広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

マイプラント・その後

2008-11-29 16:27:39 | 動物・植物
11月12日から使い始めた「植物育成LEDスタンド マイプラント」のその後をご報告します。

夏に種を播いて、今まで外で育てていたネギ(万能ネギとも言われる青ネギ)を置いてみた。我が家の庭は、日当たりが悪く、真夏でも半日日が当たるかどうかという環境だ。それにこのネギは、種を播きすぎて、間引きもしなかったため、細いネギが密生していて、食べるには小さすぎるサイズのまま冬を迎えていた。
室内に入れて14時間照射状態にして翌日に見ると、数センチほど伸びているのが明らかに分かった。それ以後はゆっくりになったが、それでも、夏から秋にかけて外での生長ぶりとは目に見えて違っている。

左の画像は11月22日(既にある程度伸びている)、右は26日撮影。(※後ろのものさしとネギとは距離があり、遠近感がズレています)
→4日後→
びろーんと伸びてしまった(徒長した)感もなくはないけれど、収穫してもいいほどに生長したのがお分かりいただけると思う。
曲がってしまったのは、光の照射方向が一定であるためだと思う。屋内に入れてからは、乾いたタイミングで数回水やりをし、肥料は与えていない。10度以下の屋外から、20度以上の屋内と光以外の環境も変わったので、単純な比較はできないが、通常、室内照明だけでネギがこんなに伸びるとは思えないので、ネギに関してはマイプラントの効果ありと言っていい。
閉口したのは、土の中で休んでいた、アブラムシ(ネギ専門の「ネギアブラムシ」)が目を覚まして繁殖し始めたこと。時々、人が食べても無害な薬をかけている。

東日本の人間には白ネギが馴染み深いが、納豆や湯豆腐、刺身の薬味には青ネギも捨てがたい。青ネギは緑黄色野菜の条件を満たすほどはカロテン含有量が多く、ビタミンCなども豊富に含まれていて、手軽に育つ。それが冬の間も手に入ると思えば、楽しみだ。


実はほかにも、レタスなど葉物野菜も置いている。こちらは元気そうだがあまり生長が感じられなかったり、光が強すぎたのか葉が焼けたようになったものもある。とりあえずレタスと光の距離を調節し、点灯時間も10時間に短くしてさらに様子を見ることにする。ネギは生育力が旺盛だから、見事にマイプラントに適応できたが、レタスなどにとっては、急激な変化についていけなかったのかもしれない。

通常の植物栽培同様、光だけでなく、温度や水などの各種条件を植物ごとに検討・調節してやることは必要で、どんな植物でもOKというわけではない。やはり植物は原産地・自生地で育つのが本体の姿であることには違いない。この点を心に留めておけば、寒冷地・積雪地における冬の室内園芸にはとても有効なアイテムだと思う。

こちらの記事に続きがあります。
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星と動物のバス

2008-11-28 19:26:09 | 秋田のいろいろ
秋田市内でこのバスを見たことがある方がいるかもしれない。

1世代前のいすゞの中型観光バス「ガーラ・ミオ」。2台一緒にいることが多く、客席に人が乗っているとすれば、小中学生。
遠目に見ると、2台とも側面にはバス会社名などの表示を読み取れず、どこのどんなバスか見当が付かないかもしれないが、インパクトのあるデザインだ。前のバスは動物のシルエット、後ろのバスは土星や木星の絵が描いてある。図鑑の絵のようにきれいで、見ていて楽しく、興味をそそられるデザインだと思う。

正面。(※駐車中のバスは公道上から撮影しました。駐車場内への立ち入りはできません)

ナンバープレートは白いので、緑ナンバーの営業車でなく、自家用ということになる。前面は特に意匠はなく、真っ白。ナンバーの上、ヘッドライトの間の「あんどん(行灯)」と呼ばれる部分に「ALVE」と書いてある。秋田市民ならこれでどこのバスかお分かりかもしれない。

「ALVE(アルヴェ)」とは2004年に秋田駅東口(いわゆる駅裏)にできた、「秋田拠点センター」の愛称。中には飲食店・映画館・ホテル・市役所出張所などが入る官民複合施設。
これはその中にある秋田市教育委員会管轄の「秋田市自然科学学習館」のバスで、秋田市所有・市教委使用という位置づけの車両。秋田市内の小学校3年生と中学校2年生は年度内に1度、来館して学習することになっているようで、各学校とアルヴェ間の送迎がこのバスの主なお役目。デザインは以前このブログで風景を紹介した旧米倉庫を施設として活用している、美術工芸短大の先生が中心となって行ったようだ。
バスについては同館のサイトに説明(http://www.city.akita.akita.jp/city/ed/ns/bus.htm)とPDFファイルの画像やペーパークラフトもあるのでご参考に。

それぞれのバスのデザインを見てみる。

47人乗りの「惑星の大きさ,距離の比較をテーマに,太陽系の惑星など」を描いたバス。2006年に冥王星が惑星でなくなったので、「惑星など」となっているようだ。
側面は運転席側も反対側も同じデザインのようで、太陽を下に配置し、冥王星と8つの惑星を大きさ順に並べている。星の名前は英語表記。
上の画像の拡大
いちばん小さい「Pluto」が冥王星(ちなみにディズニーのプルートは冥王星が発見された年の生まれ)。「Earth」は文字が大きく、イラストには陸地と雲も描かれる。


後部は太陽と惑星との距離を示しているようだ。しかし「水・金・地・火」までしか見えない。残りはどうしたかというと、なんと屋根上に描かれている(興味のある方は上記公式サイトのペーパークラフトをご覧ください)。冥王星は前輪やドアの上付近にあって、いかに遠くにあるかが分かる。


もう1台は「時代の比較,動物の大きさをテーマに古代,現代の動物」。星のバスと同じ大きさなのに定員が42人と少ないのは、車椅子対応だから。そのため、路線バスのように真ん中にもドアがある(ペーパークラフトでは中ドアは省略されている)。
大きさを比較しやすいようになのか青地に白い方眼がベース。こちらは左右でデザインが異なる。運転席側が絶滅した動物、ドア側が現存する動物をそれぞれシルエットで大きさ順に並べている。動物はほぼ実物大だろうか、窓にまでイラストがある。種名の表記は「Laion」などとローマ字。

見にくいですが絶滅側。

前側から始祖鳥・サーベルタイガー・猿人・モア(昔、カップヌードルのCMに出ていたダチョウのでかいヤツ)・マンモス。

現存側。

ハチドリ・トガリネズミ・ライオン・ヒト・ダチョウ・アホウドリ・ゾウ。
ヒトがちょうど中ドアにぴったりはまっているのがなんとなく面白い。頭の後ろの黄色いのは車椅子のリフト。アホウドリの翼とゾウの顔周辺が交錯して複雑。
反対側とは小型鳥類・大型ネコ科・人類・ダチョウ類・ゾウとある程度対応している。


後ろはキリンの胴体だけ。首から上は屋根に描かれている。
側面の窓ガラス部分の絵は透けないシールのようだ。この席に座った子は外が見えなくてちょっとかわいそう。

さらに屋根には、現存最大の動物であるシロナガスクジラの尾びれだけが、ほぼ屋根いっぱいに描かれている。


どちらの車も、デザイン性だけに偏らず、科学的根拠もあって、自然科学学習館のバスにふさわしい。「バスとの出会いから学びが始まる-テーマ「比較」-」というデザインコンセプトが、デザインの素人でも理解できる。

個人的には、動物の方が好き。白とブルーの色使いや方眼がシンプルでいい。
生き物好きとしては恥ずかしながら、始祖鳥やサーベルタイガーが思ったより小さいこと、ハチドリやトガリネズミの小ささとアホウドリの大きさはこのバスを見なければ知る機会はなかったかもしれない。


旅先の各地でいろんなバスのデザインを見て、最近はラッピング広告バスも増えているが、「好きなバスのデザイン第1位」にしたいほどのデザインだ(2位以下は?と聞かれると困るけど)。


ケチをつけるつもりはないが、こんなにすばらしいデザインだからこそ、もう一工夫ほしい、あるいは意図がデザインの素人で部外者である僕に伝わらないことがある。
・屋根上にもデザインが施されていて、それを見る機会が少ないのが残念というかもったいない。クジラの大きさ、冥王星の遠さは屋根を見なければ分からない。(これは完全にデザイン上の問題なのでそれを“狙った”のかもしれない)
・動物バスのローマ字で「Hachidori」のように「チ」を「chi」つまりヘボン式で表記しているのに、「Sisochou」「Sironagasu~」と「シ」は「shi」でなく訓令式の「si」表記で統一されていない。そういう表記方式があるのだろうか?
・施設名は運転席窓とドアの横に「自然科学学習館」とハチドリ並みの小さい字で書かれていて(上の写真参照)、しかも「秋田市」の文字がどこにもない。例えば、たまたま後続になった市外のドライバーや、秋田駅周辺で目にした旅行客は、このバスを見て「センスのいいバスだ」と思ってくれても、秋田市の施設のバスだとは分からない。側面にある程度の大きさで、そして後部にも「秋田市自然科学学習館」と入れれば一目瞭然で、同館や秋田市のPR、イメージアップになるのに。
・正面の行灯も「ALVE」より、「秋田市自然科学学習館」の方がいいと思う。これはアルヴェのバスではなく、秋田市所有・使用の車両で、たまたまアルヴェに入居している施設用の車両なのだから。フロントガラス下の白いスペースに「ALVE」のマークを入れてもいいかも。

上記を織り込み済みでこのデザインがされたのなら、たいへん申し訳ないし、「どの角度からでも同じデザイン」「所有者名を明記」というのは、既存のバスの固定観念であって、不特定多数が乗る営業用バスとも異なるので、必ずしも必要ではないのかもしれない。
だけど、自家用送迎バスとはいえ、自治体・公共施設の車両であり、こんなにセンスのいいバスを正体不明のバスで終わらせるのはもったいない。安くはない新車のバスを2台も買ったのだから、それを最大限活かして、市や施設の宣伝というか周知を考えてもいいんじゃないかと思ったりもする。


それはともかく、このバスが回送しているところを目にしたが、運転士は制服はないようだが、きちんと白い手袋をはめ、丁寧に無人のバスを動かしていたのが印象に残った。おそらく今はなき秋田市交通局で路線や貸切バスの運転士をしていた職員が教委に異動して運転業務をしているのだろう。かつての秋田市営バスを思い出した。
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レモンのお菓子2

2008-11-27 19:58:30 | 各地お土産・食べ物
※栃木県の「レモン入牛乳クッキー」を取り上げた、「レモンのお菓子1」はこちら。

総合スーパーの「サティ」では毎週火曜日に「火曜市」を開催するが、秋田サティから微妙な距離にある我が家には、なぜか新聞にチラシが折り込まれる週と折り込まれない週がある。といっても今はネットでチラシが見られるから大丈夫。毎週火曜はほぼ必ず牛乳が安いので、牛乳好きの我が家は助かっている。

今週、148円の牛乳2本をカゴに入れて振り返ると惣菜や魚コーナーがあったはずだが、間の通路にワゴンが置いてあり、黄色い商品が積まれていて「レモナック68円」とある。聞いたことない商品名だが、色と形からして懐かしのレモンケーキに違いない!!
先日のレモン牛乳の一件で久しぶりに思い出していたモノとの突然の“再会”がうれしくて、思わず買ってきた。ちなみに両隣には同じ値段でチョコ味とイチゴ味のレモナックもあったが、レモン以外には目もくれず、レモンのみを購入。
包装紙に「LemoNack」と書いてあるが、日本語表記がないシンプルな包装。昔のレモンケーキはバラでなく5個くらいがセットになっていた気がする。
山崎製パンの製品だ。ところで秋田市にたけや製パンという、ヤマザキと業務提携だか委託契約だかをした地元のパン屋があり、「ランチパック」や「まることバナナ」のようなヤマザキブランドの製品を秋田県内向けにたけやブランドで製造・販売していることが多いので、ヤマザキの製品を秋田で見るのは珍しい(でも昔よりは増えてきた気がする)。青森県内における「工藤パン」と同じ現象だ。
子供の頃好きだった「レモンケーキ」はたけやの製品だったような記憶もあるが、こういう雰囲気のお菓子は無条件にたけや製品だと思ってしまう秋田県民の習性が身についてしまっているからなのか分からないが、「レモナック」とやらは記憶にあるレモンケーキとは違う気がする。製品がリニューアルしたのかもしれないけれど。

