先日、十和田市に行った時に、冒頭の写真のように「成田本店」というお店があった。※旅行記がなかなかアップできなくてすみません。
青森の方はご存知だろうが、青森県外の方、このお店が何屋さんか分かりますか?
このお店の正式な名前は、「成田本店とわだ店」。
「本店」であり「とわだ店」? 青森以外の方は戸惑うに違いない。
一般的には「成田本店」といえば、「成田」というお店の「本店」と解釈するのではないだろうか。つまり、ここが本拠地である「本店」で、他に「支店」があると考えられる。
しかし、このお店は、支店扱いなのです。じゃあ「本店」っていうのは?
どういうことかというと、ここは
本屋さんなのです!
一般的には、書籍を販売する商店の名は「○○書店」とか「○○書房」が多い。
それを、青森の成田さんは「本店」としているのだ。
青森県内では以前、弘前市に「今泉本店」という書店があった(2000年11月に自己破産し、現在はない)。
今泉本店も成田本店も、青森の地元企業であり、老舗の書店のようだ。
書店のことを「本店」と呼ぶのは、少なくとも秋田では聞いたことがない。
青森独特の風習というか慣習なのだろうか?
青森の地元書店でも「○○書店」という名の店もあるようだし、紀伊國屋書店、宮脇書店など、全国展開する“書店という名の書店”も進出しているので、青森の人は無意識のうちに「書店」と「本店」が存在することを知っているのだろう。
でも、僕が弘前に住み始めた当時は、「今泉本店」が書店だということは理解していたが、「今泉書店の本店」ということだと思い込んでいて、本店=書店だとはなかなかなじめなかった。
【2013年9月22日追記】余談だが、紀伊國屋書店弘前店は、2013年9月22日で開店30年を迎えたそうなので、1983年に開店したことになる。
豆腐を売るから豆腐店、文具を売るから文具店、本を売っているから本店と理屈としてはおかしくない。
問題点といえば、本店/支店という時の本店との区別。
今泉本店は、弘前市の土手町と駅前のジョッパルの隣の少なくとも2店舗があり、土手町の方が古くからある本拠的位置づけだったはずだが、どういう店舗名だったかは記憶にない。
成田本店は、公式サイトによれば、青森市新町に「本社」があり、同じ場所にある店舗は「しんまち店」と称している。
サイトでは、(「店舗案内」などでなく)「支店案内」というページにしんまち店が紹介されており、しんまち店も支店の1つのような扱い。
本店がなく、すべての店舗が並列の関係にあるということだろうか。考えてみればスーパーやコンビニにも「本店」は存在しないし。
ちなみに、秋田市の老舗書店「加賀屋書店」の場合、「本社」は手形陸橋の下、「本店」はおなじみ駅前の広小路にある。支店は「○○店」。
※成田本店しんまち店についてはこちらで触れています。
【2014年7月17日追記】
2014年7月16日の東奥日報の報道によれば、成田本店とわだ店が同年8月いっぱいで閉店することになった。
「近隣に大手チェーン書店が相次ぎ出店したのが影響し、ここ数年は売り上げがふるわず、同市からの撤退を決めた。」
とわだ店は「1985年10月に、旧「とうてつ駅ビル」内のテナントとして十和田市に出店。同店が手狭だったため、97年9月に現在地に移転。書籍のほか文具、音楽CDなどを取りそろえた総合店として、同社支店として最大規模の売り場面積だった。」そうだ。
閉店後の成田本店は「青森市に5店、八戸市1店となる。」
【2015年10月22日追記】
今泉本店を経営していた今泉昌一氏は、2007年に弘前市議会議員になった。
同氏の2013年12月23日のブログ(http://blog.livedoor.jp/imaizumi_office/archives/7012263.html)によれば、今泉本店の直接的な支店のほかにも、青森県内に「今泉」を名乗る書店が複数存在したという。
青森市の「今泉書店」は、由来は同氏もご存じないそうだが、官報や教科書も扱っていた老舗で、今泉本店よりも先に閉店。
八戸市の鮫駅前には「今泉八戸店」があり、これは弘前の今泉本店の直営支店として開店。後に経営権を譲渡したが名前は残り、今泉本店倒産後も存続していた。経営者の健康上の理由のため、2013年12月いっぱいで閉店。
「これで、”今泉“と言う名前は、青森県の書店業界から、完全に姿を消してしまう。」としている。
※弘前には「ブックマックス」もあった。
青森の方はご存知だろうが、青森県外の方、このお店が何屋さんか分かりますか?
このお店の正式な名前は、「成田本店とわだ店」。
「本店」であり「とわだ店」? 青森以外の方は戸惑うに違いない。
一般的には「成田本店」といえば、「成田」というお店の「本店」と解釈するのではないだろうか。つまり、ここが本拠地である「本店」で、他に「支店」があると考えられる。
しかし、このお店は、支店扱いなのです。じゃあ「本店」っていうのは?
どういうことかというと、ここは
本屋さんなのです!
一般的には、書籍を販売する商店の名は「○○書店」とか「○○書房」が多い。
それを、青森の成田さんは「本店」としているのだ。
青森県内では以前、弘前市に「今泉本店」という書店があった(2000年11月に自己破産し、現在はない)。
今泉本店も成田本店も、青森の地元企業であり、老舗の書店のようだ。
書店のことを「本店」と呼ぶのは、少なくとも秋田では聞いたことがない。
青森独特の風習というか慣習なのだろうか?
青森の地元書店でも「○○書店」という名の店もあるようだし、紀伊國屋書店、宮脇書店など、全国展開する“書店という名の書店”も進出しているので、青森の人は無意識のうちに「書店」と「本店」が存在することを知っているのだろう。
でも、僕が弘前に住み始めた当時は、「今泉本店」が書店だということは理解していたが、「今泉書店の本店」ということだと思い込んでいて、本店=書店だとはなかなかなじめなかった。
【2013年9月22日追記】余談だが、紀伊國屋書店弘前店は、2013年9月22日で開店30年を迎えたそうなので、1983年に開店したことになる。
豆腐を売るから豆腐店、文具を売るから文具店、本を売っているから本店と理屈としてはおかしくない。
問題点といえば、本店/支店という時の本店との区別。
今泉本店は、弘前市の土手町と駅前のジョッパルの隣の少なくとも2店舗があり、土手町の方が古くからある本拠的位置づけだったはずだが、どういう店舗名だったかは記憶にない。
成田本店は、公式サイトによれば、青森市新町に「本社」があり、同じ場所にある店舗は「しんまち店」と称している。
サイトでは、(「店舗案内」などでなく)「支店案内」というページにしんまち店が紹介されており、しんまち店も支店の1つのような扱い。
本店がなく、すべての店舗が並列の関係にあるということだろうか。考えてみればスーパーやコンビニにも「本店」は存在しないし。
ちなみに、秋田市の老舗書店「加賀屋書店」の場合、「本社」は手形陸橋の下、「本店」はおなじみ駅前の広小路にある。支店は「○○店」。
※成田本店しんまち店についてはこちらで触れています。
【2014年7月17日追記】
2014年7月16日の東奥日報の報道によれば、成田本店とわだ店が同年8月いっぱいで閉店することになった。
「近隣に大手チェーン書店が相次ぎ出店したのが影響し、ここ数年は売り上げがふるわず、同市からの撤退を決めた。」
とわだ店は「1985年10月に、旧「とうてつ駅ビル」内のテナントとして十和田市に出店。同店が手狭だったため、97年9月に現在地に移転。書籍のほか文具、音楽CDなどを取りそろえた総合店として、同社支店として最大規模の売り場面積だった。」そうだ。
閉店後の成田本店は「青森市に5店、八戸市1店となる。」
【2015年10月22日追記】
今泉本店を経営していた今泉昌一氏は、2007年に弘前市議会議員になった。
同氏の2013年12月23日のブログ(http://blog.livedoor.jp/imaizumi_office/archives/7012263.html)によれば、今泉本店の直接的な支店のほかにも、青森県内に「今泉」を名乗る書店が複数存在したという。
青森市の「今泉書店」は、由来は同氏もご存じないそうだが、官報や教科書も扱っていた老舗で、今泉本店よりも先に閉店。
八戸市の鮫駅前には「今泉八戸店」があり、これは弘前の今泉本店の直営支店として開店。後に経営権を譲渡したが名前は残り、今泉本店倒産後も存続していた。経営者の健康上の理由のため、2013年12月いっぱいで閉店。
「これで、”今泉“と言う名前は、青森県の書店業界から、完全に姿を消してしまう。」としている。
※弘前には「ブックマックス」もあった。