広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

行き先表示の変化'24.10

2024-11-18 21:05:29 | 秋田のいろいろ
秋田中央交通の秋田市内の一般路線バスでは、毎年10月のダイヤ改正時に、車両の行き先表示の内容を改めることがある。経路変更などはないのに表示する経由地を入れ替えてみたり、経由地・行き先は同じで文字の配置だけ変えてみたり、そもそも変えることに意味があるのか疑問だったり、試行錯誤ならまだしも気まぐれに思えてしまうこともあった。大雑把だった昔に比べれば、特に初めて乗るような客にとっては、親切ではあるのだろうけれど。
2024年10月のダイヤ改正でも、いくつか変化があった。
※現在の行き先表示は、バスの進行に合わせて、途中で表示が順次変わっていきます。この記事で取り上げるのは、下り始発である秋田駅西口/秋田駅東口時点での、車両正面(と一部後部)の表示です。

牛島経由御野場団地線。
牛島旧道経由各路線の下りは、古くから「牛島」と表示されていた。ところが、2022年改正時の変更において、「牛島東五丁目」と途中バス停名を表示するようになった(牛島小学校経由日赤病院線は除く)。
ピンポイントで明示するとともに、同改正において、東五丁目は通らない城南中学校経由日赤病院線の下りがなくなって、牛島旧道経由下りは全便が東五丁目を通ることになったことも、変更の理由だろうか。

御野場団地行きでは、2022年9月までは、1行で「牛島・御野場団地」と表示。
(再掲)
2022年10月からは、
(再掲)
「牛島東五丁目・(改行)御野場団地」と上は左寄せ、下は右寄せで、同じサイズの文字2行という、珍しい配置となった。見慣れないものの、見やすくて悪くないと思っていた。

それが2024年10月からは、
縦方向に筋状のLED欠けが多い297号車
文字配置が変更。

「牛島東五丁目・」を文字幅をやや圧縮した縦長で、上下方向に対して中央に配置。
続く「御野場団地」は、それより小さい、ほぼ正方形の文字で「御野場(改行)団 地」。1つの終点バス停名を上下2行に分けるという、今まで以上に珍妙な表示。

ただし、昔にさかのぼれば、2行分割表示はあった。秋田市交通局(秋田市営バス)のフイルム印字の方向幕では、「卸売市場」「城南中学校」「牛島小学校」など、途中経由地を青い文字で、枠の左側に表示するものがあった。
再掲)卸売市場経由神田線のイメージ

後部の小型表示器でも、
(再掲)2022年10月

現在
前部と同様に変更。

これでは、行き先である御野場団地よりも、牛島東五丁目が目立ってしまうのでは。牛島東五丁目も重要ではあるが、御野場団地も重要な情報。大昔の方向幕のように「団地」なしの「御野場」にすれば文字が大きくできるはずだが、それだと「御所野」と誤読されてしまうのをおそれているのか。

考えてみれば、この秋から牛島旧道経由は、御野場団地線のほかは仁井田御所野線と二ツ屋福島線、計3路線だけになった。仁井田御所野線は、今改正で車庫発着から駅西口発着に短縮されたので、その部分は変更されたはずだが、大きくは変わっていないかな(未確認【20日追記】上段に小文字で「牛島東五丁目・ニュータウン御野場」、下に小さめの大文字で「イオンモール秋田」)。
二ツ屋線は変更なし。
(再掲)2022年変更直後
「牛島東五丁目・福島下丁」を1行で、縦長文字で表示。なお、後部は2行表示。
今回の御野場団地線の変更は、見た目をこちらに近付けたのだろうか。だとしても、そうする必要があったのか。「丁目」を小さい文字にして上下に配置するとか、改善の余地があるのでは。

ところで、御野場団地線には、平日2本だけになってしまったが、卸センター入口・国道13号経由、いわゆる柳原経由もある。その下りの表示は、
上段小文字「イオン秋田中央店」、小さめの大文字「南高校・御野場団地」
こちらは以前と変わっていないようだ。牛島旧道経由と統一感がない。「南高校・御野場団地」は、縦長にするなどして、もっと大きくできそうですが。



秋田駅東口発の下り広面御所野線。
2013年春時点では、
(再掲)小さくて見えないですが
上段小文字「日赤病院・イオンモール」、小さめの大文字「中央シルバーエリア」。

2022年9月では、
小文字「日赤病院・イオン御所野・イオンモール」、小さめの大文字「中央シルバーエリア」。
2022年10月以降、どうだったのか覚えていない。「イオンモール秋田」を下に移動して大きくして、同時期の御野場団地線のように、2行の上左寄せ・下右寄せだったっけ???

現在は、
上段小文字「日赤病院・イオン御所野店」、大文字「イオンモール秋田・中央シルバーエリア」
「イオンモール秋田」が御野場団地と同様に2行になった。「ン」がちょっと「ソ」っぽく、「イオンモール」より「秋田」のほうが大きい。
秋田市から他のイオンモールへ行くバスは、まずあり得ないのだから、正式名称にこだわらず「イオンモール」だけでいいと思うのだが。何度も文句を付けてしまいますが、「秋田厚生医療センター」も同様に、面積を消費して、ほかの経由地を追い出してしまった。一方で、「日赤病院」「大学病院」「市立病院」「南高校」「商業」「新屋県住」などは、通称や略称で表示していては、整合性・一貫性・統一感がない。
それに「イオン御所野店」は、2016年から「イオンスタイル御所野(店が付かない)」になっている。これはバス停名から改称しないといけない。


最後に、10月以降、見かけなくなった表示(コマ)がある。
(再掲)「回送中」
こまごまとした変更があった2020年10月に出現したコマで、秋田駅周辺で回送・待機するバスでよく見かけた。
一方、営業所~起終点などを回送する時には、「中」がない従来通りの「回送(Out of Serviceを追加)」で回送することが多かったと思う。10月以降は、どちらも「回送」になった気がする。

「回送」と「回送中」の違いは、表示を出す方法の違いだったようだ。
行き先表示の各コマは、車内放送と連動して設定することもできるようだが、コマごとに定められた数桁の番号を設定器に入力して表示を出す。「牛島東五丁目・御野場団地」は何番、「回送」は何番というふうに。
それを設定するテンキーの周りに、「回送」専用ボタンがある。数字入力なしにダイレクトに回送表示を出せるもので、2020年の変更時に、これを押した時は「回送中」を表示するようにしたらしい。

秋田駅周辺で「回送中」をよく見かけたのは、営業運行の合間の待機時間の前後に、次に入る路線の行き先表示を出したまま乗り場を周回すると、待っている客を戸惑わせてしまうのを防ぐため、一時的に次の行き先表示を消す意図で【19日追記・かつワンタッチで容易に回送を示す/消すことが可能なので】使うことがあるように見受けられた。
ただ、ネットで全国のバス事業者の例などを調べると、それは正しい使い分けとは限らない感じがした。
緑ナンバーのバスの回送には、2種類ある。1つはここで取り上げている、営業運行の合間の非営業の移動。もう1つは、緑ナンバーかどうかに関わらない、車両整備のための移動。
後者は、2種免許でなくても運転できるので、制服を着た運転士でない、バス事業者の整備部門やカーディーラーの人が運転することがあるし、表示設定器のテンキーを扱う権限もないかもしれない。そんな時にダイレクトボタンを使うことがあるのではないだろうか。
また、そのような回送であることを明示するために、大阪シティバス、高槻市交通部、京都京阪バスでは「整備回送」というコマがある。もしかしたらダイレクトボタンに、整備回送を割り当てているのかもしれない。

2020年の中央交通でも、この辺りを意識して、回送と回送中を分けた可能性がありそう。だけど、「中」の有無でその違いを分かれというのは、少なくとも素人には無理。そして、実際はそれが違う意図で使われることが多かったのかも。
4年経って、無意味だと気付いて、再び「回送」に統一したのだろうか。完全な憶測ですが。
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秋田いすゞのクロネコ

2024-11-07 23:05:01 | 秋田のいろいろ
秋田市大町二丁目の秋田ニューシティ跡地の半分に、2024年始に「秋田いすゞ自動車 中古車センター」ができた。
中古らしきトラックが置かれるようになり、7月には「美人を育てる秋田米」のJAのトラックがあった。

11月3日。
「THE ALFEE 50th Anniversary 秋の祭典」
これも中古車? と思いかけたが、よく見れば、秋田いすゞの敷地の北隣・大町イベント広場側に置かれている。
あきた芸術劇場ミルハスで4日に開催されたライブツアーのトラックが、中古車のすぐ隣に駐車していたのだった。ここはミルハスの催しの関係車両駐車場として使われることがある。
首都圏周辺のナンバープレートのトラック5台で、三菱ふそう4台、日野1台で、いすゞはなし。
右から5台がTHE ALFEEツアー
上の写真左前(いすゞ敷地内)に、小さめのいすゞのトラックがいる。「小麦粉は日清製粉」と書かれた、太平商事株式会社のもの。緑のナンバープレートが付いていて、そんなに古くは見えないが、2006年~2023年の前モデルのエルフ。

さかのぼって9月下旬。
ナンバープレートなし。右はいすゞギガ
左の大きいのはボルボ製。株式会社秋田エスエス商運のもので、同社ホームページによれば、2023年7月時点でボルボ車を2台保有している。
秋田いすゞ中古車センターでは、いすゞ以外も取り扱うようだ。

平ボディと呼ばれるタイプの2台。白ナンバー付き
荷台に「ELF」ロゴがあり、ちょっとした模様もある。いすゞのホームページにも同じ柄のバンの写真が少しあり、標準塗装というかサンプル塗装みたいなものか。
そしてこの2台は、2023年モデルチェンジの現行車種のようだ。新車もここに置くことがあるのか?

手前左2台は中古?
奥右側に並ぶのは、クロネコヤマトのパネルバン。新車っぽく、ナンバープレートがないが、フロントガラス右下にアルファベットと4桁の数字からなる社番が記されている。9月中旬時点で、3台×2列。
周りの他のトラックたちがいなくなる中、放置されたような状態だったが、その後、
その前にさらに3台追加
10月に入ると、ナンバープレートが付いた。10月20日頃にはいなくなり、納車されたようだ。

と思った矢先、10月末。
また来た!
生活に欠かせない存在となった宅急便。秋田県内に何百台と集配トラックがあるのだろうけれど、秋田いすゞのいいお得意様だ。

ところで、イメージするクロネコヤマトの宅急便のトラックといえば、緑とクリーム色。
今回の新車は真っ白で、「宅急便」表記もない。クロネコのデザインも若干変更されていて、これがこれから(2021年4月から変更)の集配車のようだ。
今は新旧が混在していて、ニューシティ跡地周辺は旧デザイン、旭川対岸は新デザイン(ナンバープレートからして10月以前に納車済み)の車で集配している。また、エリアごとの偏りもありそうだが、秋田市街地で見る旧デザイン車は、いすゞより日野製やトヨタ製をよく見るような気がする。


次はどんなトラックが(バスは?)置かれるか。
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ハピドラ閉店と開店

2024-10-26 22:18:23 | 秋田のいろいろ
青森市に本社がある丸大サクラヰ薬局が運営する、ウエルシアグループのドラッグストア「ハッピー・ドラッグ(略称・ハピドラ)」。
秋田県内のウエルシア系店舗は、すべてハピドラ。秋田市には、2018年7月12日に秋田泉北店、2018年12月6日に秋田新屋店、2022年4月28日に秋田保戸野店が開店済み。
新国道「八橋大畑」交差点から東に入った、泉コミセン・泉中学校南側の狭い市道に面する、秋田泉北店
秋田市1号店である泉北店が、2024年10月29日19時で閉店する。
閉店と完全売り尽くしセールの告知
23日から、食品以外20%OFF(薬も対象、カウンセリング化粧品は対象外)、食品30%OFF(酒は対象外)の完全売り尽くしセールを実施中。

25日時点で、食品はほぼなくなって、歯みがきとかティッシュとか日用品は限られた品が残っているような状態。パンや乳製品など日配品の入荷は終了していた。
閉店後の連絡先は保戸野店。従業員は、以前から泉北店と保戸野店を掛け持ちしている人もいたようだ。


6年ちょっとで閉店してしまう理由は、知る由もない。
そんなに客がいないという感じはなかったが、保戸野店のほうが、近所の高齢者の来店が多くてにぎわっているように見えなくもない(店舗周辺住民の年齢構成の違いかもしれないけれど、保戸野店は向かいにツルハドラッグがありながら健闘しているのでは)。
気になったのは、市内の後発2店と比べると、泉北店は店内が手狭だったこと。また、調剤薬局のスペースも用意されていたが、使われることがなかった(保戸野店では調剤も営業中【11月20日訂正・保戸野店の調剤は2024年10月25日で終了】)。
新国道に近いとはいえ、広い道路から存在がほぼ分からなかったのも良くなかったか。近くの新国道沿いに、2018年2月28日に「サンドラッグ八橋大畑店」、2020年9月18日に同じく青森の紅屋商事運営の「(スーパードラッグ)メガ 新国道店」ができたので、それらに負けてしまったこともありそう。

そして、泉北店の閉店は、ある意味では「移転」なのだった。
「ご挨拶」
11月下旬オープン 秋田土崎東店
直線で1.3キロの保戸野店はともかく、土崎東店は3キロも離れているけれど。

ハッピー・ドラッグ秋田土崎東店は、土崎港東三丁目。
JR東日本秋田総合車両センター(旧・土崎工場)の向かい、JR社宅(JRアパート)付近。おそらくJR東日本の用地で、駐車場、公園風のスペース、「将軍野寮」とかいう建物があった場所にできるようだ。【28日コメントいただき追記・改めてストリートビューを見ると、「2」と記された大きな5階建てのJRアパートが、少なくとも1棟解体されている。】
その土地の隣には、眼科医院・薬局をはさんで、2012年まで秋田生鮮市場土崎店だった「生鮮いちばん! 土崎店」がある。

ということは、秋田生鮮市場保戸野店の隣のJR用地にハッピー・ドラッグ秋田保戸野店ができたのと、同じパターンのようだ。
青森などで同様の事例があるのかは知らない(青森市以東では支社が違うし)けれど、JR東日本秋田支社としては土地を有効活用したくて、保戸野店が上手くいったので、土崎でもハピドラに入ってもらったのかな。

秋田市の北と中央と南(市の区割りでは西部)に、1つずつハピドラが存在することになる。泉北店の建物や土地はどうなるか。
【11月18日追記】秋田土崎東店は11月20日・水曜日オープンとのテレビCMが放映された。
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秋田のキプロス 解体と由来

2024-10-17 19:59:15 | 秋田のいろいろ
秋田市に「キプロス」を名乗る建物が2つ存在することを、2019年に取り上げた。
川反(大町通り・赤れんが館通り)、大町四丁目の飲食店テナントビル「キプロスビル」と、広面字樋口のアパート「キプロス樋口」。
秋田とキプロスのつながりは思い付かないし、由来を想像できない。所有者が同じなのかもと考えたりしていた。

キプロスビルのほうは、2019年時点で3階建てのうち2階が空いていた。その後、新型コロナウイルス感染症の影響もあったのだろうか、1階と3階の店もやめてしまって、空きビルになった。
Googleマップストリートビューで見ると2020年10月から2022年10月の間に、外壁の黒い装飾が取り払われ、かつてと同じ白い外観になって、2024年5月時点では「テナント募集」となっていた。

しかし、今は、
囲われた
「建築物等の解体等の作業に関するお知らせ」が掲出されているので、解体されるのだろう。工事期間は9月1日~12月31日。

キプロスビルがなくなってしまう。謎を残して。

と思いきや、謎が解けたかも?!

黄色い背景の発注者名に注目。ビルの所有者名ということだと思う。
「株式会社木村プロパン」
聞いたことがあるようなないような、秋田市河辺にある企業。

木村プロパン、キムラプロパン、略して「キプロ」。それにどこからか「ス」を持ってきて、「キプロス」なのでは???

以前の記事に、秋田市寺内にある「タプロス株式会社」が、キプロスと響きが似ているのを思い出して追記した。同社はプロパンガスを含む燃料・住宅設備等を扱う企業で、1992年から現社名。旧社名の「太平プロパン」などから作ったと、公式ホームページで説明がある。「ス」はServiceとSafetyとのこと。
タプロスとキプロスにつながりがあるのかは知らないが、同業だし、我ながらいい線いってた。


解体後の跡地はどうなるのか。NEWキプロスビルとか、キプロスパーキング(「キプロスビル月極駐車場」は隣接地にある)なんかができたりして。
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10月の50周年・29年目・29周年

2024-10-13 23:13:33 | 秋田のいろいろ
イオングループの「iAeon(アイイオン)」アプリというのがある。ポイント付与、クーポン、バーコード決済、電子レシート等、1つのアプリでいろいろできるのは好ましいが、動作のもたつきや細かな使い勝手では難が少なくないのだけど。
2024年10月初め、それに「あ!イオン50周年記念セール」として、10月4日から14日までの好きな1日に限り何度でも、秋田県内のイオン東北株式会社運営のスーパーマーケットで、食料品も含めて5%オフになるクーポンが配信された。「あ!イオンが あきた に きた」のフレーズもある。青森県など秋田県外向けには、同種のクーポンはなさそう。

iAeonと秋田を掛けた名称のような感じだけど、どうしてこのタイミングで秋田だけ?
「50周年」といえば、イオン(ジャスコ株式会社)が株式上場50周年として、ちょっと前(※)にセールをやっていた。その第2段か? ※9月6日から10日実施。
なんだか分からないけれど調べもせず、使いそこねないうちに、ありがたく使わせてもらった。


そして、10月11日、総合スーパーのイオン・イオンスタイルと、マックスバリュ(食品スーパー級のイオンスタイルはこちらに含む)の折込チラシ。
イオン土崎港店のチラシ。マックスバリュ系では別チラシだが、セール名称は同じ
3連休をはさんで14日まで「あ!イオン50周年記念セール」を開催。
特売商品のほか、ポイント15倍付与などを実施。15倍の還元の分なのか、特売はそれほど安くないかな。

イオン東北以外が運営する、イオンスーパーセンター(2025年にイオン東北と統合予定)、ホームセンターサンデー、秋田オーパ等でも、セールを実施するらしい。一方、イオンと関係があっても、ツルハドラッグやウエルシア傘下のハッピー・ドラッグでは、特になし。

チラシには、秋田、50周年の理由が明記されていた。
句読点のない文章
「1974年イオンが秋田にジャスコ1号店をオープンして50年」
秋田駅前(西口)の、現在の秋田オーパのビル(過去の記事)に、ジャスコ秋田店ができてから50年なのだった。

10月11日付 秋田魁新報7面には、全面広告も出た。当時の魁の紙面も抜粋して、50年を振り返る。



最初は「1974年5月」「旧なかよしビルに『ジャスコ秋田店』がオープン。」。
現・オーパの建物は、当初は地元企業「なかよし」が所有するビルで、ジャスコ秋田店がテナントとして入っていた。Wikipediaによれば「正式名称:なかよしターミナルビル」だったとのこと。その地下食品売り場はジャスコ直営ではなく、なかよしが運営する「なかよし」というスーパーであった(イトーヨーカドー秋田店や長崎屋秋田店の食品売り場も、昔はなかよしだった)。
2007年に、なかよしビルは(イオンへ?)売却され、その後、なかよしは倒産した。
広告に、グループ企業ではなく、現存しない「なかよし」の名が出たのには、ちょっとびっくり。例えば「つるまい」など吸収した地元企業の名は出ていないのに。

というか、ジャスコ秋田店開店は「1974年5月(31日だったようだ)」。
じゃあなんで、10月の今、セールをやるの?


ところで、10月11日のチラシは、(少なくとも秋田市内のイオングループスーパーのうち)イオン秋田中央店だけは、違う内容。

50周年の告知は控えめにして、12日から15日開催で「イオン秋田中央店 大開店祭/Opening Anniversary」。50周年とは別に、イオン秋田中央店だけで使える5%引きクーポンも配信された。
13日午後に行ってみたけれど、普段の休日程度でさほど客は多くなかった。マルちゃん「激めん ワンタンメン」と「焼そばバゴォーン」が、13日限定・1人各2点限り、税込み105円と、現状では激安だったが、大量に仕入れていたのか、充分に在庫があった。
チラシには、小さな文字で店長の「ごあいさつ」が掲載。

「この度イオン秋田中央店は、オープンから29年目を迎えることとなりました。」「29周年大開店祭を開催致します」。
ここ以外には、「29年」の言い回しはないようだが、「29年目」と「29周年」が混在しているのが、言葉としておかしい。
周年と年目では1年のズレが生じる。開店して丸n年を迎えた時点から、n+1年目に入るのだから、例えば2023年10月開店だとすれば、2024年10月で「1周年」で「2年目」に入る。

ということは、イオン秋田中央店は1995年10月(29周年の場合)もしくは1996年10月(29年目の場合)にオープンした、と受け取られる言い回しだろう。
実際はそうではない。以前記事にしたように、この店は株式会社マイカルの「秋田サティ」として、1995年4月28日に開店している。
その後、マイカルの経営悪化に伴いイオングループとなり、2011年3月に全国一斉に「サティ」の店舗ブランドが「イオン」へ転換して、イオン秋田中央店となった。

したがって、「29年」というのは、サティ時代からの通算と思われるが、それならば、正しくは2024年10月時点では29周年を経過して、30年目である。そして何より、4月開店なのに「この度」=10月とする根拠が分からない。
実は、10月のセールは今年始まったものではない(年目のズレは不明)。
2017年頃までは、毎年4月(大型連休の関係か、やや前倒し)に開店何周年記念セールをやっていたのだが、それ以降、ここ5年ほどは、秋にやるようになっていて、気になっていた。


イオン秋田進出50年、イオン秋田中央店29年どちらも、“サバを読んでいる”ことになるし、“恣意的”なセール期間設定とも言える。
しかし、お店以外でも、企業や学校などの創立記念行事が、必ずしも創立日に挙行されるとは限らない。例えば、学校の創立記念式典は秋開催が多い気がする。
イオンとしては、4~5月はゴールデンウイークがあるし、お盆、ブラックフライデー、年末年始などのセールとも重ならず、気候が良くて3連休がある、10月の今、セールをやりたいということなのかも。

さて、来年2025年4月28日には、イオン秋田中央店が開店30年となる。節目といえる年だろう。
その時もスルーして秋まで持ち越すのだろうか。目くじらを立てることではないが、本当の記念日のはずなのに、いつも通りの店内というのは、なんだか切ない。

【16日追記・イオン土崎港店45周年 大開店祭も開催】翌週・10月18日から20日には、イオン土崎港店で大開店祭/Opening Anniversaryを開催。同店は1979年12月15日開店なので、こちらは前倒し。やはり10月にセールをしたいのか。
ただ、秋田中央店と共通性のあるデザインの折込チラシで、店長のごあいさつもあり、「1979年12月の開店以来、今年で45周年を迎えることができました。」の一文。
これならば前倒しであることは分かるし、数えかたも間違っていないので、文句はない。と言いつつ、まだ周年に達していない10月時点で「45周年を迎えることができました」は、ちょっと早いかも。クーポン配信はなし。

【23日追記・イオンスタイル御所野31周年 大開店祭も開催】さらに翌週・10月24日から27日には、イオンスタイル御所野で以下同文。1993年9月10日開店なので、こちらは1月強遅れ。
チラシの店長ごあいさつは「本年を持ちまして31年を迎えることとなりました。」。クーポン配信あり。
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消された横断歩道

2024-10-10 23:34:22 | 秋田のいろいろ
白線(道路標示)の一部が消えて、まばらになってしまった横断歩道を記事にしていたが、それとは別の話。
秋田市役所の裏手(北)、通称新国道(県道56号)の西の、旧国道と呼ばれる市道。高陽青柳町と山王一丁目の境。
2024年7月。西方向
左のピンク色の建物の位置に、昔はスーパーマーケット「マルダイ」があった。

2024年9月。東方向
いずれも道路の反対側からの撮影で、比較しづらいですが、現在は、
西方向

東方向
9月5日から10月8日の間に、(信号機がない)横断歩道が消えた。
白線が薄れて消えたのではなく、白線を消す工事が行われたもの。横断歩道ありのひし形の白線もなくなった。
白線を削り取ったようだ
この横断歩道の白線は、道路管理者管轄の路側帯の白線と重なって引かれていて(この記事最後の写真参照)、削る時に路側帯もいっしょに削ってしまったので、路側帯が途切れている状態。原状復帰として、引き直すべきでは?
また、電柱に取り付けられた横断歩道の道路標識は、白い紙で隠されている。

横断歩道が1か所、廃止されたことになる。
近隣の横断歩道は、西方向は50メートル、東方向は150メートルほどの地点に、いずれも信号機付きが存在。
というか、交通量と道幅を考慮すれば、車が来ないことを充分確認の上、横断歩道でない箇所で横断しても…といった感じ。地理的に見ても、通学など子どもが横断することはあまりないと思うし(夜の酔っ払いの横断のほうが不安かも)。
南方向。アンテナは国土交通省東北地方整備局 秋田河川国道事務所
それにしても、横断歩道が廃止されるのは、珍しい。
閉校になった学校の前とか、交通事故が発生して危険すぎる横断歩道といった事由で廃止されることはあるみたいだけど、ここはそういうわけではないはず。

理由はバス停だと思う。
5月に記事にしていた(リンク先後半)ように、横断歩道と重なる位置に、将軍野線下り「高陽青柳町」バス停があった。
国土交通省は、横断歩道や交差点と重なる位置にあるバス停を、「危険なバス停」として調査し、3段階にランク付けしていた。横断歩道と重なる市営バス時代からの位置では、もっとも危ない「Aランク」に該当。
2023年6月以降から今年5月の間に、同じ交差点の横断歩道がない側(上の写真の駐車場の看板の所)へ、バス停が移設された。それでも、「バスがバス停留所に停車した際に横断歩道の前後5mの範囲にその車体がかかる」はずなので、Bランクになっただけかと思われた。

そして今回、バス停位置はそのまま、横断歩道を廃止することで、安全を確保した。ということではないだろうか。
ただ、横断歩道がなくなっても、ここが交差点なのは変わらない。「バス停留所に停車した際に交差点の前後5mの範囲にその車体がかかる」ことになり、それではCランクになっただけではないだろうか。
まあ、安全なはずの横断歩道で事故が起きる可能性は、なくなったことにはなる。バス会社が横断歩道を廃止しろとは言えないだろうから、警察の発案なのだろうか。廃止しても大きな影響はないという判断だと思われ、それは同意するけれど、コロンブスの卵的というか、斬新な発想。

そして、泉のように白線の引き直しも充分にできていない横断歩道がある一方、費用をかけてまで白線を消すというのは、ちょっともったいない気がしなくもない。
2024年7月
道路横断、バス降車後の歩行、そして運転時の歩行者保護には気を付けましょう。
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バス便数の変化@秋田市

2024-10-06 22:31:54 | 秋田のいろいろ
秋田市内の秋田中央交通の路線バスのダイヤ改正が、2024年も10月1日に実施された(概要をまとめた記事)。
秋田市に限らず、多くの地方の路線バスはこの数十年、人口と利用者の減少の中で、廃止や減便の傾向にあった。さらにこの5年ほどは、新型コロナウイルス感染症による利用の大幅減少、その後の旅行需要回復と、物流・運輸ドライバーの法改正にともなう2024年問題によるバスドライバーの確保困難があって、大都市圏も含めて、さらにその傾向が強まっている。
地域によっては、バス事業者自身やマスコミが、どの程度減便されたか公表・報道してくれるところもあるが、秋田ではどちらもやらない。実際の数や割合を示すことで、現状の厳しさを、一般人にも広く認識させることになると思うのだが。
当ブログでも、2021年のダイヤ改正後に、新旧ダイヤの本数を比較する記事をアップしており、その翌年以降の改正時でも同様に…などとどこかに記したものの、面倒でやらないでしまっていた。
このほど、重い腰を上げ、2019年から今回・2024年まで6回分を比較してみた。

ここで訂正。その2021年当時の記事において、平日と土日祝日ダイヤの間で、本数を10本程度を取り違えて数えていたことが判明しました。今回の記事で示す本数が、(おそらく)正当(に近いはず)です。

集計について。
・方面別などに細かく集計したいところですが、大変なので、[秋田駅西口と秋田駅東口を発車・到着する便数の合計]のみを、平日/土日祝日別に、独自に計数しています。
・計数方法の都合により、秋田駅西口~秋田駅東口で運行する赤沼線や、車庫~秋田駅西口~各方面と運行する秋田駅西口“経由”の系統(2023年9月で全廃)については、1本の運行で2回(赤沼線・車庫~西口~東口では3回)重複カウントしていることになります。
・その他の点においても、実際の本数とは一致しないと思います。

・以下「20xx年(の改正)」と記すのは、「20xx年10月1日改正」を指すこととします。また、土日祝日ダイヤを「土日」とします。
・2023年のダイヤも、2023年10月1日時点での便数。2023年11月20に実施された、五城目線の減便は反映していません。

念のため申し添えると、
・秋田駅を通らない路線・系統は計数外ですが、その本数はきわめて少ないです。
・秋田中央交通直営の一般路線バスのみを対象としているので、羽後交通 急行本荘・秋田線、高速バス、郊外部の廃止代替「秋田市マイタウン・バス」、秋田市中心市街地循環バス「ぐるる」は計数外です。【12日補足・マイタウンバスは秋田駅への乗り入れはないので、その点でも対象外でした。】
・2019年以降を対象としたのは、手近に資料があった手っ取り早さと、作業の手間のせいもありますが、新型コロナ前(2019年改正)の便数と比較したかったこともあります。


総本数の推移。

コロナ2年目・2021年10月から減少が大きい。
2024年改正は、秋田市地域公共交通協議会における中央交通側と思われる発言では「総運行本数は市の交通局と合併してから初めて増加に転じる予定である。」との触れこみだった。計数の誤差があるに違いないが、平日+19本、土日±0(土日はこちらの数えかたのせいでしょう)。増加はウソではないが、それほどもない(が予想の範囲内)。

2019年と2024年を比較すると、平日1115→814(-301、-27.0%)、土日755→460(-295、-39.1%)。


各改正において、直近と比べてどの程度減ったか。

2021年から2023年は毎回、平日でも1割以上ずつ減っていた。それを踏まれえれば、2024年はよくぞ2%も増やせたとするべきか。

ちなみに、秋田県外の2024年春改正での減便率の例を挙げておく。
・千葉県による県内全事業者への調査
2023年10月 約3万1900便 → 2024年4月 約3万便 1900便、6%減
・横浜市交通局(横浜市営バス)
約9000便のうち367便を減便、約4%減
・弘南バス
平日(約1000本運行※)・土日祝日(本数不明)とも約100便減便、1割ほど減
※青森市の一部などにも路線を持つため、中央交通よりも路線網があって、便数も多いようだ。

2024年改正のちょっとした記録など、いずれまた。
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門型標識撤去

2024-10-03 22:34:56 | 秋田のいろいろ
秋田市茨島(ばらじま)二丁目と三丁目の境、秋田県道56号。
茨島交差点方向を背に、南・秋田大橋方向
この風景の中にあったものが、2024年9月17日から24日の間に消えた。

北方向。現在
↑新屋線のバスは、小田急中古・1996年製の三菱ふそうエアロミディ。まとまって移籍した(2009年頃とのこと)が、しぶとく残る最後の1台か。
7月下旬
茨島交差点から370メートル、秋田大橋北詰から1キロほどの地点にあった、道路両端から道路上空をまたいで設置されていた、ゲート型の標識柱が撤去された。
このような道路標識の設置方法は、国土交通省「道路標識設置基準」では「門型式」とされている。国交省の他の資料では「オーバーヘッド式」と併記。その他、国交省や秋田県を含む地方自治体、高速道路会社などのサイトでは「門型標識」と称することも多い。

設置されていた道路標識は、
南面
自転車及び歩行者専用=自転車歩道通行可(柱に設置)、バス優先、50km/h制限、中央線
北面
自転車歩道通行可(柱に設置)、50km/h制限、中央線
標識は、いずれも秋田県公安委員会(秋田県警察本部)管轄。ゲート自体も、道路管理者ではなく警察の管理だったようで、今回の撤去工事は、県警から発注されていた【4日補足・工事名称は「門型大型標識撤去工事」】。

あまり存在意義がないし、サビも生じている。老朽化による安全確保と維持管理削減のため、撤去したのだろう。
一方で、県道28号の手形のリバーシブルレーン(中央線変移システム。1991年4月5日~2010年7月28日)用だった門型標識は、一部は撤去されたものの、今も残るものがある(片方は信号柱として使用片方はほぼ無用)。管轄の違い(こちらは道路管理者も関わるかも?)か、撤去するにも費用はかかるからか。今回の撤去は約500万円。


茨島の門型標識は、手形よりも古い。ここが建設省管轄の国道7号だった頃からあるはず(県移管は2004年)。
構造も異なる。2本のパイプからなる脚が上方で接し、その上で再び分かれるX形。
西方向
西側の民地は、工場のブロック塀。歩道端と塀の間の、草が茂る土から脚が生えていた。
東方向
東側は事業所があって、その門と若干かぶっていた。しかも、見た感じ、民地側を侵略しているように見えなくもなかった。

そして、上の写真の通り、撤去の少し前(遅くとも7月下旬、5月時点ではまだ)に、脚の周りが掘り起こされて、土のうが押しこめられていた。


東側は門の開閉に支障があったのでは【10日補足・裏側にも道路と出入口があるようで、県道側は使っていなかったのかも】

設置時期のヒントかもしれない情報。
南向きの、色あせた自転車及び歩行者専用の裏面。当時は、裏面に納入時期などを直接印字することがあったようで、
「昭和54年12月」
45年前、1979年末。ちなみに、今回の撤去工事を請け負ったのも、この業者だった。

撤去された茨島歩道橋(関連記事)から、廃止(実質経路変更)された卸町経由新屋線を写した写真に、門型標識が写りこんでいた。
(再掲)あまり目立たないようにも見えるけれど
一直線で単調な道路のアクセントではあった。なくなったら殺風景。


【11月6日追記】11月6日に、西側の歩道部分で工事が行われていた。脚が生えていた穴を埋めるのだろうか。東側はそのまま。
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JR秋田支社長のお茶

2024-09-29 23:07:02 | 秋田のいろいろ
JR貨物を発端に、鉄道各社の検査不正が明らかになっている。自動車業界などでもそうで、今まで明るみに出なかっただけなのかもしれない。
2024年9月19日には、315km/hで併結走行中の東北新幹線E5系「はやぶさ」とE6系「こまち」の連結が外れるという、前代未聞の事象が発生した。報道では「JR東日本では初めて」などと控えめだが、少なくとも新幹線では日本初だろう(連結して走る新幹線はJR東日本しかないし)。
日本の鉄道車両は、連結が外れると直ちに停車する仕組みになるのは知っていたが、JR東日本の連結する新幹線では、前方の編成(今回ははやぶさ)は弱く、後方の編成(同こまち)では強くブレーキが作動し、追突を避ける仕組み(※)になっているというのは、知らなかった。今回はそれが正常に作動して、300メートルの間隔をおいて停車でき、大事故には至らなかった。
※報道では「非常ブレーキ」などとひとくくりの表現だが、9月26日付のJR東日本のニュースリリースでは、前方編成は「非常ブレーキ動作」のみ、後方編成では「非常・緊急ブレーキ動作」としていて、かかるブレーキの種類が異なるようだ。
鉄道において、非常時には、最大(最強)のブレーキをかけるのが原則だと思っていたので、あえて弱くかけるというのも意表を突かれた。
新幹線と在来線では、緊急時のブレーキの種類も異なるようで、よく分からないが、前方編成には運転士が乗っているわけで、状況に応じてブレーキを調節(さらに強くかける)ことができるからかもしれない。そうだとしても素人目には、下り坂などで発生した時は、追突するケースがないとは言えないようにも、思えてしまう。
また、原因が分からないうちに、併結での運転を再開したのには、少々不安になった。
9月26日には調査結果が明らかにされた。E6系の製造段階で発生した金属片が連結器内に残っていて、それによって回路が短絡して、連結が解除されたため。E6系だけ、製造から約10年経って、なんてことがあるとは。


26日には、JR東日本本社で本件の記者会見が行われ、全国ニュースでも、秋田県のローカルニュースでも報道された。
NHK秋田放送局では、それに加えて、同日に行われた、JR東日本秋田支社長の定例記者会見での発言も伝えていた。おわび程度で、あまり内容はなかったけれど。その会見場の風景が本題。
NHK NEWS WEB「東北新幹線 車両の連結部分外れは金属片が原因か」より
秋田駅そばの、秋田支社内が会場かと思われる。長机の中央に支社長が座り、やけに広い間隔をおいて両隣にも人がいる。

そして、映像で確認できる限り、支社長とその右隣の人には、同じペットボトルの緑茶が置かれている。
スポーツ選手なんかの記者会見では、スポンサー企業の商品がこれ見よがしに何本も置かれていることがあるけれど、企業の記者会見では置いていないことが多いような… 今回の本社の記者会見では(社長は出席せず)、何もなかった。しかし、過去のJR東日本の社長会見の写真を検索してみると、置く場合があったから、社長や支社長会見ではそういう通例になっているのでしょう。

今回は、ラベルの向きがテキトーなことから判断して、メーカーから提供されたものなどではなく、秋田支社が用意したであろう、その緑茶のブランドは、
伊藤園「お~いお茶」600ml
シェアは知らないが、日本のペットボトル入り緑茶の代名詞ではある。マイナーな安物を置いたりすれば、東日本旅客鉄道株式会社のメンツにも関わるかもしれないし(だったら湯呑み茶碗なり水差しなりを使えばいいということにもなるけれど)。
あと、600mlだと、机上で良くも悪くも目立つし、量が多すぎると思う。

もっとふさわしい商品があるではないか。
(再掲)「日本の茶事」※2024年2月27日に「朝の茶事」からリニューアル
JR東日本クロスステーションのオリジナル商品「acure」と伊藤園のダブルブランドで、基本的にJR東日本の駅周辺でしか購入できない緑茶「日本の茶事」があるのに。
さらに、同社のコンビニ・NewDaysには、「EKI na CAFE 緑茶」というのもある。こちらは低価格で、販売者は伊藤園。

さらにさらに、忘れてはいけないのがacureの「From AQUA 白神山地の天然水」。秋田県山本郡藤里町で採水され、同町の株式会社藤里開発公社が販売者。
ただし、「From AQUA 谷川連峰の天然水」とエリアを分けているらしいので、首都圏などでは売っていないかもしれない。また、秋田支社管内では、同じ採水地・販売者でFrom AQUAを名乗らない「白神山地の天然水」が売られていたことがあった。

秋田支社長の会見の場に、お~いお茶でなく、こうした商品を置けば、自社グループや地元(藤里町)の宣伝になり、売り上げ、企業イメージ、地域受けの向上につながるのに。しかも、秋田駅に行けばすぐに手に入る(支社内にも自販機があるのでは?)のに。むしろ、お~いお茶を、どういう経緯でどこで買ってきたのか気になる。
何より、上記、過去の本社社長の記者会見の場にあったのは、From AQUAの小さいボトル。しかも、ラベルが正面を向くように置かれていた。【30日補足・つまり本社では、飲み物以外の役割も持たせてボトルを置いているのに対し、秋田支社では「単なる飲み物」としてしか認識せずに置いていることになろう。】
「会見の席上に飲み物を出す」ことだけは本社から支社に通達されていて、「どんな飲み物をどんなふうに出す」かは伝わっていなかったのだろうか。だとしても、JR東日本の社員ならば、思いつかないものだろうか。もうちょっと愛社精神みたいなのがあってもいいのではないでしょうか。
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公園の蛇口@秋田市

2024-09-22 22:56:33 | 秋田のいろいろ
秋田市の街区公園(児童公園)の新しい水飲み場についての続き。
散歩中に手が汚れてしまったので、近くにあった手形新栄町街区公園の水飲み場(の下向き手洗い蛇口)を拝借。
(再掲)ほぼ同一の保戸野千代田町街区公園
手洗いの下向き蛇口は、昔ながらの、手裏剣のようなとがった部分が3つあるハンドルをひねって回して水を出す。昔は商業施設や学校のトイレの蛇口も、家庭の台所や洗面台も、このハンドルが当たり前だった。
今は、公共施設などでも自動水栓や上下させるレバーが主流になったので、子どもは使いかたが分かるかな、などと思いながら使わせてもらおうとしたのだが…
大人なのに分からない点があって、使うのをちょっとためらってしまった。
昔ながらの蛇口ではあるのだけど

何か違う?

ここが違う
ハンドル天面中央の丸い部分。ハンドルを固定する「水栓ハンドルビス」と呼ばれる部品が引っかかった。
「色ビス」と通称されるそうで、その名の通り色が付いてる。無着色のものもあるが(色が取れたのかもしれないけど)、青や水色が一般的。
ほかに赤いものも見たことがあるが、それは給湯につながった蛇口。混合水栓が普及して、水と湯が分かれた蛇口も見なくなったな。

ところがこの公園のビスは青でも赤でもなく、オレンジ色というか山吹色というか黄色。
ただの水ではない水が出るのでは? と引っかかったのだった。ひねったら透明の水が出たし、飲むのではなく、手洗いだからあまり問題ないだろうと、使ったけれど。

考えられるのは、
・下水処理水を再利用した“中水道”とか、未検査の井戸水とか、飲用不適の水が出る?
→下水処理場から遠く、井戸も見当たらない公園なので、違いそう。それ以前に、公共の場所で飲めない水が出るなら、もっと大々的に注意喚起するはず。
・オレンジジュース(ポンジュース)が出る
→サラサラした透明な液体が出たから違う。ここは愛媛県じゃないし、不作でオレンジが高騰しているし。
ちなみに、ポンジュースが出る蛇口、讃岐うどんのだしが出る蛇口をネットで画像検索した限りでは、ハンドルビスはどれも青だった。青森のリンゴジュースが出る蛇口は、色が分かる画像なし。京都府宇治市の小学校では、熱いお茶が出る蛇口が普通にあるそうで、それは(熱いからなのでしょう)赤のようだ。


ネットで調べた。工場内など限られた場面では、飲用不適の水の蛇口に、黄色いビスを使うことはあるようだ。
「モノタロウ」に答えがあった。

「凍結防止水栓」ということらしい。

寒冷地では、冬に水道管が凍結して最悪破裂してしまう。対策として、水を少量出しっぱなしにするか、管を保温・加温するか、管の水を抜いて(水抜き)使用停止するかになる。
一般的には水抜き。電動で水抜きできるシステムもあるが、その設備投資ができなければ、手動で水抜き操作をするしかないと思っていた。

恥ずかしながら知らなかったもう1つの水抜き方法が、凍結防止水栓。
形状記憶合金によるサーモエレメント(でいいのかな?)が入っていて、一定以下の温度になると、電源不要で自動的に管内に残っている水を排出し、水抜きを行うもの。
実は、蛇口を見た第一印象で、ビスの色以外にも気になった点があった。

「スピンドル」と呼ぶのだろうか、蛇口本体とハンドルの間の縦長の管の部品が長い。すなわち、一般的な蛇口よりも本体とハンドルの間隔が長い(高い)。モノタロウで売っている凍結防止水栓も、同じ作り。この部分に仕掛けが入っている(蛇口本体は凍結防止でないものと共通らしい)。

これまでの思いこみでは、秋田市の公園では、凍結防止のため、冬というか晩秋から初春は、何か月も水が使えなかった。手動で水を抜いたままにしているのだと思っていた。
凍結防止水栓がある公園では、そうではなく、冬でも暖かい時は水が使えるのだろうか。
だとすれば、費用もさほどかかり増しにはなっていないだろうし、寒冷地の制約がある中、可能な限り、いつでも誰でも水が使える場所である公園にふさわしい装備であり、ありがたい。

秋田市の新しい水飲み場になった街区公園をいくつか確認したところ、近年更新された手洗い蛇口は、どれも凍結防止水栓だった。2011年辺り以前に更新されたところでは、青だったけれど。
保戸野八丁街区公園の水飲み側は青。構造上、凍結防止にできないのか
僕と同じように、使おうとして戸惑う利用者はいるのではないだろうか。ネット上では、松本城にあるらしい、黄色いビスの蛇口を、飲用不適ではないかと不安がる声があった。
秋田市でも説明がない。現地に表示するなり、ホームページで告知するなりはできると思う。

【24日追記】そもそも、凍結防止水栓=黄色は誰が決めたのだろう。JIS規格などではなさそうだし、青=水、赤=湯と比べて直感的でなく、この点も上手ではないと思う。水道業界としても、告知したほうがいいのでは。
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公園の水飲み場@秋田市

2024-09-15 22:41:11 | 秋田のいろいろ
秋田市の街区公園(児童公園)にある標準・共通のアイテム。
公園の名称を記した標柱は、かつては擬木に毛筆体で記されたものだったが、2013年頃の新設公園からは別仕様に替わっている。新設分のみで、擬木で設置済みのものはそのまま継続。
もう1つ、擬木のアイテムがある。標柱同様、少なくとも1980年代中頃には主流となっていた。
泉上の町街区公園

泉銀の町街区公園


水飲み場である。
“丸太”サイズの太い擬木に、上向きの水飲み用(飲水栓)と、下向きの手洗い・散水用の蛇口が付く。その水飲みの位置は高いので、踏み台として低い丸太が併設される。そして、それらが、木目調の円形の枠に囲まれて設置されるので1セット。
ちなみに、泉上の町街区公園の下向きの蛇口は、吐出口と回すハンドルが2つずつある、奇妙なもの。「双口水栓」などと呼ばれ、片方にホースをつなぎっ放しにして、もう一方を手洗いなどに使えるということのようだ。

鈍くさかった子どもの頃、この踏み台に上がって水を飲むのが、高さと狭さによる足元の不安定で怖かった記憶がある。今思えば、高さをもっと下げることはできなかったのか、あるいはもっと広い面積の踏み台にできなかったのか。それに、写真でも分かるかと思うが、枠の中に土や砂がたまってしまうことも多く、いつもジャリジャリしていた記憶。


そんな擬木の水飲み場は、数を減らしている。
秋田市が段階的に進めている、公園のリニューアル工事(2022年度の例)時に、新しい水飲み場に更新されているため。
2010年度施工 保戸野街区公園(保戸野八丁。戦前の政治家・町田忠治生誕地跡、元市長公舎隣)
グレーの石のような材質の、L字型の水飲み場。
踏み台も枠もないが、擬木時代と機能は変わらない。周りが汚れることもなさそう。国土交通省「都市公園の移動等円滑化整備ガイドライン」に適合し、車椅子でも使える。昔の考えもしくは技術では、こんな物は作れなかったのだろうか。
上の写真のものは、株式会社サカヱ(東京都)というメーカーの製品のようだ。材質は「擬石タマミカゲ(イナダ)」。
2018年度施工 保戸野八丁街区公園(枝垂れ桜がきれい
近年の設置分は、同じメーカーっぽい、ややコンパクトなものに切り替わった。

ところで、上の2公園の水飲み蛇口は、擬木と同じ、昔ながらのタイプ。吐出口は球状で、側面に、水を出したり止めたりする時に回すハンドルが付いている。
ただ、ハンドルの形状は異なり、先に設置されたはずの保戸野街区公園では、大きなレバー状。保戸野八丁街区公園では、手裏剣のようなとがった部分が3つある昔ながらのもの。
その後の設置分では、
2023年度施工 保戸野千代田町街区公園
こちらは保戸野八丁街区公園と、路面のブロックも含めてそっくりだが、水飲み蛇口は違う。
見たことないタイプ
蛇口全体が、鳥が翼を広げたような形状。翼の部分が、というかハンドルと吐出口が一体化していて蛇口全体が、回転する。株式会社水生活製作所(岐阜県)の「パドル3 マウスガード」という製品のようだ。ユニバースデザインをうたっていて、たしかに手裏剣ハンドルよりは容易に回せるものの、なんだか水がバシャバシャ飛び散って、手が濡れやすいような気がした。吐出量の微調整もしにくいかも。保戸野街区公園のような、長いレバータイプのほうが使いやすいのでは。うまく水を出せなくて、下手すれば頭から水をかぶってしまうのは、昔からあるあるではあるけれど。


この新しい水飲み場を使おうとして、戸惑うことがあった。続く
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まばらな横断歩道

2024-09-12 18:52:18 | 秋田のいろいろ
焼肉レストラン南山跡から「泉いちょう通り」を北へ進む。信号のある交差点、横断歩道のみで信号のない交差点が続く。
泉南二丁目・三丁目・泉中央五丁目・六丁目の境には、押ボタン式信号。
南から
さらに北へ進んで、遊歩道・ハミングロードと交わる、泉中央五丁目と六丁目の間の押ボタン式信号。
北から
路面の横断歩道の白線(道路標示)が、後者のほうがまばら。
道路幅は同じはずだが、白線は前者は7本、後者は3本。白線の太さは同じで、白線どうしの間隔(白線と白線の間の無塗装部分の幅というか長さ)が広く空いているかのように見える。
前者の横断歩道

後者の横断歩道
警察庁は2024年7月、横断歩道の白線の間隔を拡大できる規則改正を行った。さっそくそれが実行された、わけではない。
※この改正は、白線の本数を減らすことによる経費削減が狙い。45~50センチ間隔だったのを90センチまで拡大できることにした。すべての横断歩道が対象ではなく、視覚障害者の安全(白線を頼りに横断歩道の位置を認識する人は、白線が少なくなると分かりづらくなる等)に配慮し、視覚障害者用設備がある横断歩道限定での実施。この押ボタン式信号は設備がないので、そもそも対象外。

後者の横断歩道をGoogleマップストリートビューでさかのぼると、2020年8月時点では、7本引かれていた。2022年10月には、うち4本が薄れており、その後にほぼ完全に消えてしまったことになる。
同じ道路の同じ時期でも、線が消えたり消えなかったするのは、道路工事等により線が引かれた時期が違うからだろう。

道路標示の規格・仕様については、警察庁の規則等のほか、各都道府県警察がより細かく定めていて、県によって多少異なる(横断歩道手前のひし形の予告マークの例)。
秋田県警察本部の場合、2019年2月付「道路標示塗装等工事仕様書」によれば、横断歩道は白い部分も黒い部分も、ともに45センチしか認められていないように読める。ただ、実物を見ると、黒い部分ほうが若干、狭いような気がしなくもない箇所がある。
ちなみに車両用の停止線の太さは30~45センチとされている。

消えた4本は、両方向の車線の、普通自動車の走行位置(わだち)と一致している。道幅と、45センチ間隔かつ太さ45センチの白線の位置関係が災いした。
この状態では、(仕様書通りの施工であったならば)白線は135センチ間隔になっていることになる。

仮に、この横断歩道に間隔拡大を適用して線の本数を減らした場合、わだちと白線がズレることによって、白線が消えにくくなる効果が有り得るケースはありそうで、たしかに経費削減にはなるのかも。少なくとも45センチ間隔にこだわる必要はないのかもしれない。
ちなみに、仮にここで白線を90センチ間隔とした場合、白線は4本か5本、引かれることになると思われる。


このさらに北、泉北三丁目・四丁目の、泉外旭川駅入口・泉交番前の押ボタン式信号。
左手前角が交番、右折で泉外旭川駅
ここは白線が9本あったようだが、ここでも消えつつある線がある。駅へ右左折する車線が分かれていることもあり、薄れかたが複雑。


横断歩道が薄れた2つの押ボタン信号では、停止線もほぼ消えてしまっている。道路管理者(秋田市)管轄のセンターライン等はくっきり見えていることもあるせいか、運転者としては少々戸惑うこともあるようだ。赤信号を認識し、止まる意思がありそうな車でも、「どこで止まればいいの?」といった感じでぎこちなく止まる場面を2度目撃した。

いちばんいいのは、白線の現状を細かく把握し、薄れたら早急に引き直すこと。だが、秋田中央警察署管内だけでも莫大な横断歩道があるのだからそれは難しい。雪国秋田では、積雪時に白線がまったく見えなくなることを思えば、白線なんて…と考えることもできなくはないかもしれない。
だけど、ここは住宅地で通学路でもある、車両交通量が多い道路。警察も住民・道路利用者も、もうちょっと気にかけることができるかもしれない。
【10月4日補足】同じ時点で同じ道路内の、信号機のない横断歩道では、白線がほぼ消えていない。信号機の有無によって、白線引き直しのタイミングや頻度を変えているようだ。
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2024.10バスダイヤ改正

2024-09-03 20:11:39 | 秋田のいろいろ
秋田中央交通の秋田市内一般路線バスのダイヤ改正が、2024年も10月1日に実施される。
昨2023年は、規模としては中規模くらいに感じたが、「乗務員不足の解消と乗務員の労働負担軽減のために」と理由を掲げて、マイナー路線の廃止と、特に土日祝日を中心に減便が行われた(詳細)。さらに、11月には五城目営業所が担当する新国道経由五城目線の大幅減便が実施されたほか、実は中央交通としては他にも廃止したかった路線があったことが分かった。

2024年度に入って、秋田市地域公共交通協議会の資料で、2024年秋にも廃止路線・系統があることが明らかになった。一方、その議事録の中で、中央交通側と思われる出席者が、
「運転士不足については、昨年より状況は改善された。今後急激な退職がなければではあるが、今年10月には廃止する系統の効果も含めて、総運行本数は市の交通局と合併してから初めて増加に転じる予定である。」※秋田市交通局(秋田市営バス)の中央交通への移管は2000年代に段階的に進められ、2006年3月完了。
と発言していた。
なお、話がそれるが、近い将来、秋田市内の路線バス網が大幅再編されることも明らかになっている。詳細はこちら


2024年9月2日・月曜日の朝に、中央交通公式サイトにダイヤ改正の内容がアップされた。
今回は特に理由の言及はなく、昨年同様、新時刻表への変更点の朱書きはなし。しかも、変更がまったくない路線も、時刻表がアップされているようで、変更点の把握が大変だった。したがって、見落としや勘違いがあり得ます。

ひと通り見た感想としては、総合的には小規模か。
たしかに増便は少なくないが、多くもない。2022年改正の水準に戻るということではない。
大幅な減便等はないが、部分的減便や最終便の繰り上げも、一部で実施される。土日祝日ダイヤは、どの路線もあまり手が入っていない。昨年廃止されかけた、添川線なども手つかず(ひと安心?)。
大学病院に通うようになった者としては、平日の手形山団地線など、もう若干、本数があってもいいように感じなくもないが、そのまま。
廃止路線・系統では、代替便が設定されるものもある。しかし、大野線、南大通り経由日赤病院線、茨島環状線では、それらしきものはなく、廃止直前の運行時間帯からも分かるように、やはり免許維持路線的存在だったのかとの思ってしまう。

多くの路線で、数分~数十分の時刻移動がありますが、ここでは取り上げないことにします。
※以下、掲載順、路線名、バス停名は、運行事業者による告知とは異なるものがあります。秋田駅西口を「駅」、土日祝ダイヤを「土日」と記します。表記する時刻は、旧ダイヤでの始発バス停発車時刻を原則とします。
※利用の際は、各自、公式な情報で充分に確認してください。

車庫(営業所)発着各路線の秋田駅西口分割
大川反車庫または臨海営業所~県庁または長崎屋バスターミナル~西口~各方面 と、秋田駅西口を越えて通しで運行されていた系統が、すべて西口で分割される。一般路線バス全便が西口起終点となり、「秋田駅西口経由」=西口を途中バス停とする運行がなくなる(羽後交通や空港リムジン、中心市街地循環バスは除く)。
2022年から一部路線で実施され、今年度の秋田市地域公共交通協議会で軽く発言があったが、残っていたものがすべて対象。路線名だけ挙げると、太平線、赤沼線、仁井田・御所野線、仁別リゾート公園線、秋田温泉線。

分割後、(駅には用がなくて)各方面から県庁方面などへ行き来したい人は、駅での乗り換えが必須になる。定期券はともかく、都度支払いでは、運賃の通し計算制度がないため、初乗り運賃を2度取られることになってしまう。
秋田市では、乗り継ぎ運賃制度を検討中だとは言うものの、そうであれば、制度を導入した上で、運行を分割するべきだろう。順番が違うというか、市と中央交通の連携が相変わらず取れていないというか…【4日補足・利用者数としては駅で乗降する客が圧倒的に多く、通し乗車は少ないのが事実ではあるが、皆無ではない。運行分割にはバス会社側の事情があってやむを得ないのだろうが、配慮が足りない。】

一方、見方を変えれば、路線によって駅を越えた通し運行の有無が違い、地域間で見れば不公平だったとも言える。
朝夕は別として、昼間も駅を越えて運行する路線が多かったのは、もともと中央交通が運行していた方面が多く、市営バスから移管された路線では少なかった。したがって、遠く岩見三内や御所野から、県庁まで1本で行き来できたのに対し、外旭川、保戸野、茨島・旭南辺りからは乗り継ぐか歩くかしないとならないという意味では、不公平。


●目立った変更がある路線を中心に詳細
・新国道経由 五城目線 変更なし
五城目営業所の人不足は解消されていないのか。
後述のように、新国道経由土崎線が多少増便される。五城目線が抜けた穴埋めの意味がありそう。

・新国道経由 追分線 西口~新国道~土崎~飯島~追分~天王グリーンランド
平日
駅11時20分 減便  下り7本/日
天王グリーンランド7時17分(15分続行便を統合)、19時20分(最終) 減便  上り8本/日、最終は17時50分に

新国道経由 土崎線 西口~新国道~土崎~飯島北
平日 駅17時10分飯島北行き 飯島北7時35分(=追分線の同時刻が廃止) 増便
土日 駅11時20分、14時45分、17時10分 土崎駅10時15分、12時15分、15時50分 増便


太平線 西口~手形山崎~大学病院~岩見三内
平日 駅11時00分 岩見三内12時03分 減便   5往復/日

松崎団地線 西口~手形山崎~大学病院~松崎団地
平日 駅10時45分 松崎団地11時22分 増便  下り5本/日、上り6本/日


赤沼線 西口~手形山崎~大学病院~南団地~東口
平日
駅12時10分、13時10分、17時50分(中央道路・県庁経由直通車庫行き廃止代替?) 増便  11本/日
東口7時25分(始発、中央道路・県庁経由直通車庫行き廃止代替)、12時00分、13時50分 増便  10本/日


広面・御所野線 東口~桜~日赤病院~イオンモール秋田~中央シルバーエリア
平日下り
東口9時10分、11時30分、13時20分 増便
7時45分日赤止まり→御所野行きに
  現 14本/日(うち日赤止まり6本/日)→改正後 17本/日(5本/日)

平日上り
御所野8時50分、10時10分、12時45分、14時20分 増便
日赤始発8時10分 減便(御所野始発が7分後続行)
  現 15本/日(うち日赤始発6本/日)→改正後 18本/日(5本/日)

土日 御所野始発は30分前後の時刻移動あり


桜ガ丘線 東口~横森~桜~桜ガ丘~大平台三丁目
平日 東口17時50分 大平台三丁目7時20分 増便(中央道路・県庁経由直通車庫行き廃止代替)  9往復/日


牛島経由 御野場団地線
平日
17時45分【4日訂正】13時40分 増便  下り11本/日
御野場6時40分、【4日訂正】14時10分、18時40分(最終) 増便  上り13本/日

土日 御野場8時00分(始発) 増便  上り5本/日(下り4本/日変わらず)【4日訂正・変更なし】

仁井田・御所野線 西口~牛島~御野場~イオンモール秋田
平日
駅12時30分 増便 下り11本/日  最終21時20分→20時20分
イオンモール秋田発13時40分 上り12本/日  最終22時15分→21時15分

土日 下り最終21時20分→20時20分 上り最終22時15分→21時15分
なぜか、とても遅い時間に運行されていた最終便が1時間繰り上げ。秋田市内(秋田県内?)でいちばん遅い時間のバス。
10月以降は、平日土日とも、駅21時47分→大川反車庫22時03分の県庁経由がラストランナー。繰り上がった御所野発の最終便が、車庫へ戻る運用だと思われる。

大住・みなみ野団地線 西口~イオン秋田中央店前~大住団地~牛島西四丁目
平日 駅15時10分 増便  下り7本/日(上り6本/日変わらず)


・県庁・川尻経由 新屋西線
平日 駅16時40分栗田神社前経由 新屋13時25分県営住宅経由 増便


・県庁経由 中央交通線 西口~県庁~大川反車庫
平日・土日、上下とも最終便繰り上げ(上記、仁井田御所野線繰り上げ関連か)
駅22時47分(車庫23時03分着)→21時47分、車庫20時55分→19時55分

・県庁経由 県立プール線
平日 駅15時30分【7日訂正】16時30分(最終) 減便(最終15時30分に)  下り7本/日(上り6本/日変わらず)


2019年から2024年の各改正における、便数の変遷について
2024年10月の行き先表示の変化について
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ポストの蓋

2024-08-31 23:12:36 | 秋田のいろいろ
秋田市山王三丁目、山王大通りの「東カンビルディング」前にある、郵便ポスト。秋田市街地では一般的な、2口・中型の「郵便差出箱13号」。ポストに銘板はなく、製造年は不明。色あせ、錆、塗装剥離、掲示物の跡などで年季が入っているけれど、とりわけ気になる部分がある。



右側、定形外郵便物の差入口。
ひさし(庇)の外側に、木材らしきものがくっついて、さらにそこから白いものがぶら下がっている。

接着剤で貼り付けたのか、アルミニウム製と思われるひさしに角材が付いている。角材にはヒートンを2つねじ込んで、それに金属のリングを引っ掛けて、リングから白いプラスチック板を下げている。
プラスチック板には表示が出ている。

「差出口の蓋、破損しています。恐れ入りますがこの板を上にあげて、郵便物を入れていただきますようお願いいたします。秋田中央郵便局」

2つ上の、横からの写真で分かるかと思うが、差入口の銀色のパタパタ動く部分が、右の口ではなくなっているようで、箱の中が見えてしまっている。これでは雨や雪が容易に入ってしまうから、プラスチックの板をつり下げたのか。
でも、差入口とプラ板の間には、数センチのすき間があり、真横からのガードにはならない。このポストは南向きではあるが、真冬の猛吹雪の時など、中に雪が入ってしまいそう。

この状態に気付いたのは2024年7月下旬で、現時点でも変わらず。あまり通らない場所なので、いつからこうなっているのかは不明だが、ヒートンやリングの汚れからして、けっこう経っていそう。フタ破損の応急処置としては、ちょっと長い。
ポストの場所をまとめたサイト「ポストマップ(https://www.postmap.org/map)」には、2023年4月28日に撮影された、このポストの写真がアップされている。それによれば、この細工は未実施で、フタがない状態。フタがなくなって1年以上経っているのに、本復旧されていないことになる。


2009年に、ひさしが取れたまま放置されたポストを見つけて指摘したところ、迅速に、ポスト全体を(ストックの中古品だが)交換してくれ、感心したことがあった。
それから15年。今回は完全放置ではなく、対策はしているものの、抜本的解決をしないまま放置していることになろう。ストックへの交換とか、部品交換による修理はするつもりがないのか。そんな余裕がなくて、手作り品で対応したのか。日本郵便の経営も楽ではなくなっているのは分かる。それがこういう点にも現れているのだろうか。


と、ここまで書いてから、ネットで2021年に新型ポストが登場したとの情報「小型荷物などの投函に対応する新型郵便ポストの設置」を見つけた。
箱全体が新型というわけではなく、定形外の投函口を新タイプにして、これまで厚さ3センチの郵便物までしか入れられなかったのを、7センチまで対応させたもの。手を突っこんで投函済みの郵便物を盗まれないよう、透明で投函口下方まで覆う、大きなカバー(シールド)があるのが見た目の特徴。秋田では見たことがない。
新タイプ投函口へは、部品交換による改造で対応できる気がする。いっそ、このフタがないポストも、改造してしまえばいいのでは。

【追記その後】2024年10月19日時点で変わらず。
コメント (5)
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鈍角矢印 鋭角矢印

2024-07-31 23:15:24 | 秋田のいろいろ
青地に白で矢印が描かれた、円形の「指定方向外進行禁止」の道路標識。
矢印は、上向き一直線と左右向き、またはそれらの組み合わせが一般的だが、道路や交差点の形状が複雑な場合は、それに合わせた特注の矢印になることがある。無数のバリエーションがあって、「異形矢印」として現地を訪れる趣味も存在する。

秋田県警による異型矢印は、秋田市内でちらほら見かける。
県道233号。泉と保戸野の境界の交差点
これは直交しないX字状の交差点で、信号機は誤認防止仕様
(再掲)2013年
上写真の2013年時点では未設置。向かい側の照明の柱に、2015~2017年の間に新設された。
普通自動車は、この交差点での交通規制はない。標識が言いたいのは、交差点直進通過直後に、右斜め前方にある小さい道(再掲写真では建物の陰)へ右折してはいけないということ。

ほかには、保戸野新橋たもと(通常タイプから2014年頃に異型に更新)、青森県弘前市のものを、過去に掲載済み。


本題は、シンプルだけど異型の矢印を2つ。
冒頭のX字路を北進すると天徳寺地下道(アンダーパス)。地下道の上から坂を下った道が、県道233号に合流する所。
(再掲)2016年までは泉山王環状線のバス路線であった

朝は右折しかできない
鈍角の右矢印。ありそうだけど、なかなかないのでは。

古めの標識。下の補助標識が手書きであることからして、昭和50年代頃からありそう。


鋭角矢印も、左向きが秋田市内にある。
秋田南中学校の南、南通宮田
これも補助標識は古いが、本標識は新しい。以前は普通の左矢印で、2015~2017年の間に交換された。よそ者はなかなか通らない道。
標識の右前方には、信号機付き交差点
標識が立つ道路は、直接、信号機付き交差点には面していない。その直前に、Y字路がある感じ。
そして、Y字路で交わる道は、信号機付き交差点を入口とする一方通行。そのため、鋭角方向の左折しかできないという理屈。
普通の左矢印標識では、「信号機付き交差点まで出ることができ、そこを左折することができる」と誤解させるから、替えたのだろう。
信号機付き交差点を背に。2014年まで、この三角の土地に建物があった(二〇世紀ひみつ基地 https://20century.blog.fc2.com/blog-entry-387.html)


冒頭のやや複雑な矢印も、最後の鋭角矢印も、設置時期は同じと思われ、秋田中央警察署管内。当時の中央署の交通規制課やその担当者は、異型矢印に熱心だったのかも。
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