goo blog サービス終了のお知らせ 

広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

小さな電車

2010-07-31 22:44:29 | 旅行記
前回に続いて、三重県四日市市内の様子、今回は鉄道のお話です。

前回まで触れたように、四日市対名古屋・近畿・伊勢方面とのアクセスにおいて、JRよりも優位な地位を占めている近鉄(近畿日本鉄道)。
四日市市内の移動においてもJRより近鉄が優勢のようだ。本線にあたる「名古屋線」には短い間隔で駅があるし、市内を走る支線が3路線ある。
その支線の1つの「湯の山線」という路線は、現在はごく普通の路線なのだが、残りの2路線が珍しい鉄道。

興味はあったのだけど、今回は乗る機会はないかなと思っていたが、市内をうろついていると、それらしき線路に行き着いた。
単線の線路をオレンジ色の電車が遠ざかっていった
1ブロック先に駅を発見し、行ってみた。線路と家並みを隔てて並行する道は旧東海道。数百メートル南を国道1号線が走っている。
赤堀(あかほり)駅
近鉄四日市駅から「内部(うつべ)線」で1駅、ちょうど1.0キロの地点にある駅。
隣の日永(ひなが)駅でもう1つの支線「八王子線」が分岐しているが、内部線に乗り入れて四日市発着のため、実質的には「内部・八王子線」として一体的に扱われているようだ。

種は分からないが、ツタの絡まった高い木が印象的な駅。
単線の線路に1本のホームがあり、それに屋根を付けただけの簡素な構造。屋根の下には、昔は窓口があったのかもしれない。
線路配置と駅の構造としては青森県弘前市の弘南鉄道大鰐線「弘高下」「聖愛中高前(旧・城南)」駅を思い出させる。
弘南鉄道と違うのは、駅の趣きとは場違いだが自動券売機がちゃんとあること。わずかなすき間にぴたりと収まっていた。四日市駅で乗り換える場合の乗車券もある程度の範囲までは購入できるようだ。さすが大手私鉄。(IC乗車券「PiTaPa」は使用できない)


近鉄の多くの路線の線路の幅は、1435ミリで新幹線と同じ「標準軌」。
だけど、この赤堀駅の線路、どう見ても1メートル50センチ近い幅があるとは思えない。JRの在来線や弘南鉄道などの「狭軌」1067ミリよりも狭そう。車両を見るとそれがよく分かる。
試運転列車がやって来て、

一瞬だけ停まって
発車していった。
小っちゃいというか細くてかわいらしい電車だ。

実はこの路線、線路の幅がわずか762ミリしかない。そのため、この「260系」という小型の電車が使われている。
電車1両は、幅2メートル10センチ、長さ15メートル程度という、大型バス並みのサイズ。路面電車よりも少し小さい。それが3両編成で走っている。(JRの一般的な在来線電車は幅3メートル弱、長さ20メートル)

1982年から1983年にかけて製造され、2004年から2008年にかけて「外部塗色を沿線の保育園、幼稚園のお子様のご意見を参考に「楽しく」「元気に」をテーマに1両毎に7色のパステルカラーに変更しています。(近鉄公式サイトより)」とのこと。
パステルカラーの電車は、沿線風景とミスマッチな感じもしなくはないが、電車の小ささと相まって、よりかわいらしく思える。


ところで、なんでこんな狭い線路規格が存在するのだろう。それは歴史をひもとくと分かる。
この路線は、1912(大正元)年に開通している。当時の国は、地方に鉄道を普及させるため、一般の鉄道より簡易な規格で、費用が安く済む「軽便(けいべん)鉄道」建設を推進していた。
その1つとして、現在のバス会社「三重交通」の前身の企業が敷いたのが、この2路線。後に経営する会社は近鉄に変わった(ただし三重交通は近鉄系列)が、レール幅は変わらずに現在まで残っているということらしい。

かつてはたくさんあった軽便鉄道も、多くが戦後のモータリゼーションなどで廃止されたり、輸送力を増やすためにレール幅が広げられたりし、現存するのはわずか。
国内で762ミリ幅で旅客営業を行っているのは、四日市の2路線のほか、同じ三重県の「三岐鉄道北勢線」、富山の「黒部峡谷鉄道」だけのようだ。(他に保存目的で運行しているものはある)
ちなみに、秋田県のJR男鹿線・田沢湖線・北上線なども、元をただせば軽便鉄道だったそうだ。
 

時が止まったかのような光景
ホーム向かい側の建物は、旧東海道沿いの建物の裏側に当たる。

静かなたたずまいの駅と裏腹に、1時間に各線片道2本ずつ(2路線上下合わせて毎時8本)運行されているから、かなり頻繁に電車が来る。
パープル
近鉄四日市行きの電車が来たので乗車。四日市までは170円(ローカル線用加算運賃が適用になる)。

ワンマン運転だが、車内で運賃収受は行わない。
そのため、無人駅でも3両すべてのドアから乗降可能で、きっぷは駅の回収箱に入れるようだ。乗る時も整理券はなく、きっぷさえ買っておけば、通常の電車と同じ乗り方。

3両編成のうち、まん中の車両は古い車両をリニューアルしたものらしく仕様が異なり、座席は窓に背を向けて座る「ロングシート」。
両端の車両は、それぞれの運転席向きに1人掛けの座席が固定されている。最後尾車両は後ろ向きに座ることになる。
狭さと座席の感じがバスみたい
ガラガラだろうと思っていたが、思ったより乗客が多くて驚いた。

一般的に、鉄道の運転席は、車内から見て左側にあるものだが、この電車は路面電車のように中央に運転席がある。
製造当時の技術では、この小型車体に冷房を設置できなかったらしく、冷房はない。窓を開けて走っていたが、真夏は辛そう。

あっという間に駅に着いたので、あまり分からなかったが、思ったよりも速度は出ていた気がする。といっても路面電車よりは速いくらいか?
近鉄四日市駅では、他の路線とは違うホームに着く。乗り換えるには、一度改札口を出ないといけない。
駅員が、折り返し発車となる電車に新聞のようなものを積み込んでいたが、新聞輸送もしているんだろうか?

のんびりトコトコ走るかわいい電車。わずかな乗車だったが、楽しかった。
まだ四日市の話がありますので、また後日。※旅行記の続きはこちら
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

四日市

2010-07-30 23:38:00 | 旅行記
三重旅行記、四日市編です。前回の記事はこちら

津を後にして、三重県北部の四日市へ。
四日市市は津市よりも大きく、人口31万弱で特例市に指定されている。人口が30万人を越えているので中核市の条件を満たしているが、条件を満たして5年経つのに、未だ中核市に移行しようとしていないそうだ。

津(や三重県沿岸部の多くの町)同様、四日市も鉄道はJRと近鉄が競合している。名古屋からなら近鉄かJRで30分、津からも近鉄か伊勢鉄道(JRに乗り入れる3セク鉄道)で30分弱。
ただ、津と異なり、近鉄の四日市駅とJRの四日市駅は別の場所にある。両駅は1キロほど離れており、「近鉄四日市」駅周辺の方がにぎやからしい。それを織り込み済みで、あえて(節約のため)JRで四日市を訪れた。


(JRの)四日市駅は、貨物駅に旅客ホームがあるような感じ。すぐそばが港や工業地帯であり、貨物支線もあることから、貨物列車がいつも駐まっていて入れ替えが頻繁に行われていた。
駅構内はだだっ広くて、がらんとしている。
異様に広い通路。右が改札口。左側線路との間は駐車場
昔は賑わっていたのだろうか。駐車場部分も昔は線路だったのかもしれない。
規模は違うが、秋田市の羽越本線「羽後牛島」駅を思い出した。同駅もかつては貨物列車が発着しており、現在は建物と線路の間に余白がある。
改札前のコンコース
天井が高く、わりと広いが、こちらも無駄に広い印象。
自動改札機があるが、扉がなく、裏返してきっぷを入れられない「簡易型」と呼ばれるタイプ。駅業務はJR東海直営でなく、子会社「東海交通事業」に委託されており、窓口が閉まる時間がある。
この辺も秋田市の羽後牛島や新屋駅に似ている。
旅行会社「JR東海ツアーズ」(東日本でいう「びゅうプラザ」)がある。ほかにはキオスクがあるくらいで、あとは何もない。
ツアーズの向かい側
がらんとしているのがお分かりいただけるかと思うが、奥はシャッターが閉まっており、閉鎖されているが2階への階段がある。
Wikipediaには「駅舎の南半分には、1階部にホールがあり、2階部にはかつてレストランが営業していたが、現在はどちらも使われていない。」とあるので、その部分だろう。昔は賑やかだったのが偲ばれる。
改札内・跨線橋の掲示
左の掲示はトイレが駅の外のあることを言っているが、「玄関を出て」って表現。
言っていることは分かるが、「駅の“玄関”」って言い方するだろうか?
改札口上の表示
「toicaは、エリア内でのみご利用下さい。」とある。
JR東海のIC乗車券、トイカ(Suicaなども相互利用可)のことだが、エリア内で使えと当たり前のことを言っている気がするが…

実は、名古屋側からの関西本線のトイカエリアは、この駅が南端。
つまり、上り桑名・名古屋方面への乗車ではトイカを使えるが、下り津・亀山方面では利用できない。
その旨の注意書きのつもりなのだろうが、「名古屋方面のみご利用になれます」とかもっとはっきり書いてはどうだろうか。
僕もこの後、Suicaで入場したのだが、一瞬、戸惑ってしまった。
駅の“玄関”。上には「名古屋までJRが断然お得!」
JRの名古屋-四日市間は460円、近鉄の近鉄名古屋-近鉄四日市間は610円と、JRが150円も安いのは事実。
ただ、市街地からの距離やアクセス、列車本数を考慮するとねぇ…

やたらと横に長い駅舎。何が入っているんだろう…
そして駅前もがらんとしている。これといった店もない。

バスプールには常時5台程度の路線バスが待機していたが、便数はそれほど多くない。近鉄四日市駅行きのバス(200円)も運行されているが、10分以上待たなければいけなかったので、歩くことにした。
駅正面の「中央通り」をまっすぐ歩けばいい。
車道も歩道も中央分離帯もとにかく広い。沿道には、オフィスビルなどが多く、秋田市役所脇の「けやき通り」みたいな雰囲気。
ただし、中央分離帯に植えられているのはケヤキでなく、照葉樹(クスノキだかタブノキ?)やカナリーヤシ(フェニックス)。広いから公園みたいで分離帯も歩けそうだが、立ち入りはできない模様。
奥が四日市市役所
市役所前がほぼ中間地点。徐々に賑やかになってくる。
近鉄四日市駅到着
11階建ての近鉄百貨店がそびえていた。
近鉄四日市駅は、名古屋と伊勢・近畿方面を結ぶ名古屋線のほか、2つの支線(方面としては3つ)が出ている(後日紹介します)。
デパート2階にある改札口
JRとは違って都会的な駅。天井からぶら下がっているのは、噂の
せんとくん!
初めて見た。近畿圏へつながる近鉄ならではの装飾だ。

「火の用心」
両端に犬がいる。
調べると、四日市市消防本部のキャラクター「ラブ」とのこと。
服装が異なる「きゅうじょたいラブ」「しょうぼうたいラブ」「きゅうきゅうたいラブ」の3種類がいるが、この幕は消防隊と救助隊。
公募で決まった名称だが、由来等は不明。「Love」と見た感じ「ラブラドールレトリバー」が由来だろうか。
アメリカでは、かつて消防馬車の先導をしていたことにちなんで、ダルメシアンを消防のマスコットにすることが多いそうだが。

四日市市のマンホール
水道なのか下水道なのか目的が書いてないが、絵柄もよく分からない。
まん中の船や上のコンビナートと港湾周辺施設は、港湾・工業都市だからいいとしても、なんで下にコアラとパンダがいるの?

四日市はアメリカ・ロングビーチ市と姉妹都市、中国・天津市と友好都市、オーストラリア・シドニー港と姉妹港の提携をそれぞれ結んでいる。
中国のパンダ、オーストラリアのコアラということだろう。じゃあ、ロングビーチの分は?

近鉄駅そばのオブジェ
右側は四日市港の風景。
中は四日市の地場産業で伝統工芸の「萬古焼(ばんこやき)」。国内の土鍋のシェア過半数を占めるほか、急須やあの蚊取り線香のブタ「蚊遣豚」が萬古焼。このオブジェ自体も萬古焼だろうか。
そして左のバケモノは?
「大入道」という。昔、タヌキが入道に化けて悪さをしたのに困った四日市の人たちが、首が伸びる大入道の人形を作って、タヌキを追い払った伝説にちなんでいるようだ。
10月の諏訪神社の「四日市祭」では、1805年から受け継がれているという大入道の山車が練り歩くそうだ。

近鉄の線路を越えた西側はさらに賑やか。
市立博物館・都ホテル・ララスクエアなど
「ララスクエア四日市」というのがあった。
かつては松坂屋などだったようだが、現在は三井不動産系「ららぽーと」運営のショッピングセンター。愛知のユニーが経営する総合スーパー「アピタ」や映画館などが入る。

駅の東側に戻って
近鉄駅付近の、中央通りの裏通りは「四日市一番街」というアーケード商店街。
地元スーパーが入るなど、意外に賑わっていた。
大入道もいます
津市、そして秋田市に比べれば、四日市の中心市街地はまだ活気があると感じた。スーパーだけで2つ“も”あるし。

四日市といえば、イオン(ジャスコ)の創業地だが、そうでない(地元ローカルや名古屋の)スーパーが中心部で健闘しているようだ。
イオンはここでもやっぱり郊外に出店しているから、そっちはもっと賑わっているのだろうけど。なお、四日市市内には、食品売場に地元スーパー、それ以外の売場がジャスコと、共存しているショッピングセンターがあった。


ところで、「四日市」という地名は、「4」のつく日に市(いち)が行われたことにちなむ。
調べると今でも、市内各所で市(朝市とか定期市)が行われており、市のサイト(http://www.city.yokkaichi.mie.jp/nourin_suisan/chisan/ichi.html)に一覧が出ていた。
4にはこだわらず、毎日のようにどこかで開催されている。

訪れた日は、市役所裏で「市役所市場」が開催されているというので、行ってみた。
秋田県五城目町とか、輪島や飛騨高山の朝市あるいは高知の日曜市みたいに、ずらりと出店が並ぶのを想像していたのだが、
これだけ?!
秋田市役所裏みたいな雰囲気の四日市市役所裏の公園前の歩道に、2店だけ。野菜や花を売っていた。
7時から12時開催で、行ったのは10時前だったのだが、他のお店は売り切って店をたたんでしまったのか、それとも最初から2店だけだったのか。
かなり拍子抜けしてしまった。

お盆や正月前、収穫期などは賑やかになるのかもしれない。


四日市といえば、工業都市、そして公害の四日市ぜんそくのイメージが強かった。
実際に訪れてみると、今でも化学工業は盛んだが、萬古焼のほか郊外には田園が広がって伊勢茶産地であるなど他の産業も盛んであるなど、意外な面を知った。
四日市の話がまだあるので、続きます
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

竿燈の準備2010

2010-07-29 21:36:49 | 秋田の季節・風景
もう7月も末。8月3日からの竿燈まつりも目前。
昨年も7月25日29日に竿燈まつりの準備風景をご紹介したので、今年のようすもご紹介します。

●秋田駅周辺
・昨年同様、新幹線改札内にオブジェ(?)が置かれ、秋田に降り立った人を迎えている。
・改札口正面の自由通路(観光案内所付近)に、観覧席の特設チケット売場を設けているほか、観光案内所の特設屋台型カウンターみたいなのがあり、職員が座っている。歓迎の気持ちがあるのだろうが、すぐ後ろに本当の案内所があるんだから、存在意義がイマイチ不明。
・昨年は駅ビル「トピコ」入口に、一部町内の竿燈の提灯が下げられ、祭りムードを盛り立てていた。だが、今年は装飾がなく、いつもと同じ。盛り上がりに欠ける。

●お堀の広告提灯 昨年の記事
例年、千秋公園外堀・大手門の堀(秋田駅寄り、ハスのある方)沿いの広小路の歩道に設置されていた、竿燈の協賛広告の提灯(裏面は赤丸)。

今年は、「展望デッキ」ができた隣の外堀、穴門の堀沿いに設置されていた。
デッキ部分には提灯がない
デッキ部分には、仮設支柱だけが立っているが、そこだけ支柱に紅白のテープが巻かれていた。
デッキの中から
今日もカルガモがいたけど、また逃げていった…

竿燈の昼のイベント(妙技会)は、2つの堀の間の「中土橋」で行われる。駅寄りの大手門の堀に広告提灯を設置すれば、駅から歩いて会場に向かう人の目に入っていたわけだが、駅から来て会場より先にある穴門の堀では、広告効果が低くなると思う。
なぜ設置場所を変えたのだろう? 寂れた中心市街地から視線をそらすため…?

●新登場アイテム
駅周辺から会場にかけての通りなどに、今まではなかった竿燈をPRするアイテムが設置されている。
旭川沿い
のぼり旗。赤い色で目立ち、華やかな感じがして悪くないと思う。
「竿燈まつり」とそれを意味する英語(“Kanto Festival”)・ハングル(読み書きできません)・中国語(“竿燈節”)も記載されている。

●置き竿燈
街頭などに竿燈を固定して設置するのが「置き竿燈」。秋田駅改札口前など常設のものもあるが、まつり前後の時期だけ設置されるものが多い。
昨年も紹介した、大町公園橋上に北都銀行が設置する置き竿燈は、
ない!!
たしか、通町にも北都銀行の置き竿燈があったはずだが、それもない。
今から設置するとは考えにくいので、やめてしまったのか。同行は、昨年10月に山形の銀行と経営統合したのが影響しているのだろうか。
竿燈会場に近く、路面に竿燈の提灯がデザインされた大町公園橋だけに、何もないのは寂しい。

それ以外の置き竿燈はあちこちにある。
秋田駅西口のJR東日本秋田支社
昨年と同じく、ホンモノの提灯を使った置き竿燈。(後述の市が設置するものとも提灯の色あいが異なる。おそらくJRの方がより“本物”だと思う)
提灯の図案は(蒸気機関車の)動輪。
E6系(の横断幕)と竿燈

以下は秋田市が設置している置き竿燈で、台座部分が共通のデザイン。(秋田市役所前に設置されているかは未確認)
昨年まではなかったと思うが、秋田駅西口そばの「ぽぽろーど」のイトーヨーカドー秋田店前の大屋根の下に新たに設置されていた。
秋田駅側から撮影
駅から来て、駅の外に下りようとすれば必ず目に入る場所なのに、今まで特に何もなかったはず。ここに設置したのはいいことだと思う。
提灯の文字に注目
「秋田の七夕/竿燈まつり」となっている。間違いではないが、「秋田の七夕」とは初めて聞く言い回しだ。
その裏面
「秋田□七夕」になっていて、空白の提灯があるのがおもしろい(空白の提灯には「ま」を消した痕跡がある)。
※その後はこちら

少し進んで、美術館やホールなどが入る「秋田生活総合文化会館・美術館“アトリオン”」の仲小路側入口。
ここには例年設置されていたはず

大屋根のより提灯の色が濃い
JR秋田支社前のと同じ、本物の提灯かも。
他の置き竿燈は、地面に垂直に設置されているが、
ここはやや前のめり
本来の人があげる竿燈は、紐で引っ張ってしならせているので、むしろこれがより本物に近い姿。他の場所では、空間の制約や両方向から見られることを考慮し、あえてしならせずに置いているのだろう。

竿燈大通り二丁目橋側(秋田駅寄り)
竿燈会場。提灯、観覧席の設置はほぼ完了。
今年は、交差点部分などの観覧席に置く可動式の椅子が【30日訂正・観覧席の“ひな壇”最前列分の椅子とのこと】、先週、倉庫の不審火により使えなくなるというアクシデントがあったが、なんとかなるようだ。
二丁目橋側の中央分離帯にも置き竿燈がある
大屋根やアトリオンの竿燈は、てっぺんが御幣だったが、こちらは日の丸。(JRのも日の丸)
見た時、なんか違うと思ったら、提灯の文字だ。
 昨年の記事の画像の再掲
昨年は、「秋田竿燈まつり/8月3日~6日」と、江戸文字みたいなフォントで書かれていたが、ことしは左右が逆になり、しかも「秋田竿燈まつり」のフォントが変わった。
秋田の行事に“江戸”文字なのもどうかと思うが、新しいのはおそらくパソコンの「HG正楷書体PRO」という細身の毛筆書体じゃないだろうか。
デザイン的にちぐはぐだし、肝心のまつりの名前が細くて見えない!

会場の端で見通しがいいためか、ここで撮影された写真はマスコミや旅行業界などでよく使われる。「竿燈」の名を知らしめるためにも、もっと考えてほしいな…

●準備万端
竿燈が近くなると、会場周辺で清掃や整備が行われる。
道路管理者が歩道橋の塗装の汚れをきれいにしたり、業界団体などがボランティア的に電気施設などのメンテナンスをしたりいろいろだが、この時は、
地下道を通行止めにして、清掃中
道路管理者の県が行っていたようだが、部品を外して水洗いするなど、徹底的にきれいにしていたようだ。
酔っ払いが通ったり、雪で汚れたり、普段はあまりきれいとはいえないので、年に1回、まつりの前にお手入れするってのもいいことでしょう。

上の写真の左下に、青い作業服の人もいるが、こちらは別口でゴミ拾いや除草をしていたようだ。おそらくどこかの企業か団体のボランティアだろう。【31日追記】東北電力かもしれない。

トピコや北都銀行の装飾がなくなったのは残念だが、市民としても準備万端で、お客様を気持ちよくお迎えしたいものです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

津市内

2010-07-28 22:34:31 | 旅行記
前回の続きです。
三重県の県庁所在地、津市は人口約29万人。地方自治法の「特例市」の条件(人口20万人以上)を満たしているが、指定はされていない。
あずきバーやあんまんの「井村屋製菓」、ベビースターの「おやつカンパニー」などが市内に本社を置いている。
津駅前(東口側)
津駅は、津市街地のやや北側、海(伊勢湾)まで2キロほどの場所にある。
駅周辺はホテルとオフィスビルが多く、秋田市の中央通りのような雰囲気。
駅ビル「CHUM(チャム)」に100円ショップやドラッグストアはあるが、食品スーパーは1キロ程度離れた「津サティ」ぐらいしかないみたいだ。
昔の津はどうだったのか知らないが、どこの街も、中心部では暮らしにくくなってしまったものだ。

●アスト津
駅の左(北)側に、高いビルがあった。
津駅舎(左側)と「アスト津」
旧国鉄用地を市が取得し、再開発事業として2001年にオープンした複合ビル。高さ24メートル(18階建て)で三重県内で2番目に高い建築物(1番高いのは四日市港ポートビル)とのこと。「アスト」には「明日都」という意味と、「Tsu」を逆から読んだ「UST」。
内部は居酒屋、マクドナルドなど飲食店や衣料品店などの店舗、美容室や医院が低層階に入っているが、コンビニや食品スーパーなどはない。
あとは交番、県のパスポート窓口、市の窓口と公民館、ホールなどの公共施設が5階以下に入居。駅ビルとの連絡通路もある。
6階以上は、テナントのオフィスフロアとホテル。オフィスは日本年金機構三重事務センターやJR東海三重支店のほか、各種企業の三重支店/営業所が多い。ホテルは、東海北陸に展開するビジネスホテル「グリーンズホテル」系列の「ホテルグリーンパーク津」。さらに別棟で駐車場。

ビルの形(色は違うが)やコンセプトが、秋田駅東口の「拠点センターアルヴェ」に酷似している、というかアスト津の方が3年先にできているから、逆か。
ただ、秋田杉を多用した吹き抜けのイベント広場(普段は高校生とおばちゃんの談笑の場だけど)とか、広くて明るい駅との連絡通路(津は分かりづらい場所で狭い)、申し訳程度とはいえ展望フロアがあるなど、後からできた分か、秋田の方が多少は考えて設計したかな、と感じる点はあった。

それにしても、津も秋田も、市民が毎日行くような店は入居していないし、大部分がオフィスやホテルなので一般市民には縁遠い感じがする。働く人や宿泊者がたくさんいるのもいいけれど、その街に住む人が自然に集まって賑わってこそ、真の活性化なんじゃないだろうか。

●あるはずのアレがない
さて、津市内を見物したいが、予習をあまりして来なかったので、津市内の観光マップがほしい。
一般的に、駅構内の改札口周辺か外のバス乗り場辺りに「観光案内所」があって、街の資料をくれるはず。だが、津では見つけられなかった。

あきらめて、上記、津駅とアスト津の2階を結ぶ、分かりづらい通路を歩いていると、アスト津2階に「社団法人津市観光協会」の事務所があった。空きテナント部分に入居しているようだ。通路に面してお目当てのマップやパンフレット類があり、奇しくも目的を達成できた。
僕は運が良かったが、初めて来た人はまずたどり着けない場所だ。

秋田市でも、財団法人秋田観光コンベンション協会が大町の「イーホテルショッピングモール(旧AD)」1階の空きテナントに入居しているが、それは事務所機能だけ。観光案内所は秋田駅中央改札の真っ正面にあり、夏の観光シーズンはさらにその前に特設テーブルみたいなのを出して、案内に当たっている。

今、ネットで「津 観光案内所」と検索しても、それらしいものはヒットしない。本当に津には観光案内所がないのだろうか? 県庁所在地ならば、駅前に観光案内所くらい設置してほしいものだ。

また、津市内を歩いていても、交差点などの歩道に道しるべ(「○○公園はこっち」とか)を一切見かけなかった。地図をもらっていなければ、迷子になるところだった。

少し訪れただけのよそ者が、特定の都市のことを悪く言いたくはないのだが、僕が今まで訪れた同規模の都市において、観光客に対するハード面の配慮という点では、残念ながら津は最低レベルにあると言わざるを得ない。
伊勢・鳥羽・志摩といった大観光地が県内にあり、名古屋には近すぎるので観光客は素通りしてしまうのかもしれないが、県庁所在地だし出張や学会などで訪れる人だっているのに。
ひょっとして津市は、観光客が訪れることを想定していないのだろうか?

●津新町
行動開始。
津駅から近鉄で南(名古屋と逆)へ1駅、2.3キロほどの「津新町」駅へ。運賃150円。JRも併走しているが、駅はない。
津新町駅(正面左)
乗降客は比較的多く、駅前にはマンションや商店街があるが、駅も駅前も観光客など相手にしていなさそう。
駅から1キロ圏内に市役所・城趾・中心市街地などがあるんだから、もうちょっと何とかしてはいかがでしょうか。
津市役所と津城跡
津市役所向かいの津城趾は「お城公園」となっている。
松のほかにヤシが生えている
城趾はそれほど広くなく、平坦(「平城(ひらじろ)」ってヤツですね)。石垣と復元された隅櫓がある程度。

●中心市街地
お城公園のすぐそばが、国道23号線。市街地を片側4車線の国道が走っているのが珍しい。
重厚なビル
「三重会館」といい、地元企業三重交通の本社、みずほ銀行などが入り、津中央郵便局が隣接している。
1951年にできた先代の三重会館(1999年解体)は、日本初の官民共同ビルだったという。
所在地が津市中央1番1号、前の交差点名も「三重会館前」と、津市を代表する建物のようだ。
国道を挟んで三重会館の真向かい
こちらは「津センターパレス」。
1985年から1999年まで、ダイエーが入っていた。イオン創業の地である三重では、天下のダイエーも肩身が狭かったようで(今は経営再建でイオン傘下だが、昔はイオンのライバルであり、全国展開していた)、ここが三重県内唯一の店舗だったとのこと(秋田県も秋田店しかなかったけど)。津都ホテルが隣接。
現在は地元食品スーパーなどのテナント、市役所分庁舎、中日新聞社三重総局、ホールなどになっている。
カナリーヤシ(フェニックス)並木
「三重会館前」交差点から海に向かう通りが、「フェニックス通り」。
2キロほど先の末端は「津なぎさまち」といい、中部国際空港への高速船ターミナルがある。
津なぎさまちからフェニックス通り・市街地を経て津駅方面へ、LRT(次世代路面電車)を新設しようという計画もあるらしい。
また、地元商店街、企業等の支援を受けてNPOが運行する100円循環バス「ぐるっと・つーバス」が津新町・市役所・津なぎさまち、各医療機関などを結んでいる。住民主体のコミュニティバスの先駆けのようだが、1時間に1本の運行で土日運休なので、旅行客には使いづらい。

三重会館一帯、大門や丸之内地区が中心商店街。唯一の百貨店「津松菱」や松阪牛の店もある。
丸之内付近
国道沿いの商店街の歩道は、秋田市の広小路みたいな「片屋根式アーケード」。
4車線の国道に面したアーケード商店街というのも珍しい。自転車通行区分が独立しているのは安全だ。
市内の保育所・幼稚園単位で飾り付けた七夕飾りがあり、華やかだったが、人通りはまばら。

国道から1本隔てた大門地区も商店街。
だいたて(大門と立町)アーケード
こちらは車が通れず、すっぽり覆われた「全蓋式アーケード」。
こちらも笹飾りがあったが、アーケード自体が古めかしい上、シャッターが閉まった店舗が多く、ひっそり。
ここが旧伊勢街道であり、そばにある「津観音」の門前町として栄えていたようだ。「伊勢は津でもつ、津は伊勢でもつ」と伊勢音頭に歌われたように、かつては伊勢神宮参拝客の宿場町としても賑やかだったのだろう。
一説には、名古屋名物となった「天むす」、全国区の「いちご大福」は、どちらもこの商店街の店が発祥だという。
恵日山観音寺(津観音)
津観音は浅草・大須(名古屋)と並ぶ日本三大観音。
ご本尊の観音様は、阿漕(あこぎ。前回の記事を参照)の海で漁師の網にかかったもの、という伝説があるそうだ。
写真左の五重塔は、純木造だが、2001年にできた新しいもの。

どこの地方都市でも、中心商店街は衰退が著しいことを実感させられた。

●津駅へ戻って
国道は路線バスが頻繁に走っている。多くが津駅を経由するようだ。津新町駅まで戻るのも面倒なので、三重会館前からバスで津駅前へ帰ることにした。
津の路線バスは「三重交通」の一社独占。秋田市と似たような状態だが、三重交通には好感が持てた。後日別記事にします。

国道を1.5キロほど北へ走り、左折して200メートルで津駅到着。運賃は初乗り区間の200円。
徳島市のバスように、「初乗り料金が高めな代わり、初乗り距離が長い」という制度のようだ。
秋田駅から山王十字路まで約2キロで160円だし、近鉄の津新町-津間が150円であることを考えれば、できればもうちょっと安くてもいいと思う。
津駅の下を潜る地下歩道で西口へ。(近くに歩道橋もあるようだ)

西側は店は少ないが、住宅地の中に行政機関や学校、美術館などがある。西に向かって上り坂になっており、ため池が点在する。
駅のすぐそばから三重県庁付近にあるのが、「津偕楽公園」。
偕楽公園
津幡11代藩主が造った別荘が起源だそうで、起伏に富んだ小高い丘になっていて、自然が豊か。
桜やツツジの名所だそうだが、今は周辺住民の皆さんが散歩に訪れる程度。ここも園内に道しるべがなく、迷子になりかけた…


今回は行かれなかったが、津市中心部周辺には、寺院を中心に成立した「寺内町(じないちょう)」という、中部・近畿地方特有の形態の集落が残る一身田地区、市街地から遠くない伊勢湾に面した「sea sideキャンパス」に全学部がまとまった三重大学など、興味のあるものもたくさんある。
また津市は、1人当たりのウナギ消費量が日本一で鰻屋が多かったり、学校給食が起源の揚げ餃子「津餃子」が新たな名物であるなど、食べ物も特徴的。

いつか、伊勢神宮や鳥羽などに旅行したいと思っているが、その時にはまた、津にも立ち寄ってみたい。
続きます
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

津へ

2010-07-26 20:51:09 | 旅行記
遅ればせながら、三重旅行記をアップします。(気が向いたら随時アップしていくつもりです)

三重県北部~中部の桑名・四日市・津などへは、名古屋から鉄道で移動するのが一般的。路線網はこんな感じ。
青:JR、オレンジ:近鉄、緑:伊勢鉄道
多くの人は、近鉄を使うようだ。
その理由を簡単に言うと、国鉄時代からの経緯でJRの線路設備が充分でなく、列車本数の多い近鉄が好まれているから。
現在は、旧国鉄線を第3セクターに転換した「伊勢鉄道」経由のJRの列車が運行されていて、JRと近鉄で競り合っている。
【2013年1月31日追記】タモリ氏が津に行った際、近鉄がメインであることを知らずにJRの特急を利用したら、津駅で下車したのは3人だけだったという。

遠方からJRで行く場合は、乗車券を通しで計算できるから、費用面ではJR利用の方が割安。
今回はさらにケチって、伊勢鉄道を通らずに全線JRを使う、亀山経由で津まで行った。
名古屋から亀山まで関西本線の快速で1時間、紀勢本線に乗り換えて20分ほどで津に着く。
関西本線快速(帰りに撮影)
途中の桑名・四日市までは1時間に2本の快速が運行されている。1本が伊勢鉄道に乗り入れて津・松阪・鳥羽へ行く快速「みえ」。もう1本が今回乗った名無しの亀山行き。(さらに四日市止まりの各駅停車が毎時2本程度)
2両編成が基本で、ワンマン運転の場合もあり、秋田などと同じ。これが大都市名古屋駅に乗り入れているのだから、そのギャップがおもしろい。
単線区間があって、待ち合わせの停車もあるが、快調に飛ばして木曽三川を渡って三重県へ。
工業地帯の四日市を過ぎると内陸の田園地帯に入る。四日市-亀山間は各駅停車になり、1時間に1本の運行。そうして亀山到着。
亀山駅
自動改札やキヨスクはあるが、平屋の小さな駅で、駅前には昔ながらの旅館と鳥居(市内の能褒野(のぼの)神社のもの)があるくらい。
人口5万人、ロウソクや液晶の産地である亀山市の代表駅としては、思ったよりもこぢんまりしている。
「ろうそくと“世界の亀山モデル”のまちへようこそ」なんていう看板が建っていそうだが、なかった。欧米人と日本人のビジネスマンが英語で会話していたのが場違いだったが、シャープ関係者だろうか?

名古屋からの関西本線は、伊賀上野・奈良・大阪へと続くが、亀山から先はJR西日本の管轄になり、電化されていないのでディーゼルカーが走っている。
乗り換える紀勢本線は、紀伊半島を海沿いに和歌山まで行くが、こちらも非電化。
1両編成のディーゼルカー
【27日追記】↑この車両、「キハ11」形というが、JR東海が自分で1から設計したのでなく、メーカーの汎用製品に手を加えた車両のようだ。
そのため、秋田内陸縦貫鉄道、津軽鉄道、三陸鉄道など、各地の第3セクター鉄道などの車両によく似ている。

山深くはないが、林の中を抜ける。竹林があるのが暖地らしい。

徐々に家並みが出てきて、津市内へ。
近鉄と交差

「つ」
日本でいちばん短い名前の駅、「津」へ到着。駅名標のローマ字は「Tsu」だが、「Z」として、世界一短い名前の駅としてギネスに登録されているという。
両隣の駅名がちょっと変わってる
左の「いしんでん」は「一身田」。そして右の「あこぎ」は「阿漕」。「あこぎなヤツ」などの、“あこぎ”の由来になった地名。
ネットで見ると、「アコースティックギター」の略の「アコギ」をイメージする人もいたが、それはたまたま音が同じだけだ。

津駅は、JR東海・伊勢鉄道・近鉄の3社が同じ駅を共有している。ホームは区別しているが、境界に柵や改札があるわけでもない。
東口側をJR、西口側を近鉄が管理していて、各社の専用改札口みたいに見えるが、どちらの改札口も利用できる。自動改札機も各社のきっぷに対応している(近鉄のICカードも両方の改札で利用可。JRのTOICAはエリア外)。
東側の駅ビル2階にも改札口があるが、秋田駅の駅ビル口みたいな、改札機のない通路1本の改札口。
近鉄の駅名標
黒地なのが珍しい。
「つ」
近鉄の柱にある縦型の駅名標は、JRのと違って枠などがない真っ白のものに「つ」とだけ表示されているので、何かの記号みたい。
近鉄のホームから、JR側を見ると、
「JRがおトクです」
津-松阪間の定期券を宣伝している。JRが安いといっても、列車本数では近鉄の方が有利そうだが…
駅の利用者数としては圧倒的に近鉄の方が多いようで、近鉄はJRを商売敵として見ていないのか、近鉄側にはこういう広告はないようだった。
ちなみに、「つ」の真下に「津」と小さく書かれたJR東海の駅名標、遠目では「?」に見えると話題になったらしいが、上の写真だと、たしかにそうかも。

JR管理の東側改札口
こちらの方が市街地側。よくある地方駅のたたずまいだが、県庁所在地の駅としてはやや小さめか。JR管轄側だが、改札口から少し離れた場所に近鉄の券売機と券売窓口もあった(西側には近鉄のきっぷ売場しかなく、買えるJRのきっぷに制限がある)。
天井に改札口と垂直向きに近鉄の時刻表がぶら下がっている。JRでは見たことのない設置方法だから、僕は現地では存在に気付かず、「改札口に近鉄の時刻表がないとは不親切だ!」と思ってました…

なお、市役所や城趾などは、近鉄で1駅隣の「津新町」駅周辺にある。
続きます。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不揃いの標識たち

2010-07-25 19:20:02 | 秋田の地理
秋田市の保戸野地区と千秋地区の間の旭川に、「保戸野新橋」という橋が架かっている。
ややマイナーな橋だが、千秋トンネル通りに架かる「鷹匠橋」のすぐ上流、市長公舎や秋田北高校のそばといえばお分かりだろうか。
奥の森が千秋公園
この橋の周辺は、道路が複雑に配置されている。
こんな感じ(上の写真はAの道路から撮影)
 ※説明の都合上、地図は下をほぼ真北にしました。北が上流。
道幅が狭いわりに交通量があり、周辺に学校も多いためか、時間を区切っていくつかの交通規制が敷かれている。
今回は、その規制を知らせる道路標識の話。

上の図、「A」の道路から橋に向かうと見える標識。傾いてますが、
四角い看板みたいな標識が2枚
これも警察が設置した、れっきとした道路標識。指示標識の1つで、先方に規制があることを知らせる「規制予告」の標識だ。

2枚の標識のうち、下段は分かりやすいと思う。
50メートル先の(左折側の橋じゃなく)右側(正確には右斜め前か)の「B」の道が朝は歩行者自転車専用になると言っている。

問題は上段。
結論から言うと、橋を渡った対岸の右方向の「C」の道が日中一方通行であり、こちら側からは進入できないことを言っているのだが、その場所の示し方が相当分かりづらい。
「新橋東側から右」って、なんとも複雑な言い回し。
初めて通る運転者には、「新橋」という橋の名称(マイナーな橋の名をさらに省略している)、「東」という方角、さらに「右」という向きをとっさに判断できるだろうか。
「この先 橋を渡って右側」なんかの方が分かりやすいと思う。

そして、規制対象が「軽車両を除く」ではなく「自転車を除く」になっている。
自転車以外の軽車両なんてほとんど通らないから、大した問題ではないが、(屁)理屈では、自転車以外の軽車両である、大八車とか人力車とか牛車とか犬ぞりも規制対象で通れないことになる。
聞くところによると(秋田の話ではないけど)、「軽車両」を「軽自動車」のことだと誤解し、「軽車両を除く」の規制区域に軽自動車で乗り入れる運転者がいるそうだから、その対策かもしれない。

橋を渡って対岸へ
対岸のたもとには、右が一方通行だから、左折して「D」か「E」の道へ行くように示す「指定方向外進行禁止」の標識がある。
規制対象を示す補助標識を見ると…
予告標識と比較すると、「路線バスを除く」が出現し、「自転車を除く」でなく「軽車両を除く」になっている。

ここでの「路線バス」とは、「楢山回り大回り線」を示す。
秋田駅西口→築地→楢山→刈穂橋→大町西交差点→菊谷小路→北高前→東中前→秋田大学前→手形山崎→秋田駅西口
というルートの、秋田市内では数少ない循環路線。
かつては秋田市営バスの路線で、25年くらい前までは逆回りの「手形回り」とともに、朝昼夕とそれなりの本数が運行されていたのだが、ここ15年ほどは平日朝に楢山回り1本しか運行していない。
この区間では、バスだけを逆走させているわけで、対向車と事故に遭わないか心配だが、バス優遇をしているのはいいことだと思う。

「C」の道側には一方通行の標識
こちらの補助標識は、
「路線バスを除く」と時間だけ(時間表記方法が異なる)
「軽車両を除く」がないので、「バスは通ってもいいけど、自転車など軽車両は通っちゃだめ」と言っていることになる。

ちなみに「D」と「E」の道側の「指定方向外進行禁止」には、時間帯を示す補助標識は両方にあるが、
「D」には対象車両が表示されていない(E側は「軽車両を除く」)
まったく、不揃いの補助標識たちだ。

全国的にはどうか分からないが、実は秋田県内には、「軽車両を除く」の補助標識がない一方通行などの標識がかなりある。
それでも暗黙の了解でうまくいっているのだし、経費節減にもなるだろうし、危険なわけでもないから、別にいいと思う。


ただ、楢山の新しい道路みたいに、並んでいる標識どうしで矛盾があったり、今回のここの道路のように、道なりに進むに従って言い回しがコロコロ変わるのは、いかがなものかと思う。少なくとも同じ地点に設置する標識では、一貫性が必要だと思う。
自動車のドライバーにとっては、余計な情報が目に入り、それを理解するために、注意力が散漫になってしまうかもしれない。

