広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

なまはげ電車

2024-12-30 23:14:10 | 秋田の季節・風景
12月26日に観測上は積雪ゼロになった秋田市。
その後、若干降って、最大積雪8センチ。30日は5℃まで上がって、夜には4センチ。雨も降って、大晦日にはまたゼロになるかもしれない。そして年越しはまた雪の予報。
目まぐるしく変わるのは【31日追記・数日の間でも、そして下記のように1日の中でも】、秋田市の冬のいつもの天候。28日の風景。
青空のJR東日本奥羽本線・上飯島駅にナマハゲ?!
【31日補足・↑ホームの床面が真っ白なのは、うっすら雪が積もっているため。足跡がないのは、停止位置より先方を写しているため=電車が動き出したところを撮影。】
2024年12月1日から2025年2月28日まで「秋田県冬の大型観光キャンペーン「誰と行く?冬の秋田」」が実施中。その期間中、男鹿線のEV-E801系蓄電池式電車のうち1編成(=2両1組×6本のうちの1本、「G3」編成)でラッピングがされている。運用は固定でなく、公表もされない。男鹿線のラッピング列車は、2021年春以来だろうか。

2両それぞれの連結部寄りに、車体の色に合わせた赤と青のなまはげが大きく描かれ、迫力がある。
秋田駅にて
プレスリリースでも「なまはげのラッピング」としているが、それ以外の男鹿の風景も小さめに描かれる。赤いほうにはゴジラ岩となまはげ柴灯まつり、青いほうには寒風山と一ノ目潟かな。車両両端(運転席)寄りには、ラッピングがないこともあって、中央だけが目立ってしまう。そういう意図なのか。



前面にはヘッドマーク風になまはげの顔。
 
ラッピングについてはこの記事後半にて。

その2時間ほど後の土崎駅前。
改札内跨線橋から西方向
天気雨ならぬ、“天気雪”いや“天気吹雪”か。
沈みゆく太陽の右(手前のマンションの左)に、いつもはくっきり見える秋田市ポートタワー セリオンが、霞んでうっすらと輪郭だけになっていた。


31日は更新できるか分からないので、とりあえずごあいさつ。2024年もご覧いただき、ありがとうございました。皆さま、どうぞ良い年をお迎えください。
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積雪ゼロだけど

2024-12-26 20:28:02 | 秋田の季節・風景
18日に30センチ雪が積もった秋田市。その後、ほぼなくなって、再び積もって、24日昼には15センチになった。今シーズン初の寒波だという、クリスマス寒波により道路がツルツルテカテカの日も。そしてまた減っていき、26日は気温が8℃台まで上がって、午後には積雪ゼロに。

積雪量は山王の秋田地方気象台での観測なので、秋田市内でも場所による差がある。そもそも降る量が違ったり、温度や風の影響で融けやすさが違ったり。さらに道路では、除雪作業により寄せられた雪が残ったり、踏み固められて融けづらくなったりすることがあるので、街なかから雪が完全に消えたわけではない。
26日午後の風景。
土崎港中央四丁目の小さな市道。奥は秋田市ポートタワー セリオン

土崎駅南側・秋田総合車両センター(旧・土崎工場)のオーバーパスから北方向
↑このオーバーパスは、現地に表示がなくて名称が不明だったが、秋田市サイト内の資料によれば「土崎駅南跨線橋」。橋長19.20m、1986年架設。
連続して歩行者用通路を越える、「土崎駅南跨道橋」(11.20m、架設年次不明)もあることになっているが、通る分には意識できない。

写真の通り、道や線路の隅、土手の斜面が所々白い程度で、積雪ゼロを実感できる。雪用でない靴でも問題ない。土崎では。


同じ頃、秋田駅。
Weロードから北東方向。右奥に太平山
線路は真っ白。除雪作業はしていないと思うし、雪が融けにくい条件でもなさそうなのに。

秋田県立循環器・脳脊髄センター裏、千秋城下町の小さな市道
冒頭の土崎も、ここも、除雪車は入っていないはず。こちらは数センチ雪があり、わだちができている。シャーベット状でジャバジャバして歩きづらい。雪靴必須。
城下町と千秋久保田町の境
道路付け替えがあった場所。左側の現道は、ある程度通行量があるので雪は消えている。右は、以前道路だった部分(車は先方へ通り抜けられない)。

奥羽本線の車窓から眺めた限りでは、泉外旭川駅辺りを境に、秋田市中央地域寄りはこんな状態。
海が近い土崎周辺は降雪量が少ないことはあると思う。気象台も中央地域ではあるが、海に近いといえば近いけれど、こんなに違うものだろうか。


Weロードから見る秋田駅へ戻って。
右側の線路に雪がない箇所がある
右のホームは7番線。車両が停車していた間に、たくさん雪が降ったということか。

ホームより先に、雪が少ない箇所
全幅ではなく1~3番線付近だけ、雪がまったくないわけではなく少ない。線路の間も少ないので、除雪作業したわけではなさそう。
線路の外の左・西側には、
高いマンション
マンションの前(線路沿い)の道路も、そこだけ雪が少ない。
マンションが北西~西からの風よけとなり、その陰の道路と線路に降る雪を少なくしたようだ。さらに西には千秋公園があるが、その程度の高さでは風よけ効果にはならないのか。

それにしても、先週は30センチ積もったわりには、潔く消えてくれて、苦労が少なかった。今週はその半分なのに、凍結とシャーベットで苦労させられた。もっとたくさん積もっている所に比べれば、どうってことないけれど。明日はまた降って寒くなる。どうなるか。→続きはこちら
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ニューカツサンド

2024-12-23 23:15:10 | ランチパック
青森県の工藤パンの代表商品「イギリストースト」。秋田県内にも多少流通しており、当ブログでも何度も紹介してきた。
イギリストーストばかり注目されがちだが、ほかにも看板商品はある。2022年7月28日付同社公式ツイッター(現・X)では「イギリストーストに次ぐソウルフード」としている。

僕も存在は知っていて、青森県内の店頭で目にしていた(イギリストーストよりは扱い店は少ないか)が、青森在住当時は買おう食べようと思わないでしまっていた。また、秋田県内では見たことがなかった。
ところが、先月オープンした、ウエルシアグループ ハッピー・ドラッグ秋田土崎東店で売っていた!
ハピドラでは、店舗ごとに月単位で仕入れるパンを選んでいるような感じがする。工藤パン製品では、土崎東店はほかにノーマルのイギリストーストと、チョコレイもあった。秋田保戸野店では、まんじゅうなどお菓子はあるが、パンはイギリストーストしかないことが多い。【追記・土崎東店では本品を2025年1月も、引き続き販売。】
なお、ウエルシア限定販売の食パン「ヤマザキ サンハート」は、少なくとも秋田市内各店舗での販売分は、工藤パンが製造している(製造所固有記号KD)。

