広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

秋田市中心市街地の解体工事

2011-01-31 21:13:08 | 秋田のいろいろ
久々に秋田市中心市街地の解体工事の模様です。※前回の記事はこちら
●秋田ニューシティ解体8
茶町通り。南西角から
駐車場がなくなり、続いて本体の南側から解体が進んでいる。

北側、東側は未着手だが、足場が組まれた。
大町通り。北東角から

※続きはこちら

●中通一丁目再開発(日赤病院・婦人会館跡地)
日本生命秋田ビルに続いて、かつて長崎屋が入っていた(現在のドン・キホーテの建物にも長崎屋があったが、それより前の1980年代まで)古沢ビルディングが解体中だった。
1月20日
そして、ついになくなった。
左が古沢ビル、右が日生ビルがそびえていたであろう位置
※更地になった上、積雪や曇り空のため、分かりにくい写真が多いのでご了承ください。
古沢ビルの残骸
奥に県立美術館や千秋公園が見通せる。

吹雪の広小路(キャッスルホテルのローソン前)から秋田駅方向
明徳館ビルやアトリオンまで見えるようになり、スカスカ。

ところで、この工事により、道路として廃止された仲小路の一部区間が、白いついたてで“封鎖”されていた。
 (再掲)白いついたて
ところが、
東(秋田駅・明徳館ビル)側
ついたてからフェンスに変わった!
閉塞感を感じなくなり、こっちの方がいい。中央にどーんと簡易トイレが3つ並んでますけどね…
なお、反対の西側はついたてのまま。
残っていた道標もフェンス越しに復活(ただし隣はトイレです)

明徳館ビル前から日生ビル跡方向
道路も空もついたても白くて分かりにくいが、写真左端のついたてに注目。
覗き窓が!
ついたての一部(2か所?)が、覗き窓の付いたものに交換されていた。(こういう製品もあるのね)
以前、「工事現場を覗ける小窓でもあれば、おもしろいのに。」と書いたが、それが実現してしまった!

中央通り側の小さいビルの解体も進んでいるが、いよいよ新築工事にかかるのだろうか。
【3月15日追記】3月15日から地震の影響で、工事が中断された
※さらにその後、工事再開後の様子はこちら
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郷土の新聞の謎

2011-01-31 21:02:37 | 秋田のいろいろ
秋田県の県域紙、“郷土の新聞”秋田S新報について。

●竿灯
今日の紙面(3面)・サイトにあった、県が「秋田ブランド」を国内外に発信する事業をするという記事。
その中に、秋田市の「竿燈(かんとう)まつり」のことがが出ていた。
サイトより。「竿灯」
何度も書いているが、秋田市の夏祭りは旧字体の「燈」を用いて「竿燈」と表記する。
一時期、常用漢字の「灯」を用いた「竿灯」表記だった時期もあるが、本来の、そして現在の公式表記は「竿燈」。

この新聞社でも、「竿燈」表記を採用していたのだが、以前にも同じ日の別々の記事どうしで「竿燈」と「竿灯」が混在していたことがあった。
その時はたまたまかと思ったが、またか。

この記事は、県政の記事でよくお見かけする記者の署名記事。ベテランの記者なのだろうが、まさか「竿燈」を知らなかったの?
あるいは、発表した県側が「竿灯」表記を使った(過去に例あり)のを鵜呑みにしたのかもしれないが、それにしたって記事にする段階で直すべき。
そして、上司とか誤字をチェックする部門がなぜ気づかないのだろう。
これで「郷土の新聞」と言えるでしょうか。

●秋田市長のご予定は
毎週月曜日の総合面では、秋田県関係の政治家(国会議員、県三役、市町村長)の今週の予定が「往来」欄として掲載される。
町長や村長の予定も掲載される(毎回全員が載るわけではない)のだが、前から不思議に思っていたことがあった。

秋田市長の予定が掲載されることが、極めて少ないのだ。

最近では、海外出張があった何週間か前に1度出ていただけ。
(僕が関心を持ったのが最近なので、いつからなのかは知らないですが)


これは、秋田市が情報を公開していないのではない。
秋田市秘書課サイト内の「市長ほっとコーナー」では、原則として金曜夜の段階で翌週の予定が掲載されている。記事にするまでには充分余裕がある。

そして、秋田市長の予定がなくてヒマなわけでもない。
秋田市のサイトの今週の予定
今週は金曜日以外、何かしらの予定(行事や会合への参加)がある。新聞に載せるほどの一大行事ではないのかもしれないですが。
その中で、「秋田県市町村会館管理組合議会定例会」に参加する予定がある。

新聞によれば、東成瀬村長はじめ、複数の市町村長の予定にもそのことが掲載されている。
同じ会に秋田市長も参加するんですけど…

「郷土の新聞」が県庁所在地である秋田市長をノケモノのように扱うのはどうして?
【2月7日追記】翌週、7日付紙面には、秋田市長の県外出張の予定が掲載された。これは市側の発表のごく一部で、市立美術館での企画展に合わせて赤塚不二夫氏の娘さんが表敬訪問することなどは省略。
【2月14日追記】今週は、秋田市で市町村団体の会合があり、秋田市長も出席する。しかし、新聞では、他の市町村長の予定としては記載されているが、秋田市長はまたもや無視。
考えてみたら、もしかしたら、市町村長の予定は、その市町村外で行われるものだけを掲載する方針なのかもしれない。(知事は県内での予定や県議会も掲載される)
県庁所在地である秋田市の場合、市長の仕事は秋田市内でほぼ完結するため、こうなってしまうのだろう。でも、知らない読者には、秋田市の怠慢と誤解されたり秋田市長への不信感につながってしまうかもしれない。
新聞社はせめて、市町村長の予定はその自治体外での公務のみ掲載する旨を注記してほしい。

【2016年4月25日追記】
この後、秋田市広報広聴課がリリースする予定表には、「※ ◎ 印は、出張、全国都道府県レベルの会議および秋田市内で開催される首長が出席する会議等」という注意書きがつき、一部の行事に二重丸が付くようになった。それが魁に掲載されているようだ。
秋田市側で対応をしたことになる。
しかし、秋田市で二重丸を付けなかったため、秋田市長の予定として新聞に掲載されない行事が、同じ欄の他の市町村長の予定には掲載されているという事態が、2016年現在でも相変わらず継続。(秋田市で開催される「秋田国道協議会通常総会」など)
結局は、魁がもうちょっと気を配るべきことだと思う。
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新屋かまくら2011

2011-01-30 18:02:55 | 秋田の季節・風景
昨日29日、秋田市南西部の新屋(あらや)地区で恒例の「第9回あらや大川散歩道雪まつり」が開催された。
僕は勝手に「新屋のかまくら」と呼ばせてもらっていて、ほぼ毎年見に行っている。昨年おととしにも当ブログでご紹介した。

このまつりは、JR羽越本線新屋駅前から住宅地を抜けて秋田公立美術工芸短期大学(美短)の学内へ至る約1キロの遊歩道(国立米倉庫への引込み線路の跡)に、住民や学生が作った「ミニかまくら」を並べて明かりを灯すのがメイン。今年で9回目。
地域のおまつりだからいいのかもしれないが、新屋地区外に住む者にとっては、毎年いつやるのか分かりにくい。(1月最終土曜日でほぼ決まっているようだけど)
今年は1週間ほど前、秋田市西部市民サービスセンターのサイトで告知を発見(昨年はなかった)。見ごろは17時半から1時間とのこと。
【2月3日追記】秋田市観光情報サイト「アキタッチ」とかいうのにも、1週間前に予定が掲載されていた。昨年以前は、魁新報サイトのイベント情報(カレンダーと地域で検索できる)に載っていた年があったはずだが、今年は載らなかった模様。3日くらい前の紙面(秋田市地域面)には掲載あり。

近年は、この時期に積雪がないことが多く、昨年も雪不足で苦労していたようだが、今年は申し分のない雪の量。しかも昨日は風が弱く、絶好のかまくら日和。ただし気温は低く、夜はマイナス4度台で推移していた。
美短前。この看板も恒例
遊歩道の北端は美短の敷地で、「サークルプラザ」と呼ばれる円形の広場につながっている。照明装置もあるのだが、ここ数年のまつりの時はまっ暗で、足元がおぼつかなく感じる時もあった。
今年は、
サークルプラザ
外周やレストハウスの一部に照明が点いていて、安全上は問題がない状態だった。(埋め込み照明もあったはずだが、この積雪では機能しないだろうから仕方がない)
サークルプラザ中央にある、「エオス」像を囲んでかまくらが配置されるなど、学生による装飾も行われていた。

しかし、大学の建物はほぼ真っ暗(昨年よりも暗かった)。
前も書いたけど、何年か前、大学の講義棟の照明が点灯した状態でかまくらが行われた時があったのだが、かまくらと特徴的なデザインの建物との調和がとても美しかった。あれをまた見てみたい。

サークルプラザの南側は国登録有形文化財である8棟の旧国立米倉庫【2025年1月28日訂正】旧・国立農業倉庫が並ぶ。大学の実習棟や関連施設、市立新屋図書館の一部として活用されている。
その東側、米の積み下ろしを行うホームだった部分が遊歩道になっている
今年は雪山ができていたが、通路部分が除雪され、かまくらが並んでいた。(この記事冒頭の写真は美短敷地南端から倉庫方向を撮影)

美短の敷地を抜けると、住宅地。
近隣の町内会・子ども会が作ったかまくらが並ぶ
今朝の魁新報によれば約2000個とのこと。整然と等間隔で並び、例年のような“積み上げたかまくら”がない。
チラシによれば、今年は「18リットルのバケツを型にする」「2メートル間隔で1列に並べる」ことを徹底していたようで、その結果だろう。
この方がきれいな気がした。ただ、もう少し間隔が狭くてもいいかも。

ただし、本部のある「十條団地町内会館」前だけは違って、
コインロッカー状のかまくら(左側)

影絵式? かまくら(魁新報に出ていた写真はこれですね)

除雪された雪が積み上げられた雪山に上って見下ろすと、いつもとは少し違う光景。
雪山から見下ろす

遊歩道近隣の住宅には、各家庭の前にもミニかまくらを作るよう要請されていて、遊歩道に負けないくらいたくさん並んでいたお宅もあった。
左奥は民家のミニかまくら

奥に赤い点が見える
赤く光るのは、大森山のテレビ塔。現在は6本(アナログ5本、共用デジタル1本かな?)あるが、アナログ放送が止まれば、5本は撤去されるのだろうか?


掲載した写真は、人並みが途切れる瞬間を狙って撮影したのであまり写っていないが、例年通り、家族連れなど地元の皆さんを中心に多数訪れていた。(心持ち少ないような気がしなくもなかったが、寒さのせいか)
美短の駐車場がまつり用の駐車場として開放されているが、車で訪れる人よりも、歩いて来る人の方が多い気がした。やはり地元のおまつりなのだろう。


ちょっと気になったのが、遊歩道の街灯。美短側から十條団地町内会館付近までは点灯していたが、そこから先、新屋駅までは消灯していた。まつりのために消したのだろうか。
美短学内のサークルプラザも含めて、運営側は、「極力照明を落とし、かまくらの灯りだけを楽しむ」という方針なのかもしれない。
でも、街灯程度の灯りなら、ジャマにはならないと思う。街灯で周りの雪が真っ白に映しだされた中、ろうそくの暖かい光を見るのも美しいし、写真も撮りやすい。
来年は記念すべき10回目であることだし、美短のライトアップと併せて期待したい。

寒かったけれど、今年もきれいな光景を見られてよかった。



今回、新屋へは、路線バスの新屋線で往復した。
(羽越本線は山形県境付近の大雪のため、一部で運休しているということで避けたのだが、羽後本荘や新屋発着便は5分程度の遅れで運行されていた。)
バスは行きは茨島交差点より先、特に秋田大橋付近がノロノロ。
帰りは、川反の大町五丁目から四丁目のわずか200メートルほどが大渋滞。時間がかかりそうだったので、大町五丁目でバスを降りた。
「雪国の繁華街」って感じでちょっと賑やか?
積雪と路上駐停車、さらに四丁目橋方向へ右折する車による渋滞のようで、珍しくはないが土曜日にしては意外に思った。
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雪は止んだけど

2011-01-28 21:11:08 | 秋田の季節・風景
ここ数日の秋田市は降雪がおさまり、日が差したりしていたが、昨夜からまた冷え込んでこれからしばらくは雪が降るようだ。
秋田県内陸南部は相変わらずの大雪。秋田市よりも雪に慣れた地域ということもあり、大パニックにはなっていないが、特にひとり暮らしの高齢者はつらいはず。
雪下ろし中の事故など、今回の雪により秋田県内では10人が死亡、172人がケガをしたという。
各市町村と秋田県の間の話し合いでは、自衛隊への災害派遣要請も視野に入れてはいるが、現段階では基準を満たしていないとかで、見送ることになったそうだ。秋田市に自衛隊があるんだし、災害派遣でなくても、ちょっとお手伝いに出向くといったようなことはできないもんだろうか。

鳥インフルエンザや噴火の現場には、国会議員などが視察に行っているようだが、雪国に来たという話は聞かない。秋田だけで既に10人も亡くなっているんだから、この雪だって充分「災害」と言える。国は困っている地域や人を助ける義務があると思うのだが。



豪雪には及ばないものの、例年より少し雪が多い、最近の秋田市中心部の模様をご覧ください。

昨日、27日の朝はマイナス7度まで冷え込み、霧が出ていた。
千秋公園北側。久々の青空と屋根に雪が積もった家々
アメダスのデータによれば秋田市の積雪は、ずっと30センチ前後で推移している。
バス停の屋根(中央がとがっている)の積雪量はこのくらい。手前のベンチは脚が埋まっている
一般的な家屋であれば、雪下ろしするほどの量ではないが、下に落ちそう(落雪)なものやつららは危険なので部分的に取り除く必要があるだろう。屋根に上らずに下から雪を落としていて、落ちてきた雪で亡くなった方もいるので、要注意。プラスチック製の屋根のカーポートなども雪下ろしが必要かもしれない。
某所の空き家の貸家
暖房を使っていないためか、つららはできていない。
無人なのになぜかプロパンガスボンベが設置されている。屋根からの落雪によって、ボンベが倒れたり、配管が損傷してガス漏れするなどの事故が起こる可能性があり、業界が注意を呼びかけている。

また、上の写真では、アンテナのある側の屋根から雪がせり出している。屋根に積もった雪が、風に飛ばされるなどしてこのようになるらしい。
別のお宅の屋根にも
これを、住宅業界や雪国の人は「雪庇(せっぴ)」と呼ぶことがある。だけど、雪庇は本来、山の稜線の風下側に雪がたまってせり出したもの(仕組みとしては屋根のと同じか)を指す言葉。屋根の雪庇はそれから派生した俗語的なものなのかもしれない。
【2月5日追記】秋田弁では屋根の雪庇のことを「マブ」と言うらしい。秋田県内全般で使うようだが、僕は何となく知っている程度で、我が家では使わない。5日付の魁新報社会面で普通に「マブ(雪庇)」との記述があったのだが、よそから来た人には、どっちも分かりづらい表現だろうな…

アパートの屋根にも
比較的新しいアパートの屋根にも雪庇ができ、さらにつららができている。下に落下する危険もあるが、建物側に巻き込むように落ちて、窓やベランダ、エアコン室外機を壊す恐れもある。早めに対処した方がよさそうですが。
分かりにくいですが
上の写真では、屋根のつららからしたたり落ちた水が、その下の2つのケーブルに当たって凍って、つららになっている。こういう例もたまに見かける。
このままでは氷の重さでケーブルが断線してしまうから、これも何とかしたほうがよさそう。

屋根で困ることといえば、「すが漏り」あるいは「すが漏れ」がある。
屋根に積もった雪や氷でせき止められ、雪が融けた水がうまく排水されずに屋根内部のすき間に入り込んで、“雨漏り”する現象(少し違うかも)。秋田など東北地方の方言で「氷」を指す「すが(しが)」が語源だろう。
秋田の人はたいてい知っている言葉で、単なる方言かと思ったら、住宅業界や建設業界でも使われる用語のようだ。多くの建物で起こりうる現象で、ヒーターを設置することなどしか対策がなく、それだけ雪国の生活に普遍的な悩みということのようだ。
我が家でも発生して、一晩ぽたぽたしてました…
秋田駅自由通路
右側に2つのバケツがあり、ここでもすが漏りしていた。

さらに駅北側の改札口(トピコ口)・駅ビルトピコ・アルスの接続部分。
待合スペースが封鎖されている

派手にすが漏りしてました
【2月4日追記】すが漏りが収まったようで、元に戻っていた。

最近はまとまった降雪がなく、除雪作業の進展、交通量の多さから、秋田市内の幹線道路の雪は消えている。ある程度の細道も小学校周辺などはきれいに除雪が行われていて、通行への支障はあまりない。でも、
秋田市中心部のとある裏道
写真で分かりにくいかもしれないが、ボコボコに路面が凍っている。車のタイヤ部分がわだちになっていて、そこもボコボコ。
滑る上にデコボコで、歩くのも車で通るのも大変
この道だけ特にひどい状態だった。遠回りでも別の道を歩いた方が無難。
【29日追記】秋田市では1月12日の4億円に続き、25日付で5億円の補正予算を専決処分し、除排雪関係経費を計17億円としたとのこと。このような↑道にも、ぜひ除排雪をお願いしたい。子どもや高齢者が通るのだから。

雪に埋もれそうな電話ボックス
雪に足跡がついておらず、公衆電話を使う人がずっといなかったことになる。
住宅でも、門から玄関に足跡がついていなければ、その家が空き家であることが分かってしまう。

あと1週間で立春(2月4日)だけど、もう少し雪は続きそうです。
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秋田サティ→イオン秋田店は仮称?

2011-01-26 20:29:28 | 秋田のいろいろ
今日(29日)の秋田魁新報4面(経済面)に「ジャスコ、サティ県内7店舗/イオンに名称統一/経営統合」という記事が出ていた。

当ブログで何度か取り上げているように、3月にイオン系列の総合スーパー3社が統合される。これによって企業名は「イオンリテール」、店舗ブランドは「イオン」になり、ジャスコやサティの名が消滅する。
昨年8月下旬に第一報が報道され、10月6日に正式に発表があった
その後はしばらく進展がなかったが、やっと先週のチラシでサティの新店舗名が明らかになり、秋田サティは「イオン秋田店」になるということだった。


昨日、別会社(イオン九州)が経営している九州地区のジャスコとサティも、店舗名をイオンに統一することが明らかになった。
それと同じ日、九州以外の各地のイオンの新店舗名が発表されたのか、ネットで検索すると、魁以外にもいくつかの地方新聞が各地の新店舗名を記事にしている。

魁の記事を見ると、
流通大手のイオン(千葉市)は25日、(中略)店舗名を「イオン」に統一することを明らかにした。」って、今さら「明らか」になったの?
上記のとおり昨年10月に発表されていて、魁でも記事にしてたんじゃないっけ? 忘れちゃったのかな?

