しょっちゅうやっていて、地元では実感が少ないけれど、今年9月から11月にJR東日本と県などが「秋田県秋の大型観光キャンペーン」を行っている。デスティネーションキャンペーンよりは小規模なものらしい。
その期間中の秋田駅中央改札口そばの自由通路の光景。
手前右が中央改札口、奥が西口方向
写真左奥(ラウンジとみどりの窓口の前)に大きな何かがいて、改札口を見つめている。
巨大な犬が座っている!
後方から
「秋田犬のバルーン」。※秋田犬は「あきたけん」ではなく「あきたいぬ」と読むのが正式です。
9月11日の毎日新聞サイトによれば、高さ3メートル(台座を除くバルーン本体?)、幅1.68メートル、奥行き2.9メートル。
秋田県が主導したのか2016年に東京でのPRイベントのために作ったもので、以降各地で展示しているとのこと。秋田駅に置くのは今回が初めてで、期間中でも他のイベントに出かけて留守だったこともあったようだ。
旅行客など多くの人が足を止めて写真撮影しているけれど、どうせなら、改札口の真ん前に置けば、さらにインパクトがありそう。設置に制約があったのかな。
これが「秋田犬」であることの表示はないかも。秋田犬を知らず(連想できず)に「なぜか犬がいる」と思って見る人もいるかも
ロシアのスケート選手・ザギトワさんが秋田犬に興味を示して飼い始めたこともあり、今年は秋田犬が大ブームと言えるほどもてはやされた。おかげで「あきたいぬ」の読みが全国的にある程度定着したかも。
本場大館のみならず、秋田市など秋田県全域でいろいろと秋田犬施設やイベントができて、それ目当てに県外や海外から来る人も少なくないらしい。【12月17日追記】秋田魁新報によれば、秋田県内の秋田犬展示施設は昨年末5つだったのが、今年は5市町12施設に増えた。
一方で、生き物だから世話も必要な上、見知らぬ人にいじられるのをあまり好まない犬種の秋田犬にはストレスになることもあり、その対策も求められている。
今回の観光キャンペーンは「秋田犬推し」のようで、ポスター類にも秋田犬が使われる。冒頭の改札口前の写真手前に一部写っている。
バルーンを2016年に作っていたのなら、先見の明はあったと言えよう。当時なら、秋田犬よりなまはげにしそうなのに。
でも、個人的には、これを秋田犬とするのは、若干違和感がある。
バルーンで動物を表現するのは簡単ではないのは分かる。パンと張った体なのは、空気で膨らんでいるのだから仕方がない。
これを誰が見ても犬には見えるだろうけれど、秋田犬とはどこか違う。
特に顔
目つき、顔つきが秋田犬らしくなくキツい。鼻の辺りも違うような。秋田犬はもっと穏やかな印象ではないだろうか【30日追記・「キツい」ともまた違うか? とにかくさほど似ていない】。形状は無理でも、ペイントでもう少し自然にできなかったものか。
ということは、これの色とか目を変えれば、他の犬種(垂れ耳や胴長短足種は別として)に変更できてしまうのでは。
「バルーン」だけど、手持ち風船とかゴムボートのような、空気を吹き込んで密閉した方式ではない。
「常時送風式」と呼ぶ、ファンで風を内部に注入し続けることで、形を保つタイプ。中に子どもが入って遊べるバルーンと同じ方式。【12月1日追記】常時送風式の風船の総称として「インフレータブルバルーン」と呼ぶらしい。
だから、近くではそれなりの大きさで「ぶーん」「ゴォー」みたいな音がする。電気代がどのくらいかかるのかは気になる。
秋田犬バルーンの背中
しっぽの下の台座部分に送風機があるようだ。しっぽの右側にある丸い穴は、空気の出口?【12月1日追記】この穴からは、かすかに空気が流れ出ているようだ。送風機の音と比べると、はるかに穏やかな風。
しっぽ付近
しっぽの上の背中には縦に帯状のパーツがある。ファスナーでもあって、たたむ時に開くのか?
しっぽ自体はくるんときれいな形だけど、この体の大きさからしたら、もっと長くないといけないはずで、アンバランス。
この秋田犬は、夜間はいなくなるらしいから、朝に膨らませて、夜にしぼませているはず。17時台ではまだいる。【12月8日追記】朝は7時台ではまだ膨らんでいないとのこと。
できればその場面を見学したいと思っていたが、かなわずに終わってしまう。
まあ、多くの方々が楽しんで見たのだから、意義がある展示ではあった。
そんな中、これからも秋田犬ブームが続くかと思っていたら、今度はなまはげをはじめとする行事の、ユネスコ無形文化遺産への登録決定。再びなまはげの人気が盛り返しそうな予感。
なまはげも秋田犬も(ほかにきりたんぽ等々も)、秋田県内どこでも見られるわけではないけれど、それらが秋田県を代表するアイテムとして広く認知されるのなら、それでいいとするべきなのでしょう。【30日追記】そして、今回登録されたように、なまはげという名ではない類似行事は全国各地にもあるし、登録対象外でも県内各地にあるし、そして全国各地にもあるのだろう。【12月1日追記】ユネスコの方針として、類似は一括して登録する傾向のようだけど、そのように細かい違いを無視してひとまとめにしてしまうのは、いいのか悪いのか。
【12月1日追記】12月に入ると、秋田犬は姿を消した。と思ったら、さらにパワーアップしていた! 後日。
その期間中の秋田駅中央改札口そばの自由通路の光景。
手前右が中央改札口、奥が西口方向
写真左奥(ラウンジとみどりの窓口の前)に大きな何かがいて、改札口を見つめている。
巨大な犬が座っている!
後方から
「秋田犬のバルーン」。※秋田犬は「あきたけん」ではなく「あきたいぬ」と読むのが正式です。
9月11日の毎日新聞サイトによれば、高さ3メートル(台座を除くバルーン本体?)、幅1.68メートル、奥行き2.9メートル。
秋田県が主導したのか2016年に東京でのPRイベントのために作ったもので、以降各地で展示しているとのこと。秋田駅に置くのは今回が初めてで、期間中でも他のイベントに出かけて留守だったこともあったようだ。
旅行客など多くの人が足を止めて写真撮影しているけれど、どうせなら、改札口の真ん前に置けば、さらにインパクトがありそう。設置に制約があったのかな。
これが「秋田犬」であることの表示はないかも。秋田犬を知らず(連想できず)に「なぜか犬がいる」と思って見る人もいるかも
ロシアのスケート選手・ザギトワさんが秋田犬に興味を示して飼い始めたこともあり、今年は秋田犬が大ブームと言えるほどもてはやされた。おかげで「あきたいぬ」の読みが全国的にある程度定着したかも。
本場大館のみならず、秋田市など秋田県全域でいろいろと秋田犬施設やイベントができて、それ目当てに県外や海外から来る人も少なくないらしい。【12月17日追記】秋田魁新報によれば、秋田県内の秋田犬展示施設は昨年末5つだったのが、今年は5市町12施設に増えた。
一方で、生き物だから世話も必要な上、見知らぬ人にいじられるのをあまり好まない犬種の秋田犬にはストレスになることもあり、その対策も求められている。
今回の観光キャンペーンは「秋田犬推し」のようで、ポスター類にも秋田犬が使われる。冒頭の改札口前の写真手前に一部写っている。
バルーンを2016年に作っていたのなら、先見の明はあったと言えよう。当時なら、秋田犬よりなまはげにしそうなのに。
でも、個人的には、これを秋田犬とするのは、若干違和感がある。
バルーンで動物を表現するのは簡単ではないのは分かる。パンと張った体なのは、空気で膨らんでいるのだから仕方がない。
これを誰が見ても犬には見えるだろうけれど、秋田犬とはどこか違う。
特に顔
目つき、顔つきが秋田犬らしくなくキツい。鼻の辺りも違うような。秋田犬はもっと穏やかな印象ではないだろうか【30日追記・「キツい」ともまた違うか? とにかくさほど似ていない】。形状は無理でも、ペイントでもう少し自然にできなかったものか。
ということは、これの色とか目を変えれば、他の犬種(垂れ耳や胴長短足種は別として)に変更できてしまうのでは。
「バルーン」だけど、手持ち風船とかゴムボートのような、空気を吹き込んで密閉した方式ではない。
「常時送風式」と呼ぶ、ファンで風を内部に注入し続けることで、形を保つタイプ。中に子どもが入って遊べるバルーンと同じ方式。【12月1日追記】常時送風式の風船の総称として「インフレータブルバルーン」と呼ぶらしい。
だから、近くではそれなりの大きさで「ぶーん」「ゴォー」みたいな音がする。電気代がどのくらいかかるのかは気になる。
秋田犬バルーンの背中
しっぽの下の台座部分に送風機があるようだ。しっぽの右側にある丸い穴は、空気の出口?【12月1日追記】この穴からは、かすかに空気が流れ出ているようだ。送風機の音と比べると、はるかに穏やかな風。
しっぽ付近
しっぽの上の背中には縦に帯状のパーツがある。ファスナーでもあって、たたむ時に開くのか?
しっぽ自体はくるんときれいな形だけど、この体の大きさからしたら、もっと長くないといけないはずで、アンバランス。
この秋田犬は、夜間はいなくなるらしいから、朝に膨らませて、夜にしぼませているはず。17時台ではまだいる。【12月8日追記】朝は7時台ではまだ膨らんでいないとのこと。
できればその場面を見学したいと思っていたが、かなわずに終わってしまう。
まあ、多くの方々が楽しんで見たのだから、意義がある展示ではあった。
そんな中、これからも秋田犬ブームが続くかと思っていたら、今度はなまはげをはじめとする行事の、ユネスコ無形文化遺産への登録決定。再びなまはげの人気が盛り返しそうな予感。
なまはげも秋田犬も(ほかにきりたんぽ等々も)、秋田県内どこでも見られるわけではないけれど、それらが秋田県を代表するアイテムとして広く認知されるのなら、それでいいとするべきなのでしょう。【30日追記】そして、今回登録されたように、なまはげという名ではない類似行事は全国各地にもあるし、登録対象外でも県内各地にあるし、そして全国各地にもあるのだろう。【12月1日追記】ユネスコの方針として、類似は一括して登録する傾向のようだけど、そのように細かい違いを無視してひとまとめにしてしまうのは、いいのか悪いのか。
【12月1日追記】12月に入ると、秋田犬は姿を消した。と思ったら、さらにパワーアップしていた! 後日。