ニューカツサンド(キャベツ入りソース使用) 値引き前税込み213.84円
265kcal、たんぱく質10.1g、脂質6.6g、炭水化物41.7g、食塩相当量1.9g
製造所は、系列企業の幸福の寿し本舗。工藤パンは販売者名義。
メーカーロゴが「KUDOPAN」でなく、昔の「ユ藤パン」。近年では、「シベリア」とパンの復刻商品でしか用いないはずだが、本品に「復刻」マークはない。
また、シールではない「New」の大きな表示があり、「Newニューカツサンド」という名称かのようにも受け取れるが、裏面バーコードの上の商品名表示は「ニューカツサンド(キャベツ入りソース使用)」。

細かいことは後にして、この「ニューカツサンド」が、工藤パンの代表商品にして青森のソウルフード。
背割れコッペにチキンカツと、キャベツ入りソース(原材料名表示では濃厚ソース、キャベツペースト)をはさんだ、常温保存の調理パン・惣菜パン。
秋田のたけや製パンにおける、「学生調理(この記事後半)」的位置付けのパンと言える。※学生調理は要冷蔵。

初めてのニューカツサンド。思っていたより小さく感じたが、昨今の情勢により小さくなった可能性がある(後述)。

コッペパンはとても柔らかく、袋から取り出す時につまんだ部分が崩れたほど。これが工藤パンのコッペパンの特長なのだろう。ラップ包装のドッグ類のコッペパンに似ているが、甘さは弱いと感じた(後述)。

袋越しでも、取り出しても、パンの間には細長いカツしか見えないが、めくると、
奥のほうにソースと刻みキャベツ
チキンカツはほどよい食感。ソースは甘い。キャベツは少ないものの、表示通りシャキシャキする。この絶妙な組み合わせが、青森の人たちに愛されるのは納得。
こぼれたり汚れたりしにくいのもいい。温めてもおいしそう(トーストするとパンが焦げやすいかも)だが、冬でもそのままで充分おいしかった。
僕が買おうと思わなかったのは、見た目が地味なのもあったと思う。もっと早く買うべきだった。また食べたい。


以上、2024年12月時点で売られているニューカツサンドについて。
以下、主に青森の皆様による、ニューカツサンドに関する情報を、ネットで集めてみた。
・キャベツが入っておらず、ソースだけだった時期がある。
・カツは、大きい1切れが入ったものと、小さい2切れ(かそれ以上)入ったものがあった。
・製造されていなかった時期(ごく短期間?)があり、再開後に「復刻」扱いとなった。

・2006年時点でキャベツ入り。
・2017年1月は、KUDOPANロゴ、大きな白文字で「ニューカツサンド」の包装。
・2017年の栄養成分は、340kcal、たんぱく質17.6g、脂質13.3g、炭水化物37.4g、ナトリウム671mg→食塩相当量1.7g。

・2021年10月は、今回とほぼ同じ包装だが、「New」や「キャベツ入り~」がなく(実際、ソースのみだったようだ)「復刻」あり。「新発売」シール貼布。
・2022年2月でも同上。
・2022年7月28日の公式ツイッターで「イギリストーストに次ぐソウルフードのニューカツサンドが8月からリニューアルします。」「チキンカツ1/2切れを2枚トッピングして食べやすくなりました。」「コッペパンも甘みを抑えた生地に変更し、カツの味が引き立つようになっています。」。画像は同上。
・現時点で工藤パン公式ホームページに掲載されているニューカツサンドの商品紹介も、この写真で、栄養成分も現行と異なる。
熱量 381kcal、たんぱく質22.0g、脂質16.7g、炭水化物35.7g、食塩相当量1.6g 。

・2023年4月頃? 「キャベツ入り~」あり、「復刻」ありの包装。
・2024年1月 同上。

ニューカツサンドは、細かい変化を繰り返してきたことになる。以前のパンは甘かったようだから、ラップ包装のコッペパンと同じ感じだったのか。そして、栄養成分からしても、昔より小さくなったのだろう。
今回紹介した「復刻」がなく、「New」があるバージョンは見つけられなかったので、ごく最近、さらに何らかの仕様変更があった可能性がある。「復刻」がなくなったのは、厳密には復刻版とはいえない、違うパンになってしまったからなのか。あるいは、常時販売することになったからなのか。


派生商品として、
・2017年夏「ニューカツサンド スタミナ源たれ」が発売。
・2019年8月には、ラップ包装のニューカツサンドが存在。

真偽は不明だが、
・1980年代後半までは、鯨肉のカツで、ある日突然、チキンカツに代わった。

ニューじゃない「カツサンド」は存在しなかったのだと思うが、ひょっとしたら、鯨カツ時代が「カツサンド」で、チキンカツになった時に「ニュー」が付いたのかも…(根拠がない想像です)
イギリストーストと比べると、注目するネットメディアもマスコミもないようで、ニューカツサンドの歴史は謎が多そう。今、おいしければ、それでいいですけれど。
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鶏めし玉手箱

2024-12-21 23:01:08 | 各地お土産・食べ物
秋田県北部・大館市、JR東日本・奥羽本線 大館駅の駅弁として有名な、花善「鶏めし」の派生商品。※前回は2023年11月
要予約商品(期限や受け取りに条件あり)で、駅弁大会などでも見ないであろう商品。12月20日に、秋田生鮮市場保戸野店で150個限定(生鮮市場としては多い)で売られていた。
鶏めし玉手箱  600kcal、食塩相当量3.0g 税込み550円
コンパクトな2段重ね。つまようじ付き、おてふきなし。
ノーマルの「鶏めし弁当」の980円も、今どきでは安いけれど、それ以上に安い。
上がおかず、下が鶏めし。下には抗菌シートがかかる


鶏めしの上には、鶏肉甘辛煮は載らないものの、けっこう多めな「そぼろ卵」、モミジ形の「飾り麩(蒲鉾)」と、ノーマル鶏めしのレギュラー陣。
※原材料名欄では、商品や時期によって「そぼろ玉子」表記のこともある。
※飾り麩は昔はほんとうの麩だった。
一方、おかず側は見慣れぬ面々。

上の写真、右上から時計回りに、鶏肉のパン粉揚げ×2切れ、とうもろこし入り蒲鉾揚げ、切干大根(山くらげ、人参、ひじき、その他)、枝豆入り蒲鉾(たら、吉切サメ、豆腐、その他)、蓮根の竜田揚げ田楽味噌和え×2切れ。