ここの場合、すべて「路線バス・軽車両を除く」で統一するか、いっそ「軽車両を除く」を一切付けないか、そのどちらかにした方がいいかとは思うが、現状でも特段問題はないでしょうけどね…

Cの道から橋方向
ちなみに逆方向、Cの道から橋を渡ったBの道の規制を示す予告標識。
「この先50m/左側」
これじゃあ、橋部分も歩行者自転車専用だと思ってしまいそう。
対岸にならって「新橋西側から左」とか僕が提案する「この先 橋を渡って左側」の方がよろしいかと。


この橋周辺の標識の不揃いさは、部分的な更新・新設が繰り返されたのが原因だと思う。長年の間に、県警の担当者が代わったり、警察庁の方針や通達が変わったこともあるかもしれない。また、設置場所の数だけ設置方法があるだろうから、細部まで規則やマニュアルで定めるというのも非現実的。

でも、新しく発注する前に、現場の既存の標識を確認してそれに合わせるとか、県警本部・所轄警察署・交番さらには道路管理者や近隣住民・道路利用者が連携して相互に現場を確認し、担当者以外の“違う目”で表示内容を検討するとか、対応策があるのではないだろうか。

※その後の変化は、この記事後半。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

E6系・大曲駅

2010-07-24 21:25:36 | 秋田のいろいろ
秋田新幹線で移動した。
下りの東北新幹線で仙台を発車し、仙台の市街地を抜けると、右側(東側)車窓の田んぼの中に、新幹線の線路と並行する、たくさんの線路が出現する。
上りの場合は仙台到着の車内放送が始まる直前、「イオン利府ショッピングセンター」を過ぎてすぐ。

これは「新幹線総合車両センター」といい、仙台市・利府町・多賀城市にまたがる広大な敷地にある、新幹線の車両基地兼整備工場。
本線を通過する列車は、おそらく200km/h以上で走行する区間なので、一瞬で過ぎてしまうが、目を凝らすとおもしろい車両を見られるかもしれない。
写りが悪いですが
右(手前)側には、「はやて」などのE2系電車、「Maxやまびこ」などのE4系電車、残りわずかとなった元祖東北新幹線200系電車が頭を揃えて待機しているが、奥にでんと構えていたのは!
秋田新幹線の後継車両「E6系」!!
(手前にはぶった切られたE2系が写っている。一部が工場内で整備中なのかな?)
遠目で一瞬だったが、初めてE6系を見た。感想は、よく分かりません。いずれじっくり見た時に。

実は今日はセンターの一般公開が行われていた(行きたかったけど行かれなかった)。
E6系は公開・展示されなかったが、来場者へのサービスとして、在来線の線路(センターと併走する東北本線利府支線)から見えやすい位置に停めておいてくれたようだ。それが新幹線からも見えたというわけ。
最近、E6系は夜間に東北新幹線内で試験走行が行われているとのこと。



さて、秋田県内に来て大曲駅の新幹線ホーム延長工事。(前回の記事
今回は大曲は素通りだったので、見られないと思っていたが、乗った「こまち」が大曲駅で9分間も停車するという、訳の分からないダイヤ。(スイッチバックとはいえ、通常なら2分停車程度。今回乗ったのは、土曜日のみ運転の列車だったからだろう)
そのおかげで、工事の様子を見ることができた。
右が11番線、左が12番線、奥が乗換改札口
仮設通路は撤去され、ホーム上をまっすぐ乗換改札口まで進めるようになっていた。現在は11番線・3番線上に残った、かつての乗換改札口跡を撤去する工程のようだ。
さすがに基礎はしっかりしているようで、撤去に時間がかかるのか?

下り列車が入る12番線
こちらは線路が延長されている。写真の赤矢印部分にご注目。
こちら
天井から棒が伸びている。(11番線にはない)
おそらく、列車が停車する位置を示す、停止位置目標の標識を設置するもの。(2つ上の写真で、赤枠のひし形に「幹」「6」と表示されている標識)
これが7両編成のE6系の停止位置になるのだと思う。

一般に停止位置目標は、電車の先端部ではなく、運転士の肩の位置を基準に設置される。
つまり、鼻が長くその途中に運転台があるE6系では、標識よりもずーっと先に、車両の先端が来るはず。確かに写真を見ると車止めまで遠い。

また、上の写真で、線路上にお弁当箱みたいなのが2つあるが、これは安全装置(自動列車停止装置)「ATS-P」の地上設備だと思う。
以上を総合すれば、大曲駅にE6系が来る日はそう遠くなく、その際は12番線に入線することになりそうだ。
※その後(2010年12月)のようすはこちら
※さらにその後、秋田駅まで初入線した時の記事はこちら


秋田駅へ到着。
中央改札口・みどりの窓口隣の待合室内のコインロッカーが新しくなっていた。(以前の様子はこちらの記事に写真があります)

メーカー(?)の人が、管理するコンビニ(直営でなく、秋田支社の子会社の方かな)の人たちに説明をしていた。
Suica対応の「Suicaロッカー」
こちらで紹介した、仙台駅や首都圏の駅によくあるタイプとも、秋田駅のWeロードへの階段の踊り場に設置されているタイプとも、違う機種だ。
なお、駅前交番隣のコインロッカーは従来の鍵式のままだった。
【29日追記】待合室内でも、他の面のロッカーは鍵式のままだった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レモン牛乳アイスなど

2010-07-21 20:39:12 | 各地お土産・食べ物
以前ご紹介した、栃木県のご当地飲料「レモン牛乳」。
飲料自体は、甘ったるくてちょっと…だったが、いろいろな“派生商品”が出ていて気になっている。
これまで、クッキーやキャラメル、そして「ヤマザキランチパック」になっているのを確認していた。


秋田県大館市に本社があり、秋田市から青森県弘前市にかけて店舗展開するスーパー「いとく(伊徳)」。
そのアイスクリーム売り場で売っていたのは、
レモン牛乳のアイス!
飲料をそのままカップにしたデザインが目について購入。希望小売価格は126円とのことだが、いとくでは98円だった。140ml入り。
製造(販売もかな)元は「フタバ食品」。宇都宮市に本社があり、レモンの輪切りが入ったシャーベット「サクレ」や栗あん入りもなか「里もなか」などのアイス類や冷凍食品、マロングラッセなどのメーカー。
栃木のご当地飲料を、別の栃木のメーカーがアイス化し、県外にも発売していることになる。
「無果汁」「栃木乳業株式会社製造の乳飲料「関東・栃木レモン」を10%使用しております。
乳脂肪分3.0%で「アイスミルク」。
やや黄色いバニラアイスといった感じ
飲料同様、酸味がないので、「レモン味」かどうかは疑問だが、味付きアイスとしてはいいんじゃないだろうか。

でも、この味、どこかで食べたことがあるような…と思っていたら、たぶんこれ。
グリコSky サワーバニラ
これもアイスミルク(乳脂肪分3.1%)だが、どことなくババヘラアイスに共通したような軽やかな口当たりで、好きなアイス。
レモン牛乳アイスは、このSkyを「重く」したような感じ?

Sky(スクエアカップ)は200ml入りでいとくでは88円だった。そう考えると、Skyの方がいいように思えてしまう。
※レモン牛乳のヨーグルトもありました


以下、余談ですが、グリコのアイス「パナップ」について。
パナップは今年3月にリニューアルされた。
従来はアイスの中に果物味やチョコのソースを垂直に注入したものだったのが、アイスの間にソースと薄いホワイトチョコが層状に重なるものに変更され、製品にはプラスチックのフタが付いた。
メーカーのサイトでは、「ミルフィーユのような、味とパリパリ食感のハーモニーが楽しめる」「おしゃれなパッケージになって、新たに便利でかわいいフタがつきました。」などと宣伝している。
なお、現在のところ、小容量を詰め合わせた「マルチパック」版とスーパーでバイキング形式で小型アイスを選ぶ「ミニセレ」向けのパナップはリニューアルされていない。

僕はパナップの、特にグレープ味が好きだったが、このリニューアルにはがっかり。その理由は次の通り。
 ・たしかにパリパリ食感はするが、アイスクリームにパリパリ食感なんて求めるものなの?
 ・ホワイトチョコ自体も僕は好きだが、アイスに薄っぺらなホワイトチョコが入ってもあまり味が分からない。食感のためだけにホワイトチョコが必要なんだろうか? カロリーが増えたりはしてないんだろうか?
 ・層状になったため、アイスとソースが最初から混ざっているのが気に入らない。スプーンを駆使して、アイスだけ、ソースだけを選んで食べるのも楽しかったのに。
 ・パナップは子ども向けアイスというイメージがあった。しかし、今回のリニューアルでは大人の女性を意識したような感じがした。ターゲットを変えたように思えるが、その意図は?
 ・プラスチックのフタなど、ゴミの元、資源の無駄。いらん。
そんなわけで、1度食べてから、(マルチパックとミニセレ以外の)パナップはもう買わないことにした。

ちなみに、ネットで他のみなさんの感想を見てみると、まさに賛否両論。
「おいしくなった。パリパリがいい」などという好意的な意見と、僕と同様に「前の方がいい」という意見が、ちょうど半々くらい。
グリコさんもリサーチしてるんだろうが、今後、マルチパックとミニセレも(僕にとっては)“改悪”されるのだろうか。
※その後、2015年に変化が起きていた


食べ過ぎは体に悪いが、暑い時にアイスを食べると体の内側から冷えていくのが実感できる。
この時期、好みのアイスを冷凍庫に常備しておきたいもの。みなさんお好みは?
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3分クッキングの秘密

2010-07-20 23:34:23 | その他もろもろ
「キユーピー3分クッキング」という、食品メーカーのキユーピーがスポンサーのテレビの料理番組をご存じだと思う。(企業名は「キューピー」でなく「キ“ユ”ーピー」表記)
元々の放送時間が3分だったのと、「3分で出来るぐらい簡単な料理」という意味で、「3分クッキング」という番組名なのだそうだ。(新聞のテレビ欄では文字数の制約で「3分料理」と記載されることが多い。)
料理番組を見ることがない僕のような人を含めた多くの方が、番組のテーマ曲の「おもちゃの兵隊のマーチ(別名・おもちゃの兵隊の観兵式、おもちゃの兵隊の行進曲)」に聞き覚えがあるはず。
7月から新しくなったオープニング・エンディング

ところが、先日、驚くべき事実を知った。
「キユーピー3分クッキング」には2つの番組が存在するのだという。

以下、キユーピーの公式サイト(http://www.kewpie.co.jp/know/guide/3min.html)とWikipediaを参考にしました。
どういうことかというと、日本テレビと名古屋の中部日本放送(CBC、TBS系列)がそれぞれ別の内容で作っており、他の系列局はそのどちらかをネットしているということ。

