広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

イオン東北 愛媛フェアとPBじゃこ天

2024-01-28 22:18:25 | 各地お土産・食べ物
ぼちぼち更新を再開します。

昨2023年、佐竹義久【2月16日訂正】敬久 秋田県知事による、四国の食べ物についての失言が物議を醸した。具体的に挙げられた愛媛県のじゃこ天がとりわけ注目され、“じゃこ天騒動”と言われたりしている。
結果としては、何より四国の皆さんの寛大さでお許しいただき、佐竹知事についても厳しく批判する声はあまり多くないようだ。でも、個人的には、公の立場にある者(しかも人生経験も公人経験も長い)が、公の場で、マイナスイメージの発言をすることによって、気を悪くする人が出ることを想像できなかったのが情けない。そんな人物を知事に選んだ我々秋田県民にも(直近の知事選は無投票だったが)、責任はある。

じゃこ天にとっては、申し訳なさを覚えた秋田県民が取り寄せたり、県内の小売店・飲食店が購入したりしたばかりか、報道で全国的に注目されたことにより、ちょっとしたブームになっている。
四国と秋田の新たな交流も生じていて、東京では、四国各県と秋田県の知事が出向いて物産展が行われた。だけど物産展をやるのなら、東京じゃなく、秋田や四国でお互いの物産展を開催すれば、相互理解が深まるのにと思っていた。
すると、1月25(店によっては26。後述)~28日に、イオン東北株式会社(本社・秋田市)運営のスーパーで「愛媛県フェア」が開催された。秋田市のイオンスタイル御所野(イオンモール秋田内。旧・ジャスコ御所野店)には、佐竹知事だけでなく愛媛県知事まで来て、PRセレモニーが開かれた。なお、折込チラシでは、たまに秋田県産品フェアみたいなので佐竹知事の写真とあいさつ文が載ることがあるが、今回はなし。

フェアは秋田県内だけでなく、イオン東北エリア内6県の総合スーパーのイオン各店・イオンスタイル各店、4県の食品スーパーのマックスバリュ(MV)各店(イオンスタイル茨島・イオンスタイル広面はこちらに含む)、計117店で開催。総合スーパーでは25日から、食品スーパーでは26日から。イオン東北運営でもザ・ビッグでは実施しないようだ。運営会社が異なるイオンスーパーセンターでも未実施。

折込チラシによれば、MVでは、ふれ愛・媛ポーク、みかん鯛、カンキツ類といった生鮮品、じゃこかつなど惣菜がメイン。※店舗には行っていないので、未掲載の品もあるかとは思います。
総合スーパーでは、それらに加えて、ポンジュース、ポンカンサワー、タルトや坊ちゃん団子などスイーツや鯛めしのタレ等々、豊富なラインナップ。
イオン土崎港店では、各売り場ごとに愛媛県産品をまとめて置いていて、年に何回か開催する「イタリアフェア」「北海道フェア」なんかと同じ雰囲気だった。イオン秋田中央店もチラシは同内容。
報道ではイオン、MVどちらを指すのかあいまいだが「約100品目」販売。
イオンスタイル御所野は、別チラシでさらに掲載商品が多く、報道では「約150品目」。2000円以上購入した先着200名には、「蛇口からみかんジュース」体験もあり。

イオン東北と愛媛県が開催したフェアとのこと。じゃこ天騒動を受けて企画したのだろうか。上記の通り、◯◯フェアと同じやり方だから、前から計画があってたまたまタイミングが合ったのかもしれない。
ちなみに、同時期に茨城県のイオンでは「長崎県フェア」、そして千葉県のイオンでは「秋田県フェア(チラシ掲載商品は多くない)」が開催。愛媛県のイオンでは特になし。※この3県のイオンは、いずれもイオンリテール株式会社運営。


愛媛のお菓子といえば、和菓子(としていいのかな。ケーキのタルトよりは和菓子寄りではある)のタルト。今回は、一六本舗の「ひと切れ一六タルト 伊予柑(5個税込み812.40円)」と亀井製菓「紅まどんなのタルト(3個594円)」、御所野ではハタダ「御栗タルト(7切れ1296円)」を販売。普通のあんこのタルトはないようだった。ただし、土崎港店などでは、あわしま堂(本社・愛媛県宇和島市)の1個入り127円のこしあんタルトは、常時売っているけれど。
なお、坊ちゃん団子も亀井製菓。
一六本舗からは、自家製餡シュークリーム(2個645.84円)、小倉ロール(861.84円)、謹製どらやき(321.84円)も来ていた。
さらに、永久堂「瀬戸内レモンケーキ」、別子飴本舗「和・チーズケーキ」、チラシ未掲載で亀井製菓「まったーほるん」など、初めて知るお菓子もあった。消費期限(要冷蔵がほとんど)とフトコロの都合により買えなかったのが惜しい【30日追記・惜しいので、売れ残って見切り品になっていたシュークリームを購入。おいしかった】。


そして、話題のじゃこ天。
折込チラシには「愛媛といえば じゃこ天」の文字もあるが、知事発言がなければ、そもそもじゃこ天を知らない秋田県民(あるいは東北人)も少なくないだろう。
各店で島原かまぼこ(宇和島市)「じゃこ天スティック(15本429.84円)」、御所野では10~18時限定で安岡蒲鉾(宇和島市)「宇和島じゃこ天(5枚1134円)」。報道では、御所野では秋田県形型など約15種類を販売。
ほかにお手頃なのが、和日彩々「愛媛県八幡浜で製造 じゃこ天(3枚138.24円)」なるもの。これは…
1枚34グラム 52kcal
一見、メーカーかと思いそうな“和日彩々”は、実はイオンのプライベートブランドの1つ、らしい。のだが、公式な説明は見当たらず、メインの「トップバリュ」ブランドとの違いなどコンセプトが不明で、あいまいな存在。
「わびさいさい」と読み、比較的最近登場。2021年12月時点で小粒納豆が存在するとの情報があった。味噌、片栗粉などがあり、和風の食品のうち、従来「トップバリュ ベストプライス(TVBP)」ブランドだった、小容量入り商品をリニューアル(物価高騰対応も含めて)したのかなという雰囲気。個人的感想では、味噌はTVBP時代よりおいしくなった。
本品の製造元は八幡浜市の八水蒲鉾株式会社。賞味期限は製造17日後と表示(今回はすぐ食べるので、期限が近いものを“てまえどり”しました)。

安く広く販売されるプライベートブランド商品に、ローカルな食品があるのは珍しい気もするが、トップバリュでは、奄美大島の「鶏飯(けいはん)」、神戸の「ぼっかけ」といった袋入り惣菜(秋田でも一部店舗で取り扱い)や、「秋田県産もち米100%使用切り餅【30日追記・製造は新潟のうさぎもち】」などもある。

和日彩々のじゃこ天は、秋田の店舗でも、今回のフェア以前から売られていた。
僕が気が付いたのは年明けで、知事発言をきっかけに商品化したのか? それはないか…などと思っていたが、商品自体は2023年7月にはすでに存在していたようだ。
知事発言以前には、秋田のスーパーで(ナショナルブランドも含めて)じゃこ天が常時売られることは少なかったと思うし、多めに陳列されていたので、発言を受けて、新たに入荷もしくは増やしたのかもしれない。
定価は159.84円で、今回のフェアで値引きしている。チラシ掲載されたせいか、いつもより売れていた。

ちなみに、秋田駅のそば店(自由通路、関根屋運営)「しらかみ庵」が、期間限定で販売中の「じゃこ天そば(680円)」には、田中蒲鉾本店(宇和島市)のじゃこ天が使われているとのこと。
愛媛県にはかまぼこメーカーがいくつあるのだろう。秋田市の宮城屋蒲鉾店は、2023年7月の水害で工場が被災し、かまぼこ製造・販売から撤退(飲食店としては存続)。秋田県内からかまぼこ業者がなくなってしまった。

意識してじゃこ天を見て、食べるのは、今回が2度目。
以前は、JR松山駅前のコンビニで安岡蒲鉾の3枚入り(今回御所野で売ったのとは別物でしょう)を購入して、ホテルの部屋でそのまま食べた。今回の騒動の報道で多く見られたのと同じく、キツネ色で、ほぼ長方形だった。
和日彩々のじゃこ天は、色がグレーに近く、角が取れて小判型に近い。メーカーの違い、個性なのだろう。サイズは15センチ×5センチほどで、小さめな感じがするのは、コストの都合か。
今回は、温かいそばに載せて食べた。袋に「小骨のジャリジャリとした食感が特徴です。」とあり、たしかにあったが、以前食べたじゃこ天よりは、控えめに感じた。メーカーの個性なのか、あるいは全国販売用にそうしてあるのか。練り物としておいしく、広く受けれられる味だろう(「貧乏くさい」とか評価する次元の食材ではないと思う)。また買いたい。【2月27日追記・2月27日には、イオン秋田中央店で105.84円で売られていた。チラシ掲載なし。】

【2月6日追記】JR東日本系列の食品スーパー「秋田生鮮市場保戸野店」では、八水蒲鉾の「小魚入り じゃこ天」という3枚入りのものが売られていた。サイズはTVBPと同じくらいで、形状(ラインや表面)はよりゴツゴツ。食感もいくらかジャリジャリが強く感じた。
【3月6日追記】シンプルに軽くあぶって食べると、かなりおいしい。何度も食べている。

愛媛県フェアで売られていたほかの食品について、少し続くかも。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする