広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

白神山地ラッピングバス

2022-01-30 23:05:54 | 津軽のいろいろ
2021年12月の弘前。※前回の記事
今回は弘南バスについて。※弘南バスの前回記事は2020年11月

車体全面を使ったフルラッピング広告は多くない弘南バス(部分的なラッピングは多い)にしては、珍しく、
水色ベースのフルラッピングで、手が込んだデザイン
金属団地・桜ヶ丘線に入っていた弘前営業所 53006-2号車。弘前ナンバーに更新済み。

「世界自然遺産 白神山地」「「暗門白神号」バスで90分!」「ようこそ! 白神の玄関へ」「世界自然遺産登録 2023 30th anniversary」などと書かれ、ブナの葉が散らばり、クマ、サルなどのシルエット。
後部にはクマゲラ

2023年の白神山地の世界遺産登録30周年を知らせるラッピングのようだ。気が早い気もするけれど、当時大きく話題になったことを記憶する者として、あれからもう30年とは感慨深い。

ネット上には、このラッピングバスの情報も、とりわけ写真はとても少ない。
2021年6月4日アップの陸奥新報サイト「白神山地PRのラッピングバス運行/弘前」によれば、
弘前市と西目屋村、観光関係団体などでつくる「白神山地活性化実行委員会」が企画した「白神山地PRラッピングバス」。ようこそなどと書いてあるが、住民の機運醸成が主目的のようだ。
2020年運行開始が1台、2021年運行開始(新聞記事はこちら)が1台の計2台があるとのことだが、デザインが違うのかは不明(陸奥新報の写真は本記事上の写真とデザインが違うが、運転席側側面なので判断できない。ナンバーは小さくて読めない)。2021年開始のラッピングは「来年3月31日まで」とあったから残り期間わずか。わずか1年とは短い(2020年開始のほうがいつまでかは不明)。

車体後部、ナンバープレート周りにいるキャラクターは、同実行委員会が募集した「白神山地マスコットキャラクター」。黄緑の丸いのが最優秀賞の「ブナッキー」、緑の髪の毛が会長特別賞の「ぶなみちゃん」らしい。ほかに優秀賞のゲラゲラ、ぶなりん・くまげっちも存在するが、ここには見当たらない。
乗車したところ、車内装飾などは特になかった。
秋田県にもまたがる白神山地。秋田県側では“機運醸成”に何かやらないのでしょうか。

弘前市内の運転本数が少ない系統について、続く
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生鮮市場隣にハピドラ

2022-01-27 23:02:29 | 秋田のいろいろ
秋田市保戸野原の町にある、JR東日本の子会社・JR東日本東北総合サービスが運営するスーパー「秋田生鮮市場 保戸野店」。2021年2月の火災から立ち直り、変わらず営業中。

生鮮市場が2000年11月にオープンする以前、ここには国鉄官舎→JR社宅があった。古い2階建てメゾネットタイプのアパート形式のものが5棟あったと記憶し、敷地面積は広い。
生鮮市場の建物は、その東寄りに建っていて、西側は駐車場。来客用だけでなく月ぎめ駐車場もある。さらにその中に、別棟で建物が2つあり、「サンキューカット 保戸野店」と、コインランドリー「ランドリーム ほどの店」があった。
なお、小さい道路をはさんだ西隣には、2012年オープンの「ローソン 秋田泉ななかまど通り店」があるが、その土地はJRと無関係。
東側から
昨年、コインランドリーの建物が解体され、跡地で新しい建物が建設されている。上の写真右奥のグレーの囲い部分。
コインランドリー時代よりずっと大きい建物で、生鮮市場と同じくらいか。平屋のようだ。
西側から。月ぎめ駐車場の一部が使えなくなっている

店だろうけど、何ができるのか、なかなか分からなかったが、ついに判明!
2022年4月開店予定として、求人が出ていた。

ハッピー・ドラッグ 秋田保戸野店!!

秋田市内3店舗目となる、ハピドラ。
保戸野地区(ただし端っこ)初、いやツルハドラッグとマツモトキヨシを除いて、秋田駅西口や秋田市中心市街地にいちばん近いドラッグストアチェーンの店舗ということになるだろう。


ハッピー・ドラッグは、青森市に本社がある丸大サクラヰ薬局が運営し、青森県と秋田県(北部)、岩手県(二戸のみ)にも出店。2017年にウエルシアホールディングス入り。
2018年に秋田市進出。秋田泉北(いずみ きた)店【その後については末尾追記参照】と秋田新屋店がある。
泉北店ができた時、「泉店」でもいいのにと思ったものだが、それだと保戸野店ができた時にまぎらわしいこと(向かいがすぐ泉地区なので)になっていた。

現在、秋田市内でいちばん多いドラッグストアは、ツルハ。実は、ここの斜め向かい(ローソンの真向かい)には、ツルハドラッグ 秋田泉南店がある。
泉ななかまど通りが泉と保戸野の境界。ただし1999年の住居表示実施まではJR社宅までが泉で、通学区は保戸野地区の扱いだった
秋田市内(に限らないかもしれないが)では、ドラッグストアが乱立気味で、近接している場所は少なくないが、ここまで露骨に競合するのはないかも。
また、ツルハもウエルシア(ハピドラ)も、イオンが主導する「ハピコム」傘下。プライベートブランドの薬が同じだったり(違うものもある)、食品などトップバリュ商品も一定品目扱うので、お向かいどうしで同じ商品も売られるだろう。
それに、日用品や一部食品は、敷地内の生鮮市場と競合してしまう。


特にこだわりがない周辺住民にとっては、生鮮市場がありツルハがあるここに、ハッピー・ドラッグができても、特に感慨はないだろう。多少選択肢が広がる程度で。
でも、すでに泉北店を利用している客の一部は、近くなって喜ぶに違いない。僕もその1人。
工藤パン商品やお岩木納豆など、青森県外では入手しづらい商品が普通に売られているのと、「ウエル活(ハピドラ活)」で、利用している。
ウエル活とは、ウエルシア(ハピドラを含む)で、Tポイントを1.5倍の価値で利用できる毎月20日に、買い物する(そのためにTポイントを貯めておく)こと。200ポイントを300円分の支払いに充当でき、全品3割引強に相当する。値上がりが止まらない食用油など買えばお得。オープンまでTポイントを貯めておきます。

【2月14日追記】その後、建設現場の囲いに、開店と従業員募集の横断幕が設置された。
【4月27日追記】2022年3月頃までに、建物の外観はすっかりできあがった。向かって右側は区切られており、大きなコインランドリー? クリーニング? の店ができる模様【5月11日追記参照】。ハピドラ部分は、4月中旬頃までの時点では、24時まで営業する旨の表示(泉北店と同じ。新屋店は22時)などはついたが、店内の準備はまだのようで、開店日の告知もなし。4月27日時点でも、ホームページ等の告知もない。
【4月28日追記】↑などと思っていたら、4月28日・木曜日9時オープン
当日の新聞に折込チラシが入った。ホームページは開店後でないと情報が載らないようだ。5月8日までオープンセール(全品ポイント10倍)だが、チラシ掲載商品は少なめ。
※ウエルシア薬局では、新規店舗は木曜日開店と決まっているようで、系列のハピドラもそれにならっているのだろう。なお、ウエルシア薬局のサイトでは、ウエルシアブランドの店舗の開店情報のみ掲載しているが、やはり事前には出なそう。
チラシによれば秋田保戸野店では、青果コーナーのほか精肉コーナーもある模様。泉北店では申し訳程度に野菜を置く程度だが、向かいのツルハでは精肉を扱うので、対抗したのだろう。
【4月28日追記・行ってみた】店内のレイアウトは、秋田新屋店にそっくりで、秋田市内既存2店舗よりわずかに広い感じもする。青果コーナーは主要野菜はひととおり、果物も多少あり。精肉は青果の隣で同じくらいの冷蔵庫サイズで、ツルハも同じ程度。

【5月11日追記】建物を外から見て右側がコインランドリー、それとハピドラの間に「くめかわクリーニング 保戸野店」。クリーニング店は、生鮮市場の建物内にあったものを移転。生鮮市場建物の店舗跡地は、改装して違う店になる感じ?
ハッピー・ドラッグ店内には、6月上旬から調剤薬局を開始するとの告知あり。【11月20日追記・保戸野店の調剤は2024年10月25日で終了】

※生鮮市場とハピドラの敷地に関する、2023年のちょっとした話
【2024年10月10日追記】ハッピー・ドラッグの秋田市1号店だった秋田泉北店は、2024年10月29日で閉店。6年間の営業だった。2024年11月には土崎港東三丁目に秋田土崎港東店がオープン。この記事にて
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簡略たけ子?/グルメソフト

2022-01-26 23:27:08 | ランチパック
秋田県のたけや製パンの一部商品のパッケージに描かれるキャラクターに「たけ子」という名前があることを、先日知った
(再掲)コックのコスプレのたけ子

その際、違うデザインのたけ子らしき人物もいることに触れていた。
2021年からだろうか、手頃な価格帯の菓子パン・惣菜パンに「生活応援」という黄色いシールを貼って、(明確に告知されていないが)シリーズ化している。そこに、
この方
左は「応援」だからメガホンなのでしょう。
お顔だけの簡略な線画だけど、前髪と左右の結んだ髪、元々のたけ子の居場所である「ビスケットパン」の包装と同じような帽子をかぶっていることから、これ↑もたけ子ではないだろうか。
写真は「リングドーナツ」という、粉糖をまぶした細いイーストドーナツ4個入りの商品。2018年春のリングドーナツでは、大人っぽいたけ子が大きく描かれていたそうだ。たけ子には、3つのバージョンがあることになる。

それにしても、前回の繰り返しになるが、シールの片隅に「たけ子」と名前も書いておけば、より親しんでもらえるのに。



たけや製パンの商品にこんなものがある。
グルメソフト スーパーライト

「グルメソフト プレミアム」がだいぶ前から発売されており、公式ホームページの定番商品に掲載されている。1枚あたり180kcal。
写真の「~ スーパーライト」は2018年6月発売との情報があるが、秋田のスーパーで特売されることがある。1枚あたり175kcal。

秋田県と関係のないかたは、これって「ヤマザキ ダブルソフト」のパクり? バッタもん? と思われるかもしれない。
商品名の文字がそっくりだし、通常の食パンよりは大きな(長い)1斤を6枚切りにしたところも、何より軽くて柔らかい食パンというコンセプトがそっくり。
※日本パン公正取引協議会が、1斤=340g以上と定めているそうで、両者ともこれで1斤である旨表示がある。また、ヤマザキダブルソフトは1枚179kcal。

秋田にゆかりのあるかたには、グルメソフトはおなじみかもしれないが、一方で、グルメソフトとダブルソフトがごっちゃになってしまう人もいる(←僕は後者。2009年の記事)。

以前の繰り返しになるが、山崎製パンとたけや製パンは協力関係にある。
特に昔は、その関係が強固というべきか、両者の販売エリアが厳格に仕切られており、秋田県がパンの鎖国・ガラパゴス状態にあった。ヤマザキの商品が秋田には出回らず、そのローカライズ版のようなたけや製品が秋田県内で流通するものが多かった。まるごとバナナとバナナボート、ランチパックとフレッシュランチのように。ダブルソフトとグルメソフトもその1つ。ヤマザキのテレビCMは、秋田県内でも流れるので、売られていない商品でも名前は知っていることもあった(これがダブルソフト・グルメソフトごっちゃになる一因)。
2010年代以降になると、だいぶ“開国”され、秋田で売られるヤマザキ製品が増え、競合するたけや製品と並んで売られるものが増えた。フレッシュランチなど縮小されたものもある。

Wikipediaによれば、ダブルソフトが秋田県内で売られるようになったのは、2016年1月から。ダブルソフトは1989(平成元)年5月発売なので、27年近く経って秋田進出。現在は、多くのスーパーでダブルソフトもグルメソフトも売られている。※秋田で売られるダブルソフトが、どの工場で製造されたかは未確認【30日コメントをいただき追記・たけやで製造しているとのこと。】。
ただし、「ダブルソフトゴールド」は「プレミアムグルメソフト」と競合するので、秋田未発売のようなことも書いてある。でもヤマザキのサイトによれば、2022年1月に「ダブルソフト プレミアム」が新発売されている。従来のプレミアムとは違うのか、それが秋田で出回っているのか、よく分からない【2月27日追記・コメントによれば秋田県内でも売っている店があるとのこと】。

したがって、グルメソフトは、ヤマザキ公認のダブルソフト秋田版ということになるが、今は両者が競合してしまっている。
ダブルソフトとグルメソフトを食べ比べることはしないでおくが、分かるほどの違いがあるだろうか。グルメソフトじゃなきゃならねぇという秋田の消費者がどのくらいいるのか。整理統合、すなわちグルメソフトを廃止するということがあってもいいように思えてしまう。
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泉外旭川駅前に新設

2022-01-24 17:10:38 | 秋田のいろいろ
積雪50センチの秋田市。JR奥羽本線・泉外旭川駅は、開業後初の大雪。
泉側の駅前広場
正面奥の構造物が泉外旭川Weロード・菅野地下道の下り口で、駅と外旭川側へつながる。
その手前が駐輪場で、その右の除雪された部分(の右側)が「泉駅前広場」バス停
駐輪場には、20台程度の自転車が、雪に埋もれていた。
バス停は、降雪・除雪状況によってバスが入れないことが、今シーズン何度か生じている。幅が狭いし、カーブもきつく、道路・バス停としての優先度も低いから、当然かな。
このバス停は、秋田駅行き片方向のみ乗り入れで、始発から3つ目であり、すぐ近くにもバス停がある。だから、ここで降りる人はまずいないだろうし、乗る人は、JRからの乗り継ぎでなく駅周辺の住民がいるかどうかだろうと思っていた(これまで見た限り、バスはすべて乗降なしで通過していた)。乗り場には、バスに乗りこんだと思われる、何人かの足跡があり、皆無ではない模様。

線路をくぐって、
外旭川側。左が駅前広場、右が歩行者自転車道・線路
白いワゴン車が、「外旭川駅前広場」で発車待ちする秋田市マイ・タウンバス 北部線(運行主体 秋田市、運行受託 キングタクシー)。

こちらの駐輪場で埋もれている自転車は3台だけ。
反対側・南側歩行者自転車道から

昨2021年12月、電車の窓からここを眺めていて、駅開業時にはなかったものが、いつの間にかできているのに気付いた。
鉄道駅としては、必須に近いものだけど、最近は数が減っているもの。鉄道会社の管轄ではない。
上の写真に写っているけれど、分かりますか?

答えは公衆電話。
除雪されておらず、5歩程度だけど近づくのが面倒だったので、写真はこれだけ。

1人だけ雪をズボズボ踏み分けて到達した人がいるが、利用者か、料金回収か。

なお、郵便ポストも同じ条件のアイテムだが、泉外旭川駅にはどちら側にも未設置。また、トイレと飲料自動販売機は、ホームと同じ面=駅の中にある(無人駅なので入場券なしで利用可能)。

NTT東西両社では、ホームページで公衆電話(ピンク電話は対象外)の設置箇所を公開している。それによれば、秋田市内のJR駅前で、公衆電話がないのは、和田(意外)、上飯島(ちょっと意外)、大張野、桂根の4駅。
我らがgooマップでも、NTT系列だけに「公衆電話」と入力して検索できるが、NTT東日本のサイトと連動しておらず古いデータのようで、ここは未反映。また、屋内/外、24時間利用の可/否も、NTT東西のページでないと分からないようだ。

駅の公衆電話と言えば、屋内のむき出しの台(スタンド)に置かれたものか、電話ボックス(人が入れる箱)が多いと思う。しかし、これは扉付きの小さい箱に収納されている。たばこ屋やコンビニなんかの前に置かれているものの、新しいタイプのようで、扉以外の面はステンレス(昔のは3面が透明だった)。
こうした箱は「街頭用公衆電話機キャビネット」と呼ぶそうで、このステンレスのキャビネットは全国的にちらほら設置されているタイプのようだが、型式は不明。

設置場所の環境が雪でよく分からないが、2021年5月に、この場所を撮影していた。
この時点では設置されていない
写真左の木の右側、タイル風舗装でない所だ。ここには自転車固定具がないけれど、枠線は引かれている。どういう意図の枠なのか?

それにしても、駅前広場の中で、ここに、この向きで電話キャビネットを設置した意図もよく分からない。ボックスにしなかったのは費用の問題、位置は配線の都合かもしれないが。
だけど、地下道から出てくると、すぐには見えない位置で、しかもキャビネットの銀色の背中しか見えず、これが公衆電話と分からないかもしれない。悪天候の日は雨に打たれながら電話をかけることになる。
この背面で公衆電話とは分かるまい
例えば、
地下道を出てすぐ。ここから左にあるキャビネットは見づらい
地下道を出ると、正面が駅前広場で、ひさしが付いている(外旭川商工会から寄贈されたベンチもある)。この屋根の下に設置することはできなかったのだろうか…
ともかく、NTT東日本が、必要と判断して設置したのだとすれば、今としては英断と言えるかもしれない。

【2022年9月11日追記・公衆電話の台数について】
2022年9月11日付 秋田魁新報「北斗星」によれば「NTT秋田支店によると、県内の公衆電話の設置台数は1984年度の約1万台がピーク。今年(注・2022年)3月末には約1200台に減った。」。
バブル期かその後の携帯電話普及直前がピークだと思っていたが、10年早かった。全国でも1984年がピークだそうで、テレホンカード発売(1982年12月)発売開始直後から、台数は減っていたことになる。
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積雪50cm

2022-01-22 19:06:23 | 秋田の季節・風景
2022年始に積雪30センチに達した秋田市。その後、多少の気温の上下があるも、積雪は大きくは減らず。1月19日の夜に10センチ以上積もって、50センチを越えた。以後、54センチを最大に微妙に増減中。
秋田県内では能代市とともに、秋田市が平年の倍以上の積雪量。内陸の湯沢市と同じ程度。体感としては(一気に大量に積もる)ドカ雪という感じはしないものの、確実に雪が多い。「大雪」にはなるだろう。北秋田市の阿仁合と鷹巣、横手市では1メートルを越えているわけで、この程度の雪でどうこういうほどではなくもあるけれど。
また、ものすごく寒くはないが、寒さが緩んだと感じるようなことはほぼない。20日の大寒も寒さより雪だった。平均して寒くて、雪が多い冬。昔(個人的には1980年代前半とか)の冬ってこんなもんだったとも思う。

保戸野原の町通りの県道233号歩道
1985年新規開通である保戸野原の町通り(案内標識の記事)は、車道も歩道も、比較的幅が広い。通学路であることもあり、歩道も除雪(地域の方々の尽力もあるでしょう)されていて、おおむね安心して歩くことができる。
同車道。21日は晴天だった
車道はアスファルトが見えるまで除雪されている。
その分、車歩道境界には、大きな雪山が続く。道路横断や脇道に出入りする車には要注意。ごみ収集、ポスト回収などはたいへん。
また、この大雪ではただちにできないのも無理はないが、除雪(寄せた)された雪を、よそへ持ち出す「排雪」はされていない。そのため、路肩も雪山の一部になって、その分車道が狭くなっている。

昨シーズン(2020~2021年)は、秋田市内で雪による路線バスの迂回や区間運休が続出し、一部は長期に及んだた。その多くが、排雪が進まず、道幅が狭くなったことに起因すると思われた。
この保戸野原の町通りでは、広い分、過去も今年もそれはなかったと思う。
北側から原の町通り。だいぶ狭くはなっている。県道・バス経路は奥~左

しかし、原の町通りの秋田駅寄り、同じ県道233号のいわゆる菊谷小路(バス停ではすわ町~菊谷小路)と、反対側の市道の天徳寺地下道手前(桜町~天徳寺前)は、どちらも古い道で狭いため、迂回は珍しくなかった。
今シーズンは、雪の量では昨冬と大差ないはずなのに、迂回はかなり少ないように感じている。迂回が発生しても、短期間で解消されることも多い。以前よりは適切に除排雪がされていると、前向きに評価するべきではないだろうか。
21日は、久しぶりに菊谷小路が迂回対象となった(保戸野みその通り~保戸野学園通りへ迂回)。
21日の「すわ町」下りバス停。右は消防出張所跡にできた保戸野地区コミュニティセンター
上の写真の箇所では、路面は出ているし、なんとか通れそうに思えなくもないが。この後、夜間に除雪が入った(排雪されたかは未確認【23日追記・路肩の雪山の車道側をロータリーで削った感じ】)そうで、22日は迂回していない。
桜町の市道のほうは、21日も含めて、今シーズン1度も迂回対象になっていないはず。

保戸野八丁街区公園
各街区公園は、除雪されないし、地域の雪捨て場として使っていいことになっている。降って積もったままの雪上に足跡があり、かき分けて遊ぶ人がいた模様。
ブランコについて。ほかの公園も含めて、2016年時点では、雪による破損を防ぐためか、紐を上の柱に巻きつけていた。今シーズンはやっていないようだ。

暮れなずむ泉のハミングロード
こんな天気がもうしばらく続くだろうか。
台風、大地震、火山、水不足などの発生が多い地域に比べれば、これで済む秋田市は、気候環境としては悪くないと思うのです。
※積雪50センチの泉外旭川駅前の風景
この後、立春過ぎの状況
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土手町周辺2021.12

