広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

もう10年

2016-03-31 00:04:24 | 秋田市営バス
10年前の2006年3月31日をもって、秋田市交通局(秋田市営バス)がなくなった。
あれからもう10年。
個人的には「まだ10年」とは思わない。※5年前の記事によれば、当時は「まだ5年」だと感じていたみたいです。我ながらいい加減。
どちらにしても、僕も、多くの秋田市民も、緑色のバスだけが街を走る光景に、すっかりなじんでしまった。
秋田市営バスのことなんて、多くが忘れてしまったのだろうか。マスコミも廃止後10年間を検証する特集などやってもよさそうなのにやらないし…
【3日追記】秋田魁新報「情報ひろば」面には、過去のその日に起こった出来事を列挙する「内外の歴史」欄があるが、3月31日にこのことは掲載されず。1973年の「私鉄雄勝線」の廃止(羽後交通のことだが、なぜか記載なし)や2001年のJR男鹿線の貨物列車廃止はあったのに。

いろいろ思うところはあるけれど、それは以前から何度も書いているので、今回は、10年前の思い出だけアップします。
カメラの性能や夜間撮影のため、見苦しいのでご容赦ください。


秋田市営バス最終年度となった2005年度は、既に段階的移管が進んでいたこともあり、とてもこぢんまりとした体制だった。(内部では引き継ぎや後始末がいろいろあったのでしょう)

運転士14名に車両11台。(他にも整備や事務職員もいたことだろう)
車両は、いずれも路線用の中型バスでオートマチックトランスミッション車。内訳は、121、123号車(日野製、1994年度導入の一部)、130~133号車(三菱、1995)、134~138号車(日産ディーゼル、1996)。

路線は、県立プール線(県庁・交通局前経由、一部は県立スケート場経由)、泉秋操線(現在の泉ハイタウン線。通町・千代田町経由)、県庁経由交通局線(現在の臨海営業所線)の3路線。

泉秋操線は、8~19時台に、平日・休日(土日祝)とも片道18~20本。
県立プール線は、8~20時台に平日は片道15本程度、休日は20本程度。休日のほうが運行本数が多いのは、プールやスケート場への足を担っていたからだと思われる。
交通局線は、それらの入出庫を兼ねたもので、1日10本前後運行。この年は、既に中央交通の臨海営業所が交通局と共存する形で開設されていた。混乱を避けるためか、中央交通臨海営業所所属のバスが車庫へ戻る時も臨海営業所行きではなく「交通局行き」と案内され、「中央交通なのに交通局行き」という移管を象徴するようなバスも運行されていた。

この程度のダイヤだから、運転士は分からないが、車両にはかなり余裕があったはず。
おそらく平日は5台・5人でまかなえ、休日のほうが多く必要だったのではないだろうか。


2006年は、年明けに大雪となり、秋田市の道路網が打撃を受けた。そんな中でも、市営バスは中央部の幹線道路を中心としたわずかな運行だったので、影響は少なかったようだ。
雪も融けた3月中旬には、感謝を伝えるゼッケン状の「バスマスク」が、車両正面に掲出された。(3月5日には未設置で、12日にはあった)
「長い間ありがとう 市営バス」
31日まで掲出され続けたが、これだと、肝心の秋田市章が隠れてしまい、少々残念にも思った。(マスクの左上に小さい市章はあるけど)

21日は春分の日なので、市営バスでは国旗と市旗を前に掲出する。
通常の棒に旗を付けるやり方だと、バスマスクと重なってしまうが…
こうやった
棒を使わず、バスマスクの紐や穴に旗を付けて、うまく対応していた。これ以前にも、一般の広告のバスマスクを付けた時、一部の運転士がやっていたやり方。
なお、上の写真は号車番号が隠れてしまっているが、131号車。事情により旗竿が取り外しできる車で、この時も外されているようにも見えるけど、マスクの下だろうか?


そして31日。最終便運行後、交通局前で引き継ぎ式が行われて、幕を下ろす流れだった。
ダイヤからすれば、秋田駅西口2番乗り場、20時28分発交通局行きがラストランナー。
記念乗車の客で1台ではさばききれないと判断し、車両を増やして対応することが告知されていた。(引き継ぎ式に来た人が帰れるよう、終了後、交通局発秋田駅行きの特発バスを中央交通が運行したはず)
合わせて5台が投入されたので、おそらくその日営業に入った全車両・運転士を残業させたのだろう。5台には、少なくとも131、132、138号車はあった(日野製はいなかったはず)【3日追記・133号車も】。

138号車は「最後の市営バス」として報道され、その写真入りしおりが配られたとか。
ただし、138号車は残業して応援に入った1台であり、ほんとうの意味(増車でない正規の運用での)のラストランナーは131号車だった。【3日訂正・末尾追記参照】
まあ、138号車は、車両番号がいちばん後で、「最後に導入された市営バス」という意味にはなる。

通常、20時28分に交通局に戻るバスは、次のような運用(交番)であった。【3日補足・最終日のみのイレギュラーな運用だったとのこと。末尾追記参照】
泉秋操線 秋田駅19時15分→泉ハイタウン団地
回送 泉ハイタウン→県立プール
スケート場経由県立プール線 県立プール20時05分→秋田駅
交通局線 秋田駅20時28分→交通局
2006年3月31日にこのように運用されたのが、131号車だった。
泉秋操線、県立プール線とも(上下合わせて)これらが最終便なので、131号車が両路線にとってのラストランナーでもあった。

秋田駅へ見に行った。
分かりにくいですが19時15分発泉秋操線
泉秋操線の市営バス最終便は、遅れていたものの記念乗車組はあまり多そうでなく、全席が埋まるくらいだった。
まったく記憶にないけれど、路面が濡れている。気象データではこの日は「雪後一時曇、あられを伴う」、気温は3度ほど。

ラストランの1つ前に交通局に帰る、秋田駅19時28分発は132号車。これはもっと空いていた。


僕はいったん駅前から離れ、20時28分の最終バスを再び秋田駅で見送ることにした。交通局行き最終便には乗らずに。
時間をつぶしてふらりと交通公社前のバス停に行くと、タイミングよく市営バスが来た。20時05分に県立プールを出た、131号車。
通路にけっこう人が立っているのが見えた(ぎゅうぎゅう詰めではない)が、これが最後の秋田市営バス乗車になるのだから、思い切って乗りこんだ。

多くが記念乗車の人。僕より後にバスに乗った人はいなかった。「『秋田駅行き』市営バス」に最後に乗りこんだ客ということになろう。
秋田駅到着時には、運転士からちょっとしたあいさつもあった。
秋田駅西口乗り場は、他路線の中央交通のバスも入線していてびっしり。だから、当時としては当たり前だった、バースに横付けせずに降車扱い。
上り最後の市営バス
乗客ひとりひとりと運転士が、名残り惜しそうにあいさつを交わし、上り最終便が運行を終えた。

秋田駅乗り場には、マスコミのほか、予想以上に人がいた。5台体制にして正解。
報道によれば、愛好家のほか、バスガイドなども含めた交通局の元職員もけっこういたようだ。
左が乗ってきた131号車。右が交通局へ向かう1台目
交通局へ行く5台には、貸切バスの号車表示の黄色いシール(関連記事)が貼られた。
昭和末期の市営バスの貸切では、残り何台かを知らせるため、数が大きいほうが先頭(1号車が最後尾)だったが、この時は1号車が先頭。
その1号車が138号車(「号車」が重なって分かりにくいですが)だった。
3号車まで整列
2台目は三菱【3日追記・133号車だったとのこと】、3代目は日産ディーゼルのようだ。
我々を下ろした131号車は、ぐるっと回って「4」のシールを貼って4号車になって、交通局へ帰った。

そして、5号車は、
132号車。周りは緑のバスだらけ
積み残しもなく、5台目だと数人が立つ程度で収まったようだ。
ということは、考えようによっては132号車が、正真正銘の最後の市営バスと言えるかもしれない。秋田市営バスとして、最後に旅客営業をしたわけだから。

132号車が出発する前からマスコミはとっとといなくなり(引き継ぎ式の取材があるからね)、132号車が出ると、一般の人たちもほとんどがバスに乗ったようでいなくなり、いつもの夜の秋田駅前になった。

これからも、たまに市営バスの思い出をアップするつもりです。

【3日追記】コメントで、最終日の貴重な情報をいただいた。本文の補足や訂正を。
・交通局行き最終便3台目は133号車。
・131号車が泉ハイタウン→県立プール→駅と運用されたのは、通常とは異なるもの。本来は泉ハイタウンから交通局へ戻って終わり。
・本来の運用ならば、県立プール発最終は132号車の担当。したがって、真のラストランナーは132号車と言える。

※2016年5月に秋田市役所庁舎が新しくなった。その際、市役所内にあった「バスコーナー」が廃止された。これはかつての「市営バスコーナー」を民間移管したもので、交通局の名残の1つであった。この記事末尾参照。
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日本海殺人ルート

2016-03-30 00:32:30 | 旅行記
鉄道推理小説(トラベルミステリー)およびそれを原作にしたドラマといえば西村京太郎。
余談だけど、3月21日放送の「情報ライブミヤネ屋」で、寝台特急カシオペア運行終了を取り上げたニュースの後、宮根氏のおしゃべりで「西村さんが生きてはったら…」と殺されかけた。(後に訂正・お詫びあり)

その代表作が「十津川警部シリーズ」。複数のテレビ局・出演者によって、ドラマ化されている。
有名なのは、渡瀬恒彦主演のTBS版と高橋英樹主演のテレ朝土曜ワイド劇場。

僕は原作は読んだことがなく、ドラマはTBS版を数作品見たことがある程度だった。
少し前、CSやケーブルテレビの「テレ朝チャンネル2」で、昔のテレ朝版を放送していたのを、たまたま見た。1988年4月2日放送の「日本海殺人ルート」(原作も同名)。先日取り上げた特急「白鳥」が舞台。