鶏めしは、定番のおいしさ。見た目は少なそうだが、例によってみっちり詰められている(上げ底でもない)ので、少ないとは感じなかった。
おかずは、どれもおいしい。見た目は肉っぽいレンコン竜田揚げは、濃いめの甘辛。ほかは、ほどよく味付け。漬け物が入っていなくて、カマボコが2種あるのが特徴的。
通常版と比べて、おかずがバラエティーに富んで、量もそこそこ。これで550円はお得。個人的には鶏肉甘辛煮がないのが惜しい。


この弁当は、「駅弁資料館」サイトによれば2015年11月の発売とのことで、それ以前にあった「わっぱ鶏めし(2014年の記事)」の後継かと指摘しているが、現在とはおかずはだいぶ違う。
玉手箱になってからも、おかずの入れ替わりがあり、2023年3月では、鶏肉のパン粉揚げ、蓮根の竜田揚げのほかは、鶏ひき肉と枝豆蒸し、さつま芋のレモン煮、みずの生姜和え、しば漬だった。このご時世、コスト削減か。
ニッポン放送NEWS ONLINE「ライター望月の駅弁膝栗毛」によれば、さらに以前には、鶏肉のパン粉揚げが「せんべい粉揚げ」だった。
また、この弁当は「大館の地元の方向けに開発された鶏めし駅弁」で「実際、大館市内をはじめ周辺の町で開かれる会合などで重宝されている」とのこと。そんなわけで、「駅弁」マークはあるものの駅では入手しづらい(実質不可能?)弁当なのだけど、駅弁として売っても、充分やっていけると思う。
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本格的積雪'24

2024-12-18 22:33:17 | 秋田の季節・風景
真冬らしい天候になり、秋田県各地は17日から積雪が増えた。内陸より沿岸に多く降って、由利本荘市本荘や秋田市雄和では、かなり積もった。
秋田市でも、17日朝に約20センチ、18日朝に30センチの積雪深を観測。18日夜時点では23センチ。
ここ数十年としては、12月中にこれだけ積もるのは珍しいほうだけど、秋田市では「ドカ雪」と言うほどではないと思う。雪が少なかった昨シーズン(2023~2024年)も、12月23日から3日間、30センチ超が継続していた(昨シーズンの最深)。生活への大きな影響はなし。

風が弱く、気温は朝はマイナス1~0℃に留まり、昼は気温がプラスの2~3℃まで上がって、体感的に楽だし、積もった雪の減りも早いかもしれない。
18日午後の、秋田市東部の光景。
県道28号「広面小南(ひろおもてしょう みなみ)」交差点。時折晴れて太平山が姿を見せた

県道28号・手形陸橋。奥は千秋公園
幹線道路は除雪され、歩道はロードヒーティング(融雪装置)で通行に支障なし。
県道41号(横山金足線)広面ショッピングセンター(紅葉の頃)前。温度計は0℃
融雪がない歩道は、それなりに。ただ、30センチ積もったにしては、歩きにくくない場所が多い。

小さな道路。手形陸橋から千秋城下町を見下ろす。
昔ヤマザキデイリーストアがあった通り。正面の茶色いのが秋田県立循環器・脳脊髄センター。奥左が秋田駅西口方向

隣のもっと小さな道
昨冬から、秋田市道の除雪体制が変わった。前よりはまめに除雪しているように見えたし、このように、実際に除雪がされた道が多い。路肩の排雪はされていないので、歩行にも運転にも気を付けて。
降雪はひと段落し、19日朝はマイナス4℃まで下がるので、路面凍結に注意。しっかり除雪された所は、ブラックアイスバーンになりそうで怖い。【19日追記】19日は最低気温-5.2℃、昼は0.5℃までしか上がらなかった(夜に1℃台まで上昇)が、引き続き風が弱いせいか、それほど寒く感じなかった。積雪は20センチ前後で推移。


18日の雪は湿っぽく、着雪しやすかったのか、
「手形山崎町」交差点、北向き信号機
着雪対策されていないLED信号機。矢印信号機の庇(フード)に積もった雪がずり落ちて、隣の車両用赤灯のフードとの間にはさまってしまっていた。正面からの視認性には問題なし。

郵便ポスト
ポストの上に積もった雪が、前にずり落ちて、投函口をふさいでしまった。
風も強くないのに、ほぼ平らなポストの天面から、どうすればこうなるのだろう。
ポスト前には足跡もなし
朝以降、このポストに投函した人は、誰もいなかったことになる。

続きはこちら
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南山・キプロス その後

2024-12-16 23:03:38 | 秋田のいろいろ
2024年秋に解体が始まった、秋田市中央地域の2つの建物のその後。

保戸野千代田町。元「焼肉レストラン 南山」だった「中国料理 甜甜酒楼」の建物
10月下旬

11月中旬
更地になった。
隣の建物に足場と囲いがかかったが、外壁か何かの工事のようで、中は営業中。

現在はロープで囲われている

北側から。電柱付近から奥にかけて建物があった
交差点と反対の北側にあった駐車場も更地になったので、けっこう細長く広い土地ができた。
北端から
現時点では表示などはない。何になるか。


大町四丁目。川反通りの1本西、大町通り・赤れんが館通りの飲食店テナントビル「キプロスビル」。名称の由来も前回の記事参照。
11月下旬

現在
解体後、通りと反対側に隣接していた「キプロスビル月極駐車場」とともに、全面がアスファルト舗装された。隣の塀(敷地内側は駐車場への通路だったようだ)に落書きがされているが、2024年5月のGoogleマップストリートビューではまだない。
駐車場になるのだろうか。
写真左・大町通り向かいの角地も駐車場

追記または続編にていずれまた。
【追記】キプロスビル跡地は、2025年1月15日時点でまだ工事中だが、「三井のリパーク」の看板が設置時済み。時間貸し駐車場になるようだ。
1月25日より前に「秋田大町4丁目第2」として営業開始。キプロスの名は消えた。
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山の神様の日と おやき

2024-12-14 21:05:49 | 秋田の季節・風景
寒くなって雪が積もった今週、身内の年寄りが「もうヤマノカミサンだものな」と言った。
ヤマノカミサン→山の神さん→「山の神様」と想像が付くものの、何だろう? 昔から何度か聞いたことがあった言葉だけど、聞き流してしまっていて、今回も聞き流しかけた。

その直後、地元スーパー・いとく新国道店へ行くと、パン・生もの菓子売り場に、見慣れぬ商品があった。タカヤナギグランマートにもあったか。イオン系列にはなし。
それは、秋田で親しまれる餅菓子「おやき」。信州のおやきとは異なり、米の粉で作る。青森県津軽では同じものを「しとぎ餅(粢餅)」と呼ぶ(おやきと呼ぶ所もあるようだが、津軽でおやきとといえば、大判焼きを指すのが一般的)。また、青森県内でも南部(八戸など県東側)の「しとぎ」は豆で作る別物

おやき自体は、1個~数個入りのものが、スーパーでもわりと売られている。ヤマザキ系列の地元企業・たけや製パンでも製造。
今回見たおやきは、たけやのものなのだが、たまに見かけるバラ売りではなく、複数個入り。※以下、商品の描写は店頭でちらりと見ただけなので、うろ覚えです。
たしか6個だったと思うが大量のおやきが、生のサンマを入れるような細長い発泡スチロールトレイに入っていた。白いものと、ヨモギ入りと思われる緑色のもの(おやきとしてはわりと珍しい)の2種。おやきの表面には焼き目というか焦げが少々入るのが普通だが、本品は焼印で押したかのような、均一で濃いめの焦げ(たけやのバラ売りおやきはそうではない)。

パッケージ代わりのシールは、「おやき」と大きく書かれていたはずだが、別に小さく表記があった。
「山の神」と。

山の神って山の神さん? それとおやきが関係あるの?


調べた。※詳しくは「山の神」「山の神の日 秋田」等で検索してください。
山の神とは「山に宿る神の総称」。猟師や林業などに関わる人の守護神。女神とされる。箱根駅伝の山の神は、これから着想を得たのかもしれないが、言葉(文字)以外には一切関係がないことになろう。
その神が、山の木の本数を数える日があり、その日は人間は山仕事をせず、山に入らず、祭礼や宴会をするならわしが、全国各地にある。それが「山の神の日/山の神様の日」。
日付は地域によって異なるが、東北地方では12月12日が基本で、林業業界を中心に今も受け継がれていて、酒や食べ物を供えるなどする。「山の神の年取り」と呼ぶ所もある。

農林水産省ホームページ「うちの郷土料理」秋田県 おやきには「毎年12月12日に山の神に供えてきたとも伝えられ、県南地域では今でもこの時期におやきを焼いて食べるのが習わしとなっている。」とある。なお、別に、五城目町の朝市、おやつ、祝い事、春彼岸の中日にも食べたり供えたりする記述がある。

2016年で更新を終えた「男鹿市観光商工課 公式ブログ 男鹿ブロ」に2012年12月12日付「12月12日は山の神(やまのがみ)(a href="http://ogablo.jp/2012/12/120830.php)」があった。
まず、男鹿では「やまのがみ」と濁るようだ。
「各家々で おやきを作って仏壇や神棚に お供えし、その後で家族でも 美味しくいただくのが昔からの習慣です。」そうで、旧・若美町払戸の「ふっと観光案内所」の産直「みどりの会 農産物直売所」では、大量にバラ売りされていた。
さらに2015年2月16日付「男鹿総合観光案内所ミニイベント「おやき餅を作ろう!」(http://ogablo.jp/2015/02/160830.php)」。船越の男鹿総合観光案内所で、同年2月21日に行われた体験イベントの告知。「男鹿には、12月12日あるいは1月12日の「山の神の日」におやきをつくって食べるという風習が残っています。」「本格的なお家だと、神棚を飾ったり、のぼり旗を立てたりもするそうなのですが・・・?」

県南でなく県中央部でも、おやきの風習が今(10年前)もあるのだった。男鹿で山に関わる人は多くはなさそうだし、神棚でなく仏壇に供えるといった点では、本来とは少し違う趣旨になっていそうだが、広く親しまれる風習であることを意味しているだろう。


県南・大仙市の鈴木酒造店の「酒蔵日記」2015年12月21日付「山の神の日(https://www.hideyoshi.co.jp/sake/2015/12/21/2694/)」では、「うちの会社ではお餅を12個、山の神様にお供えします。」。
杵と臼で付いた白い餅を、雪見だいふくくらいのサイズにしてお盆に並べて、ろうそくととっくりとともに和室の机の上に置いた(上に神棚がある?)写真も掲載。
餅やおやきは別として、秋田県内では建設会社や曲げわっぱメーカーでも、広い意味で山や木に関わるためであろう、山の神の日に行事を行うところがあった。


ここで青森県。県交通・地域社会部 地域生活文化課サイト(https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kotsu/seikatsu/kenjinkai31.html)より「東京青森県人会の会報『東京と青森』で連載中!」の「青森県史の窓」の「39 神様の年とり(2008年5月号?)」。
北東北では、旧暦12月は毎日のように神様の「年取り(の日)」があり、その1つが12日の山の神様。神様や地域によって風習はさまざまだが「共通の供物として「しとぎ」は欠かせないようだ。」
あんこを入れず、焼かずに生で食べるのが本来のしとぎのようなことが書かれている。
「南部地方の田子町や三戸町では12日は山の神の年とりで、お神酒としとぎを十二個供えた」とあり、これが米のしとぎなのか、豆しとぎなのか、不明だが、上記、農水省うちの郷土料理の「豆しとぎ」のページには、南部地方では「神様の年取り」で豆しとぎをお供えする旨があった。


というわけで、12月12日は山の神の日で、その供え物の1つがおやき/しとぎなのだった。
日付も、一部ではお供えの個数も12で、山の神は「12」がお好きなようだ。たけやのおやきが、おそらく6個入りだったのは、2セット買えば12個になるということなのか。

冒頭の「もうヤマノカミサンだものな」は、「12月12日だから、雪や寒さが厳しくなって来たな」というニュアンス。
我が家は、山林やその関連との関わりはまったくなく、(一部が日付を意識するだけで)12月12日は特にイベントはやらない。ばあさんは男鹿出身だったから、もしかしたらそこから受け継がれたのかもしれないが、「やまのがみ」とは濁らない。

一方、秋田市内のスーパーで、それ用のおやきが売られていたということは、秋田市でも、山の神の日にお供えする一般家庭が一定数あるということなのだろうか。
そして、たけや製パンが、それ用のおやきを製造販売するということは、秋田県内全体では、山の神の日を、山の神を大切にする人たちがたくさんいるということになる。
それならば、スーパーでもたけやでも、店頭のPOPや商品パッケージで、「12月12日は山の神の日 おやきを供えて1年の感謝を!」などと宣伝すれば、需要喚起・売上向上、伝統文化の継承になるだろうに。たけやさんは、毎月の新商品紹介(と今は2025年元日からの値上げ告知)しかアップしないホームページにも掲載して。

秋田にずっといても知らないことがまだまだ多いことを、今回もまた思い知った。
ところで、青森県の資料にもあったように、山の神の日は本来は旧暦。今年の旧暦12月12日は、2025年1月11日。平年通りなら、今以上に寒さも雪も厳しい頃。季語では冬の山を「山眠る」と形容するけれど、眠った山でも生活する人たちがいて、厳冬期のその中休みの意味もあるのだろう。
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秋田いすゞの意外な中古車