数十年ぶりのご対面。だけど、やっぱり記憶にあるのと違う。もっと表面がツルツルしていたはずだが、これはなんかゴツゴツしている。

ともかく食べてみる。当然ながら外は硬いのに中はふわふわ。子供の頃は、このギャップも好きな要素の1つだったかもしれない。チョコの味なのか、意外にレモンの味が強い。人工的なレモン味でなく、本物のレモンの味もするような気がしたら、レモンピールが入っていた(原材料名欄にも記載あり)。チョコ表面のボコボコはレモンピールなのかも。
スポンジ部分は思っていたより軽い食感で、あっさりしていて食べやすい。

昔おいしいと思っていた食べ物を久しぶりに食べると、それほどでもなくがっかりさせられることの方が多いと思うが、レモンケーキ、じゃなくレモナックは違った。見かけたらまた食べたい。
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レモンのお菓子1

2008-11-26 17:54:13 | 各地お土産・食べ物
レモン味のお菓子の話を2回に渡ってお送りします。1回目は今月始めの静岡旅行の帰りにさかのぼります・・・

三連休最終日の夕方、下りの東北新幹線は軒並み満席で仙台-秋田の指定席しか取れなかった。そこで、仙台までは自由席を利用し、さらに混雑を避けるため、東京からは座れる可能性の高い各駅停車の「なすの」号で宇都宮まで先に行って、宇都宮から仙台止まりの「やまびこ」号に乗ることにした(おかげで全区間座れた)。
宇都宮での待ち時間は数十分。街を歩く時間はないが、駅の土産物屋をのぞく時間はある。こうしてあまり訪れることのない場所のお土産を探すのも楽しい。

宇都宮駅でお土産を売っている場所は、新幹線改札内、在来線改札内、改札の外と大きく分けて3か所。乗り降り自由のフリーきっぷなので、改札を自在に通って物色。
どうも「レモン牛乳」なるものが売り出し中の栃木土産らしい。そういえば、ネットかどこかで、栃木のローカルドリンクだと目にした覚えがある。(栃木県内の2業者が販売するレモン風味の乳飲料とのこと)

改札の外に栃木県産のお土産を集めた店(秋田のアトリオン地下の県産品プラザみたいなの)があり、冷蔵ケースに200mlパックの牛乳を置いていて、買っている人もいた。僕も飲んでみたかったが、店内が込み合っていて入りにくい。改札内のキオスクにも「レモン牛乳」の看板があったようだから、そっちで買おうと思い、時間も迫ってきたので改札を通る。
キオスクに行ってみると、「レモン牛乳」そのものは残念ながらなかった。あったのは、別の業者製のレモン牛乳クッキー・ケーキ・キャラメル。各商品のパッケージは牛乳の紙パックと同じデザインだったから、乳業会社のライセンスは得ているのだろうけれど、ちょっと紛らわしい。クッキーを買った。525円。
 
牛乳パック風の箱。正式には「レモン牛乳」なのか。
原材料表示には「レモン濃縮果汁」とあり、このクッキーは風味でなくちゃんとレモンが入っているらしい(本家の牛乳の方には入ってないのかな。とすれば「レモン牛乳」はおかしいのでは??)。中身は個別包装でなく、大袋に数十枚程度入っていたかな。

牛乳ということで牛の顔。レモンの形じゃないのね。(後ろのレンズキャップは直径58mmです)
薄手でやわらかめのクッキー。こういうクッキーは好き。ちゃんとレモンの味がしてさわやか。紅茶といっしょに食べたい。「牛乳」って味はしないけど、やわらかめなのは牛乳のせいなのか。
数日後、残ったのを無意識に一口食べたら「山椒の味だ」と思ってしまった。サンショウもレモンもミカン科の植物だからだろうか。


レモン風味のお菓子といえば、子供の頃好きだった「レモンケーキ」を思い出す。レモン形で表面をレモンチョコでコーティングしたお菓子だった。栃木の「レモン牛乳ケーキ」はそれとは違い、カステラみたいなのだったので買わなかった。

と思っていたら、偶然レモンケーキを見つけてしまったので、次回記事にします。
【6月18日追記】「レモン牛乳」を飲んでみた記事はこちら
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朝の散歩・新屋編

2008-11-25 18:57:54 | 秋田の季節・風景
前の記事の駅前からワープして新屋を散歩。

最近気になっていた(前々回前回)、旧米倉庫、新屋図書館前の落葉が遅いイチョウを見てみる。
プログラムオート F7.1 1/250 露出-0.3
前回よりはだいぶ落葉したが、南側の図書館側だけ、葉が残っていた。やっぱり日当たりは落葉が遅い。

近くの雄物川の堤防に上がる。雄物川の橋は河口から雄物大橋・雄物新橋・秋田大橋・JR羽越本線の雄物川橋梁・秋田南大橋の順になっている。河口から3.4キロ地点の雄物川橋梁の踏切からはさらに3キロほど上流の秋田南大橋が逆光のせいかかすんで見えて幻想的。
プログラムオート F10 1/640 露出-0.3
秋田大橋より下流側は、中洲がほとんどなく、幅いっぱいに水をたたえていて、いよいよ河口というイメージだが(人工の放水路ということもあるけれど)、この辺りは、中州が多く、水際に木が生えていたりでやや中流っぽい雰囲気。といっても川幅は充分広い。

珍しく6両編成と長い下り電車(新屋止まりの通学列車の折り返し)の進行方向には太平山がそびえる。春先のたくさん雪をかぶった姿はとてもきれいだけど、今のうっすらとした雪化粧も美しい。望遠で撮ったせいもあるが、ここから見る太平山とそれに連なる出羽山地は迫力がある。手前の低い金照寺山も紅葉か枯葉なのか赤くてきれい。
プログラムオート F7.1 1/320 露出-0.7

昨年までは、雄物新橋と秋田大橋の間にハクチョウの餌付け場所があったが、今年は鳥インフルエンザの影響で廃止されたのだろうか。昨年まではあまり見かけなかった、1ブロック上流の秋田大橋とJR鉄橋の間にいくつかの群れが休んでいた。田んぼへ落穂でも食べに行くのだろう、順次群れごとに飛び立って上流方向へ向かっていく。雪が積もれば食べ物に困らないだろうか。

太平山とハクチョウの群れ。
プログラムオート F8 1/400 露出+0.3

こうしてみると太平山もきれいな山だ。秋田市内の風景も捨てたもんじゃない。
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朝の散歩

