秋田市千秋公園の続き。
以前から折に触れて取り上げているように、秋田駅と反対側・旭川に近い西側の園内はうっそうと木々が茂り、市街地にいながら森林浴ができる。
近隣の市民以外はあまり立ち寄らない場所だけど、これも千秋公園の魅力。
これも以前の記事の繰り返しだけど、西側斜面にはところどころフジが自生している。
野生だけに、絡みつく木の都合や自身の栄養状態のせいか、年によって咲き方に差が大きいが、今年はきれいに咲いて、それが終わりかけている。裏年だったソメイヨシノと逆に、フジは今年が表年だったのかも。
藤棚と違って、緑の木々の中で咲くフジは、写真では目立たなく写ってしまう。以下の写真は、肉眼ではもっと美しいのですが…
このフジの存在は初めて気づいた
マンションが多くていいアングルは見つからないが、保戸野川反橋・「鷹の松」付近から御隅櫓を見上げると、その少し下でこんもりとフジが咲いていた。
斜面外側ではなくやや奥まった内側寄り。確認するとあやめ園の奥(内)側にあった。あやめ園は木がなくて上空が開けているから、その空間を通して外側からもよく見えるのだった。※あやめ園はちらほら咲き始めているものの、まだ早かった。
斜面外側・ふもとの遊歩道沿いでは、以前からあった2か所で目立つフジが咲いていた。
秋田県職員公舎の一部という位置づけなんだろうか。児童公園風(秋田市の街区公園ではない)のところ。横方向にたくさんの花が咲いている。
青空と緑とフジ
遊歩道の上を覆うフジ
遊歩道から見上げる
少し南へ行くと、遊歩道は私立秋田和洋女子高校の体育施設の敷地に沿う。途中に遊歩道から二の丸裏へ上がる階段がある。
影になっているけれど、右上にフジ
階段の上のフジ
こちらは縦方向にたくさんの花。
真下からフジを見上げる
フジについては以上。最後に、この西側遊歩道周辺について。
以前紹介したように、この階段下では、和洋高校の厚意により、同校敷地内の駐車場を歩行者に限って通り抜けることを公認してくれている。遊歩道は本来なら公園斜面と和洋の敷地に挟まれた一本道なのだが、この抜け道のおかげで、遊歩道・階段と外側の市道を一直線で行き来することが可能。
この階段は古くからあって(北側の階段は近年設置された)通行者が比較的いるが、その多くが和洋の抜け道の恩恵にあずかっている。
この抜け道が近い将来どうなるか、心配している。
それは秋田県民会館と秋田市文化会館を統合する、新しい文化施設建設の影響。
新施設は県民会館を解体した跡に建てることが決定。駐車場が問題となって議論されたが、結局は和洋高校本体がある土地を駐車場(ただし一般客ではなく、関係者など用)とすることも決まった。
代わりの和洋高校の校舎は、この体育施設の敷地に新しく建てるという。
報道では、新校舎は現在の「多目的グラウンド」の位置に建てるとしている。
遊歩道から。右奥が多目的グラウンド、さらに奥が抜け道の駐車場
抜け道にしてくれている駐車場の北側、上の写真で茶色い陸上競技用トラックが写っているところが多目的グラウンド。
陸上競技トラックは距離もレーン数も多くなく、同じ敷地にテニスコートもあって、広いとは言えないが、できてからまだ10年は経っていないはず【30日追記・2010年頃に造られたらしい(と以前の記事に自分で書いていました)】で、もったいない。
なお、このグラウンドの代替には、千秋公園を通り抜けた千秋北の丸の土地を使うという。その辺りに昔から和洋高校のグラウンドがあったと思っていたら、そこは今は秋田市上下水道局の所有だそうで、再び和洋が使うということらしい。
【6月27日画像追加】(再掲)Googleストリートビューより。階段の上から見下ろす
それにしても、多目的グラウンドの敷地だけに校舎を建てるのでは、ちょっと狭いと思う。
しかも、隣接する体育館は古いし、使っているんだかどうか分からない3階建ての古い建物(上の写真のピンク色の建物※。かつて寮だったり、芸術系の教室がある?)もある。※ピンク色の建物は、2014年当時は白かった。Googleストリートビューによれば2015年8月の時点でピンク色に変わっていた。
もしかしたら、それらを解体して、一体的に新しい校舎・体育館を建設する可能性もある。
そうなった場合、その真ん中に位置する駐車場兼抜け道はなくなるだろう。なくならないとしても、校舎本体のすぐ脇となる場所を、引き続き通り抜けさせてもらえるだろうか。
校舎がここにできたら、厚意の抜け道もなくなってしまうかもしれない。
しかも、女子校の校舎の裏となる遊歩道も、なんか歩くのがはばかられそうだし、西斜面の日当たりも悪くなってしまいそう。慣れ親しんだ光景が変ってしまいそうなのは、ちょっと心配。
※2017年晩秋の風景
ところで、かつてはこの遊歩道沿い斜面下に湧き水があり、汲みに訪れる市民が多かった。「霊泉水」という名前だったそうだが、いつ頃かは不明だが飲用に適さないことが判明して、湧き水の小屋自体が封鎖されてしまった。(昭和末期~平成初期頃はまだ飲めたはず)【6月1日追記】秋田県立図書館のサイトで秋田魁新報の見出しを検索すると、1989(平成元)年8月18日付夕刊(当時は魁にも夕刊があったのです)に「千秋公園の霊泉水/人気ぐーんとアップ、順番待ちで長い列/飲料水に最適、終日込み合う」とあった。それからおそらく10年しないうちに、飲めなくなってしまったことになろう。
他の場所の湧き水では「飲用できません」と書いてありながら、自由に汲むことができ、つまり自己責任でという湧き水もあるけれど、ここは完全に汲めなくなってしまっている。
湧き水跡。左が多目的グラウンド
小屋自体は残っており、路面や溝には今もわずかに水が流れている。
そういえば、穴門の堀に面した現在の和洋高校の校舎の隅にも、イチョウにからみついたフジ(以前の記事参照)があった。今年の最盛期の状況は未確認だが、現時点ではまったく花は見当たらなかった。
以前から折に触れて取り上げているように、秋田駅と反対側・旭川に近い西側の園内はうっそうと木々が茂り、市街地にいながら森林浴ができる。
近隣の市民以外はあまり立ち寄らない場所だけど、これも千秋公園の魅力。
これも以前の記事の繰り返しだけど、西側斜面にはところどころフジが自生している。
野生だけに、絡みつく木の都合や自身の栄養状態のせいか、年によって咲き方に差が大きいが、今年はきれいに咲いて、それが終わりかけている。裏年だったソメイヨシノと逆に、フジは今年が表年だったのかも。
藤棚と違って、緑の木々の中で咲くフジは、写真では目立たなく写ってしまう。以下の写真は、肉眼ではもっと美しいのですが…

マンションが多くていいアングルは見つからないが、保戸野川反橋・「鷹の松」付近から御隅櫓を見上げると、その少し下でこんもりとフジが咲いていた。
斜面外側ではなくやや奥まった内側寄り。確認するとあやめ園の奥(内)側にあった。あやめ園は木がなくて上空が開けているから、その空間を通して外側からもよく見えるのだった。※あやめ園はちらほら咲き始めているものの、まだ早かった。
斜面外側・ふもとの遊歩道沿いでは、以前からあった2か所で目立つフジが咲いていた。
秋田県職員公舎の一部という位置づけなんだろうか。児童公園風(秋田市の街区公園ではない)のところ。横方向にたくさんの花が咲いている。



少し南へ行くと、遊歩道は私立秋田和洋女子高校の体育施設の敷地に沿う。途中に遊歩道から二の丸裏へ上がる階段がある。


こちらは縦方向にたくさんの花。

フジについては以上。最後に、この西側遊歩道周辺について。
以前紹介したように、この階段下では、和洋高校の厚意により、同校敷地内の駐車場を歩行者に限って通り抜けることを公認してくれている。遊歩道は本来なら公園斜面と和洋の敷地に挟まれた一本道なのだが、この抜け道のおかげで、遊歩道・階段と外側の市道を一直線で行き来することが可能。
この階段は古くからあって(北側の階段は近年設置された)通行者が比較的いるが、その多くが和洋の抜け道の恩恵にあずかっている。
この抜け道が近い将来どうなるか、心配している。
それは秋田県民会館と秋田市文化会館を統合する、新しい文化施設建設の影響。
新施設は県民会館を解体した跡に建てることが決定。駐車場が問題となって議論されたが、結局は和洋高校本体がある土地を駐車場(ただし一般客ではなく、関係者など用)とすることも決まった。
代わりの和洋高校の校舎は、この体育施設の敷地に新しく建てるという。
報道では、新校舎は現在の「多目的グラウンド」の位置に建てるとしている。

抜け道にしてくれている駐車場の北側、上の写真で茶色い陸上競技用トラックが写っているところが多目的グラウンド。
陸上競技トラックは距離もレーン数も多くなく、同じ敷地にテニスコートもあって、広いとは言えないが、できてからまだ10年は経っていないはず【30日追記・2010年頃に造られたらしい(と以前の記事に自分で書いていました)】で、もったいない。
なお、このグラウンドの代替には、千秋公園を通り抜けた千秋北の丸の土地を使うという。その辺りに昔から和洋高校のグラウンドがあったと思っていたら、そこは今は秋田市上下水道局の所有だそうで、再び和洋が使うということらしい。

それにしても、多目的グラウンドの敷地だけに校舎を建てるのでは、ちょっと狭いと思う。
しかも、隣接する体育館は古いし、使っているんだかどうか分からない3階建ての古い建物(上の写真のピンク色の建物※。かつて寮だったり、芸術系の教室がある?)もある。※ピンク色の建物は、2014年当時は白かった。Googleストリートビューによれば2015年8月の時点でピンク色に変わっていた。
もしかしたら、それらを解体して、一体的に新しい校舎・体育館を建設する可能性もある。
そうなった場合、その真ん中に位置する駐車場兼抜け道はなくなるだろう。なくならないとしても、校舎本体のすぐ脇となる場所を、引き続き通り抜けさせてもらえるだろうか。
校舎がここにできたら、厚意の抜け道もなくなってしまうかもしれない。
しかも、女子校の校舎の裏となる遊歩道も、なんか歩くのがはばかられそうだし、西斜面の日当たりも悪くなってしまいそう。慣れ親しんだ光景が変ってしまいそうなのは、ちょっと心配。
※2017年晩秋の風景
ところで、かつてはこの遊歩道沿い斜面下に湧き水があり、汲みに訪れる市民が多かった。「霊泉水」という名前だったそうだが、いつ頃かは不明だが飲用に適さないことが判明して、湧き水の小屋自体が封鎖されてしまった。(
他の場所の湧き水では「飲用できません」と書いてありながら、自由に汲むことができ、つまり自己責任でという湧き水もあるけれど、ここは完全に汲めなくなってしまっている。

小屋自体は残っており、路面や溝には今もわずかに水が流れている。
そういえば、穴門の堀に面した現在の和洋高校の校舎の隅にも、イチョウにからみついたフジ(以前の記事参照)があった。今年の最盛期の状況は未確認だが、現時点ではまったく花は見当たらなかった。