2022-01-19 20:35:28 | 津軽のいろいろ
2021年12月の弘前。前回のNHK弘前支局から南へ移動して、弘前市随一の繁華街・土手町周辺。
土手町でも、ひときわにぎわう下土手町(したどてまち)に、スクランブル交差点がある。1972年8月31日13時にスクランブル化された、青森県内初のスクランブル交差点(2013年10月16日陸奥新報「まちネタ散歩!陸奥新報・まちの交通事情=8」より)だそうで、今も弘前市内ではほかにはないか?? 音響式信号は、青森県ではよくある(十和田湖の乙女の像との連想?)「乙女の祈り」のメロディー。
例によってド逆光。奥が東・中三~中土手町方向
一方通行路があることもあるが、全体的に秋田市の広小路・木内前のスクランブル交差点にどこか似ている(1974年頃スクランブル化【19日訂正・1974年は音響式設置。スクランブル化の時期は不明。日本初のスクランブル交差点が1969年設置なので、1970年代前半~中頃かと思う。】)。木内前は、今見れば、往時のにぎわいがうそのようだし、こんなちっぽけな交差点だったのかと思ってしまう。
下土手町のスクランブル交差点は、木内前よりは少し大きく、減ってはいるがまだ人通りがある。上の写真の右後方には、百貨店・かくは宮川→ファッションビル・ハイ・ローザがあったが、1998年に閉店。屋台村を経て、マンションが建った。
僕の弘前在住時は、ハイローザ最末期だったわけだが、下土手町にあまり立ち寄らなかったとは言え、自分でも信じられないほど記憶がない。当時の外観の写真を見ても、なんとなくそうだったかな程度。

しかし、上の写真正面は、わりと記憶にある。名前は知らなかったし、入店したこともないけれど、薬屋で、歩道の角に面してPOPや日用品などを並べていた。
大手ドラッグストアチェーンが未進出であった当時、イトーヨーカドー弘前店向かいにあったスーパードラッグアサヒ弘前店とともに、活気がある薬局に見えた。こちらはアサヒよりも、大きくてごちゃごちゃしておらず洗練されていた印象。
今もほとんど変わっていないはず【追記参照】
このお店は「菊池薬局」。外壁の角2階部分に、古そうな金色の看板が掲げられている。
【19日追記・弘前市立中央公民館の2021年9月27日のツイッターより補足】2000年代に撮影されたという、菊池薬局の写真がアップされていた。壁の色は白で、金看板が掲げられておらず、そこも窓になっていた。背後の朝日会館(後述)の屋上のサインも別デザイン。

Wikipediaにも項が立っている。菊池薬局は屋号で、社名は「菊池薬店(やくてん)」。1906(明治39)年創業。土手町が本社・本店で、樋の口のイオンタウンなどに支店もある。本店の以前の建物には、角にあるのと同じような看板が20枚以上並んでいたそうで、今は弘前市立博物館に収蔵。
こう聞くと、連想させられるのが、秋田市の「佐野薬局」(株式会社サノなど)。1886(明治19)年創業【20日補足・ルーツは江戸時代初期までさかのぼるようだ】で、通町商店街の店舗には、昔(道路拡張前)も今も、金色ではないが古い看板がたくさん並んでいる。【20日追記】菊池薬店はかつては医薬品卸売もやっていたそうだが、業界の動向を見据えて1990年代頃に撤退したとのこと。サノのほうは分社化して継続している。

余談だが、菊池薬局の東隣(写真向こう側)には、かつて工藤パンの店舗(喫茶店? レストラン?)があったそうで、1986年撮影の写真では「ユ藤パン」の看板が写っている。

写真を撮らないでしまったが、菊池薬局の裏、南側(写真右方向の道路に面する)には「朝日会館」がある。所在地は親方町で、薬局との間には駐車場と小さいビルがある。
ボウリング場、サウナ&カプセルホテル(男性専用だが天然温泉)、パチンコ屋、立体駐車場などからなる、5階建てほどの大きなビル。弘前市中心市街地では大規模かつ老舗のアミューズメント施設。築年数は不明だが、かなり古そう。

昨年【19日訂正】2021年2月、菊池薬局と朝日会館の土地に、複合ビルが建つ再開発計画が明らかになった。菊池薬局会長を理事長とする、下土手地区市街地再開発準備組合が設立された。具体的な着工・完成時期は未定で、店舗、20階建ての住居、駐車場からなるビルが建つ。
スクランブル交差点のこちらの角も光景が変わり、朝日会館の代替施設はできないのだろう。大学生の遊び場の1つがなくなり、温泉は入居者専用にでもなってしまうのか。


中土手町。
土淵川に架かる蓬莱橋。向こうが下土手町、右は中三
一方通行2車線の片方をふさいで工事中。工区内にある土手町循環100円バスの蓬莱橋バス停は休止。

2015年に、蓬莱橋から川沿いをさかのぼり、弘南鉄道大鰐線・中央弘前駅へ至る遊歩道ができた。
その入口を示す、「←中央弘前駅」の看板が、共通の軒先みたいなのに取り付けられた。


中央弘前駅前。駅とルネスアリー(旧・ルネス街、ルネスアベニュー)が向き合い、坂になった狭い道路が通っていたのだが、
何もない
都市計画道路「山道町樋の口線」の工事。前回触れた、富田大通り・住吉入口バス停の交差点へつながる。

2018年夏では、ルネスの一部が解体されたものの、道路の形は変わっていなかった。
現在は、道路自体も以前とは違う線形になりつつあるようで、何が何だか分からない。橋【2023年6月29日補足・境橋】も架け替えたのか、広くなっていて、一部は車両が通り、残りは工事中。
唯一変わっていないのが、逆光と工事で撮れなかったが、教会と中央弘前駅。これらは道路完成後もそのまま。
なお、ルネスアリーは、工事とコロナのためなのか、2020年11月で全テナントが撤退して休館中。また、駅前広場の整備計画が縮小され被害を受けたとして、2021年8月に運営会社が市に損害賠償を求めたという報道もあった。どうなるか。

中央弘前駅では、裏手の吉野町緑地・弘前れんが倉庫美術館へ、駅舎とホームを通り抜けて行き来できる自由通路にする社会実験が行われていた。電車乗降者の動線とは仕切りによって区切られており、緑地側~電車乗降の場合は、いったん駅舎内へ入る(1度改札口を通る)必要あり。社会実験は2021年12月25日までで、今はやっていないが、今後は?【2022年4月16日から常設されることになった】
中央弘前駅前の道路拡張の続き(開通後)


バス時刻が気になってバタバタしてしまって中途半端ですが、以上、土手町周辺の現状。弘前の話題は続く
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NHK弘前の今

2022-01-17 17:10:15 | 津軽のいろいろ
2021年12月の弘前。※前回の記事
2010年に記事にしているが、弘前公園のすぐそば、弘前文化センター(文化会館・中央公民館からなる、弘前市の施設)の向かい、県立弘前中央高等学校の隣に、NHKがある。
名称は「NHK(日本放送協会)弘前支局」。
※この日は12月らしからぬ快晴で、陰影や逆光が激しく、撮影に難儀しています。
外壁は淡いピンクにも、グレーにも見える色合い
NHKの国内の拠点は、かつては大規模な順に放送局、支局、報道室があった。
報道室は記者が駐在する取材拠点のみ、支局はそれに受信料など視聴者窓口があるもの、放送局はさらにアナウンサーなどもいて番組制作や電波の送出もする、といった違い。
全国的に支局の数は少なく、県庁所在地でない主要都市にまれにあり、青森県では八戸支局もあった。昭和末までは放送局だったものを、合理化で格下げした組織。

ところが、2015年8月。それまで報道室だったものも「支局」と呼称することになった。同時に、それ以前からの支局では、視聴者対応をしなくなった(後述)ようで、つまり「報道室の支局への格上げ」ではなく、「旧支局の旧報道室相当への格下げ」=さらなる合理化が本質だった。

Wikipediaによれば、現・弘前支局は、1937年に弘前放送局として開局。東北では仙台、秋田、山形に次ぐ4番目で青森局より先。
1967年に現在の建物「弘前放送会館」が完成。1975年にアナウンサーや制作スタッフの配置がなくなり、1988年に弘前支局へ改称。
1986年には、関連会社・株式会社エヌエイチケイ文化センターによる「NHK文化センター弘前教室」ができた。2階部分らしいが、放送会館はNHK本体所有だろうから、テナントの位置付けだったのか。

弘前放送会館は、今の秋田市役所の位置にあった、旧・秋田放送会館(秋田放送局)を少し小さくしたような建物。紅白の高いアンテナがそびえ、古い県域放送局とほとんど同一の見た目。旧秋田局は1964年完成なので、3年違いなこともあるが、昔のNHKの地方局は、たいていがこんな平べったくて、高いアンテナが飛び出たものだったはず。
アンテナには、リモコンカメラ(お天気カメラ)も設置されていて、東北ブロックでは定番のアングルである弘前公園や岩木山を見せてくれる。
天カメは公園じゃない方を向いていた

そんなわけで、当初とは役目が変わったものの、取材拠点とカルチャーセンターとして、平成から令和を迎えた弘前放送会館。
現在も、外壁には、向かって左の卵マークの下と、右の車の出入口の2か所に、NHK文化センターの表示がある。建物中央の玄関の自動ドアのガラスにも、文化センターの表示。自動ドア上には古めかしい角ゴシック体で「日本放送協会弘前放送会館」とある。

しかし、「弘前支局」の表札的なものはなさそうだった。

写真のように、正面玄関にはカーテンが引かれていて、張り紙が2枚。【17日追記】以前は、ガラスに番組ポスターやカルチャー教室の告知が貼られたり、カーテンの間に「おかあさんといっしょ」の着ぐるみ人形劇のミニ人形が並んだりしていたのはなくなっている。
左は「NHK弘前支局では、2021年3月31日をもちまして、窓口でのお客様対応を終了させていただきました。」。NHKは報道ではいまだに和暦を使うのに、ここでは西暦か。ということは、2015年以降も、昨年度までは視聴者対応をまだ支局でやっていたのか。

右は、

「<弘前教室3月営業終了のお知らせ>(←ヘンな言い回し)」「~35年間ありがとうございました~」「NHK文化センター弘前教室は、2021年3月27日(土)をもちまして、すべての講座を終了し、営業を終了いたしました。」
文化センターも廃止された。これにより、今の弘前放送会館は、取材拠点である弘前支局だけが使う建物になったのだろう。
「弘前支局」の表札はなかったが、車両出入口には、
「部外者の駐車はお断りします 弘前支局」