2024-12-12 22:57:40 | 秋田のいろいろ
秋田市の街なか、秋田ニューシティ跡地にできてしまった、秋田いすゞ自動車 中古車センター。中古に限らず、新車の仮置き場としても使われるらしく、クロネコヤマトの集配トラックが何台も並んでいた。11月上旬の続き。
11月下旬
左奥、日本銀行秋田支店側に3台見えているクロネコトラックは、この直後に納車されたようだ。今日時点では新たなトラックは来ておらず、大量購入もひと段落か。その他、車の入れ替わりも多い。

前回はいちばん奥にあった、2台のナンバー付き平ボディの新車エルフが、少し前=大町通り側に移動。今日時点では、いちばん前、大町通りからすぐの位置まで出てきた。売れないの?
その後ろの新入り2台に注目。
塵芥車、ごみ収集車。ナンバープレートなし
2006年~2023年までの先代エルフ(2023年に秋田市公園課が購入した、同型と思われる収集車)。
ボディ(ごみを収める箱)は薄いグレーで、ナナホシテントウと「Eco Life Service」の文字が控えめにデザインされる。秋田協同清掃株式会社の収集車。「秋田市清掃許可車」の表示も残る。外観はきれいではあるが、テントウムシの赤などは色あせたようにも見える。
いすゞのトラックとしてはまだまだ走れるのだろうけれど、ごみ収集車の性質上、内部の腐食など劣化はしていそう。「ごみ収集車の中古車」というのは成り立つものなのだろうか。
この陰に、同型がもう1台いて、今はどちらもなくなった。

さらに後ろ。中古車センター初と思われる、バスがついに登場。
ナンバープレートあり
中型観光・自家用・送迎バス「ガーラミオ」。現在は日野メルファとの共通車種だが、それ以前、1999年~2004年の初代モデル。窓が大きく感じる。
シルバーのボディで、行灯と側面前寄りにロゴマークと「AKITA BANK」【12日補足・後部、この車種で特徴的な左右2分割のリアウインドウの間にも、表示があった】。株式会社秋田銀行の中古。

このバスの用途は知らないが、以前、秋田市内のどこかを走っているのを見たことがあった。
とてもきれいだが、少なくとも20年モノ。次は誰の手に渡るのか。今日時点でも、そのまま。


どちらも、秋田では著名な企業。秋田いすゞの経営者である辻家との関係(おつきあい)もあって、いすゞの車を購入し、中古として売ったのだろう。
だけど、寂れたとはいえ街のど真ん中に、企業名を記した車が、雪に埋もれて放置されている(ように見える)のは、手放した企業としては、どういう心境なんだろうとも思ってしまう。

【その後について追記】この翌週・12月16日の週には、平ボディエルフの1台がいなくなった。秋田銀行バスはそのままで、大町通り寄りに1台が残っているので、その間にスペースが生じた。
と思ったら、その週末には、空いていた場所に3台が入った。うち1台はナンバープレートのない秋田協同清掃の収集車。
その翌週=年末28日には、清掃車が抜けた。2025年1月の写真はこの記事中ほど。
2025年1月23日までは大きな変化なし。1月27日には、秋田銀行のバスがなくなり、再び、日本銀行側にクロネコヤマトのトラックが3台縦に並んだ。1月28日には、ヤマトトラックが4台追加され、計7台が3列に並んだ。
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ベストあんドーナツ

2024-12-09 23:09:31 | 各地お土産・食べ物
どのパンもおいしそうで(かつちょっと高くて)、目移りしてしまう、スーパーマーケットのインストアベーカリー。これまで、イオン秋田中央店「パン工場」や、いとくの商品を記事にした。
今回は、イオン東北運営の食品スーパーであるマックスバリュ(MV)、一部イオンスタイルのベーカリーの商品。ややこしいのだが、イオン東北運営であっても上記、イオン秋田中央店など総合スーパーのベーカリーは別物で、扱い商品もまったく異なる。特に「イオンスタイル」屋号の店舗は、東北では総合スーパー級の店舗(御所野など)と食品スーパー級の店舗が混在しているので【13日・そのベーカリーも両者で別物なため】、知らない人にはほんとうに分かりづらい。
今回取り上げる商品は、秋田市内のイオンスタイル広面(旧・MV広面店)、イオンスタイル茨島(旧・MV茨島店)、マックスバリュ港北店、マックスバリュ泉店では販売されている。ほかに、由利本荘市のイオンスタイル本荘(旧・MV本荘店)、弘前市のマックスバリュ樋の口店でも、おそらく売られていると思われる。
イオン東北運営でも、岩手や山形の店舗ではどうなのか。さらに東北以外の全国各地のマックスバリュ等のベーカリーではどうなのか。いずれも不明。昔、マックスバリュ東海運営の静岡県の店舗のベーカリーをのぞいた時は、東北とは違うラインナップだった。

紹介するのは、
粉砂糖がかかる
手作りだから、形状には個体差がわりとある。重さは同じでしょう。
【10日追記】粉砂糖の量もムラがあり、↑上の写真の面はかなり少なく、その裏のラベルのある面↓が普通の量。こぼれたり口に付いたりするから、別に要らないと思うけど、たいていのあんドーナツには粉砂糖またはグラニュー糖がつきもの。
こしあんドーナツ 353kcal 消費期限は製造翌日
穴のないイーストドーナツというヤツか。お菓子屋さんのでなく、いかにもパン屋さんの、という見た目のあんドーナツ。

こしあん好きとしては「こしあんドーナツ」と明示した商品名なのがうれしい。つぶあんドーナツはなし。
なお、イオン秋田中央店でも、いとくでも、あんドーナツはあるが、どちらもつぶあんのみ。

断面
見た目がちょっと似たミスドのエンゼルクリームでは、生地に穴を開けてクリームを注入する製法だが、こちらには穴がないので、包む製法なのか。【10日追記・横方向に切れ目らしきものがあるので、上下に分割、もしくは切れ込みを入れた(がま口状)生地にあんをはさんで、くっ付けているのかも?】

見た目通り、パン生地はふんわり、あんこは滑らか。そしてあんこの甘さがほどよく、生地とのバランスも絶妙。
これまで食べたあんドーナツの中で、ベスト。お菓子屋さんのあんドーナツを求めるかたには、違うあんドーナツになってしまうかもしれませんが。

販売価格は、基本は税込み126円か【12日金額確認】129円。
ところが、一部店舗(茨島と泉は実施、広面はやらない)では、他の一部商品とともに、火曜日と水曜日は105.84円になる【12月25日補足・年末年始などは火水でも通常価格のようだ】。火・水はiAeonアプリに、全品5%OFFクーポン(各日会計1回限り)が配信されるので、実質100円。

【11日追記・「リンゴパイ」もおいしい】こしあんドーナツがある店舗では、「リンゴパイ(レシートではりんごパイと記載)」もあり、火水105円実施店舗ではその対象。ありふれたアップルパイではあるが、皮はさっくり、リンゴはシャキシャキで、これまたおいしい。シナモンはなしかな。
(そもそも弘前の店舗で扱っているか不明だけど)弘前市の「りんごの街のアップルパイ」リストには載っていないが、載っても遜色ないレベルだと思う。
【13日補足】↑そのリンゴパイだが、火水でない広面や茨島では、そっくりなものを「ごろっとりんごのパイ」とかいう名称で売っていた。同一なのかは不明だが、そっくりだけにこれもおいしそう。
コメント (2)
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行き先表示の変化'24.12

2024-12-08 22:35:16 | 秋田のいろいろ
秋田中央交通の路線バスの車両のLED行き先表示の内容(経由地の取捨選択、文字の配置など)は、ダイヤ改正の折などに変更されることがある。2024年10月にも実施され、「御野場団地」と「イオンモール秋田」を上下2行に分けて配置するという珍しいものに変わった。このタイミングで、この配置にあえて変更する必要があるのかなどと考えていた。→御野場団地線は12月に再度変更されていた
その記事へのコメントで教えていただいたが、同時に、泉ハイタウン線下りの、通町二区通過後の表示も変更された。
ドット欠けあり、左右が狭くぱっつんぱっつんの1254号車
変更前はどうだったか定かではない(泉ハイタウンのみ?)が、1行の「泉ハイタウン・」に続いて「泉駅前(改行)広場」と2行。

泉ハイタウン線は、かつては、「泉ハイタウン団地前」バス停を通り、秋田貨物駅入口が下りの終点であった。2023年10月改正で、泉外旭川駅の泉地区側駅前広場「泉駅前広場」起終点に短縮。泉ハイタウン団地前~秋田貨物駅は廃止された形。したがって、「泉ハイタウン」は通らなくなったので、本当なら路線名から変更する必要があるし、通りも行きもしない地名(バス停名)を大きく掲げているのは、いかがなものだろうか。
神田線のように、路線名の由来の地名を通らなくなったら、表示から外されたものもあるし、川尻・割山線のように、通っていても表示されなくなったものもある【10日補足・船場町経由は「船場町・免許センター(11月確認。下の写真参照)」、商業高校グラウンド前経由は「商業・割山・免許センター(12月に確認)」と、割山の有無が違うようだ】。相変わらず、整合性・一貫性・統一感がない。だったら、「泉ハイタウン」を表示する必要はないと思う。
しかも、仮に泉ハイタウンを通るとすれば、ルートとしては泉駅前広場のほうが手前なので、表示順が入れ替わっていることになるのも、気に食わない。

では、始発の秋田駅西口から通町二区までの表示は、
2023年11月撮影
上段小文字「通町・聖園短期大学」、大文字「泉ハイタウン」。
正しい行き先である「泉駅前広場」は表示されず、泉外旭川駅開業以前と同じ。まあ、駅~通町からバスで泉外旭川駅へ行こうとする人はまずいないだろうけれど、じゃあなんで通町を過ぎたら、表示するのか。

ところが今月からは、
上と同じ1501号車
「・泉駅前(改行)広場」が追加!
「泉ハイタウン」は、「ハイタウン」が半角になって、全体にやや小さくなった。


今月は、他の路線でも行き先表示が変わったものがある。
改築された市立秋田総合病院の外構工事も完成し、川尻割山線と新屋西線が、病院敷地内に乗り入れるようになった。加えて、病院玄関の配置が変わったため、割山線側のバス停名が「市立病院前」から「市立病院東口」に変更。それに合わせて行き先表示も変更。
変更前の船場町経由川尻割山線。「市立病院」が現在は「市立病院東口」になった
そのついでに泉ハイタウン線に「・泉駅前(改行)広場」を追加したということだろう。

だけど、泉ハイタウン線自体には、経路やバス停の変更はない。どうして10月に中途半端に変更し、残りをわずか2か月後に変更したのか。ほんとに気まぐれ。
そして、2024年12月に変更された表示は、さらにほかの路線でもあるのだろうか。

2段の「泉駅前(改行)広場」は、駅から通町二区までと、通町二区以降では経由地の小文字の有無が違うため、使用できるドット数が違うわけだから、両者のデザインも違う。
御野場団地同様、各文字はほぼ正方形
イオンモール秋田同様、扁平な文字だが、全部漢字でやや苦しい
こういう変形した文字は、単純な入力ではできず、手作業(おそらく表示器メーカーへ発注)が必要だと思うが、それぞれ作成したのだろうか。
御野場団地、イオンモール秋田でも述べたが、2行に表示する意味があるのか。文字が小さくて見づらいのではないか。もっと視認性が高い表示方法がありそうに思うのだが。
例えば、「ハイタウン」を2行あるいは半角よりもっと縦長にして、それで空いた部分に「泉駅前広場」をもっと大きく表示するとか。
苦労して作ったのは分かるし、趣味的にはおもしろいけれど…


泉ハイタウン線の行き先表示は、これまで何度も変わってきた。
末端部が環状運行していて、さらにその当時の終点「秋操駅入口/秋田貨物駅入口」が分かりづらいことはあったにせよ。
秋田市交通局(秋田市営バス)が「泉・保戸野線」として運行を開始したのが1992年。その後、「泉・秋操線」となった。下り終点は「秋操駅入口(あきそうえき~)」という名称。方向幕の行き先表示はずっと変わらず。
再掲)市営バス時代はまったく違う表示「通町 泉道田 操車場駅」
↑「操車場駅」というバス停は当時も存在しなかったし、この車では「通町」と「泉道田(いずみ どうでん。現・泉北三丁目)」が通過順と逆に表示されていて、これはこれでツッコミどころが多い。しかも文字は手書き?

