秋田市下北手梨平まで乗り入れていた、桜ガ丘線の1系統(西口~明田地下道~城東消防署前~桜ガ丘~梨平)が、2022年10月から、大平台三丁目発着に変更される。形式上は系統廃止と系統新設のようだが、実質的には行き先変更と区間廃止。停留所は2つ廃止。
梨平へは1989年からバスが行っていたようだが、どんな場所か知らなかったので、行ってみた。桜ガ丘地区での運行経路等は前回の記事を参照。
地理院地図に加筆。青い線が大平台行き、黒い線が廃止区間。●はバス停
前回の地図でマル2の印を付けた地点=上の地図で青線と黒線が分かれる地点。桜ガ丘のほぼ東端。
駅から来ると、大平台行きは右折して狭い道へ入るが、梨平行きは広いままの道なりに、左前方の下りカーブへ。
車道にセンターラインはあるが、歩道はない
坂の左側崖上に並ぶ家並みは、東へ飛び出た桜ガ丘五丁目。四丁目までは1987年にできたのに対し、五丁目だけは2001年住居表示実施(一部は二丁目からの変更)で、より新しい街。【10月1日訂正・住居表示ではなく「町名地番整理事業」とのこと。コメント欄参照。】
坂の右側は、すでに下北手梨平で、ゴルフ練習場がある。車がたまに通るのは、ここへ来る人もいるようだ。
桜ガ丘の北隣、桜二丁目にもゴルフ練習場(+日帰り温泉)があるので、ちょっとまぎらわしい。
ゴルフ練習場の出入り口を過ぎると、道路は一直線になるが狭くなり、さらに下る。
左は林、右はゴルフ打ちっぱなしの球が落ちるスペースになり、人の気配がよりいっそう薄くなる。時間帯によっては通るのが怖いだろう。
分岐点から350メートルほどで、坂が終わる。標高は30メートルから15メートルまで下った。
水田が現れた
左は林のまま、道はカーブしていて先が見通せない。そろそろ次のバス停のはずだが、そんな雰囲気ではないような…
上の写真右上の高い位置に家が写っているのは、大平台一丁目。桜ガ丘も同様だが、家は見えているけれど、そこまで上り下りできる道路も階段もない。それに、通学区は、桜ガ丘や大平台は桜小学校~桜中学校なのに対し、下北手梨平は下北手小学校~下北手中学校(歩いて通えるのか? さらにあと数年で両校は廃校し、広面小~城東中学区になるらしい)。隣り合う田んぼと新興住宅地の間には、高低差以外にもいろいろと違いがあって、近くて遠い。
カーブを曲がると、田んぼが広がるとともに、
建物とバス停が現れた
左に高齢者施設「桜の園」、奥に集落が見え、人里に戻った感じ。
桜の園は1988年に運営法人が発足していて、だいぶ大きい施設。その前に「桜の園前」バス停。分岐点から500メートルほど。1つ前の「桜ガ丘二丁目」からは650メートルも離れている。
桜の園の出入り口。その奥、桜の下に下りバス停
出入り口手前の向かい側、田んぼに向かう斜面に上りバス停。
地面ごと傾く
表示板は、前回の大平台と同様、板自体は市営バス時代からの転用品で、バス停名は透明シールパソコン印字の丸ゴシック体。大平台と比べると、板の劣化はいい勝負で、文字の薄れはこちらが激しい。
以前がどうだったか知らないので、交換されたのは市営バス時代か中央交通移管後かは不明。
ススキも茂る
桜ガ丘・坂方向を振り返る
桜の園前を過ぎると、左は林(一部墓地)だが、右が田んぼで開け、先に集落も見えるので、だいぶ気持ちが明るくなる。
この辺りまでは、下北手梨平字登舘。この先は、左が字袖ケ沢、右~奥の集落が字梨平。
桜の園前から200メートル強で、十字路。
直進方向の狭い道はカーブで見通せないが、これが梨平集落へ入る。
左折方向に看板が出ているのは「←歓喜寺」。実はこのすぐ左手にあって、建物が見える(後で写真あり)。旭北寺町にあったのが、新しい道路開通のために移転したのがここだったのだ。道路はその先、桜台の裏手~ノースアジア大学の裏手へ至るが、主要道路ではないので車はほとんど通らない。
右折方向は、すぐ突き当たって、再び左右(上の写真では前後方向)に分岐。
突き当り手前に案内標識
左へ行くと、梨平集落を抜けて、下北手黒川など、下北手の奥のほうへ。下北手にも黒川があるとは知らず、案内標識の「黒川」を見て、金足黒川かと思ってしまった。
右は、大平台の東辺ふもとを南下し、横金線~大戸~大平台入口~小山田の上北手の道へ出る。
なお、上の案内標識は裏面もある。歓喜寺方向を案内しているわけだが、一本矢印「太平(改行)下北手」。下北手はすでにここがそうだし、太平は遠く、ピンと来ない案内。「県道62号、谷内佐渡」などが分かりやすいのでは。
バスは、直進して集落内へ。
農村部らしい曲がった道
と言っても、100メートル弱で、
塀際に止まれ標識とともにバス停
「梨平」バス停
桜の園前から320メートルほど。
「泉上丁」同様文字が扁平なのは、中央交通作成シールなのか??
止まれは突き当りで、その左右の道は、先ほど出た、黒川~上北手の道。梨平集落は左方向へ続いており、バス停は集落のまだ入口。
梨平バス停は、上下兼用の1本。回転地もないので、折り返し待機は路上で行うと思われる。
最後となる2021年10月改正ダイヤの3往復は、いずれも回送なしの折り返し運用。11時00分発が9分、15時00分発が14分、18時00分発が4分の待機をすることになっている。
上り便となって秋田駅西口へ戻る時は、中央交通発行の路線図では、単純に来た道を戻るように線が描かれている(単純化したほうが分かりやすくはある)が、実際は異なる。
止まれを右折、次の丁字路も右折、すると先ほどの十字路なので左折して、下りと同じルートへ復帰できる(梨平→十字路は150メートルほど)。三角形の道路配置を活用した方向転換。30数年前の秋田市交通局が、知恵を絞って設定したのだろうか。
でも、道は狭い。本来(築地経由時代)は小型バスでの運行だったので、まだ良かっただろう。明田地下道経由に変わった後は、中型バスも入るようになったので、大変そう。
南側から梨平集落を眺める
33年半、バスが通っていた梨平。廃止代替交通はなく、バスに乗るとすれば、坂を上って桜ガ丘二丁目まで行かなければならない。
梨平へは1989年からバスが行っていたようだが、どんな場所か知らなかったので、行ってみた。桜ガ丘地区での運行経路等は前回の記事を参照。
地理院地図に加筆。青い線が大平台行き、黒い線が廃止区間。●はバス停
前回の地図でマル2の印を付けた地点=上の地図で青線と黒線が分かれる地点。桜ガ丘のほぼ東端。
駅から来ると、大平台行きは右折して狭い道へ入るが、梨平行きは広いままの道なりに、左前方の下りカーブへ。
車道にセンターラインはあるが、歩道はない
坂の左側崖上に並ぶ家並みは、東へ飛び出た桜ガ丘五丁目。四丁目までは1987年にできたのに対し、五丁目だけは2001年
坂の右側は、すでに下北手梨平で、ゴルフ練習場がある。車がたまに通るのは、ここへ来る人もいるようだ。
桜ガ丘の北隣、桜二丁目にもゴルフ練習場(+日帰り温泉)があるので、ちょっとまぎらわしい。
ゴルフ練習場の出入り口を過ぎると、道路は一直線になるが狭くなり、さらに下る。
左は林、右はゴルフ打ちっぱなしの球が落ちるスペースになり、人の気配がよりいっそう薄くなる。時間帯によっては通るのが怖いだろう。
分岐点から350メートルほどで、坂が終わる。標高は30メートルから15メートルまで下った。
水田が現れた
左は林のまま、道はカーブしていて先が見通せない。そろそろ次のバス停のはずだが、そんな雰囲気ではないような…
上の写真右上の高い位置に家が写っているのは、大平台一丁目。桜ガ丘も同様だが、家は見えているけれど、そこまで上り下りできる道路も階段もない。それに、通学区は、桜ガ丘や大平台は桜小学校~桜中学校なのに対し、下北手梨平は下北手小学校~下北手中学校(歩いて通えるのか? さらにあと数年で両校は廃校し、広面小~城東中学区になるらしい)。隣り合う田んぼと新興住宅地の間には、高低差以外にもいろいろと違いがあって、近くて遠い。
カーブを曲がると、田んぼが広がるとともに、
建物とバス停が現れた
左に高齢者施設「桜の園」、奥に集落が見え、人里に戻った感じ。
桜の園は1988年に運営法人が発足していて、だいぶ大きい施設。その前に「桜の園前」バス停。分岐点から500メートルほど。1つ前の「桜ガ丘二丁目」からは650メートルも離れている。
桜の園の出入り口。その奥、桜の下に下りバス停
出入り口手前の向かい側、田んぼに向かう斜面に上りバス停。
地面ごと傾く
表示板は、前回の大平台と同様、板自体は市営バス時代からの転用品で、バス停名は透明シールパソコン印字の丸ゴシック体。大平台と比べると、板の劣化はいい勝負で、文字の薄れはこちらが激しい。
以前がどうだったか知らないので、交換されたのは市営バス時代か中央交通移管後かは不明。
ススキも茂る
桜ガ丘・坂方向を振り返る
桜の園前を過ぎると、左は林(一部墓地)だが、右が田んぼで開け、先に集落も見えるので、だいぶ気持ちが明るくなる。
この辺りまでは、下北手梨平字登舘。この先は、左が字袖ケ沢、右~奥の集落が字梨平。
桜の園前から200メートル強で、十字路。
直進方向の狭い道はカーブで見通せないが、これが梨平集落へ入る。
左折方向に看板が出ているのは「←歓喜寺」。実はこのすぐ左手にあって、建物が見える(後で写真あり)。旭北寺町にあったのが、新しい道路開通のために移転したのがここだったのだ。道路はその先、桜台の裏手~ノースアジア大学の裏手へ至るが、主要道路ではないので車はほとんど通らない。
右折方向は、すぐ突き当たって、再び左右(上の写真では前後方向)に分岐。
突き当り手前に案内標識
左へ行くと、梨平集落を抜けて、下北手黒川など、下北手の奥のほうへ。下北手にも黒川があるとは知らず、案内標識の「黒川」を見て、金足黒川かと思ってしまった。
右は、大平台の東辺ふもとを南下し、横金線~大戸~大平台入口~小山田の上北手の道へ出る。
なお、上の案内標識は裏面もある。歓喜寺方向を案内しているわけだが、一本矢印「太平(改行)下北手」。下北手はすでにここがそうだし、太平は遠く、ピンと来ない案内。「県道62号、谷内佐渡」などが分かりやすいのでは。
バスは、直進して集落内へ。
農村部らしい曲がった道
と言っても、100メートル弱で、
塀際に止まれ標識とともにバス停
「梨平」バス停
桜の園前から320メートルほど。
「泉上丁」同様文字が扁平なのは、中央交通作成シールなのか??
止まれは突き当りで、その左右の道は、先ほど出た、黒川~上北手の道。梨平集落は左方向へ続いており、バス停は集落のまだ入口。
梨平バス停は、上下兼用の1本。回転地もないので、折り返し待機は路上で行うと思われる。
最後となる2021年10月改正ダイヤの3往復は、いずれも回送なしの折り返し運用。11時00分発が9分、15時00分発が14分、18時00分発が4分の待機をすることになっている。
上り便となって秋田駅西口へ戻る時は、中央交通発行の路線図では、単純に来た道を戻るように線が描かれている(単純化したほうが分かりやすくはある)が、実際は異なる。
止まれを右折、次の丁字路も右折、すると先ほどの十字路なので左折して、下りと同じルートへ復帰できる(梨平→十字路は150メートルほど)。三角形の道路配置を活用した方向転換。30数年前の秋田市交通局が、知恵を絞って設定したのだろうか。
でも、道は狭い。本来(築地経由時代)は小型バスでの運行だったので、まだ良かっただろう。明田地下道経由に変わった後は、中型バスも入るようになったので、大変そう。
南側から梨平集落を眺める
33年半、バスが通っていた梨平。廃止代替交通はなく、バスに乗るとすれば、坂を上って桜ガ丘二丁目まで行かなければならない。