主演は英樹さんではなく三橋達也。1999年まで十津川役を演じ、2004年に亡くなったそうだが、存じ上げなかった。【30日追記】大変失礼ですが、渡瀬さんや英樹さんにの十津川警部と比べると、ずんぐりむっくりでイメージが違う…
相棒の亀井刑事(TBS版では伊東四朗)は、昨年亡くなった愛川欽也。英樹版でも続投したが、現在は高田純次に交代。
ほかに、今もテレ朝とTBS両方に出ている山村紅葉、一瞬、さまぁ~ずの大竹さんかと思ってしまった(←【30日補足】本作ではさほど感じなかった。別作品ではそっくり)森本レオなどが出演。

ものすごく大雑把なストーリー。
青森発の上り「白鳥」車内で殺人事件。容疑者には、その白鳥が京都駅に到着する1分前に同駅を出発する近鉄ビスタカーに乗って奈良へ行ったアリバイが…
といった感じ。

結論を言ってしまいますが、犯人は、殺害後、白鳥を新潟で降りて上越新幹線で東京へ出て、東海道新幹線で京都へ先回りしていたという、王道の時刻表トリック。(実際にはもうちょっと細々とありますが)


若干気になったのが、キンキンさんだけが、ビスタカーのことをずっと「ビスターカー」と呼んでいたこと。「vista car」だから「ビスタ“ー”カー」はおかしい。撮影現場で誰か指摘してやってよ。

それと、現在の旅番組などでも同様だけど、走行シーンで映る車両が、場面によってまちまちなこと。【31日補足】「同じ日の同じ便の車両」のはずなのに、場面によって外観がかなり異なる車両の映像が映るという意味です。
本作では、先頭車がボンネット型、ボンネットがない平らなもの(300番台か1000番台)、平らで屋根上ライトが2灯のもの(元北海道仕様の1500番台)が入れ替わり立ち替わり登場。【30日追記】オープニングのサブタイトルが映る場面では、平らで割れ目(貫通路)がある200番台も映る。少数派だったのか他のシーンでは登場しない。
さらに、遠景や一瞬で通過するシーンでは、少し短い列車もたまに映った。トンネルから出たシーンを静止させてみると、水色系統であるはずのヘッドマークが黄緑色。って「いなほ」でしょ!
鉄道車両に関心がある者としては気になってしょうがないけれど、ボンネットとそうでないのは、見た目がかなり違う。鉄道を知らない多くの視聴者でも「ん?」と思うのではないでしょうか…
(再掲)平らな485系先頭車
当時は、JR東日本の新潟所属の9両編成が使用されていた。製造時のままの国鉄色塗装で、車内も青色の座席など、原型のまま。【30日追記したのをさらに訂正】上記のように、先頭車はボンネット型と平らなのが混ざって運用されていた。ただし、少なくとも塗装変更後は、ボンネットの有無で車内の座席数が異なるので混乱を避けるため、指定席である青森寄りの先頭車1号車は常に平ら。自由席の9号車は両タイプが混ざっていた。したがって、塗装変更後は、両端ともボンネット型の編成はなかったはず。ドラマでは、上り列車なのにボンネット型が先頭のシーンがあるが、塗装変更前は、指定席側にもボンネット型が入ることがあったかもしれないし、あるいは下り列車を撮影した映像だったのかもしれない。←勘違いしていたので削除。青森から新潟までは自由席の9号車が先頭だから、ボンネットでも平らでも両方あり得た。それに、背景の日本海との位置関係から、下り列車の映像を使い回すのは難しい。

おそらくこの直後から、最近まで「いなほ」「北越」用などで残っていた白に青とエメラルドグリーンのラインが入る「上沼垂色」に塗り替えられ、車内もリニューアルが施されていく。
白鳥用は、1997年にJR西日本の京都の車両に変更され、再び国鉄色(主にボンネット型)が廃止時まで充当されることとなる。
(再掲)西日本所属だったボンネット型(新潟のものも見かけはほぼ同じ)

放送直前の1988年3月13日に青函トンネルが開通しているが、作中では開通直前・青函連絡船廃止間際の設定。亀井刑事は青森出身だそうで、消えゆく連絡船を懐かしむシーンがあった。
ほかに、青森で急行列車と思われる14系座席車、鶴岡で50系客車、上野止まりの東北上越新幹線200系、山手線の205系、0系ひかりなど、懐かしい列車の姿が見られた。
自分でも見たり乗ったりしたものばかりだが、昭和の最末期かつJR発足の1年後は、まだそんな鉄道の風景だったのかと、再認識。

それと、昼間の走行シーンでは、列車が前照灯(ヘッドライト)を点けずに走行していた。当時は、在来線では夜や悪天候など見通しが悪い時以外は、消していたのだ。
JR化と前後して常時点灯するようになったと記憶していたが、JRになってしばらくしてからだったことになる。
なお、現在でも一部私鉄では、昼は消灯している。

ホームの駅名標は、東海道新幹線は現在と同じオレンジ色ラインの入ったJR東海仕様なのに対し、JR東日本は在来線・新幹線とも、ほぼ国鉄時代のままだった。【30日追記】新幹線ホームの自動放送も、現在とは違う、開業時からの声・内容。
公衆電話は、テレホンカード対応の緑色電話の隣に、硬貨専用の黄色電話があった。
そんな時代だった。


ドラマによれば、当時の上り白鳥のダイヤは次の通り。※発/着の区別が不明だったり、明確に示されず推測したものがあります。
青森4時50分発→秋田3番線→鶴岡9時15分頃→新潟11時10分着→金沢15時03分→京都17時31分着→大阪18時01分着(13時間11分)
※京都では、先回りしたひかり17時01分着、ビスタカー17時30分発。

このルートを、現在のダイヤでたどってみると…
普通 青森5時45分→弘前6時25分
快速 弘前6時29分→秋田8時40分
いなほ8号 秋田9時15分→新潟12時57分
しらゆき6号 新潟13時04分→上越妙高15時04分
はくたか565号 上越妙高15時12分→金沢16時16分
サンダーバード38号 金沢16時55分→(京都19時08分)大阪19時39分
6本を乗り継いで計13時間54分。
秋田と金沢での待ち時間が長く、乗っている時間では白鳥時代とさほど違わない。

ちなみに、26日の改正前では、青森→秋田が「つがる2号」1本で青森5時43分→秋田8時22分。いなほはほぼ同じ時刻なので、秋田での待ち時間が約1時間。
しらゆきとはくたかが、新潟13時38分→上越妙高15時37分、上越妙高15時45分→金沢16時48分というダイヤで、新潟での待ち時間が長かった。(秋田から金沢へ行くには、今改正でちょっと時間短縮されたことになる)
青森5時43分→大阪19時37分と最初と最後は2分ずれただけで、同じく13時間54分だった。

ドラマのように、新潟で上越新幹線で東京へ出て東海道新幹線に乗れば、京都には18時前には到着する。
ちなみに、秋田で秋田新幹線に乗り換えて、東京で東海道新幹線に乗ると、京都は15時半着。
さらに、秋田新幹線を大宮で下りて、北陸新幹線に乗り換えれば、上越妙高や金沢で、再び上記ルートに戻ることも可能。
かなり余裕のあるアリバイ工作ができそう。
上越妙高から北陸新幹線で東京へ出るのだと、さすがに間に合わない。


乗り換えなしで東北と関西を結んでいた「白鳥」には、それなりの需要はあったはずだが、やはり時間はかかるから、当時でも青森から関西まで乗る人はさほどいなかったようだ。
ドラマでも、乗車前日に「飛行機で行くのか」と尋ねられた被害者は、「日本海を眺めながら、京都までのんびりと列車の旅をしてみるわ」と話していた。
5回も乗り換える今では、「のんびり」とは言えないかもしれないし、割高になるだろうし、相当な物好きじゃないと利用しないでしょう。犯人にしてもタイミングがつかめなかったり、乗り換えを間違えてアリバイ工作に失敗したりして(?)、物語が(“殺人ルート”が)成立しないでしょうね。

テレ朝・三橋版では1985年に「特急“白鳥”十四時間」という別の白鳥が舞台の作品が作られているが、TBS版ではどちらも取り上げられていない。今となっては、もう映像化することは不可能。

【2018年2月1日追記】テレビ朝日の高橋・高田版で2014年7月に「寝台特急カシオペア&スーパーひたち連続殺人」というのが放送されていて、これは「日本海殺人ルート」のリメイク作品だそう。見ていないので分からないが、舞台を東日本太平洋側~北海道に置き換えたということか。
コメント (2)
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土日ダイヤ・ひろちゃん 他

2016-03-27 23:59:28 | 津軽のいろいろ
弘南バス3題。
●土曜日の扱い
1年前に取り上げたように、弘南バスでは、毎年4月と12月にダイヤ改正を行っている。
夏ダイヤと冬ダイヤを区分しているもので、ほぼ毎回、同じ内容の変更が行われる。冬の遅延や増客の増加に対応しているものだと考えられる。
やはり、雪国では冬対応のダイヤをやったほうが、客にとってもバス会社にとっても、不安や不満が少なくて済むと思う。例え雪が少なくて“空振り”に終わったとしても。秋田でも、やってはどうだろうか…

2016年4月からのダイヤが告知された。
おおむね恒例の変更のようだが、大きな変化がある。
曜日別のダイヤ区分が、これまで「平日(土曜を含む)/日祝」だったのが、「平日/土日祝」に変更となる。基本的に休日ダイヤのほうが便数が少ないので、土曜日に運行される本数が減ることになる。
ただし、ごく一部の路線は、従来通り土曜も平日に含まれる。

休日ダイヤで運休になる本数そのものは、大きな変化はない。
「金木線」という五所川原エリアのローカル線(五所川原中心部には来ない)だけは、これまでは日曜も全便運行(上下計8本)されていたのが、全便とも土日祝運休となる。


弘南バスの休日ダイヤは、平日ダイヤの一部の便に印を付け、それを間引いて休日運休としている。
秋田の中央交通の一部路線が何年か前まで、秋田市交通局が1988(昭和63)年度まで実施していた方式。
秋田市交通局では、1993年度から土曜日が休日ダイヤでの運行となった。当時は、公立学校は第2・4土曜以外は休みでなかったため、その下校時刻だけ運行される便が設定された。

現在では、学校も企業も総合病院の外来診療も、多くが週休二日制となった。何よりも、土曜日のバスの利用実態は、平日よりも日祝日に近いと感じる。
だから、土曜を休日に組み入れる(平日と分離する)のは当然であり、弘南バスではずいぶんと遅かったと感じてしまった。

平日と土日で完全に別立てのダイヤ体制となっている現在の秋田市のバスでは、平日と比べて休日の減便が著しい。ダイヤ改正の度に拍車がかかっていて、主要系統の1つ・牛島方面の下りを例に取れば、昨秋の改正後は、平日67本に対して土日31本と、平日の半分以下しか運行されない。

一方、弘前の実際のダイヤを見ると、休日ダイヤで減便される本数はあまり多くない。
弘前市内で休日に全便運休となるのは、神田線くらい。金属団地経由桜ヶ丘線は下り7本・上り8本が間引かれ、昼間でも1時間に1本のところが出るのがちょっと多い部類。学園町線は朝と午後が多めに間引かれるが、附属学校の通学需要だから当然。むしろ今まで土曜の運行が無駄だったような。
あとは、各路線とも2~3往復、数時間に1本程度が間引かれる感じ。

分かりにくいのは、郊外方面の一部路線では、従来通り土曜日が平日扱いだったり、土日運休と日曜のみ運休の便が混在すること。地域ごとの特殊な需要に対応しているのだろう。
配布用時刻表では赤文字と青文字で区別しているが、土曜日に利用する時は気をつけないといけない。
※1993年に秋田市で区分が変更された時は、実際に、勘違いして土曜日に来ないバスを待った経験があった。そういう人は少なくないはずなので…
【28日追記】青森市営バスでは既に土曜は休日ダイヤ。五所川原方面から青森市に乗り入れる弘南バスは、従来は土曜は平日ダイヤだったのが統一されることになる。(黒石-青森線は休日運休便なし)

秋田の羽後交通も、弘南バスと似たような状況であった。


あとは、少なくとも21年前からずっと同じはずだった、配布用(=ホームページ掲載用)時刻表のデザインが変わった。
(再掲)従来の時刻表
従来は、紺色と赤色の2色刷りだったのが、フルカラー印刷になったようで、時刻表部分は黒と赤と青を使っている。上記、土日祝運休と日祝運休を色で区別できるようにだろう。
ほかに、路線名表示の地色が赤から紺に、ターミナルと駅の乗り場表記が上部から下部に移るといった、若干の変化がある。
城東環状バスとためのぶ号は従来のものを流用しているので、そのページは新旧デザインが混在。


●バス停別時刻表
弘南バスのホームページにアップされた時刻表では、始発・終点とごく一部の主要停留所の時刻しか分からなかった。
秋田の中央交通では、検索システムがあって、秋田市内ならすべての停留所の時刻が分かる。ただし、少々クセのあるシステムで、コツというかある程度の予備知識がないと使いこなせず、それはそれで問題に感じていた。

他地域の一部のバス会社では、停留所に掲出されているのと同じ内容の時刻表を見ることができるが、両社ではできない。結局のところ、それがいちばん必要とされる時刻表なのに。
検索していたら、弘南バスでも、それができることを知った。
http://bustime.jp/k/
弘南バス自体がやっているのではなく、「非営利活動法人青森ITSクラブ」によるもの。
携帯電話対応のシンプルなものだが、使いやすい。某中央交通のような見栄えにこだわったものなどより、ずっといい。
「試験運用中ですので、参考情報としてお使いください。」とあるが、現行(冬ダイヤ)に対応している。
バス停の頭文字を入力→バス停を選択→行き先を選択→時刻表が表示という、3ステップ。
行き先別の表示になってしまうので、例えば富田大通り経由の下りは、学園町、小栗山、狼森、自衛隊などと別々になってしまうのは難ではある。(逆に、松原や三中校などから弘前駅へ行くのは、富田大通り経由と本数が少ない松森町経由が同時に確認できて便利)
こういうのが秋田市でもほしい。


●ひろちゃん
弘南バスのホームページに「ひろちゃんで行く『城下町弘前めぐりの旅』 」というツアーの募集がアップされていた。
「ひろちゃん」って?
見ると、あの、元弘前大学農学生命科学部の自家用バスを譲り受けた、国内に3台しか現存しない、1980年製のバス「日野RE101」のこと。
いつの間にか「ひろちゃん」という愛称が付けられていた。
由来は「弘前」なんだろうか。覚えやすいといえばそうだけど、短絡的というか、あまりイメージに合わないというか…

ちなみに、ツアーは、弘前市内のガイド付き日帰りツアー。昼食弁当や座禅体験、拝観料込み、青森または弘前発で6900円。
青森からの人は、弘前市内まで片道1時間半ほど、RE101に乗ることになる。
国道7号線をRE101で走るのは、愛好家にはたまらないだろう。ただ、弘前市内の観光や座禅はたまったもんじゃないかも?
一方、弘前観光や座禅目的の人には、貴重なバスも、古くて少々窮屈な(リクライニングはないし、夏は冷房もない)バスでしかないだろう。
せっかくのRE101に、もうちょっとふさわしい活躍の場がないものだろうか。
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NBA COOL CHOICE

2016-03-24 23:16:47 | 秋田のいろいろ
2009年から、国内のほとんどの路線・貸切バスの車体に「NBA」という濃い緑色で正方形のステッカーが貼付されはじめた。
(再掲)
多くのバス事業者が加盟する「社団法人日本バス協会(Nihon Bus Association)」の「会員章」。
当初は、各事業者のほぼ全車両に貼られ、しかも協会側で車両の貼付位置(前ドア直後の側窓の前・下角)まで細かく指定していた。
ところが、1年経ったか経たないかのうちに、貼付場所を変えたバス事業者が現れ出した(おそらく側窓の視界確保のため)。また、会員章がはがれたり、はがれかけてボロボロになったりしたままで運行するものも少なくなかった。
当初は張り切っていたバス協会の意気込みが、薄れたように感じていた。(特に路線バスでは)客としてはあってもなくてもいいものだし、各バス会社にしても同じようなものなのかなと思ったりした。

22日に秋田の中央交通で気づいた(もっと前からそうだったのかもしれない)のだが、
ドア直後の窓左上に違うステッカー?(2014年11月導入の日野レインボー2)
遠目には、正方形で白っぽく見える。
今までの会員章が色あせたかと思ったが、会員章より少し小さくて別物。

近くで見ると「COOL CHOICE」「未来のために、いま選ぼう。」とあり、環境省のロゴと従来のNBA会員章のロゴが下に小さく出ている。
「COOL CHOICE」とは昨年から環境省が推進している「温暖化対策に資するあらゆる「賢い選択」を促す国民運動」。
日本バス協会との連携は今年2月から始まり、全国でポスターのほか、この15センチ×15センチのステッカー約3万6千枚を掲出するとのこと。
環境省ホームページよりステッカーのデザイン
しっかり確認していないが、車内から読めるように裏面にも同じようなことがプリントされていた気がする。【5月1日訂正・車内側は真っ白でした。見間違えだったようです】

経緯は分かったけど、これからはNBA会員章の代わりにこれを貼るということなんだろうか?
客としてはどっちでもいいけれど、これもあまり意味がないステッカー。
まず、全体に色が薄くて目立たない。
そして、見えたとしても「COOL CHOICE」キャンペーンの知名度は低いから、理解できない人が大部分ではないだろうか。
僕も知らなかった。初めて見た時は「COOL」とバスといえば…冷房車? などと考えてしまった。(冷房車が少なかった1980年代前後は、冷房車であることを誇示するステッカーを貼っていた事業者があった)

「COOL CHOICE」キャンペーンとしては、この水色のほか、オレンジ色のどちらかを使うことになっている。せめてオレンジ色だったら、もうちょっと目立ったかもしれない。


中央交通の貼付状況。注目してみれば、大多数の車両にCOOL CHOICEが貼られていた。
奥が昨年末導入の新車11-63。手前は神奈川中央交通中古の729
上の10-87同様、11-63は側窓上部にCOOL CHOICEのみ。導入されたばかりなので、まだ会員章を貼っていなかったかもしれない。
一方、729は、側窓上の会員章を残し、下の微妙な位置にCOOL CHOICE。
三平バスも同じ
前ギリギリに貼ると、左後方の安全確認の妨げになる可能性がある(以前のNBA会員章の指定場所の指示を無視したバス会社が多かったのと同じ理由)から、少し後ろにしたのだろう。見かけとしては中途半端だけど。

1993年度に秋田市交通局が導入し、譲渡された487は、
側窓の上部。縁がボロボロの会員章の上にCOOL CHOICE
一方で、新車でなくてもCOOL CHOICEだけの車両もあり、そういうのは会員章をはがしたのかもしれない。

それから、秋田市内所属では唯一の旧塗装車で、1月に秋田営業所から臨海営業所へ移籍した300は、
NBA会員章だけ
以上、貼ったり貼らなかったり、NBA会員章を残した残さなかったり、相変わらずまちまちという結論。
ただ、秋田営業所所属車両では新旧を共存させ、臨海営業所所属ではCOOL CHOICEだけの車両が多い気がする。(ただし、上下に並べている487は臨海所属)
300のようなCOOL CHOICEなしの車両は、古い車両が多いようで、これは先が長くないことを意味していそう。(ただし貼っている487は相当古い。それに秋田市中心市街地循環バスぐるる専用車両もNBAのみ)【2016年7月19日追記】この後、6月までに「300」は廃車になったとのこと。

ほかには、五城目営業所や羽後交通湯沢営業所の高速車両で新旧共存を確認。羽後交通では会員章を側窓に、COOL CHOICEをその下のボディに貼っていた。羽後交通本荘営業所では、貼っていない車両を確認。

ステッカーを貼ることだけがCOOL CHOICEの目的ではないはずだし、バス協会の役目でもない。
ステッカーが不要とは言わないけれど、加盟各事業者や乗客のためになることをしていただきたいものです。
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海峡ドラ・旧白鳥

2016-03-23 23:57:45 | 津軽のいろいろ
26日の北海道新幹線・新青森-新函館北斗開業を控えた切り替え工事のため、22日から青函トンネルを通る在来線旅客列車が運休に入った。
これにより、特急「スーパー白鳥」「白鳥」、(夜行)急行「はまなす」、寝台特急「カシオペア」が廃止された(カシオペアは団体ツアー列車として存続)。
また、はまなす廃止により「急行」の列車種別が、はまなすとカシオペアの廃止により客車列車(機関車にひかれて走る動力を持たない車両)が、JR各社の定期列車からそれぞれなくなる。
北海道新幹線開業には、貨物列車や並行在来線など陰の面もあるし、混雑や旅費も増加する。個人的には、あまり喜べない。
秋田から北海道への新旧手段での比較などは、開業後に忘れなければするとして、今回は関連した昔のお話。


昼間に青函トンネルを通る旅客列車は、2002年12月の東北新幹線八戸開業以降は、特急「スーパー白鳥」「白鳥」のみだった。
青函トンネルが開業した1988年からそれまでは、快速「海峡」も青森-函館で運行されていた。
「海峡」は機関車がひく客車列車で、使われた客車は、かつて東北地方でも普通列車として走っていた、エンジ色の「50系」客車を改造した専用車両。
改造内容は、車体塗装を青、窓を固定して冷房設置、2人掛けシートへの交換、トンネル内での走行位置表示の設置など。
50系のほか、急行「はまなす」用などの「14系」客車が使われることもあった。

僕は、1度だけ「海峡」に乗っている。中学校の修学旅行の帰り。ちなみに、行きはフェリーだった。
話に聞いていた位置表示装置がなくてがっかりした記憶があるから、14系だったのだろう。修学旅行対応で増結されたのか。
余談だけど、1995年夏の「旅と鉄道」誌(たぶん。当時は鉄道ジャーナル社から出版)の「海峡」乗車ルポで、秋田市立泉中学校の修学旅行団と乗り合わせたことが触れられていた。その写真には表示装置が写りこんでいたから、50系だった。

1990年代後半になると「海峡」の利用が低迷し、JR北海道によるテコ入れが行われた。それが、カラオケ室付きの車両と「ドラえもん」とのタイアップ。
ドラえもんタイアップは、「ドラえもん海底列車」と銘打って、吉岡海底駅での展示や「海峡」の車内外にキャラクターが散りばめられた。運行開始は1998年からで、JR四国のアンパンマン列車より2年半先。キャラクターとのタイアップ列車としては先駆けかもしれない。

ドラえもんとのび太による車内放送(当時はもちろん、大山のぶ代・小原乃梨子)もあったそうで、キャラクターのデザインからしても、漫画(原作)ではなく、アニメ版のドラえもんとのタイアップということのようだ。

2000年からは、機関車にもキャラクターがデザインされた。
2002年10月。青森駅にて
側面や後部の客車にもキャラクターが描かれている。正面からしか撮影していないのが、今としては悔やまれる。
本来なら、機関車正面に「海峡」の円形のヘッドマークが付いているはずだが、ドラえもんのせいでなくされている。12月の列車廃止を目前にしてカメラを向けたはずで、少々残念だった記憶がある。
もっと大々的にドラえもんの顔がでーんと描かれた別デザインもあった。

機関車は、青函トンネル専用の「ED79」形電気機関車。元の塗装そのままに、キャラクターを追記したようだ。正面の形式表記(ED79 21)は、本来の位置を塗りつぶして、向かって左の窓直下に改められている。
ED79は、JR貨物所有の一部以外は、新造ではなく奥羽本線などで走っていた「ED75」形機関車を改造したもの。だから外観はED75とほぼ同一。一部の改造は、秋田の土崎工場(現・秋田総合車両センター)で施工された。
写真の21号機は、撮影した翌2003年に廃車(ED79としては最初の一群?)されている。
その後も、客車の減少と貨物用新型機関車の導入で廃車が進んで風前の灯だが、新幹線開業で全廃となることだろう。


「ドラえもん海底列車」は、「海峡」廃止後は海底駅見学専用の特急列車として運行され、新幹線工事本格化を控えて2006年に運行を終えた。アニメに合わせて、最後の1年間だけは声優が交代したとのこと。

以後、JRとドラえもんの関係は途切れたようだが、2016年、五能線の青森県つがる市の木造駅との関係ができた。3月20日には、ドラえもんが一日駅長をした。
公開中の「映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生」の「ツチダマ」というキャラクターは、つがる市で出土した遮光器土偶がモチーフ。木造駅舎は、遮光器土偶をモチーフにしている(というか土偶そのもの)縁。
※1989年公開作(「新・」が付かない)のリメイク版とのこと。僕は映画のドラえもんは見ないので知らなかったけど、タイトルは記憶にある。


次に、今回廃止された特急「スーパー白鳥」「白鳥」。
(再掲)もう走ることはない「スーパー白鳥」
快速「海峡」と特急「はつかり」の後継として、新幹線八戸開業の2002年12月に運行開始。
北海道の大沼に飛来するハクチョウが列車名の由来ということになっているらしいが、かつて青森-大阪を走っていた特急「白鳥」の復活ととらえることもできなくはない。
運行開始当初は、行き先表示がLED化されていない485系電車が代走する場合があり、その時は、かつての「白鳥」のトレインマークを掲出していた。


ここでは、青森-大阪の旧「白鳥」について。こちらは新潟県の瓢湖(ひょうこ)に飛来するハクチョウがモチーフということらしいが、1961年の運行開始当時は「特急列車は空や鳥にちなんだ命名とする」といった国鉄の決まりがあったそう(つばさ、おおぞら、はくたか等)で、その制約もあったのだろう。
青森で青函連絡船の深夜便、後に急行はまなすに接続していて、津軽海峡と無縁でもなかった。

昼間の特急としては最長距離ランナーであった「白鳥」は、2001年3月3日に運行を終えた。
この年のダイヤ改正は、西日本を中心としたもので、実施日が早かった。
それから、もう15年が経ったことになる。
2001年1月秋田駅付近を走る「白鳥」。末期はJR西日本所属の主にボンネット型先頭車が使われていた

同。上の写真とは別車両で、屋根上のライトの形状が異なる(上のほうが本来の形)【25日追記・連結器周りや連結器カバーも、上のほうが原型】
「白鳥」の後継列車は、区間を短くした特急に分割されたが、昨年には北陸新幹線が開業して第3セクター化された区間があり、今改正では先日まとめたように青森→秋田(上りのみ)が特急でなくなる。

せめて、往年の名列車「白鳥」の名前は、どこかで復活してほしいと願ってしまう。
「白鳥」とも関連がある「しらゆき」が、2度の廃止・復活を繰り返して、昨年から運行を続けているように。
※昔の白鳥の別の話題
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懐かしの? 学童注意

2016-03-22 23:25:41 | 津軽のいろいろ
2月の八戸訪問の続き。※前の記事

八戸市役所(「八戸市庁」の呼称も浸透しているようだ)前の道路の歩道にて。
「学童注意」
交通安全を喚起する広告入りの看板が置かれていた。イラストの男の子の手提げ袋にはそろばんが入っている。【末尾にリンクがある花巻市にある看板では、手提げ袋が横断旗に差し替わっている】
ダルマ型バス停のようにコンクリートの台座にささっているけれど、ずいぶん背が低い。
台座や枠は一部欠けたりして新しそうでもないが、蛍光オレンジ色で鮮やかに塗装されており、イラストや文字の雰囲気からしても、最近手が入れられていると思われる。
その裏面は、
別の図柄
「学童注意」の文字や広告主は同じながら、イラストは別で「交通事故から子供を守りましょう」の文言も入る。
こちら面のほうが古くさいイラストだけど、イラスト以外は反対面と同じだから、同時に作られたのだろうか。

よく見ると、このイラストに見覚えがある。
女の子のほうが大きい。男の子の帽子は学生帽
30年ほど前、秋田市の小学校周辺に、同じ図柄、もしくは同じタッチの絵入りで、同じようなサイズ・背の高さのものがあったような記憶がするような…
当時のものは蛍光色ではなく、全体に八戸のよりも色あせてボロっちかったかもしれない。現在はなくなっている(はず)。

ネットで調べても、類似のものは見当たらなかった。懐かしい再会のような、不思議な発見のような看板だった。
※この後、盛岡市にて、同じものと古そうなものを発見!
※さらに岩手県花巻市にも。この記事後半。
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パナップ×秋田

2016-03-21 23:15:39 | 秋田のいろいろ
江崎グリコのアイスクリーム(種類別ではアイスクリームではない)「パナップ」のバラ売り商品が、2010年3月にリニューアルされたことを、この記事後半で取り上げた。
1978年の発売開始から続いていた、アイスクリームの中にフルーツ味などのソースが垂直に注入されていたスタイルが改められ、薄いホワイトチョコレートとともに層状にソースが入るようになり、従来のパナップらしさが失われて大きく変わってしまったように感じられ、バラ売りパナップを買うことはもうないと思っていた。

さらにそれとは別だけど、同社のアイスミニセレでダマされた(?)こともあって、グリコのアイス全体を敬遠しがちになってもいた。(復活した「キャデリーヌ」はたまに食べてました)


先日、アイス売り場で目に留まった商品があり、手に取るとパナップだった。以前とパッケージが違っている?! そこで約5年ぶりに購入。
ひかれたのはメロン味であること。メロン味のパナップは初めてだし、しかも「国産メロン」だそうでおいしそう。
他には、定番のグレープと、アルフォソンマンゴー。(ラインナップは時期によって変わる)
パナップ 国産メロン 155ml 177kcal
2015年に再びリニューアルがされており、ホワイトチョコを廃止、ソースがうずまき状になったらしい。また、製造時の加熱を最小限にして「フレッシュでジューシーな」フルーツソースにした、「フルーツ華や化製法(←こういう表記)」を採用しているとのこと。
同時に、種類別がラクトアイスからアイスミルクに変わったらしい。
パッケージには「フルーツパフェ」との表記もついた。
プラスチックのフタは引き続き採用。時代の変化に応じた、衛生面の配慮なんでしょう。
なお、ファミリーパックのパナップは、ラインナップ、ソースの注入方法とも、昔のまま。
ぐるぐる
まず、全体として昔のパナップに戻ったようで、好印象。やはり、ホワイトチョコは不評だったのか? コストの問題か? どっちしても、あまり意味がない存在だったということじゃないでしょうか。個人的には歓迎。
ただ、昔やったように、ソースを避けてアイス部分だけをほじくって食べることは、相変わらず難しい。
「果汁10%アップ」「果汁5.5%使用」
メロンソースも、たしかにフルーツ感があって、人工的なメロン味ではなくていい。
【25日追記】バニラアイス部分は、あっさりとした味。傾向としてはラクトアイス時代と同じか。
原材料名欄では「メロンソース」が最初なので、いちばん多く使われていることになる。グレープ味では「乳製品」がトップでソースは2番目。
珍しいことに、バーコード(JAN)は、味が違っても同じ番号。各店舗では在庫管理や発注が大変そう。
(以上追記)

これなら、また買ってやってもいいなと満足して、念のためグリコのホームページを見たら、びっくり。
ホームページより
パナップに使われている「国産メロン」とは「秋田県産の貴味メロン」だそう。
「貴味メロン」に戸惑ったが、「タカミメロン」のこと(カタカナ表記のほうが一般的では?)。日本各地で栽培されるが、東北地方でも栽培され、青森県のブランド「つがりあんメロン」の1つにも指定されている。

品種はともかく、秋田県でも沿岸部を中心にメロンが多く栽培されている。でも、全国的な知名度は高くはないだろうし、一定品質(加工するから外観は悪くてもいいけど味は)・一定量での安定供給が必要であろう大手メーカーの原材料として採用されていたのは、意外。
北海道、茨城、静岡、愛知などの著名なメロン産地を差し置いて、秋田のメロンが全国的な有名商品に使われるとは、喜ぶべき素晴らしいことだと思う。※都道府県別生産量では、秋田県は10位前後。

そのわりには、秋田では誰も何も言っていないと思うし、そもそもグリコ側でパッケージには記載せず、ホームページにひっそりと掲載しているのも、なんだか…
米依存からの脱却を目指す秋田県農業としては、いい宣伝になると思うのですが。秋田のJAとか県とかマスコミは、パナップに使われていることをまだ知らなかったりして。


ところで、パナップよりは8年後発ではあるが、今年で30周年の「アイスの実」。こちらにもメロン味があった。
アイスの実 メロン
2009年から紙箱14個入りからアルミ袋12個入りに、2013年からアソートではなく1袋に1種類だけが入るように変更になっていた。

こちらは「期間限定」、さらに「貴味メロン使用」「果汁・果肉25%(うち、貴味メロン15%使用)」と明示されている。
じゃあ、これも秋田県産?
ホームページを見ても、「隠し味で北海道産の赤肉ピューレをブレンド」とはあるが、タカミメロンの産地は不明。国産じゃないの? なんか釈然としない。
味のほうは、さっぱりしながらも、メロンの味がしっかりしておいしかった。
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情報板/発車標

2016-03-18 00:26:43 | 秋田のいろいろ
先日アップしたばかりの、千秋トンネルの設備。コメントをいただいたように、本格稼働している。
まず、訂正。情報表示板の屋根に鳥が止まらないようにするトゲトゲは、両方の入口に設置されていました。逆光で撮影した写真で判断したため、手形側にもあるのを見落としていました。

その表示装置、現在は、
点灯
県道とは違い秋田市道では、常時表示する方針のようだ。明田地下道がそうであるように。
2つある丸い部分のうち、左側が黄色でけっこう速い間隔で点滅している。点かない右側の丸は赤なのだろう。県道の地下トンネル・秋田中央道路の装置とは、配置が逆だ。
「トンネル内 走行注意」
文字は明田地下道のとは違い、秋田中央道路の表示装置に似た、独特の書体。LEDの輝度は充分で、昼間でも見やすい。

さらに、トンネル内でも、
火災報知機が赤く点灯している
電球ではなくLEDのようだ。トンネル内の照明が白色LED化されて明るくなったが、その中でも、存在はよく分かる。
点灯前に「試験中」とあった場所は、
「事故の場合」
「押ボタンを押して下さい。赤ランプが点滅し関係機関に自動通報します。」との説明書き。
まあ、使い方としては常識だろうけど、「火災の場合」じゃなく「事故の場合」でいいのだろうか? 中に通話装置やカメラはないはずだから、ボタンが押されただけでは、「関係機関」でも把握しにくく対応に困りそう。
それに、歩行者や自転車が事故を発見して通報したい・しなければいけない場合もあるだろう。車両が事故って運転者が意識を失っている時とか。その場合は、歩行者は危険を冒して車道に出ない限り、ボタンは押せない。

17日、山陽自動車道の八本松トンネルで追突事故に起因する火災があり、2人が死亡、多数がトンネルから脱出する事態になった。
千秋トンネルでも、そんなことがないとは言い切れない。距離は短いけれど、通学の小学生をはじめとする歩行者も通る。
千秋トンネルの中に避難口はないので、火災に遭遇したら、とりあえず近い口に向かって逃げるしかなさそう。でも、両側で標高差がわずかにあるし、風向きもあるし、手形側は切り通しになっているし、場合によっては遠い方に逃げたほうが良かったりするだろうか。
特に歩行者向けの事故対応の手立てが必要かもしれない。

千秋トンネルの改修工事は、これにて一段落でしょうか。

※3月31日の昼間には、表示板は消灯していた。
【2018年5月22日追記】その後しばらく、表示板は消灯していたが、2018年の晩冬・初春から再び走行注意が常時表示されるようになった。2018年3月2日に昼に、保戸野方向・西行き車線側で車10台の事故があったことを受けての注意喚起だと思われる。
※その後、2019年始には状況に応じて点灯しなくなり、他にも凍結防止対策が実施された。



これまで断片的にアップしていた、秋田駅の発車標更新をまとめて。
1月から準備作業が始まり、中央改札口外側のものは、2月2日の終電後から5日の始発までの間(3晩)にフルカラーで更新された。
更新後
発車標本体を覆うフタ(カバー?)や電気時計は、まだ外されたままだったが、2月下旬までには元通りになった。フタ・時計とも、旧発車標時代と同じものだと思われる。精算所の窓の上にかかっていた、仮の電池時計はなくなった。
フタが元通りに

2晩だけ見られた新旧共存

新しい発車標の表示例。

基本は白文字。特急と快速は、列車名だけがそれぞれ赤と黄色で表示される。
従来は、特急などが最上段(1行目)に表示される時に、その下の2行目にその停車駅などがスクロール表示されていたが、新しい発車標ではやらないようだ。
臨時列車もちゃんと英語表示

「Group」は日本語では「団体専用」

従来同様、新幹線側は2行表示。

こちらの2行目の入線時刻は、従来と同じく表示。日本語のみ。


旧発車標の本体上部の枠には、日本語で路線名だけが表示されていた。新発車標では路線別の色と、日・英で方面の表記も追加された。
北方面だけは、従来と同じく奥羽下りと男鹿線を区別する表示が左側にある(発車順に関係なく男鹿線は3行目に表示)

上下で方面がダブっている
ただし、方面の表示は、従来からカバー部分に日本語で表示されているのとまったく同じ。だから、あんまり意味がない。


順番が前後しますが、改札内(橋上通路・ホーム)の発車標の更新途中の模様。以下、1月30日撮影。
改札内は、改札口上とフォントは同じだが、3色LED。緑色が従来のものよりも明るい。
2010年に設置されたらしいが、比較的新しい、中央改札口を入った突き当り、在来線-新幹線乗り換え改札口の壁に設置された、方面別の発車標も、同様に新しくなった。
在来線ホームの新発車標

 新旧共存

新旧の設置位置は微妙に違う(だから共存できた)

通路の新しい発車標。天井板が外され、青い網がかかっている
通路は、同じ場所で更新されて、新旧共存はなかったようだ。

こちらも、一段落でしょう。
【28日追記】3月26日に開業した、北海道新幹線・新函館北斗駅の改札口の発車標は、表示形式や文字は秋田駅のと似ているものの、3色LEDだった。JR東日本とJR北海道の違いということか。
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花時計/CoGCa

2016-03-16 23:58:21 | 秋田のいろいろ
無関係の話題を2題。

秋田市役所の庁舎は、現庁舎の隣接地(NHK跡)に建設中の新庁舎で5月から業務を開始。建物外観はすっかりできている。
その建設工事に伴い、現庁舎正面にあった花時計が撤去されることを以前記事にした
しかし、それは一時的なもので、新庁舎でも再び設置されるのだと思っていた。

ところが、16日付秋田魁新報 秋田市地域面に「花時計 残された部品どうすれば… いまも保管、処分検討も」という記事が掲載された。
撤去された花時計の数字や針などは市役所分館地下の倉庫に保管されているものの、新庁舎で活用、つまり再設置される予定はなく、その扱いに困っているという。

花時計についての情報も含めて、記事から分かったこと。
・設置当時の秋田市広報では「秋田市時計貴金属メガネ商組合」とされていた寄贈者は、魁では「県時計宝飾眼鏡商業協同組合秋田支部」。
・高さ1.7メートルの盛り土の上に15度の傾斜をつけて据え付けられた。
・針は鉄製、文字盤の数字はブロンズ製。長さは短針が0.9メートル、長針と秒針が1.65メートル。
・設置費は454万円で、年間管理費は60万円。

・2012年には「寄贈者の同意を得て解体」。
・「解体時から再利用の予定はなかったが、「すぐに処分せず保管することにした」「市民になじみのある花時計の部品なので、処分を検討しなければならないのは残念。」」と秋田市新庁舎建設室の談。

話が違うじゃないかと感じたが、2012年8月10日の魁には「一時撤去し、新庁舎周辺への移設を検討」とあり、移設が確定した言い回しではなかった。
花時計が撤去されたのは2012年11月なので、8月以降に移設しないことが確定したのか。

記事では断言されていないが、保管されているのは「部品」だけで、時計本体(駆動装置)は既に処分されたように受け取れなくもない。
屋外で30年以上稼働した機器をさらに使い続けるのは厳しそうだし、やっぱり仕方ないのだろう。



少し前、ネット上で「CoGCa」なるものの存在を知った。
「コジカ」と読む、流通系に分類されるプリペイド式・カード型の電子マネーとのこと。

全国の中小ローカルスーパーの連合組織で、プライベートブランド商品を作るなどしている「CGCグループ」がやっていて、「支払いに「コ」小銭と「ジ」時間が「カ」かからない」のが名称の由来。
2015年3月から傘下の一部スーパーで導入を進めている。
加盟企業は220社あるが、導入から1年経った今春では20社弱が導入(または導入が決定)している。

大手のWAONとnanacoはいずれも2007年4月開始(イトーヨーカドーでは2008年3月)。それから10年近く経って、中小スーパーにも電子マネー導入が始まっていた。
導入費用などは加盟各社の負担なんだろうけど、1社単独では電子マネーを導入に踏み切れない企業にとっては、ハードルが低くなるのかもしれない。
お客にとっては、1枚の電子マネーを、近隣の複数スーパーや旅先・引越し先のスーパーでも使いまわせて、多少は便利かも。
ただし、カードに付帯するポイント制度は加盟各社ごとの実施だったり、発行時の手数料も発行する各社でまちまちだったりするらしく、足並みが揃わず分かりにくいように感じる。
それに、CGC加盟社でも、西鉄ストアなど鉄道会社系のスーパーでは、既に自前の交通系電子マネーが使えるような企業もある。そこへ新たな規格の電子マネーを入れるのは、企業としても客としても、メリットはない。今後、20社に続いて導入するのが何社出るだろうか。


では、秋田のスーパーはどうか。
秋田県に店舗があるCGCグループのスーパーは2社。その2社とも、今春(地域によって日付は異なる)からCoGCaを導入することになっていた。
2社は、大館市に本社があり、青森県津軽地方~秋田市に「いとく」を展開する伊徳。それに大仙市に本社があり、秋田県内陸南部、由利本荘市、秋田市に「グランマート」などを展開するタカヤナギ。両社は、2012年4月に持株会社「ユナイトホールディングス」を設立して経営統合しているから、同時期の導入は不思議ではない。※関連記事
なお、両社全店舗で導入されるので、青森県のいとく店舗にも導入される。青森県に本社があるCGC加盟2社は、未導入。

現時点では、経営統合したとはいえ、いとくとタカヤナギはたまに共通セールをやる程度で、客としては経営統合を意識する機会はない。ポイントカードも別々。
同時に同じ電子マネーが導入されるのならば、ついにポイントも統一されるのかと期待した。


既に、いとく、タカヤナギそれぞれのホームページや店頭には、CoGCa導入についての告知が出ている。
ただ、それはどちらかと言えば「ポイントカードが新しくなります」「ポイントカードに電子マネーが付きます」というニュアンスが強いもので、導入日以外の使い方など具体的な情報が少ない。

いとくでは、エリアを3つに分けて日程をずらして導入。ポイントカード「ドリームカード」の新しいドリームカードへの「切替(交換)」を開始し、その2~3週後に「電子マネー(の運用)スタート」を実施するというのは分かった。秋田市・男鹿・津軽が最初で、大館がいちばん最後。
現カードのポイントは移行できる。ちなみにいとくドリームカードは「25万人のお客さまが愛用」しているとのこと。
タカヤナギ「カスタムカード」については、スタート日のみで、それ以外の情報は不明。
カード券面には、発行企業のロゴ(ITOKUまたはGRAN MART・Takayanagi)が印刷されるようだ。

いとくの場合だけでも、分からないことはたくさん。
・「今まで通りポイントカードとしてご利用できます」とある。じゃあ、電子マネーとして使わずに、現行と同じく現金払いでポイントだけ付けることが可能なの?(nanacoやWAONではできない。システム的に可能なの?)
・切替日~スタート日の間は、電子マネーとして使えないのは分かるけど、新カードにポイントが貯められるの?
・先に切替を済ませた客が、切替受付開始前のエリアの店舗に来店した場合、ポイントは付くのか?(距離が近い大館と能代・鷹巣は導入時期が違うので、そういう客がいそう)
・切替せずに今のポイントカードを使い続けることはできないのか? できないとすればいつまで交換に応じてくれるのか? 店頭のポスターでは、旧カードの「新規受付」ができなくなる(=使い続けることは可能)ようにも理解できる文言がある。【21日追記】末尾の追記のように、現カードは使えなくなるようだ。

・ポイント制度はいとくとタカヤナギで共通にはならないの?
・ポイントが共通でないとすれば、いとくとタカヤナギそれぞれでポイントを貯めたい人は、2枚のCoGCaを所有しないといけないの(ルール上は可能)? 現行カードより厚いだろうからかさばるし、同じ電子マネーを2枚持つのは無駄であり、客としては共通電子マネーの意味がない。
【18日追記】店舗で尋ねた人から聞いた話によれば、やはり「電子マネーとしては、いとく・タカヤナギ共通で使用できる」「ポイントカードとしては、発行元でしか使用できず、2社で貯めたい場合はそれぞれ持たないといけない」とのこと。

店舗なり本社なりへ聞けば教えてくれるのだろうけど、事前の告知をしっかりしてくれれば、お互いの問い合わせと回答の労力が減るのに…
高齢者のお客も多いだろうから、混乱しなければいいけど。
【17日追記】CoGCaについて、大もとのCGCでは「電子マネー(場合によってはポイントカードとしても使えます)」、いとく・タカヤナギでは「ポイントカード(電子マネーも付きます)」と主客転倒しているように感じられる。やっている側からして統一感がないというか、位置付けが確立されていないというか、そんな気がする。そんな状況で、電子マネー自体に不慣れだったり、あるいは反対に既にWAONやnanacoという流通系電子マネーに慣れている客に対して、優位性をアピールできるだろうか。CGC自体が企業の集合体なので難しいのかもしれないが、後発にしてはやり方が下手だと思ってしまった。

【21日追記】秋田市内のいとく店舗に、別デザインの告知用のぼり旗もあった。それには現ポイントカードは「4月12日以降利用不可」とあった。秋田市などのいとくは、新カードへの切替開始が4月12日。
4月12日以降、旧カードを提示した客には、強制的に新カード(CoGCa)を渡すということだろうか。それがいつまで(永久に)続くのかが分からない。ポイントカードを持っているけど、年に何回かしか行かない客だっているのに。
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トンネル情報表示板

2016-03-14 23:25:43 | 秋田の季節・風景
少しずつ変化がある千秋トンネル。
新しくなった火災報知機は、相変わらずランプが点灯していないが、3月に入った頃、
「試験中」の表示が設置
どういう意味なんでしょう。光ってないけど作動しますよってこと? それとも一切作動しないよってこと?(更新前から点灯してなかったので、今さらですが)

さて、トンネルの両方の入口手前の車道上に、電光掲示板らしきものがあった。
こんなの
文字が表示できそうな長方形の画面と、上に黄色と赤のランプがある。
柱は太く、本体は分厚く、存在感があるけれど、作動しているのを1度も見たことがなく、存在感がなくもあった。

それが、3月に入って早々、
新しくなった
柱は従来よりやや細く、(今のうちだけだけど)ピカピカ。本体はコンパクトになった。
工事看板には、3月22日まで「トンネルの情報表示板の改修を行っています」「千秋トンネル道路情報設備改修工事」とある。
表示板の柱の根元にある操作盤の銘板によれば、2016年3月岩崎電気製。

新しい表示板は、上段に小さい文字5文字(おそらく「トンネル内」)、大きい文字4文字を表示できそう。
点灯色は不明だが、光りそうな円形の箇所が2つ。スピーカーらしきものもある。
表示板の上に雪が積もらないための三角屋根が付いていて、さらに保戸野側だけは、【18日訂正・両側ともでした】鳥が止まらないようにするトゲトゲ(たまに駅ホームの構造物にあるような)が付いている。
トゲトゲ

県道の秋田中央道路地下トンネルの入口に設置されているものと似た構成だが、ずっとコンパクト。
再掲)中央道路。文字数のわりには巨大な装置

秋田市道である明田地下道では、もっと簡易な表示板が設置されているが、常時「走行注意」などと文字が表示される。
再掲
千秋トンネルの表示板はどのように運用されるだろうか。→続きはこちら
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竹半跡/秋田支店跡

2016-03-13 22:48:59 | 秋田の季節・風景
以前アップした秋田市中央部に関するその後の経過2つ。

2015年初め、通町そばの大町一丁目にある商業施設「サン・パティオ大町」に入っていた、地元の老舗スポーツ店「竹半(たけはん)」が、旭川を越えた仲小路の菓子店「くらた」跡に移転した。※この記事参照

竹半が抜けた跡はしばらく空き店舗になっていたが、2016年春に民営の認可保育所ができることになった。その工事が進んでいる。
(再掲)移転直前に撮影
移転後もずっと、壁面の「TAKEHAN」ロゴが残っていた。それも、
保育園のものに変わった
「サン・パティオおおまち保育園」という名称。
同経営でサン・パティオ内のほかの建物に入る、秋田クラーク高等学院の看板もまとめて設置された。

向かって左側にあった植え込みや一部の木(関連記事)がなくなってしまった。
そこに階段が造られたので、ここが玄関になるのか、非常口にでもなるのだろうか。【14日追記】14日には、階段に手すりが付けられた。

ショーウィンドウだった部分が保育室の窓っぽく改装されてもいる。
全体的には、そんなに変わっていない



大町五丁目にあった旧・秋田銀行秋田支店が解体され、その後に、なぜか酒造会社の名前で何か建物が建てられていた。いただいたコメントによれば、向かいのビルの1階にあるファミリーマート秋田大町五丁目店が移転するとのことだが、今のところ、公式な発表も店舗での掲示などもなさそう。
だいぶできている(新政の看板をはさんで向かい側が現ファミマ)
現在は、平屋の建物の形が、既にできている。
ファミリーマートの看板を設置するであろう、棒も立っている。棒の色からしてもファミマ。
敷地面積の制約からか、店舗出入り口は東側の通りに面さず、南側にできるようだ。敷地北側のかつて庭園や別棟のATMコーナーがあった付近が店舗、南側が駐車場になるようだ。
【24日追記】この翌週には、囲いが取れて店舗外観が姿を現した。看板を取り付ける棒は、地面から生えているのではなく、店舗壁面に取り付けられていた。

ところで、銀行があった頃は、ATMコーナー付近に、秋田市が命名・設置した「赤れんが館通り」の表示板が設置されていた。路上ではなく、銀行の敷地内に立っていた。
(再掲)他の箇所に設置された表示板よりも背が低い

Googleストリートビューより
解体後→ファミマの基礎工事が始まっても、そのまま残っていた。
(再掲)
いつの間にか、それがなくなった。と思ったら、
3月5日撮影。まだ養生中
通りを約1ブロック=バス停1つ分=200メートル強、北へ進んだ向かい側、NTTドコモのビルと大町四丁目下りバス停の間の歩道上に移設されていた。今は駐車場になっているが、大昔はここに秋田郵便局(現・秋田中央郵便局)があった。
移設後の表示板は背が低いままで、イタズラで貼られたシールもそのまま。
北方向。左奥が赤れんが郷土館
ファミマの敷地内にこんなモノを置かれたらジャマだということになり秋田市へ突き返され、秋田市が困って少し先の路上へ移さざるを得なかったのだろうか。
赤れんが館通りとしては、秋田支店前を経て南側の第一会館本館前の交差点まで。ところが、表示板の移設により、ここより南に表示板が1枚もないことになってしまう。狭い道路の盛り場にこんなものを立てる余裕などないのかもしれないけど、名前を付けたのなら、それが分かるようにしたほうがいいのに。
「新政」の看板の先右側から移ってきた

【28日追記】
3月28日にファミリーマート公式ホームページを見ると、新店情報に4月7日木曜日オープンで「秋田赤れんが館通り店」が掲載されている。電話番号は大町五丁目店とは別。
一方で、大町五丁目店の情報は削除されているが、28日時点では営業していた。
【4月1日追記】
3月31日でも、旧店は営業中「4月6日水曜日9時で閉店」する旨が掲示されていた。
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から揚げ鶏めし

2016-03-11 00:04:51 | 各地お土産・食べ物
今週は食べ物の話題が多くて恐縮です。
秋田県北部、JR奥羽本線大館駅の名物駅弁、花善の「鶏めし」。
複数グレードがある通常品のほか、最近は新たな鶏めしもいくつか出ている。好評だった復刻商品「鶏樽めし」は期間限定。2014年に紹介したリーズナブルな「わっぱ鶏めし」は、最近は秋田市では見かけなくなった。

いつの間にか、また新しいものが登場。公式ホームページでは、大館アメッコ市の時に数量限定で売られたことしか記載がないが、最近は秋田駅改札外のNEWDAYSや、秋田駅前のザ・ガーデン自由が丘西武秋田店でも、(おそらく)毎日まとまった数が入荷しているので、レギュラー扱いということか。
【11日追記】ネットで調べたところ、2013年と2014年の(2015年は不明)アメッコ市で、ほぼ同内容で別容器入りのものが発売された。
それが好評だったため、2015年12月11日から正式商品化。ただし、「現状、鶏手羽先が市場に品薄のため」発売箇所・数量限定。(公式フェイスブックより)
2016年1月の京王百貨店の駅弁大会でも新発売扱いで売られた。
2016年2月からは、限定でなくなったという非公式情報もある。(当初の発売箇所に含まれていないザ・ガーデンで売ってたということは、少なくとも発売箇所の限定は緩和されたと考えられる)

から揚げ鶏めし 8%税込み650円
駅弁としては小さめのサイズながら、650円と安い。
通常版より立派なウェットティッシュが付属


容器は斜めに二等分され、半分はおなじみの鶏の味付けご飯。
そぼろ玉子は載るが、鶏肉の甘辛煮はない
そして、残り半分が、
鶏のから揚げ
原材料欄によれば白髪ネギがかかった3つが「鶏ムネ肉の竜田揚げ」、骨付き【11日追記・いわゆる「チューリップ」】の1本だけのが「鶏手羽先の竜田揚げ(ゆず胡椒味)」。比内地鶏かどうかの記載はなし。
白いメンマみたいなのは「筍の漬物(ねぎ塩味)」。

掛け紙に大きく説明が出ているように、プラスチックボトル入りの「花善秘伝のタレ」が添付。それを白髪ネギの上からかけて食べる。骨付きのほうはゆず胡椒味が付いているので、かけない。


鶏めしは、もちろんいつもの味。通常版よりは少ないけれど、それなりに量がある。

からあげは、どちらも柔らか。
骨付きの手羽先も食べやすい。手は多少汚れてしまうから、そのために立派なウェットティッシュが付いているのでしょう。
元は九州など西日本の調味料であった柚子胡椒は、ここ数年で全国的に広まった。僕はあまり好きじゃない。だけど、この柚子胡椒味のからあげは、ほんのり味がして、鶏肉や油とよく合っていて、おいしいと思った。

ムネ肉にかけるタレは、原材料は「鶏肉の煮汁、醤油、その他」。甘じょっぱい味かな。【11日追記・「油淋鶏」をイメージしているようなので、そういえば酸味もあったかも】
ネギとともにあっさりとしたからあげになった。
「秘伝のタレ」とあるけれど、発売開始間もない商品なのに「秘伝」はちょっとそぐわないような… 食堂部門など別の商品で、昔から使っているタレとかでしょうか?【11日訂正】公式フェイスブックには「七十有余年守り続けた花善秘伝のタレ」とある。


秋田でからあげの弁当といえば、秋田市の弁当店「たいあん弁当」のフタが閉まらないほど大盛りの弁当が有名。
花善のからあげ弁当はそれと対照的。がっつり食べたい人には足りないけれど、からあげがメインの駅弁は全国的に少ないし、価格も通常品より手頃で、新たな需要を呼び起こせるかもしれない。野菜のおかずが多少入っていれば、もっといいかも。

通常品とこれと、どっちが好きかと聞かれれば、迷う。
通常品の鶏めしの上に載っている、鶏肉の甘辛煮。あれが魅力的で。


ホームページによれば、アメッコ市限定で「まかないコロッケ弁当」550円も発売されたとのこと。
チャーハン風にした鶏めしと、鶏めしの肉を使ったコロッケが入っている。(チャーハンは、大館駅前の食堂のメニューにある)これも食べてみたい。

【2018年3月13日追記】その後、意識していなかったが、から揚げ鶏めしは発売が続けられたものの、2018年3月31日で終売となることが、ホームページで告知された。

鶏めし関連の次の記事はこちら
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豆しとぎ・豆ぎんとん

2016-03-09 21:17:00 | 津軽のいろいろ
※順不同で続いている、八戸旅行記(前回の記事)。青森県南部地方の話題ですが、便宜上、津軽カテゴリーとします。
この記事この記事で取り上げたように、青森には「しとぎ(粢)」と呼ばれる食べ物がある。
そして、それは西側の津軽地方と東側の南部地方で、違うものらしい。

津軽のしとぎは、米粉であんこを包んで焼いた「しとぎ餅」。秋田県で言うところの「おやき」と同じものである。(秋田のおやきは、信州のおやきとはまた別物であり、さらに津軽では大判焼きのことをおやきと呼ぶ)
(再掲)弘前で買ったしとぎ餅
一方、南部のしとぎは、大豆を使った「豆しとぎ」だと聞いていたが、いまいちイメージが湧かないでいた。

八戸へ行った時、本八戸駅の高架下に「ふるさと市場」なるお店があって、リンゴなどを安く売っていたので、購入。(津軽だけでなく、南部もリンゴ産地である)
すると、レジの近くに、農家の人が作ったお菓子類が少々置いてあり、その1つが、
これが豆しとぎだ!
八戸市の南隣・南部町の農家が作った「青豆しとぎ」の名称で、200グラム250円。

原材料は「青豆、上新粉、砂糖、食塩」のみ。
大豆は黒豆を使う場合もあるそうだが、一般的には青豆(だから緑色なんでしょう)。東北地方では、青豆が好まれる
つぶした豆と米粉をまぜて、成形したものが「豆しとぎ」。つぶし具合や米との配合割合は、製造元(家庭)ごとに違うそうだ。
輪切りにして食べる。軽く焼いて食べることもある。形状は、断面が長方形や台形だったり、もっと大きい小判型のものも存在するようだ。
鮮やかな若草色の塊

断面。つぶつぶが分かるでしょうか
味は、きなこの味(駄菓子の「きなこねじり」のような)をイメージしていたが、それとはちょっと違う。完全なペースト状ではなく、豆を砕いたつぶつぶ感もあり、宮城などの「ずんだ」によく似ている。原料が同じなんだから当然だけど。
食感は、そのずんだを「ぎゅっ」として水分を減らした感じ。水分はきなこねじりほど少なくはない。
個人的には、嫌いじゃないけど、大好きでもない食べ物だった。今回は生で食べてしまったので、焼くとまた違うかもしれない。

しとぎ餅と豆しとぎ。同じ県の同じ名前の食べ物が、これほどまで異なるとは驚いた。洋菓子のタルトと愛媛のタルト並みの違いだ。津軽と南部の文化の違いを象徴付けるものの1つと言えよう。

【15日補足】秋田市にある、米のしとぎを使った菓子を製造販売する「一乃穂」には、「しとぎ豆がき」という製品がある。これは、米(のしとぎ)で作ったおかきの中に、黒豆が豆粒のまま入っているもの。南部の豆しとぎとは無関係。

豆しとぎと、12月の「山の神の日」の関わりについて


ところで、青豆しとぎの隣に、同じような雰囲気がするお菓子がもう1種類あったので、購入。生産者も同じ。
豆ぎんとん 10個290円
「豆ぎんとん」とは初耳。「豆の金団(きんとん)」ということ?
見た目は、豆しとぎよりもきなこねじりっぽい。原材料は、「青豆きなこ(南部町産)、水飴、こしあん…」。
うぐいす餅じゃありませんよ(ちょっと小さい)
柔らかめのきなこねじりのような、固めたきなこの中にこしあんが入ったもの。2口ほどで食べられるサイズ。
きなこinあんこ【10日訂正】あんこinきなこだから、元を正せば豆in豆。
予想通りの味で、これは好き。きなこやあんこが好きな方なら、好むでしょう。

ネットで調べても、豆ぎんとんのことは分からない。(おせち料理の栗きんとんの豆版のことばかり)
いやはや、南部の、いや青森の、いやいや日本の食文化は、まだまだ奥が深い。

※旅行記の続きはこちら
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続・高校入試あれこれ

2016-03-08 23:43:19 | 秋田のいろいろ
平成28年度秋田県公立高等学校入学者選抜 一般選抜が、今日8日に行われた。
秋田県の高校入試事情は2013年に紹介していた。その続きのような話題をいくつか。

試験前日・7日の秋田魁新報の社会面の下に、こんな広告が。昨年までもあったのかもしれないが、初めて気付いた。
「道は続いていくよ、君の望むほうへと。」
秋田市出身のフォトグラファー(登山家でもある?)小松由佳さんによる「明日の公立高校一般選抜入試に臨むみなさんへ」という文章。
その下に「がんばれ秋田の受験生!」として、複数企業の名前が掲載されている。各社ごとに、メッセージのようなものも出ている。

秋田銀行、秋田信用金庫はあるけど、北都銀行は出していない。高校入試とあまり縁がなさそうな業種も出稿。

真ん中のいい場所には、JR東日本秋田支社、秋田中央交通が陣取り、その下に秋田放送、秋田テレビ、さらに秋田朝日放送、エフエム秋田と県内マスコミが勢揃い。

JR東日本と中央交通は、高校生がお得意様だからでしょう。
ちょっと気になったのが、JRの文章「JR秋田支社は君たちを応援します」の「JR秋田支社」。
マスコミの報道では、JR東日本秋田支社を指して「JR秋田支社」と略記することがある。
しかし、「JR」=JR東日本(東日本旅客鉄道)ではない。秋田では「JR貨物」もあるし「ジェイアールバス東北」もある。貨物もバスも、秋田にあるのは「支店」だから「JR秋田支社」といえば東日本のことではあるのだけど。
個人的には、しっくり来ないというかあまり進んで使いたい言い回しではない。JR東日本自身としても、同じような気持ちではないかと思っていたのだが、自ら使ったのが意外だった。

それとマスコミ各社からのメッセージ。
秋田テレビ(AKT)とFM秋田は、他業種各社と同じような、受験生を激励する内容。
中でもAKTは「志ある者は事ついに成る」と難しい文言。漢時代の歴史書「後漢書」が出典のようだ。
それに対して、秋田放送(ABS)と秋田朝日放送(AAB)は、自社の入試解答速報の放送時間。この2社だけは、激励でなく「番宣」だ。

2013年に取り上げたように、秋田では、民放3局が揃って、試験終了後にその解答や解説を伝える特番をそれぞれ放送している。
だから、この広告において、AKTが他2社と違って入試速報の番宣をしないとは、立派なものだと感心したのだったが…


今日の番組表を見ると、
Yahoo番組表より
ABSが40分(おそらく解答のみ?)、AABが塾による解説付きで54分の放送。AKTは「開運!なんでも鑑定団」の再放送。

秋田テレビが解答速報を放送しなくなった!
昨年まではやっていたと思う。AKTでは昭和から毎年ずっと放送していたはずで、大きな転機ではないだろうか。
スポンサーが見つからないのか、解説要員に公立中学校の先生を出してもらえなくなったのか。
個人的には、3局揃いも揃って同じ内容の番組をやる必要はないから、妥当な判断に思いますが。


【2017年3月8日追記】翌2017年は3月7日が試験。6日付魁26面(社会面)下には、2016年と同様の広告が出た。
文章は、横手出身のシンガーソングライター高橋優さんによる「あなたの夢は強く望めばきっと叶う。」。前年の縦書きから横書きに変わり、背景は能代松陽高校美術部による黒板アートの写真。
下の広告は2016年は「がんばれ秋田の受験生!」だったのがピンク文字で「サクラ咲け! がんばれ、秋田の受験生。」に変更。スポンサーは、「秋田スズキ」がなくなって「秋田ダイハツ」が入った以外は同じ。掲載位置・順番は、一部変更。
各社のコメントはおおむね前年と同じで、「JR秋田支社」「志ある者~」、2局の番宣(ABSは「午後3時50分から」と12時間制に)は変わらず。
7日のテレビの解答速報も2016年と同じ。(AKTでは2016年春から、生放送の帯の情報番組が始まっている。)

【2018年3月8日追記】2018年も前日である6日、25面。文章は秋田出身で秋田で活動するフリーアナウンサー相場詩織さん。
広告は、ダイハツとJR東日本が抜け、「明光義塾」と「八幡平ポークグループ」が新規で、その周辺では前年からの広告主も位置と順番が一部入れ替え。マスコミ各局の文言は変わらず。

【2020年3月7日追記】2020年には、前日の新聞広告は同スタイルで継続。解答速報は、いつの間にかAABもやめてしまい、ABSだけとなった。明光義塾の提供・講師出演で15時50分から16時45分。
【2021年3月9日追記】2021年は新聞広告は継続。解答速報はどの放送局も放送しなくなってしまった。(以上追記)



最後に試験の内容。
2013年の記事では、昔の思い出も含めて、国語の漢字の書き取り問題が易しすぎると指摘した。
文学作品などの文章中から語句を選んで出題する形式なので、制約があると感じていた。

実はその後、昨2015年(年度)入試からは、文学作品とは別に大問を設け、そこで漢字、慣用句など言葉に関する問題をまとめて別立てで出題する形式に改められている。青森県などは以前からこの方式。これなら、出題側の意図通りに自由に問題を設定できる。
今年度は、「告げる」、「軽快」、「混雑」が出題。以前の「美しい」や「遠く」よりは適切ではないだろうか。
【2017年3月9日追記】2017年度は、出題側が作成した短い文章があり、その中から漢字、慣用句、文法が出題される形式。
【2018年3月8日追記】2018年度も2017年度と同じ。
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いぶりがっこパン

2016-03-07 22:32:04 | ランチパック
パンの話題が続きますが、今回はたけや製パンの新商品から。
今月は、アベックトーストの派生商品に「シュガーバター」、細々と続いているフレッシュランチに「ハムマヨ」が登場するなどしている。
フレッシュランチハムマヨは、ハムをカットしてマヨネーズに和えてある。本家ヤマザキランチパックの「ハム&マヨネーズ」は、ハムがそのまま挟まれているので、それが違うことになる。

そして、びっくりなパンも登場。
いぶりがっこのパン 243kcal
菓子パンではなく「惣菜パン」扱い。

「いぶりがっこ」は、秋田県内陸南部特産の、ダイコンやニンジンをいぶしてから漬けた漬物。たくあんを燻製にしたような味で、県外の人にも好まれることがある。ちょうど1年前には、その味のポテトチップスが発売されていた。※「がっこ」は秋田弁で漬物のこと(「雅香」が語源)。

それが入った、つまり漬物そのものが中に入ったパンが出た!
パッケージやホームページを見ると、「いぶりがっこ」に「○R」が付いており、「株式会社 雄勝野きむらやの登録商標です」とある。
秋田県民には、この手の漬物の一般的な呼び名として、広く浸透している「いぶりがっこ」が商標だったとは知らなかった。「ババヘラ」が商標なのと同じようなものか。
だけど、昨年のポテトチップスには、そんなこと書いてなかった気がするけど… ※登録商標に関してはこの記事にて

商標のことはよく知らないけれど、調べてみると、秋田県内の他の漬物メーカーなどにも、「いぶりがっこ」を登録している所がある。それはロゴやパッケージデザインってことなの?
マルアールが付くのならば、安易に「いぶりがっこ」を使わず、Wikipediaの項目名「いぶり漬け」とでも呼んだほうがいいのかもしれない。

開封。
見覚えのある形
2012年1月に発売されていた「秋田の大判焼き風パン」とそっくりの外観。

パッケージによれば、中にスライスしたいぶりがっことチーズクリームが入っているとのこと。
たしかにパンの中には(分かりにくいけど)クリームと漬物が!
普段食べるのと同じくらいの大きさ・厚さのいぶりがっこ。思ったより厚い。
けど、数は2~3枚程度で、思ったより少ない。
間違って入ってしまったかのような場違い感…
食べると、まず、パン生地部分だけでも、ほのかに燻製の味がする(ような気がするだけ?)。パン生地はほんのり甘みがある。
いよいよ、チーズクリーム&いぶりがっこ部分。パンを食べているのに、「ポリポリポリ」とがっこを食べている時の音と食感がするのが、おもしろい。
味は、悪くない。うまく合っている。
いぶりがっこにチーズを載せて出す飲食店や、その組み合わせのお菓子も出ているから、同じ方向性なんでしょう。

しょっぱくもない。むしろ、チーズクリーム部分だけを食べると、少々しょっぱい気がした。
ちなみに、パッケージ記載の1製品当たりのナトリウムは371mg。これから食塩相当量を換算(*2.54/1000)すると0.94234グラム。
「日本食品標準成分表2010」の食パンは、100グラム当たり264kcal、食塩相当量1.3グラム。そんなに違わない。

意外にもなかなかのパンだった。
(ピクルスは別として)漬物が入ったパンなんて、これが唯一じゃないかと思ったけど、そうではなかった。
滋賀県長浜市では、刻んだたくあんをマヨネーズで和えたコッペパンが「サラダパン」として、60年以上親しまれているとのこと。
じゃあ、いぶりがっこのパンも、がっこを刻んでクリームに混ぜたら、また違った味わいかも。どんなもんでしょうか。
あるいは、挟むパンを変えて、フレッシュランチ、もしくはヤマザキランチパックのご当地商品にしても、売れるかもしれない。いぶりがっこのコストが問題かな。

※この後、2016年8月には「秋田のリングエピ いぶりがっこチーズ」なるパンが発売された。
※2017年5月にはシライシパンからもいぶりがっこのパンが発売。
※2018年3月にはヤマザキランチパックにもいぶりがっこが使われた。
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