2006年春に中央交通に移管され、LED表示になった時点では、住居表示実施で消えた泉道田を省いた「通町 操車場駅」だったはず。
翌2007年春に、路線名が泉ハイタウン線、下り終点が秋田貨物駅入口に改称された。
(再掲)「通町 泉ハイタウン」

2011年10月に系統番号付与+厳密な行き先(終点)表示が実施された当初は、
(再掲)「通町 秋田貨物駅入口」
他路線も含めて、厳密な行き先表示が不評だったのか、その後、一部が変更された(それでも今なお要改善だと思うのもありますが)。2012年4月に変更された。
(再掲)2013年「通町 泉ハイタウン」
泉道田が消えて以降、ここまで上段小文字の経由地は「通町」のみ。
上のほうの2023年11月の写真の通り、今回の変更直前の表示では、上段小文字の経由地は「通町・聖園短期大学」。「聖園短期大学」が加わったのはわりと最近のはず(2023年秋???)。
正式な学校名は「聖園学園短期大学」、バス停名は「聖園短期大学前」。
聖園(みその)短大は、ぱっと見、「聖霊(せいれい)短大」と見間違うことがある。新国道経由の高野二区が最寄りの。この表示だと、そちらのほうに行くのだと誤解・誤乗してしまう、地理不案内もしくはそそっかしい人がいないとは言えないかも。「(保戸野)千代田町」や「秋操近隣公園入口」なども表示したほうがいいように思う。

変更が容易なのがLED表示器の利点ではあるが、変更のやりかたによっては、乗客を戸惑わせることになりかねない。ドット欠けや輝度の調光機能の不具合も、条件や視力によっては困ることになる。乗客の立場での案内を心がけてください。
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給油訓練場所@八橋?

2024-12-05 23:29:45 | 秋田の地理
八橋運動公園の自販機の冬期休止の記事を書いた時、Googleマップを見ていたら、公園内に謎の施設が掲載されていた。
陸上競技場と相撲場の間、テニスコートの向かい

「給油訓練場所」とあり、「公園」を示す木のマークが付く

場所としては、1989年まで秋田地方気象台があった位置。
植え込みがあるのか、あるいはやや高くなっているかして、テニスコート前の通路からは見えづらかったかと記憶する。現在は、プロスポーツの試合開催時などに駐車場として使われることがあるらしい。
航空写真。この時も駐車しているが、給油施設は?
ここに「給油訓練場所」などあったっけ?
あったとして、何の給油を訓練するの?


検索して、もしかしたらというのを発見。
2024年11月2日と3日に、秋田市で「令和6年度 緊急消防援助隊北海道東北ブロック合同訓練」が開催された。その名の通り、ブロック内から隊員や車両が集まる大規模な訓練で、割山(勝平)の旧・秋田空港跡地で行われた模様が報道されていた。
その実施要項・実施要項(秋田市ホームページ ページ番号1044435)を見ると、旧空港以外の会場で行われた訓練もあった。

その会場の1つが八橋運動公園であり、「後方支援活動訓練」と「燃料補給訓練」が行われた。
後方支援活動訓練は、2日間にわたって県立体育館前や健康広場等の屋内外の体育施設を使用。
燃料補給訓練は、11月2日午後のみ。その場所が、
実施要項より抜粋・加工。分かりづらいが黒い点線で囲ったのが燃料補給訓練場所
ズバリ、この場所である。
Googleマップの「給油訓練場所」とは「令和6年度 緊急消防援助隊北海道東北ブロック合同訓練の燃料補給訓練の会場」を指すのではないだろうか。

燃料補給訓練では何が行われたのか。実施要項によれば、
「訓練の主眼 大規模災害時に民間業者の協力を得て、速やかに補給体制の構築を図る。」
内容や注意事項を抜粋すると、
「指定した場所に民間業者の移動タンク貯蔵所を配置する。」「軽油ポリエチレン缶への詰め替え給油とし、車両への直接給油は行わない。」「精算は現金のみとし、訓練参加消防本部(局)単位で行うものとする」
要は“特設ガソリンスタンド”みたいなもの?


「燃料補給訓練会場」だとして、どうしてGoogleマップに載っているのか。完全な憶測。
ユーザーの提案によって、施設名など「場所」を追加(登録)でき、それが誰もが見られる地図に掲載されるGoogleマップのシステム上、何者かが登録したのだろう。「給油訓練場所」の名で。
それは秋田市など主催側ではない誰かではないだろうか。物好きな部外者かもしれないが、合同訓練の関係者かもしれない。例えば、秋田市外から参加した消防関係者とか、給油に関わった業者とか。
そして、本来は誰でも見られるGoogleマップに載せるつもりはなかったのかもしれない。組織内の仲間内だけで、場所の情報を共有したいだけだったのでは。そういう目的のために「Googleマイマップ」という機能があるのだが、勘違いや操作ミスにより、マイじゃないマップのほうに登録してしまった、ということかも。
「燃料補給訓練」なのに「給油訓練」と間違えてしまうことからしても、少々そそっかしそうなので。



地図上の謎の「給油訓練場所」に悩まされ、大迷惑ではないがちょっと迷惑。ブログのネタにできたことには、ちょっと感謝。
以前から指摘しているように、Googleマップは地図の使いかたに革命をもたらし、さまざまな点で便利になった。その一方、Googleマップにはクセがあったり、使いづらかったり、載っている情報を鵜呑みにしないほうが良かったりすることもある。
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冬の八橋の自販機

2024-12-04 23:21:07 | 秋田の季節・風景
秋田市の八橋運動公園(やばせ~)。
「八橋運動公園」というのは、秋田市管理の公園の名称であり、地名(町名)でもある。公園の供用開始は、昭和36年の秋田国体の時ではなく、1941(昭和16)年だそう。町名は1982(昭和57)年発足で、おそらく住民はゼロ。
運動公園内の通路などは秋田市建設部 公園課が所管しているのだろうが、公園内にある各施設は、秋田県もしくは秋田市観光文化スポーツ部 スポーツ振興課が管轄している。秋田市のサイトに八橋運動公園を紹介するページもなく(各施設の配置図なども分からない)、「公園」としての「八橋運動公園」は抽象的というか実体がないというか、あいまいな存在な面も持っている。秋田市民なら八橋運動公園の名と場所は、ほとんどが知っているのではあるけれど。
※以下、ネーミングライツが実施されている施設が登場しますが、ネーミングライツでない本来の施設名を記載します。

長年場所を決めかねていた、サッカースタジアムが八橋運動公園にできることが、先日やっと決まった。現時点では、静かにいつもの初冬を迎えている。
八橋健康広場と球技場の間の通路みたいな場所
たまに通ることはあっても、今まで気にも留めないでいたが、飲料自動販売機が6台(ベンダーは5社)も並んでいた。
八橋球場前にも
ほかに八橋陸上競技場のスタンド下でも。どの自動販売機も、冬の間は販売休止になっていた。
ベンダーが違っても足並みをそろえて冬休みということは、場所を貸しているであろう秋田市との契約で、そう取り決めてあるのだろうか。冬期休止になる施設もあって購入者は減るだろうし、除雪がされず自販機前に近付けないかもしれないから。
自販機の休止期間は不明だが、公園内の冬期休止する秋田市管理の施設は、12月1日から3月31日休止。それに合わせているのかもしれない。

おもしろいのは、休止の告知。各ベンダーがそれぞれ作成している。

奥の2台は「冬期間 販売休止中」。手前の(株)ミチノク 秋田営業所は「冬期休止中」「来春もご利用お願いします。」。


みちのくキャンティーン株式会社 秋田営業所は「冬季 販売を休止させて いただきます。」「春より よろしく お願い致します。」。

雪だるまや雪の結晶のイラスト入りで「冬季稼働停止中」


「こちらの自動販売機は 冬期間お休みいたします」コカ・コーラの缶を持ったまま横になって鼻提灯を膨らませたパンダ。
このパンダはコカ・コーラと直接関係はなく、フリー素材のイラストサイト「イラストバンク パンダ支店」の「花提灯を膨らませて仰向けに寝るパンダのイラスト(“花提灯”はサイト記載ママ)」に、コーラ缶を合成したもの。
話がそれるが、下段中央の300mlボトル缶は「HI-C(ハイシー)」のオレンジとアップル。昭和末期の復刻デザインで、HI-C自体も1999年辺りで表舞台からは消えた。何度か復刻販売もされたが、現在はみちのくコカ・コーラボトリングのみ=北東北3県限定販売とのこと。
各ベンダーそれぞれ。

そして、特に八橋健康広場の6台のうち4台(3ベンダー)は、複数社の商品が入る自販機。それでも、ベンダー間で競合しないよう、扱うメーカーをすみわけているのかと思いきや、アサヒや大塚製薬の商品は複数の機械に入っていて、そうではない。ダイドーだけの自販機にも(全国的な包括的業務提携契約により)三ツ矢サイダーが入っている。熱い試合が繰り広げられるスポーツ施設の自販機でも、熾烈な競争が繰り広げられているのかも。

また、どの自販機も、売っていたのはほとんどが冷たい飲み物。冬はお休みであり、スポーツ施設利用者を狙っているから、当然かもしれない。
だけど、八橋運動公園周辺は官庁街と住宅地にはさまれた場所なのに、コンビニも屋外の自販機も意外に少ない。それを踏まえれば、これら自販機を休止せず、もしくは休止期間を真の積雪期間だけに短縮して、温かい飲み物を多めにラインナップしておけば、通勤通学、昼休み、散歩などで利用する人がけっこういそうでもある。来春には、向かいの秋田放送跡地にイオンスタイル山王ができるので、飲食物購入には便利になるけれど。
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晩秋の泉

2024-12-02 23:01:25 | 秋田の季節・風景
昨年は体調不良でそれどころでなかったせいか、今秋の紅葉は、新鮮な目で感慨深く見てしまい、何度も記事にアップしてしまった。最後に、1週間ほど前の秋田市泉地区の風景。
泉銀の町街区公園
メタセコイアが1本、周りに一部チリチリのケヤキ
青空の下、なかなかいい景色じゃないかと思ったが、2022年11月に、ここに虹がかかった記事と比べたら、
(再掲)ケヤキのちゃんとした紅葉・黄葉がきれいだった

奥羽本線を越えて、地名は同じでも、小学校区が泉小ではなく、旭川小または外旭川小学区側(かつての警察の所管についての記事)、天徳寺・平和公園のあるほうの泉。
バス停・水路・ススキ
廃止されかけて、なんとか逃れた添川線「泉上丁」下り側バス停は、2021年秋~2022年初夏の間に、表示板が新しくされていた。その当時からうっすらと分かっていたのだが、時が経った今、
下に「金足農高入口」の跡がくっきり
片面だけ、転用前のバス停名のカッティングシートの文字の跡が、より目立つようになっていた。

泉地区の東端が(河川の)旭川。対岸は(地名の)旭川地区。
旭川堤防から
家並みの中が添川線のバス通り。向こうに見える標高50メートルほどの山が、平和公園(山の名としては五庵山?)。ふもとの天徳寺は、左のほう。
手形山について取り上げた(この記事最後)が、秋田市街地を囲む低山は、杉のような針葉樹と落葉樹が混在している。その落葉樹部分は、紅葉すると鮮やかで、風景が違って見えた。平和公園は針葉樹がやや多めだが、その間の所々できれいに色付いていた。
堤防から上流方向。奥は新藤田橋(しんとうだ橋)
対岸は住宅が多いが、こちら岸は家が減って、山が迫り、すっかり里山のような雰囲気。右奥はもう仁別の山? と思ってしまうが、地図を見るとそうではなかった。
この辺りもまだ平和公園の山で、上は平和塔(仏舎利塔 )や墓地の区画がある辺り。上流に進むと、青山町など再び住宅が増える。右奥の山は、濁川とか添川辺りのようだ。思ったほど山深くはないようだけど、クマは出そう。

秋田駅東口の秋田拠点センターアルヴェ14階の展望スペースから、この方向を見ると、
北方向は窓際まで近寄れないので枠入り
写真は天候が悪いこともあって分かりづらいが、赤丸で囲ったのが、おそらく新藤田付近から見えた箇所。
ちなみに、上の写真で見えている範囲は、ほぼすべてが秋田東中学校区のはず。校歌に「野より街よりにこやかに」「遠近(おちこち)の友 東(ひんがし)の友」と歌われるように、秋田駅から仁別まで、広大な学区。
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街路樹のナナカマド

2024-12-01 22:44:30 | 動物・植物
秋田市の街路樹のノムラモミジとナナカマドの続きを、植物カテゴリーで。
週末の泉小学校前のモミジ
季節が進み、雨風に当たって、多くの葉が散った。
泉ななかまど通り、秋田生鮮市場保戸野店前の1本だけのモミジも、わずかに葉が残るだけ。

泉小学校前の隣が秋操近隣公園。モミジ並木の市道は、公園前では、
ナナカマド並木となる
上の写真手前の木は、少々ひょろっとしている感じはするが、樹高はそれなり(※)で、果実もたくさん着いている。
※山に自生するものは高さ10メートルを越えることもあるらしいが、庭木など街場のナナカマドはこんなものでしょう。
ところが、まともなナナカマドはこの1株程度。その隣(写真奥)の株は、低いし、果実はまったくなかった。枯れてしまったのか。
さらに、
幹の地際だけ残して、上が折れてなくなってしまった株
枯れたと思われる株は複数。
珍しいのが、
幹は枯れたようだが…
周りの根本から細い新しい枝が何本も生えて(ブッシュ状と言えばいいのか)、少し果実が実る株。

前回、泉ななかまど通りのほか、通町などでも同様としたが、秋操近隣公園でもこのありさま。
気候の変化の影響だろうか、寒冷地を好むナナカマドは、現在の秋田市の環境においては、山や庭はともかく、街路樹にはふさわしくない樹種になってしまったようだ。
新たに植えるべきではないだろうし、見た目や安全(ナナカマドの材は硬いそうなので、枯れ枝が刺さるなどすれば危ないかも)の点から、枯れてしまった株の撤去もしたほうが良さそう。
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