新たな店舗名は、ジャスコ御所野店(秋田市)は「イオン御所野店」、秋田サティ(同)は「イオン秋田店」など。
なるほど。御所野地区にあるイオンモール秋田内のジャスコは「イオン御所野店」になるわけか。
それに続けて、
イオンによると、両店舗名は仮称で今後変更する可能性もあるという。
えっ!?
先週のチラシに「秋田サティは「イオン秋田店」に生まれ変わります」とあったので決定事項かと思っていたら、そうじゃないってこと?
先週の記事で触れたとおり、御所野の「イオンモール秋田」とサティが改名される「イオン秋田店」では、別々の場所にあるのに名称が酷似していて紛らわしい。個人的には別の名にするべきだとは思う。
改称1か月前の今になって、まだ仮称なのは遅いと思うけど。


記事では最後に、秋田県内の他のジャスコ、サティの新しい名称を列挙していた。
ジャスコ各店(能代、土崎港、中仙、大曲)は、順当にジャスコ◯◯店からそのまま「イオン◯◯店」になる。
先週も触れたが、横手サティは「イオン横手店」。

※横手サティの隣、五城目、由利本荘市石脇の国道7号線沿いなどにある「イオン」は、別会社経営の「イオンスーパーセンター」なので、今回の合併とは無関係。
これらには、仮称だとか変更の可能性うんぬんだとはなかったから、確定だろうか。
横手市では「イオンスーパーセンター横手南店」と「イオン横手店」が並ぶことになるのだろうが、これもちょっとややこしそう。
それ以外は妥当な命名で問題はなさそう。秋田市のジャスコ土崎港店は若者などから通称「ザキジャス」と呼ばれることがあるが、これからは「ザキイオ」?


ところで、秋田サティの今週の「火曜得々市」のチラシ。
先週のチラシで「今春、秋田サティは「イオン秋田店」に生まれ変わります」とあった部分が、今週のチラシでは

今春、サティは新しい「イオン」として生まれ変わります」!
具体的な店名に触れない、ぼやけた言い回しに変わっている。

ネットで横手サティなど他のサティ各店舗のチラシをざっと見ると、ほぼ全店で引き続き具体的に各新店名を出していた。


しかも、公式サイトの店舗のページにも、
横手サティのページ
↑このように新店舗名が出ているのに、

秋田サティのページ
秋田サティには出ていない。

以上、魁の報道、チラシと公式サイトを踏まえると、「イオン秋田店」ではやっぱりまずいということになって、別の名称を一生懸命考えていたりして!?

なお、同様に「広島サティ」もチラシ、サイト共に新店名が告知されていない。
市内に「広島祇園サティ」(こちらはイオン広島祇園店への変更が告知されている)、近隣に「廿日市サティ」(同イオン廿日市店)があるので、これらと混同を避ける名称を考えているだろうか。

しばらく様子を見てみましょう。
【2月1日追記】公式サイトが更新され、どうやら「イオン秋田中央店」になるらしい。後刻、別記事をアップします。
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秋田県が電気バス開発へ

2011-01-25 21:07:33 | 秋田のいろいろ
【参加するメーカーと運行ルートについて26日に新たな情報があったので、追記しました。】
今朝の各報道によれば、24日の秋田県知事の記者会見において、秋田県が電気で動くバスの開発を行い、秋田市内で実証実験することを検討していることが明らかになった。
まずは2011年度当初予算案に調査などの経費約2600万円を盛り込み、秋田県産業技術総合研究センターと関心のある県内外の企業が参加して開発するらしい。普通自動車と異なり、大量の電力と大容量バッテリーを必要とするなど、バスならではの技術を開発するようだ。
県内産業の技術向上、そして秋田県の産業として確立して雇用創出につなげるとともに、市街地の活性化や秋田を環境先進地としてPRする狙いもあるみたいだ。

魁によれば「11年度は約20人乗りの中型バスを購入し(それを改造するための設計を行う)」とある。バスの大型・中型・小型というのは、立場によって解釈が異なるのだが、20人乗りならバス会社の区分では「小型バス」の範疇に入る車両だろう。「日野ポンチョ」あたりか?
 (再掲)鳥取市の循環バスの「ポンチョ」(ディーゼル車。立席を含めて30人程度乗れるタイプ)
できあがった電気バスは、実際に秋田市中心部を運行する計画。それは魁によれば「試験運行は12年度以降」だそうだが、ABSでは「2年後の2013年度の完成を目指す」となっている。
試験を2012年の1年で終えて、2013年度にはできあがりってことなのだろうか。

試験運行する場所は、魁と朝日新聞秋田版では「秋田市の中心市街地で実施」、読売新聞秋田版では「秋田市の再開発エリアを巡回する」となっている。
msn産経ニュースや産経新聞が出典のyahooの記事では「秋田市の中央市街地に」となっている。「中“央”市街地」とは初めて聞いたが、誤植でしょうね。


この電気バスについて、ちょっと書いてみます。
●電気バス? 電動バス?
まずは、今回の報道におけるこの電気で動くバスの呼び名。
報道機関によって「電気バス」派と「電動バス」派(「電動式バス」もある)に二分されている。会見録を見ればどちらが“正解”か分かるはずだが、まだ公開されていない。
でも、一般的に現在、電気で動く普通自動車のことは「電気自動車」の呼び名でほぼ統一されていて、「電動自動車」とは言わないだろう。それにのっとれば、「電気バス」の方がふさわしい気がする。
それに、圧縮した天然ガス(CNG)で動くバスは「CNGバス」、木炭で動くバスは「木炭バス」と言うんだから、電気で動くバスはやっぱり「電気バス」でしょ。
電気自動車を「EV(Electric Vehicle=電動輸送機器)」と呼ぶこともあるので、「EVバス」という呼び方もされている。
※当記事では原則として「電気バス」とします。

【26日追記】県のサイトに会見録がアップされた。
それによれば、知事は「電動バス」と言っていた。それを受けたのか、会見録に県秘書課が補足する際も「電動バス」を使っている。
一方で、知事は(電気で動く車両の総称として)「電気自動車」とも言っている。

●先を越されない?
各記事にある知事のコメントを見ると、電気バスというもの自体が、現在ではまったく存在せず、秋田でゼロから開発しようとしているようにも受け取れなくもない。
しかし、全国的には複数の組織で開発が行われ、既に試験運行もされている。ネットで「EVバス 運行」等で検索したこところ、次のような例があった。
・北陸電力による富山市の循環バス
前に少し触れたが、昨年2月の1か月間、日野ポンチョをEV化した循環バスが運行された。

・豊田通商による青森県七戸町のコミュニティバス
新幹線開業に合わせて、昨年12月から運行。「日野リエッセ(25人乗り)」を改造したもので、まずは今年3月まで運行し、寒冷時のデータ収集中。

・三菱重工業と京都市による「EVバス実証実験」、「次世代EV京都プロジェクト」
来月、市民などを対象に京都市内でモニター乗車会を行う予定。使用される車両は、65人乗り大型ノンステップバスで、三菱ふそうトラック・バス(旧三菱自動車)製の路線バス車両をベースにしているようだ。2012年度に「走行実験,電池交換実験の 実施等 EVバスの実用化を目指す」としている。

・いすゞ自動車・神奈川県・慶応大学によるEVバス試作車
今月19日、試作車(まだ製造途中)が初めて報道公開された。5年後をめどに市場投入するつもりのようだ。既存のバスの改造ではなく、車内をフルフラットにするなど、新機軸も盛り込んでいる。大型バスサイズくらいか。
神奈川では、産学官の開発する側だけでなく、バス会社も含めた「かながわ次世代電気バス開発・普及検討会」を立ち上げ、取り組んでいる。

・早稲田大学・昭和飛行機工業による非接触給電タイプ
日野ポンチョを改造したもので、昨年、埼玉県本庄市と熊谷市で試験運行された。ケーブルをつながずに充電が可能。
※その後、長野市で営業運行を行った。この記事後半参照。
以上のように、実際に走る段階になっており、量産化も遠くないように見える。


普通自動車のハイブリッドシステムでも、トヨタやホンダなど方式がいくつもあるのだし、より良いシステムを研究開発する意義はあるだろう。
でも、この事業を否定するつもりはないのだけど、先進事例があることを知ってしまうと心配になる。環境がもてはやされる時代であっても、バスの市場規模はそれほど大きくないはずだし。
“勝算”があればいいのだが、これから取り組み始めるのでは遅れてしまわないだろうか。今から秋田県がおカネを出して開発するほどの価値があるのだろうか。

●どのメーカーと?
魁によれば、この秋田県の計画に「都内バスメーカー(中略)などが参加の意向を示している」そうだ。
日本にあるバスメーカーは4社。マイクロバスを含めれば計6社(のはず)。
「都内バスメーカー」を「東京都内に本社がある企業」と解釈すれば、限定される。いすゞ自動車は東京に本社があるが、上記のとおり神奈川で完成間近だから、秋田と二股かけることはなさそう。
そうすれば、おのずとそのメーカーが分かってしまうね。

【26日追記】と思わせぶりなこと書いてしまいましたが見事ハズレのようで、26日朝にアップされた河北新報のサイトによれば「協力企業はいすゞ自動車が有力。」とのこと。
ということは、神奈川県の事業と並行してやるってこと? 車種は「ポンチョ」ではなく、「ジャーニー」あたり?


以下は、試験運行についての疑問。
まだ車両ができてないのだから、不確定要素ばかりだと思うが、実車ができて秋田市中心市街地を走るとなれば、いろいろ気になる点があるので、そこをクリアしてほしい。
●タウンビークルとかいうのは?
秋田市中心市街地を走る乗り物といえば、中通一丁目の再開発完成後に運行が計画されている「仲小路タウンビークル」を思い出した。※以前の記事
たしか「バッテリー駆動の電気式バス」を使うことになっていた。
車両といい、運行範囲といい、県の計画とよく似ている。

だが、タウンビークルは秋田市主導の事業。
秋田市ではだいぶ前からタウンビークルの話を出しているので、てっきり電気バスが既に実用段階にあることを前提にしているのだと思っていたが、秋田県の話ではこれから開発するという。市ではまだ存在しない車両を仲小路に走らせようとしているのか?

