クリスマス後の雪と寒さはその後緩み、29日は一時は青空になり、30日には最高気温が5度台まで上がって雨となった。
そのため、幹線道路の雪はすっかり消えた。しかし、細い道や一部の歩道はぐしゃぐしゃになって歩きにくい所も。今日31日は、寒さが戻って雪がちらつく大晦日。積雪量はまだ18センチを観測している。一部の細い道は除雪作業が進んで通りやすくなったが、行われていない道や一部の歩道などは、テカテカになって通るのが怖い。
まずは、そんな最近の光景。
28日の竿燈大通り。車道の雪はなくなり、歩道との間には大きな雪山ができた
普通自動車は雪の壁に隠れてしまう
歓楽街・川反(かわばた)では、早々に排雪(雪をトラックに積んでよそへ捨てる)作業が行われた。
車も人もよく通るので、誘導員が2人付いている
住宅地を先にやったほうが良かったような気がするのだが…
手前の幹線道路は雪がないが、奥の小路は路面が見えない(楢山地区)
大晦日の広小路の歩道。部分的なテカテカが怖い
さて、先日(この記事の中ほど)少し紹介した、県道である竿燈大通り北側一部区間(日本銀行秋田支店前交差点~きららアーバンパレス前の丁字路)の歩道の融雪装置の工事。
数年前に工事したはずなのに、またブロックを剥がして工事して、元に戻しつつある。これに伴い、歩道の迂回路や作業スペースとして、1車線が封鎖されている。
(同じ場所で同じ工事をすることについても疑問だが、ライフラインの工事が絡んでいるようにも見えるので、そのことはとりあえず置いておきます)
工事が行われる今は冬。秋田の冬は積雪と強風があって工事は大変だし、雪道を歩きやすくするための工事によって雪道が歩きにくく、さらに車の通行を滞らせるとは、なんともおかしな話。
年末の今は、どうなっているかというと、
まだ工事中だけど、作業は正月休み?
日頃から、工事の進捗状況によっては、直接工事していない部分は可能な限り歩道を開放して、車線を閉鎖しない場合があった。この年末年始は、工事中の全区間に渡って、その措置が取られていた。いちおうは、融通が効く対応か。
ゴムマットなどが敷かれているが、とりあえずは歩ける
工事区間の一角には、作業員のための仮設トイレが設置されている。場合によっては、横を通ると臭いがする。(こんな街中なんだから、近くのビルやコンビニにお願いして、トイレを貸してもらえばいいのに。こういうのだって「官民協働」とかいうんじゃないの?)
しかも、上の2つの写真に写っている通り、違う仮設トイレが1つずつある。
工事看板を見て納得。
秋田銀行大町支店前付近を境に、東西で施工業者が違うのだ。よく見れば、置かれている柵のキャラクターも、それぞれ象とタヌキで違う。
仮設トイレについても、それぞれが、自分の担当区間内に置いているわけだ。
工事看板自体も、業者によってでっかいの(通常サイズ)と縦長ので異なる。内容は「歩道(の)融雪工事を行っています」で、「の」の有無が違う。
発注した県の担当は「班」まで同じ。どちらも「地方道路交付金(雪寒)」を受けていて、その番号は最後の2ケタが10番違い。
工期は、日銀側が1月31日までの9時~16時30分、山王側はテープで年月日が隠され、時間は8時~17時。西側のほうがやや切迫しているようだ(たしかにブロックがまだ剥がれた状態で遅れている)。
今日はそこそこ強風で、工事現場のブルーシートやゴムマットの一部が、めくれたり散らばったりしていた。年明けまでこのままだったら、上に雪が積もったりして、危ない。
相変わらず余計なおせっかいながら、いちおう伝えておいたほうがいいだろうと、工事看板に記載のある県庁の担当部署へ電話をかけてみた。道路関係の部署なのだから、県道でトラブルが発生した場合に備えて、365日24時間体制で職員が詰めていると思ったから。
ところが、出ない。
トラブル対処は別の課なのだろう。県庁はダイヤルインだから、その職員は気づかないのか。
困ったと思っていると、タイミング良く、ヘルメット・作業着の人が1人現れて、散らばったものを整理している。