両方に公式サイトがあるが、たしかにGoogleで「3分クッキング」で検索すると、日テレ版のサイトが検索結果最上位になる。

日テレ版は11時45分から18局ネット、CBC版は11時20分から13局ネットで放送されている。(放送時間は系列局・曜日によって異なる場合あり)
各県で日テレ版かCBC版、どちらを放送するかは、その県で先にできた放送局が属するネットワークの方を放送する傾向にあるようだ。
例えば、青森県には日テレ系列局(青森放送・RAB)とTBS系列局(青森テレビ・ATV)どちらもあるが、先に開局したのは日テレ系のRAB。だからRABにおいて日テレ版を放送している。といったように。
結果的に、ラジオ放送を行っていて、「県名または地域名+放送(四国放送とか琉球放送とか)」という局名の局で放送されていることが多い。

したがって、名古屋に近いからCBC版を放送するとかいうことはないようで、両バージョンとも全国に満遍なく分布しているようだ。
大都市圏で見てみると、日テレ版を放送しているのは関西圏、広島、福岡。CBC版は北海道と宮城。東北6県では、青森・秋田・山形が日テレ版、岩手・宮城・福島がCBC版と、日本海側と太平洋側で揃っている。


そして、1つの県内で、両方のバージョンを放送している例はない。
だが、両方を視聴できるエリアや世帯は存在する。複数エリアの電波が飛んでくる県境部(青森・岩手県境など)や他県の放送を“再送信”しているケーブルテレビ局に加入している場合だ。(両公式サイトの動画配信でも見るという手段もあるけど)

その1つが、我が家を含む「秋田ケーブルテレビ」に加入している世帯。秋田にはTBS系列局がないので、隣の岩手県のTBS系列局のIBC岩手放送を再送信しているため。
IBCでCBC版を見た15分後に、秋田放送(ABS)で日テレ版を見られる。
 
左が日テレ版、右がCBC版。映像は同じなのに、番組名のロゴと「おわり」のフォントが異なる。(本記事最初の画像も日テレ版)
どちらもキユーピーの企業ロゴとも微妙に違うようだ。

僕はIBCとABSで放送時間が違うのは知っていたが、まさか別の内容だったとは知らなかった。
たしかに、メニューもスタジオセットも講師・アナウンサーも違う。


両バージョンとも、別々のテキストがある。
日テレ版は月刊で全国の書店でも購入可能。CBC版は年4回発行で書店での扱いはなし(年単位の定期購読のみ)【下の追記参照】。
日テレ版テキストの案内
CBC版が流れている地域の書店でも、日テレ版テキストを買える。今、発売中のものはどちらも「なす」をメインテーマにしているし、そもそもこんな事情を知らないだろうから、間違って買ってしまう人がいないだろうか。
【2021年4月19日追記】その後、2017年7月から、CBC版のテキストも月刊になって、KADOKAWAから市販されるようになった。また、日テレ版は2014年5月から日本テレビ出版部からKADOKAWAに出版元を変更。両バージョンが同じ出版社から発売される形となった。


歴史としては、CBCの方が1か月だけ早く(1962年12月)始まっている。また、かつてはCBC版では長らく別のテーマ曲が使われていて、日テレ版と統一されたのはここ10数年内のようだ。北海道や福岡では、さらに別の独自バージョンを製作・放送していた時期もあったらしい。

旅行したり引っ越したりすると、その地域の慣習に戸惑い、同じ日本なのに違うこともあるんだなと思うことがあるが、テレビ番組でもそういうことがあるようだ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ネジバナ

2010-07-19 12:27:08 | 動物・植物
前回のハスの花もそうだけど、今の時期、ピンク色の花がほかにも咲いてる。

まずはこちら。
ネムノキ
先月下旬、関東地方で咲いていて早いと思ったが、秋田でも7月に入ると咲き始めたようだ。
上の写真は、先月、芽吹きが遅い木として紹介した、秋田大橋たもとの小公園のネムノキ。
時期的には秋田市内のよそのネムノキよりも遅めのようだが、芽吹きからわずか1か月ほどで花を咲かせた。優しく涼しげな雰囲気と甘い香りを漂わせている。

ネムノキってしぼんだ花が茶色く汚れて、あまりきれいじゃない。それに夕方に開花するので、咲き始めの時期の夕刻が見頃だろうか。


さて、その公園の路面には、木材のブロックが埋め込まれている。
すき間からいろんな雑草が生えるのだが、春はきれいなスミレが咲いていた。今は、
このピンクの花
地際に葉っぱが数枚あり、高さ20センチくらいの花茎が伸びている。花茎にはピンク色の花がぐるりとらせん状に咲く。
ネジバナ」という植物
モジズリ、ねじれ花、ねじり花などと呼ぶこともあるとのこと。
日当たりのいい芝生などでよく見かける植物。スミレもそうだけど、草刈りされても、けなげに根や種を残して、毎年咲く。むしろ、他の植物が生い茂るよりも、適度に人手が入った明るい場所の方が生育に適する環境なのだろう。

3本のネジバナが写った上の写真で、右側のピントが合っている株は、花色が淡いピンク色。一方、中央の株は色が濃い。
さらに、左の株は、他の2株とらせんの方向が逆(上から見て反時計回り)になっているようだ。

このように、ネジバナは個体差が大きい。花色、花茎の高さ、らせんの状態が異なるものも少なくない。
たまに真っ白い花もあるが、この場所にはなく、むしろ濃いピンクのものが多い印象。

ネジバナをじっくり観察するとおもしろい。
まっすぐでなく曲がっている

まん中の花、ねじれていない!
ほぼ一直線に花が付いていて、突然反対側に方向転換している。ネジバナというより「“ブラシ”花」みたい。

10年前、僕が初めて買ったコンパクトデジカメで、ネジバナを撮影したことがあった。小さくて細い花にピントを合わせるのにものすごく苦労した思い出があるが、今のカメラは簡単にピントが合ってしまう。
真上から撮影。よく分かりませんな

実はネジバナは、ラン科の植物。
葉っぱはランっぽい感じもするが、
花をアップ
よく見ると、耳みたいな花びらがあって左右対称の、ランらしい形の花だ。

ランといえば、いわゆる洋ランをイメージしてしまうかもしれないが、こんなかわいらしくて身近なランもあります。
なお、ネジバナは他のラン類同様、特殊な菌と共生しているため、鉢で育てようとするとうまく育たないことが多いのだそうだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蓮が咲いてる

2010-07-18 18:09:08 | 秋田の季節・風景
全国的に大きな被害をもたらした今年の梅雨は、昨日、多くの地域で明けた。
秋田市も昨日から暑くなったが、今日、北東北・南東北とも梅雨明けしたとみられることが発表され、まだ明けていない南九州以外のすべてで「夏」になった。
今年の秋田の梅雨は、例年と比べて激しく雨が降ることが多く、気温は高め(特に夜)だった気がする。しかも梅雨明けは平年より9日も早く、いつもと傾向が違うように感じた。


だいぶ前、秋田市中心部の千秋公園の広小路沿いの外堀、「大手門の堀」のハスの花が咲き始めたとの話を聞いていた。かなり早いような気がしたが、昨年も7月12日に咲き始めの様子をアップしていたので、そうでもないんだろう(昨年も早いと思ったけど…)。
行く機会がなく、やっと今朝、訪れてみた。
 ※外堀のハスは「大賀ハス」ではありません。また、「スイレン」と「ハス」は混同されがちですが、違う植物です。詳細は昨年のこちらの記事で。
かなり咲いてる
3連休なので、近くのホテルの宿泊客や県外ナンバーの車の人などもちらほらいて、ハスを眺めたり撮影していた。
なかなか美しい


例年通りつぼみもたくさんあり、しばらくは見応えのあるハスを楽しめそう。

すると気になるのが、二の丸の「胡月池」で大事に栽培されている、本物の大賀ハス。
昨年は7月に咲いたっきり、後は咲かなかったようで、9月下旬でも咲いていた大手門の堀のハスほど元気じゃなさそうだったのだけど…
胡月池
水面右側のびっしりの緑はスイレンの葉。左側、緑色の網で囲まれた中に、大賀ハスの鉢植えが沈められている。
上の写真と反対側の岸から
うーん。
鉢が5つあるようだが、奥の3鉢(水中に円形のものが見えると思います)からはまったく芽が出ていない!
手前2鉢からは葉が出ているようだが、大手門の堀のハスよりも弱々しく見える。つぼみも出ていない!
品種としてそういう育ち方をするのであればいいが、そうではなく、元気がなさそうに見える。
大丈夫ですか??


さて、大手門の堀と中土橋を挟んで隣り合う「穴門の堀」に今年春にできた「展望デッキ」とかいうモノ。(以前の記事はこちら
僕がたまに歩いたり車・バスで通る時に見た限りでは、ここに人がいたことは1度しかない。

が、今朝は“利用者”がいた!
施錠された柵の外、水面側に
カルガモが水際に一列になって、5羽ほど休んでいた。
僕がデッキ内に入っていくと、みんな慌てて水に入り泳いでいってしまった。
千秋公園に来るカルガモは、本来ならそれほど警戒心がないはず。それなのに人を見て逃げていったということは、「このデッキは人間が来る場所じゃない」と思っていたところに人が来たから慌てて逃げたのだろうか。
「デッキは我々のものだ」と思ってるのカモ?
※竿燈まつり中は、こんな使われ方をしていました。
※その後、カルガモに占領されました。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

茨島アンパス・新屋水門

2010-07-17 23:49:19 | 秋田のいろいろ
JR羽越本線を潜って秋田市茨島地区と大住地区を雄物川沿いに結ぶ「茨島・大住アンパス」を含む、秋田市道「南部中央線」が7月9日に開通した。
以前、開通前の様子をご紹介したところ、ある掲示板で紹介してくれた方がいらっしゃり、そこから当ブログへ多数のアクセスをいただいた。(単独の記事へのアクセス数としては過去最高だったかも)
ということで、開通後の様子もご紹介します。
秋田大橋側から開通区間に向かう車線の案内標識
既存の左折方向しかなかった標識に、開通区間を付け足したもので、ずいぶん切り貼りが多い。
「秋田空港/御所野」はあるけど、手前の大住・仁井田・御野場などは表示しないのね。
交差点。奥が開通区間
川沿いの道路側の信号は時差式。(御所野・大住側から来て卸町へ右折する車両のため、そちら側の青信号が長い)
同じ交差点を逆側から。奥が秋田大橋
矢印で示した、交差点西側には横断歩道がない。住宅がない堤防下の歩道だから、あまり渡る人もいないので、東側(写真手前)の横断歩道だけでいいんだろう。
ここも、愛宕下橋同様、薄型ボディ・従来型フード(庇)の信号機。歩行者用信号機は、柱と横断歩道にやや距離があるため、長めのアームに設置されている。
この長い歩行者用信号機のアーム、昔は秋田でもよく使われていたが、ここ10年以上はほとんど新設されていないように感じていた。経費節減なのか、短いアームに多少無理な角度を付けて設置している場所があり、横断歩道の正面に信号機がなく、見落としや視認性の点から、若干不安に感じる箇所もあった。方針転換して再度長いアームも採用し始めたのだとすれば、喜ばしいこと。
茨島側の開通区間
上の方の写真の、既に開通していた区間とは、照明の形が違う。従来のものは、いかにも街灯といった、上部が緩くカーブした逆「し」の字みたいな形だが、新しい区間は、一本の棒のてっぺんに下向き照明を付けただけのシンプルな形。
全国的に最近はこの形が主流のようだ。照明装置の進歩なんだろうが、製造・輸送・設置のコストや手間が削減されているんだろう。

きれいな道路だし、車や自転車で割山・茨島と大住・御野場方面を移動する人には便利だろう。茨島にあるスイミングスクールの送迎バスもさっそく通行していた。
でも、歩く分には、あまり“楽しくない”道。一本道だし、片側は堤防で、もう片側も住宅地なので、景色がよくない。
珍しさからか、散歩する人もちらほらいたが、雨や冬以外は堤防上の方が楽しく快適に歩けそう。お散歩のワンコも、まだ匂いが少ないのか戸惑っていたよう。
茨島・大住アンパスの茨島側
冠水警報装置は、平常時は「走行注意」と点滅表示される。何に注意すればいいのかよく分からないが、明田地下道もそうだし、秋田市は「走行注意」と表示する方針なのだろう(表示しない地下道もあるが)。一方、秋田県は平常時は何も表示させない方針のようだ。

他の地下道と比べて、車道・歩道とも傾斜が緩いように感じる。歩道はほとんど平坦で歩きやすい。
遠くから見た感じでは歩道部分の天井が低い気がしたが、通ってみると、決して高くはないが2メートルはあると思われ、問題ない。
歩道部分の天井には蛍光灯が2本だけ
いろいろコストダウンを図ったのだろうなと思える地下道に見えたが、今のご時世、これでいいでしょう。
某県道の「外旭川アンパス」のように、歩道部分を舗装せずに砂利道にしておくという、意味不明なことをするより、ずっと合理的。

以前の記事に、「雄物川の花火大会の時はどうなるの?」とコメントをいただいていた。毎年8月10日に雄物川で花火大会が行われるが、アンパスのすぐそばが打ち上げ場所になるのだ。
16日の「広報あきた」によれば、当日は秋田大橋からアンパス大住側までが、通行止めになるとのこと。路上で花火を鑑賞できるのかもしれない(堤防が邪魔?)。

さて、今回開通した区間の植え込みや歩道より外側に向かって低くなっている土手の部分には、
緑色のものが敷かれている
不織布のようだが、雑草抑制や土ぼこり防止のためだろうか?

さらに、道路外、雄物川の土手には、白い不織布が敷かれている。
でも、草ボーボー
ここは市の管轄でないだろうから、国交省ででもやったのだろうか。市道のものよりは目が粗く、生分解性不織布で既に溶けかけているのかもしれないが、もはや何の役にも立ってないんじゃ…
敷き方も雑に見えて、そこに草ボーボーでみっともない。


もう1つ、この近くの水門の工事をお伝えしたい。
昨年2度(こちらこちら)しかお伝えできなかった、雄物川(雄物川放水路)から秋田運河が分岐する地点にある「新屋水門」の改築工事。
あまり通らない場所でもあり、いつの間にか新しい水門が、以前の水門と同じ位置にできていた。
西側から撮影。右が雄物川、左が秋田運河
工事中は「仮水路跡」と記した部分の地中を水が流れていたが、現在はそこが塞がれ、新しい水門の下を流れている。ただし、右端の仮市道部分は変則的な水の流れのままなので、写真の水色の矢印のように、若干複雑な経路で流れている。
水門と仮市道の間には、旧水門時代のままの構造物。どうも「スクリーン」というものらしく、ゴミを引っかけて回収する網状のものが付いている。
仮設道路から
仮設道路撤去後は見られないアングル。スクリーンが邪魔で見づらいが、水門へ水が入っていく。
東側から
ご覧の通り、まだ水門だけが完成して、ぽつんとたたずんでいる。先代よりかなり奥行きがあるようで、なかなか立派。
今後、水門上を通る市道を造り、仮設市道を撤去して完成なのだろう。

でも、国交省が当初発表していた計画とずれているような気がするし、進捗状況やスケジュールがよく分からない。現場には説明の看板があるのだが、道路から離れた場所に立っていて、一般人が立ち入っていい場所なのか、いいとしてもどこから入っていけばいいのか、分かりづらい。

※その後完成後の記事はこちら
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

御免札を見てきた

2010-07-16 20:17:33 | 旅行記
先日、三重へ行った際、途中の名古屋で見たものを。珍しく相撲の話題です。

押し切って開催してしまった感のある、大相撲名古屋場所。
名古屋を訪れた時はまだ、臨時理事会を招集してどうこうと、大相撲開催中止という前代未聞の事態になるのではないかと、ニュースになっていた頃。

さらにその数日前、担当の親方らが「複雑な心境」とか言いながら、「御免札」という大きな札を、名古屋場所会場のそばに立てていたのが報道されていた。
僕が相撲に興味がないからかもしれないが、御免札とは初めて知った。
会場の愛知県体育館があるのは、名古屋市中心部・名古屋城内とのこと。名古屋で時間があったので、話のタネに見に行ってみた。

名古屋市営地下鉄名城線の「市役所」駅、7番出口を出るとすぐ名古屋城内(交差点の斜め向かいが市役所)。
地下鉄出口から200メートルも歩かないうちに、石垣に囲まれた城跡らしい光景になり、
あっさりと発見
テレビで見た通り、高いやぐら(上で太鼓をたたくのかな)の隣(上の写真では右側)に例の御免札があった。やぐらが高いのでスケール感が伝わらないと思うが、
右側の照明(一般的な街灯サイズ)と比べると…
御免札もかなり大きい
6月23日の読売新聞によれば「縦1メートル90、横35センチ」、24日のスポニチに「高さ約4メートル」とあるのは脚も入れた高さだろう。
いちばん上の字は「蒙御免」(ごめんこうむる)
番付表にも書かれる文言で、江戸時代に幕府の許可を得て開催していた名残とのこと。

名古屋城見物なのか、僕以外にも観光客が数組いたが、その全員が、この御免札にカメラや携帯電話を向けていた。
今まではそれほど注目されなかったであろう御免札が、こんな一件で注目を浴びるとは皮肉なもの。

そんなお気楽な観光客の間を抜けて、城内から浴衣姿のお相撲さんが出てきて、御免札の前を通って外へ歩いて行った。
力士が東京から名古屋へ移動したと報道されたのはこの数日後だったので、何かの役目があって先に現地入りしていた人だろうか。

御免札のすぐ先が広くなっていて(二の丸跡)、立派な体育館があった。
愛知県体育館
建物前の一角が仕切られて、資材らしきものが積み上げられていた程度で、報道関係者などもおらず、ひっそりとしていた。

“話題の現場”を見られたので満足して(&暑いので)、地下鉄の駅へ引き返した。
さっきのお相撲さんがまだホームにいて、僕と同じ栄方面行き電車に乗っていた。



そういえば、僕が子どもの頃は、夏になると秋田市中心部でも浴衣姿の力士が歩いていたものだ。
たしか、親方婦人が秋田市出身という縁で、大鵬部屋(現・大嶽部屋)が秋田に稽古に来ていたはず。いつの間にか、それもなくなったらしく、秋田市で相撲といえば、今は地方巡業の「秋田場所」が1日だけ開催されるくらい。(今回の夏巡業は6か所だけだそうなので、それでも縁があるといえばある)

今回の一件で、地方巡業がどうなるかと思ったが、秋田県内分の北秋田市と秋田市は開催されることに決まった。でも、お客の入りはどうなんだろう?
秋田市開催分を主催する秋田テレビ(AKT、フジテレビ系列)では、6月頃までは盛んにローカルタレントを使ったCMを流していたが、この問題が大きくなると、ぴたりと放送しなくなった。【17日補足】アナウンサーのナレーションだけの地味なCMは、今日放送されていた。
でも、秋田テレビやJTB東北秋田支店前に、「チケット発売中」の広告がまだ出ているから、完売ではないのだろう。

ちなみに、青森市で行われる青森場所は、早々に(6月29日)開催中止を決定した。力士を多数輩出している青森であり、払い戻しなども手間だろうに、中止を決断した早さ・潔さには感心した。
他の会場(秋田・福島・新潟の5会場)にも波及するかと思ったが、そうはならなかった。
ちなみに、青森場所は、青森朝日放送(ABA)の主催。青森県の民放最後発の局が主催していたとは、意外だった。(同じ立場の秋田朝日放送(AAB)もプロ野球などは開催しているけど)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まだ通れる仲小路

2010-07-16 19:46:59 | 秋田のいろいろ
再開発ビル着工を控え、既に車両通行止めになり、間もなく歩行者も通れなくなる、秋田市道「仲小路」の一部区間。(前回の記事はこちら

現場に設置されている看板や、
さらに以前の記事の画像の再掲
秋田市役所 市勢活性化推進本部のサイトの5月24日付の「仲小路(市道)の一部区間通行止めについて」というPDFファイル(http://www.city.akita.akita.jp/city/hqac/01Nakadouri/Nakakouji-tukoudome%20kousin.pdf)を見ると、
7月中旬(予定)からは歩行者も通行できなくなる」旨が記載されていた。


僕や我が家の家族は、たまにここを徒歩で通る。
広小路や中央通り経由より近道な気がする(たぶん気のせい)し、車が通らなくなって快適に歩けるようなり、好んで仲小路を歩いている。
そうしたわけで、「7月中旬」といっても具体的に何日から歩行者も通行止めになるのか知りたかった。
現地に行って「通れません。迂回してください」では嫌だから、事前に告知してほしいし、そうしてくれるのが当然だと思っていた。

「7月中旬」といえば、一般的には7月10日から20日までの間だろう。
今年は17日から19日が3連休だし、事前の周知期間を含めれば、いくらなんでもそろそろ具体的に「○日から完全通行止め」と告知があるはずと、市役所や再開発組合のホームページを毎日のように見たり、16日号の市の広報紙を見たりしたが、告知は見つけられなかった。
今日の午後、久しぶりにその区間を通った
看板を見ると、「7月中旬(予定)」だった箇所が、
8月下旬(予定)」に変わっていた!!
上に重ねてシールを貼ったのではなく、新たにカット文字を貼ったようだ。
あたかも当初から8月下旬だったように見えるし、頻繁に通る人でも気付かなそう。

さらに1か月間、歩いて通行できるというのは朗報だし、心配していた竿燈まつり期間中の観光客の流れへの影響もクリアされた。
おそらく、計画の変更などに伴い、土地の権利が秋田市から再開発組合へ移行する「権利変換」が遅れたためにこうなったのではないだろうか。


でも、個人的に不満なのは、秋田市や再開発組合が、なぜ、その事実を堂々と公表しないのかということ。
権利変換うんぬんの手続きの詳細を教えろというのではなく、単に「いつから通れなくなるのか?」ということを知らせてほしいし、それが分かれば充分という市民も多いだろう。
最初は7月と言っていたのだから、「当初の予定より1か月遅くなりました」と知らせてもらって、怒る市民は少ないはず。なんでコソコソと現地の看板だけ書き換えるようなことをするのか理解に苦しむ。

以前、市道が廃止になることや、再開発ビルの通路が一直線でなくなることが明らかになって、一部から反発が出た際、秋田市では「充分に周知したつもりなのに、今になって反発があって戸惑っている」というコメントをしている(6月1日の市長記者会見等)。その時はたしかに、ホームページ等にアップされていたから、「見ない方が悪い」ということもあっただろう。
だが、今回は、現場の看板以外には、どこにも書かれていない。(7月16日19時現在、秋田市、再開発組合どちらのサイトにも「7月中旬から」という記載しかない)

秋田市は前回の教訓を踏まえていないように感じられるし、こんな些細なことでさえ、市民(特に歩いて通行する人)への配慮ができないのかと、秋田市と再開発組合の対応には失望してしまった。
再開発事業自体に反対するつもりはない。ただ、もっと積極的に知らせてほしいというだけのことなんけど… 知りたきゃ電話して聞け、ってことなんだろうか?
8月下旬の完全通行止めの期日については、今度こそ、事前に充分に周知してほしい。
【17日追記】同じ秋田市役所の「都市整備部まちづくり整備室」が行った、買物広場バス停改修工事(バス停の使用中止を伴う)の際は、現場だけでなく、周辺のぽぽろーどから秋田駅前バス乗り場、さらにはバス車内にまで、しつこいくらいに告知が掲示されていた。そこまでやれとは言わないが、見習ってほしい。
【22日追記】秋田市のサイト(トップページと推進本部のページ)には、通行止めスケジュールが変更になった旨が掲載された。
※続きはこちら


ところで、こちらも以前紹介した、「ニューたけや」のビルを改装してできる「ニュー金座街ビル」。
壁面に「new金座街」の文字が付いた
また、2階には「牛玄亭」という湯沢市にある焼き肉店が入るようだ。
壁面の看板。いちばん上と下はビル自体の看板
下から2番目には「どでん舌」とある。そういう店が入るんでしょう。その上が牛玄亭。その上、6区画は白いまま。
(僕は飲食店の情報には疎く、当ブログで掘り下げるつもりもありませんので、店舗の詳細等には期待しないでください)
【17日追記】今朝の魁新報25面によれば、コンビニは今日、上記2店舗は21日オープン。「その後、イタリアンレストランや串揚げ屋などが順次オープンし、9月ごろまでにはすべての店舗が埋まる見通し」とのこと。ビルを所有する不動産会社の社長は「県内業者だけに入ってもらうことにした。(中略)秋田の良さを知ってもらいたいから」と述べていた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

駅弁3つ

2010-07-14 20:42:13 | 各地お土産・食べ物
先日の旅行記もアップしたいとは思っているのですが、なかなか(気が)進まず…
とりあえず、駅弁3つ+アイスをまとめてご紹介します。

●豚の角煮
日本一、駅弁の種類が多いという仙台駅。たしかにさまざまな商品が揃ってはいる。
でも、個人的には、仙台駅弁にはあまり興味がない。
なぜなら、商品が多いのはいいとしても、一部のロングセラー以外は頻繁に入れ替わりがあり、せっかく気に入った商品を見つけても、次回あるとは限らないから。
大館の鶏めし、横浜のシウマイ弁当みたいな、製造元の自信作・代表作がないと思う。
また、たくさん売れている仙台の業者の商品を買うより、小さな駅でがんばっている業者の商品を買ってあげたいという思いもあり、なんとなく仙台の駅弁とは距離を置いていた。

ところが、今回、日程の都合上、仙台での駅弁購入が必要になり、新幹線改札内のコンビニを覗いてみた。
駅弁専門の売店もあるが、コンビニの方が品揃えがいいような気がしなくもない。(余談ですが、この店、「ヤマザキランチパック」の品揃えも豊富)
その時いちばん多く売れ残っていたのがこれ、
宮城県産 伊達ざくらポーク 角煮弁当」 NRE製 800円
僕は豚の角煮が好きなので、パッケージ上部の「豚角煮」に惹かれて購入。価格も手頃。
宮城県産のSPF豚「伊達ざくらポーク」を使っている。

ごはんの上に角煮が2切れ、残りはそぼろ(これも伊達ざくらポーク)、高菜のゴマ油炒め、煮卵、タケノコとニンジン。
欲をいえば角煮がもう1切れくらいあってほしいが、角煮は柔らかくておいしく、そぼろや高菜がおいしい。煮卵もうれしい。
これはぜひまた食べたいけれど、長く続いてほしい。


●東北のかにめし
上記の通り、県庁所在地でなく、新幹線が1時間に1本しか停まらないような小さな駅でも、がんばっている駅弁業者がある。
JR東日本エリアの場合、新幹線の車内販売に積み込んだり、首都圏の駅へ輸送して販売する「駅弁屋 旨囲門(うまいもん)」を展開していて、現地へ行かなくても手に入る場合がある。

その1つが岩手県一関市の一ノ関駅(駅名は「ノ」が入る)で、2つの業者が駅弁を製造・販売している。
東京駅の「旨囲門」で見つけたのがこれ。
かにめし」 あべちう製 1000円
一ノ関駅は1890年開業なので、今年で120周年。その開業時から営業を続けているのが、「あべちう」。現在は前沢牛や三陸の海産物を使った駅弁を出している。なお、「あべうち」としているサイト等があるが、間違い。「あべ“ちう”」です。
もう1社の「斎藤松月堂」は1897年から営業しているので、こちらも老舗。100年以上に渡り、競い合って質の高い駅弁を販売してきたわけだ。

昨年、山陰の蟹の駅弁を紹介したが、いわゆる「かにめし」の駅弁は全国各地にあり、味付けもさまざま。
かにめしは東北地方にはあまりない(福島の原ノ町駅くらいか)が、一ノ関のかにめしはどんなものだろう?

蟹で炊いたご飯の上に、ほぐしたものと、むいた身が乗っている。けっこう蟹の量が多い。
付け合わせは、枝豆が入ったすり身を揚げたものと漬け物(長なすと桜漬け)。
原材料表示によれば、「紅ズワイガニ」を使用。「ふっくら揚」というのが付け合わせのこと?

掛け紙の蟹の絵が昔風な感じがしたが、昨年4月に中味とともにリニューアルしたものだそうだ。以前は海老フライや笹かまぼこなども入り、おかずが多かったようだ。
味付けが薄めで、純粋な蟹の味を楽しめた。

※あべちうの幕の内弁当はこちら


●秘境駅の駅弁?
東北からワープして、愛知県豊橋駅。
以前ご紹介した、いなりずしが駅弁であり、おいしい。
今回もいなりずしを買おうと思ったが、時間があったので待合室内の駅弁売り場を覗いて、同じ製造元のこれを見つけた。
 ※豊橋駅の自販機やコンビニは電子マネー決済ができるようになっていたが、弁当売店は未対応のようだった。
 ※この時は新幹線ホーム上の売店には定番商品しかなく、本商品は待合室内の売店にのみ在庫があった。
魅惑の飯田線 秘境駅オリジナル弁当」 壺屋弁当部製 1000円
まずは弁当のネーミングの解説が必要ですね。
「飯田線」とは、豊橋から静岡県をかすめて長野県の辰野まで、200キロ弱を結ぶローカル線。山間部をのんびりと走る路線であるとともに、「秘境駅」が多く(定義等は以前の大張野駅参照)、鉄道・旅行ファンから注目される路線。
掛け紙では、その車両と沿線の秘境駅が紹介されている。

何となく名前に惹かれて、「たぶん幕の内系だろう」と、中味を確認せずに購入。
掛け紙や店頭に、中味を示す写真などがあれば親切だけど。

ところが、中味を見て、そして食べて、大正解!

地元のものを使い、バラエティに富んだ中味で、おいしい!

白いご飯の上には、「ちりめん山椒」。左には太巻きとミニいなりずし。ご飯より皮の方が多いお稲荷さんだったが、しっかり壺屋さんの味で、得した気分。
なお、製品の表示の「名称」欄は「すし弁当」となっていて、形式上は寿司主体なのか?

おかずは三河地区産ポークの南蛮漬け、大葉はんぺん、うずら卵のフライ(大葉やうずら卵は豊橋周辺が国内最大の産地とのこと)、渥美たくあんなど、地元産の食材を使ったもの、駅弁では珍しいたらの芽の天ぷら、味付けがいい、ぶりの焼き物など、どれもとてもおいしかった。ぶどう味のゼリー菓子もついていた。
豊橋市産ウズラのキャラクター「うずラッキー」
この駅弁もまた食べたいが、5月6日の読売新聞によれば、「11月末までに、計3万食を販売する予定」とのことで、期間限定。
そして、この駅弁、「飯田線」「秘境駅」との関連があまりないように感じた。飯田線沿線の食材なら分かるが、豊橋周辺の食材を使っているのだから。むしろ、通常発売の豊橋ならではの駅弁として売ってはどうだろうか。
期間限定で終わらせるのがもったいない駅弁だと思った。


●あのアイスは今…
今年春に、「コーンポタージュアイス」なるものが、新幹線の車内販売で発売されていることをご紹介した。
先日の「こまち」では、
車内販売おすすめメニュー
デカデカとコーンポタージュアイスが掲載されていた。
ところが、その際乗った「こまち」では、「バニラ」と「抹茶」しか積んでいないとのことだった。
他の皆さんのブログでは、特に「つばさ」でここ数日間で購入したという記事がよく見受けられるので、方面によってはまだ健在なのは間違いない。

でも、やっぱり車内販売のアイスは、
バニラ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする