広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

うえたショッピングガイド

2025-01-20 23:15:44 | 秋田のいろいろ
近年、折り込みチラシを減らしたりやめたりするスーパーマーケットがある。
秋田生鮮市場保戸野店は、毎週金曜日に入れていたチラシを、昨2024年辺りから月2回に減。イオン東北、特にマックスバリュ系は、ホームページでのみ配信するチラシが増えた。コスト削減、新聞購読者が減っていることなどが理由か。
もともと折り込みをしないスーパーもあるし、イトーヨーカドーは今もしょっちゅう入れているようで、さまざまだけど。

我が家には、年に数回しかチラシが入らないスーパーがある。年末と初売りと、たしかお盆。
2024年末と2025年始のチラシ
やや厚手の紙に、片面は3色刷り、もう片面は青一色の印刷。イラストは入るが、写真はなし。


青一色、写真なしという点では生鮮市場もそうだが、あちらは単調な印象。こちらのほうがメリハリがある。そして、懐かしい印象も受ける。昭和~平成初め頃の折り込みチラシは、こんなものがけっこうあったような気がする(現在と大差ない、カラー写真入りチラシも存在はした)。
そう感じさせる原因は、色や全体のデザインもありそうだが、何といってもタイトルやロゴか。

チラシ本文は、モリサワのデジタルフォントが多用されているから、パソコンで作ってはいそう。昔ならば、本文も手書きが普通だったはず。
「歳末特別 超特価」「初春 食品大会」「食品大市」は、レタリングというのか手書きのデザイン文字っぽい。




このチラシの発行元は「うえたストア」。利用客には単に「うえた」と呼ばれるはず。
経営者が上田さんで、本社は横手市大森町(旧・大森町)で、店舗は大森店と秋田市の外旭川店の2店。
以前は、秋田市内だけでもほかに店があり、泉ななかまど通り(東端に生鮮市場がある)の西寄りに保戸野店があった(他にもあったかどうかは忘れた)。

外旭川店の場所の過去の航空写真を見ると、1979年にはまだないが、1984年ではすでに部分的にバイパスができていて、うえたの店舗も存在しているように見える(その後、増築や駐車場拡張がされたようにも見える)。
外旭川地区では、もっと回数多くチラシが入るのか。あるいは下に「チラシコスト削減してさらにお安く!!」とあるので、そもそも年数回しか作らないのか。

「UETA」のロゴは今風、というより平成初め頃風のデザイン。
太く直線的な「うえたストア」のロゴは、昭和40年代? みたいなデザイン(会社設立は1950年)。「うえた」だけだと、知らない人は悩んだ末に「ラネナZ」とか読まれそう。1958年頃制定だという、国鉄の「JNR」マークにもどこか似た雰囲気。

うえたの折り込みチラシには、名称というか愛称がある。
「うえたショッピングガイド」
昔からこの名だったと思う。これも昭和っぽいネーミング。
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マックスバリュ泉店 閉店

2025-01-05 14:15:14 | 秋田のいろいろ
【gooの不調につき、画像やリンクは復旧後に追加します。】

年末年始の連休の最終日・1月5日。我が家への新聞折り込みチラシは3枚。 ピザーラと阪急交通社と、イオン東北・マックスバリュ(MV)泉店。
MVのチラシは、通常は、各店舗(食品スーパー級のイオンスタイル茨島・広面も含む)共通のカラー印刷。 今回は、泉店単独で、黄色い紙に黒一色の印刷。有効期間は5日から13日まで。
【16日画像追加】
マックスバリュ泉店―10年間のご愛顧に感謝して―
閉店売りつくしセール

2014年9月19日に開店して以来10年3カ月の長きにわたり、地域の皆さまも育てていただいたマックスバリュ泉店は、2025年1月31日をもちまして、閉店させていただくことになりました。


掲載商品は生鮮食品ばかりで、売りつくすには早すぎる商品ばかり。
購入客には、泉店のみで1月29日まで、秋田市内のイオン東北各店(総合スーパーも含む)で2月末まで【14日訂正・2月中に使える=1月中は使えない】、それぞれ任意の1日に使える5%引き(税込み1000円以上対象)「ご愛顧感謝パスポート」をくれるという【14日・2つが裏表になった1枚もの】。
iAeonアプリで泉店をお気に入り店舗に登録しているユーザーには、泉店対象のアプリクーポン(上記と同条件)も配信された。

所在地は、新国道(と通称される秋田県道56号)とJR奥羽本線・泉外旭川駅の中間付近の住宅街の中、泉北(いずみ きた)一丁目。
開店前、スーパー激戦区への出店として記事(2011年)にした。開店からしばらくした頃は、なんか客が少ないように感じた時があったが、今は安定していそうで、すっかり定着したなと思っていたところへ、突然の閉店告知。1月2日に行った時は、そんなそぶりはなかった(初売りひと段落のタイミングで告知したのでしょう)。【5日追記・2024年秋頃に、冷凍食品の一部商品を、泉店に限り現品限りで扱い終了との掲示が出ていた。今にして思えば閉店に向けた動きだったのだろう。】
驚いたけれど、なくはないかな、とも。

泉店から直線で南西へ2キロ、道のりで2.5キロほど離れた山王七丁目、山王大通りの秋田放送(ABS)跡地に、今年3月に「イオンスタイル山王」がオープンする。MV泉店を、実質、移転させるということだろう。今日のチラシでは、山王への言及はなし。
泉スーパー競争に負けて退くということかもしれないが、存続させたかったけれど、昨今の人不足で山王新店の人員を充分に確保できず、やむなく泉店を閉店という意味合いもなくはないかも。山王のほうが、周りにスーパーがなくて、場所的にはいいようには思える。

泉店閉店により、買い物難民になる人はあり得ない。スーパー激戦区だけに、ジェイマルエーとグランマート、さらにドラッグストアやコンビニがすぐ近くにあるから。
どうしてもMV、あるいはイオン系スーパーでないといけないという人は、不便になる。北はイオン土崎港店、南はイオンスタイル山王までないので。
ちなみに、MV泉店そばの、ウエルシアグループ「ハッピー・ドラッグ秋田泉北店」も、2024年9月に閉店(実質、秋田土崎東店へ移転)している。イオングループながらMVとは運営会社が異なり、敷地が隣接している等ではないので、直接的な関係はないと思われる。

開店時には、泉の線路向こう、外旭川へのイオンタウン建設計画が明らかになり、是非について議論が交わされていた。イオンタウンができたら、MV泉店は近すぎて共存できるだろうかと思っていた。その10年後、イオンタウン計画はいっこうに進まず(やるにしてもやらないにしても、早く決めればいいのに)、泉店だけが消える形になった。
【16日追記・リンク追加】泉店出店計画が明らかになったのが2011年。その後、なかなか着工せず、その間に2012年に外旭川イオンタウン計画が浮上。2014年に泉店が開店。開店時にはアドバルーンが上がった

MV泉店の敷地内には、クリーニング店、美容室、コイン精米機【5日訂正・コインランドリーもあった。クリーニングは2024年閉店。】があるが、これらはどうなるか。


個人的には、泉店にはお世話になった。
近くはないが、最寄りのイオン系列のスーパー。「イオングループでないといけないという人」なので。
秋田市内の他のMVと比べて、品揃えが若干少ない(グリコ「神戸ローストショコラ」は、他店では3種なのに泉は濃厚ミルクのみ【14日訂正・「芳醇カカオ」を扱わず、2種のみ】。森永乳業「クラフト切れてるチーズ」が、2024年途中までノーマル1種のみ等)部分もあった。一方、以前はバナナ、糸こん、今はカニカマなど、他のMVよりも安い価格設定の商品があって、日常の買い物には充分事足りた。
開店以前、泉地区(泉小学区)のうち、泉南(いずみ みなみ)や、せいぜい泉中央までは身近だったが、泉北へ行くことはほぼなかった。開店後は、運動がてら歩いて行き来することで、格子状になった泉地区のほぼすべての道を知ることができた。住宅ばかりの同じような風景なので、ここ数年は飽きてきたところだった。
まれに路線バス・泉ハイタウン線でも行ったものの、乗降とも、最寄りバス停が微妙な位置にあって(店側は2023年秋までは泉北二丁目。泉駅前広場止まりにされて以降は、泉北三丁目か駅前広場かどちらが近いのか分からない)、あまり意味がなかった。

閉店後、泉北へ行くことは、またなくなってしまうだろう。 我が家からは、MV泉店もイオンスタイル山王も、距離はほぼ同じ【15日補足・山王のほうが若干近いか】。昨日まで、3月以降は泉と山王をどう使い分けようと考えていた。山王ができるのなら、泉店はなくてもいいということになってしまいます。

【14日追記】5日折り込みのチラシ期間が終わった14日には、新たな折り込みチラシはなし。また、5日以降、各店舗共通のチラシでは、泉店は対象外とされている。
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南山・キプロス その後

2024-12-16 23:03:38 | 秋田のいろいろ
2024年秋に解体が始まった、秋田市中央地域の2つの建物のその後。

保戸野千代田町。元「焼肉レストラン 南山」だった「中国料理 甜甜酒楼」の建物
10月下旬

11月中旬
更地になった。
隣の建物に足場と囲いがかかったが、外壁か何かの工事のようで、中は営業中。

現在はロープで囲われている

北側から。電柱付近から奥にかけて建物があった
交差点と反対の北側にあった駐車場も更地になったので、けっこう細長く広い土地ができた。
北端から
現時点では表示などはない。何になるか。


大町四丁目。川反通りの1本西、大町通り・赤れんが館通りの飲食店テナントビル「キプロスビル」。名称の由来も前回の記事参照。
11月下旬

現在
解体後、通りと反対側に隣接していた「キプロスビル月極駐車場」とともに、全面がアスファルト舗装された。隣の塀(敷地内側は駐車場への通路だったようだ)に落書きがされているが、2024年5月のGoogleマップストリートビューではまだない。
駐車場になるのだろうか。【追記】2025年1月15日時点でまだ工事中だが、「三井のリパーク」の看板が設置時済み。時間貸し駐車場になるようだ。
写真左・大町通り向かいの角地も駐車場

追記または続編にていずれまた。
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秋田いすゞの意外な中古車

2024-12-12 22:57:40 | 秋田のいろいろ
秋田市の街なか、秋田ニューシティ跡地にできてしまった、秋田いすゞ自動車 中古車センター。中古に限らず、新車の仮置き場としても使われるらしく、クロネコヤマトの集配トラックが何台も並んでいた。11月上旬の続き。
11月下旬
左奥、日本銀行秋田支店側に3台見えているクロネコトラックは、この直後に納車されたようだ。今日時点では新たなトラックは来ておらず、大量購入もひと段落か。その他、車の入れ替わりも多い。

前回はいちばん奥にあった、2台のナンバー付き平ボディの新車エルフが、少し前=大町通り側に移動。今日時点では、いちばん前、大町通りからすぐの位置まで出てきた。売れないの?
その後ろの新入り2台に注目。
塵芥車、ごみ収集車。ナンバープレートなし
2006年~2023年までの先代エルフ(2023年に秋田市公園課が購入した、同型と思われる収集車)。
ボディ(ごみを収める箱)は薄いグレーで、ナナホシテントウと「Eco Life Service」の文字が控えめにデザインされる。秋田協同清掃株式会社の収集車。「秋田市清掃許可車」の表示も残る。外観はきれいではあるが、テントウムシの赤などは色あせたようにも見える。
いすゞのトラックとしてはまだまだ走れるのだろうけれど、ごみ収集車の性質上、内部の腐食など劣化はしていそう。「ごみ収集車の中古車」というのは成り立つものなのだろうか。
この陰に、同型がもう1台いて、今はどちらもなくなった。

さらに後ろ。中古車センター初と思われる、バスがついに登場。
ナンバープレートあり
中型観光・自家用・送迎バス「ガーラミオ」。現在は日野メルファとの共通車種だが、それ以前、1999年~2004年の初代モデル。窓が大きく感じる。
シルバーのボディで、行灯と側面前寄りにロゴマークと「AKITA BANK」【12日補足・後部、この車種で特徴的な左右2分割のリアウインドウの間にも、表示があった】。株式会社秋田銀行の中古。

このバスの用途は知らないが、以前、秋田市内のどこかを走っているのを見たことがあった。
とてもきれいだが、少なくとも20年モノ。次は誰の手に渡るのか。今日時点でも、そのまま。


どちらも、秋田では著名な企業。秋田いすゞの経営者である辻家との関係(おつきあい)もあって、いすゞの車を購入し、中古として売ったのだろう。
だけど、寂れたとはいえ街のど真ん中に、企業名を記した車が、雪に埋もれて放置されている(ように見える)のは、手放した企業としては、どういう心境なんだろうとも思ってしまう。

【その後について追記】この翌週・12月16日の週には、平ボディエルフの1台がいなくなった。秋田銀行バスはそのままで、大町通り寄りに1台が残っているので、その間にスペースが生じた。
と思ったら、その週末には、空いていた場所に3台が入った。うち1台はナンバープレートのない秋田協同清掃の収集車。
その翌週=年末28日には、清掃車が抜けた。2025年1月の写真はこの記事中ほど。
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行き先表示の変化'24.12

2024-12-08 22:35:16 | 秋田のいろいろ
秋田中央交通の路線バスの車両のLED行き先表示の内容(経由地の取捨選択、文字の配置など)は、ダイヤ改正の折などに変更されることがある。2024年10月にも実施され、「御野場団地」と「イオンモール秋田」を上下2行に分けて配置するという珍しいものに変わった。このタイミングで、この配置にあえて変更する必要があるのかなどと考えていた。
その記事へのコメントで教えていただいたが、同時に、泉ハイタウン線下りの、通町二区通過後の表示も変更された。
ドット欠けあり、左右が狭くぱっつんぱっつんの1254号車
変更前はどうだったか定かではない(泉ハイタウンのみ?)が、1行の「泉ハイタウン・」に続いて「泉駅前(改行)広場」と2行。

泉ハイタウン線は、かつては、「泉ハイタウン団地前」バス停を通り、秋田貨物駅入口が下りの終点であった。2023年10月改正で、泉外旭川駅の泉地区側駅前広場「泉駅前広場」起終点に短縮。泉ハイタウン団地前~秋田貨物駅は廃止された形。したがって、「泉ハイタウン」は通らなくなったので、本当なら路線名から変更する必要があるし、通りも行きもしない地名(バス停名)を大きく掲げているのは、いかがなものだろうか。
神田線のように、路線名の由来の地名を通らなくなったら、表示から外されたものもあるし、川尻・割山線のように、通っていても表示されなくなったものもある【10日補足・船場町経由は「船場町・免許センター(11月確認。下の写真参照)」、商業高校グラウンド前経由は「商業・割山・免許センター(12月に確認)」と、割山の有無が違うようだ】。相変わらず、整合性・一貫性・統一感がない。だったら、「泉ハイタウン」を表示する必要はないと思う。
しかも、仮に泉ハイタウンを通るとすれば、ルートとしては泉駅前広場のほうが手前なので、表示順が入れ替わっていることになるのも、気に食わない。

では、始発の秋田駅西口から通町二区までの表示は、
2023年11月撮影
上段小文字「通町・聖園短期大学」、大文字「泉ハイタウン」。
正しい行き先である「泉駅前広場」は表示されず、泉外旭川駅開業以前と同じ。まあ、駅~通町からバスで泉外旭川駅へ行こうとする人はまずいないだろうけれど、じゃあなんで通町を過ぎたら、表示するのか。

ところが今月からは、
上と同じ1501号車
「・泉駅前(改行)広場」が追加!
「泉ハイタウン」は、「ハイタウン」が半角になって、全体にやや小さくなった。


今月は、他の路線でも行き先表示が変わったものがある。
改築された市立秋田総合病院の外構工事も完成し、川尻割山線と新屋西線が、病院敷地内に乗り入れるようになった。加えて、病院玄関の配置が変わったため、割山線側のバス停名が「市立病院前」から「市立病院東口」に変更。それに合わせて行き先表示も変更。
変更前の船場町経由川尻割山線。「市立病院」が現在は「市立病院東口」になった
そのついでに泉ハイタウン線に「・泉駅前(改行)広場」を追加したということだろう。

だけど、泉ハイタウン線自体には、経路やバス停の変更はない。どうして10月に中途半端に変更し、残りをわずか2か月後に変更したのか。ほんとに気まぐれ。
そして、2024年12月に変更された表示は、さらにほかの路線でもあるのだろうか。

2段の「泉駅前(改行)広場」は、駅から通町二区までと、通町二区以降では経由地の小文字の有無が違うため、使用できるドット数が違うわけだから、両者のデザインも違う。
御野場団地同様、各文字はほぼ正方形
イオンモール秋田同様、扁平な文字だが、全部漢字でやや苦しい
こういう変形した文字は、単純な入力ではできず、手作業(おそらく表示器メーカーへ発注)が必要だと思うが、それぞれ作成したのだろうか。
御野場団地、イオンモール秋田でも述べたが、2行に表示する意味があるのか。文字が小さくて見づらいのではないか。もっと視認性が高い表示方法がありそうに思うのだが。
例えば、「ハイタウン」を2行あるいは半角よりもっと縦長にして、それで空いた部分に「泉駅前広場」をもっと大きく表示するとか。
苦労して作ったのは分かるし、趣味的にはおもしろいけれど…


泉ハイタウン線の行き先表示は、これまで何度も変わってきた。
末端部が環状運行していて、さらにその当時の終点「秋操駅入口/秋田貨物駅入口」が分かりづらいことはあったにせよ。
秋田市交通局(秋田市営バス)が「泉・保戸野線」として運行を開始したのが1992年。その後、「泉・秋操線」となった。下り終点は「秋操駅入口(あきそうえき~)」という名称。方向幕の行き先表示はずっと変わらず。
再掲)市営バス時代はまったく違う表示「通町 泉道田 操車場駅」
↑「操車場駅」というバス停は当時も存在しなかったし、この車では「通町」と「泉道田(いずみ どうでん。現・泉北三丁目)」が通過順と逆に表示されていて、これはこれでツッコミどころが多い。しかも文字は手書き?

2006年春に中央交通に移管され、LED表示になった時点では、住居表示実施で消えた泉道田を省いた「通町 操車場駅」だったはず。
翌2007年春に、路線名が泉ハイタウン線、下り終点が秋田貨物駅入口に改称された。
(再掲)「通町 泉ハイタウン」

2011年10月に系統番号付与+厳密な行き先(終点)表示が実施された当初は、
(再掲)「通町 秋田貨物駅入口」
他路線も含めて、厳密な行き先表示が不評だったのか、その後、一部が変更された(それでも今なお要改善だと思うのもありますが)。2012年4月に変更された。
(再掲)2013年「通町 泉ハイタウン」
泉道田が消えて以降、ここまで上段小文字の経由地は「通町」のみ。
上のほうの2023年11月の写真の通り、今回の変更直前の表示では、上段小文字の経由地は「通町・聖園短期大学」。「聖園短期大学」が加わったのはわりと最近のはず(2023年秋???)。
正式な学校名は「聖園学園短期大学」、バス停名は「聖園短期大学前」。
聖園(みその)短大は、ぱっと見、「聖霊(せいれい)短大」と見間違うことがある。新国道経由の高野二区が最寄りの。この表示だと、そちらのほうに行くのだと誤解・誤乗してしまう、地理不案内もしくはそそっかしい人がいないとは言えないかも。「(保戸野)千代田町」や「秋操近隣公園入口」なども表示したほうがいいように思う。

変更が容易なのがLED表示器の利点ではあるが、変更のやりかたによっては、乗客を戸惑わせることになりかねない。ドット欠けや輝度の調光機能の不具合も、条件や視力によっては困ることになる。乗客の立場での案内を心がけてください。
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行き先表示の変化'24.10

2024-11-18 21:05:29 | 秋田のいろいろ
秋田中央交通の秋田市内の一般路線バスでは、毎年10月のダイヤ改正時に、車両の行き先表示の内容を改めることがある。経路変更などはないのに表示する経由地を入れ替えてみたり、経由地・行き先は同じで文字の配置だけ変えてみたり、そもそも変えることに意味があるのか疑問だったり、試行錯誤ならまだしも気まぐれに思えてしまうこともあった。大雑把だった昔に比べれば、特に初めて乗るような客にとっては、親切ではあるのだろうけれど。
2024年10月のダイヤ改正でも、いくつか変化があった。
※現在の行き先表示は、バスの進行に合わせて、途中で表示が順次変わっていきます。この記事で取り上げるのは、下り始発である秋田駅西口/秋田駅東口時点での、車両正面(と一部後部)の表示です。

牛島経由御野場団地線。
牛島旧道経由各路線の下りは、古くから「牛島」と表示されていた。ところが、2022年改正時の変更において、「牛島東五丁目」と途中バス停名を表示するようになった(牛島小学校経由日赤病院線は除く)。
ピンポイントで明示するとともに、同改正において、東五丁目は通らない城南中学校経由日赤病院線の下りがなくなって、牛島旧道経由下りは全便が東五丁目を通ることになったことも、変更の理由だろうか。

御野場団地行きでは、2022年9月までは、1行で「牛島・御野場団地」と表示。
(再掲)
2022年10月からは、
(再掲)
「牛島東五丁目・(改行)御野場団地」と上は左寄せ、下は右寄せで、同じサイズの文字2行という、珍しい配置となった。見慣れないものの、見やすくて悪くないと思っていた。

それが2024年10月からは、
縦方向に筋状のLED欠けが多い297号車
文字配置が変更。

「牛島東五丁目・」を文字幅をやや圧縮した縦長で、上下方向に対して中央に配置。
続く「御野場団地」は、それより小さい、ほぼ正方形の文字で「御野場(改行)団 地」。1つの終点バス停名を上下2行に分けるという、今まで以上に珍妙な表示。

ただし、昔にさかのぼれば、2行分割表示はあった。秋田市交通局(秋田市営バス)のフイルム印字の方向幕では、「卸売市場」「城南中学校」「牛島小学校」など、途中経由地を青い文字で、枠の左側に表示するものがあった。
再掲)卸売市場経由神田線のイメージ

後部の小型表示器でも、
(再掲)2022年10月

現在
前部と同様に変更。

これでは、行き先である御野場団地よりも、牛島東五丁目が目立ってしまうのでは。牛島東五丁目も重要ではあるが、御野場団地も重要な情報。大昔の方向幕のように「団地」なしの「御野場」にすれば文字が大きくできるはずだが、それだと「御所野」と誤読されてしまうのをおそれているのか。
この後、2024年12月に再度変更。末尾のリンク参照。】

考えてみれば、この秋から牛島旧道経由は、御野場団地線のほかは仁井田御所野線と二ツ屋福島線、計3路線だけになった。仁井田御所野線は、今改正で車庫発着から駅西口発着に短縮されたので、その部分は変更されたはずだが、大きくは変わっていないかな(未確認【20日追記】上段に小文字で「牛島東五丁目・ニュータウン御野場」、下に小さめの大文字で「イオンモール秋田」)。
二ツ屋線は変更なし。
(再掲)2022年変更直後
「牛島東五丁目・福島下丁」を1行で、縦長文字で表示。なお、後部は2行表示。
今回の御野場団地線の変更は、見た目をこちらに近付けたのだろうか。だとしても、そうする必要があったのか。「丁目」を小さい文字にして上下に配置するとか、改善の余地があるのでは。

ところで、御野場団地線には、平日2本だけになってしまったが、卸センター入口・国道13号経由、いわゆる柳原経由もある。その下りの表示は、
上段小文字「イオン秋田中央店」、小さめの大文字「南高校・御野場団地」
こちらは以前と変わっていないようだ。牛島旧道経由と統一感がない。「南高校・御野場団地」は、縦長にするなどして、もっと大きくできそうですが。



秋田駅東口発の下り広面御所野線。
2013年春時点では、
(再掲)小さくて見えないですが
上段小文字「日赤病院・イオンモール」、小さめの大文字「中央シルバーエリア」。

2022年9月では、
小文字「日赤病院・イオン御所野・イオンモール」、小さめの大文字「中央シルバーエリア」。
2022年10月以降、どうだったのか覚えていない。「イオンモール秋田」を下に移動して大きくして、同時期の御野場団地線のように、2行の上左寄せ・下右寄せだったっけ???

現在は、
上段小文字「日赤病院・イオン御所野店」、大文字「イオンモール秋田・中央シルバーエリア」
「イオンモール秋田」が御野場団地と同様に2行になった。「ン」がちょっと「ソ」っぽく、「イオンモール」より「秋田」のほうが大きい。
秋田市から他のイオンモールへ行くバスは、まずあり得ないのだから、正式名称にこだわらず「イオンモール」だけでいいと思うのだが。何度も文句を付けてしまいますが、「秋田厚生医療センター」も同様に、面積を消費して、ほかの経由地を追い出してしまった。一方で、「日赤病院」「大学病院」「市立病院」「南高校」「商業」「新屋県住【12月5日訂正】栗田県住」などは、通称や略称で表示していては、整合性・一貫性・統一感がない。
それに「イオン御所野店」は、2016年から「イオンスタイル御所野(店が付かない)」になっている。これはバス停名から改称しないといけない。

【23日追記・泉ハイタウン線の途中表示について】コメントいただいたように、泉ハイタウン線下りの途中・通町二区通過後の表示が「泉ハイタウン・泉駅前広場」。※2023年改正で、泉ハイタウンより手前の泉駅前広場止まりに短縮されたので、現状では「泉ハイタウン」表示も、路線名も適切とは言えない。
その「泉駅前広場」も、御野場団地やイオンモール秋田と同じように「泉駅前(改行)広場」と2行で表示。
【さらに追記】この後、2024年12月には、泉ハイタウン線下りの秋田駅始発時点での表示が変更。「泉駅前広場」が2段表示で追加された。この記事末尾のリンク参照。(以上追記)


最後に、10月以降、見かけなくなった表示(コマ)がある。
(再掲)「回送中」
こまごまとした変更があった2020年10月に出現したコマで、秋田駅周辺で回送・待機するバスでよく見かけた。
一方、営業所~起終点などを回送する時には、「中」がない従来通りの「回送(Out of Serviceを追加【12月3日補足・後(2022年?)にすべて大文字に変更】)」で回送することが多かったと思う。10月以降は、どちらも「回送」になった気がする。

「回送」と「回送中」の違いは、表示を出す方法の違いだったようだ。
行き先表示の各コマは、車内放送と連動して設定することもできるようだが、コマごとに定められた数桁の番号を設定器に入力して表示を出す。「牛島東五丁目・御野場団地」は何番、「回送」は何番というふうに。
それを設定するテンキーの周りに、「回送」専用ボタンがある。数字入力なしにダイレクトに回送表示を出せるもので、2020年の変更時に、これを押した時は「回送中」を表示するようにしたらしい。

秋田駅周辺で「回送中」をよく見かけたのは、営業運行の合間の待機時間の前後に、次に入る路線の行き先表示を出したまま乗り場を周回すると、待っている客を戸惑わせてしまうのを防ぐため、一時的に次の行き先表示を消す意図で【19日追記・かつワンタッチで容易に回送を示す/消すことが可能なので】使うことがあるように見受けられた。
ただ、ネットで全国のバス事業者の例などを調べると、それは正しい使い分けとは限らない感じがした。
緑ナンバーのバスの回送には、2種類ある。1つはここで取り上げている、営業運行の合間の非営業の移動。もう1つは、緑ナンバーかどうかに関わらない、車両整備のための移動【12月3日補足・車庫と整備工場の行き来など】。
後者は、2種免許でなくても運転できるので、制服を着た運転士でない、バス事業者の整備部門やカーディーラーの人が運転することがあるし、表示設定器のテンキーを扱う権限もないかもしれない。そんな時にダイレクトボタンを使うことがあるのではないだろうか。
また、そのような回送であることを明示するために、大阪シティバス、高槻市交通部、京都京阪バスでは「整備回送」というコマがある。もしかしたらダイレクトボタンに、整備回送を割り当てているのかもしれない。

2020年の中央交通でも、この辺りを意識して、回送と回送中を分けた可能性がありそう。だけど、「中」の有無でその違いを分かれというのは、少なくとも素人には無理。そして、実際はそれが違う意図で使われることが多かったのかも。
4年経って、無意味だと気付いて、再び「回送」に統一したのだろうか。完全な憶測ですが。


※この後、2024年12月にも、一部表示の細部の変更があった。さらに、上記、御野場団地線がまた変った。後日アップ・リンク掲載します。
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秋田いすゞのクロネコ

2024-11-07 23:05:01 | 秋田のいろいろ
秋田市大町二丁目の秋田ニューシティ跡地の半分に、2024年始に「秋田いすゞ自動車 中古車センター」ができた。
中古らしきトラックが置かれるようになり、7月には「美人を育てる秋田米」のJAのトラックがあった。

11月3日。
「THE ALFEE 50th Anniversary 秋の祭典」
これも中古車? と思いかけたが、よく見れば、秋田いすゞの敷地の北隣・大町イベント広場側に置かれている。
あきた芸術劇場ミルハスで4日に開催されたライブツアーのトラックが、中古車のすぐ隣に駐車していたのだった。ここはミルハスの催しの関係車両駐車場として使われることがある。
首都圏周辺のナンバープレートのトラック5台で、三菱ふそう4台、日野1台で、いすゞはなし。
右から5台がTHE ALFEEツアー
上の写真左前(いすゞ敷地内)に、小さめのいすゞのトラックがいる。「小麦粉は日清製粉」と書かれた、太平商事株式会社のもの。緑のナンバープレートが付いていて、そんなに古くは見えないが、2006年~2023年の前モデルのエルフ。

さかのぼって9月下旬。
ナンバープレートなし。右はいすゞギガ
左の大きいのはボルボ製。株式会社秋田エスエス商運のもので、同社ホームページによれば、2023年7月時点でボルボ車を2台保有している。
秋田いすゞ中古車センターでは、いすゞ以外も取り扱うようだ。

平ボディと呼ばれるタイプの2台。白ナンバー付き
荷台に「ELF」ロゴがあり、ちょっとした模様もある。いすゞのホームページにも同じ柄のバンの写真が少しあり、標準塗装というかサンプル塗装みたいなものか。
そしてこの2台は、2023年モデルチェンジの現行車種のようだ。新車もここに置くことがあるのか?

手前左2台は中古?
奥右側に並ぶのは、クロネコヤマトのパネルバン。新車っぽく、ナンバープレートがないが、フロントガラス右下にアルファベットと4桁の数字からなる社番が記されている。9月中旬時点で、3台×2列。
周りの他のトラックたちがいなくなる中、放置されたような状態だったが、その後、
その前にさらに3台追加
10月に入ると、ナンバープレートが付いた。10月20日頃にはいなくなり、納車されたようだ。

と思った矢先、10月末。
また来た!
生活に欠かせない存在となった宅急便。秋田県内に何百台と集配トラックがあるのだろうけれど、秋田いすゞのいいお得意様だ。

ところで、イメージするクロネコヤマトの宅急便のトラックといえば、緑とクリーム色。
今回の新車は真っ白で、「宅急便」表記もない。クロネコのデザインも若干変更されていて、これがこれから(2021年4月から変更)の集配車のようだ。
今は新旧が混在していて、ニューシティ跡地周辺は旧デザイン、旭川対岸は新デザイン(ナンバープレートからして10月以前に納車済み)の車で集配している。また、エリアごとの偏りもありそうだが、秋田市街地で見る旧デザイン車は、いすゞより日野製やトヨタ製をよく見るような気がする。


次はどんなトラックが(バスは?)置かれるか。続きはこちら
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ハピドラ閉店と開店

2024-10-26 22:18:23 | 秋田のいろいろ
青森市に本社がある丸大サクラヰ薬局が運営する、ウエルシアグループのドラッグストア「ハッピー・ドラッグ(略称・ハピドラ)」。
秋田県内のウエルシア系店舗は、すべてハピドラ。秋田市には、2018年7月12日に秋田泉北店、2018年12月6日に秋田新屋店、2022年4月28日に秋田保戸野店が開店済み。
新国道「八橋大畑」交差点から東に入った、泉コミセン・泉中学校南側の狭い市道に面する、秋田泉北店
秋田市1号店である泉北店が、2024年10月29日19時で閉店する。
閉店と完全売り尽くしセールの告知
23日から、食品以外20%OFF(薬も対象、カウンセリング化粧品は対象外)、食品30%OFF(酒は対象外)の完全売り尽くしセールを実施中。

25日時点で、食品はほぼなくなって、歯みがきとかティッシュとか日用品は限られた品が残っているような状態。パンや乳製品など日配品の入荷は終了していた。
閉店後の連絡先は保戸野店。従業員は、以前から泉北店と保戸野店を掛け持ちしている人もいたようだ。


6年ちょっとで閉店してしまう理由は、知る由もない。
そんなに客がいないという感じはなかったが、保戸野店のほうが、近所の高齢者の来店が多くてにぎわっているように見えなくもない(店舗周辺住民の年齢構成の違いかもしれないけれど、保戸野店は向かいにツルハドラッグがありながら健闘しているのでは)。
気になったのは、市内の後発2店と比べると、泉北店は店内が手狭だったこと。また、調剤薬局のスペースも用意されていたが、使われることがなかった(保戸野店では調剤も営業中【11月20日訂正・保戸野店の調剤は2024年10月25日で終了】)。
新国道に近いとはいえ、広い道路から存在がほぼ分からなかったのも良くなかったか。近くの新国道沿いに、2018年2月28日に「サンドラッグ八橋大畑店」、2020年9月18日に同じく青森の紅屋商事運営の「(スーパードラッグ)メガ 新国道店」ができたので、それらに負けてしまったこともありそう。

そして、泉北店の閉店は、ある意味では「移転」なのだった。
「ご挨拶」
11月下旬オープン 秋田土崎東店
直線で1.3キロの保戸野店はともかく、土崎東店は3キロも離れているけれど。

ハッピー・ドラッグ秋田土崎東店は、土崎港東三丁目。
JR東日本秋田総合車両センター(旧・土崎工場)の向かい、JR社宅(JRアパート)付近。おそらくJR東日本の用地で、駐車場、公園風のスペース、「将軍野寮」とかいう建物があった場所にできるようだ。【28日コメントいただき追記・改めてストリートビューを見ると、「2」と記された大きな5階建てのJRアパートが、少なくとも1棟解体されている。】
その土地の隣には、眼科医院・薬局をはさんで、2012年まで秋田生鮮市場土崎店だった「生鮮いちばん! 土崎店」がある。

ということは、秋田生鮮市場保戸野店の隣のJR用地にハッピー・ドラッグ秋田保戸野店ができたのと、同じパターンのようだ。
青森などで同様の事例があるのかは知らない(青森市以東では支社が違うし)けれど、JR東日本秋田支社としては土地を有効活用したくて、保戸野店が上手くいったので、土崎でもハピドラに入ってもらったのかな。

秋田市の北と中央と南(市の区割りでは西部)に、1つずつハピドラが存在することになる。泉北店の建物や土地はどうなるか。
【11月18日追記】秋田土崎東店は11月20日・水曜日オープンとのテレビCMが放映された。
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秋田のキプロス 解体と由来

2024-10-17 19:59:15 | 秋田のいろいろ
秋田市に「キプロス」を名乗る建物が2つ存在することを、2019年に取り上げた。
川反(大町通り・赤れんが館通り)、大町四丁目の飲食店テナントビル「キプロスビル」と、広面字樋口のアパート「キプロス樋口」。
秋田とキプロスのつながりは思い付かないし、由来を想像できない。所有者が同じなのかもと考えたりしていた。

キプロスビルのほうは、2019年時点で3階建てのうち2階が空いていた。その後、新型コロナウイルス感染症の影響もあったのだろうか、1階と3階の店もやめてしまって、空きビルになった。
Googleマップストリートビューで見ると2020年10月から2022年10月の間に、外壁の黒い装飾が取り払われ、かつてと同じ白い外観になって、2024年5月時点では「テナント募集」となっていた。

しかし、今は、
囲われた
「建築物等の解体等の作業に関するお知らせ」が掲出されているので、解体されるのだろう。工事期間は9月1日~12月31日。

キプロスビルがなくなってしまう。謎を残して。

と思いきや、謎が解けたかも?!

黄色い背景の発注者名に注目。ビルの所有者名ということだと思う。
「株式会社木村プロパン」
聞いたことがあるようなないような、秋田市河辺にある企業。

木村プロパン、キムラプロパン、略して「キプロ」。それにどこからか「ス」を持ってきて、「キプロス」なのでは???

以前の記事に、秋田市寺内にある「タプロス株式会社」が、キプロスと響きが似ているのを思い出して追記した。同社はプロパンガスを含む燃料・住宅設備等を扱う企業で、1992年から現社名。旧社名の「太平プロパン」などから作ったと、公式ホームページで説明がある。「ス」はServiceとSafetyとのこと。
タプロスとキプロスにつながりがあるのかは知らないが、同業だし、我ながらいい線いってた。


解体後の跡地はどうなるのか。NEWキプロスビルとか、キプロスパーキング(「キプロスビル月極駐車場」は隣接地にある)なんかができたりして。続きはこちら
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10月の50周年・29年目・29周年

2024-10-13 23:13:33 | 秋田のいろいろ
イオングループの「iAeon(アイイオン)」アプリというのがある。ポイント付与、クーポン、バーコード決済、電子レシート等、1つのアプリでいろいろできるのは好ましいが、動作のもたつきや細かな使い勝手では難が少なくないのだけど。
2024年10月初め、それに「あ!イオン50周年記念セール」として、10月4日から14日までの好きな1日に限り何度でも、秋田県内のイオン東北株式会社運営のスーパーマーケットで、食料品も含めて5%オフになるクーポンが配信された。「あ!イオンが あきた に きた」のフレーズもある。青森県など秋田県外向けには、同種のクーポンはなさそう。

iAeonと秋田を掛けた名称のような感じだけど、どうしてこのタイミングで秋田だけ?
「50周年」といえば、イオン(ジャスコ株式会社)が株式上場50周年として、ちょっと前(※)にセールをやっていた。その第2段か? ※9月6日から10日実施。
なんだか分からないけれど調べもせず、使いそこねないうちに、ありがたく使わせてもらった。


そして、10月11日、総合スーパーのイオン・イオンスタイルと、マックスバリュ(食品スーパー級のイオンスタイルはこちらに含む)の折込チラシ。
イオン土崎港店のチラシ。マックスバリュ系では別チラシだが、セール名称は同じ
3連休をはさんで14日まで「あ!イオン50周年記念セール」を開催。
特売商品のほか、ポイント15倍付与などを実施。15倍の還元の分なのか、特売はそれほど安くないかな。

イオン東北以外が運営する、イオンスーパーセンター(2025年にイオン東北と統合予定)、ホームセンターサンデー、秋田オーパ等でも、セールを実施するらしい。一方、イオンと関係があっても、ツルハドラッグやウエルシア傘下のハッピー・ドラッグでは、特になし。

チラシには、秋田、50周年の理由が明記されていた。
句読点のない文章
「1974年イオンが秋田にジャスコ1号店をオープンして50年」
秋田駅前(西口)の、現在の秋田オーパのビル(過去の記事)に、ジャスコ秋田店ができてから50年なのだった。

10月11日付 秋田魁新報7面には、全面広告も出た。当時の魁の紙面も抜粋して、50年を振り返る。



最初は「1974年5月」「旧なかよしビルに『ジャスコ秋田店』がオープン。」。
現・オーパの建物は、当初は地元企業「なかよし」が所有するビルで、ジャスコ秋田店がテナントとして入っていた。Wikipediaによれば「正式名称:なかよしターミナルビル」だったとのこと。その地下食品売り場はジャスコ直営ではなく、なかよしが運営する「なかよし」というスーパーであった(イトーヨーカドー秋田店や長崎屋秋田店の食品売り場も、昔はなかよしだった)。
2007年に、なかよしビルは(イオンへ?)売却され、その後、なかよしは倒産した。
広告に、グループ企業ではなく、現存しない「なかよし」の名が出たのには、ちょっとびっくり。例えば「つるまい」など吸収した地元企業の名は出ていないのに。

というか、ジャスコ秋田店開店は「1974年5月(31日だったようだ)」。
じゃあなんで、10月の今、セールをやるの?


ところで、10月11日のチラシは、(少なくとも秋田市内のイオングループスーパーのうち)イオン秋田中央店だけは、違う内容。

50周年の告知は控えめにして、12日から15日開催で「イオン秋田中央店 大開店祭/Opening Anniversary」。50周年とは別に、イオン秋田中央店だけで使える5%引きクーポンも配信された。
13日午後に行ってみたけれど、普段の休日程度でさほど客は多くなかった。マルちゃん「激めん ワンタンメン」と「焼そばバゴォーン」が、13日限定・1人各2点限り、税込み105円と、現状では激安だったが、大量に仕入れていたのか、充分に在庫があった。
チラシには、小さな文字で店長の「ごあいさつ」が掲載。

「この度イオン秋田中央店は、オープンから29年目を迎えることとなりました。」「29周年大開店祭を開催致します」。
ここ以外には、「29年」の言い回しはないようだが、「29年目」と「29周年」が混在しているのが、言葉としておかしい。
周年と年目では1年のズレが生じる。開店して丸n年を迎えた時点から、n+1年目に入るのだから、例えば2023年10月開店だとすれば、2024年10月で「1周年」で「2年目」に入る。

ということは、イオン秋田中央店は1995年10月(29周年の場合)もしくは1996年10月(29年目の場合)にオープンした、と受け取られる言い回しだろう。
実際はそうではない。以前記事にしたように、この店は株式会社マイカルの「秋田サティ」として、1995年4月28日に開店している。
その後、マイカルの経営悪化に伴いイオングループとなり、2011年3月に全国一斉に「サティ」の店舗ブランドが「イオン」へ転換して、イオン秋田中央店となった。

したがって、「29年」というのは、サティ時代からの通算と思われるが、それならば、正しくは2024年10月時点では29周年を経過して、30年目である。そして何より、4月開店なのに「この度」=10月とする根拠が分からない。
実は、10月のセールは今年始まったものではない(年目のズレは不明)。
2017年頃までは、毎年4月(大型連休の関係か、やや前倒し)に開店何周年記念セールをやっていたのだが、それ以降、ここ5年ほどは、秋にやるようになっていて、気になっていた。


イオン秋田進出50年、イオン秋田中央店29年どちらも、“サバを読んでいる”ことになるし、“恣意的”なセール期間設定とも言える。
しかし、お店以外でも、企業や学校などの創立記念行事が、必ずしも創立日に挙行されるとは限らない。例えば、学校の創立記念式典は秋開催が多い気がする。
イオンとしては、4~5月はゴールデンウイークがあるし、お盆、ブラックフライデー、年末年始などのセールとも重ならず、気候が良くて3連休がある、10月の今、セールをやりたいということなのかも。

さて、来年2025年4月28日には、イオン秋田中央店が開店30年となる。節目といえる年だろう。
その時もスルーして秋まで持ち越すのだろうか。目くじらを立てることではないが、本当の記念日のはずなのに、いつも通りの店内というのは、なんだか切ない。

【16日追記・イオン土崎港店45周年 大開店祭も開催】翌週・10月18日から20日には、イオン土崎港店で大開店祭/Opening Anniversaryを開催。同店は1979年12月15日開店なので、こちらは前倒し。やはり10月にセールをしたいのか。
ただ、秋田中央店と共通性のあるデザインの折込チラシで、店長のごあいさつもあり、「1979年12月の開店以来、今年で45周年を迎えることができました。」の一文。
これならば前倒しであることは分かるし、数えかたも間違っていないので、文句はない。と言いつつ、まだ周年に達していない10月時点で「45周年を迎えることができました」は、ちょっと早いかも。クーポン配信はなし。

【23日追記・イオンスタイル御所野31周年 大開店祭も開催】さらに翌週・10月24日から27日には、イオンスタイル御所野で以下同文。1993年9月10日開店なので、こちらは1月強遅れ。
チラシの店長ごあいさつは「本年を持ちまして31年を迎えることとなりました。」。クーポン配信あり。
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消された横断歩道

2024-10-10 23:34:22 | 秋田のいろいろ
白線(道路標示)の一部が消えて、まばらになってしまった横断歩道を記事にしていたが、それとは別の話。
秋田市役所の裏手(北)、通称新国道(県道56号)の西の、旧国道と呼ばれる市道。高陽青柳町と山王一丁目の境。
2024年7月。西方向
左のピンク色の建物の位置に、昔はスーパーマーケット「マルダイ」があった。

2024年9月。東方向
いずれも道路の反対側からの撮影で、比較しづらいですが、現在は、
西方向

東方向
9月5日から10月8日の間に、(信号機がない)横断歩道が消えた。
白線が薄れて消えたのではなく、白線を消す工事が行われたもの。横断歩道ありのひし形の白線もなくなった。
白線を削り取ったようだ
この横断歩道の白線は、道路管理者管轄の路側帯の白線と重なって引かれていて(この記事最後の写真参照)、削る時に路側帯もいっしょに削ってしまったので、路側帯が途切れている状態。原状復帰として、引き直すべきでは?
また、電柱に取り付けられた横断歩道の道路標識は、白い紙で隠されている。

横断歩道が1か所、廃止されたことになる。
近隣の横断歩道は、西方向は50メートル、東方向は150メートルほどの地点に、いずれも信号機付きが存在。
というか、交通量と道幅を考慮すれば、車が来ないことを充分確認の上、横断歩道でない箇所で横断しても…といった感じ。地理的に見ても、通学など子どもが横断することはあまりないと思うし(夜の酔っ払いの横断のほうが不安かも)。
南方向。アンテナは国土交通省東北地方整備局 秋田河川国道事務所
それにしても、横断歩道が廃止されるのは、珍しい。
閉校になった学校の前とか、交通事故が発生して危険すぎる横断歩道といった事由で廃止されることはあるみたいだけど、ここはそういうわけではないはず。

理由はバス停だと思う。
5月に記事にしていた(リンク先後半)ように、横断歩道と重なる位置に、将軍野線下り「高陽青柳町」バス停があった。
国土交通省は、横断歩道や交差点と重なる位置にあるバス停を、「危険なバス停」として調査し、3段階にランク付けしていた。横断歩道と重なる市営バス時代からの位置では、もっとも危ない「Aランク」に該当。
2023年6月以降から今年5月の間に、同じ交差点の横断歩道がない側(上の写真の駐車場の看板の所)へ、バス停が移設された。それでも、「バスがバス停留所に停車した際に横断歩道の前後5mの範囲にその車体がかかる」はずなので、Bランクになっただけかと思われた。

そして今回、バス停位置はそのまま、横断歩道を廃止することで、安全を確保した。ということではないだろうか。
ただ、横断歩道がなくなっても、ここが交差点なのは変わらない。「バス停留所に停車した際に交差点の前後5mの範囲にその車体がかかる」ことになり、それではCランクになっただけではないだろうか。
まあ、安全なはずの横断歩道で事故が起きる可能性は、なくなったことにはなる。バス会社が横断歩道を廃止しろとは言えないだろうから、警察の発案なのだろうか。廃止しても大きな影響はないという判断だと思われ、それは同意するけれど、コロンブスの卵的というか、斬新な発想。

そして、泉のように白線の引き直しも充分にできていない横断歩道がある一方、費用をかけてまで白線を消すというのは、ちょっともったいない気がしなくもない。
2024年7月
道路横断、バス降車後の歩行、そして運転時の歩行者保護には気を付けましょう。
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バス便数の変化@秋田市

2024-10-06 22:31:54 | 秋田のいろいろ
秋田市内の秋田中央交通の路線バスのダイヤ改正が、2024年も10月1日に実施された(概要をまとめた記事)。
秋田市に限らず、多くの地方の路線バスはこの数十年、人口と利用者の減少の中で、廃止や減便の傾向にあった。さらにこの5年ほどは、新型コロナウイルス感染症による利用の大幅減少、その後の旅行需要回復と、物流・運輸ドライバーの法改正にともなう2024年問題によるバスドライバーの確保困難があって、大都市圏も含めて、さらにその傾向が強まっている。
地域によっては、バス事業者自身やマスコミが、どの程度減便されたか公表・報道してくれるところもあるが、秋田ではどちらもやらない。実際の数や割合を示すことで、現状の厳しさを、一般人にも広く認識させることになると思うのだが。
当ブログでも、2021年のダイヤ改正後に、新旧ダイヤの本数を比較する記事をアップしており、その翌年以降の改正時でも同様に…などとどこかに記したものの、面倒でやらないでしまっていた。
このほど、重い腰を上げ、2019年から今回・2024年まで6回分を比較してみた。

ここで訂正。その2021年当時の記事において、平日と土日祝日ダイヤの間で、本数を10本程度を取り違えて数えていたことが判明しました。今回の記事で示す本数が、(おそらく)正当(に近いはず)です。

集計について。
・方面別などに細かく集計したいところですが、大変なので、[秋田駅西口と秋田駅東口を発車・到着する便数の合計]のみを、平日/土日祝日別に、独自に計数しています。
・計数方法の都合により、秋田駅西口~秋田駅東口で運行する赤沼線や、車庫~秋田駅西口~各方面と運行する秋田駅西口“経由”の系統(2023年9月で全廃)については、1本の運行で2回(赤沼線・車庫~西口~東口では3回)重複カウントしていることになります。
・その他の点においても、実際の本数とは一致しないと思います。

・以下「20xx年(の改正)」と記すのは、「20xx年10月1日改正」を指すこととします。また、土日祝日ダイヤを「土日」とします。
・2023年のダイヤも、2023年10月1日時点での便数。2023年11月20に実施された、五城目線の減便は反映していません。

念のため申し添えると、
・秋田駅を通らない路線・系統は計数外ですが、その本数はきわめて少ないです。
・秋田中央交通直営の一般路線バスのみを対象としているので、羽後交通 急行本荘・秋田線、高速バス、郊外部の廃止代替「秋田市マイタウン・バス」、秋田市中心市街地循環バス「ぐるる」は計数外です。【12日補足・マイタウンバスは秋田駅への乗り入れはないので、その点でも対象外でした。】
・2019年以降を対象としたのは、手近に資料があった手っ取り早さと、作業の手間のせいもありますが、新型コロナ前(2019年改正)の便数と比較したかったこともあります。


総本数の推移。

コロナ2年目・2021年10月から減少が大きい。
2024年改正は、秋田市地域公共交通協議会における中央交通側と思われる発言では「総運行本数は市の交通局と合併してから初めて増加に転じる予定である。」との触れこみだった。計数の誤差があるに違いないが、平日+19本、土日±0(土日はこちらの数えかたのせいでしょう)。増加はウソではないが、それほどもない(が予想の範囲内)。

2019年と2024年を比較すると、平日1115→814(-301、-27.0%)、土日755→460(-295、-39.1%)。


各改正において、直近と比べてどの程度減ったか。

2021年から2023年は毎回、平日でも1割以上ずつ減っていた。それを踏まれえれば、2024年はよくぞ2%も増やせたとするべきか。

ちなみに、秋田県外の2024年春改正での減便率の例を挙げておく。
・千葉県による県内全事業者への調査
2023年10月 約3万1900便 → 2024年4月 約3万便 1900便、6%減
・横浜市交通局(横浜市営バス)
約9000便のうち367便を減便、約4%減
・弘南バス
平日(約1000本運行※)・土日祝日(本数不明)とも約100便減便、1割ほど減
※青森市の一部などにも路線を持つため、中央交通よりも路線網があって、便数も多いようだ。

2024年改正のちょっとした記録など、いずれまた。
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門型標識撤去

2024-10-03 22:34:56 | 秋田のいろいろ
秋田市茨島(ばらじま)二丁目と三丁目の境、秋田県道56号。
茨島交差点方向を背に、南・秋田大橋方向
この風景の中にあったものが、2024年9月17日から24日の間に消えた。

北方向。現在
↑新屋線のバスは、小田急中古・1996年製の三菱ふそうエアロミディ。まとまって移籍した(2009年頃とのこと)が、しぶとく残る最後の1台か。
7月下旬
茨島交差点から370メートル、秋田大橋北詰から1キロほどの地点にあった、道路両端から道路上空をまたいで設置されていた、ゲート型の標識柱が撤去された。
このような道路標識の設置方法は、国土交通省「道路標識設置基準」では「門型式」とされている。国交省の他の資料では「オーバーヘッド式」と併記。その他、国交省や秋田県を含む地方自治体、高速道路会社などのサイトでは「門型標識」と称することも多い。

設置されていた道路標識は、
南面
自転車及び歩行者専用=自転車歩道通行可(柱に設置)、バス優先、50km/h制限、中央線
北面
自転車歩道通行可(柱に設置)、50km/h制限、中央線
標識は、いずれも秋田県公安委員会(秋田県警察本部)管轄。ゲート自体も、道路管理者ではなく警察の管理だったようで、今回の撤去工事は、県警から発注されていた【4日補足・工事名称は「門型大型標識撤去工事」】。

あまり存在意義がないし、サビも生じている。老朽化による安全確保と維持管理削減のため、撤去したのだろう。
一方で、県道28号の手形のリバーシブルレーン(中央線変移システム。1991年4月5日~2010年7月28日)用だった門型標識は、一部は撤去されたものの、今も残るものがある(片方は信号柱として使用片方はほぼ無用)。管轄の違い(こちらは道路管理者も関わるかも?)か、撤去するにも費用はかかるからか。今回の撤去は約500万円。


茨島の門型標識は、手形よりも古い。ここが建設省管轄の国道7号だった頃からあるはず(県移管は2004年)。
構造も異なる。2本のパイプからなる脚が上方で接し、その上で再び分かれるX形。
西方向
西側の民地は、工場のブロック塀。歩道端と塀の間の、草が茂る土から脚が生えていた。
東方向
東側は事業所があって、その門と若干かぶっていた。しかも、見た感じ、民地側を侵略しているように見えなくもなかった。

そして、上の写真の通り、撤去の少し前(遅くとも7月下旬、5月時点ではまだ)に、脚の周りが掘り起こされて、土のうが押しこめられていた。


東側は門の開閉に支障があったのでは【10日補足・裏側にも道路と出入口があるようで、県道側は使っていなかったのかも】

設置時期のヒントかもしれない情報。
南向きの、色あせた自転車及び歩行者専用の裏面。当時は、裏面に納入時期などを直接印字することがあったようで、
「昭和54年12月」
45年前、1979年末。ちなみに、今回の撤去工事を請け負ったのも、この業者だった。

撤去された茨島歩道橋(関連記事)から、廃止(実質経路変更)された卸町経由新屋線を写した写真に、門型標識が写りこんでいた。
(再掲)あまり目立たないようにも見えるけれど
一直線で単調な道路のアクセントではあった。なくなったら殺風景。


【11月6日追記】11月6日に、西側の歩道部分で工事が行われていた。脚が生えていた穴を埋めるのだろうか。東側はそのまま。
11月26日には、西側は脚の跡が完全撤去されて埋め戻された状態。東側で工事が行われていた。
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JR秋田支社長のお茶

2024-09-29 23:07:02 | 秋田のいろいろ
JR貨物を発端に、鉄道各社の検査不正が明らかになっている。自動車業界などでもそうで、今まで明るみに出なかっただけなのかもしれない。
2024年9月19日には、315km/hで併結走行中の東北新幹線E5系「はやぶさ」とE6系「こまち」の連結が外れるという、前代未聞の事象が発生した。報道では「JR東日本では初めて」などと控えめだが、少なくとも新幹線では日本初だろう(連結して走る新幹線はJR東日本しかないし)。
日本の鉄道車両は、連結が外れると直ちに停車する仕組みになるのは知っていたが、JR東日本の連結する新幹線では、前方の編成(今回ははやぶさ)は弱く、後方の編成(同こまち)では強くブレーキが作動し、追突を避ける仕組み(※)になっているというのは、知らなかった。今回はそれが正常に作動して、300メートルの間隔をおいて停車でき、大事故には至らなかった。
※報道では「非常ブレーキ」などとひとくくりの表現だが、9月26日付のJR東日本のニュースリリースでは、前方編成は「非常ブレーキ動作」のみ、後方編成では「非常・緊急ブレーキ動作」としていて、かかるブレーキの種類が異なるようだ。
鉄道において、非常時には、最大(最強)のブレーキをかけるのが原則だと思っていたので、あえて弱くかけるというのも意表を突かれた。
新幹線と在来線では、緊急時のブレーキの種類も異なるようで、よく分からないが、前方編成には運転士が乗っているわけで、状況に応じてブレーキを調節(さらに強くかける)ことができるからかもしれない。そうだとしても素人目には、下り坂などで発生した時は、追突するケースがないとは言えないようにも、思えてしまう。
また、原因が分からないうちに、併結での運転を再開したのには、少々不安になった。
9月26日には調査結果が明らかにされた。E6系の製造段階で発生した金属片が連結器内に残っていて、それによって回路が短絡して、連結が解除されたため。E6系だけ、製造から約10年経って、なんてことがあるとは。


26日には、JR東日本本社で本件の記者会見が行われ、全国ニュースでも、秋田県のローカルニュースでも報道された。
NHK秋田放送局では、それに加えて、同日に行われた、JR東日本秋田支社長の定例記者会見での発言も伝えていた。おわび程度で、あまり内容はなかったけれど。その会見場の風景が本題。
NHK NEWS WEB「東北新幹線 車両の連結部分外れは金属片が原因か」より
秋田駅そばの、秋田支社内が会場かと思われる。長机の中央に支社長が座り、やけに広い間隔をおいて両隣にも人がいる。

そして、映像で確認できる限り、支社長とその右隣の人には、同じペットボトルの緑茶が置かれている。
スポーツ選手なんかの記者会見では、スポンサー企業の商品がこれ見よがしに何本も置かれていることがあるけれど、企業の記者会見では置いていないことが多いような… 今回の本社の記者会見では(社長は出席せず)、何もなかった。しかし、過去のJR東日本の社長会見の写真を検索してみると、置く場合があったから、社長や支社長会見ではそういう通例になっているのでしょう。

今回は、ラベルの向きがテキトーなことから判断して、メーカーから提供されたものなどではなく、秋田支社が用意したであろう、その緑茶のブランドは、
伊藤園「お~いお茶」600ml
シェアは知らないが、日本のペットボトル入り緑茶の代名詞ではある。マイナーな安物を置いたりすれば、東日本旅客鉄道株式会社のメンツにも関わるかもしれないし(だったら湯呑み茶碗なり水差しなりを使えばいいということにもなるけれど)。
あと、600mlだと、机上で良くも悪くも目立つし、量が多すぎると思う。

もっとふさわしい商品があるではないか。
(再掲)「日本の茶事」※2024年2月27日に「朝の茶事」からリニューアル
JR東日本クロスステーションのオリジナル商品「acure」と伊藤園のダブルブランドで、基本的にJR東日本の駅周辺でしか購入できない緑茶「日本の茶事」があるのに。
さらに、同社のコンビニ・NewDaysには、「EKI na CAFE 緑茶」というのもある。こちらは低価格で、販売者は伊藤園。

さらにさらに、忘れてはいけないのがacureの「From AQUA 白神山地の天然水」。秋田県山本郡藤里町で採水され、同町の株式会社藤里開発公社が販売者。
ただし、「From AQUA 谷川連峰の天然水」とエリアを分けているらしいので、首都圏などでは売っていないかもしれない。また、秋田支社管内では、同じ採水地・販売者でFrom AQUAを名乗らない「白神山地の天然水」が売られていたことがあった。

秋田支社長の会見の場に、お~いお茶でなく、こうした商品を置けば、自社グループや地元(藤里町)の宣伝になり、売り上げ、企業イメージ、地域受けの向上につながるのに。しかも、秋田駅に行けばすぐに手に入る(支社内にも自販機があるのでは?)のに。むしろ、お~いお茶を、どういう経緯でどこで買ってきたのか気になる。
何より、上記、過去の本社社長の記者会見の場にあったのは、From AQUAの小さいボトル。しかも、ラベルが正面を向くように置かれていた。【30日補足・つまり本社では、飲み物以外の役割も持たせてボトルを置いているのに対し、秋田支社では「単なる飲み物」としてしか認識せずに置いていることになろう。】
「会見の席上に飲み物を出す」ことだけは本社から支社に通達されていて、「どんな飲み物をどんなふうに出す」かは伝わっていなかったのだろうか。だとしても、JR東日本の社員ならば、思いつかないものだろうか。もうちょっと愛社精神みたいなのがあってもいいのではないでしょうか。
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公園の蛇口@秋田市

2024-09-22 22:56:33 | 秋田のいろいろ
秋田市の街区公園(児童公園)の新しい水飲み場についての続き。
散歩中に手が汚れてしまったので、近くにあった手形新栄町街区公園の水飲み場(の下向き手洗い蛇口)を拝借。
(再掲)ほぼ同一の保戸野千代田町街区公園
手洗いの下向き蛇口は、昔ながらの、手裏剣のようなとがった部分が3つあるハンドルをひねって回して水を出す。昔は商業施設や学校のトイレの蛇口も、家庭の台所や洗面台も、このハンドルが当たり前だった。
今は、公共施設などでも自動水栓や上下させるレバーが主流になったので、子どもは使いかたが分かるかな、などと思いながら使わせてもらおうとしたのだが…
大人なのに分からない点があって、使うのをちょっとためらってしまった。
昔ながらの蛇口ではあるのだけど

何か違う?

ここが違う
ハンドル天面中央の丸い部分。ハンドルを固定する「水栓ハンドルビス」と呼ばれる部品が引っかかった。
「色ビス」と通称されるそうで、その名の通り色が付いてる。無着色のものもあるが(色が取れたのかもしれないけど)、青や水色が一般的。
ほかに赤いものも見たことがあるが、それは給湯につながった蛇口。混合水栓が普及して、水と湯が分かれた蛇口も見なくなったな。

ところがこの公園のビスは青でも赤でもなく、オレンジ色というか山吹色というか黄色。
ただの水ではない水が出るのでは? と引っかかったのだった。ひねったら透明の水が出たし、飲むのではなく、手洗いだからあまり問題ないだろうと、使ったけれど。

考えられるのは、
・下水処理水を再利用した“中水道”とか、未検査の井戸水とか、飲用不適の水が出る?
→下水処理場から遠く、井戸も見当たらない公園なので、違いそう。それ以前に、公共の場所で飲めない水が出るなら、もっと大々的に注意喚起するはず。
・オレンジジュース(ポンジュース)が出る
→サラサラした透明な液体が出たから違う。ここは愛媛県じゃないし、不作でオレンジが高騰しているし。
ちなみに、ポンジュースが出る蛇口、讃岐うどんのだしが出る蛇口をネットで画像検索した限りでは、ハンドルビスはどれも青だった。青森のリンゴジュースが出る蛇口は、色が分かる画像なし。京都府宇治市の小学校では、熱いお茶が出る蛇口が普通にあるそうで、それは(熱いからなのでしょう)赤のようだ。


ネットで調べた。工場内など限られた場面では、飲用不適の水の蛇口に、黄色いビスを使うことはあるようだ。
「モノタロウ」に答えがあった。

「凍結防止水栓」ということらしい。

寒冷地では、冬に水道管が凍結して最悪破裂してしまう。対策として、水を少量出しっぱなしにするか、管を保温・加温するか、管の水を抜いて(水抜き)使用停止するかになる。
一般的には水抜き。電動で水抜きできるシステムもあるが、その設備投資ができなければ、手動で水抜き操作をするしかないと思っていた。

恥ずかしながら知らなかったもう1つの水抜き方法が、凍結防止水栓。
形状記憶合金によるサーモエレメント(でいいのかな?)が入っていて、一定以下の温度になると、電源不要で自動的に管内に残っている水を排出し、水抜きを行うもの。
実は、蛇口を見た第一印象で、ビスの色以外にも気になった点があった。

「スピンドル」と呼ぶのだろうか、蛇口本体とハンドルの間の縦長の管の部品が長い。すなわち、一般的な蛇口よりも本体とハンドルの間隔が長い(高い)。モノタロウで売っている凍結防止水栓も、同じ作り。この部分に仕掛けが入っている(蛇口本体は凍結防止でないものと共通らしい)。

これまでの思いこみでは、秋田市の公園では、凍結防止のため、冬というか晩秋から初春は、何か月も水が使えなかった。手動で水を抜いたままにしているのだと思っていた。
凍結防止水栓がある公園では、そうではなく、冬でも暖かい時は水が使えるのだろうか。
だとすれば、費用もさほどかかり増しにはなっていないだろうし、寒冷地の制約がある中、可能な限り、いつでも誰でも水が使える場所である公園にふさわしい装備であり、ありがたい。

秋田市の新しい水飲み場になった街区公園をいくつか確認したところ、近年更新された手洗い蛇口は、どれも凍結防止水栓だった。2011年辺り以前に更新されたところでは、青だったけれど。
保戸野八丁街区公園の水飲み側は青。構造上、凍結防止にできないのか
僕と同じように、使おうとして戸惑う利用者はいるのではないだろうか。ネット上では、松本城にあるらしい、黄色いビスの蛇口を、飲用不適ではないかと不安がる声があった。
秋田市でも説明がない。現地に表示するなり、ホームページで告知するなりはできると思う。

【24日追記】そもそも、凍結防止水栓=黄色は誰が決めたのだろう。JIS規格などではなさそうだし、青=水、赤=湯と比べて直感的でなく、この点も上手ではないと思う。水道業界としても、告知したほうがいいのでは。
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