【2022年6月23日・「その他もろもろ」→「昔のこと」へカテゴリー変更】
NHKの地上波のテレビチャンネルといえば、「総合テレビ」と「教育テレビ」。そのうち、教育テレビは1959年に放送が始まった。
今は一般的に、総合テレビは単に「NHK」と呼ぶ人も多いようだが、教育テレビの方はそのまま「教育テレビ」と呼ばれることが多いと思う。
(首都圏の人などは「3チャンネル」と呼んでいたようだが、地デジでは全国どこでも「2チャンネル(リモコンID)」で統一されているそうだ。秋田市の大森山はアナログの頃から2チャンネル)
しかし、「教育テレビ」と呼べるのは、いちおう今日までらしい。
明日、6月1日からは、チャンネルの名称自体が「Eテレ」になるんだって!
かなり前から、総合テレビを「GTV」、教育テレビを「ETV」と呼ぶことはあった(GeneralとEducationalから)。元はNHK内部での呼称だったのかもしれないが、1985年に「ETV8」という番組が始まるなどして、我々視聴者にもある程度浸透していた。地デジ放送の画面右上のマークは、当初「NHK E」だった。
しかし、放送開始50年を越えた2010年度からは、「Eテレ」が略称や画面のマークになった。(以上、Wikipediaより)
そして明日からは、正式名称も「Eテレ」になる。Educationalだけでなく、Ecologyの意味もあるそうだ。(免許や法律上での本当の正式名称は「NHK教育テレビジョン」のままのようだけど)
今日のgoo番組表
NHK公式サイトの番組表は既に「Eテレ」となっているが、新聞のテレビ欄や地デジの電子番組表も明日からは「Eテレ」に変わるようだ。
少し寂しいけど、たかがチャンネル名だからどうでもいい。でも、教育テレビだけ変えちゃうのは不公平じゃありません?
「Gテレ」「ラジ1」「ラジ2」「Fラジ」とかにはしないの?
さて、教育テレビといえば、僕は学校放送を連想するし、思い出も多い。
昔はリアルタイムで見るしかなったが、やがてビデオが教室に普及し、今はNHK自身がネット配信までする時代になった。
そして気がついたら番組のラインナップも変わっていた。
以前は、幼稚園・保育所向けというジャンルの番組があったが、今年度からなくなってしまった(小学校以上の番組のみ)らしい。
その1つに「にんぎょうげき」という番組があった。
教育テレビと同時の1959年放送開始だとかいう、歴史ある番組。
正確には、「にんぎょうげき」という番組名は1989年度までで、翌年度からは小学校低学年向けの「おとぎのへや」と統合され、「こどもにんぎょう劇場」として昨年度まで放送されていたようだ。
古今東西の作品を操り人形などによる劇にしたもので、1度制作された作品は繰り返し何年度にも渡って放送(隔年などで毎年ではなかった)されていた。(「にんぎょうげき」当時の作品も、タイトルだけ変えて「こどもにんぎょう劇場」として放送された)
思い出深いものを挙げてみると、
※作品名はNHKアーカイブスのデータによる。カッコ内は原作者
「おばけのボロジャグチ」(メアリー・シュー)
イギリスからアメリカに来てしまったオバケの話だったかな。
「♪オンボロボロボロ ボロジャグチ」という歌が印象的。
【2014年9月22日追記】ボロジャグチはイギリス・スコットランドのエディンバラ出身。「エジンバラ」という土地があることを知ったのが、この番組だった。
「おはようたっちゃん」(筒井敬介)
みんなにあいさつしようというお話だったかな。
「♪忘れてはいけないんだ 誰かに会ったら おはよ おはよ ぼくたち****(←忘れた)おはようございます」という歌が印象的。今のACのCMに通ずるものがあるか。
【2022年6月23日↑上記忘れた部分について追記・「元気に」というコメントをいただいた。そうかもしれない。「誰にも」というフレーズもあったような気もするから、複数パターンあったのかも。】
「月夜の電信柱」(宮沢賢治 原作品名は「月夜のでんしんばしら」)
子どもが汽車を眺めていると、線路沿いの電信柱が「ドッテテドッテテ、ドッテテド」と行進を始める。
原作では「でんしんばしらの軍隊」となっているが、テレビでは軍事色はない。
「電気総長」という人物が登場し、原作では「じいさんがまるでぼろぼろの鼠いろの外套を着て」となっているが、テレビの人形は紅白歌合戦の美川憲一みたいな格好だったような…
「きかんしゃやえもん」(阿川弘之)
これぞ名作中の名作。
字幕が手書きであるなど【6月1日訂正】字幕は活字だったが、古臭かった。かなり古い作品だと思われるが、ここ数年の間にも放送されていた。
長崎の島原鉄道で使われていた機関車が、東京の交通博物館で展示されたことをモチーフにした童話。(ちなみに現在はさいたまの鉄道博物館で展示)
人形ではなく、厳密には影絵と影絵風アニメーション? の作品。
熊倉一雄のひとり語りと男声コーラスで話が進んでいく。
音楽は今年4月26日に亡くなった宇野誠一郎(アイアイや一休さんでおなじみ)。
【6月1日追記】放送された画面では、
脚本:若林一郎、コーラス:日本合唱協会(←ここだけ手書き)、シルエット美術:前田兼巳、岩切諭、シルエット:かかし座
となっていた。また熊倉さんは「語り手」となっていた。
そういえば、昨年末の紅白歌合戦に熊倉さんが出演し、「ゲゲゲの鬼太郎」を歌っていた。年は重ねられたもののお元気そうだったが、今年1月で84歳とのこと。
「パンをふんだ娘」(ハンス・クリスチャン・アンデルセン)
【6月1日追記】実際放送された画面でのタイトルは「パンをふんだむすめ」とかな書きだった。原作は「アンデルセン」と表示。
Wikipediaによれば「(おそらく1970年代に)北沢杏子の脚色、劇団かかし座の操演」の作品とのこと。きかんしゃやえもんよりは若干新しい作品(それでもだいぶ古そう)だと思う。【2014年11月25日追記】2014年時点のWikipediaでは「1975年11月12日、11月19日と2週に分けて放送された。」となっている。
やえもんと似た雰囲気の影絵だが、登場人物ごとに声優がいる。
【6月1日追記】シルエット美術:前田兼巳、岩切諭、シルエット:かかし座 で、やえもんと同一。
音楽は越部信義(「おかあさんといっしょ」や「サザエさん」の古い方のBGMなど多数の童謡やテレビ番組の作曲を手がけている)だが、「♪パンをふんだ娘 パンをふんだ娘 パンをふんだ罪で地獄に落ーちた」という越部さんの曲にしては暗い歌が印象深い。
どれも、作品の内容自体というよりも、音楽や歌、演出にインパクトがあって記憶に残っているようだ。
これらの作品も「教育テレビ」の名とともに消えてしまい、もう放送されることはないのだろうか。(各放送局などにある施設「NHKアーカイブス」では視聴できる作品もあると思われる)
NHKの地上波のテレビチャンネルといえば、「総合テレビ」と「教育テレビ」。そのうち、教育テレビは1959年に放送が始まった。
今は一般的に、総合テレビは単に「NHK」と呼ぶ人も多いようだが、教育テレビの方はそのまま「教育テレビ」と呼ばれることが多いと思う。
(首都圏の人などは「3チャンネル」と呼んでいたようだが、地デジでは全国どこでも「2チャンネル(リモコンID)」で統一されているそうだ。秋田市の大森山はアナログの頃から2チャンネル)
しかし、「教育テレビ」と呼べるのは、いちおう今日までらしい。
明日、6月1日からは、チャンネルの名称自体が「Eテレ」になるんだって!
かなり前から、総合テレビを「GTV」、教育テレビを「ETV」と呼ぶことはあった(GeneralとEducationalから)。元はNHK内部での呼称だったのかもしれないが、1985年に「ETV8」という番組が始まるなどして、我々視聴者にもある程度浸透していた。地デジ放送の画面右上のマークは、当初「NHK E」だった。
しかし、放送開始50年を越えた2010年度からは、「Eテレ」が略称や画面のマークになった。(以上、Wikipediaより)
そして明日からは、正式名称も「Eテレ」になる。Educationalだけでなく、Ecologyの意味もあるそうだ。(免許や法律上での本当の正式名称は「NHK教育テレビジョン」のままのようだけど)
今日のgoo番組表
NHK公式サイトの番組表は既に「Eテレ」となっているが、新聞のテレビ欄や地デジの電子番組表も明日からは「Eテレ」に変わるようだ。
少し寂しいけど、たかがチャンネル名だからどうでもいい。でも、教育テレビだけ変えちゃうのは不公平じゃありません?
「Gテレ」「ラジ1」「ラジ2」「Fラジ」とかにはしないの?
さて、教育テレビといえば、僕は学校放送を連想するし、思い出も多い。
昔はリアルタイムで見るしかなったが、やがてビデオが教室に普及し、今はNHK自身がネット配信までする時代になった。
そして気がついたら番組のラインナップも変わっていた。
以前は、幼稚園・保育所向けというジャンルの番組があったが、今年度からなくなってしまった(小学校以上の番組のみ)らしい。
その1つに「にんぎょうげき」という番組があった。
教育テレビと同時の1959年放送開始だとかいう、歴史ある番組。
正確には、「にんぎょうげき」という番組名は1989年度までで、翌年度からは小学校低学年向けの「おとぎのへや」と統合され、「こどもにんぎょう劇場」として昨年度まで放送されていたようだ。
古今東西の作品を操り人形などによる劇にしたもので、1度制作された作品は繰り返し何年度にも渡って放送(隔年などで毎年ではなかった)されていた。(「にんぎょうげき」当時の作品も、タイトルだけ変えて「こどもにんぎょう劇場」として放送された)
思い出深いものを挙げてみると、
※作品名はNHKアーカイブスのデータによる。カッコ内は原作者
「おばけのボロジャグチ」(メアリー・シュー)
イギリスからアメリカに来てしまったオバケの話だったかな。
「♪オンボロボロボロ ボロジャグチ」という歌が印象的。
【2014年9月22日追記】ボロジャグチはイギリス・スコットランドのエディンバラ出身。「エジンバラ」という土地があることを知ったのが、この番組だった。
「おはようたっちゃん」(筒井敬介)
みんなにあいさつしようというお話だったかな。
「♪忘れてはいけないんだ 誰かに会ったら おはよ おはよ ぼくたち****(←忘れた)おはようございます」という歌が印象的。今のACのCMに通ずるものがあるか。
【2022年6月23日↑上記忘れた部分について追記・「元気に」というコメントをいただいた。そうかもしれない。「誰にも」というフレーズもあったような気もするから、複数パターンあったのかも。】
「月夜の電信柱」(宮沢賢治 原作品名は「月夜のでんしんばしら」)
子どもが汽車を眺めていると、線路沿いの電信柱が「ドッテテドッテテ、ドッテテド」と行進を始める。
原作では「でんしんばしらの軍隊」となっているが、テレビでは軍事色はない。
「電気総長」という人物が登場し、原作では「じいさんがまるでぼろぼろの鼠いろの外套を着て」となっているが、テレビの人形は紅白歌合戦の美川憲一みたいな格好だったような…
「きかんしゃやえもん」(阿川弘之)
これぞ名作中の名作。
長崎の島原鉄道で使われていた機関車が、東京の交通博物館で展示されたことをモチーフにした童話。(ちなみに現在はさいたまの鉄道博物館で展示)
人形ではなく、厳密には影絵と影絵風アニメーション? の作品。
熊倉一雄のひとり語りと男声コーラスで話が進んでいく。
音楽は今年4月26日に亡くなった宇野誠一郎(アイアイや一休さんでおなじみ)。
【6月1日追記】放送された画面では、
脚本:若林一郎、コーラス:日本合唱協会(←ここだけ手書き)、シルエット美術:前田兼巳、岩切諭、シルエット:かかし座
となっていた。また熊倉さんは「語り手」となっていた。
そういえば、昨年末の紅白歌合戦に熊倉さんが出演し、「ゲゲゲの鬼太郎」を歌っていた。年は重ねられたもののお元気そうだったが、今年1月で84歳とのこと。
「パンをふんだ娘」(ハンス・クリスチャン・アンデルセン)
【6月1日追記】実際放送された画面でのタイトルは「パンをふんだむすめ」とかな書きだった。原作は「アンデルセン」と表示。
Wikipediaによれば「(おそらく1970年代に)北沢杏子の脚色、劇団かかし座の操演」の作品とのこと。きかんしゃやえもんよりは若干新しい作品(それでもだいぶ古そう)だと思う。【2014年11月25日追記】2014年時点のWikipediaでは「1975年11月12日、11月19日と2週に分けて放送された。」となっている。
やえもんと似た雰囲気の影絵だが、登場人物ごとに声優がいる。
【6月1日追記】シルエット美術:前田兼巳、岩切諭、シルエット:かかし座 で、やえもんと同一。
音楽は越部信義(「おかあさんといっしょ」や「サザエさん」の古い方のBGMなど多数の童謡やテレビ番組の作曲を手がけている)だが、「♪パンをふんだ娘 パンをふんだ娘 パンをふんだ罪で地獄に落ーちた」という越部さんの曲にしては暗い歌が印象深い。
どれも、作品の内容自体というよりも、音楽や歌、演出にインパクトがあって記憶に残っているようだ。
これらの作品も「教育テレビ」の名とともに消えてしまい、もう放送されることはないのだろうか。(各放送局などにある施設「NHKアーカイブス」では視聴できる作品もあると思われる)