパーに業態転換し、ダイエー秋田店・マックスバリュ大町店が撤退した後の秋田ニューシティへ入ったが、2010年に経営破綻してしまった。


20年ちょっと前・1995年前後に秋田にできたのが、ホーマックとサンデー。赤い看板と青い看板だけど、個人的には若干、まぎらわしい。どちらもイオンが関係しているから。
サンデーは、本社が八戸(元は吉田産業の関連会社)なので青森に店が多く、「♪太陽さんさん日曜日」のCMソングを初めて聞いて、その存在を初めて認識したのは弘前にいた頃だったかもしれない。【26日追記】20年前は秋田市にはまだサンデーが少なく、反対に弘前にはサンデー以外のホームセンターがまだ少なかった。なお、大学からいちばん近いホームセンターが、バス通りのサンデー弘前松原店であったはず(僕の指導教官の先生も行きつけだったようだ)だが、今はなくなった。跡地はユニバースになり、サンデーとしては安原に移転した形かな。
秋田市では、イオン系列のマックスバリュと同じ敷地にあるホームセンターはホーマックが2店舗(広面と茨島)。サンデーはマックスバリュ港北店の道路を渡った向かい側にあったり、ライバルのマルダイやいとくと同じ敷地にあったりする。一方、ホーマックではイオングループならではのサービスは特になくWAONも使えないのに、サンデーではWAONが使えて20日30日に5%引きになるなど、どこかちぐはぐ。


個人的見解としては、いつの間にかできていて、今も存在感が薄いのが、ハッピー。
秋田市には外旭川1店、あとは本荘や横手湯沢にある。
最近、ハッピーの店舗情報を調べようとネット検索したら、驚いたことがあった。ハッピーを経営するのは、秋田県湯沢市の「日敷(にっしき=日本敷物工業の略)」だったのだ!
日敷といえば、昭和末頃だろうか「♪家具のデパート日敷」「♪家具の日敷」というジングルのテレビCMを流していた、あの日敷。
横手市には今も「家具のニッシキ」の店舗があるものの、ハッピーや「スーパーセンターTRUST」のほうに力を入れているようだ。
【7月4日追記】2018年7月時点でも「♪家具の日敷」のCMが放送されていた。昔のよりしゃれていて、映像が動くし、歌も新たに収録されたもののようだが、メロディは変わらない。


そして、いちばん最近できたのが、「ダイユーエイト」。
福島市の企業で、2012年に潟上市に秋田県初進出、2014年頃に秋田市立体育館の隣に2号店ができた。1度行っただけだけど、巨大なホームセンター。


さて、今回のチラシのうち、2社を比べてびっくり。
「大創業祭」
上のダイユーエイトと下のハッピーのチラシの中身が同じなのだ。
枠と店舗紹介部分はそれぞれ違うが、売出し商品は、安い野菜苗のラインナップと値段が違う(写真の中央左側のナスの画像部分)程度で、裏面も同一。
どういうこと?!
調べると、日敷は2013年にダイユーエイトと資本業務提携、2015年に連結子会社となっていた。

ということで、いつの間にかできていたハッピーは、いつの間にかダイユーエイトと同じになっていたのだった。
といっても、両社のチラシもホームページも店舗紹介には互いの店舗が出ているわけではないから、客としては分かりにくいし戸惑う。商品を探し求めて、ハッピーとダイユーエイト両方の店に行ってしまう客もいるだろうけど、それはあまり意味のない行為になってしまうのだから。
同じ店だと知っていても、店舗の大きさが違うし、ポイントカードなども違うだろうし、それはそれで戸惑う。
上部やサイドの告知はだいぶ異なる
ポイントカード関係のキャンペーンや割引クーポンの扱いは両社それぞれ。

チラシの「大創業祭」というのは、ダイユーエイト側には「創業43周年」とあるが、ハッピー側には何も書いていない。ハッピーとしては何を指しての「創業」なのだろうか。

なお、今回のチラシは、ハッピーはハッピーブランドの全店舗共通、ダイユーエイトは秋田寺内店、秋田潟上店、新潟中条店(新潟県唯一の店)の3店共通。

左がダイユーエイト、右がハッピー
ハッピー外旭川店では、秋田市大森山動物園のゾウなどのフンから作った堆肥を販売しているとのこと。
ダイユーエイトでは、電子マネーが使えるようになって、WAONも使える。ホーマックさんも使えるようにして!

ホームセンター業界もけっこう複雑。ホームセンター自体、ほとんど行かないこともあるけれど、各社の明確な個性が分からない。

【8月14日追記】2018年8月には、ダイユーエイトとハッピー連名(ロゴが同時に表示・ナレーションされる)のお盆セールのテレビCMが放送された。これにより、「ダイユーエイトとハッピーは関係がある」ことの認知度は多少増したことだろう。

【12月5日追記】2018年12月5日には、ダイユーエイトの「喜多方店オープン記念全店協賛セール」と題したチラシが折りこまれた。同日のハッピーのチラシは「歳末お買い得市」で、紙のサイズが半分だが、掲載商品と価格は相変わらず同一。
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奥羽北線下りの思い出

2018-04-25 00:19:36 | 昔のこと
JR東日本秋田地区の奥羽本線、羽越本線、津軽線の普通列車用701系電車において、春のダイヤ改正前から編成の組み換えが行われている。
組み換えというか、3両編成の一部を2両編成化して短縮し、2両編成での運行を増やす(=3両編成での運行を減らす)というのが本質。

実際に見たものとネット上の情報によれば、N11、N12、N13編成が2両編成化されており、先に踏切事故で運用離脱しているN5編成も含めて、3両編成は4本減の10本(30両)。2両編成は3本増の31本(62両)となったと思われる。
ちなみに、23日時点で、N10編成は3両で営業運転していたので、これ以上の2両編成化はとりあえずなさそう。【25日追記】番号が飛ぶN101編成も3両のまま。
あと、N11~13編成から抜かれた中間車サハ701×3両はどこに行ったのだろう。車窓から見る限り、秋田車両センター(楢山・牛島の車両基地)にも秋田総合車両センター(旧・土崎工場)にも見当たらないような…


さて、ダイヤ改正直前と比較しても、3両編成が3本も少なくなっているわけで、改正前と運用が変わることは避けられないはず。すなわち、改正前後で3両から2両に減ったダイヤがあるはず。
確認できたのが、列車番号1663M、秋田13時32分発 弘前行き。
2両。しかもN11編成
引き続き車掌は乗務(大館以遠は不明)。

2両になった元3両編成に初めて乗ったけれど、意識しても違和感はまったくなかった。
ドアチャイムの音、運転席周りのワンマン機器など、元から2両だった車両と大きな違いは見つけられなかった。
強いて言えば、これまでの仕切り板を撤去して運賃箱を取り付けた部分に、固定金具を付け替えた跡があったくらい。
N11編成はドアボタン未更新。少数派になった旧ボタンのほうに違和感を覚えてしまった。


JR東日本秋田支社のダイヤ改正告知では、「津軽線の編成両数見直し」を行なうことは軽く触れていた。【11月14日訂正】ダイヤ改正告知で津軽線について触れていたのは盛岡支社のリリースでした。秋田支社では津軽線も含めて、車両減については一切言及がありませんでした。混同していたので訂正します。
ところが、奥羽本線・羽越本線については言及がなかった。結果として、少なくとも奥羽北線では「編成両数見直し」がされているわけだから、矮小化したとも受け取れてしまう。

引き続き3両編成が走るダイヤももちろん存在し、あんまり混雑しないと思われる秋田15時56分発八郎潟行き2633Mとその折り返し2632Mもそうだし、大館14時16分発秋田行き1656Mは前に2両編成をつないだ5両編成のまま。




さて、個人的には、13時台の弘前行きにはちょっとばかりの思い出があり、それが2両になったのはちょっと寂しい。以下、思い出話。
弘前に行くようになって20年以上。その間、ダイヤ改正ごとに、特急を含めた本数の増減や快速の普通列車化など、変化はある。特に2010年の東北新幹線新青森駅開業時には、大館以北で列車の本数が増えた。
しかし、秋田と大館、さらに弘前・青森方面を結ぶ普通列車のダイヤは、基本的には20年間ほとんど変わっていない。

13時台弘前行きもそう。※時期によっては弘前止まりでなく青森行きだった。
現在(2018年春改正)は、列車番号1663M 秋田13時32分→弘前16時12分。
自分のメモ書きを基に、分かる限り書き出してみると…
 1996年 657M 秋田13時42分→弘前16時13分
 1997年(秋田新幹線開業時) 657M 秋田13時37分→弘前16時11分
 1998年12月改正 657M 秋田13時38分→弘前16時20分
秋田新幹線開業以前から、10分程度の時刻の移動しかなく、驚くほど変わっていない。
今は列車番号が大きくなった【27日補足・この区間の列車番号は、千の位は大まかな運行区間や快速を示し、百の位以下は始発から最終に向かって630から数字が増えていくのが基本】のは、新青森開業により大館・弘前以北での区間便が増えた分だろう。
【5月2日追記】1995年のダイヤも判明。657M 秋田13時13分→弘前16時08分 で、比較的時間がかかっていた。また、10分前に特急「いなほ3号」が運転されていて、弘前15時02分着。後に「いなほ1号」になり、さらに「かもしか3号」を経て、現在は「つがる3号」。1996年春のダイヤ改正では、秋田新幹線用改軌工事本格化に伴い、田沢湖線が運休して北上線回り「秋田リレー号」が運転された。それに伴って、奥羽北線のダイヤもそれなりの変化があって、結果的に新幹線開業後現在まで、それがベースになっているようだ。


20年前は、秋田から弘前までの下り普通列車は6本(大館乗り換えを含む)あった。
秋田発の時刻では、5時台、11時台、13時台、15時台、16時台、18時台。いずれも、現在もほぼ同じ時間帯で残っている。ただ、11時台は当時は大館まで快速だったのが各駅停車化【5月2日補足・1995年頃までは秋田発が12時14分。その後11時台になった】。
現在は、これらに8時台と9時台の午前中2本が増え、1日8本。【27日訂正】2016年のダイヤ改正から、特急つがる廃止の代替として、秋田発17時台の快速弘前行きが新設されたのを忘れていた。したがって、今は20年前より3本増えて1日9本。

秋田から弘前へ戻る時にいちばんよく使ったのが、18時台の列車。
大館までは快速(しらかみ→しらゆき→無名快速。当初は3両編成で1997年10月から2両・東能代→大館ワンマン)、大館からは花輪線用の気動車2両(現在は701系電車化)。※この記事後半で少々触れています。
そのため、トータルでは別段速いわけではないが、設定時間帯が良かった。平日は秋田からは帰宅時間帯でとても混雑するが、土日はそうでもなく、週末に帰省して夕食をとってギリギリまで滞在して戻るのに、何度も利用した。
大館からは国鉄形気動車に乗って、22時近い人気のない弘前の街を歩くと、うら寂しい気持ちになったものだ。そして帰宅して「世界ウルルン滞在記」「スーパーギャング深夜同盟」を見て、青森の暮らしに気持ちを切り替えた(?)。


その次に利用したのが、5時台。当時は直前に寝台特急「日本海1号」があったが、立席特急券での座席利用は東能代から(秋田から乗るには寝台券が必要)だった。
これも平日は東能代から大館にかけて通学ラッシュだし、乗るには早起きしないとならず、当然、冬はまだ真っ暗。
しかし、長期休みで帰省中に、成績表配布など弘前でちょっとだけ用事があって、日帰りする時に重宝した。青春18きっぷを使って。
【2022年8月9日 弘前大学の成績通知表配布について補足・履修登録はオンラインでできるようになり、新型コロナウイルス感染症で対面でのやり取りが敬遠されるようになった2022年時点でも、弘前大学では成績通知表を手渡ししているようだ。2022年度前期分は9月21日(後期授業は10月1日開始)に、学部・学年ごとに1時間半ごとに区切って時間帯を指定している(代理受領は認めず、体調が悪い時は後日来るようにとの注記)。夏休みと秋休みが一体化した現行スケジュールに変わった1997年度辺りと、ほぼ変わっていないようだ(1996年度までは、前期授業開始が4月中旬、前期途中で夏休みに入り、9月に前期授業再開~試験があり、下旬に1週間ほどの秋休みがあった。そのため、前期の成績は、後期開始後に配っていたかもしれない。)。】
当時は、秋田から弘前に午前中に到着する普通列車はこの1本しかなかった。もう少し遅い時間帯にあればいいのに…と思っていたのだけど、今は2本もできた。【25日補足】休み明けの午後から授業がある場合などでも、当時はこの5時に乗らねばならず、そんな早起きするのだったら…と前夜のうちに戻ったこともあったかと思う。現在のダイヤでは秋田9時46分発でもギリギリ間に合う。
それに当時は2両編成だった(1995年頃は、八郎潟まで回送を兼ねて2両をつないだ4両編成)のが、2000年頃から3両編成に変わった。現在は不明。
しかも、日本海が廃止されて、この普通列車が始発列車となって足が速くなって、弘前着が昔は8時半過ぎ~9時前だったのが、現在のダイヤでは7時59分着! 大学の1コマの授業にも充分間に合い、ダイヤ上は秋田から弘前へ通学(通勤も)可能になった。


11時台【5月2日補足・1995年頃は12時14分、1998年には11時45分、現在は11時39分発】は、大館までは快速で、そのまま各駅停車になって弘前へ向かう。
秋田から弘前までワンマン運転なので2両編成。しかも、この列車は新宿発の夜行快速「ムーンライトえちご」からスムーズに接続して北海道方面へつながるため、青春18きっぷ期間中は混雑した。自転車を「輪行」する人、どこかの高校の鉄道研究部(?)御一行などがずっと乗り通して、なかなかのにぎわいになる日もあった。
レイルウェイ・ライターの故・種村直樹氏は、「「青春18きっぷ」の旅2(徳間書店1994年)」の中で1994年1月6日にこのダイヤに乗車(3651M~653M、秋田→津軽湯の沢)して混雑に遭遇し「席がなく、つかまるところもないお年寄りなどは、床にすわり込んでいる。」としている。
それはそうとして、秋田から弘前へ日帰り可能な時間帯だし、日帰りでなくても、朝イチでは早いけれどその日中に済ませたい用事がある場合など、何かと便利な列車ではあった。
また、入学式前日に弘前へ行く時も利用し、秋田では雨だったのが碇ケ関で雪に変わって、不安な気持ちになった思い出もある。


15時台と16時台は、ほとんど乗ったことがない。当時は3両編成と5両編成で、高校の帰宅時間帯だとしてもさほど混雑しなそうだけど、時間的に夕食を秋田で食べるには早いし、弘前に着いてからでは準備などが面倒という理由。15時台は大館を境に別列車という扱いで停車時間が長かったが、実際にはそのまま乗車できた。
【6月8日追記】現在のダイヤでは、秋田15時20分発弘前行き2両編成、16時27分発青森行き3両編成となっている。


そして13時台の657M。
日帰りは厳しい。平日に弘前へ戻る時に18時台の快速の混雑を避けて乗ることがあった。翌日の授業(かなり大切な)のため、秋田市で成人式が行われているまさにその時間に乗っていたこともあった。
高校の帰宅時間には早いし、18キッパーが大挙することもない(北海道方面への接続は、11時台でもこの列車でも同じだったらしいが)し、さらに3両編成だから収容力があって空いていた。
上記、種村先生は、津軽湯の沢から後続の657M(当時は青森行き)に乗車し「楽にすわれた。」「(701系が3両で運転可能なら)それならすぐにでも(1本前の快速に)増結してほしい。」としている。とおっしゃられても、2両から3両に容易に増結はできないし、ワンマン運転の都合もあるし…

そして、各駅停車のわりには所要時間が短かった。701系の加減速性能の良さと途中駅・信号場での長時間停車がないことによるもの。1996年は2時間31分で走破しているが、当時の寝台特急と同レベル。

利用回数としてはあまり多くもないが、座っていれば淡々と進んで弘前に着く感じで、あまり気負わずに(?)乗車できて「総合的にストレスがいちばん少ない下り列車」だった。【2021年12月22日補足・秋田での起床~出発、弘前での到着~就寝、どちらも時間に余裕があったこともあって、気分的に楽だったのだと思う。】


それがついに2両化されてしまった。
たしかに、あの程度の乗車率では2両でも収まる。秋田発時点では、発車間際では座れなくなっただろうけど。
ちなみに、秋田から追分までの間をこの時間帯に移動する場合、6分後の男鹿線のほうが混雑しないので、お急ぎでないかたはどうぞ。

上り列車の思い出も、いずれまた?→こちら
2021年春のダイヤ改正では、11時台が(少なくとも大館まで)車掌乗務、13時台が大館までワンマンと、入れ替わった。
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千秋公園の桜2018

2018-04-21 23:25:09 | 秋田の季節・風景
今年のソメイヨシノは、全国的にはおおむね早咲きの傾向。山形市では平年より11日早い4月4日に開花。ところがその後、寒くなって停滞し、盛岡市と秋田市では17日の開花と、桜前線が県境を越えるのに2週間近くかかって、平年並みになった(秋田市では平年-1日、昨年+1日)。

秋田市では、開花後は暖かくて20日には満開(平年-2日、昨年+1日)。この土日は絶好のお花見日和。
標本木より遅く咲く傾向である、秋田市中心部の千秋公園へ。
千秋公園は、桜の名所とされるものの、木があまり管理されずに老木化していて、咲く年とほとんど咲かない年を交互に繰り返している状態。昨2017年は裏年だったから、今年は表年のはず。
本丸から二の丸を見下ろす

(再掲)昨2017年満開状態の同じ場所
やはり昨年と比べるとぐっと花付きが良い。しかも満開に近い状態。他の名所と比べると、見劣りするのは否めませんが…

本丸は、
こんな状況
部分的には、
なかなか?

本丸では、宴会中もしくは場所取り中のスペースでけっこう埋まっていたけれど、園路を歩く人はそこそこ。
その下の二の丸広場では、
ものすごい人
さすが土曜日。ステージでイベントが行われ、屋台も出ていることもあって、通路にも人がうじゃうじゃ。少し外れた場所にある、料亭を改装した「あきた舞妓」の施設【24日補足・カフェのほか、舞妓さんが飲み物を売るテイクアウトも特設】も賑わっていた。

公園下の秋田市立中央図書館・明徳館前の桜は、公園内よりも早く咲くので、満開。
左方向が図書館。左奥の建物は旧・平野政吉美術館(今は空き家で活用に向けて進行中)
図書館の駐車場に出入りする車、公園内に上り下りする人でにぎやかだけど、パラソルのババヘラアイスのところには行列ができていた。
【22日追記】21日土曜日の千秋公園は、7万3千人の人出。22日には千秋公園でも満開となった。

秋田もいよいよ春本番。※2018年の太平川の桜
翌2019年の千秋公園の桜
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本荘から見る鳥海山/御手作

2018-04-17 23:31:23 | 秋田の季節・風景
日本海そばの秋田・山形県境にそびえ、「出羽富士」として親しまれる鳥海山。
秋田市から見えることはあまり多くなく、たまに見えれば意外な場所に意外な(思っていたより雄大な)姿に、はっとさせられる。※秋田駅秋田市北部からの姿。

鳥海山に近い由利本荘市から大きく見えるのは当然で、中心部(旧・本荘市)から見えるのも、もちろん分かってはいた。
先週末行った時も、曇り空ながら、鳥海山はくっきりと見えていた。
羽越本線上り列車が羽後本荘駅に着く直前に渡る子吉川からも、見える。
川ではボート競技の練習。本荘ならではの光景
雪がまだ多く残っていて白い部分が多い。この距離でこの雪の多さの鳥海山は初めて見たかも。
考えてみれば、これまで本荘には何度も来ているけれど、この時期に来てかつ鳥海山が見えたことって、なかったような気がする。
羽後本荘駅を出て振り返ると、
駅舎の右に鳥海山
この場所に見えるとは知らなかった。なお、羽後本荘駅舎は改築の話が出ている。


本荘公園の上から御手作堤(※この記事後半も参照)方向を見ると、
街並みの向こうにすそを広げていた

もうすぐ桜とのコラボが見られる

正面に、高くなっているのか雪が少ない帯状の部分
おそらく秋田市から見るのと同じ方角になる。

再び駅近く
街角で道の先いっぱいに鳥海山が見えたのにも、感激した。秋田市から見るのとはスケールが違う。
静岡県富士宮市富士市など富士山の近くとか、弘前から岩木山が見えるのと同じ感覚で、出羽富士の名に恥じない。

上の写真の羽後交通の路線バス。
「(急行)沼館経由 本荘」
12-87だから、比較的最近登録された、三菱エアロミディ。神奈川中央交通の中古で、横手営業所配置。

羽後交通一般路線では最長路線である、横手-本荘の路線。本荘-東由利までの区間便もあり、全区間を1時間50分ほどかけて通しで運行するのが1日3本の急行。
本荘営業所の車両では、行き先表示は「県立体育館前」「本荘営業所」などと、終点の正式名を表示しているが、この車は「本荘」だけ。営業所によって対応が違うということか。



本荘公園の下(裏側)にある「御手作堤」。その読みかたについて。
本荘出身の複数の身内は、いずれも「おてさくづつみ」と言っている。

しかし、ネット上では「おてさく~」のほか「みてさく~」と表記しているものが見られる。
市役所や観光団体など、公的組織で読みを記したものはなく、いずれも個人のサイトやブログで、どちらにしても数は多くない。

本荘以外では、山形市の地名「御手作」や江戸時代末期に幕府が今の北海道に作った開墾地「御手作場」は、「おさてく」「おてさくば」とどちらも「お」。
本荘では、両方の読みが共存している可能性もあるけれど、実際にはどうなんだろう。

それに御手作堤の由来・由緒も気になったが、ネットでは分からない(ほとりに看板でも立っているかな)。場所柄、お殿様がお造りになった堤ということなんだろうか。


【2022年3月6日追記・国道拡幅に伴う御手作堤への影響について】2022年3月6日付 秋田魁新報 県央地域面より。
国道107号線の4車線化第3期工事(本荘公園内を貫く約400メートル)が、2022年4月から始まり、2026年度完成予定。
それに伴い「道路両側の公園斜面を削るほか、園内の「御手作堤」も縮小。」「現在のおよそ倍となる約25メートルの幅員を確保する。」
「22年度は御手作堤を縮小するための護岸工事を実施。堤の内側に新たに護岸を整備する。」「23年度以降は公園斜面の掘削や道路舗装などを行」う。
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いなほ代替/本荘公園

2018-04-16 00:04:49 | 秋田の季節・風景
新潟駅の高架化工事(新潟駅付近連続立体交差事業)が長年にわたって行われている。その過程で、ほぼまる1日、新潟駅への在来線列車の乗り入れを休止する日が何度かある。
4月14日・土曜もそうだった。今回の工事で、新潟駅の高架駅が第一期開業となる。
白新線~羽越本線(酒田・秋田)方面では、特急「いなほ」の大部分が運休、代わりに新潟の5つ隣の豊栄(とよさか)駅発着でほぼ同時刻の快速が運行された。豊栄~新潟はバス代行。2011年に2度実施されたのと同じやり方。
秋田まで来る3往復については、今回は上りは3本とも快速豊栄行きとなる一方、下りは3本とも通常通り新潟発の特急いなほで運行。

いなほを新潟駅から/まで利用する人、上越新幹線に乗り継ぐ人には、けっこう面倒なことになる。快速扱いにしたのは、その”つぐない”の意味もあるのだろうか(新幹線との乗継割引も適用されなくなるだろうし)。
でも、豊栄~酒田・秋田の間だけを利用する人には、ただの“乗り得列車”。今回は「北海道&東日本パス」の利用期間とも重なる。客としてはありがたいこと。

僕も秋田から羽後本荘まで利用させてもらった。
このことを知った当初は、新潟日帰りなど計画を考えたこともあった。しかし、ダイヤ改正で上り第1便の時刻が遅くなったり、今回は下りは特急のままだったりしたため、いまいちうまく計画できず、乗り気になれなかったのでした(結局、天気も悪くなったし、遠出しなくて良かったと思っておきます)。


14日の運休・代行については、ホームページやえきねっと会員向けメールで告知された。告知は運休の全体像を長々と記したもので、それが当然なのだが、直感的に理解しにくいようにも感じられた。ネット上では、メールを読んで「4月23日にいなほに乗るんだけどどうすればいいの?」みたいな投稿をした人もいらした(15日以降は、ホームが違うだけで時刻等は以前と同じ)。
誰にでも理解してもらえるようにうまく伝えるのは難しい。


さて、豊栄行き快速。
気になるのは、使用車両、自由席指定席の割合、車内販売の有無といった点。いずれも告知では触れられていない。
2011年の実例を踏まえても、それに今回は下りは特急でその折り返しが快速となること、電源や輸送力からしても、いつものいなほと同じ車両以外に考えられない。ただ、2011年は485系だったのが、今回はE653系に交替している。
座席は、えきねっとでこの快速の指定席の予約ができないし、特急料金を免除してくれているのに指定席料金を取るってのも面倒だろうから、全車自由席か。では、1号車のグリーン車は、締め切り? 大盤振る舞いの開放? この点は、2011年の時も謎で、結局分からなかった。
車内販売については、秋田発着分は特急の折り返しで、販売員のやり繰りもあるから、快速であっても平常と同じく営業するほうが自然そう。

乗ったのは、秋田13時00分発「いなほ10号」相当。
秋田駅中央改札口の発車標は、
 豊栄行き
発車標が先代のものだった2011年は、「豊栄」の文字色が赤く、下の行にいなほの代替である旨がスクロール表示されていたが、今回はそれらはなく、一見、ごく普通の快速。
【16日追記】改札口前には、代替である旨など詳細を記した紙の掲示も出されていた。

普段なら「いなほ1号」として3番線に到着して車内整備後、10号になるわけだが、この日もその流れは同じ。
いなほ用E653系は、昨年末頃から、瑠璃色やハマナス色の単色で塗装された編成が登場し、異彩を放っている。今回は、
すっかり見慣れたこの塗装
正面のトレインマーク(ヘッドマーク)は固定表示なので、「いなほ」のまま。

駅構内では、代替快速である旨の放送が繰り返し流れていた。それによれば、2号車から7号車の普通車が全席自由席、1号車のグリーン車は利用できないとのこと。
普段指定席の2号車も自由席
見なかったけれど、1号車は「指定席」と表示されていたらしい。
独特の書体の英字でも「Toyosaka」
側面の行き先表示に「快速 豊栄」が和英ともセットされているのに感心した。E653系転属時点で、新潟駅の工事の進捗を見越して、用意しておいたのだろうか。

意外にもホーム上に案内する駅員の姿は見当たらない。関根屋の駅弁の立ち売りは出ていて、どの車両に乗ったらよいか、関根屋の人に尋ねる客がいた。でも、戸惑う客はあまり見当たらなかった。

乗車率は、いつもこんなもんでしょうといった程度。我々、記念乗車というか物好き乗車の人もちらほら。階段から近いため、いつもは指定席である後半の号車のほうが人が多かった。前のほうは1両5人前後。

秋田運輸区の車掌が、酒田まで乗務するとのこと。いなほの車掌は、全区間通しで担当するものだと思っていた。今回だけ特別なのかもしれない。客室へ出入りする時は、特急並みに礼をしていた。
車内放送では「1号車は通路としてのみの扱いで、お座席はご利用いただけません」と案内。端っこの車両だから通り抜けは考慮しなくていいのだから締め切りにしても良さそうなものを、グリーン車の見学はどうぞという意味なのか(乗った号車からは遠いので行かなかったけど)、車掌が最後尾にいるから用事がある客の通り道ということなのか。
秋田発の時点では、豊栄での接続については、軽く触れただけ。酒田以降で説明すればいいでしょう。
「新潟までご利用のお客さまには、たいへんご迷惑をおかけいたします」とも言っていたけれど、この時点では迷惑どころかありがたく思っている、途中駅までの客のほうが多いはず。
「車内販売は終点・豊栄まで営業いたします。お気軽にご利用ください」みたいな案内も。秋田運輸区の車掌さんは、こういう気の利いた放送をすることがある。
自動放送はさすがに流れなかった。通路ドア上の文字情報も消えていたかな。
【16日追記】特急用の車両を快速・普通として運行する場合は、座席の枕カバーを取り外して運行する場合がある。今回は、黄色いカバーを装着したまま運行。秋田での折り返し整備で取り外すとすれば大変だし、そもそもあまり意味がない差別というか区別だからね。

以下、以前のE653系乗車記も参照。
客室内は、相変わらず独特のニオイが少々気になる。秋田駅前にあった加賀谷書店のリニューアル直後の店内で漂っていた、樹脂系の建材とか接着剤っぽいニオイ。
快調な走りだけど、前回も感じた、ごりごりごろごろという、小さな音(振動?)も若干気になる。加減速の音がけっこう大きいのも、気になる人は気になりそう。
とは言っても、在来線特急ならではの乗り心地が楽しい。本来510円支払うべきところをオマケしてもらって、気持ちよく乗せていただいた。

「お気軽にご利用ください」と言われたので、せっかくなので車内販売を利用。メニューは前回と同じはず。この列車は新潟営業支店の担当なので、雪国ドーナツや雪国紅茶なども積んでいた。レシートに記載される列車名は、「いなほ10号」のままである旨の説明をして渡してくれた。


実質「いなほ号無料開放デー」。この後はあるだろうか。
今回が高架開業第一期だそうだから、第二期もあるんだろうけれど、その時はどうなるか? ちょっと期待。【2022年6月9日追記・第二期=最終工事として、2022年6月4日・土曜日に同様に運行された。】
※指定券は必要なものの快速「きらきらうえつ」は、今年も夏~秋に何度か、秋田-新潟で運行される。

ちなみに、帰りは普通列車利用。【16日追記】途中駅で行き違った「いなほ14号」代替の快速は、10号代替よりかなり空いていたように見えた。これもいつもそんなもんなんでしょうけれど。


全国的には平年より早く桜が咲いているものの、ここ最近の秋田は寒くて、開花が滞っている。
沿岸南部・にかほ市の勢至公園ではだいぶ咲いているそうだけど、その少し北の本荘公園の様子。

14日の秋田魁新報にも出ていたように、基本的にはまだ咲いていない。その中で、温水プール「遊泳館」脇の4本のソメイヨシノは見頃とのことだった。
この4本
たしかに咲いているけど、まだ小さい木で、見ごたえはいまいち。
奥上の公園本体はまだつぼみ
今にも雨が降りそうで、じっとしているとやや寒い天候のせいか、宴会をしている人はいなかったものの、出店目当ての人はたくさん来ていた。
写真では分からないですが
出店の数はあまり多くないものの、本荘ハムフライとか横手やきそばとか、ご当地らしい店が目立った。逆にいえば、わたあめとかカルメ焼きみたいな店はほとんどなかった。

今週には咲くかな
通路沿いには、弘前公園のを小ぶりにしたような、広告付きぼんぼり。千秋公園にはないけれど、花見らしいアイテム。写真では、通路中央上空で裸電球が灯っており、まだ設置作業途中だった模様。これにはちょうちんでもぶら下がるのかな【19日補足・公園内では明かりが灯るちょうちんと裸電球と2タイプがあったようだ】。

【19日追記】この後、急速に開花が進んで、19日辺りには見頃になったとのこと。ちなみに本荘公園には約1000本の桜があるそうで、秋田市の千秋公園の約730本よりも多い。千秋公園の桜は花付きが悪いし、鳥海山との共演もある本荘公園のほうが見応えがあるのかも。

本荘のその他の風景を後日
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カレーパンサンド

2018-04-12 23:36:12 | ランチパック
4月に発売されたとあるパンが、ネット上で少し話題になっている。
フジパンが、東北6県で発売しているそうだが、ネット上には首都圏でも売られているとの投稿もある。
秋田では、スーパーで100円程度で売られていた。それがこれ。
カレーパンサンド 342kcal
「食べて満足!! 食パンにカレーパンをはさんじゃいました。」「マスタード入りマヨソース使用」。
製造は宮城県岩沼市の東北フジパン。

素直なネーミング、包装の絵や文字から、どんな商品か分かりやすいけれど、まさかそんな商品が存在するとは…
商品名に偽りなし!
まさしくカレーパンサンド。
カレーパンを食パンで(マヨソースとともに)サンドして、半分に切ったものが1組。したがって、食パン1枚分とカレーパン半分の構成。食パンは8枚切りか。
はさんでいるのはトンカツじゃなくカレーパンです
カレーパンは、一般的な揚げたタイプだけど、食パンに合わせてはさむ都合上、やや大きくて平べったい。
分解。カレーパンの大きさが分かる
マヨソースは3本線ですーっと塗った感じ。

食べてみると、まあ、カレーパンと食パンをいっしょに食べた味。あるいはパンが多くカレーが少なめのカレーパン。
カレーパン部分は、一般的なカレーパンとしてもおいしいと思う。カレーの具材は少なく、辛さ控えめ。
水気の少ないもこもこしたパンが苦手な者としては、食べにくい。もうちょっとマヨソースもしくはカレーが多いといいのに。少しトーストするといいのかも。

こう言っては元も子もないけれど、ほとんど意味がない商品。
強いて利点を挙げれば、揚げたカレーパンの食べづらさである、手がギトギトになることと、表面がポロポロこぼれるのが、食パンではさまれたため軽減されることだけ。
どうしてこんなモノを考えついたんだろう。クリームパンサンドやジャムパンサンドじゃダメなんでしょうか… あとどうしてそれを東北限定で売ろうとしたのか。
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駅西北区画整理2018春

2018-04-11 00:18:21 | 秋田の季節・風景
秋田駅西北区画整理事業について、前回2月アップ後の変化2点。

まずは、道路が未拡幅・一方通行の南(広小路)寄りで、最後まで残っていた建物が解体された。
広小路方向から

反対側から
残っていたのは、リサイクルショップとお好み焼き屋「神戸亭」が入る、家のような外見の建物と、その隣の小さなビル。ビルのほうは既に空で「解体予定」という紙が貼られていた。

お好み焼き屋は2月末で閉店。移転ではなく、閉店ということのようだ。あいさつの張り紙には「20年間ありがとうございました」とあった。【8月29日追記】コメント欄の通り、2018年9月に店舗名を変えた上で、手形陸橋の通り三吉神社近くの広面字昼寝に移転オープンした。
秋田では数少ないであろう、お好み焼き屋で、立地や価格、店の雰囲気などもあって、親しまれた店であったようだ。
個人的には行ったことがなく、気がついたら存在していた店だと思っていたけれど、僕が秋田にいない間にオープンしていたせいもあるのだろう。
営業中は、店の前に「お好み食べよう お好み食べよう…(2番はたこ焼き)」という歌がエンドレスで流れていた。「日清フーズ株式会社店頭キャンペーン・ソング」の「オコタコ・ロック」という歌(作詞・作曲・唄/増田俊郎)。

リサイクルショップのほうは、向かい側に今もまだ冷蔵庫とか売り物が置いてある(置いてあるのは以前から)。向かいで営業継続ということ?【5月11日追記】その後、5月11日までの間に、向かい側の屋根のない土地に置かれていたリサイクルショップのものがすべて撤去されていた。リサイクルショップの痕跡もなくなった。

さらに下がって拡幅済みの部分から、昨年秋撮影
正面がお好み焼き屋隣のビル。北面の壁にはツタがからまっていた。
上の写真の右側、駐車場をはさんで上り坂になっている部分には、外観に共通性はないものの、やはりツタがからむ倉庫のようなビルのような建物が2棟あった。

地図を見ると、お好み焼き屋隣の白いビルは「高松木材ビルB」、奥の倉庫っぽいの(2棟とも?)は「高松木材ビル」と表示されていた(実際には「高」ははしごの高)。
高松木材っていうと、新屋の美大近くで温泉を掘り当てた、あの高松木材なんでしょうね。

お好み焼き屋が閉店して3月に入るやいなや、
解体が始まった
ひと月も経たないうちに、
更地になった


この道路に面していない、高松木材ビルもいっしょに解体された。

これで、道路の拡張工事も本格化するのだろう。


もう1つは、前回も触れた、既に拡幅・対面通行化された区間の北側、結婚式場「アールベルアンジェAkita」前・脳研裏付近。
そこから線路側にかけて、新たなアンダーパスを建設するなど、さらに工事が予定されており、それに向けたであろう変化。
3月5日に、これまでの道路を閉鎖し、代わりに新たな道路を供用する付け替えが実施された。
Googleマップに加筆
変更されたのは、千秋公園側から坂を下って、拡張された道路を越えて線路方向へ行く、東西方向の道。

西方向・千秋公園側からの坂は2本あり、坂の下で合流してY字路【13日補足・形状からすれば小文字のy字路】になっている。南側の坂は公園側から下るだけの一方通行、北側は対面。
従来は、北側の坂からまっすぐの道が、結婚式場角の十字路を越え、式場の脇の道が線路まで続いていた。

3月5日からは、坂の下から東方向の既存の道は、車が通れなくなった。
ただし、上の地図「△」の坂の下から途中の十字路までは、アパートや飲食店があるため、バリケードにすき間が作られ、関係車両は出入りできる。歩行者自転車も通行可能。
その先の「×」の十字路~結婚式場脇~線路までは、歩行者も含めて完全通行止めになり、いったん道路を壊して作り直すようだ。
坂の下から東方向を見た写真↓
変更前。奥右が通れて、左は道っぽいものの車は入れなかった

変更後。右にバリケードが置かれた
代替は、封鎖された道の北側、家1件分はさんだ道(上の図で赤い直線を引いた部分)。十字路も北へ移動した形。
うち、坂の下~十字路(当初は丁字路)は、何年か前に既に道路の形ができていて、車が通れない状態だったのが、開放された。
十字路~線路側が、前回も触れた、更地の中に新たに作られた道(赤線と茶色線の部分)。雪で工事が遅れたのか、舗装されていない状態で供用された。実質的に線路で行き止まりの道なので、通る車はほとんどいない。
未舗装の道から西方向を見る
この変更により、これまでとは逆に、南側の坂から(ほぼ)まっすぐの道になった。【13日補足・yの左右が反転した感じ】
南側の坂から

あまり告知されていないので、現地を初めて通って戸惑うドライバーもいるようだ。
さらに、これまでよりも交差点での見通しが悪くなった箇所もある。北側の坂を下って新しい区間に入る場合、坂から新しい十字路を通る場合など。標識とかカーブミラーで工夫の余地があるかも。
坂方向から新しい十字路。右(南方向)の見通しが悪い
最終的にアンダーパスができれば、また変化があるだろうけど、とりあえず運転者・歩行者とも、充分注意。
なお、北側の歩行者専用跨線橋側から、線路沿いに秋田駅・Weロード方向を行き来する場合は、結婚式場付近では工事用地(資材置き場?)が開放されて通り抜けられるようになっていた。現段階でも、引き続き通り抜けは可能なはず。

※その後、2019年春
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インナーフード信号

2018-04-09 00:18:46 | 秋田のいろいろ
秋田でも設置が増えている、低コストな信号機の続き。
秋田市内の車両用は、カプセル状フード付きの日本信号製ばかりかと思っていた。
もうちょっと引いて撮ればよかった
秋田市東部の通称・横山金足線(略称・横金=よこかな線)が太平川を渡る辺りに「桜五叉路」がある。
秋田市内で五叉路といえば、ほかには土崎地区の小学校や商店街の近くにもあるが、地点名(交差点名)として明確に「五叉路」としているのは、ここだけ。

土崎の五叉路は昔からあったはずだけど、桜五叉路は比較的新しい五叉路。できて30年くらいだろうか。
かつては農村であったこの辺りは、細い道が延びていたはず。後に横金線が作られた時、既存の道と直角には交わらない配置になった。そのため見通しが悪く、注意喚起で大きな「!」標識が設置された箇所もある。
そんな経緯の中、昔からあった道どうしが交わる十字路だったところに、さらに横金線が貫くことになった地点があり、それが桜五叉路となったのだろう。
でもそれだと、六叉路になるわけで、実際にここでは6本の道が交わっているのだが、昔からの道のうち1本だけは信号機もなく無視された形(交わる位置が少し離れているのと交通量の少なさのためと思われる)になっていて、昔からの道3方向+横金線2方向=五叉路。

横金線側の車両用信号機は、既にLED化されていて、今回は存置。細い道3本分(各1台)が、低コスト仕様に更新された。
更新前は、他の更新箇所の多くと同じく、樹脂製ボディの電球式。
更新後は、2方向はやはり日本信号製カプセル付き(銘板まで確認していないけど外見は同じなので)。
ところが、残り1方向、ゴルフ練習場のほうから来る道を向いた信号機が違った。
ゴルフ練習場からの道から。左右が横金線
↑上の写真で左は横金線側の信号機。右が横森方向から来る道用で、今回低コスト化。そして正面の赤信号が本題。
この1台、更新前は、
Googleストリートビューより
長く、ほぼ一周するような、筒状のフード(ひさし)が取り付けられていた。「ダブルフード」と呼ばれるもので、正面以外からの視界をさえぎって、横からは見えなくするためのアイテム。【12日補足】ダブルフードと筒型フードは、厳密には別物らしい(という説がある)。ほぼ1周するのが筒型で、そこまでいかない半円程度のひさしをダブルフードと呼ぶらしい。
五叉路など変則的な形状の交差点では、道の交わる角度によっては、違う道側の信号機を誤認してしまう恐れがあるので、その対策。
ダブルフードのほか、細かい板(ルーバー)を何枚も点灯部分の前に取り付けたり(関連記事)、秋田県にはないものの偏光レンズを使ったりして、見える角度を制限(視角制限)している。

この道では、横金線を北進する車に誤認される危険が高く、低コスト化後も対策は必要。どうなったか…
薄くてツルツル!
カプセルも、フードもない、平らな信号機。
これじゃあダメじゃん。横から見え放題だもの。と思いきや…
 横からは点灯していないように見える!!
ウワサに聞いていた信号電材社の「インナーフード」と呼ばれるものだ。
信号機の内部、LEDの前に、視角を調整するための極薄の仕組みが内蔵されているということなんでしょう。
下から見上げる
↑上の写真、赤灯の部分を拡大すると↓、

中央部と両端に3点、小さく赤点灯しているのが見えている。この程度なら誤認の恐れはない。正面からは従来同様しっかり見えるし、特に問題はなさそう。
低コスト化されても、メーカーや県によっては、従来のようにフードやルーバーを取り付けて視角制限する場合もあるようだが、これは実にスマートでしかも確実。
(再掲)これまでの信号電材製ルーバー。着雪対策で、さらに透明板をかけたタイプもある
かつては↑このゴツいものでやっていたのと同じ機能が、こんな薄っぺらなもので実現できたとは、大きな技術革新。


インナーフードは置いておいて、ボディが平らな信号機といえば、秋田ではすっかりおなじみになったコイト電工のフラット型がある。さらに過去には、秋田市内2か所で、信号電材製のフラット型の試作品のようなものが一時的に設置されていたこともあった。(いずれもこの記事など参照)
今回設置されたものは、デザイン的には試作品よりもコイトのほうに似ているけれど、コイトよりも表面がややふっくらし、裏面は面取りされていて異なる。
裏面
【11日追記】秋田県警では、車両用信号機の裏面に、設置(製造?)年とメーカーを識別するためのシールを貼っているのだが、この信号機にはなぜかない。「SD18」のはずですが…
裏面下
正面から見て右側に留め金があって、中を開けてメンテナンスできるようになっている。

フードがないため、コイトフラット型と同じく、前にうつむき加減に設置される。
2017年9月6日付 日刊工業新聞「信号電材、警察庁新仕様に対応した信号灯器?小型で見やすく」によれば、「本体を前に15度傾けて太陽光による直接反射を軽減し、視認性を確保する。豪雪地帯などでは角度20度にでき、着雪を防ぐ。」。
インナーフードは「視認できる範囲を30度に狭め」るとのこと。

凹凸がなく、小さくなって、正面以外では光っているのが見えない。これまでの常識をくつがえす信号機と言えそう。でも、スマートなのはいいけれど、「低コストな信号機」を目指すはずが、けっこう「高コスト」になってしまっているような気もする。
秋田市内では、郊外部にもう1台設置されていると思われる。今後も、更新箇所の条件によっては採用されるのかもしれない。

※続きは2018年度の信号機設置状況
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ポスト取集回数減

2018-04-06 00:33:17 | 秋田のいろいろ
3月末、秋田市中央部の郵便ポストの多くに、ラミネートされた紙が掲出された。
正面右下
秋田中央郵便局長名の「ポスト取集時間変更のお知らせ」。
4月1日から、ポストの回収時間が変わる旨の告知。
郵便局では、ポストから郵便物を回収することを「取集」と呼ぶようだ。それはいいけれど、言葉の意味からすれば「取集時間」より「取集時“刻“」のほうが適切ではないでしょうか。現に、具体的な回収スケジュールを記した既存の表示は「取集時刻」となっている(したがって、以下「時刻」と表記します)。

秋田中央郵便局のような集配を行なう郵便局の前に設置されたポストは、深夜まで1時間ごとに取集しているのは別として、街中に置かれたポストは1日に数回集めに来るのが基本だろう。ただ、場所と時代によって違いがあるようだ。
スケジュールは、現在は平日/土曜日/休日の3つに分けて表示されているが、平日と土曜は同時刻なので、実態としては2本立て。
郵便局では土曜日を平日として扱う(土曜に配達もしている)のだろう。週休二日制が浸透し、土曜がどっちなのか分かりにくいという声があって、10年くらい前から分けて表示しているようだ。【9月12日追記・弘前郵便局では、土曜日を別扱いにしているようたようだ。末尾のリンク先参照】

数十年前の秋田市中央部では、平日は1日4~5回くらい集めていたような気がする。
弘前へ引っ越した時、カルチャーショックの1つだったのが、ポストの違い。以前も触れたように、投函口が1口のものばかりだったのもそうだけど、もう1つは取集時刻。文京町~西弘前周辺では、平日でもたしか1日3回(2回だったかも?)で、しかも初回の収集が朝の6時半とか、ものすごく早い時刻だったことに衝撃を受けた(当時の秋田市中央部では、8時とか9時が初回だったはず)。【9月12日追記・2018年の弘前郵便局では、初回時刻は遅くなっていた。末尾のリンク先参照】

21世紀に入り、ネットの普及や不景気による郵便物の減少に加えて、郵政が民営化され、合理化が行われたようで、秋田市中央部でも取集回数が削減された。しかも、赤い郵便局の車でなく、同型の白い車に小さな郵便マークが付いた、別会社(?)が集めるようになった。
最近の状況では、秋田市中央部では平日は昼~夜にかけて1日3回が基本で、住宅地や郊外では平日でも1日1回というものもある。


さて、今回の変更では、時刻が変わるだけでなく、回数がさらに削減される。
ポストごとに変更後の時刻を差し込み印刷していて、告知内に新しい時刻が印字されている。本来の時刻表示欄は「順次変更、更新いたします」とのことだけど、変更前の時刻表示が薄れたり消えたりして、更新前後の比較ができないポストもある。
中央郵便局近くの旧国道のポスト
平日12時15分、16時30分、19時50分、休日12時15分、18時50分だったポストは、曜日を問わず11時45分と16時00分の2回に。
この掲示、「平日・土曜日、祝日共に」となっていて、それじゃあ「日曜日」はどうなるのかとツッコみたくなる。「日祝日」というか、本来の欄で「休日」としているんだから、揃えればいいのに。
秋田市中央部の街中のポストは、このように曜日問わず2回になるものが多そう。

平日3回が維持されるのは、確認した中では、秋田駅西口・駅前交番前の竿燈のちょうちんが載っかったポストや、ゆうちょ銀行秋田支店前程度。未確認だが県庁市役所周辺もそうかも。【4月13日追記】4月以降も、大町の通町郵便局前や山王十字路の商工会館前のポストは、平日は3月までと同じく3回収集。
秋田駅西口のポスト(3月までとは30分程度時刻が移動する)
駅西口の告知には、赤いラベルが貼ってあり「日曜・祝日はマル3の収集なし」とある。つまり、平日3回、休日2回と、回数は変更前と同じことになる(時刻は30~40分移動)。

秋田駅東口のポストは、
2回
変更前から、曜日問わず2回だったのが、そのまま維持。
マル3の収集なしの赤いラベルがあるけれど、そもそもマル3の時刻が書いてないじゃん。なんかヘンな告知…

西口の道路を渡った、フォンテ秋田前のポストも(たしか変更前から?)2回。

さらに最初の旧国道・中央郵便局近くの別のポストには、告知が貼っていなかった。なぜか。
3月以前から既に1日1回
3月以前から平日も1回だった。ここは平日と休日で4時間も時刻がズレているのだけど、4月以降も変わらないのでしょうか。
仮にも秋田市中央部の箱型2口ポストでも、1回しか集めないものがあったとは知らなかった。ここは数分歩けば中央郵便局があるけれど。


箱型じゃないポストといえば、
中土橋の丸ポスト
ここにも告知があった。ここは回数が少なかったはず…
変更前は曜日問わず2回

変更後は、
11時45分の1回だけ

郵便物を投函する時は、いまいちど時刻を確認したほうがよさそう。
ところで、ローソンの店内にはポストが設置されているけれど、それは1日2回集めるそうだ。秋田市内では、店の前にもポストが設置されてるローソンがあり、そこではこれまでは店外のほうが取集回数が多く、店内ポストの意義は薄かった。これからは店の中でも、回数が変わらないか場合によっては多いことになり、存在価値が増すのだろうか。

少なくとも秋田市内では、ポスト自体が廃止(撤去)されるケースはほとんどないはず。
今回、集める回数が減らされたものの、ポストの数は維持されているわけだけど、秋田市内の住宅地ではポストが若干近すぎるエリアがあるようにも感じられる。将来はポストの廃止もあり得るかもしれない。
ポストは、実体としての紙をやり取りする郵便には欠かせないアイテムだけど、悩ましい存在でもあるのだろう。

同じ年の夏に、さらに削減が実施された。
※青森県弘前市では、2017年11月に回数削減が行われていた。この記事中ほど。
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新世代白鷺?(とババヘラ)

2018-04-04 00:31:40 | 動物・植物
秋田駅近く、広小路に面した千秋公園「大手門の堀」。最近の秋田市では「大手門堀」と「の」を抜いて表記することが多いようだ。
まだ木々も芽吹かず、寒い日も多い4月初めの光景
夏に咲き乱れるハスは、まだ葉っぱも出ていない。上の写真で道路寄り水面にぽつぽつと突き出ているのは、ハスより先に葉が出て開花するスイレン。お間違いなく。

さて、上の写真でお堀の中に白くて首が長い鳥がいる。サギだ。
「白鷺(しらさぎ)」と言うけれど、それは白いサギ複数種を指す総称。

以前から何度か取り上げているように、秋田市の勝平山にはサギの集団営巣地がある。そこにいるサギたちは、千秋公園や旭川など市街地の水辺に魚を捕りに来ることがある。
勝平山には、アオサギ、ダイサギ、ゴイサギの3種が住んでおり、いちばんよく見かけ、かつ警戒心が薄いのがアオサギ。人が近づいても、意識はするが平然としている。個体差もあるようだけど。(この記事など)

3種のうち白いのはダイサギ(大鷺=ただしアオサギよりは1回りほど小さい)。さらに細かく分けた亜種では、秋田で繁殖するのは「チュウダイサギ」のようだ。
ダイサギは田んぼで見ることはあるが、市街地にはほとんど来ない(アオサギが“来すぎて”いる?)ようで、アオサギより警戒心が強そう。
以前から大手門堀には、アオサギやダイサギはたまに来ていたが、いずれも広小路から離れた、人の手がとどかない場所に降りていた。そのほうが魚捕りに集中できるのは分かる。

ところが、大手門堀のこのダイサギは、かなり度胸が据わっている。
写真の通り、広小路歩道のすぐそばにいる。車や通り過ぎる歩行者は別として、立ち止まってカメラを構える人間に対しても、意識はして少し歩くものの、大きく離れたり飛び立ったりはしない。
アオサギでさえ、この距離なら飛んでしまうと思う。
水中を歩いているけど、またすぐ立ち止まる
冬の結氷していた時にも、開いた穴近くの氷上にたたずむダイサギがいたし、融けた後もわりとよく来ている。同じ個体なのだろう。ツキノワグマでは、人を恐れない「新世代」が現れているそうだけど…
あえて広小路近くにいるのは、スイレンの葉の下に隠れている魚を狙っているのかもしれない。
サギは夜目が効くそうで、アオサギはネオンまたたく(ほどでもないか)川反近くの夜の旭川で魚を狙っていることがある。ダイサギはどうだろうか。

ダイサギは今はくちばしや脚が黄色いが、間もなく繁殖期になると、婚姻色といって黒くなる(上記田んぼの記事参照)。目の周りの色も青くなる(チュウダイサギの場合)し、羽も換わるそうだ。

中土橋通りには、早くもババヘラアイスが出ていた。
ババヘラとダイサギ。どちらも獲物を待つ?!
ババヘラは、春分の日には既に出ていた(土日祝日のみ?)。魁の高校剣道の全国大会に来た選手たちや、暖かい日にはそれ以外にも買い求める人がいたが、まだ寒い日が多く、手持ちぶさたなことが多そう。
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土崎駅その後

2018-04-03 00:11:05 | 秋田の季節・風景
リニューアル前日の3月25日に火事になった、秋田市のJR奥羽本線・土崎駅のその後。
消火活動で壁と屋根に開けられた穴はとりあえずふさがれた

現在は、火元と思われるそば店と隣の待合室が閉鎖(北側の小さい出入口も)されているものの、他の部分は以前と同じく使用できるようになった。
2枚の掲示
駅長による「待合室は使用できない状況となっております」という「ご案内」と、そば処港ばやし店長による「臨時休業のお知らせ」。そば屋の休業は「しばらくの間」で、「営業再開まで何卒ご理解いただきますよう」としており、いずれ復活することを感じさせる文章。
駅正面からホーム方向。左がそば屋・待合室、右が券売機
駅内部は、そば屋・待合室との境のガラスとドアは内側からシートがかけられて中は見えない。ガラス~壁の一部や天井は、足場とシートで覆われた。上の写真青い覆いの向こう側に、港ばやしのからくり時計はちゃんとかかって時刻は示していた。からくりが動作するかは、不明。

燃えなかったものの、火災直後は使用停止していた自動改札機や発車標も、以前のものが引き続き稼働しているようだ(ある程度防水性があり、乾かしていたのか?)。
近距離券売機と指定席券売機も使える。火災直前の耐震補強工事に伴い、券売機は若干設置位置が変わった(近距離はわずかに引っこんで、指定席は西面から南面に移設??)ようだが、どちらも機械そのものは変わっていないはず。
駅の外にある2台の飲料自動販売機は使用停止となっている。電源の都合かもしれないけれど、他の自販機は封鎖エリア内だし、土崎駅で飲み物の入手はできない。

要は、待つ場所がないだけで、列車の利用は従来通りになった。※上り列車の2・3番線上には待合室あり。


現在は見ることができない、待合室部分の工事途中の写真。
正月撮影。左奥がそば屋、奥の自販機がキオスク跡。背後が券売機、右がホーム
仕切りは仮設、床も工事途中だが、右の壁際などに見える赤茶色の木製の物体が、耐震補強材。それと一体化した木製ベンチが作られた。
左の人が座っている背もたれ付き木製ベンチ(この辺の駅によくあるもの)は、従来からあったもので、着工前とは配置が変わっている。火災後は、外に運び出されていたようで、無事だった模様。

正面出入口や、(今はシートに隠れている)天井にも、同じ赤茶色の補強材が使われている。

新学期で不慣れな乗客が多くなる時期にこの状態で、しばらくは少し窮屈な土崎駅になる。
【19日追記】この後、内外の工事が行われ、4月16~19日頃から待合室が使えるようになった。そば店はまだ休業中だが、工事はされており、営業再開に向けて進んでいると思われる。

続きはこちら
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増える低コスト信号

2018-04-01 00:20:40 | 秋田のいろいろ
2017年から低コストな信号機が、全国的に設置され始めている。
車両用信号機は、点灯する丸い部分が5センチ小さい直径25センチになり、それに合わせてボディも小さくなった。秋田市内にも設置され始めていた

低コスト信号機でも、メーカーごとの違いや各都道府県警察の方針により、バリエーションがある。秋田市内に設置された車両用は、日本信号製で従来と同じくカプセル状の着雪防止フード付きの縦設置(全国的には珍しい仕様)。歩行者信号機は、外見上は従来と変わらない。

秋田では、秋以降、さらに低コスト信号機の設置が進んでいる。
既存交差点の古い信号機の更新がメインで、これまで同様、テキトーというか明確な交換基準はないように感じられる。
既にLED化されている信号機を撤去して低コストに更新、その撤去したものを他へ転用することも行われているし、警察庁の指針に基づき(2014年頃)、1方向につき2台設置されていた車両用信号機を1台ヘ削減する(つまり背中合わせの両面設置だったうちの片面を撤去し、片面だけ更新)ことも行われている。

熱心に確認しているわけではないが、秋田市内で設置中の低コスト信号は、今のところどれも最初と同じメーカー・仕様。だから趣味的なおもしろさは少ないけれど、場所が増えて多少はおもしろくなってきた。【5日追記・一部、別メーカーの信号機も設置されていた。後日続編にて=この記事末尾のリンク】
再掲)「秋田大学付属病院」交差点
この↑信号機(縦型初期・20年強前の樹脂製ボディ電球式=この道路ができた時からの設置か?【2024年9月21日追記・この時更新されず、2024年時点でも使われている歩行者用信号機(金属製)は、1987年11月製造だった。車両用も同時期かも】)も、↓低コスト化
両面設置だったのが片面に減らされた。それなりに交通量はあるのに。アームはわずかに長くなったか
秋田にしては大きい英語併記の地点名表示板は変わらないので、信号機の小ささというか表示板の巨大さが目立ってしまう。
これまでの感覚では、この道幅・交通量に対して、小さな信号機1台というのは心もとない。将来的にはこれが当たり前になるのだろうけど。

将軍野の自衛隊通りと旧・路面電車が走っていた道が交わる交差点は、
前後方向の自衛隊通り側のみ低コスト化
更新前は4方向とも樹脂製電球式(上の大学病院の更新前と同じ)。電車通り側が片面設置で、自衛隊通り側は両面設置。電車通り側は更新されず、自衛隊通りが片面に減少と同時に低コスト化された。
交通量の多い自衛隊通り側のほうが、信号機が小さいことになり、これまでの感覚ではなんかヘン。将来的には(以下同文)。


勝平(割山)を南北に貫く、旧道のほう。
西・運転免許センター・空港跡地方向の道と交わる丁字路交差点がある。「(新屋)船場町」の交差点といえば通じるかな?
北側から。奥右下が雄物新橋
この交差点は、車両用がすべて低コスト化された。更新前は、やはり樹脂製電球式。
更新後
ここは道幅が狭いので、小さい信号機でも違和感なく収まっている。
そういえば、さらにその昔は、信号機愛好家に「宇宙人」と通称される、京三製作所製で25センチレンズ(赤は30?)でやや小さなボディの横型信号機が設置されていた。それを思えばなおさら納得。

ここは元から1方向につき1台(計3台)なので削減はないが、設置方法が一部変更。
更新前
ここは狭い交差点で、信号機を設置する柱の一部が民家の敷地に立っているほど。更新前は、そのうちの1本(信号柱単独でなく電力柱と共用し、照明まで同居)に、3方向の車両用信号機が全部設置されていた。
免許センター側から来る突き当たり側は、一般的な丁字路よりはやや手前に信号機があることになる。
一方、直進する南北方向の道は、背中合わせの両面設置で両方向をまとめている。
左側通行の道路に1台だけ信号機を設置するのなら、運転者の正面に位置する道路左寄りに設置するのが当然。しかし、このように両面まとめてしまうと、それはできないから、道路のというか交差点のど真ん中に突き出すようにした、少々強引な設置方法。突き当たり側同様、電柱と停止線の位置関係からして、南行き車線側では、やや手前に信号機がある感じもする。
更新前。南側から
柱が道路外・民地にあることもあって、とても長いアーム。信号機が空中に浮いているようにも見えた。「時差式信号」の表示板が信号機とだいぶ離れていた。それが、
更新後
更新後は、南行き車線側の信号機を別の柱に設置。したがって、北行き車線は同じ柱に残しながら、車線正面に配置できることになったので、アームは短くなった。
引いて見ると、
手前の裏面が見ているのが、移設された南行き側
新しい南行き車線用は、これまでは歩行者用信号だけが設置されていた柱。進行方向右側(上の写真では左)の柱に設置されたため、多少アームが長いけれど、更新前ほどではない。
でも、進行方向左側にも歩行者用の柱があるから、そこに設置しても良さそうなのに、なんでこっちにしたんだろう? 配線とかの都合? なお、この左側(写真右)の柱の歩行者用信号機だけが電球式のまま。少し新しい電球式なので何らかの理由で、やや後に更新されていて、LED化が遅れている(忘れている?)のだろう。

北側から更新前後。
 

少し離れて南側から。
 
「時差式信号」の表示板は以前の使い回しのようで、信号機のほうが長さが短くなってしまった。

考えてみれば、昔からこの設置方法も可能だっただろうに、どうしてヘンな設置方法だったのか。
まとめたほうが効率的だったということかな。今回、信号機が小さくなったので視認性向上とか、より安全を重視して、分けたということでしょうか。

大昔の「宇宙人」時代は、丁字路の突き当たり側の路肩に柱があって、そこに両面設置されていたおぼろげな記憶がある(アームの長さは一般的だった)。後にその柱そのものがなくなったのだろう。

低コスト信号機について、続くかもしれません。
コメント (2)
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