2008-11-24 14:43:26 | 秋田の季節・風景
晴天の朝。こんなに晴天の日は、もう年内はないかもしれないので散歩に出かけた。

秋田駅の北側。6時45分に上野からの寝台特急「あけぼの」が到着する。3番線に入るので、ホテルメトロポリタンとセントポール教会の間の区画整理中の道路から機関車の辺りを見ることができた。
プログラムオート F5.6 1/100
このEF81形という電気機関車は、昭和40年代から製造され、秋田周辺でも特に羽越本線では国鉄時代からおなじみの車両(昔とは車体の赤の色合いが違っている)。
写真の機関車は側面に流れ星のマークが付いている。これは札幌-上野間の「北斗星」用の機関車としての装飾。本来「あけぼの」は、青森の車両基地所属の星マークなしの機関車が担当するのだが、現在は諸事情(検査とか他の仕事があるためらしい)により、ほぼ1日おきに東京の田端の車両基地の機関車が応援に入っている。そのため、手の空いている機関車が割り当てられ、北斗星用のほかにも珍しい塗装の機関車も時々見かける。

やっと朝日が差してきた。冬至前後の天気の悪い日だと、この時刻でも真っ暗だろう。
プログラムオート F4.5 1/100 露出-0.3


秋田駅前から西へ向かって中央通りを歩く。秋田駅の西側は車が反時計回りの一方通行になっていて、この通りは県庁・市役所方面から駅へ向かって3車線の一方通行。反対方向の広小路は、商店街でシャッター通りと化しているが、中央通りの方は、企業の支店などのオフィス街なので、今となってはこちらの方が街らしいと言えるかも。

イチョウ並木になっていて、すっかり葉を落としているが、目に付いたイチョウがあった。
プログラムオート F5.6 1/160 露出-0.3

近寄ってみると、
プログラムオート F4.5 1/100 露出+0.3
銀杏が付いている。いくつか落ちていて、つぶれた実もあり、臭い。

先日、秋田市内の紅葉の記事で、銀杏がなるイチョウの周りは臭いというコメントに「街路樹は実がならないオスのイチョウだけを植えてるから臭くないよ」と返事をしてしまったけれど、実をつける街路樹のイチョウもありましたよ! あどれ さん!!

「イチョウの雌雄は葉っぱで見分けられる」というのは俗説で、実がならないと判別できないらしく、現在の街路樹用の木は、種でなく、オスの木を接ぎ木して殖やしているそうだ。
中央通りを全部歩いたけれど、実が付いたのはこの木だけだったと思う。中央通りにイチョウが植えられたのは、おそらく昭和40年代だと思うけれど、当時は苗木の品質管理が不完全だったのか、なんらかの手違いで、1本だけメスの木が混ざってしまったのだろう(以前の記事で取り上げた秋田市道のイチョウ並木は昭和60年前後に整備)。
【2015年11月15日訂正】中央通りには、このほかにもメスの木がわずかに混ざっていた。この次↓に出てくる、郵便局前の落葉が遅い木もメス。

中通一丁目郵便局の隣が空き地になっていて、そこのイチョウの木だけに一足先に朝日が当たっている。両隣の木はすっかり落葉しているのに、日が当たっている木の日が当たっている側だけ、まだ葉が付いている。
プログラムオート F4.5 1/100 露出-0.3
新屋の美短のイチョウもそうだけど、日当たりがいいと、「もっと光合成するぞ」とばかりに葉を落とさないのだろうか。
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岩木山の見える町

2008-11-22 21:39:20 | 津軽のいろいろ
津軽平野のどこからでも見える岩木山は「津軽富士」の名にふさわしく、富士山と同じく周りに他の山のない孤立峰で、なだらかに裾野を広げる。それでいて、富士山よりも柔らかで優しい印象も受ける。弘前市内から見た場合、「山」という漢字の成り立ちが分かるかのように3つの頂点がきれいに並んで見える。

弘前に住んでみて、岩木山の好きな姿が2つある。
1つは以前記事にした、紅葉に染まる岩木山。弘前市内からは太陽光線が順光となる朝早くがきれいに見える。
大学生の朝は遅いけれど、8時40分からの1講目に講義が入っている日は、7時過ぎには起きていた。10月のある晴天の日、眠い目で洗面所の窓から何気なく外を眺めた時、岩木山が赤く輝いて見え、はっとさせられた。先日の記事の画像よりもきれいに見えた気がする。その赤い帯が岩木山の下に移動してくると、まもなく街も紅葉して冬になる。

もう1つは、青空を背景に雪をかぶった岩木山。
大学の学部棟4階の大講義室は岩木山向きの窓があった。そこから真冬には珍しい晴天の日にくっきりと見えた岩木山、春めいてきた卒業式後に大学の屋上に上って撮った記念写真の背景の岩木山、5月のリンゴの花の後ろにそびえる岩木山。どれも雪を頂いた姿が美しかった。


大学のある先生(青森県外出身)が「弘前の人は家の間取りを見るとき、南向きであることと同じく岩木山が見えることを重視する」と言っていた。弘前市内から岩木山は北西方向になるから、冬は寒そうだし、この話の真偽は分からないけれど、津軽の人にとって身近な存在なのは確かだ。

これも学生時代の話だが、弘前大学前の通りを歩いていると、向こうから腰の曲がったおばあさんが歩いて来た。そこは歩道と大学構内との境が生垣になっていて、おばあさんは生垣の隙間から大学の敷地内を覗いて、「はぁ~」という感嘆の声かため息の後、パンパンと手をたたいて拝んで、また歩いて行った。
大学内に何があるのかと僕も覗いてみるとこんな光景が見えた。(写真は今年10月撮影)

プログラムオート F/9 1/320 露出-0.3 高い建物が理工学部2号館、低いのが農学生命科学部1号館。その手前が圃場


農学生命科学部の圃場(実験・実習用の農地)の向こうに岩木山が見えたのだ。(その時も雪をかぶった季節だった気がする)
岩木山は本当に津軽の人に親しまている山なのだということをそのおばあさんに教えてもらった気がして、強く心に残っている。
例えば秋田の太平山や鳥海山といった山々もそれぞれ美しくて、人々に親しまれている山ではあるけれど、岩木山には特に人をひきつける何かがあると思う。


また岩木山の見える町に行ったら、記事を書きます。
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バスのボタンのネコ

2008-11-21 20:18:56 | 動物・植物
動物カテゴリーですが、路線バスの車内にある「降車合図ボタン」のお話です。

降車合図ボタンは数社が製造しているが、「オージ」というメーカーが圧倒的なシェアを占めている。旧秋田市交通局も秋田中央交通も弘南バスもオージを採用している(他社から購入した中古車の一部を除く)。
壁や窓枠など客席にある押しボタン装置をオージでは(運転席の制御装置を親として)「子ランプ」と呼ぶそうだが、いくつかの種類がある。

まず現在20歳代後半以上の人には馴染み深いであろうタイプ。「とまります」の手書きっぽいフォントが味がある。
現在は製造されていないらしいが、地方のバス会社ではまだまだ見かける。秋田市交通局では1991年度までに導入された車両に取り付けられていた。

画像がないけれど、その後、秋田市営や中央交通では、ボタンの下半分が全面押しボタンのタイプを導入した。軽い力で押せる半面、体や荷物が当たって誤作動することも多いようで、現在は下の写真のタイプもある。

ボタン部分がへこんでいて、間違って押しにくくなっている。「とまります」も活字のフォント。(画像は富山県のバスのものだが、秋田中央交通でもこれの色違いを手すりの途中につけた車両があったはず)
このほかに数タイプが製造されていて、同じ車両内でも、低い壁や手すりなど場所に応じて種類を使い分けることもある。


ここからが本題のネコの話です。
 
秋田中央交通では、新車でなく県外の複数のバス会社の中古車も導入しているが、子ランプなどは前の所有者のものをそのまま使い続けていて、バリエーションがある。その中にこんな子ランプが付いているバスがある。

かなり大型で、ランプの下側も点灯するが、肝心の押しボタンは小さくて押しにくく、なんか安っぽい。全体が透明なプラスチック製だが日に焼けたのかプラスチックが変色したり曇っているし、ボタンの周りに汚れがたまっている。LEDでなく電球を使っているのか点灯してもぼぉーっと暗く、「とまります」が手書き風で古臭い。

秋田では見慣れないタイプだが、これもオージ製らしい。弘南バスの10年ほど前の自社購入車両にも付いていた。ただ、弘南バスは下半分に文字しか書かれていなかったが、これは絵も描かれていて、同じ車両内でいくつかの図柄がある。


下半分を拡大。
下は別の図柄。このキャラクターはトラなのかトラネコなのか?




新屋線・新屋西線・割山線・スケート場線などを走る臨海営業所の大型車に少なくとも2台はこのランプの車両があると思う。今後、どこのバス会社の中古車が導入されるか分からないが、増える可能性がなくもない。ただし、現在も製造されているのかは分からないが、最近はバリアフリーの点から、弱視の人でも認識しやすい黄色とオレンジ色の目立つボタンが増えているようだし、行く行くはなくなってしまう運命だろう。

トトロのネコバスの車内にはこのランプが付いているかも・・・
【2023年7月7日追記・その後】秋田中央交通でこのボタンのバスは、2010年代前半辺りですべて廃車となった。
2019年9月4日の「和歌山経済新聞」サイト「和歌山バスの降車ボタンがSNSで話題に キャラクター名は「くボお」?」によれば、和歌山バスにはこのボタンのバスがまだあって(中古車4台)、ツイッターで話題になったとのこと。
「くボお」とは、ボタン下の縦書き注意書き(降りの方はタンを押してださい的なもの)の頭文字を横に読んだもの。
オージにも取材していて「当初は下部の文字を左に寄せ、広告を入れるよう製作したが、実際には広告が入らず営業時にサンプルとして入れたネコのイラストがそのまま採用されたもので、キャラクター名はないという。」と、トラではなくネコということが、公式に説明された。

その後2022年の降車合図ボタン事情
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幻のパン・謎のパン?

2008-11-20 18:06:50 | 秋田のいろいろ
秋田市大町に「秋田ニューシティ」というビルがある。秋田の経済界に幅を利かせ、江戸時代から続く「辻兵(つじひょう)」発祥の地(呉服店だった)にあり、その辻兵グループの企業の経営。1981年にダイエー秋田店をメインテナントとしてオープンし、地下1階から地上5階の飲食フロアまで賑わっていた。
その後、秋田市中心市街地の衰退と2002年のダイエーの経営不振による撤退があり、現在は店舗は2階までで、上のフロアは辻兵の事務所や秋田市中央公民館などになっている。

地下の食品売場は、一時イオン系列のスーパーが入っていたが、あっさりと撤退。2005年からは、卸町でホームセンターをやっていた「ヤマ」(コメリ系列のヤマじゃないです)が、スーパーに転換・移転した「スーパーランドヤマト」が入っている。価格設定が高めの気がしなくもないけれど、周辺は車を持たないお年寄りが多いエリアでもあり、重宝がられている。そして、飲食店が多いエリアでもあるので、業務用食材や、秋田市内では珍しい羽後町の「若がえりまんじゅう」などユニークな商品を扱っているのがおもしろい。そんなヤマトの2商品をご紹介。

幻のクリームパン
かつて、地下のフードコートには「ドムドムハンバーガー(日本初のハンバーガー店でダイエー系列だそうだ)」が入っていて、ヤマトオープン後も持ちこたえていたが、ついに撤退。それに代わって、ヤマトが「ピーターパン」という店を出した。同店が製造するパンはスーパーの方でも買え、なかなかおいしい。その1つが「幻のクリームパン」。
ラベルの拡大
普段は確か126円か146円でやや高いが、この日はセールで105円。※通常価格は130円でした。


他のパンはビニール袋に直接入っているが、これだけは紙で包んだうえにビニールに入っていて、高級感がある?

ハンバーガーのパンみたいな丸いパンに横に切り込みを入れてクリームを入れている。(完全に分割してはいなく、片方はつながっていてパックマン状態)

モノ撮りが下手で申し訳ないですが、上のパンをめくった中身。滑らかなクリームでバニラの粒が見える。

クリームが滑らかでおいしい(もうちょっと量が多ければいいかな)。パンは甘くない。一般的なクリームパンの皮よりやや硬めの気もするが、ふわふわで気にならない。

なんで「幻」なのかは分からないけれど、手ごろな高級クリームパンということでご紹介します。
16:00~16:10のタイムセールや閉店間際は100円に値引くことが多いのでねらい目!(製造しない日や売り切れの場合あり)

カツサンド
今度は、惣菜売り場の方。最近だと思うがシェフのなんとかというコーナーができて、ローストビーフみたいなのや茶碗蒸しなどと並んでカツサンドがある。380円と手ごろなので買ってみた。
 
キャベツと玉ねぎが入っていて、甘めのソース(ケチャップを使ってる)がおいしい。この値段でこの量・味ならいいんじゃないかな。

どこで作ってるのかと表示を見ると秋田市河辺の「(有)高原厨房」というところ。でもネットで検索しても情報なし。商品バーコード(JANコード)の検索で「タカハラ」と読むことは分かった。
食べ物屋さんの情報には疎いのだが、秋田市民でありながら聞いたことがなかった。カツサンドと茶碗蒸しを一緒に作ってしまうのはどんなお店なのか気になる。惣菜屋や弁当屋なのか、それともレストランなのか、どなたかご存知でしょうか?
というわけで“謎の”カツサンドとしました。
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ご近所ニャンコ・続編

2008-11-19 19:36:45 | 動物・植物
以前もご紹介した、ご近所の縞三毛ネコのお話。

まだ暖かかった頃、外で「ミャ~ゴ ミャ~ゴ」とネコの鳴き声がした。この声は、あの三毛ネコだ。カメラを持って外に出た。
ところが、いつもと反対側、彼女の家でないほうから声がしている。行ってみると、別のご近所の庭からガサガサと自宅のほうへゆっくりと走って行った。
プログラムオート F5.6 1/80 露出-0.3
暗いので瞳孔が大きくていつも以上にかわいい。手ブレ補正のおかげで、こんなネコの表情も撮れてしまう。

ネコがいた場所には、キウイの木がある。キウイはマタタビ科なので、マタタビと同様にネコを“酔わせる”作用があり、この木にもたまにどこかのネコが来ていた。ネコにマタタビならぬ「ネコにキウイ」というわけ。
ということは、彼女は“酔っ払って”「ニャ~ゴ」と騒いでいたのだろうか? 酒癖じゃなくて“マタタビ癖”が悪いのかな。

以前写真を撮った、我が家を挟んで反対側に先回りしたつもりだが、ネコの方が先に来ていた。
プログラムオート F4.3 1/125 露出-0.3
酔っ払いと違って足取りはちゃんとしているけど、なんか目つきが悪そう。楽しんでたところを邪魔されて怒ってる?

近寄って来た。これはいつもの顔。
プログラムオート F4.5 1/125 露出-0.3

方向転換して自宅へ帰っていった。わざわざ写真を撮られに寄ってきてくれたかのようだった。
プログラムオート F5.6 1/160 露出-0.3
彼女のしっぽも立派。動物園のトラよりも太くてユキヒョウ並みかな。
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初雪

2008-11-19 17:42:34 | 秋田の季節・風景
ついに秋田市でも初雪を観測。今日は道路に積もるほどではないが断続的に湿った雪が降り続いた。
絞り優先 F5.6 1/50 露出-0.3

先日の新屋の美短周辺はこうなっていた。
新屋図書館側。
この前よりいくらか黄葉が進んで落葉もしているが、まだなんとなく緑色。知る限りでは、秋田市内でいちばん黄葉の遅いイチョウだ。
竿燈大通りなどでも黄色い葉を付けたイチョウが多く、木々の色づきと雪が秋田市街地で同時に見られるのは珍しいことじゃないだろうか。初雪は平年とそんなに違わないから、紅葉が遅かったのだと思う。
プログラムオート F7.1 1/125

遊歩道側。こちらのイチョウは完全に落葉済み。赤い屋根にうっすらと雪が積もってきれい。
プログラムオート F5.6 1/80 露出+0.3

いくつになっても、初雪はなんとなくうきうきしてしまう。
憂鬱な季節の始まりでもあるけれど、日本中でも限られた場所でしか経験できない季節とも考えられて、冬はそんなに嫌いではない。
雪景色を撮影するのも楽しみ。でも、今日の雪が降る中の撮影で、カメラやレンズに雪が付いて困った。(寒ければ解ける前に払い落とせば済むけど、暖かいと解けて水滴になってやっかい)ビニールで覆うとか、簡易的な防水対策を考えようと思った。

今夜から明朝にかけては秋田市内でも積もりそうだ。
ところで、弘前大学総合情報処理センターのライブカメラ画像(「過去の画像」で日時を選択していくと見られます。弘前公園のカメラは窓の結露で見えないので、岩木山あたりがおすすめ)を見ると、かなり積もっている! アメダスで確認すると、20センチ程度の積雪のようだ。やっぱり冬の訪れと積雪量は、秋田より弘前の方が少し上手のようだ。
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桜えびすし

2008-11-18 20:01:57 | 各地お土産・食べ物
各地のお土産と食べ物を紹介するカテゴリーを新設し、盛岡駅のお土産の記事を移しました。


僕は、エビはあまり好きではない。だけど、桜えびは大好き。桜えびは世界中で駿河湾でしか獲れないそうで、静岡に旅行に行くときには“本場の桜えび”が楽しみの1つだ。そして旅行好きとしては駅弁も旅に欠かせない。
静岡市の清水駅では、数年前に桜えびの駅弁ができたと聞いていて、食べてみたかった。

改札の脇、自由通路側に面した、キオスクとコンビニの中間(秋田駅中央改札横の「NEWDAYS」くらいの規模)のような店舗、「ベルマート」で扱っている。おにぎりなどと同じ保温ケースに並べられ、夕方早い時間で525円のちらし寿司風の「桜えびすし」が4個、少し安い桜えび入りの稲荷寿司が2個あった。木目風の紙箱に包装紙を簡単に巻いただけの包装で駅弁らしくない。どちらにするか迷って、メイン商品であろう桜えびすしを買う。専用の袋に入れてくれた(秋田駅でも大館の鶏めしを買うと「花善」の袋に入れてくれる)。

事前の情報では清水駅近くの「末廣鮨」という寿司屋で作っていると聞いていたのだが、「いなりやNOZOMI」というところが製造しているようだ。検索するといなりやは「清水の高級寿司店直営のいなり・ちらし寿司のお持ち帰り専門店です。」だそうで、本家の隣に独立したテイクアウト部門ができたらしい。ということは駅になくても店舗に行けば買えるという場合もあるかもしれない。

開けてみると、一面びっしりの桜えび! 桜えび好きとしてはおいしそうで期待できる。

写真はホテルの客室の電球色の照明なので正しい色で撮れてはいないが、よく見る桜えびの色よりも濃い。佃煮を使っているようだ。
食べてみると、えびの下に錦糸玉子が敷いてあり、ごはんはほのかに甘い。中に甘く煮た油揚げが入ってた。レンコンや唐辛子も入っていて、稲荷寿司の味がする。買う時、稲荷とどっちにしようか迷ったが、あまり違わなかったようだ。ともかく、ごはんの甘さと桜えびの香ばしさがよく合っている。
量はやや少ないが、安くておいしくてなかなかいい。駅以外でも買えることや、包装などからして、厳密には“駅弁”ではないかもしれないが、また食べたい。

静岡周辺は、熱海・三島と沼津・富士・静岡など駅弁屋さんのある駅が多いが、その駅でしか買えない場合が多い(JR東日本エリアでは車内販売や仙台・大宮など大きな駅で秋田など地方駅の駅弁が買える)うえに、どこも個性的なラインナップで迷ってしまうが、また1つ候補が増えてしまった。
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大森山の夕日

2008-11-16 17:19:41 | 秋田の季節・風景
大森山動物園を出ると西の空がきれいな夕焼けになっていた。大森山の頂上にある展望台に行ってみることにした。
動物園から展望台へは車も通る道があるが勾配は急。近くの自動車学校の山道教習のコースにもなっている。右には木々の間から、海がのぞく。左には夕日に照らされた動物園内の遊園地の観覧車。
プログラムオート F5 1/160 露出-0.3

道端ではサツキ(ツツジ?)が狂い咲きしていた。
プログラムオート F5.6 1/60 露出-0.7

途中、秋田市の施設「大森山老人と子どもの家」があった。かつての「大森山少年の家」を転用したのだと思う(少年の家は仁別地区へ移転)。少年の家は秋田市内の小学校5年生と中学校1年生の「宿泊研修」(いわゆる林間学校)に使われていたので懐かしい。動物園や少年の家の向かいにある芝生の「グリーン広場」も幼稚園や小学校の遠足で思い出のある場所だ。
【2011年3月19日訂正】老人と子どもの家と少年の家は、別の建物だったとのコメントをいただきました。両施設は近くにあったものの、別の建物で、旧少年の家は既に解体されたとのことです。訂正します。

動物園から10分前後で展望台下の駐車場に到着。地デジのテレビ塔ができて、6本が林立する。アナログ放送終了後、5本は撤去されるのだろうか。駐車場から鳥海山が見えた。
プログラムオート F6.3 1/125 露出-1.0

階段を上って展望台へ。三角点があり、標高は「123.49メートル」(地形図上では123.5と表記されるようだ)。
ほぼ360度見渡せ、夕暮れの美しい光景が広がっている。散歩の途中や車で来て三脚を構えている人など、数人の先客がいた。
東は秋田市内と太平山、そして上ったばかりの月。

プログラムオート F5.6 1/100 露出-0.7

北は男鹿半島。
プログラムオート F4 1/100

そして西は海と夕日。
プログラムオート F6.3 1/200

南側は鳥海山が見えるが、テレビ塔や電線が邪魔で、下の駐車場からの方がきれいに見えると思う。

日没。
プログラムオート F5.2 1/200 露出+0.7
当たり前だけど、気象庁発表の秋田の日没時刻とぴったり一緒だった。

こんなに美しい日の入りを見たのは初めてだった。空はまだ明るいが、月と街の明かりが輝き始めた。

再び動物園前。ここから海側の浜田地区への道はほぼ一直線の下り坂になっている。昼間見てもいい感じの道だけど、日没後の海と空のグラデーションがきれい。
プログラムオート F4.7 1/40 露出-0.7

動物園、美しい眺望と大森山公園の魅力を再発見した一日だった。
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大森山動物園

2008-11-16 15:22:51 | 動物・植物
前回に続いて秋田市大森山動物園の記事、今回はトラ以外の動物をご紹介します。

入口から奥の「王者の森」に行く途中に、カリフォルニアアシカが2頭いる。アザラシ・アシカ好きとしてはここも楽しみ。
メスの「スミコ」が21歳、オスの「マヤ」が10歳。野生のアシカの寿命は20歳以下のようだが、飼育下では30年近く生きるようで、スミコさんも元気そうだった。この夫婦のいちばん最近生まれた子供が愛媛の動物園にお嫁入りし、驚異的なジャンプ力で人気者になっているそうだ。

オスは泳いでいることが多い。人が覗き込むと興味を持つのか、「ぷはっ」と息継ぎをするついでに一瞬、水面に顔を出してチラリとこっちを見ているようだ。この時は泳ぎ疲れたのか水中で休んでいた。
絞り優先 F5 1/80 露出-0.3

メスは陸地の岩影にいた。キョロキョロと首を振ってあちこち見ている。
アシカのメスはオスと顔つきが違うし、色が黒でなく茶色っぽい個体が多いようで、優しい感じがする。
アザラシと違い、前足が発達していて、外に耳が出ているのがアシカ類(オットセイやトドも含む)の特徴。
絞り優先 F5 1/50 露出-0.7

たまに大きく首を伸ばして「あら?何かしら?」という感じの顔をする。
プログラムオート F5.6 1/50<


「王者の森」。アムールトラと左右対称の構造の場所にライオンがいる。こちらには竹やぶはなく、サバンナのイメージなのか砂地になっている。ライオンにも子供が2頭いる。
絞り優先 F5 1/60 露出-0.3

幻の豹といわれるユキヒョウ。山岳地帯の急斜面で生活するので、跳躍力に優れるようで、それに合わせて「キャットタワー」を大きくしたようなものがある。ヒョウが高い位置に登っていても、人間も2階に上って観察できるようになっている。いろいろな高さから動物を見られるのは、昔の動物園では考えられなかったことだ。
しっぽが長い。
絞り優先 F4 1/100 露出-0.7

ネコともトラやライオンともどこか違う顔つき。
絞り優先 F5.6 1/60 露出-0.3

シベリアンハスキーが痩せたように見えるのは、シンリンオオカミ。タイリクオオカミの亜種の1つでカナダ南部にいる。
比較対象がないので分かりにくいが、大型犬よりも大きそう。つまり「犬より痩せている」のでなく「犬より大きくて、体形は犬並み」で相対的に痩せて見えるのかも。
3頭飼育されているが、この時は1頭だけ外に出ていて、うろうろしていた。人が通るとチラリと見ている。もちろん向こうから寄ってきたりはしないが、歩き方や表情は犬そのもの。(現在はイヌもオオカミの亜種の1つと分類するのが定説のようだ)
絞り優先 F4.8 1/125 露出-0.3