定期的なのか今年最後の仕事としてなのかは分からないが、施工業者の人が、自分の担当現場に異常がないか、見回って、おかしな箇所は元に戻しているのだろう。ほんとうにご苦労なことです。
以下、何年か前の正月にも書いた気がします。そして今年最後の記事が、前向きじゃない話題になってしまい、恐縮です。
雪の時期に雪のための装置の工事を行い、それによって通行に困る県民・道路利用者がいる。請け負った仕事とはいえ、雪の中での作業を強いられ、年末年始も見回りをする人がいる。
秋田県知事や秋田県議会議員、秋田県庁職員のみなさんは、こうした現状をご存知だろうか。県の管轄する場所で、県が事業を行うことによって生じる、道路利用者や工事業者の気持ちに、思いを馳せることはできないものだろうか。
何も怠慢だとか無駄遣いと言っているのではない。同じことをやるにしても、もう少し広い視点での気遣いがほしい(ストレートに言えば、何とかして冬に工事をしなくて済むようにしてほしい)ということだけなのだけど。
どうしても県庁や県議会議事堂と県民の間の差、壁、距離のようなものを感じずにはいられない。
特に知事や議員たちには、吹雪や路面がテカテカの日に、秋田駅から県庁まで(あるいは自分の地盤の町の市街地を)自分の足で歩いてみてほしいものだ。そうすることで見えてくるものがたくさんあるはず。
なんだったら、私がご案内しますよ。
【1月1日追記】そういえば、前知事は山登りをする人で、そのトレーニングを兼ねてか、徒歩で県庁へ登庁することがあった。秘書課職員と思われるお供を2名ほど引き連れて、中心市街地を歩いているのをよく見かけた。だからといって、町をよく見ていたかどうかは分かりませんが…
【1月1日もう1つ追記】秋田市道である南大通りを歩いた。しっかり作動している歩道の融雪装置、そして滑り止めの溝があるブロック「TOYOユニバーサルペイブ」が敷かれた路面。とても歩きやすくて、県道(というか上記竿燈大通りや広小路の一部)の管理の下手さを実感せざるを得なかった。知事や議員には、こういう所を歩いて実感してほしい。
※もちろん、県道でもしっかりしているところや、秋田市道でもいまいちの所もあります。
今年もご覧いただき、ありがとうございました。良いお年をお迎えください。
そのため、幹線道路の雪はすっかり消えた。しかし、細い道や一部の歩道はぐしゃぐしゃになって歩きにくい所も。今日31日は、寒さが戻って雪がちらつく大晦日。積雪量はまだ18センチを観測している。一部の細い道は除雪作業が進んで通りやすくなったが、行われていない道や一部の歩道などは、テカテカになって通るのが怖い。
まずは、そんな最近の光景。
28日の竿燈大通り。車道の雪はなくなり、歩道との間には大きな雪山ができた
普通自動車は雪の壁に隠れてしまう
歓楽街・川反(かわばた)では、早々に排雪(雪をトラックに積んでよそへ捨てる)作業が行われた。
車も人もよく通るので、誘導員が2人付いている
住宅地を先にやったほうが良かったような気がするのだが…
手前の幹線道路は雪がないが、奥の小路は路面が見えない(楢山地区)
大晦日の広小路の歩道。部分的なテカテカが怖い
さて、先日(この記事の中ほど)少し紹介した、県道である竿燈大通り北側一部区間(日本銀行秋田支店前交差点~きららアーバンパレス前の丁字路)の歩道の融雪装置の工事。
数年前に工事したはずなのに、またブロックを剥がして工事して、元に戻しつつある。これに伴い、歩道の迂回路や作業スペースとして、1車線が封鎖されている。
(同じ場所で同じ工事をすることについても疑問だが、ライフラインの工事が絡んでいるようにも見えるので、そのことはとりあえず置いておきます)
工事が行われる今は冬。秋田の冬は積雪と強風があって工事は大変だし、雪道を歩きやすくするための工事によって雪道が歩きにくく、さらに車の通行を滞らせるとは、なんともおかしな話。
年末の今は、どうなっているかというと、
まだ工事中だけど、作業は正月休み?
日頃から、工事の進捗状況によっては、直接工事していない部分は可能な限り歩道を開放して、車線を閉鎖しない場合があった。この年末年始は、工事中の全区間に渡って、その措置が取られていた。いちおうは、融通が効く対応か。
ゴムマットなどが敷かれているが、とりあえずは歩ける
工事区間の一角には、作業員のための仮設トイレが設置されている。場合によっては、横を通ると臭いがする。(こんな街中なんだから、近くのビルやコンビニにお願いして、トイレを貸してもらえばいいのに。こういうのだって「官民協働」とかいうんじゃないの?)
しかも、上の2つの写真に写っている通り、違う仮設トイレが1つずつある。
工事看板を見て納得。
秋田銀行大町支店前付近を境に、東西で施工業者が違うのだ。よく見れば、置かれている柵のキャラクターも、それぞれ象とタヌキで違う。
仮設トイレについても、それぞれが、自分の担当区間内に置いているわけだ。
工事看板自体も、業者によってでっかいの(通常サイズ)と縦長ので異なる。内容は「歩道(の)融雪工事を行っています」で、「の」の有無が違う。
発注した県の担当は「班」まで同じ。どちらも「地方道路交付金(雪寒)」を受けていて、その番号は最後の2ケタが10番違い。
工期は、日銀側が1月31日までの9時~16時30分、山王側はテープで年月日が隠され、時間は8時~17時。西側のほうがやや切迫しているようだ(たしかにブロックがまだ剥がれた状態で遅れている)。
今日はそこそこ強風で、工事現場のブルーシートやゴムマットの一部が、めくれたり散らばったりしていた。年明けまでこのままだったら、上に雪が積もったりして、危ない。
相変わらず余計なおせっかいながら、いちおう伝えておいたほうがいいだろうと、工事看板に記載のある県庁の担当部署へ電話をかけてみた。道路関係の部署なのだから、県道でトラブルが発生した場合に備えて、365日24時間体制で職員が詰めていると思ったから。
ところが、出ない。
トラブル対処は別の課なのだろう。県庁はダイヤルインだから、その職員は気づかないのか。
困ったと思っていると、タイミング良く、ヘルメット・作業着の人が1人現れて、散らばったものを整理している。
定期的なのか今年最後の仕事としてなのかは分からないが、施工業者の人が、自分の担当現場に異常がないか、見回って、おかしな箇所は元に戻しているのだろう。ほんとうにご苦労なことです。
以下、何年か前の正月にも書いた気がします。そして今年最後の記事が、前向きじゃない話題になってしまい、恐縮です。
雪の時期に雪のための装置の工事を行い、それによって通行に困る県民・道路利用者がいる。請け負った仕事とはいえ、雪の中での作業を強いられ、年末年始も見回りをする人がいる。
秋田県知事や秋田県議会議員、秋田県庁職員のみなさんは、こうした現状をご存知だろうか。県の管轄する場所で、県が事業を行うことによって生じる、道路利用者や工事業者の気持ちに、思いを馳せることはできないものだろうか。
何も怠慢だとか無駄遣いと言っているのではない。同じことをやるにしても、もう少し広い視点での気遣いがほしい(ストレートに言えば、何とかして冬に工事をしなくて済むようにしてほしい)ということだけなのだけど。
どうしても県庁や県議会議事堂と県民の間の差、壁、距離のようなものを感じずにはいられない。
特に知事や議員たちには、吹雪や路面がテカテカの日に、秋田駅から県庁まで(あるいは自分の地盤の町の市街地を)自分の足で歩いてみてほしいものだ。そうすることで見えてくるものがたくさんあるはず。
なんだったら、私がご案内しますよ。
【1月1日追記】そういえば、前知事は山登りをする人で、そのトレーニングを兼ねてか、徒歩で県庁へ登庁することがあった。秘書課職員と思われるお供を2名ほど引き連れて、中心市街地を歩いているのをよく見かけた。だからといって、町をよく見ていたかどうかは分かりませんが…
【1月1日もう1つ追記】秋田市道である南大通りを歩いた。しっかり作動している歩道の融雪装置、そして滑り止めの溝があるブロック「TOYOユニバーサルペイブ」が敷かれた路面。とても歩きやすくて、県道(というか上記竿燈大通りや広小路の一部)の管理の下手さを実感せざるを得なかった。知事や議員には、こういう所を歩いて実感してほしい。
※もちろん、県道でもしっかりしているところや、秋田市道でもいまいちの所もあります。
今年もご覧いただき、ありがとうございました。良いお年をお迎えください。