新型コロナウイルス、地方人口減少、そしてNHKの合理化が求められる中、(受信料とは切り離されるのだろうが)文化センターの縮小も当然だろう。青森市、八戸、鶴岡、いわきなどの教室もなくなった。
ところで、NHKのアナウンサーだった山本和之氏は弘前市出身。昭和末には「NHK特集 地球大紀行」や定時ニュース(土日昼とか?)で全国放送に出演していた。2011年度で60歳(NHKは役職定年や嘱託制度があり、60歳で辞めるとは限らない)になり、その前後で、弘前支局長に就任。東北ブロックのニュース(誰だかが、支局を訪問したという話題の映像)に姿が映ったことがあった。
さらにその後、NHK文化センター弘前支社長に就いたとのこと。弘前撤退の最後まで支社長だったのだろうか。


今となっては取材拠点だけである(新しい定義の)支局に、この建物は大きすぎるだろう。まさに合理化して、土地を売却すべきではないか。お天気カメラを移設して。
弘前放送会館の玄関すぐ横には、上り「文化センター前」バス停があった。名前の由来は市の弘前文化センターのほうだろうけど。土手町循環100円バスや花見のシャトルバスも停車し、NHKのひさしがあって待つのにいい場所だけど。

東側から。奥が弘前公園、左の市文化センターは改装工事で休館中
↑ここの交差点は、丁字路を2つ互い違いに隣接させたような変則交差点で、前後の道路には角度が付いている。秋田市の旧・大工町(保戸野・旭北・大町の境)の、昔「六道の辻」と呼ばれた所にちょっと似た構造。

上記の通り建物としては昔のNHK地方局らしいものだが、立地は少し変わっているかも。建物の周囲のスペースに余裕がない。左(西)隣はすぐ中央高校のテニスコートだし(冒頭の写真にフェンスが写っている)、右隣はすぐタクシー会社のビル(桜商事ビル・さくら交通本社)。裏手に駐車場があるようだが、それは支局名の赤札が下がっていた、会館の1階を抜けてしか出入りできなそう。大きい中継車などは通れなかったかもしれない。

弘前の話題は続く
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国立病院~弘前大正門の変化

2022-01-15 19:51:14 | 津軽のいろいろ
2021年12月の弘前。前回の弘前大学文京町地区(文京町キャンパス)の裏・西側の変化に続いて、2021年に新たな動きが複数生じた、キャンパス東側・富田大通り(青森県道127号)の正門周辺について。

正門の北側(土手町方向)は、県道の線形が特徴的で、沿道の店や施設にも印象的なものがあり、弘前大学周辺の光景として、関係者にはなじみが深いことだろう。
Googleマップ航空写真に加筆。黄色いのが富田大通り
↑この航空写真は2021年12月に公開されていたもので、焼肉モ~モ~は解体前。年明けに新しい画像に更新されて、新しい建物が写っている。

まずは、上の航空写真の北・土手町方向から、正門に向かって、富田大通り沿道の以前の状況をまとめておく。
2008年(一部2006年)に新規開通した県道109号との交差点。109号はここが起点で、松森町方向へ抜ける。
ここから南の富田大通りは南東方向へ角度が付いていて、土手町から来ると、ここが突き当たりのように見える。そこに焼肉モ~モ~やスーパーがあったのだが、2020年に見たように閉店・解体され、ドラッグストアが新たに建てられた。

モ~モ~の隣には酒類のディスカウント店(?)「酒ショップ サン」があった。
モ~モ~やサンの一帯は、もとは全部弘前銘醸の工場だった。サンは弘前銘醸自身が運営している。スーパーの建物は1986年(モ~モ~は後年オープン)、サンは1994年にできた。サンから大学側には、今も弘前銘醸の事務所やレンガ造りの工場がある。
この区間は車道も歩道もほかより狭く感じられる。歩道と弘前銘醸との境には赤れんがの塀が続き、それに主に医療機関の広告看板がびっしり付けられている。

県道は弘前銘醸の敷地を過ぎないうちに、また真南へ方角を変える。少なくとも明治時代からこの線形だったが、これも城下町特有で弘前に多い、カギ型道路(桝形)の1つなんだろうか。
この突き当りには、古くて低層の建物と、背後に新しい高層の建物が見える。国立病院機構弘前病院(以下、国立病院)である。
前回の分譲地の看板でも触れたように、弘前大学医学部附属病院とは別で、厚生労働省所管の旧・国立病院の1つ。起源は陸軍病院までさかのぼり、この土地で120年以上続いている。今年4月には、弘前市立病院と統合して、この場所が新中核病院「弘前総合医療センター(仮称)」になる。4月なのにまだ仮称でいいの?

この国立病院前の交差点が、なかなか複雑。
県道に角度が付いている上、交わる市道がまた独特な角度で2本(うち1本は一方通行入口)と、病院の出入口も加わり、五叉路。一通があるので、実質的には変形四差路。
信号機のサイクルも独特。国立病院から出る側の車両用信号機は感応式。それと同時に青になる、富田大通りの南側を渡る歩行者用信号機は押しボタン式で、タイミングにより待ち時間が長い。【この記事最後のほう参照】

国立病院前を過ぎると、多少カクカクするが、ほぼまっすぐ南下。西に弘前大学の敷地が続き、東には小さな店が点在する。道幅は多少広くなる。

以上が、この区間の概要。
続いて、北から順に2021年12月の状況。逆光や工事で、写真が撮りづらいアングルがあり、分かりづらいかもしれません。
メガ富田店と岩木山。右が土手町方向
県道109号との交差点の信号機は、これまで電球式(車両用は縦型)だったのが、(モ~モ~が解体途中だったであろう)2021年1月時点で、LED式(車両用は横型)に更新された。
建物は、モ~モ~と新しいメガで一見大差ない。しかし、モ~モ~は交差点角ギリギリに建っていたのが、メガは引っ込んで、角も駐車場になった。角から車の出入りは不可。

ドラッグストア「メガ」は、スーパーマーケット「カブセンター」「ベニーマート」も経営する、紅屋商事の店。紅屋商事は本社は青森市だが、「弘前本部」というのが弘前市内にあり、どうも実質本社のようだ。
メガは秋田市内にも以前から2店舗あり、2020年9月には八橋(泉との境)に「メガ新国道店」をオープンさせた。富田店は2021年9月17日オープンと1年違いなこともあり、建物の外観がそっくり。

駐車場をはさんだ南に、酒ショップサンがあった。
(再掲)2020年11月
歩道ほぼギリギリまで建物があり、白い2階建てほどの高さ(天井が高い平屋?)で、酒をいろいろ売っているのだからそれなりの大きさ(広さ)があった。それが、
小さく黒くなった!!
上の写真ではメガの建物が見えているが、サン時代はモ~モ~の建物は見通せなかったはず。
陸奥新報の報道「弘前銘醸「街の酒店」で再出発」で知っていたのだけど、2021年11月22日に「弘前銘醸 ハチドリ酒店」として新装開店(と報道しているが、建て替え・リブランドでしょう)した。
・赤れんが倉庫をイメージして外装、内装に所々レンガを使いシックな雰囲気に。
・従来通り県内の地酒やシードルをほぼ全銘柄そろえる。
・買った酒をその場で楽しめる「角打ちコーナー」を新設。
・有料試飲、量り売りも始める。
上の写真で、フェンスから手前(南)は月極駐車場だが、以前からそうだった。その南が、今の弘前銘醸本体の敷地。振り返ると、
縦書き「焼肉モ~モ~」の看板。あえて残しているのか?
ここまで来ると、れんが塀の広告、仕切りもなく色を塗っただけの狭い歩道、国立病院の(主に古いほうの)建物と、弘大が近いことを感じさせるものに囲まれ、懐かしくなるとともに、身が引き締まる。

少し進む。
左の車が出てくる所が国立病院の門。右が弘大正門方向
向かい側、病院の門の右・大学方向の県道沿道で工事中。建物がなくなり、以前よりも奥の病院の新しい建物がよく見える。詳細は読めないが「道路を広げています」の工事看板。
国立病院から弘大正門の向かい側にかけては、県道に面してギリギリに、古い木造や低層ビルの建物が連なっていた。昔は学生相手のお店だったっぽいものもあるが、今は、営業していないもののほうが多い。在住当時の僕はこちら側はさほど歩かなかった(遠回り、信号待ち等の理由)のだが、特に今工事されている国立病院寄りは古く雑然とした建物が連なっていた印象。

Googleマップストリートビューでさかのぼれる2013年5月以降の建物の状況を、国立病院側から。
1.建物全体が「七福薬局」の看板と化した、古くて小さいおそらく空き家。→昔は工藤パンの看板などがある青果店みたいな、コンビニ的な商店だったか??
2.空き地
3.焦げ茶色の2階建てビル。1階はヒーリングショップ、空き店舗。2階は整骨院?、「弘前大学アイバンク」の小さな看板も
4.奥まった所にあるアパートの駐輪場。→昔は別の何かがあったかも
[教育学部附属特別支援学校方向への市道分岐]→後述のハウスマックス方向にもつながるが、1度も通ったことがない
5.平屋の店だったような空き家。→2014年6月時点で解体、2015年8月には市道側に続く月決駐車場の一部と弘前学院大学の看板スペースに
6.一部2階建ての長屋のような建物。→居酒屋、炭火焼きなど3店舗
[弘前大学前下りバス停]
7.アパート
ハウスマックス方向への市道分岐]
8.みちのく銀行ATM跡→今は看板スペース
9.不動産屋と美容室の入る2階建て
[押ボタン式信号]向かい側に大学正門・上りバス停
Googleストリートビューより。1と6

今回工事で解体済みまたは解体途中だったのは、1から6にかけて。3のビルは一部残る? 5の学院大の看板は残っていた。
下りバス停から解体途中の6
6の長屋は、近年は看板や店構えは比較的新しそうな飲食店だったが、昔は場末の居酒屋みたいな古い酒場みたいな風情だったような気がする。
炭火焼き店は2021年6月に「道路拡張の為、店舗が解体される事になりました。」として閉店、10月に城東へ移転。

解体された区間の向かい側、弘前銘醸~大学敷地側では、コーンと工事看板(向かい側とは別?)が置かれていたが、目立った工事はされていなかった。
「道路を広げています」2022年3月25日まで

弘前総合医療センター発足後にかけて、敷地内で建物の建て替えなどが続くようだが、その前の道路の風景も変わることになりそう。
ここと直接関係はないが、富田大通りの土手町寄り、住吉入口バス停付近での拡幅工事が行われていることを昨年取り上げた。今回はバスに乗ってぼーっとしている間に通り過ぎてしまい、よく分からなかったが、弘南鉄道大鰐線・中央弘前駅前(大規模な工事中だった。後日)方向の新しい道路とつながるらしく、こちらも激変か。

また、報道によれば、弘前総合医療センター発足に合わせて、朝の一部路線バスが病院に乗り入れる。(おそらく岩木や相馬方面などから)中央弘前駅前→(富田大通り)住吉入口→医療センター。
ほかに、弘前駅~医療センターは特別運賃を設定する。今は駅から徒歩圏にある市立病院の代替ということで、手厚い対応がされるのか。
今は、弘前大学前バス停が「国立病院機構弘前病院へご用のかたはこちらでございます」で、微妙に歩かされるのだが、駅からのバスも病院内に入るのか? 現行は運賃が初乗り170円の末端だが、100円にでもなるのか? 病院で乗降すれば誰でも安いのなら、弘大関係者も乗りそう。
【16日追記】4日の弘前市長記者会見で内容が発表されていた。現時点では文字起こしが未アップで動画のみ公開のため、面倒で見ていないが、運賃低減は患者と付き添い1名が100円になるということらしい。

弘前大学前上りバス停から工事区間・国立病院方向。信号柱左が大学正門
もう1つ変化。大学正門前の押しボタン式信号の信号機一式が、更新された。2020年12月頃とのこと。以前の信号機は、1979年製造だったので40年以上の活躍だった。いずれ別記事にて

弘前の話題は続く
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正月ツリー/サキホコレ提灯

2022-01-13 22:40:15 | 秋田の季節・風景
秋田駅東西自由通路・ぽぽろーどの装飾から2題。
昨年末にクリスマス仕様から正月仕様への改装中だった、フォンテAKITA2階出入口前のクリスマスツリー(正月ツリー?)。フォンテが設置し、秋田公立美術大学が授業の一環でデザインをしている。
【18日追記】手すりに取り付けられた、美大が関わっていることの案内板がクリスマス後に取り替えられたようで、これが「ニューイヤーツリー」であると書いてあった。
(再掲)クリスマス直後
その後、
1月2日。全体に↑年末よりぐっと華やかに
ツリー本体に、円形とひし形の飾りが加えられた。
ツリーてっぺんは、クリスマス前には、サンタクロースの帽子をかぶった独特なタッチのナマハゲの顔(平面の絵。ダルマにも見える?)が付いていて、年末には取り外されて黒い枠だけになっていたが、再び顔が付いた。
ひし形の紙には「福」の文字とナマハゲの口?
東西面には(帽子なしの)ナマハゲの顔、南北面には「フォンテさ、け~!(フォンテに来い)」「いいもの、ね~が~?(いいもの、ないか)」の吹き出し。
そして、周囲には赤いハシゴ状のものを設置。絵馬(たぶん紙製)がぶら下がっていて、自由に書けたようだ。

さらに、現在は、
周囲の絵馬掛けがなくなった。松の内が明けたからということか?
これだけ変遷すると、クリスマスツリーをずっと出したままにしているとは言いにくい。でも、やっぱりクリスマスツリーに見えちゃうな。いつまで置いておくのか。



移動して、中央改札口前付近。
ナマハゲの巨大面、秋田犬バルーンが置かれていたが、昨年秋頃からこんなものも。ご存知のかたも多いでしょう。
白い布団のようなもの

「秋田米 サキホコレ」
秋田県が育成した、米の新品種「サキホコレ」のプロモーション。
2022年度から一般作付・市場デビューすることになっているが、2021年度に先行作付・先行販売(昨秋)が行われた。秋田県内ではそれなりに購入や食べる機会・手段があり、精米の市販時には行列と売り切れが続出した。一方、首都圏では売れ残ったそうで、県外のPRに課題があるようだ。

クッションにしたらふかふかで気持ち良さそうなこれは、米袋のつもりらしい。「2kg」と書いてあるが、実際に米を入れたら1俵(60kg)は、入らないか。
正面以外からでは白い謎のオブジェ
米のPRに、米袋を大きくして飾るというのは、斬新かもしれない。

改札口周辺には、ほかにもサキホコレプロモーションがある。
吊り下げる旗は、以前からあった、あきたこまちと「美人を育てる秋田米」が1枚ずつと、
サキホコレが2枚

さらに、1月になるまで気付かなかったが、いつの間にか、
常設の置き竿燈もサキホコレ
以前から、時期に応じて垂れ幕の文言が替わっていたが、それが「サキホコレ プレデビュー販売中」に。
それだけでない。提灯。
設置当初から、改札口向きが佐竹家の家紋「扇子に日の丸」、その裏が矢留の秋田市章(ここでは秋田市竿燈会の紋として?)だった。市章は当初は黒だったが、2020年に若草色に変わったのに気付いた。それが今は、

現在は、両面とも「サキホコレ」のロゴ(米袋と同じ)の提灯(一部は「七夕」と「秋田米」)に替わっている。提灯まで作る(竿燈まつりが2年連続なくて、提灯屋さんの手は空いているはず)とは、秋田県の力の入れようが分かる。竿燈自体が、稲穂をモチーフにしたものとされるので、米の宣伝にはふさわしいのかも。

サキホコレの袋は、株式会社日本デザインセンター代表の原 研哉氏のデザイン。文字の揮毫ではなく、全体のデザインということのようだ。
落款印のようなものは「秋系八弐壱」の文字(別に読めない丸い印もある【末尾追記↓参照】)。サキホコレの名が付く前、育種段階からの呼称(秋田県では「系統名」としているようだ)の「秋系821」を示している。
サキホコレに絞られる直前の最終候補は、ほかに5つあって、その1つに「秋の八二一(あきのはちにいいち)」があった、カタカナで「ハニー」かと思いきや漢数字という意外性でおもしろいと思った。あと、ラオウ、画王、ラ王、【14日追記・モナ王、】陸王とつながるような「稲王(いなおう)」なんてのもかっこよかった。ほかは、秋うらら、あきてらす、べっぴん小雪。
一般アンケートを経て、佐竹知事がサキホコレに最終決定した。6つの中で唯一のカタカナ名で昔の農林省育成品種みたいだし(それも悪くないと思う)、「秋田」と結び付かなくていいのかなと思った。まだ食べてもいないのだけど、サキホコレは、あきたこまちをしのぐ知名度と人気になるか。

【29日追記・サキホコレパッケージ等の印鑑風デザインについて】1月29日付 秋田魁新報の投書欄・声の十字路に、秋田市の71歳の人による「サキホコレの今後に期待」が掲載。
秋田県内で入手しづらいことを知った県外の知人が、投稿者にサキホコレを送ったのだという。お礼の電話で「パッケージの篆刻は何と書いてあるか」が分からない話になり、投稿者は後日、県庁を訪れたついでに受付で聞いてみたところ、担当課の職員が来て説明してくれたという内容。投稿には「県提供」として5つの印の画像も掲載。
1つは楷書の「秋田米」、もう1つは上記「秋系八弐壱」。上記「読めない丸い印」が「炊飯技能不問」、あとは四角い「秋田県空山水」、四角くて赤地に白抜きの「謹製米」とのこと。
ためになった。単なるデザインの記号でなく、日本で売る商品に記される、日本語の文字なのだから、読みやすくするか説明をつけるかするべきだと思う。
ちなみに、知事印など秋田県庁の公印は、2000年前後に縦書きから横書きに改められた際、安っぽいけれど容易に判読できる楷書体に変わっている(秋田市の公印は、横書き化後も印鑑らしい書体。秋田市交通局の回数券の陰影)。
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続・たけや鏡餅/たけ子

2022-01-12 21:10:13 | ランチパック
正月に、秋田・たけや製パン青森・工藤パンによる、ローカル鏡餅を取り上げた。
そのたけやの続き。前回は2017年正月用の古い写真だったが、今回は2021年末製・2022年正月用のもの。
絵入り袋の鏡餅。側面にマチがある袋
前回は400gの「2号」だったが、今回の2つはそれより小さい。
袋のデザインを前回と比べると、裏面に栄養成分表示が入り、原材料名の「でん粉」が「コーンスターチ」に変わったほかは同じ。工藤パンにはあった、開封後のひび割れ、カビ、のどに詰まらせるなといった親切な注意書きはなし。
栄養成分表示は100g当たり229kcal(当然2つとも同値)。工藤パンのは216~217kcalだった。食品成分表では223kcal。

自分で買ってきていないものを撮ったこともあり、写真の2つが同じサイズだと思いこんでしまったが、実はこの2つはサイズが違う。気付いた時には、すでに鏡開きのおしるこになっていて、再撮影できず。
上の写真で横を向いている右のほうが、小さい。その裏面は、
特マル1、180g
もう1つのほうが「マル1」225g。今回の2つは「特1号」と「1号」なのだろう。
前回の5年前のと合わせて考えると、絵入りでない袋の「鏡餅1号」は200gだった。今回のマル1より25g少ない。また、スーパーのチラシには225gの商品はなかったはず。
絵入り袋では、特1号180g、1号225g、前回の2号400gとなる。やっぱり何がなんだか分からない号数。

袋の中は、内袋ではなくポリエチレンラップで2つまとめて包まれていた。
左右入れ替わって、右が特1号

ラップをはがす。上下の餅は密着していてはがすのに苦労した
特1号と1号では、上下のバランスも異なる。こういうものなのか、個体差なのか。いびつな形からすれば、手作業で丸めているのだろうか。

あまり伸びないものの(伸びる=良い餅でもないでしょう)おいしい餅だった。次のお正月は、プラスチック使用量が少なく、地産地消でもある、地元メーカーの鏡餅をどうぞ…



ところで、たけや製パンの菓子パン・惣菜パンのパッケージに、女の子のキャラクターが描かれていることがある。
常時発売商品では「ビスケット(ビスケットパン)」にいるが、当ブログでは、ヤマザキランチパックのローカル版「フレッシュランチ」で何度か登場している。その他、描かれない商品のほうが多く、基準は不明。
(再掲)2010年「フレッシュランチ ハムカツ&タマゴ」

(再掲)2009年「フレッシュランチ キーマカレー」
本家ランチパックの男女のキャラクター「ランチちゃん」「パックくん」とは別人。

別に名前はないのだろうなと思っていた。ところが、昨年11月、県内の4高校とコラボレーションしたアベックトースト発売を伝えるたけや製パン公式ツイッター(@takeyapan)。その包装では、キャラクターが各高校の制服を着ているのだが、
「パッケージのたけ子は各高校の制服を着ているんです!!」
この人の名は「たけ子」?!
唐突に判明。当たり前のようにたけ子とツイートしているけれど、周知の事実なんだろうか?
ツイートを軽くさかのぼっても、登場頻度は少なく、説明もなさそう。
ネット検索すると、秋田放送のラジオ番組内や、たけやを紹介するネットメディアの記事において、たけやの社員が、キャラクターの名がたけ子であると発言している。ラジオは聞いていないが、たけ子の出自など名前以外の情報はなし。
確認できた限りでいちばん古いのは2018年の情報だった。昔から名前があったのではなさそう。
また、2018年春に発売された「リングドーナツ」という商品シリーズでは、大人っぽくなったたけ子が描かれていたとのことだが、現行商品(後述)では消えている。さらに、2022年始現在、「生活応援」という共通のマーク付きの菓子パン・惣菜パン(現行のリングドーナツも含む)が出ているが、そのマークに簡略化されたたけ子かもしれない顔がある。→この記事参照

実は、当ブログの2011年の記事で、「せっかくなら名前を付けたらいいのに。「武藤たけ子」ちゃんとか…」などと、無責任なことを書いていた。武藤は創業者・経営者の姓。現実になってしまった。
安直なネーミングだが、嫌いじゃない。
でも、知る人ぞ知るたけ子の名でもいいかもしれないけれど、パッケージやホームページの片隅に「たけ子です。よろしく」とか記載して、たけや製パンの社名やロングセラー商品とともに、多くの秋田県民に知られて親しまれる存在にするのも、悪くないのでは。

【2023年1月11日追記】毎月新しい商品が出る「アベックトースト」の袋において、2023年1月発売分から、それまでの中身の素材のみのイラストに代わって、たけ子が素材を持つイラストに替わった。フレッシュランチを彷彿させる。
【2023年5月9日追記】2023年5月のアベックトーストからは、イラストの下に「たけこちゃん」の文字も入って、やっと、商品で名前が分かるようになった。「たけ子」ではなく「たけこ」なのか?
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やまびこ号・せせらぎ号

2022-01-10 20:31:45 | 秋田市営バス
2022年1月10日は成人の日。成人の日と言えば成人式。
今年4月の民法改正で成年年齢が18歳に引き下げられるので、20歳の新成人を祝うものとしては最後。ただし、来年以降も引き続き、式典は20歳を対象にし続ける自治体が、全国的に多数。
そして、昨2021年1月は、新型コロナウイルス感染症流行により、成人式を実施しない自治体も少なくなかった。今回は、ワクチン接種の普及やそこまでは感染拡大していないところが多く、挙行する自治体が多い。

昨度新成人向けの式典は、延期されていた自治体もあれば、中止されて成人式がないまま終わってしまう自治体もある。
秋田県では、由利本荘市と大仙市で、延期されていた昨年度成人式を2022年1月8日に行った(今年度分は9日開催)。
一方、秋田市は、いったん2021年夏に延期されるも、結局中止。首都圏では実施したところもあったし、オリンピックもやったのに。
対象者には、記念品として、市章とAR A丸ゴシックEの「Akita City」の文字入りアルミ製カードケース(名刺入れ)を、市長メッセージとともに郵送したとのこと(秋田市サイト ページ番号1030627)。住民票登録者だけでなく、電子申請により、過去の在住者と、現在市内へ通勤通学している人ももらえた。

成人式に出ようと思えば出られたのに、出なかった者としては、成人式がなくても何も問題ない思う。
でも、会いたい人がいる人も多いだろうし、毎年あるべきものが、非もないのに自分たちだけなくなったのはかわいそう。小学校や中学校卒業以来の再会で、かつこの後一生会えない相手もいるのだし。



秋田市では、成人式を「新成人のつどい」と称している。来年度以降も20歳を対象とするのは決まっているが、「新成人」でなくなるので名称変更を検討しているようだ。
2年ぶりとなる今回も、例によって、遠方から帰省して参加する人のため、成人の日前日の日曜日に、秋田市立体育館で開催。

コロナ対応で例年と違うのは、秋田市外在住者は要・事前申し込み。さらに県外在住者は、ワクチン2回接種済み/県内滞在後2週間経過し体調に異常なし/年明け後のPCR検査で陰性、のいずれかを条件とした。
さらに、以前は、午後にまとめて1回だった式典を、出身中学校で分けて午前午後の2度開催。
午前は秋田東、山王、土崎、太平、外旭川、秋田北、下北手、泉、将軍野、飯島、秋大附、特別支援学校、市外の中学校。午後は秋田南、秋田西、豊岩、城南、下浜、城東、御野場、勝平、桜、御所野学院、岩見三内、河辺、雄和。
下北手中が例外的で、それ以外は南北で区切った感じ。※今年の人たちは、聖霊中学校はすでに募集停止、県立秋田南高校中等部は開設前。
秋田市のつどいでは、例年、最後に出身中学校ごとに集まるコーナーがあり(市外出身者はアウェイ感しかないだろう)、恩師も来るらしい。今回は密対策でどうか知らないけれど。
2つに分けてしまうと、小学校卒業時に分かれてしまった人どうし、つまり複数の中学校区に分割される小学校出身者や、秋大附属中に進学した人などとは、会えない場合がある。今回の分け方では、山王中と南中に分かれる旭南小学校がそうなってしまう。

報道によれば、今年の秋田市の新成人は2613人、つどいには2013人が出席。説明がなくて誤解を招く報道。2613というのは住民票の数だと思われる。住民票がなくても出席する人もいる(それが許されている)のだから、実際の分母は2613以上になる。
また、テレビでは午前の部のみを取材していて、新聞もそんな感じ。その中で、新成人2名が壇上で決意(新成人の抱負)を述べたことを伝えている。では午後の部は? 動画がネット公開されているので確認したところ、午後も同じ人だった。どうせなら別の人にすればいいのでは?



以上前置き。本題は、秋田駅東口と会場を結ぶシャトルバスのこと。
以前から運行されていて、2014年に記事にしている。開催前後に3便(各定員50名)ずつ設定され、秋田市役所分館前(駐車場)にも停車。うち1便は秋田市教育委員会管轄「秋田市太平山自然学習センター・まんたらめ」の送迎用大型バス「まんたらめ号」が使われていたが、ピストン輸送はできないダイヤで残り2便は見当はついたが未確認だった。

今回も3便運行され、市役所付近では山王大通りの県庁市役所前バス停が乗降場所(行き便ではバス停に市職員らしき人が付いていた)。定員は、55人が先発1台、40人が後発2台。定員が変わっているが、これも見当通り。
午後の1・2便
定員55人の車は、まんたらめ号。
まんたらめ号は、秋田市交通局(秋田市営バス)の空港リムジンや貸切に使われた車両を転用した初代が役目を終え、2020年春頃に新車に更新されている。
新まんたらめ号としては初の新成人送迎。乗る新成人としては、これまでなら小中学校の宿泊研修(いわゆる林間学校)などで乗車したまんたらめ号との再会の場であったが、今回は代替わりを知らされる場となろう。
55名は車種の標準の定員なので、このご時世、空席を設ける密対策はしないことになる。ただ、午前の行き便はたまたま見られたのだが、数人しか乗っておらず、問題ない状態。後2台はたぶん誰も乗っていなかった。写真の午後の行き便も、午前と大差なさそう。
もう少し利用者がいると思ったのに。前からこうだったのだろうか。帰り便は見ていないが、帰りだけ乗る人はいるかもしれない。

残る2台。
「やまびこ号」

「せせらぎ号」
行き便は午前午後とも、まんたらめ号→やまびこ号→せせらぎ号の順の運行だった。
やまびこ号とせせらぎ号は、ナンバープレートが連番で、塗装が色違いで、正面の行灯に「秋田市」と書かれた、まんたらめ号より小さいバス。
日野自動車の貸切・自家用(路線使用例もあり)の中型バス「メルファ」。※ジェイ・バスが製造し、いすゞ「ガーラミオ」との共通車種。2021年秋にマイナーチェンジしているので、その1つ前。

やまびこ号も、以前の車を取り上げていた。これも市営バスの貸切車の転用で、まんたらめ号と同サイズ・おおむね同車齢(1990年代前半製)の大型バスだった。
「社会教育バス」として秋田市教育委員会 生涯学習室が所管。各市民サービスセンター主催あるいは「○○地区高齢者学級」みたいな市民の生涯学習で、市内外への見学の足が主な用途のようだ。郊外部でスクールバス(路線バス扱いのスクールバスでなく、市が送迎する形なのだと思う)が運行されている地域で、専用車の代走をすることもあるとのこと。

せせらぎ号は、当ブログ初登場。
現在は、やまびこ号と同じ扱い。秋田市には社会教育バスが2台あることになり、参加人数によっては2台そろって走る場合もある。
この以前の車は、市営バス由来ではないはずの、貸切タイプの大型バス。たぶん、旧・河辺町が所有していた(根拠は忘れたけど、そう記憶する)。2005年の秋田市編入後も使われたことになるのか???
数度一瞬見ただけでうろ覚えだが、三菱エアロバス・エアロクイーンか日野セレガ(後述)。車体塗装は白をベースに、青や緑が使われたもの。岩見温泉の送迎バスと、デザインに共通性があるような気もした。


旧やまびこ号を最後に目撃したのは2018年。新しいやまびこ号は、2019年10月に初めて目撃していた。せせらぎ号と連番なので、同時購入だろう。秋田市議会の会議録でも、2台を2019年度納車とされている。
その他、会議録によれば、購入ではなく「借り上げ」で「7年間のメンテナンスリース契約」。当時はオリンピック・パラリンピックや環境規制対応のためバス車両の需要が旺盛で、購入だと納車が待たされることを理由に挙げている。ちなみに、まんたらめ号も7年リースだった。
先代の車は1990年と1993年製造である旨の発言があった。やまびこ号が1993年のはずなので、せせらぎ号は1990年か。当時だと、エアロバス・エアロクイーンはもう1世代前のモデルになるから記憶と合わないのでセレガか。セレガは1990年7月に新車種としてデビューした。なお、やまびこ号もセレガ。


メルファは、旧セレガの流れを汲むデザインで、今も他車種のような大胆なデザイン変更がないので、顔付きとしては、先代車両の面影があるが、塗装は大きく変わった。
色違いのボディは、アスタリスクのようなものが側面後方に並ぶほかは無地。側面前方には、斜めにしたフォントワークス「(ニューじゃない)ロダン」で、名前が表記される。文字配置が等間隔ではないような。
後部は無地。後続車にしてみれば謎の白いバス。前に「秋田市」があるだけいいけれど、まんたらめ号や秋田市自然科学学習館のバスでも指摘したように、秋田市章があってもいいし、もっと秋田市のバスであることを明示したほうがいいと思う。

この塗装は、メーカーの標準ラインナップの1つ。やまびこ号が「ライトターコイズ(BUS-8114)」、せせらぎ号が「ライトピンク(BUS-8001)」。
メルファには3つのグレードがあり、用途に応じて設備が異なる。最上位「ロイヤルサルーン」と中位「スーパーデラックス」は、リクライニングシートで、選べる塗装が共通しているなど違いが分かりづらいし、日野自動車のホームページも分かりづらい(いすゞガーラミオを参考)。座席の間隔が違うのか、客席数はロイヤルサルーン(ガーラミオM-III)が35、スーパーデラックス(M-II)は41だから、この2台はスーパーデラックスだと思われる。
昨年撮影。ドアは前にせり出すスイング扉
ただ、現行車種では、ドアがロイヤルサルーンはスイングドア、スーパーデラックスは折り戸なのに、この2台はスイングドア(プラグドア、スライドドア)。オプションで変更したのか、前モデルではこうだったのか。
座席の布地は、いすゞの路線バスでも見かける青い柄入り「ネオジャスティスブルー」。メーカーホームページの現行車種には出ていないが、頭が当たる部分にビニールレザーっぽいものが付いていて、2台で色が違う。やまびこ号が濃い赤(外からでも目立つ)、せせらぎ号が青紫。

リース期間は2026年度途中までということだろうか。
これらの秋田市有バスを運転している人たちは、秋田市営バスの運転士だった職員(移管途中~閉局時に交通局から他部局へ異動)もいると思われる。でも、近いうちに、定年退職していく人も増えていくだろう。いずれは外部委託や都度借り上げになったりするのだろうか。

【2023年3月13日追記】やまびこ号とそっくりな(車体色も)バスを、にかほ市が所有していた。側面の「やまびこ号」の位置に「にかほ市」と表記され、ナンバーは26番(たぶん)ほど先に登録。
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2022年始の雪の状況

2022-01-08 17:54:23 | 秋田の季節・風景
全国的に雪と寒さの中で迎えた2022年。
ピンポイントの豪雪はさほどなくて、まんべんなく降っている感じだけど、いつも降っている場所では平年よりは多い。

秋田市は、積雪15センチほどで年を越して、以降微増。
気温は1月2日に5.0℃まで上がったほかは、朝はマイナス・昼は2℃以下が続いた。体感としては数値より寒いと思う。風は秋田市にしては強くないので、刺すような寒さではなく、底冷えするような。
総合的に感覚としては、少し雪が多く少し寒めの、秋田らしい冬が続いている。
太平山が姿を見せた7日午後の秋田駅東口
1月6日には20センチほどだった積雪は、7日朝には30センチになった。
一気に30センチだとドカ雪で大変になるけれど、10センチ追加で30センチなので、大きな支障はなし。
土手長町通り、広小路西交差点
上の写真右、歩行者専用の大町公園橋(旧・幸橋)は、ロードヒーティング(融雪装置)が作動していないので(壊れた? 人が通る幅だけ除雪されている)、積もった雪がほぼそのまま(よその雪が積み上げられてもいない)。たしかに30センチくらいある。

過去には、寒さが続くと旭川はおろか雄物川さえ凍結することがあった。今は、
秋田中央警察署向かい付近。奥は通町橋
旭川はいつもの流れ。わずかでも気温がプラスになると違うもんだ。やはり、今の寒さはそんなに厳しい部類じゃないと言える。

一方で、軒先などにつららはできている。コロナ対策を理由に長期休業中の木内(元百貨店の衣料品店)前のアーケード。広小路商店街のアーケードは撤去されたが、ここだけ木内管轄なので残っている。
アーケード下の指定方向外進行禁止につらら
アーケードから標識へ水が伝って、凍ってできたつらら。

泉の某街区公園
雪遊びでにぎわった痕跡。左にはかまくら。
本場・横手市には「かまくら職人」がいるほどで、人が入るサイズの本格的なかまくらを作るのは難しい。必要な高さと奥行きを考えると、相当な量の雪を集め、しかも固めて穴を開けないといけないから。
でも、このかまくらは、
小さいけどなかなか上手い。大人が作ったか
上がとんがって三角形に近い独特のシルエットで、大人は入れないけれど、内部空間はそれなりに確保されている。


1月2日に気温が上がって、3日は下がったため、生活道路や歩道のほとんどの路面が、凍結によりツルツルもしくはトゲトゲで怖かった。
それも4日以降の新たな積雪で解消。危惧した路線バスの迂回運行が思ったより少なかったのが意外だった。年末から除雪車が出動しており、昨年の大雪を受けて、体制がいくらか変わったのか。

3連休~連休明けは、気温が5℃程度まで上がる予報。
毎度繰り返すけれど、路肩の雪山が崩れることによる道路幅員減少、融けて道路がぐしゃぐしゃになること、その後再凍結するという流れが嫌。
連休初日8日は、最高気温5.0℃まで上がって晴れ間も出たが、それほど暖かく感じなかった(歳のせい?)し、雪もあまり融けなかった。積雪量は17時で26センチ。
竿燈大通り。幹線道路は路面が出ていて問題なし
小さい道路は、一部で融け始めて軽くぐしゃぐしゃ。明日以降みぞれ・雨が降るから、さらに進みそう。
3連休明け1月11日から、秋田市立小中学校の冬休みが明けて授業再開。いい具合に雪が減ってほしいものだけど、週半ば以降はまた雪。※この後の秋田市の雪の状況
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ごちゃごちゃバスマスク

2022-01-05 23:11:50 | 秋田のいろいろ
秋田駅西口の1つ前、買物広場バス停(兼 待機場)。
左側前は待機中の臨海営業所「秋田200か300」、右で降車扱い中は秋田営業所「同299」
ナンバープレートが連番の、2003年新車導入のワンステップのいすゞエルガミオ。この2台の正面、フロントガラス下に、白い横長のものが取り付けられている。
全国的に見られる、ゼッケンみたいな広告の布(あるいはビニールシート?)。「バスマスク」あるいは「(バス)フロントマスク」と称される。多くはないが「エプロン/フロントエプロン」と呼ぶこともある。
バス会社が広告を集める際には「フロントマスク」と呼ぶことが多く、愛好家は「バスマスク」と呼ぶことが多い感じ。後述の2009年の公益社団法人日本バス協会では「バスマスク」としているが、秋田中央交通では「フロントエプロン」として広告を募っている。
マスクだと現状では、一般には「バス車内での人間のマスク着用」とまぎらわしくはある。

今回の広告は、昨2021年の12月初め~中頃辺りから掲出が始まっている。付けていない車のほうが圧倒的に多く、写真のように2台が並ぶのはけっこう珍しい。中央交通では、フロントエプロンは最低契約台数30台からとしているので、30台か?
で、これが何の広告か。
遭遇頻度が低いのは仕方ないとしても、遭遇できてもすれ違いざまなどにちらりと見ただけでは、何を言いたいのかよく分からない。
秋田営業所「同290」。これは2002年導入らしいが、市営バスからの移管最盛期で新車が次々入っていた頃
↑関係ないけれど、こうして写すと、奥の中央通りが緩い坂なのが分かる。秋田駅~千秋公園周辺はわずかな起伏がある土地。

バスマスクの左には、耳が飛び出た哺乳類っぽい緑色(中央交通の車体色に近い)のキャラクター。まずこれが誰?
残りは文字がごちゃごちゃ横書きされているが、小さい。色と大きい文字により「Googleマップ」「NAVITIME」「検索」は読めた。
なるほど。バスダイヤをネット検索できるという告知か。

その広告主は? 中央交通自身? 日本バス協会? 秋田市?
それを判読するには、車道のバスの前へ身を乗り出すわけにはいかないので、ズーム撮影。
ついに全貌が明らかに!
「バス停が分からなくても Googleマップ NAVITIME 等 でバス経路が 検索 できる!」
「秋田市マイタウンバス、秋田中央交通バスの利用にご活用ください」
「国際教養大学アジア地域研究連携機構 秋田公共交通情報プロジェクト」

国際教養大学の中にある「機構(附属機関的なもの?)」が広告主らしい。2行目の「秋田公共交通情報プロジェクト」は教養大と別組織のようにも読めてしまうが、機構の中に位置付けられる。
そう言われれば、緑のキャラクターの左胸には大学のシンボルマークがある。これは秋田犬(あきたいぬ)をモチーフにした、国際教養大学 マスコットキャラクター「ONE(ワン)」だった。中央交通車体に合わせたのでなく、もともとこの色。

これまで取り上げて来たように、バス会社自身のホームページでの時刻検索が、使いやすいとは言い難い現状。一方で、民間の無料サービス「ナビタイム」が対応して使いやすさも悪くない。
さらに、国際教養大の協力により、Googleマップの中でも時刻やルートが調べられるようになっている。国際教養大という名前からして、研究内容と縁遠い分野に思えてならないが、大学による地域貢献になっている。ただ、Google独特の(日本人の感覚とズレた?)クセがあったり、不具合や要望をどこへ伝えればいいのか分からなかったり、バス会社と提供者が直結していない歯がゆさはある。
今回の広告では、国際教養大だからGoogleマップを宣伝するのは当然だけど、ナビタイムのほうも併記している。実はナビタイムも教養大が関与しているのか、あるいはついでだから書いたのか。


それにしても、読みにくい、分かりにくい、美しくない、おもしろくない、センスの悪いバスマスク広告だと思う。広告効果が低く、広告費用が無駄になってしまっているのでは。※中央交通の広告料金はは1日1台440円。最低でも30台、20日だから26万4千円以上かかっている。
具体的には、
・マスクのサイズに対して、動くバスの正面に出す広告としては情報量=文字が多すぎる。
・地色が白・ほとんどの文字が黒でつまらない。
・キャラクターが何者か分からず、存在意義が低い。
・フォントがWindowsの「MS UI Gothic」。このフォントは、画面での半角カタカナ使用をなくすため、Windows98から標準インストールされている。表示スペースや解像度に配慮した画面表示向けフォントであって、印刷して使うべきではないデザインの文字。他のフォントより文字幅が狭くなるので、文字を詰め込むために使ってしまったのか。
といった点。国際教養大には、デザイン方面に明るい教職員や組織がなかったのだろうか。
だとしても、広告なんだから、広告を引き受けた中央交通側(制作会社を含む)でデザインをアドバイスするようなことはしないもんだろうか。制作会社ならいろんなフォントが使え、プロのデザイナーもいるでしょうに。中央交通としては広告料金が入れば、中身などどうでもいいのかな。


このバスマスク、そもそもマスクのサイズが小さいような気もした。昨年問題になり、その保管と処分で今も問題になっている“アベノマスク”を連想したが、ほかのバスマスクも見てみると…
(再掲)2009年に日本バス協会が全国展開した「「バス利用促進」のためのバスマスク」(3フレーズあり)

再掲)2006年早春 秋田市営バス最後のあいさつ

再掲)2003年の秋田市営バス。下に小さい字もあるが、何の広告かは遠目でも伝わる

再掲)秋田市中心市街地循環バス代走用
全国的に見ても、マスクのサイズはこの程度が標準のようだ。灯火との干渉、紐を結びつける位置等、制約があるのだろう。
となると布地代をケチったのではない。やっぱりデザイン、特に文字のサイズと量の問題。少なくともぱっと見て伝わるものでお願いします。
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街中の鷹

2022-01-04 23:35:37 | 動物・植物
※お読みいただく前におことわり※この記事には、鳥が小動物を捕食する写真があります。ご承知おきの上、ごらんください。

昨年末の昼前。自宅にいると、視野の片隅、横の窓の外を、上から斜め下に急降下する物体が見えた。
そこはご近所の庭。柿の木があり、カラスが食事や遊びで飛び回ることがあるので、それかと思ったけど、真っ黒ではなく茶色い気がした。
おそらく着地しているので、こっそりと窓に近寄ると、そこにいたものは…
鳥が何かをつかまえている!!
飛んでいってしまわないうちに、急いでカメラを準備して撮影。

つかまえられているのは、ネズミのようだ。
鳥はカラス級の大きさだけど、肩幅が広いようなどっしりした体型(翼を閉じているとネコより小さい)。目付きはそんなに鋭くないが、ワシとかタカだろう。身近な猛禽類と言えばトビ(トンビ)だけど、これは腹など白いので違う。

最初の写真を見ると、上のほう、庭の隅近くの雪に、ネズミの足としっぽらしき跡が付いている。歩いているところを、上から見ていた鳥に襲われたようだ。
鳥はネズミの毛をむしり取りつつ、食べ始めた。よそへ運ばず、その場で食べてしまうようだ。

ここは仮にも秋田市中央地域。直接面してはいないが、道路を通る車の音や人が動いていることが分かる音が断続的にする場所。鳥はたまにきょろきょろするが驚くこともなく、食事を続ける。
カメラ目線の写真もあるので、こちらにも気付いていたかもしれない。





鳥は休むことなく食べ続けているが、いっこうに終わる気配がない。
つかまえてすぐ丸のみのように食べ終えるのかと思っていたが、とても丁寧に食べるのだった。

その間に、ネットで調べた。
この鳥は鷹の一種「オオタカ」だと思われる。この個体は、黒目の周りが黄色いが、オレンジ色の個体もいる。羽が茶色でなく、グレーの個体もいて、それを青みがかった灰色ととらえて、「蒼鷹(アオタカ)」が転じてオオタカになったとのこと。アオサギと同じだ。したがって「大鷹」ではない。
ハトなど鳥を捕食することが多いが、ネズミなど哺乳類も食べる。食物連鎖・生態ピラミッドの頂点の生物。

JARO(日本広告審査機構)のテレビCMで、「まぎらワシ」というキャラクターが「ワシとタカは同じ種類の鳥なのに 大きさの違いで呼び名が変わる」「ワシにも区別がつかん」というのがある。
たしかに、漠然と思っていた「鷹」よりは小さく感じたが、それは「鷲」あるいはトビと混同していたこともある。実際は、基本的にはタカ類のほうがワシ類より小さいが例外もある。


トビ以外の野生のタカを、それと意識して見たのは初めて。しかもこんな場所に、向こうから来てくれるとは。
ただし、千秋公園では複数のタカ類を見ることができると、聞いたことがあった。ここは千秋公園から容易に飛来できる距離だから不思議でないし、一般的に都市部でも見られる種だそう。雪で食べ物探しに困っていたのかもしれない。
ここにネズミがいたのにもちょっと驚いた。ドブネズミだろうか。鵜の目鷹の目、こんな場所でもネズミはうかうかしていられない。

やがて、雪上に散らばる抜かれた毛と、血に染まった雪だけが残された。じっくり丁寧に、焼き魚をきれいに上手に食べる人のようだった。
降りてから食べ終えるまで、実に丸1時間(ほぼジャスト60分)かかった。
雪をかき分けて歩く
オオタカは飛び去らず、雪上を数歩歩いて数メートル離れた柿の木の低い位置に止まり、じっとした。さっきより道路に近い場所だが、やはり動じない。
オオタカは1日1回食べれば充分だそうで、次の獲物を探しているのではないのか。お腹いっぱいで飛べないのか。
そうこうしているうちに、スズメの群れが飛んできて、オオタカより高い位置の木や屋根でちゅんちゅんやりだした。オオタカに気付いているのか。下から上に向かって襲いかかることはできないはずではあるが。
きょろきょろ

能ある鷹は爪を隠してはいない
今度もなかなか動かない。再び約1時間経過、正午を過ぎた。

すると濡れ雪が降り出した。スズメはいなくなり、オオタカもいつの間にか飛び去った。ネズミの残骸も雪に埋もれた。
一富士二鷹三茄子でめでたいかもしれないけど、昨年の話だからもう関係ないのかも。そんなことよりも、生態系の頂点オオタカの、堂々とした振る舞いに感心させられた【5日・それに月並みだけど、野生の厳しさも見せつけられた】、歳末の2時間だった。
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工藤パン 紅白鏡餅

2022-01-02 19:42:55 | 各地お土産・食べ物
秋田県のたけや製パン鏡餅に続いて、青森県の事情。
越後製菓・サトウ食品のほかに、たけや製パン製鏡餅(秋田県産もち米使用)がスーパーで売られる秋田県同様、青森県では工藤パン製鏡餅(青森県産もち米使用)が売られる。透明な袋に入ったものは、たけやと工藤パンそっくりで、見分けがつかないことだろう。

2021年の正月用(2020年末製造)で、工藤パンの珍しい鏡餅を知った。しかも、それが秋田市内のイオン(総合スーパーのイオン=旧ジャスコ・サティ)で売られていた。2021年末も売られており、イオンに並ぶ鏡餅ではそれ1点だけが工藤パン製だった。
2020年末に購入した。500円ほど。
上がピンクで下が白。紅白の鏡餅!!

ネットで調べると、金沢ではこのような上が赤い紅白の鏡餅が一般的とのこと。昔、金沢で年越ししたことがあったけど、気付かなかった。加賀藩主前田家の風習(ただし下が紅)にちなむらしく、越後製菓でも紅白バージョンを製造している。石川県内でも能登などは普通の白2段なんだそうで。
青森県で、紅白の鏡餅を伝統的に供えるという情報は見当たらなかった。
青森らしい鏡餅としては、ダイダイの代わりにリンゴを載せるという話がちらほら。伝統的な習慣ではないようで、青森商工会議所青年部が「青森りんごを飾る鏡餅推進運動」を2003年正月から行っているもの。2021年末も、同部が青森駅前で小型品種「アルプス乙女」を配布している。
大きい鏡餅を飾る企業などでは普通のリンゴを載せればいいけれど、一般家庭サイズではバランスが悪くなり、アルプス乙女は入手しづらいこともあって、そこまで広まっていないようだ。

秋田県でも紅白鏡餅の風習はなく、秋田のイオンでの売れ行きは良くなかった。
工藤パンはどうしてこんな鏡餅を作って、イオン東北はどうして秋田の店舗で売ったのか。
ツイッターによれば、この正月、青森放送(RAB)のラジオスタジオで、この紅白鏡餅を飾っている。それを見て考えたのは、紅白だとなんとなくよりメデタイ感じがして、いわゆる「映える(ばえる)」ことを狙っているのか…

たけやの絵入り袋の鏡餅と同じく、餅を透明フィルムで包装し、脱酸素剤とともにさらに袋に入れて密閉した形態。
内側のフィルムは「内装」と呼ぶようで、外袋から出して内装だけの状態では、ひび割れやカビが生じる旨注記がある。
表示は「餅がのどに詰まらないように注意してお召し上がりください。」など懇切丁寧。
紅白お供え餅 1号」280g
製造所は青森市油川のほうの第二工場。
前回の記事のたけや「鏡餅1号」は200gだったから、2社で号数の規格は一致しない。たけやでは「特2号」が290g、520円と、工藤パンの1号に近い。
米を炊く時の単位に「合」があるが、米1合から餅300g程度ができるとのこと。工藤パンの1号は1合に近い値ではあるが、謎の号数。
栄養成分は100g当たりで、白217kcal、紅216kcalなど微妙に違う。

鏡餅の上下のバランスって、こんなだっけ? 色が違うせいか、なんか不思議に見えてしまう。

たけやと違って、工藤パン公式ホームページには「季節のおすすめ」というページにひっそりと簡単に鏡餅の情報が掲載。
それによれば、同社の鏡餅は次の9点がラインナップされている。
「お供え餅」:小、1号、2号、3号、小(みかん付)、1号(みかん付)、2号(みかん付)。
「紅白お供え餅」: 1号、小(みかん付) 。
みかん付というのは、餅の上にプラスチック製のそれを載せて、袋を密閉した商品。ダイダイだと思っていたがミカンだそう。「(※みかんはイミテーションです。)」とも。たけやでは見たことがない。
前回紹介した、たけやの袋に絵柄を印刷したものは工藤パンではない。

ほかに切り餅が4商品。「杵つき切り餅(7入) 」の白、よもぎ、「切り餅(白)6入 」、「紅白切り餅(6入)」。※2018年末に、弘前でよもぎ切り餅を買ったが、6個入りだった。
紅白切り餅は、2021年末に秋田市内のマックスバリュで売っていた。
たけや製パンでは、切っていない新聞紙の半分くらいののし餅を見かけるが、このようなカットしてパックした切り餅は、ないかもしれない(たけやさんには、自社ホームページでの情報公開、というか宣伝をお願いしたい)。【1月8日追記】マックスバリュに、たけやのカット済み16切れ入りの切り餅があった。のし餅にはハーフサイズも。


青森ならではで、工藤パンの正月商品といえば「口取り菓子」。
工藤パンでは干支など単品の上生菓子も作っているが、青森では縁起物をかたどった上生菓子をセットにしたものが好まれる。工藤パンでは品数の違いで松・竹・梅・福・松竹梅(←これで1つ)のセットがあるようだ。あんこ好きにはたまらない。
2019年正月に「松」2020年正月に「竹」を紹介した。
青森から進出したハッピー・ドラッグの秋田市内の店舗でも、工藤パンの口取りセットを売っている。竹と梅を仕入れるのが定番のようで、今回は竹を590円(値引かれる前だった)で購入。中身は2019年と同一だった。

2021年は梅を買っていたのだけど、アップしていなかったので、この機会に。こちらもたぶん今回と同一。
工藤の和菓子 口取り 梅
値下げされて200円。第二工場製、6個入り。計710kcal。

梅、海老、マロンあん、雲平(緑)、さくらんぼ、鯛。
工藤パンの口取りセットは、お菓子の組み合わせの違いが、名称と価格の違い。
ただ、松のねりきりは松セットだけ、竹のねりきりは松、竹、松竹梅だけに入るなど、ある程度、商品名との整合性も考慮していそう。ちなみに、さくらんぼのねりきりは、竹以外の全セットに入る。
梅セットには大きな平たい梅の花のねりきりが入っているが、他のセットには入らない貴重品(?)。中のあんこが透けていて、色的にアポロチョコレートを連想させられる。
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