しっぽが立派。オオカミの展示場も2階から全体を見下ろせる構造。
絞り優先 F4.6 1/200 露出-0.7

王者の森の反対側の「チンパンジーの森」に行く。山の中腹なので緩い起伏のある園内を移動する。ここも王者の森同様、いろいろな角度から見られるよう工夫されている。
ところで、秋田市内で子供時代を過ごした現在30歳代の人はチンパンジーの「ボンタ」を覚えていると思う。かつて檻で展示されていた頃、入園者に向かってつばをかけたり威嚇して、学校行事で入園した際に被害にあった子供が数人はいたものだ。1972年生まれなので、我々と同世代だ。
現在はそのボンタ君もチンパンジーの森で他の5頭と暮らしているが、新しい施設になってからは、そうした行動をしなくなったようだ。野生に近い施設でストレスが減ったのだろうか。

高さ10メートル以上はある鉄塔があり、ロープが渡されている。塔の上にいるチンパンジーと同じ目線で観察できるスペースがある。柵はあるが、檻も網もガラスもなく、本当に間近に見られる。(写真がなくて分かりにくいですが)
オスと思われる2頭が、毛布にくるまったり綱渡りしながら、何やらほえていた。大人のオスは2頭しかいないから、どちらかがボンタに違いない。
プログラムオート F4.8 1/80 露出-0.7

プログラムオート F5.3 1/60 露出-0.7

この後、地上に下りて、入園者の男の子に近寄り、ガラス越しに遊んでいたようだ。やはり人間には興味があるのか。

閉園30分前の16時、陽がかげってきたので帰ることにする。トラの子メインでの入園だったが、それ以外もおもしろかった。秋田市内にあって入場料500円でこれだけ楽しめるのだからうれしい。実は1200円で1年間有効のフリーパスがあって、買おうか迷って、結局買わないでしまったのだが、買えばよかったかな。
動物園は11月末で通常開園を終え、年明けの土日に冬の開園として、縮小営業を行う。雪の中のトラやオオカミもよさそうなので、ぜひ行ってみよう。
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虎の子

2008-11-15 23:06:31 | 動物・植物
最近、2度子ネコの記事(秋田のネコ集団静岡のシラスを食べるネコ)をご紹介したが、今度は子トラをご紹介する。

秋田市大森山動物園で今年の3月、2頭のメスの子トラ(アムールトラ)が生まれた。見てみたいと思っていたが、機会がなかった。しかし同園は11月で通常営業を終え、冬期休園に入ってしまうので、今月を逃せば次に見られるのは冬の臨時開園の1月の土日。少しでもトラが小さいうちに見ておきたかったので、行ってみた。

昨年、同園は日経トレンディの「動物園ビックリ度格付け」で旭山、上野、多摩の各動物園に次いで4位になった。その頃、20年ぶりくらいで同園に入園したのだが、確かに工夫が凝らされていて、昔よりずっとおもしろくなっていた。
その中でも、トラの展示場はうまくできていてかつ見やすいと思う。トラも人の目をあまり気にせず、生き生きと動いているように見える。大森山を見た後、他県のある動物園でトラを見たのだが、狭い檻の中のトラも、それを見せられる入園者もかわいそうに思ってしまった。


動物園の奥の方に「王者の森」というゾーンがあり、ネコ科猛獣やオオカミなどがいる。トラの展示場はかなり広い。小さめの一軒家が建てられるくらいはある。実際の生息環境に近づけたのだろう、竹が植えられ、水浴び場、少し高い木製の台などがある。入園者は寝室側を除いた3面から見学できる。2面は金網だが、1面は透明なアクリル窓になっており、間近に観察できる。

陽が低くて影になっているが、台の上、中央に母親、両端に子供がいる。
絞り優先 F5 1/250 露出-0.3

なかなか親子3頭がフレーム内に入ってくれないが、子供のどちらかが歩き出すと、母親が駆け寄って寄り添う。トラが大事に子育てをすることから「虎の子」という表現ができたのが理解できる行動だ。
母親「アシリ」は以前いた多摩動物園時代に3度出産経験があるそうで、余裕のある母親ぶりに見えた。
絞り優先 F5 1/160 露出-0.7
一休さんの屏風の虎じゃないけど、トラと竹って似合うと思う。

これは金網越しに撮った写真。さすが一眼レフはオートフォーカスでもピントが合ったが、光やトラとの距離のためか金網を完全にはぼかしきれなかった。
ネコ科には珍しく、トラは水浴びが好きだそうだが、この時は前足でバシャっとしただけだった。
絞り優先 F5.6 1/80 露出+0.3

再び窓の方。こうしてすぐ近くまで来ることがある。望遠レンズを付けていたのでこんな写真しか撮れなかった。
外(我々のいる側)をじっと見ているが、人間に興味があるわけではなさそう。目の前で手をヒラヒラさせても気に掛けない。
アクリル板をペロペロ舐めたりもする、爪を立てることもあるのか、アクリルが傷でかなり曇ってしまっている。でも所々傷がほとんどない部分があり、そこにレンズを当てれば、撮影可能。檻側よりも撮りやすい。
それにしても、目の前数センチに絶滅の危機に瀕する猛獣がいるのが不思議。毛並みは毛が硬めのネコに似ていて、歩き方も大きなネコのように思えてしまう。
絞り優先 F5 1/60 露出-0.3

しっぽ。先だけを微妙に振っていた。
これも近所のネコが何か興味のあるものを見つけて「ん?」と思っているときの動きと同じ。
プログラムオート F5.6 1/160

夕日を見つめているのか。前足は結構太い。
絞り優先 F5.6 1/320 露出+0.3

身づくろい。
絞り優先 F5.6 1/320 露出-0.3
舌の部分を拡大すると、やはりネコと同じくザラザラしていそう。


また近寄ってきた。広角レンズでも撮れないことはなさそう。
絞り優先 F5.4 1/80 露出-0.7

思うように写真は撮れなかったが、見ているだけで楽しかった。1時間半ほどの滞在時間の半分はトラを見てしまったほど、飽きなかった。

なお、大森山動物園には父親の「ウィッキー」もいるが、多くのネコ科動物同様、単独行動するトラの両親が揃うことはあり得ない。そのため、同園では曜日によって外に出すのが父だけの日と母・子の日とに分けているのでご注意を。

ほかの動物を別記事で紹介します。
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