そして、タウンビークルは駐車場の収益を運行経費に充て、無料運行することになっている。
県が開発するバスの試験運行がどのくらいの期間で、運賃や運行経費をどうするのか次第だが、両者で調整しないと、利用者を混乱させ、どちらの事業もうまくいかない事態になりそう。
タウンビークルの車両として、県が開発したバスを使うのなら話はいくぶん単純になりそうだが、本来そういう目的ではないし…

●できるかもしれない100円バスはどうなる?
上記のタウンビークルの話が出た時、「無料で運行するのは財源が不安定であり、既存交通機関の経営を圧迫する」と言った人がいた。
それは秋田商工会議所の会頭であり、バス会社の社長。(この発言はバス会社社長としてのもので、会頭としてはノーコメントだった)

その際、「会社として100円バスはできるかもしれない」ともおっしゃったそうだ。(循環運行するのかどうかなど、具体的な点は不明)
2010年3月1日のことだったのだが、その後、どうなったのでしょうか。
また、2009年に作られた「秋田市公共交通政策ビジョン」においても、運賃定額エリアの導入や循環バスの運行を検討することが盛り込まれているはず。

タウンビークルの項目の繰り返しになるが、これらとも県の電気バスの試験運行と類似点が多そうだ。混乱を招き、互いに足を引っ張ることにならないだろうか。
バス会社がいつまで経ってもやる気がなさそうだから、この機会に県にやってもらうということもアリだったりして。


試験運行については、魁に「今後バス事業者との協議を進める」とある。民間バス会社に運行を委託するのだろう。
同規模やそれ以下の都市では、市街地循環バスや100円バスが普通に運行されているのに、どちらも実施されていない秋田市。
運行エリアを中心市街地に限定せず、もう少し広げて、既存の路線バスがないエリアや病院・店舗を巡るバスこそほしいようにも思う(だいぶ前に妄想したように)が、どうなるのか。
【26日追記】上でも触れた26日の河北の記事では「路線はJR秋田駅周辺循環や、県庁、秋田市役所がある山王地区を通るコースを想定する。高齢化で自動車を運転しない世代が増えることを念頭に、将来的には住宅地と市中心部を結ぶ路線も検討する。」とある。
これは路線設定の点では、かなり期待できるかも。バス会社や秋田市がなかなか腰を上げないから、県が動いてくれたのだろうか。
また、太陽光や風力の利用、非接触型充電の可能性なども探るという。本件はトヨタ自動車グループの豊田中央研究所出身の秋田県産業技術総合研究センター所長の発案だという。
1日遅れだが、河北新報が深く掘り下げてくれて新たな情報が分かった。秋田の他のマスコミ各社も、もっと踏み込んで伝えてほしいものです。

追記分を含めた個人的感想としては、
他の事例に先を越されないかという点は素人目には不安(自動車に詳しい職員や大手メーカーがついているようなので、少し安心?)。運行に当たっては秋田市のタウンビークルや既存バス路線との競合・棲み分けが問題になりそう。
だけど、クリーンな乗り物による、市街地の公共交通の充実という点ではおもしろいし、実際に将来的に必要とされるものだと思う。久々に期待が持てる秋田県の事業だと思った。

※続きはこちら
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デイリー・Suica・工藤パン

2011-01-24 23:54:10 | 秋田のいろいろ
今や日本人には当たり前の存在のコンビニエンスストア。身近になったのはここ20年くらいのことではないだろうか。
秋田市内では、現在はローソンやファミリーマートが幅を利かせているが、秋田進出はここ十数年のことで、これらは後発組。

僕の記憶でいちばん古いコンビニは、1985年頃にできた「ヤマザキデイリーストアー」だった。(今はその場所に店舗はない)
まだ「コンビニエンスストア」という言葉すら知らなかった(大人でも知らなかったんじゃないか)し、24時間営業ではなかったはずだが、いろんな商品があり、ケースで保温されたあんまんや肉まん、コピー機、バーコード(POS)のレジが珍しかった。
赤地に黄色で「D」がデザインされた看板とともに、コンビニの存在を知らしめたのが、ヤマザキデイリーだった。


その後、平成に入り他のコンビニが増えてくると、ヤマザキデイリーはどちらかといえば(僕の認識では)マイナーな存在になってしまった。
しかも、店舗数が少なく、品揃えが悪い印象があったり、現金以外の決済方法への対応が遅れているような印象があったりして、正直言って敬遠していた。

しかし、知らぬ間に状況が変わっている点が多々あり、僕が誤解していた点もあった。
まず、とても基本的なことを知らなかったのだが、現在は「ヤマザキデイリーストアー」でなく、1999年に「デイリーヤマザキ」という名に変わったのだそうだ(一部は「ヤマザキデイリーストアー」のままの店舗も残存)。

そしてデイリーヤマザキはその名の通り、山崎製パン(の子会社の「株式会社デイリーヤマザキ」)が経営している。全国39都府県に店舗があるようだ。
当ブログ「ランチパック」カテゴリーをご覧いただいている方は察しが付くと思うが、ここでもやはり秋田と青森だけは事情が異なる。
山崎製パンではなく、秋田県内の店舗は「たけや製パン」、青森県内の店舗は「工藤パン」のそれぞれ「デイリー事業部」という部門が経営している。ヤマザキと一種のフランチャイズ契約を結んだ形らしく、たけやとは1982年、工藤パンとは1991年に契約を締結した。現在は秋田に37店舗、青森に23店舗ある。

ちなみに、よく似た看板の「ヤマザキショップ(Yショップ)」というのがある。これもヤマザキ傘下だが、コンビニとは多少違うようだ。うまく説明できないが、コンビニほど本部の意向が反映されず、統一感がそれほどないようだ。
僕がデイリーの品揃えが悪いと感じていたのは、これと混同していた点もあったようだ。


ヤマザキの公式サイトの店舗検索(秋田・青森分も検索可)によれば、秋田市内には10店舗のデイリーヤマザキがある。
浜田地区の国道7号線と旧道が分岐する羽越本線桂根駅そばの「秋田南バイパス店」、県庁第二庁舎向かいの「山王二丁目店」、秋田大学と秋田高校の間の「秋高通店」、そしてたけや製パン本社のお膝元「秋田工業団地店」など。
数は少ないが、幹線道路に面していたり、他のコンビニが出店しないような場所にぽつんとあるなど「そういえばあそこにあったな」と印象に残る店舗がある。
また、ごく一部だが、店内でパンを焼いていたり惣菜などを作ったりしている店、大手が対応する前からATMを設置していた店もある。

そういえば、7号線沿いの下浜駅前にもデイリーがあったが、公式サイトの検索結果にないところを見ると、あれはYショップなのだろう。
と思って、NTTの「iタウンページ」で検索してみると、「ヤマザキデイリーストアー下浜海岸店」というのがある。デイリーなのかYショップなのか、どっちなのか分からない。
一昨年夏、下浜で撮影した写真に、この店が写っていた。拡大してみると、
旧称の「ヤマザキデイリーストアー」だ(看板のデザイン自体、現在のと少し違う)
少なくとも、当時はデイリーだったことになる。現在は状況が変わったのだろうか。


また、Wikipediaのデイリーヤマザキの項目の「特徴のある店舗」の病院内に出店している例として、秋田市内の3つの総合病院に店舗があることになっている。
「秋田市立病院店」「秋田組合総合病院店」「日赤病院店(病院名は秋田赤十字病院)」だそうだが、ヤマザキの公式サイトにも、各病院の公式サイトにも、iタウンページにも、そうしたデイリーヤマザキは見当たらない。(売店は存在することになっている)

ちなみに青森県内を調べると、もっとユニークな店舗があった。
それは「青森駐屯地店」と「弘前駐屯地店」。自衛隊の駐屯地にある店らしい。地図で見ると、駐屯地の敷地内に印があるので、一般人が自由に行かれる店ではなさそう。しかも弘前では酒を売っていて、青森では酒・タバコは扱わないが、店内でパンを焼いている。
秋田にも自衛隊駐屯地があるからデイリーがあってもよさそうだが、これは工藤パンとたけやの方針の違いなんだろう。(上記の病院に出店しているのが事実だとすれば、これはたけやの方針なのだろう)



前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題。
1月12日にデイリーヤマザキとJR東日本から「岩手、山形、福島、新潟、長野各県のデイリーヤマザキにSuicaを導入します~あわせて本日よりチャージサービスを開始~」というプレスリリースがあった。
これにより、青森と秋田を除くJR東日本エリア内のデイリーヤマザキで、Suicaでの決済とチャージ(入金)が可能になるようだ。
しかし、上記の通り、秋田・青森は経営者が違うので、秋田のデイリーでSuicaを使えるのは、当分望めそうもないと思っていた。

ところで、JR秋田駅西口の南側、明田地下道までの市道と線路の間は「中通七丁目」という住所で、ほぼ全域が旧国鉄の所有地だった。
現在はパチンコ屋やマンションもできたが、JR東日本秋田支社や関連会社の事務所などが多く並ぶ「鉄道の町」。
その並びに「東日本旅客鉄道 秋田地区総合事務所」という建物があり、数年前まで1階にその名も「秋田ストア」という店があった。一度も入ったことはなかったが、JRの購買部みたいな店だったのではないだろうか。「一般の方も利用できます」とか表示が出ていた。
現在の秋田地区総合事務所
その店はなくなり、跡地が「デイリーヤマザキ中通七丁目店」になった。
JR東日本は「NEWDAYS」というコンビニを系列に持ち、秋田駅構内にもある。駅の外とはいえ、自社の敷地に他のコンビニを出店させるとは、どういうつもりなんだろう。ちなみに、新潟支社管内では、駅の中にデイリーヤマザキがあるところもあるそうなので、ヤマザキとは仲が悪くはないということだろう。
秋田地区総合事務所とデイリーヤマザキ
店の前の駐車場にはいつも車が停まっている印象がある。24時間営業だし、旅行客が来る場所でもないので、駅利用者よりも車で前を通る人を狙った店なのだろう。

このデイリーヤマザキは、たけやがやってるんだから当然Suicaは使えないと思ったら、
「Suica使えます」という掲示が!(写真左側)
この店ではSuicaが使えるようだ。
店内のレジにはEdyだったかの他の電子マネーも使えるような表示があったが、店の外に向けた掲示はSuicaだけだった。
秋田の他のデイリーの店舗は未確認だが、大家さんであるJRへの配慮で特例として中通七丁目店だけ対応させたのだろうか。たけやさんも気が利きますな。
ちなみに隣は「JRパルビル」という。JRの関連会社が入居している
上記の通り、敬遠していたデイリーヤマザキだったが、入ってみた。秋田のデイリーに入るのって、たぶん10年ぶり以上?
至って普通のコンビニで、印象はおおむね他のチェーンと変わらない。
品揃えがよくなくて、狭くて、店の人の愛想が悪いような、昔のヤマザキデイリーのイメージが覆された。

掲示通り、Suica決済ができた。
ローソンのと同型と思われる、カードを置くタイプのリーダー。レジの画面に一瞬選択ボタンらしきものが表示されたが、すぐに消えて客側でタッチする必要はなかった。



この店に置いているパンは、当然「ヤマザキ(たけやでのライセンス製造分)」と「たけや」ブランドオンリー(と後述のオリジナル製品)。
間違ってもフジパンやシライシパンの製品があるわけないか…(ブルボンのバウムクーヘンなど、お菓子は他社製品が多かった)
【25日追記】ローソンなど、一般コンビニにはなぜか置いていない「たけやフレッシュランチ」も、この店には揃っていた。たけや製品だからあるのは当然だけど、これもデイリーヤマザキの魅力と言えそう。

デイリーヤマザキのオリジナルの菓子パン・惣菜パンが「グルメモア」シリーズ。
パン屋さんがやってるコンビニのオリジナルパンだけに、期待できそう。
「グルメモア」シリーズの一例
透明な袋に入って10種類くらい並んでいたが、どれも大きくて安めの価格。(感想については後日、別記事にて)

これらは、当然、たけや製パンが製造したと思いきや、
びっくり!
なんと青森の工藤パン製!!

確認したグルメモア商品すべてが、工藤パンで製造されていた。
工藤パンの自社開発商品ではないとはいえ、工藤パンが製造した製品が秋田県内で売られているのは初めて見た。
(青森県内の「いとく」でたけやの饅頭やバナナボートが発売されているそうなので、逆のパターンは既にある)

でも、なぜたけやが自分で製造しないんだろう。
想像だが、秋田県内・青森県内のデイリーヤマザキ各30店舗程度のためだけに、それぞれ製造していては効率が悪いから、両県合わせて60店舗分をまとめて工藤パンで製造することにしたのだろう。青森市から秋田まで運ぶのが大変な気もするけど。
たけやと工藤パンの間には、こういうつながりがあったんだ。

たけやでは(ヤマザキや工藤パンも同様だけど)、ローソンの「ウチカフェスイーツ」など、他のコンビニのオリジナル製品を委託されて製造(OEMってやつですな)している。その一方で、肝心のデイリーヤマザキのオリジナル製品の製造を、仲間とはいえ他社に委託しているのが、複雑でおもしろい。
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キツツキが来た

2011-01-23 19:55:13 | 動物・植物
我が家の窓から見える、ご近所の庭。
柿の木の幹でちょこまか動くものがいた。
キツツキ!
※この記事の写真は、あまり明るくない時に汚れたガラス越しに暗いレンズで撮影したため、写りがよくありません。
※「キツツキ」は総称であり、「キツツキ」という名のキツツキはいません。日本には10種が分布。

一昨年秋に千秋公園で見たキツツキは「コゲラ」という種だったが、これはそれよりも大きくてカラフル。
アオゲラ」という種のキツツキのようだ。
日本固有種で、体長29センチ(コゲラやスズメの倍くらい)ほど。
山林にもいるが街中にもわりといる鳥だそうで、前にも秋田市中心部で見たことがあるが、我が家で見たのは初めて。
2階の窓のカーテンのすき間から覗くと、すぐ目の前の木に止まっている。
こっちを見てるような目線?
逃げる気配はなく、柿の幹を気にしている。
たまにくちばしで叩いてトントンと音を出す。あまり大きな音ではない。
トントントントン
千秋公園のコゲラがやっていたような、縄張り主張や求愛のドラミングではなく、エサの虫を探しているような気配。
「この辺に絶対に」

「虫がいるんだよなー」
アオゲラは雑食性で、地面に下りてアリや果実を食べることもあるそうだが、この雪では、こうやって探すしかないのだろう。

背中が緑色(緑灰色)なのでアオゲラという名なのだろうが、
頭には赤い線

ほっぺも赤くてくちばしの一部は黄色い
メスよりオスの方が赤い部分が多いそうで、おそらくこの個体はオス。

人が通ったタイミングで飛んでいってしまったが、数時間後にまたやって来た。
今度は別の木に逆さまに止まった
やっぱりエサ探し?
日が当たって、いっそうきれいに見えた
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船川、上/下北手の読み

2011-01-22 20:11:39 | 秋田の地理
秋田朝日放送(AAB)が土曜朝に放送しているローカル情報番組「サタナビっ!」。
秋田出身の出演者が多く親しみが持て、扱う内容が幅広くておもしろいが、その中に「サタナビっ!調査班」という、視聴者から寄せられた日常の疑問を調査するコーナーがある。
今日放送分の「調査班」は、とても勉強になったので、「秋田の地理」カテゴリーとして当ブログでも取り上げさせてもらいます。


今日の視聴者からの調査依頼は「男鹿市に「脇本脇本字脇本」という住所があります。どうして3回も「脇本」がつくのでしょうか?(番組公式サイトより引用)」というもの。

僕もそういう住所というか地名が存在するのは知っていた。
高校の時、学校で配られたクラス名簿(今は個人情報保護でないだろうな)に、男鹿から来ている人(男鹿市から秋田市内の高校に通う生徒は多い)の住所が「男鹿市脇本脇本字脇本」とあり、驚いたのが最初だった。

番組では、男鹿市役所に行ったが、古いことで正確なことは分からなかったが、1889(明治22年)の町村制施行時から既に今の地名だったのだとか。「愛着のある地名を残していくため。」と結論づけていた。

以下、Wikipediaなどで調べたのだが、
1889年にできた脇本村は、1954年の昭和の大合併で男鹿市になっている。
平成の大合併でもそうだが、合併前の市町村名が、合併後の町名(大字など)として残ることも多い。(河辺郡雄和町妙法→秋田市雄和妙法のように)
昭和の合併の男鹿市でも同様で、「船川港◯◯」「五里合◯◯」など合併前の町村名(船川港町、五里合村等)が頭につく大字がとても多い。脇本地区には「脇本浦田」など、6つの大字があるようで、その1つが「脇本脇本」。「脇本 - 脇本」と分割するのでなく、「脇本脇本」と2回繰り返したものが1つの大字ということになる。

村時代は「脇本村の脇本地区の字脇本」だったのだが、男鹿市発足時に「男鹿市の脇本脇本地区の字脇本」になったわけで、「脇本の中の脇本、さらにその中の脇本」を意味する地名といえる。

スタジオでは、男鹿市には他にも同じような地名があるとして、「北浦北浦字北浦」や「戸賀戸賀字戸賀」などを簡単に紹介していた。


繰り返す地名の話はいいとして、僕が感心したのは、いちばん最後に触れていた。
船川港船川字船川」の読み方

上記の他の男鹿市の地名同様、「旧船川港町の中の船川地区の中の字船川」、つまり「船川港船川地区の字船川」という意味なのは想像がつく。
大字の船川港船川地区は、今でも男鹿市の中心(人口や商業施設ではそうとは限らないかもしれない)で、市役所やJR男鹿駅、重要港湾の船川港などがある。
一般的には単に「船川」といえば、これらがある「船川港船川」を指すことが多いと思う。

僕は以前から、この「船川」の「川」の読み方が気になっていた。
多くの人は「フナワ」と濁音(点を付けて)で発音する。しかし、一部には「フナワ」と清音で発音する人もいる。
点を付けない人の中には、地元の人や地元放送局のアナウンサーもいたので、ひょっとしたら実は「フナカワ」が正しいのかも、と考えていた。


番組によれば、「船川港船川字船川」は
ふなわみなとふなわ あざふななのだそうだ。
大字は「フナガワ」と濁って、小字は濁らない「フナカワ」なんだ!
これは衝撃的事実!!
むしろこうなった由来を調べてほしかった…


ついでに調べてみると、市役所の裏、「船川港船川字漆畑」にある、男鹿市立船川第一小学校の公式サイトの学校紹介のページには「(ふなわだいいちしょうがっこう)」と読み方が出ている。
船川港船川地区の学校だから濁音なんだろう。

そして、(地名、町名でなく)港湾としての「船川港」は、Wikipediaには「(ふなかわこう、ふながわこう)」と両方の読みが出ているのだが…
船川港の管理・運営は秋田県が行っているようだが、各種取り締まりや税関業務は海上保安庁など国土交通省が行っている。
秋田市土崎港の「ポートタワー・セリオン」そばに、「(国の)秋田港湾合同庁舎」がある。(隣に秋田県の「秋田港湾事務所」があって紛らわしいのだけど。=この記事参照)
秋田港湾合同庁舎(以前撮影していた写真)

国の合同庁舎に入っている機関
「秋田船川~」という名のものが多い。「秋田港(土崎の港)」と「船川港」を一体的に扱っているのだろうか。
ローマ字はすべて「FUNAKAWA」なので、港湾の「船川港」は正式には(少なくとも国土交通省内では)濁らない「ふなわこう」だと思われる。


以上から、厳密には(=理屈では)「フナガワ」といえば広範囲(「船川港船川」もしくはそれを含む「船川港◯◯」各地区)な地域を指し、「フナカワ」といえば「船川港船川字船川」の小字一帯のみか港湾としての「船川港」を指すことになる。


濁るかどうかで迷う地名といえば、秋田市にもある。
秋田駅の東~南東部にある「上北手」「下北手」地区の「手」。
両地区は1954年の昭和の大合併で、上北手・下北手両村が秋田市に編入されてできた大字。現在は独立した住居表示になった「横森」「桜」「桜ガ丘」などの一帯、さらに御所野地区の一部も元は両村だったらしく、かなり広かったようだ。

古くから秋田市に住む人は「かみきた/しもきた」と濁音になることが多いが、「かみきた/しもきた」と濁らない人やケースも多い。
僕は小学校3年生の社会科で使った市教委発行の副読本「わたしたちの秋田市(だったか?)」やその副教材などで「て」とルビが振られているのを初めて見て、戸惑った記憶がある。
どちらを使う人がどのくらいか割合は分からないが、公的な場面では濁らない方が多い気がする。どちらが正しいのだろう。

今回も、秋田市役所 地域振興部 地域振興課サイト内の「地名小辞典」を見た。
そこでは「シモキタテ/カミキタテ」と読みが記載されているので、やはり公式には清音なのだろうか。

念のため、両地区にある市立小学校の公式サイトを見てみた。両小学校ともローマ字で学校名を表記している。
「Simokitate Elementary School」
うん。やはり「しもきた」。一方、
「KAMIKITADE ELEMENTARY SCHOOL」
あれ!? 「かみきた」!

秋田市道にある道案内の標識
市道だから秋田市が設置した標識のはず。他の場所は確認しておらず、この1枚しか知らないが、これは「Kamikitade=かみきた」と濁音。
以上のように秋田市関係の機関だけでも、バラつきがみられた。


では、他の組織はどうか。
まず、村だった当時は、役場・学校と並ぶ村の中心的存在だったであろう郵便局。民営化された今も上北手郵便局(ATMはない模様)と下北手簡易郵便局がある。
日本郵政のサイトの「郵便局・ATMをさがす」ページの検索結果では、「 (かみきたゆうびんきょく)」「(しもきたかんいゆうびんきょく)」と読みが記載されている。
郵便局は濁音か

次に幼稚園や保育所。両地区には私立の園が1つずつある。
秋田市の山間部の一部地域には「幼児園」というのがある。保育所や幼稚園とは別の「へき地保育所」というもののようで、行政や法人でなく、各地域で運営するものらしい。
上北手にも「上北手幼児園」があったが、地区の宅地化が進んだことなどを受けて、2006年に社会福祉法人を立ち上げ、幼児園を母体にして認可保育所の「上北手保育園」が発足している。
つまり、地元住民が関わってできた、地域に密着した保育園と考えられるが、その公式サイトのURL(アドレス)は、「….kamikitadehoikuen.…」とやっぱり濁音。

また、下北手地区の下北手幼稚園のサイトには「Shimokitade,Youchien」とあり、これも濁音。
地元の人はやはり「で」なのだろうか。

大した問題ではないだろうけど、統一感に欠けるのが気になります。

【2012年7月11日追記】そういえば、弘前市にも統一されていない読みの地名があった。この記事下のほうで取り上げている「和徳」。
公式には「わとく」らしいが、「わっとく」とされる場合もある。
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西武にセブン銀行ATM

2011-01-20 20:19:58 | 秋田のいろいろ
コンビニATMとして全国的には有名なのが「セブン銀行」のATM。
ATMの設置台数では、ゆうちょ銀行に次ぐ多さ(15101台)だというが、秋田にはセブンイレブンがないため、極めて少ない。

当初は、イトーヨーカドー秋田店と野村證券秋田支店に2台ずつ、計4台があった。(つまり秋田県内では秋田駅周辺にしかなかった)
しかし、イトーヨーカドー撤退に伴い、野村證券の2台だけになった。ヨーカドー跡の「フォンテ秋田」がリニューアルオープンする直前のフロアガイドには、地階にセブン銀行ATMが設置される表示があったが、いざ開店してみると表示が消えてしまっていた。

僕が持っているネット銀行の口座は、セブン銀行ATMでの出金には手数料が一切かからないので重宝していた。(なお、秋田銀行のカードもあきぎん自体のATMと同じ手数料体系で使える)
ヨーカドーがなくなっても、近くに野村證券があるとはいえ、なんとなく行きづらく、少し不便に思っていた。
僕は使っていないが、電子マネー「nanaco」のチャージやポイントの振り替えもこのATMでできるが、それがないと西武のカウンターくらいでしかできないようなので、nanacoユーザーも不便なはず。

大屋根下
右側が買物広場バス停、フォンテ秋田。左側がアゴラ広場、西武地下入口。正面奥がぽぽろーど~秋田駅。
西武秋田店の建物や1階の入口はこの後方にあるのだが、赤い矢印のところに、西武の地階のレストラン街へ直接出入りできる階段とエスカレーターがある。
僕はほとんどここには行かないのだが、赤いものが見えたので行ってみると…
レストラン街入口
なお、この左後方に通路があり、フォンテの地階や駐輪場につながっている。
こんなところに!
入口からすぐの飲食店前の通路のベンチなどが置かれている一角に、セブン銀行のATMが1台だけ設置されていた。いつの間に!?

近くには地元銀行のATMもあり、遅い時間まで開いているフロアだし、秋田駅にもフォンテ地下(ザ・ガーデン)にも近いということで、この場所に置いたのだろう。
でも、知らないと絶対に気づかない場所。地下に降りる階段の上やフォンテの中に、「セブン銀行ATMこっち」という看板を付ければよさそうだけど。

セブン銀行の公式サイトを見ると、たしかに「西武秋田店 共同出張所(1台)」というのがあった。1月1日を除く毎日、9:30~21:00まで稼働するそうだ。
Wikipediaの「秋田中央ビルディング」(西武やビューホテルの入る建物)の項目には、2010年12月に設置された旨が記載されていた。

ということは、12月初めのフォンテオープン直前まではフォンテに設置するつもりだったが、急に西武に設置することになったのだろうか。
営業時間の短さ(フォンテは20時閉店)、他地域でも西武店内に設置しているケースがあることなどが理由なのかもしれない。

セブン銀行では、首都圏などから順次、新型の「第3世代ATM」への切り替えを進めているそうだが、
これは第2世代ATMだと思われる

※ところで、今まで、この店は「秋田西武(2006年のリニューアル時から)」というのだと思っていたら、2009年のそごう・西武発足時に「西武秋田店」に改称されていた。
※その後、フォンテ地階にもセブン銀行ATMが設置された


最後に、フォンテ秋田のテナントについて。
昨日、市議会議員が現地を視察したが、その際、フォンテを経営する秋田ショッピングセンターの会長から新たな話があったようだ。朝日新聞と毎日新聞のそれぞれ秋田版によれば、
・2月に新たに約15店舗が入居予定
・現在の43店舗が、4月のグランドオープン時には66店舗以上になる見通し
・4階には100円ショップと歯科医院の入居が決定
・5階には書店や家電店が入るかも(朝日では「大型家電店や書店の入居を探っている」、毎日では「大型書店や家電店の入居を目指し交渉している」。どっちが大型なんだ?)

2月オープンの15店舗には、タリーズコーヒーとロフト(いずれも2階)が含まれるのだろうが、フォンテのサイトによれば、タリーズコーヒーは2月24日オープンが決定し、ロフトは2月下旬の予定となっている。
タリーズは、2階入口のすぐ右側(サーティワンアイスクリームと入口・通路を挟んだ向かい)にできるらしく、工事中。

若い人や引っ越してきた人は信じられないだろうが、かつては秋田駅周辺に複数の家電量販店があった。しかし、いずれも撤退したり郊外へ移転したりで、秋田駅前には家電を扱う店がなくなってしまい、ちょっとした消耗品を入手するにも困るのが現状。
フォンテに家電店ができるのならありがたい。

※続きはこちら
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E6系と旧青池

2011-01-19 20:21:54 | 秋田のいろいろ
昨日と同じ話題ですが、秋田新幹線の後継車両「E6系電車」の量産先行車についてです。ついに見たのです!

E6系は、7両編成が1本(1組)だけ造られ、仙台の車両基地に所属して各種試験走行を行っている。試験結果を反映させて、本格的な量産に入ることになる。
昨日、初めて秋田駅へやって来て、来月くらいまで何度か奥羽本線・田沢湖線を走行し、在来線区間における積雪時の走行試験を行うそうだ。
てっきり、その都度仙台から秋田まで来てとんぼ返りするのかと思ったら、どうも秋田の車両基地に“滞在”しているらしい。集中的に秋田で試験運転するためには、その方が効率がいいのは分かるが、意外だった。

10月に一般公開で訪れた、秋田駅の南、金照寺山と一つ森公園の山の間にある、「秋田車両センター」へ行ってみた。
城南中学校方面と横山金足線・日赤病院方面を結ぶ市道の跨線橋から、センターの中が見える。
金網越しですが
左から田んぼ・奥羽本線(標準軌・狭軌)・車両センター。写真の外、右側は住宅地。
赤い矢印の位置、狭軌の本線を手前から奥に向かって普通列車が走っているのだが、雪煙でほとんど見えない。

センター内の屋根がある線路は「洗浄線」というらしいが、いつもE3系「こまち」など、標準軌規格の電車が入っている。今日は…
!!!
左から、701系5000番台(レール幅の広い大曲-盛岡間の普通列車用)、E3系こまち、そして
E6系!
中が暗いのと吹雪いているせいで、肉眼でも写真でもよく分からないが、たしかに写真やテレビで見たあの形と色。

しかも隣にいるE3系は、他の25本とはデザインが異なる、量産先行車として製造された「R1編成」だ! ※以前の記事
E3系とE6系の量産先行車どうしが並んでいたのだ。貴重なシーンかも。
周囲や運転台に数人の社員がいて、何か作業をしていた
ちらりと見ただけでも、真っ赤な電車は斬新に感じた。赤の質感も独特。正面から見て両端にある、前照灯(ヘッドライト)から上へ延びる銀色のラインがカッコイイ!

いつかじっくり見られるのがますます楽しみになった。タイミングが合えば外に出ていることもあるだろうし、また後日、アップするかもしれません。

※続きはこちら


さて、構内の端に目を転じると、
12月4日のダイヤ改正で新しいハイブリッド車両に役目を譲った、
「リゾートしらかみ」の旧青池編成
現役時代は3両編成だったが、中間の車両は「ブナ編成」の増結用に転用されたため、残りの両端の2両がつながって停まっていた。
ライト類は消灯している上、屋根には降った雪がそのまま積もっており、ずっと動いていないのだろう。このまま廃車されてしまうのだろうかと思って帰ってきた。

ところが、帰ってから写真をよく見ると、フロントガラス下の表示が、現役時代と異なっている。
現役時代は「リゾートしらかみ」
現在は、(物陰で見づらいですが)
「CRUISING TRAIN」と書かれているようだ
1997年の運行開始当初は、ここに「CRUISING TRAIN Shirakami」と表示されていた(2003年のブナ編成登場時に「リゾートしらかみ」表記に変更)はずだが、それとは異なるデザインだから、新たに書き換えたのだろう。

ということは、リゾートしらかみ引退後の去就が気になっていたこの車両だが、「表示が書き換えられ、その他の外観は以前のまま」ということなら、(1両減って2両になったとはいえ)このままの姿で走り続けると考えることができる。他路線のリゾート列車もしくは団体用列車にでもするのだろうか。
「リゾートしらかみ」としての使用年数はいちばん長い車両だが、車両自体の車齢はブナ編成・くまげら編成とほぼ同じだから、まだ使えると判断したのだろう。
でも、秋田周辺をこの姿で走ったら、現青池と紛らわしい。どこを走るのだろう。

※旧青池編成について、続きはこちら
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JR旗新調/E6系秋田へ

2011-01-18 23:14:33 | 秋田のいろいろ
昨年末、秋田駅隣のJR東日本秋田支社玄関前に掲揚されている、旗(JRマークの社旗と緑十字の安全旗)がボロっちいことに気づいた。
当時の写真。ほつれてボロボロ

ところが、今日、久しぶりに見ると、
遠目に見てもパリっとした感じ

どちらの旗も新調されていた。

最近の新幹線のシステム不具合はちょっと不安だけど、しっかりお願いしますよ。


さて、秋田新幹線に再来年春導入予定の新型車両「E6系(の量産先行車)」が、今朝、初めて秋田駅にやって来て、各社で報道されている。
※E6系についての直近の関連記事はこちら
田沢湖や大曲までは何度か試験運転が実施されていたが、秋田までは初。在来線区間(盛岡-秋田)を積雪時に走るのも初めてで、車体への着雪状況や秋田駅での停車位置の確認を行ったようだ。秋田駅には早朝4時半頃、11番線に入り、30分ほどで発車したそうだ。
テレビで見ると、真っ暗な中、白い雪に赤い車体が映えていた。

こちらで記したとおり、このE6系は秋田新幹線を走り、現在のE3系「こまち」の後継車両ではあるが、「こまち」という名前で走るかどうかは未定。
それなのに、以前は一部マスコミが「新型こまち」などと、あたかもE6系が「こまち」を名乗ることが決まったかのような報道をしていた。

今回はざっとしか見ていないが、新聞のテレビ欄で「新型こまち」としていた秋田のテレビ局が1つあったが、実際の記事や原稿中では、この点では誤解を招く表現はなかったようだ。

気になったのが、毎日新聞サイトの見出し。
秋田新幹線:秋田駅に「なまはげ」 新型車両が到着
まず、ぱっと見、列車名が「なまはげ」だと思ってしまいそう。
記事を読めば、「車体の先端と上部があかね色で、秋田県男鹿市の伝統行事「なまはげ」の面をほうふつとさせる。」とあり、実際になまはげの面の色もイメージした車体色なのだが、飛躍した見出しではないだろうか。
【21日補足】現段階では、この新型車両の車体色が「なまはげの面の色」などをモチーフにしただけであり、列車名(愛称)は未定です。「なまはげ号」を名乗るわけではありません。(「こまち」を継ぐとも決まっていません)上記のような分かりづらい報道のためか、勘違いされている方がおられるようですが、誤解されないようお願いします。(当ブログでもそんなことを書くこともありますが、あくまでも冗談ですので)

そして、「新型車両が“到着”」という表現。記事中でも「秋田駅に初めて到着した。」としている。
これだと秋田駅に「到着」してそれっきり、つまりずっと秋田に滞在すると受け取れないだろうか。(上記の通り、すぐに発車して盛岡方面へ戻ったはず。今後の試験運転も今まで通り仙台を拠点に行う【19日補足】盛岡へ戻らずに秋田の車両基地へ入ったらしい。ここしばらくは秋田にいるのかもしれないが、あくまでも所属は仙台)
他のマスコミでは「初入線」「(初)お目見え」「(初)登場」などとしており、これらの方がふさわしく感じる。

一方、以前の初めて秋田県内へ入り田沢湖駅まで来た時と同様、なかなか詳しく・正確に報道していたのが、秋田テレビ(AKT、フジテレビ系列)。
前回も今回も、元アナウンサーだった女性記者がレポートしていて、1両増えて7両になるのでホーム延長工事が行われたことを現場で説明(雪が積もっていて分かりづらかったけど)するなど、なかなかマニアックでした。


この後(来月くらいまでか)も何度か秋田までの試験走行が予定されている。
その後は、新幹線区間での試験走行もあると思うが、断続的に秋田にもやって来て、目にする機会が増えるのかもしれない。
※続きは翌日の記事で。
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速報・秋田サティ→イオン秋田店へ

2011-01-17 19:18:03 | 秋田のいろいろ
以前アップしたように、今年3月にイオン系列の総合スーパーを運営する企業「イオンリテール」「マイカル」などがイオンリテールに統合される。
それに伴い、各社が経営していた総合スーパー「ジャスコ」や「サティ」のブランドが消え、「イオン」に統一される。

秋田市には、秋田市の郊外発展の象徴である御所野(ごしょの)地区のイオンモール秋田(旧称イオン秋田ショッピングセンター)内の「ジャスコ御所野店」、“老舗”といえる土崎地区にある「ジャスコ土崎港店」、全国のサティの中では優良店舗らしい楢山川口境にある「秋田サティ」の3店舗が、「イオン」に統一されることになる。
しかし、年が明けても、新しい店舗名(「イオン◯◯店」)が明らかにならず、そろそろじゃないかと思っていた。


サティでは火曜日に「火曜得々市」が開催される(ジャスコの火曜市に相当)。
そのチラシは原則として当日の朝刊に折り込まれ、前日22時にサイトにアップされるのだが、秋田サティの店頭では、それより前から配布している。

明日開催分のチラシをもらって見てみると、下部に

今春、秋田サティは「イオン秋田店」に生まれ変わります
現時点で公式サイト(マイカル、イオンリテールとも)や店内への掲示はないと思われ、おそらくこのチラシによって初めて新店舗名が明らかになったのではないだろうか。

22時以降にアップされる各店のチラシを見れば、全国のサティ各店の新名称が分かるだろうし、ジャスコ側の店舗名も同様かもしれない。


「秋田サティ」が「イオン秋田店」になることは、秋田市内のイオン3店舗の中では秋田市中心部にもっとも近いから、妥当といえば妥当な命名だと思う。
でも、合併発表当初の記事でも書いたように、イオン側の心境とか市民の混乱を考えると、ちょっと意外な気もする。
昨年の記事と重複するが、
・イオンとしては、当時東北最大規模のショッピングセンターとして開店した御所野のイオンモール秋田にあるジャスコ御所野店を旗艦店と位置づけているはず。
・イオンにしてみれば、サティは経営支援をして「助けてやった」会社の店。
この2点を踏まえれば、むしろ御所野のジャスコを「イオン秋田店」にして、サティがほかの名称になるかもしれないと思っていたが、順当にサティが「イオン秋田店」に収まった。
イオン社内では、それほど旧ジャスコだ旧サティだと意識していないのだろうか。

それはともかく、秋田サティがイオン秋田店になると、次のような懸念がある。
・御所野のイオンモール内のテナントの一部には、「××屋イオン秋田店」といった店舗名称のものがある。正式名称でなくても、通称として社内でそう呼んでいる場合もあるようだ。混乱しそう。
なお、ヴィレッジヴァンガードやミスタードーナツは、御所野とサティ両方に店がある。
秋田のミスドは、地元企業「鎌田会館」がフランチャイズだからか、長崎屋→ドン・キホーテ内にある店を「秋田山王ショップ」、イオンモール内のを「御所野ショップ」などと、建物名よりも地名を使った店舗名称にするケースが多い。
サティ内のは珍しく「秋田サティショップ」という名だが、「楢山ショップ」にでもなるのだろうか。

・一般市民の多くには、サティ・ジャスコがなくなることすら充分に周知されていない。
さらに秋田市民は「イオン」といえば御所野のイオンモールを連想する人が多い。一部には「イオンモール秋田」のことを、「イオン秋田」とか「イオン秋田店」と呼ぶ人もいるようだ。
このままでは、バス・タクシーや道案内、イベント告知などで、「イオン秋田店(サティ)」と「イオンモール秋田(御所野)」を取り違えてしまうことが絶対にあると思う。両者は直線距離で6キロも離れているから、間違えたら大変。進学・転勤シーズンを控え、初めて秋田に来る人も多いだろうし、余計に混乱しそう。
イオンリテールは充分に周知をしてほしいし、我々もよく確認しないといけない。

上記は一消費者の杞憂であり、天下のイオンさんのことだから、何とかなるのでしょうけどね。
秋田サティ改めイオン秋田店
【23時10分追記】チラシのほか、サイトの各店舗のトップページにも新店名が掲載された店が多い(なぜか秋田店など一部は掲載なし)。
ざっと見たところ、基本的には秋田のように「**サティ」を「イオン**店」にそのまま変えたようだ。
横手サティ(秋田)や盛岡南サティもイオン横手店、イオン盛岡南店になるし、ジェームス山サティ(っていうのが神戸にあるみたい)はイオンジェームス山店になる。
新潟県燕市には「県央サティ」という、抽象的な名の店舗があるのだが、そこもそのまま「イオン県央店」に変わる。

一部は、現在と異なった名称になる店舗もある。
高知サティはイオン高知旭町店、新潟サティはイオン新潟西店などだが、ジャスコ側にもサティと同一の店舗名(高知店、新潟店など)があるため、重複を避けたようだ。
また、広島サティは、ホームページでもチラシでも、なぜか新店名が記載されていない。もめているのか!?

滋賀県草津市にある「イオンモール草津」には、ジャスコでなくサティが入っており、店名は「草津サティ」。ここは「イオン草津店」に変わる。
これなら、イオンモールの名と総合スーパーのイオンの名が「草津」で統一されるので、分かりやすい。
一方、秋田では「イオンモール秋田」は御所野、「イオン秋田店」は楢山と、バラバラになってしまう。やっぱり違和感がある。
ジャスコとイオンの名称重複は考慮していても、秋田のようにイオンモールの名称とかぶってしまうケース(全国的にあまりないのかもしれないが)を考えていない命名のように思えてしまうのだが、大丈夫?
まあ、天下のイオンさんですから、大丈夫ですよね。

※続きはこちら(どうやら別の名前になるらしい)
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寒さが続く

2011-01-16 20:51:29 | 秋田の季節・風景
全国的にはまた荒れ模様の天気。山陰など西日本では再び大雪とのことだし、名古屋でも雪が積もった。秋田県内でも、内陸部の横手市や湯沢市では積雪が1メートルを超えている。2006年の豪雪以来の大雪で、屋根の雪下ろしなど、生活に支障が出ているという。

幸いなことに、秋田市は今のところやや積雪は多く気温が低いが、特に支障はない。
昨日・今日は、かなり冷え込んだが、風が弱く、たまに青空さえ覗く。(今日の積雪は30センチ弱、最低気温マイナス7.1度、15時までの最高気温プラス0.5度)
寒さに強い者としては、外に出ると最初は寒いが、歩いているうちに気にならなくなり、どんどん歩けてしまう。同じ気温でも、風があるとないとでは、こんなにも体感が違うものだと実感した。
低温なので積もった雪がそれほど滑らなくて歩きやすかったので、市内をうろうろしてみた。

秋田駅の北側にある跨線橋「手形陸橋」からの眺め。
千秋公園の東側
木々に雪が付いていた。針葉樹はクリスマスツリーみたい。
手前から秋田大学・手形山・太平山
陸橋の真ん中付近で、手形山のくぼんだ部分越しに太平山の真ん中が見えるのか。
電線がジャマだけど、珍しい眺め。

秋田駅の南西、中通地区の東北森林管理局前から北方向を撮影。
突き当たりの山は千秋公園の南側
まっすぐに千秋公園の中土橋付近の県立美術館が見えるんだ。初めて気づいた。
歩道が独立している道路では、車道との境目に雪の壁が目立ってきた。“雪のガードレール”状態。

大町の一方通行路
歩道がない道路では、歩行者のスペースが確保されていない所が多く、歩きにくい。
その1本隣の竿燈大通り
大通りは歩きやすい。
歩道はロードヒーティング(融雪装置)のため、車道は交通量が多いため、それぞれ雪が完全に消えている。その境目には、除雪車が寄せて行った雪の山ができている。

歓楽街「川反(かわばた)」の旭川沿いにある、割烹料理店(?)
長ーいつらら
木があって見にくいが、2階の軒から伸びたつららが、1階の屋根まで達している。
川沿いで人が通らないからいいけど、落ちたら建物が壊れないかな…
【20日追記】19日に通ったら、この長いつららだけがなくなっていた。落下した模様。

千秋公園外堀、穴門の堀。太陽が顔を出した
お堀はほぼ全面が凍っている。昔はここでスケートができたそうだが、さすがに今は無理でしょう。
正面の秋田キャッスルホテル(肌色の建物)は、明日からほぼ全面休業して耐震工事を行う。

穴門の堀と大手門の堀の間の「中土橋(橋ではなく道)」
普段からハトがたむろしているが、この時は異常に密集していた。
膨らんでいるからたくさんいるように見えるのか?

秋田駅北側(手形陸橋の下)
昨日、東北新幹線では停電・信号故障のため、ダイヤが大きく乱れたが、秋田周辺での雪や風によるダイヤの乱れは昨日・今日とも比較的少なかった。
ただし、内陸部では除雪作業が追いつかないようで、北上線などは運休があったようだ。
また、先週の金曜日は、大曲以南の奥羽本線を全面運休し、除雪作業を集中して行った。土日にあった大学入試センター試験のための輸送確保の目的もあったようだ。
秋田駅外れの留置線で休んでいた普通電車
どこから運行して来たのか分からないが、床下にびっしりと雪と氷がこびり付いている。
巻き上げた雪が凍って付着している
よく故障しないものだと感心してしまったが、北国・雪国の冬の厳しさを象徴する光景。

雪国の暮らしに関して、以下にいくつか。
今年は秋田では天候に恵まれてセンター試験は無事終わったが、北陸などでは試験時間繰り下げなどがあった。受験生も関係者も交通機関も、悪天候にならないか、毎年やきもきさせられていることだろう。
この寒中に大事な全国的な試験をやらなくてもと思うのだが…

秋田市では今年度、「除雪関連経費8億円(魁新報より)」、「当初、業者に除雪を委託する費用として、およそ5億2000万円を予算に計上(NHK秋田)」だったそうだが(両者の報道の違いが分からん)。既に業者委託分だけで3億8千万円を使ったそうだ。そこで先週、4億円を追加補正することを専決処分(議会の議決前に市長が決めた)したそうだ。(アクネ市のワガママ前市長が好きだった専決処分だが、これが本来の使い方なのでしょう)
予算を作る段階では雪の降り方・積もり方なんて分からないのだし、スムーズに進めるためには当然のこと。
なお、NHK秋田によれば「この冬、11日までに、あわせて1メートル50センチの雪が降っていて、平年よりも14%多くなっています。」とのこと。

今日の河北新報サイトによれば、青森県建設業協会が会員に実施したアンケートで「青森県内の道路除雪作業に携わる建設業者の7割以上が、5年後までには今の除雪態勢を維持できなくなると考えている」ことが分かったそうだ。「公共工事減少のあおりを受け、老朽化した除雪車の買い替えや作業員の確保が困難になって」いるらしい。
除雪作業の多くは、自治体から民間の建設業者へ委託されるのだが、除雪作業は「稼ぎ時」というわけではなく、こういう問題もあるのか。
青森に限った問題ではないだろうし、昨年は秋田県道の歩道のロードヒーティングの更新工事が行えず「老朽化のため稼働できない」という事態もあった(今年度更新工事を行い、現在は稼働中)。

1980年代後半にNHKの気象キャスターを務め、「お天気博士」と呼ばれた倉嶋厚さんという方がいる。ちょうど昨日が誕生日で87歳になられた。現在もお元気で講演や執筆をされているとのこと。
子どもの頃、本だったかテレビだったかで見聞きし、今でも印象に残っている倉嶋氏の話がある。うろ覚えだが、「もし、日本の首都が(“東京が”だったかも)雪がたくさん降る地域にあったなら、雪対策の予算がたくさんついて、雪国が暮らしやすくなっただろうに」という趣旨のお話。

台風・噴火・地震・口蹄疫とか、日本各地には局地的な被害や影響を受けている地域や人がいる。
他の地域の人や東京にいる官僚や国会議員には分かってもらえないこともあるのだろうが、そういう地域のことも考えてほしい。
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ボロボロNBAシール

2011-01-15 21:02:11 | 秋田のいろいろ
おととし秋から、全国各地の多くのバス(路線・貸切とも)に貼りつけられるようになった「社団法人日本バス協会(NBA)」の会員章(ステッカー、シール)。会員バス会社の全車両に貼られ、貼付位置まで厳密に指定されていたようだ。
しかし、その1年後(昨年秋)から、秋田県中央部のバス会社では、一部車両で貼付位置が変わったり、ステッカー自体がない車両が出現していた。
※以上は昨年10月の記事で紹介しています。

その後の状況です。
三平バス。三平くんが「NBA」を釣り上げているようにも見える
秋田のバス会社は目立った変化なし。
上の写真のように従来通り前ドア直後の窓の左下に貼っている車もあるし、他の位置に張り替えたり、貼っていない車両もある。

九州旅行の途中で見た各地のバスでは、従来通りの位置に貼っているのはむしろ小数で、他の位置に貼っているバス会社の方が多いように感じた。中ドア周辺に貼っていた例もあった。
秋田同様、社内で位置が統一されていないところも少なくなかった。(したがって、以下の写真はたまたま目にした一例であり、その会社の全車両が同じ貼付位置というわけではありません)
 鹿児島/熊本

 静岡/静岡県三島
ちなみに三島のバス会社の親会社の社長が、NBAの会長。

これらを踏まえると、当初はかなり厳しく統一しようとしていたのに、1年経って急に統一感がなくなったような気がする。


再び秋田のバス。
うっすらと「NBA」
(秋田としては)大手の2つのバス会社の車両でこんな状況を見かけた。
だいぶ色あせているが、これは昔(一昨年秋以前)のステッカー。現在のものより2回りくらい小さくて目立たない。貸切バスにしか貼られていなかったようだ。【17日追記】上の写真の車両は「一般乗合」表示のとおり、現在は路線バスとして使用されている。旧スッテカーがあるので、貸切から路線へ転用された車両ということになる。
これらの車両には、新しい会員章は貼られていなかった。

続いても秋田のバス会社。
剥がれかけ
積もった雪から雫が落ちたせいか、端からめくれてきている。
古いステッカーは色あせながらもしっかり付着しているが、新しいのは剥がれやすのだろうか。
このままじゃ、走行中に飛んでしまうんじゃないかと思っていると…

ホントに飛んでいた!
これらは別の秋田のバス会社の高速バス用の車両。
もっとヒドイ。肝心の「NBA」がない
どちらも上の方がなくなっていて、ボロボロ。


各バス会社が新しく貼り替えないところを見ると、やっぱりホンネではこんなモン貼りたくないのだろうか。
あるいは、ひょっとして、1枚いくらで協会から買わされたりしてたりして!?(おととしの初回配布分だけはタダとかで)

バス協会としては、自分の存在感を知らしめるため、加入各事業者にステッカーを貼らせたのだろうが、こんなボロボロじゃ逆効果ではないでしょうか…
法令を守って、安全に、乗客の立場になって運行してくれれば、ステッカーなんてどうでもいいんですけどね。

※続きはこちら
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