広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

さらば教育テレビ

2011-05-31 23:18:33 | 昔のこと
【2022年6月23日・「その他もろもろ」→「昔のこと」へカテゴリー変更】
NHKの地上波のテレビチャンネルといえば、「総合テレビ」と「教育テレビ」。そのうち、教育テレビは1959年に放送が始まった。
今は一般的に、総合テレビは単に「NHK」と呼ぶ人も多いようだが、教育テレビの方はそのまま「教育テレビ」と呼ばれることが多いと思う。
(首都圏の人などは「3チャンネル」と呼んでいたようだが、地デジでは全国どこでも「2チャンネル(リモコンID)」で統一されているそうだ。秋田市の大森山はアナログの頃から2チャンネル)

しかし、「教育テレビ」と呼べるのは、いちおう今日までらしい。
明日、6月1日からは、チャンネルの名称自体が「Eテレ」になるんだって!


かなり前から、総合テレビを「GTV」、教育テレビを「ETV」と呼ぶことはあった(GeneralとEducationalから)。元はNHK内部での呼称だったのかもしれないが、1985年に「ETV8」という番組が始まるなどして、我々視聴者にもある程度浸透していた。地デジ放送の画面右上のマークは、当初「NHK E」だった。

しかし、放送開始50年を越えた2010年度からは、「Eテレ」が略称や画面のマークになった。(以上、Wikipediaより)
そして明日からは、正式名称も「Eテレ」になる。Educationalだけでなく、Ecologyの意味もあるそうだ。(免許や法律上での本当の正式名称は「NHK教育テレビジョン」のままのようだけど)
今日のgoo番組表
NHK公式サイトの番組表は既に「Eテレ」となっているが、新聞のテレビ欄や地デジの電子番組表も明日からは「Eテレ」に変わるようだ。

少し寂しいけど、たかがチャンネル名だからどうでもいい。でも、教育テレビだけ変えちゃうのは不公平じゃありません?
「Gテレ」「ラジ1」「ラジ2」「Fラジ」とかにはしないの?



さて、教育テレビといえば、僕は学校放送を連想するし、思い出も多い
昔はリアルタイムで見るしかなったが、やがてビデオが教室に普及し、今はNHK自身がネット配信までする時代になった。
そして気がついたら番組のラインナップも変わっていた。
以前は、幼稚園・保育所向けというジャンルの番組があったが、今年度からなくなってしまった(小学校以上の番組のみ)らしい。

その1つに「にんぎょうげき」という番組があった。
教育テレビと同時の1959年放送開始だとかいう、歴史ある番組。
正確には、「にんぎょうげき」という番組名は1989年度までで、翌年度からは小学校低学年向けの「おとぎのへや」と統合され、「こどもにんぎょう劇場」として昨年度まで放送されていたようだ。

古今東西の作品を操り人形などによる劇にしたもので、1度制作された作品は繰り返し何年度にも渡って放送(隔年などで毎年ではなかった)されていた。(「にんぎょうげき」当時の作品も、タイトルだけ変えて「こどもにんぎょう劇場」として放送された)

思い出深いものを挙げてみると、
※作品名はNHKアーカイブスのデータによる。カッコ内は原作者
「おばけのボロジャグチ」(メアリー・シュー)
イギリスからアメリカに来てしまったオバケの話だったかな。
「♪オンボロボロボロ ボロジャグチ」という歌が印象的。
【2014年9月22日追記】ボロジャグチはイギリス・スコットランドのエディンバラ出身。「エジンバラ」という土地があることを知ったのが、この番組だった。

「おはようたっちゃん」(筒井敬介)
みんなにあいさつしようというお話だったかな。
「♪忘れてはいけないんだ 誰かに会ったら おはよ おはよ ぼくたち****(←忘れた)おはようございます」という歌が印象的。今のACのCMに通ずるものがあるか。
【2022年6月23日↑上記忘れた部分について追記・「元気に」というコメントをいただいた。そうかもしれない。「誰にも」というフレーズもあったような気もするから、複数パターンあったのかも。】

「月夜の電信柱」(宮沢賢治 原作品名は「月夜のでんしんばしら」)
子どもが汽車を眺めていると、線路沿いの電信柱が「ドッテテドッテテ、ドッテテド」と行進を始める。
原作では「でんしんばしらの軍隊」となっているが、テレビでは軍事色はない。
「電気総長」という人物が登場し、原作では「じいさんがまるでぼろぼろの鼠いろの外套を着て」となっているが、テレビの人形は紅白歌合戦の美川憲一みたいな格好だったような…

「きかんしゃやえもん」(阿川弘之)
これぞ名作中の名作。
字幕が手書きであるなど【6月1日訂正】字幕は活字だったが、古臭かった。かなり古い作品だと思われるが、ここ数年の間にも放送されていた。
長崎の島原鉄道で使われていた機関車が、東京の交通博物館で展示されたことをモチーフにした童話。(ちなみに現在はさいたまの鉄道博物館で展示)
人形ではなく、厳密には影絵と影絵風アニメーション? の作品。
熊倉一雄のひとり語りと男声コーラスで話が進んでいく。
音楽は今年4月26日に亡くなった宇野誠一郎(アイアイや一休さんでおなじみ)。
【6月1日追記】放送された画面では、
脚本:若林一郎、コーラス:日本合唱協会(←ここだけ手書き)、シルエット美術:前田兼巳、岩切諭、シルエット:かかし座
となっていた。また熊倉さんは「語り手」となっていた。
そういえば、昨年末の紅白歌合戦に熊倉さんが出演し、「ゲゲゲの鬼太郎」を歌っていた。年は重ねられたもののお元気そうだったが、今年1月で84歳とのこと。


「パンをふんだ娘」(ハンス・クリスチャン・アンデルセン)
【6月1日追記】実際放送された画面でのタイトルは「パンをふんだむすめ」とかな書きだった。原作は「アンデルセン」と表示。
Wikipediaによれば「(おそらく1970年代に)北沢杏子の脚色、劇団かかし座の操演」の作品とのこと。きかんしゃやえもんよりは若干新しい作品(それでもだいぶ古そう)だと思う。【2014年11月25日追記】2014年時点のWikipediaでは「1975年11月12日、11月19日と2週に分けて放送された。」となっている。
やえもんと似た雰囲気の影絵だが、登場人物ごとに声優がいる。
【6月1日追記】シルエット美術:前田兼巳、岩切諭、シルエット:かかし座 で、やえもんと同一。
音楽は越部信義(「おかあさんといっしょ」や「サザエさん」の古い方のBGMなど多数の童謡やテレビ番組の作曲を手がけている)だが、「♪パンをふんだ娘 パンをふんだ娘 パンをふんだ罪で地獄に落ーちた」という越部さんの曲にしては暗い歌が印象深い。


どれも、作品の内容自体というよりも、音楽や歌、演出にインパクトがあって記憶に残っているようだ。
これらの作品も「教育テレビ」の名とともに消えてしまい、もう放送されることはないのだろうか。(各放送局などにある施設「NHKアーカイブス」では視聴できる作品もあると思われる)
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城東十文字

2011-05-30 23:13:56 | 秋田のいろいろ
4方向の道路が直角に交わる交差点を「十字路」というが、「十文字」ということもある。秋田県内にはずばり横手市に「十文字」(旧十文字町)という地名もある。
特定の十字路交差点を指す場合(十字路を命名する場合)、秋田市内では「◯◯十字路」と呼ぶのが普通。
山王十字路
秋田市内では、山王十字路、臨海十字路、川尻十字路など、バス停名になることもある。
※余談ですが、上の写真の表示の山王の「王」の文字、よく見るとバランス(横線の長さや間隔)がヘンじゃありません? どうもカット文字を上下を逆さまに貼ってしまったようだ。

一方、青森県弘前市では「◯◯十文字」と呼ぶようだ。
交差点に表示された例は知らないが、バス停の名称としては土手町十文字、和徳十文字、桔梗野十文字などがある。


さて、秋田市中心部の広小路。再開発が行われているエリアのすぐそばの角地。
このお店
弘前市に本店がある宝石店の秋田店がここにあったはずだが、
「移転しました」
5月21日に移転したらしい。
秋田市中心部からまた店がなくなってしまった。

移転先の告知は、張り紙などでなく、シャッターに直接書いている。
どれどれ

所在地としては「広面字樋ノ沖(ひろおもて あざ といのおき【訂正】とよのおき)」。
28日の記事で、「広面字樋口(とよくち)」に少し触れたけれど、それに関連した地名のようだ。樋ノ沖は「灌漑用水路の奥のほう」という意味らしい(秋田市立東小学校サイトの「地名の由来」より)。

要は秋田駅東口・中央道路出口と秋田中央インターチェンジを結ぶ市道と県道の通称横山金足線が交わる「城東十字路」の北東角。

だが、この地図では「城東十字路」ではなく、
城東十文字になっている!
弘前の会社だけに、弘前の感覚で「十文字」にしてしまったのだろう。
しかし、秋田市民の多くは「◯◯十文字」の呼び方に慣れておらず、戸惑うかもしれない。現地の信号機付近の地点名表示や道路地図の表示も「城東十字路」になっているのだし。

僕は一瞬、「ここは弘前だっけ?」とか「お店が(秋田市内でなく)弘前に移転してしまったの?(弘前にも「城東」地区があるので)」と考えてしまった。
ついでに、地図に「秋田駅」と「横山金足線」くらいは書いてもいいような気がする。

※移転していった跡の建物についての関連記事はこちら


ところで、この企業は、テレビCMを流している。
最近は分からないが、震災前は秋田朝日放送の深夜の天気予報のスポンサーだった。

そのCMは、街中の風景や音を断片的につないだような内容だったと記憶しているが、引っかかったのが、「横断歩道が映って、『乙女の祈り』のメロディが流れる」シーン。
青森にあまり縁のない人には、なんでここで「乙女の祈り」なのか理解できないはずだ。しかもそのメロディは安っぽい音。

実は、青森県内のスクランブル交差点では、歩行者信号が青の時に「乙女の祈り」が流れる。(十和田湖畔に「乙女の像」があることにちなんだという説がある)
全国的には「ピヨピヨカッコー」が主流だが、静岡では「富士山」、名古屋市東山動物園前では「オウマ」など、地域限定メロディが流れるものがあるのだ。

つまり、このCMのシーンは、青信号になって横断し始めるということを示しているのにすぎない。
青森県民ならほぼ全員がその意図を理解できるだろうし、制作側(たぶん作ったのも青森の人なんだろう)も一歩踏み出すことを示す象徴的な音として挿入したのかもしれない。作り手も受け手も事情を知っている県域のローカルCMとしてなら、良い作品だろう。
しかし、このCMを、青信号でも「乙女の祈り」が流れない隣の秋田県で流せば、乙女の祈りはいわば“余計な音”となってしまい、謎のシーンに変わってしまう。この会社は北海道、盛岡、仙台にも展開しており、それらの地域でも同じCMが流れ、同じ疑問を感じさせているかもしれない。

なんかこの宝石屋さんを悪い例のように扱ってしまって申し訳ないけれど、企業に限らず個人でも、他地域の、いや自分以外のすべての人と接する場合は、相手の習慣や実情に合わせた配慮が必要なのだと感じた。当ブログでも気をつけていきたいものだけど、難しいですね。
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5月も終わり

2011-05-29 20:44:48 | 秋田の季節・風景
まもなく5月も終わる。気がついたら、また季節が進んでいた。
●雪捨場
大雪の今年、なかなか雪が消えなかった、雄物川の雄物新橋付近の河川敷の雪捨場。※前回は4月17日の記事
5月15日撮影
雪は跡形もなく、きれいにならされた地面が出ていた。

●ぽぽろーどの光
毎年恒例ですが、(この記事など)
5月18日撮影
秋田駅の自由通路「ぽぽろーど」の屋根のステンドグラスから日光が差し込んで、床に模様を映す季節になった。

●千秋公園のツツジとフジ
緑が濃くなった千秋公園へ。
二の丸の胡月池
ツツジとフジが咲いている。
今日はやや気温が高い曇りだったが、多くの人が訪れていた。
本丸への階段
白いツツジが終わりかけ、赤系統のツツジは満開前で、ちょっと半端な開花状況かな。

昨年気づいたのだけど、胡月池にはフジの木(藤棚)が隣り合って2つある。
品種が違うらしく、花の咲く時期・色や長さ・葉の出るタイミングが異なる。
現在は、
本丸側の赤っぽい方の木が満開

2本のフジ
上の写真左手前がもう1本のフジ。こちらは葉っぱはたくさん出ているが、花はまだ。つぼみはちゃんと付いている。
ほとんど開花してない
もう少ししたらきれいに咲きそう。

公園西側などに自生するフジも満開だった。ただ以前に比べると、フジの木自体が減ってしまったような気がした。
なお、秋田地方気象台では、今年は5月18日に「のだふじ」の開花を観測している。
【5月31日追記】昨年の記事で紹介した、旭南地区の川口の神社にある保存樹のフジは、すでに花がほとんど終わっていた(落ちているか、枯れた花が木に残っている状態)。

●ハスの芽
千秋公園の外堀、広小路沿いの「大手門の堀」
ここの土手のツツジもきれいなのだが、それは置いておいて、お堀の水面に注目。
手前はスイレンの葉
お堀の大部分に、点々と小さな葉っぱらしきものが見える。
ぽつぽつと

今まで意識したことがなかったが、これ、ハスの新芽だ。
ゴミじゃないです
夏の花の時期には大きな葉を茂らせるが、今の時期はまだこんなに小さいんだ。
「ジュンサイ」にそっくり
※ハスやジュンサイの植物学的分類は諸説ある(同じ科にするかどうか)ようだが、いずれも近縁に位置づけられている。

※続きはこちら


以下、季節の話題ではないですが…
●ポケットパーク
広小路沿い、「木内」百貨店向かいのかつて薬局などがあった場所が空き地になっていた。
以前から少しずつ触れていたが、ここは秋田市が取得していて、堀を望むポケットパークを造る計画になっていた。ここは外堀(穴門の堀)の西端に当たるが、反対の大手門の堀東端に既にあるポケットパークと対になる。
今年度、工事が始まった。
6月30日まで工事中
道路も角地だけど、お堀も角地なのでL字型の公園になる。
後ろは近い将来撤去されるアーケード。さらに後ろは木内とキャッスルホテル

岩が積まれている
現場の看板では6月いっぱいの工事だが、秋田市建設部公園課のホームページでは今年度いっぱいかけて整備することになっている。
最終的には年度末までかかるってことでしょうけど、供用開始はいつなんだろう?

ホームページによれば、東屋やベンチのようなものが設置されるようだ。この周辺って、意外にこういう休憩設備がなかったので、憩いの場になりそうだ。
でも、「移動式親水デッキの係留設備の整備 」ともある。
じゃあ、近くに昨年度設置された、イマイチ存在意義の分からないデッキをこっちに持って来るってことなのだろうか。それなら、あっち側(現在の係留位置)はいらなかったんじゃない??
なんだかよく分からないが、できるまで待ってみましょう。

※続きはこちら

●脳研裏対面通行開始
先月紹介した、「秋田駅西北(にしきた)地区土地区画整理事業」エリアの県立脳血管研究センター裏の道路。
右が広小路方向、左が脳研の裏~手形方向
新既開通区間が対面通行できるようになっていた。
ただし、接続する既存の狭い道路はもちろん一方通行のままなので、広小路・お好み焼き屋側から手形地区方向へ逆走することはできない。現在のところ対面通行の恩恵にあずかっているのは、区画整理エリア内から手形へ北進する車だけということになる。
旧セントポール教会前ですれ違う車。道路標識も設置された
崖の下の歩道部分は未着工。

【2016年1月15日追記】その後、いつの間にか崖の下の歩道も完成して供用された。
向かい(線路寄り・教会前)の歩道は、ブロック敷きで融雪装置(ロードヒーティング)なのに対し、崖側はアスファルト舗装で融雪なし。歩道の幅は同じくらい。
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弘前いろいろ

2011-05-28 20:57:03 | 津軽のいろいろ
弘前小ネタ集です。※弘前関係の前回の記事
●駅のバルコニーに
弘前駅中央口側の2階には、バルコニーがある。
城東口とを結ぶ自由通路の末端部に当たり、バスターミナルを見下ろせ、天気がいいとビルの間に岩木山が見える。タッチ式の自動ドアで仕切られていて、冬期間は閉鎖される。
けっこう広い場所だけど、今までは何も置かれていなかった。たまに外を眺めたり風に当たる人、ごくたまに地べたに座り込む若者がいる程度で、無駄なスペースにも思えていた。
今春は…
テーブルとイスが置かれていた
たしか5組ほどの黒いテーブルとイスが設置されていた(それぞれが鎖で結ばれていた)。
ここに座って談笑したり軽食を食べる人も見かけたので、今までよりは有効に活用されるようになったといえそうだ。(西日が照りつけるので日焼けとか、夏の暑さとか、この日は黄砂も気になりそうだけど)

弘前駅の自由通路は、屋内にも柔らかい座り心地のベンチが多めに設置されている。
駅の待合室が貧弱なこともあり、列車利用者や買物・通院帰りのお年寄りなどが多く座っているが、人に優しい設備だと思う。

【28日23時追記】そういえば、新青森開業に合わせて自由通路の愛称が公募され、「あずましろ~ど」に決まった。※「あずましい」は津軽弁で「気持ちいい」といった意味。
でも、自由通路の現場には特に表示はなかったような気がする。

●弘前でSuica
JR東日本のICカード乗車券「Suica」。
鉄道の乗車に利用可能な地域や同社の新幹線駅では、Suicaを電子マネーとして利用できる箇所が増えている。(それとは別に自販機やスーパー・コンビニが対応させてもいる)
在来線では利用できないが、新幹線駅である青森・新青森駅や秋田駅でも、構内・改札口周辺の自販機や各種店舗で電子マネー決済(Suicaと相互利用できるカードを含む)が可能。

では、弘前ではどうかというと、
まず、改札口内には売店はなく自販機しかないが、少なくとも2・3番線の自販機では使用できなかった。
JR東日本独自の自販機でなく、ダイドーなど大手ベンダーのものが設置されているからだろうか(秋田駅では、Suica対応時に独自のものに交換された)。

城東口の弘南鉄道改札口前のコカ・コーラの自販機はSuicaを含む電子マネーが使えた。

そして駅ビル「アプリーズ」では、おそらく全売り場でSuica決済が可能のようだ(通路の出店などは除く)。
ポスターがあった
いちおうアプリーズの一部ということになっているらしい、改札口横(改札外)の待合室内の売店もOK。

ところで、Suicaが使える店で現在主流のレジは、本体とSuicaリーダーが連動していて、店員に電子マネー決済することを伝えると(おそらくキーを1つ押せば)瞬時にリーダーが使えるようになり、出てくるレシートは1枚。
しかし、アプリーズ各店のものは、レジからリーダーに直接指令できない旧タイプのものだった。店員が改めて支払い額を入力しなければならず、レシートとは別に利用明細票が出てくる。リーダー自体はJR東日本標準タイプの決済額・残額のデジタル表示が付いた黒いヤツ。
Suicaが使えるコインロッカーはない模様。


また、新幹線新青森開業に合わせて、弘前市内のいくつかのホテルでは、宿泊代金などの支払いにSuicaが使えるようになった。
先日泊まったホテルもそうだった。アプリーズ同様、標準型のリーダーでレジとは非連動。

秋田駅ビル「トピコ」「アルス」では、未だにSuica決済ができない(隣のフォーラスは可能だけど、それはイオン系列だから)。
秋田市内のホテルで使えるという話も聞いたことがないから、弘前の方が進んでいる。新青森開業に伴い、首都圏から多くのお客さんに来てもらおうという意気込みとも取れる。

ただ、僕がSuicaを使ったうち、スムーズに処理できたのは、待合室の売店だけ。
アプリーズの店では、店のおばさんが老眼鏡をかけて必死に入力と出てきた明細票の確認をしていたし、ホテルでは当初リーダーが起動せず、支払いは後ほどということになった。(秋田ではこういう経験はない)
お店の人はまだ不慣れなようだし、それはすなわち利用者が少ないということだろう。

なお、待合室の売店で利用した分には、「Suicaポイントクラブ」のポイントがついた(200円に付き1ポイント?)。明細の項目は、「NEWDAYS」でも「KIOSK」でもなく、「売店」となっていた。

●両面選挙ポスター掲示板
現在、青森県知事選挙が行われている。
秋田市などでもそうだが、選挙ポスター掲示場(掲示板)の設置場所の確保には、どこの自治体も苦労しているようだ。
以前の記事では、弘前市役所の外周にやたらと掲示板が多いこと、背中合わせに掲示板が設置された箇所があったのを取り上げている。

今知事選でも、弘前市役所周辺は同様だった。
そして、土手町の「弘前市まちなか情報センター」前では、
背中合わせに両面設置(赤矢印)
以前紹介したのは城西地区だったが、ここでも同じように2枚の掲示板を背中合わせに設置していた。

歩道と車道の間の植え込みに設置されており、歩道向きの1枚は妥当だとして、車道向きの1枚って…
歩道側から
ここは車が停まるような場所ではないし、中央分離帯付きの片側2車線の道路。どうやって車道側の掲示板を見ればいいのだろうか。
反対側の車道から

●西弘は不滅です
この記事などで触れているとおり、弘南鉄道大鰐線にあった「西弘前」という駅が、2008年に突如「弘前学院大前」に改名された。
「西弘前」という地名はないのだが、市民には「西弘(にしひろ)」という駅名の略称が、駅とその周辺一帯を指すことばとして浸透し親しまれていた。

それからまもなく3年。どうなっているのだろうか。
「弘前学院大前」駅前
駅隣の生協は「西弘店」のまま。
ほかにも、
みちのく銀行西弘前支店

西弘駅前アパート

弘南バス「西弘前駅前」停留所
※弘南バスと弘南鉄道は起源は同じ会社ですが、現在は資本関係等がなく、関係は薄れています。

他にも雑居ビルや医療機関等々、すべて「西弘前」「西弘」のまま変わっておらず、「弘前学院大前」なんていう名前のものは(駅舎以外には)1つも見つけられなかった。
この3年間に新たに入学した弘前大学や弘前学院大学の学生には、なんでみんな口々に「ニシヒロ」と言うのか不思議なのかもしれないが、今なおこれだけ「西弘」があふれていては、当分消えそうにない。
西弘は不滅です!
2012年10月の状況

●勘違いしていたロックタウン
弘前城の西側、市役所からは直線距離にして1.5キロほど離れた岩木川に近い住宅地に「ロックタウン弘前樋の口ショッピングセンター」というショッピングセンターがあるのは知っていたが行ったことはなかった。2006年12月オープンらしい。
今回、ちょっと時間が空いた時に、たまたまそっちへ行くバスが来たので、行ってみた。
すると、百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、いろいろと勘違いしていたことが分かった。

・LOC TOWN ひのくち
ロックタウンのロックは、「Rock」かと思っていたら、「LOC」だった。
ロックタウンは、大和ハウスとイオンが出資した「ロック開発株式会社」が運営するショッピングセンター。「LOC」とは大和ハウスの土地有効活用事業の名称だそうだ。秋田県内では大館にある。

そして所在地名を取った「樋の口」。これは「ひのくち」と読む。
でも、秋田市には広面字樋口という地名があり、この「樋口」は「とよくち」。秋田市民としてはついつい「とよのくち」と読んでしまいそう。
どちらも川のそばで昔は田んぼだった一帯だろうから、水路(=樋)が川とつながる部分(=口)を示していると考えられ、地名の由来としては同じなのかもしれない。

・最寄りバス停
なんとなく、バスで行くにしても、バス停から遠そうに考えていたが、それも勘違いだった。バス停から500~600メートルほどだった。
弘前駅・土手町側から行くと、1時間に2本程度運行されている城西大橋経由藤代行き(工業高校経由・浜の町経由はダメ)で、「県公舎前」で下車して茜通りをまっすぐ進めばいい。右折した所にある次のバス停「県営住宅前」下車でも同じくらいの距離だが、運賃が50円くらい上がってしまう。

ロックタウン弘前樋の口ショッピングセンター
広い駐車場(835台分)を備え、平屋建ての建物がL字に配置されている。
上の写真左側はマックスバリュで、裏は岩木川の本流と土淵川放水路の合流点になっている。
弘前市の「樋の口浄水場」もすぐそばにある。4年も住んでいたのに、弘前市の水道水がここで作られているとは、知らなかった。

・ロックタウンというショッピングセンター
ロックタウンは、秋田市にある「イオンタウン茨島」と同じような施設だと思っていたし、最初は外から見てもそのように見えた。
(イオンタウンは、スーパー、ホームセンター、ファミレスなどの建物がそれぞれ独立している)

でもロックタウンをよく見ると、
全部つながっている?
各店舗に直接出入りできるドアもあるようだが、大きなメインの玄関がある。
そして、建物内を貫く通路があり、その両側に店(テナント)が並ぶ。

テナントの顔ぶれも多彩。イオンでおなじみの「未来屋書店」、フードコートでは、弘前唯一の「大阪王将」はじめサーティワン、モスバーガー、ミスド、ケンタッキーといろいろ。
店内の雰囲気といい、「小さなイオンモール」と表現できそう。大きすぎずうまくまとまっていると思うし、雨や雪の日も移動が楽。トイレが広くてきれいだった。

マックスバリュと反対側には、「ザ・サンワ」という店がある。
青森市のホームセンター「サンワドー」が経営する「スーパーホームセンター」ということのようだが、食品も揃っていて、同じショッピングセンター内でマックスバリュと競合していた。
マックスバリュの方は、秋田市のマックスバリュ東北の経営で、ごく普通のマックスバリュだった。登録販売者がいて薬を扱っており(そういえばドラッグストアのテナントがない)、セルフレジはなし。9時~23時の営業。

※ロックタウンのその後についてはこちら

●お犬様・おネコ様
(ロックタウン近くの)青森県営住宅前の掲示。
下段に注目
文字が剥がれかかっているが、
当県営住宅入居者にご用のない方(犬ネコ含む)の敷地内立入を禁じます。
とある。
わざわざ赤文字で「犬ネコ含む」となっているが、なんとなくヘンな気がした。
・イヌが漢字でネコがカタカナなのは不公平?
・「ご用のない方(犬ネコ含む)」という言い回しだと、犬やネコも「ご用のない方」に含まれるわけで、イヌやネコに対して丁寧な言葉を使ってる?

・人が連れたイヌやネコなら、人が入らなければ自動的に立ち入ることはできない。じゃあ、勝手に1匹で出歩いているイヌやネコに入るなと言っているのだろうか。
そうだとすれば、イヌやネコは文字を読めないと思いますが…

(人間の)部外者は入るな、野良/放し飼いのイヌやネコも入るなと言いたいのだろうが、なんかもうちょっとうまい表現がありそう。
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ニューシティが更地に 他

2011-05-26 20:54:08 | 秋田のいろいろ
●秋田ニューシティ解体11
秋田市大町のかつてダイエーが入っていた商業ビル「秋田ニューシティ」の解体工事の模様を紹介する11回目です。※前回4月12日の記事

建物がすべてなくなってからも、地下部分をいじったり砂利を入れたりと工事は続いており、現場はついたてで囲まれていた。
いつもは日曜日はお休みなのだが、先日22日は工事が行われており、震災で遅れた分を取り戻すべくがんばっているのかなと思っていた。
そして今週に入ると、ついに
ついたてが撤去された(逆光ですみません)
ついたての代わりに木の棒とロープが張られた。
 (再掲)北東角のこの場所です
ついこの前まで、大きな建物があった面影すらない。
でも、空き地がとても広く感じられたのは、ニューシティの広さを物語っている。

5月8日東側から
この当時は、地下部分を解体していた模様で、大きな穴が開いていた。
この場所から今までは見えなかった、隣の日銀秋田支店の裏側側面・竿燈大通り沿いの秋田第一ビル(秋田銀行大町支店)・きららアーバンパレス(旧三井アーバンホテル)などが見えるようになったのに驚いた。
上とほぼ同じアングル
現在はほぼ更地になった。
道路との境界部の縁石など、一部の工事が続いている。

南東側日銀前から
向かいのイーホテルショッピングモール(旧称ファッションアベニューAD)とをつないでいた私設地下道の出入口(バス停の奥)がぽつんと取り残されている。

南西側の茶町通りから
当然、西側からは大町通りが見えるようになってしまった。

あと少しで完全に更地になるが、どう使われるのだろうか。話はまだ聞こえてこない。
※その後、とりあえずの使い道が決まった


●コンベンション協会でバス回数券販売
ニューシティ向かいのイーホテルショッピングモールの1階には、空き店舗を利用して、秋田市の外郭団体「財団法人秋田観光コンベンション協会」が入居している。
今日の秋田魁新報25面(秋田市地域面)の「秋田市広報板」によれば、その同協会で秋田中央交通のバス回数券の委託販売を始めたというお知らせが出ていた。
1000円のセット回数券3種類(普通・買物・通学)を販売するとのことなので、市中の他の委託販売所と同じ扱いだと思われる。

観光関係の団体が路線バスの回数券を売るというのは、市民サービスとはいえ意外に思った。委託手数料もそんなに入るわけではないだろうし。でも、考えてみれば、以前はニューシティのインフォメーションカウンターや、近くの「交通公社」バス停前にあった呉服店「升屋」も委託販売所だった。(升屋は移転したのだが、今も売ってるのかな?)
秋田市中心部のバス利用者が多いエリアなのに、回数券販売所がなくなってしまったため、少し遅ればせながら、協会で販売することにしたのだろうか。この3種の回数券なら、車内でも購入できるんだけどね。


●もう1か所解体
ニューシティから大町の通りを北(通町方向)へ100メートル強。
「ねぶり流し館」の向かいに、「竹谷金正堂(たけやきんしょうどう)」という貴金属店があった。

秋田市には「竹谷」と名の付く貴金属店が知る限りで3つはあり、いずれも秋田の伝統工芸である銀線細工を扱っているようだ。親戚とかのれん分けしたのだろうか。

その竹谷金正堂が、いつの間にか営業をやめ、建物が解体されてしまった。
ねぶり流し館の付属施設「旧金子家住宅」前から

解体途中

そしてこちらも更地になった。
左側の青緑の重機がある所
通町側には以前から駐車場があり(上の写真では手前側)、それと連続したように見えてしまうし、敷地自体が狭いので、なくなったこと自体気づかない人も多いかもしれない。
通町の区画整理と旧魁新報跡地にできた「サンパティオ大町」の間に挟まれ、取り残されたように街の歴史を見てきた建物が消えた。

大町六丁目でも古い建物が解体された。
※竹谷金正堂跡地のその後はこちら
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たけや値上げ など

2011-05-25 20:59:07 | ランチパック
●パン値上げ
小麦粉をはじめとするパン原料の価格が上昇している。
それに伴い、山崎製パン(ヤマザキ)が7月1日出荷分から一部製品を値上げすることを今月17日に発表した。2008年5月以来3年ぶりの値上げ。
平均改訂(値上げ)率は、 値上げされる製品内での平均・全製品の平均 の順に、食パンが7%・6%、菓子パンが5%・2%、和洋菓子が5%・1%(いずれも同社ニュースリリースより)。

そして今日25日付の秋田魁新報経済面によれば、秋田市のたけや製パン(たけや)でも同様の値上げを検討しているという。
記事は「値上げを検討していることが24日、分かった。」という言い回しだが、たけやはヤマザキと密接な関係にある企業であること、前回もヤマザキと同時に値上げしたことを踏まえれば、検討ではなく確定ととらえるべきだろう。

値上げするのは全商品の20%に相当する約90品目。対象品目の平均値上げ幅は食パンで約7%、菓子パンと和洋菓子はいずれも約5%で、食パンのメーカー希望小売価格は10円程度の上昇となる見込み。
とのことで、値上げ率もヤマザキと同じ。

また、燃料のLPガスも値上がりしていて、たけやによれば「「1カ月当たり1千万円程度かかっていたが、来月からは約300万円値上がりする」」そうで、厳しい状況だったようだ。

となると、青森の工藤パンも値上げするのだろうか。


●本荘ハムフライとたけや
最近、たけや製パンでは、秋田県内各地の特徴的な食材や料理とコラボした製品をいくつか出していた。
今度は、由利本荘市本荘地区(旧本荘市)のB級グルメ「本荘ハムフライ」とのタイアップしているらしい。

我が家は本荘と多少縁があるが、恥ずかしながら本荘ハムフライの存在は最近まで知らなかった。
1970年代に本荘の肉屋・惣菜屋で売られて子どもたちを中心に流行った、ハムのフライ(ハムカツ)のことらしい。一時廃れたが、ここ数年で「ハム民の会」という組織ができるなどして復活している。


先日、複数のブログなどで、ハムフライ2枚とソースをパンで包んで揚げた、たけや製パンの「本荘ハムフライドーナツ」という製品(カレーパンみたいな外見)が5月16日から発売されていることを知った。

僕はまだ店頭でお目にかかっていないが、秋田県庁の由利地域振興局も絡んでいる観光ブログ「まるっと鳥海観光応援倶楽部」の17日の記事(http://chokaikankoakita.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-3c67.html)には、写真付きで出ている。


さらに、県鹿角地域振興局によるブログ「十和田八幡平 『のんびり探検隊』」の2月13日付の記事(http://tanken18.da-te.jp/e405218.html)では、当時開催されていた国体会場での本荘ハムフライなど県内B級グルメの出店が紹介されているが、そこに情報が。
本荘ハムフライが「フレッシュランチ」として発売される予定であるという。
※当ブログの他の記事もご覧いただいている方はご存知かと思いますが、「ヤマザキランチパック」の秋田版が「たけやフレッシュランチ」です。
製品の写真も出ているが、透明な袋に入っており、試作品というか宣伝用サンプルか何かだったと考えられる。その後震災が発生し、発売できていないのだろうか。

さらにさらに、とある個人の方のブログには、この日曜日に本荘で開催されたイベントにもハムフライの屋台が出てて、それに関連して、ハムフライのフレッシュランチが発売予定という話が出ている。(本荘ハムフライの出店で、フレッシュランチが発売されることを宣伝しているということのようだ。)
こちらにも写真が出ているが、袋はちゃんとした製品版になっていて「フレッシュランチ 本荘ハムフライ」という名称、「ソースをぬったハムフライをサンドしました」「ハム民の会公認」との表示もある。6/1発売予定だそうで、具体性が増している。

以上、県が関与したブログで紹介されていること、商品の写真が出ていることからして、「フレッシュランチ 本荘ハムフライ」発売は、信憑性の高い情報だと判断して、当ブログでもご紹介させていただきました。(事実であるとは保証できません。判断は各自でお願いします)

肝心の製造・販売元のたけや製パンはいまどきホームページがなく、情報が少ないのには困ったものだ。
ヤマザキでも青森の工藤パンでも、既に6月の新商品がホームページで公開されているというのに。


それにしても、たけやでは、昨年11月に「フレッシュランチ ハムカツ&タマゴ」というのを発売しており、個人的にはイマイチだった。(現在、ファミリーマート限定で「ハムカツ&たまご(“たまご”がひらがな)」というヤマザキランチパックが売られているようだが、それにはソースも入っている。たけやのには入っていなかった)
一方、その少し前に本家ヤマザキが「ランチパック ハムカツ ブルドックソース使用」などを発売しており、これは気に入った。
「フレッシュランチ 本荘ハムフライ」はこれらと同系列の商品と考えられるが、おいしいかな。期待したい。
※発売された食べた感想はこちら


●最近の状況
先日も取り上げているため重複しますが、改めて現在(震災後)の青森・秋田両県のパン事情をまとめさせてください。

・ランチパック/フレッシュランチ
青森:工藤パン製フレッシュランチの定番品が中心。
秋田:たけや製フレッシュランチは一部の限定品のみ。ツナなどの定番品は「ヤマザキランチパック」が流通(今まで扱っていなかった店でも)。
そのランチパックは、製造所固有記号「TK」、製造者でなく「販売者」がヤマザキになっているので、秋田のたけやの工場がヤマザキから委託されて製造したものと考えられる。
「白いお皿プレゼントキャンペーン(春のパンまつり代替)」は、ヤマザキブランドでないフレッシュランチだと対象外になるが、ランチパックはヤマザキブランドなので対象となりシールが貼付されている。

・ヤマザキコロネ
青森:製造所固有記号「KD」、ヤマザキは「販売者」になっているので、工藤パンの工場で製造されたものと考えられる。ただし、下記たけやのようにライセンス製品うんぬんの記載はない。
秋田:以前同様、「ヤマザキとのライセンス契約に基づきたけやが製造…」と表示。

「白いお皿プレゼントキャンペーン」のシールはどちらにも貼付。

・クリームパン(ジャムパンも同じ)
青森:工藤パン製のクリームパンが流通(白いお皿~対象外)
秋田:以前はよく見かけたはずのたけやのクリームパンが姿を消し、「ヤマザキクリームパン」が流通。(白いお皿~シール貼付)
製造所固有記号「TK」、ヤマザキが「販売者」なので、たけやが受託製造しているようだ。

では、ここで工藤パンとヤマザキ(たけやが製造したもの)のクリームパンを比較してみましょう。
※この後、2014年頃に工藤パンのクリームパンのパッケージが変更された。
 工藤パンクリームパン 331kcal
袋は空気が入ってパンパン。パンは「山」みたいな形。

形は見慣れないものだが、クリームの感じや味は、秋田でかつて出ていたたけや版とあまり違わない気がした(自信はありません)。

 ヤマザキクリームパン(たけや製造版) 322kcal
このヤマザキのクリームパン、クリームの具合が絶妙でとても気に入った。滑らかでクリーミーな感じ。
以前、たけやの大森山動物園のライオンのクリームパンを紹介したが、そのクリームと比べると、明らかにおいしい。(ということは、どちらもたけやで製造しているのだから、ヤマザキとたけやの製造技術の差ではなく、原料の差ということか?)
クリームの量は工藤パンのよりやや少ない気がするが、おいしい
100円以下(特売なら78円とか)の価格でこれなら、とてもコストパフォーマンスが高いと思う。さすがヤマザキ!
今後とも秋田でも発売し続けてほしい。

※クリームパンの続きはこちら
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信号機/案内地図

2011-05-24 20:47:56 | 津軽のいろいろ
先日に続いて、青森で見た珍しい信号機のお話。新たな発見がありました。

青森県道109号線は、かつては弘前市松森町の丁字路に突き当たって行き止まりだったが、同所を十字路にして弘前大学方面へ延伸する工事が行われ、2008年3月に富田大通りまでつながって全面開通した。
その新既開通区間では、既存の小さな市道と交わる2箇所(もしかしたら3箇所?)に信号機付き交差点が新設された。

まずは新既開通区間中ほどの弘前厚生学院の前の交差点。
ん!?
このLED式歩行者用信号機、裏側からぱっと見ただけで、見慣れないデザインだと感じた。
なんといっても、ボディを真っ二つに分けるかの如く、背面から側面にかけての中央部分に横方向の筋が入っているのが特徴的。銘板は下寄りに付いている。

薄型ではあるが、見慣れたタイプよりは若干厚くて大ぶりのような気がしなくもない(気のせいかも)。
フード(庇)は長いタイプだが、既存のものとは形が少し違い、角張った印象。

参考に↓
 (再掲)よくある大手メーカー製の薄型信号機(現在はモデルチェンジされている)

正面はわりと普通か
正面から見ると、縁というか枠の部分に凹凸がなくて平らなため、すっきりして見える。

プレートを見ると、
三協高分子 2008年1月製造
前回、この近くで電球式を発見した、三協高分子というメーカーの薄型LED信号機だった!
世界で初めてLED信号機を作った(このデザインではないだろうけど)という、同社製のLED信号機を初めて見ることができた。

同じ交差点の車両用信号機は、
これ
あまり違和感はないが、よく見ると、フタの留め金やちょうつがいの数やデザインが違う。
一般的なメーカーのものは、留め金が各色ごとに1つずつあるが、これは
2つ付いている
裏から見ると
 
車両用も三協高分子製だった。(2007年12月製造と表示されているように見えた)
質感からすると、アルミ製ではなく樹脂(プラスチック)製のように見える。

プレートが横向きに付いているのがおもしろい。横型信号機ならこれでいいのだが、自転車用や積雪地向けの縦型の信号機には、90度回転させた向きにプレートを付けるのが普通。
三協高分子では、方針として縦型でもプレートの向きを変えないのか、それとも縦型の製品を製造した実績が少なくて、そこまで気が回らないのだろうか。


その交差点から250メートルほど西。富田大通りとの交差点のすぐ手前にも、交差点ができていた。
そこも遠目には、厚生学院前のと同型の信号機に見えた。
歩行者用信号機
正面から見ると同じようだが、裏面を見ると、
筋がない
銘板が下寄りに付いているのは同じだが、横方向の線がなく、真っ平ら。つるんとしていてステキ。

三協高分子2008年10月製
メーカーは同じだが、厚生学院前のより9か月ほど後に製造されていた。その間にモデルチェンジされたのだろう。
上記のとおり、この道路は2008年3月に開通しているので、開通後に信号機が設置されたことになる。秋田市の秋田県道41号線(横山金足線)でもそういう例があった。

さらにボディ側面には縦方向のラインというか段が付いているのも違う。
やっぱり少し厚く感じる。やや大盛りの“弁当箱”か
この交差点の車両用も三協高分子製だったが、これは厚生学院の交差点と同一仕様だと思われる。
※同型が新青森駅前にも設置されていました。こちら

ひとくちに薄型信号機といってもいろんなデザインがあり、弘前市中心部ではその多く(歩行者用では5種類を確認できた)を見ることができた。


ところで、以前の記事で、弘前市内各所に、黒い道案内の棒が新設されたことに触れた。
 (再掲)
その中で、「弘前大学」の方向がおかしいんじゃないかとちょっと書いた。
そう感じたのは、土手町の紀伊國屋書店前の交差点。南西方向の富田大通りへ誘導するのが弘前大学への一般的な道案内だと思うが、そこの棒は南東の上土手町・松森町方向へ矢印がついていた。
他の箇所の棒も見てみると、どうも松森町のローソンの交差点を南西へ曲がってこの記事で取り上げている新しい県道109号線を経て大学前へ誘導しているようだ。
まあ、車ならその経路でもいいだろうが、歩行者がそこを通ったら富田大通り経由よりも400メートルくらいは余計にかかると思うし、道も分かりにくいのにな…



最後に、昨年秋に、弘前駅城東口にある案内地図が古い(少なくとも5年前の情報)ことを取り上げていた。
今回行ってみると、
更新されていた
おそらく、反対側の中央口のものと一緒に、全面的に新しい地図に替えられていた。
この地図、なかなか見やすい。
宿泊施設、金融機関、通りの名称など必要な情報がひと通り揃っている。
赤矢印を付けたのがジョッパル
閉鎖中の商業施設ジョッパルは、グレーで塗りつぶされただけで、何も表示なし。

イトーヨーカドーなどの大型店は名称が書かれ、コンビニには「コンビニ」というマークがついている(駅内のサンクスにはなし)が、城東口からすぐの地元スーパー「佐藤長」は記載されていなかった。
弘前に限ったことではないが、個人的には、商業施設内に設置されたATMも表示してくれると助かる。
どこまで情報を載せるかは、スペースや見やすさの問題もあって、難しいものだけど。
さて、再開発が進む秋田市では…
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リゾート鳥海ダイヤ/大人のたけのこの里

2011-05-23 23:15:34 | 秋田のいろいろ
先週末アップした、夏に男鹿-酒田間で運行される臨時快速列車「リゾート鳥海」。
JR東日本秋田支社のサイトに「日本海クルージングトレイン「リゾート鳥海」の運転について」というプレスリリースがアップされ、詳細が判明した。

それによれば、
停車駅は上り・下りとも同じで
羽立・脇本・船越・二田・追分・土崎・秋田・羽後本荘・仁賀保・象潟・遊佐
の各駅。

男鹿線内では、男鹿の隣の羽立(はだち)駅に停まる。これは男鹿温泉など半島先端部と行き来するには、男鹿駅よりも羽立駅の方が便利だから、観光客のアクセスを図ったのではないだろうか。
脇本、船越、二田(ふただ)の各駅は、国鉄末期の急行「おが」が快速として乗り入れていた頃の停車駅と(Wikipediaによれば)同じ。利用者数や行き違いの設備がある(船越を除く)ことから停まることにしたのだろう。
結局、逆に言えば男鹿線内の通過駅は天王・上二田・出戸浜の3駅だけということか。

追分と土崎停車は順当として、秋田以南の羽越本線内の停車駅は、特急「いなほ」と同じ。男鹿線内に比べると停車駅が少ない。かつての快速「こよし」のように、羽後牛島、新屋、羽後亀田、羽後岩谷辺りには停まるかと思っていたが。
夏場の週末に酒田-象潟間で延長運転される観光列車・快速「きらきらうえつ」は、遊佐(ゆざ)の隣の吹浦(ふくら)にも停車しているが、リゾート鳥海は通過するようだ。


そして所要時間。
各駅に停まる普通列車なら39分程度かかる、男鹿線(男鹿-追分)を、リゾート鳥海は上り下りとも36分で走破する。わずか3分だけど快速の面目躍如かのようにも思えるが…
男鹿線内では各駅とも停車時間が1分であり、途中に信号場もないので、反対列車待ちで長時間停車することはない。
しかし、奥羽本線・羽越本線内では長く停車する駅がある。追分で上り5分、下り10分、秋田で上り9分、下り5分など。
そのため、男鹿-秋田で見ると、上り58分、下り1時間4分と、各駅停車よりも時間がかかってしまい、国鉄時代の快速と変わらないことになる。

さらに、単線区間と臨時列車の宿命ではあるけれど、ドアを開けずに駅や信号場で停まる「運転停車」も秋田以南ではけっこうありそう。
秋田-羽後本荘は特急いなほで35分弱、朝の下り快速(羽後亀田、羽後岩谷に停車)で37分(速いっ!)、各駅停車でさえ45分で走るが、リゾート鳥海では下りが42分、上りでは56分もかかっている。
これは絶対に何回かどこかで運転停車があることになる。
羽後本荘-酒田も時間がやや多くかかっているので、同様だと考えられる。


リリース文では、「羽越本線沿線の観光スポット一例」が紹介されている。
山形県北端の遊佐町(ゆざまち)では、「鳥海温泉 遊楽里」が出ている。こういう施設があったとは知らなかったけど、ここは遊佐駅より吹浦(ふくら)駅の方がが近いらしい。だったら吹浦駅にも停車すればよさそうにも思えるけど。(リゾートしらかみのように列車に合わせて送迎をするのかもしれない)

初めての運行なので、今回の実績や反応を見て今後の展開を変えていくのだろうけど、停車駅を増やしたり、JR九州の観光列車がやっているみたいに特定の駅で長めに停車してそこの特産品の出店を出して乗客が購入できるようにする(天鷺プラムシャーベットとか)とか、いろいろできそうだ。



話が変わりますが、おもしろいお菓子を見つけました。
明治(今は明治“製菓”じゃなくなった)のチョコレート菓子で人気を二分する「きのこの山」と「たけのこの里」。(僕は“たけのこの里派”です)
最近は、チョコの部分がイチゴとか味付きのものは出ていた。

スーパーで168円で売られていたのは、
「大人のたけのこの里 薫るカカオ&ミルク」
「大粒」「マカダミアナッツ4.7%使用」とか表記があるが、“大人の”たけのこの里という商品名に惹かれて購入。なんか「隠れ里」みたいな感じ。

中は個包装が8つ入っていた(表示上は「内容量:46g」)。
少し大きいというか“太い”タケノコ
クッキー部分に「カカオニブ(ローストしたカカオ豆を砕いたもの?)」と砕いたマカダミアが入っていて、チョコ部分はビターチョコとホワイトチョコ。

おいしい。さすが高いだけある!
クッキーはサクサクした食感が心地良く(“元祖”よりは柔らかい)、チョコもビターとホワイトチョコのコンビネーションがなかなか。
マカダミアナッツが多すぎず少なすぎず、歯に挟まったりしにくいのと、元祖みたいにクッキーの粉が付着しないのも気に入った。

だけど明治のホームページには、この商品のことが掲載されていない模様。
したがって、シリーズ物として他のフレーバーもあるのかとか、「大人のきのこの山」もあるのか(←どうも存在するらしい)とか、その辺りは謎。
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リンゴ満開

2011-05-21 21:00:28 | 津軽のいろいろ
今週後半、再び弘前へ行ってきました。リンゴの花を見るための「弾丸ツアー」でした…
弘前駅改札内には、恒例の手作り装飾の春バージョンが設置されていた。※昨年秋
リンゴ箱は空で、菜の花の造花が並ぶ
リンゴの花が“咲いて”いた。
つぼみの具合や葉・花の配置がリアル
おばさんが受粉作業中。
左手に花粉が入った容器(ジョアの空き容器かな)を持ってる
さらに片隅には、
マメコバチの巣箱(解説付き)
青森では人工授粉の手間を省くため、「マメコバチ(別名コツノツツハナバチ)」という小さいハチを放して受粉してもらうことが多い。
なお、解説文中に「人はささないよ」とあるが、マメコバチも毒針は持ち、強く触ると刺すことがあるようだ。他のハチ類のように、巣に近づいただけで襲ってきて刺すようなことはしない。
※この記事の後の方に、実物の写真があります。


早速、「弘前市りんご公園」へ。
薄曇りだけど、岩木山はくっきり見えた。
すり鉢山裏側の階段の途中から
リンゴの花は、ほぼ全品種が
満開!
大規模なリンゴ畑で花を見るのは、10年ぶりくらいかもしれない(秋田市泉のハミングロードでは見ているけれど)。そしてこれほどバッチリ満開のタイミングも初めて。

農家のリンゴ畑であれば、1つの花芽から5個程度咲く花のうち、真ん中の1個を残してさっさと摘んでしまう(摘花)が、りんご公園では来園者に見てもらうために摘花を後回しにして、花を残しておいてくれたようだ。

今回見たリンゴの花は、思ったより白っぽくて、淡いピンクが少なく感じた(後日アップしますが、品種による差もある)。
それはリンゴはつぼみのうちはピンクでも、花が開くと白くなってしまうためだろう。満開の少し前、つぼみがまだ残る段階なら、ピンクが多く見えるはず。
でも、丸くて優しい花弁、黄色い蘂(しべ)と緑の葉のコントラストが、リンゴの花ならではの雰囲気を醸し出していて、きれいだった。

ずーっと向こうまで全部リンゴ畑。白い花が点々と見える

さて、こんなものを公園内の木の間で発見。(今までもあったのだろうか?)
積み上げられた箱
若干ブンブンと音がする。
そう。これこそ、弘前駅のオブジェにあった「マメコバチの巣箱」です。僕も初めて見た。
ネットが張られて触れることはできないが、さほど厳重ではない。実際ネットまで近寄っても、ハチはまったくこちらを意識せず、興奮するような気配もない。
ズームレンズで撮影。オレンジ色の円の中にハチがいる
巣箱はリンゴ箱を横倒しした中に、ヨシの茎を切ってストロー状にしたものがびっしり詰められている。そのヨシ1本1本にマメコバチが卵を産み付け、中で成虫になるという仕組みらしい。
ミツバチやアシナガバチのような女王を頂点とする社会性のある集団の巣と違い、マメコバチは単独生活なので、単なる「アパート」みたいなもののようだ。
と、いったような説明を巣箱の近くに掲示してくれれば、来園者の理解が深まり、より楽しめると思う(施設内には展示があるかもしれないが)のだが…
りんご公園はこうした解説が不足気味だと思う。少なくとも弘前駅の方が親切だ。


イベントが行われる「りんご花まつり」は、6日から15日までで、訪れた時は既に終わってしまっており、日常の姿に戻ってしまっていた。
親子連れ、保育園や福祉施設といった弘前市民は多く訪れていたが、旅行客は個人・団体ともまばら。せっかくの満開のリンゴの花なのに、もったいないと思う。
リンゴ畑の中を走る「ためのぶ号」(いすゞ製中型バスが担当しているのは初めて見た)
弘前公園・弘前駅方面行きの「ためのぶ号」の乗客は5人前後だっただろうか。いつもに比べれば多いけれど…

15日までのまつり中、東北新幹線で新青森まで来た旅行客向けツアーを呼びこんだり、出店やねぷた運行などのイベントを増やすなどして、前年を8100人上回る2万2400人が公園を訪れたそうで、弘前市はご満悦のようだ(19日付陸奥新報サイトより)。
しかし、その2万2400人の人たちには、満開のリンゴの花を見てもらえなかったわけだし、団体客が増えたのを喜ぶのはいいけど個人旅行客には来てもらわなくてもいいのだろうか。

個人的には、弘前市りんご公園には、まだまだ改善の余地があると思う。
例えば、開花状況をホームページに載せて毎日更新すれば「見頃なら行ってみるか」と前日や当日に思い立って、秋田など近隣から出掛ける人が増えるだろう。
商工観光部管轄の弘前公園(弘前城)と違い、りんご公園は農林部管轄であるためか、宣伝が下手なような気がする。
リンゴ畑の中を気軽に散策できるのも、岩木山とリンゴのコラボレーションを眺められるのも、ここだけなのだから、そうしたりんご公園の魅力をもっと広めてほしい。

後日、もう少しリンゴの花を紹介します。
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男鹿発酒田行き列車

2011-05-20 21:45:12 | 秋田のいろいろ
JR東日本(本社)のサイトに今日(5月20日)付で「JR東日本の「夏の増発列車」発表の延期について」というプレスリリースが掲載された。
本来であれば今日、JR各社が揃って夏の臨時列車(7月~9月)を発表する予定であったが、震災の影響で計画がまだできていないJR東日本分だけ、後回しにするというもの。

しかし、実際には、東日本エリア内でも被災地以外の臨時列車は、同資料で公表されている。
それによれば、秋田支社管内の臨時列車は2つ。(夏祭り関連の臨時列車は未発表だが、それは例年のこと)
1つはおなじみ五能線の「リゾートしらかみ」で、トップシーズンだから例年通り毎日3往復が運転される(9月上旬のみ2往復)。

もう1つが、初めての臨時列車。
「リゾート鳥海」にのって、鳥海山や日本海の美しい景色を堪能しませんか?」という見出しで、「快速 リゾート鳥海」なる列車が運転される。
・運転区間・時刻は男鹿10:01→酒田13:17、酒田15:53→男鹿19:05
・運転日は7月と9月後半の休日中心(8月中はまったく運転されない)【21日追記】7月は10日間、9月は6日間の計16回(往復)運転される。
・使用車両は「クルージングトレイン」2両編成(=先代のリゾートしらかみ「青池編成」)
・他の臨時列車にはある「全車指定席」の表記がないので、一部もしくは全部が自由席と考えられる→【21日追記】指定席・自由席1両ずつ。記事末尾の21日の追記参照

このゴールデンウイークには初設定の「弘前夜桜観賞号」として活躍した旧青池の「クルージングトレイン」編成が、この夏も臨時列車になるわけだ。
2両編成の手頃な収容力、大きな窓とゆったりした座席が重宝されているのだろう。(8月中にはもしかしたら夏祭りの臨時列車に使うのかもしれない)
だったら、塗装を変えたほうが現青池編成と紛らわしくなくて、イメージアップになりそうな気もするけど、そこまでおカネをかけたくはないのかな。


それにしても意外だったのは、男鹿-酒田という運転区間。
念のため説明すると、男鹿から追分までは「男鹿線」、追分から秋田までは「奥羽本線」、秋田から羽後本荘を経て酒田までは「羽越本線」を通る。
この経路で通しの列車が運転されるのは、極めて珍しい。団体列車ではあったかもしれないが、一般旅客向けの列車では初めてだと思う。

そして、男鹿線で快速列車が運転されるのも珍しい。JR化後初かもしれない。
男鹿線は単線のローカル線のわりには、秋田市との通勤・通学・通院等の需要がそれなりにあり、奥羽線直通の秋田-追分-男鹿の各駅停車の列車が、ほぼ1時間に1本運行されている。
その一方で、男鹿線で各駅停車でない列車はほとんど運転された実績がない。男鹿線内が全区間単線であるため、行き違いの待ち合わせが生じたり、駅通過時に減速する必要があったりして、運行が難しいのだろう。

しかし一時期、国鉄時代末期(1980年代)に、上野-秋田間を奥羽本線(福島、山形)経由で走っていた、その名も夜行急行「おが」が、そのまま秋田-男鹿間で快速列車として運行されていたことがあった。列車名の通り男鹿まで行っていたという律儀さも、ディーゼル機関車に牽(ひ)かれて寝台車を含むガラガラの長い客車が男鹿へ往復していたとう非効率さも、いかにも旧国鉄らしい。
Wikipediaや愛好家のサイトによれば、その快速区間では、(土崎?)、追分、二田、船越、脇本の各駅に停車していたらしい。
ただ、1984年前後かと思うが、うちの婆さまがこの列車で男鹿へ出掛けたのを見送りに行ったことがあった。その際、婆さまが寝台を片付けていた係の人と「この汽車、男鹿までノンストップなんだか?」「んだ。ノンストップだよ」と会話していた記憶がある。
まあ、その係の人が勘違いしていたのかもしれないし、本当にその時期はノンストップだったとしても、反対列車との行き違いのためにどこか途中駅でドアを開けずに停まっていたはず。

また、Wikipediaには「(国鉄当時の快速は)客車列車のため加減速性能が悪く、また列車交換による待ち合わせなどにより、男鹿 - 秋田間を1時間4分 - 1時間19分(1980年9月現在)要し気動車による各駅停車の普通列車より遅かった。」ともあり、駅を通過するくせに各駅停車より遅いという、なんだかよく分からない快速だったようだ。この点も国鉄らしい。※現在の各駅停車では55分~1時間くらい。

それ以後は、男鹿線で快速列車が運転された記憶はない。
数年前、それこそ「リゾートしらかみ」のオフシーズンに空いている同車両を使った団体列車が走ったことはあったはずだが。


そして、象潟以北の羽越本線を臨時列車が走るのも久しぶりな気がする。(象潟以南では、新潟との観光列車「快速 きらきらうえつ」が夏の週末に運行中)
詳細なダイヤはまだ明らかになっていないが、「リゾート鳥海」は男鹿-酒田間で3時間10分以上かかっている。
普通列車を乗り継いでも、同区間は3時間(秋田での待ち時間を除く)程度だから、臨時列車といえども快速にしてはけっこう時間がかかる印象。
酒田での鶴岡方面との接続もあまり良くない(良すぎて18きっぷ利用者で混雑するのも困るけれど)し、1万円で1日乗り放題の「JR東日本パス」の設定期間とも一致するわけでもないし、そもそもこの時間帯で男鹿と酒田方面の間での利用者っているのかなという気もする。酒田での滞在時間が3時間もないので、日帰り旅行を狙ったわけでもなさそう。この列車を設定した意図がちょっと分からない。

ネットの「msn産経ニュース」には「「リゾート鳥海」運行 JR、男鹿と酒田結ぶ」という短いニュースが出ていた。
両駅間を乗り換えのない列車が走るのは初めて。」「JRは観光をセットにした旅行商品の発売も計画している。」ということだ。

【21日追記】21日付秋田魁新報の社会面にも(妙に細長い4段の)記事が出た。それによれば、
日本海沿岸の誘客につなげるのが狙い。
1号車が指定席、2号車が自由席
羽越線停車駅周辺の名所を巡る観光プランや宿泊プランも設ける予定。
「(JR東日本秋田支社長は)「2013年秋に本県で開催するデスティネーションキャンペーンも見据えた試み。利用状況を見て、通常運行も検討したい」と話している。」
とのこと。

※ダイヤの詳細についてはこちら
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元気を“与える”

2011-05-19 23:58:13 | 地震
東日本大震災後、すごく引っかかる言い回しをよく耳にする。
それは、インタビューでスポーツ選手や芸能人などが口にする、
「被災者の皆さん(または日本)に元気(または希望など)を与えられるように…」
というもの。

この「与える」がとっても気になる。
話している当人にその意識はないのだろうが、自分を上に、相手(被災者)を下に見ているようにも受け取れる言い回しだと思う。
goo辞書で「与える」を調べると、最初の項に「自分の所有物を他の人に渡して、その人の物とする。現在ではやや改まった言い方で、恩恵的な意味で目下の者に授ける場合に多く用いる。」とあった。

「与える」は「やる」と同じく、相手を敬う意志が伴わない語。相手を敬うのなら、せめて「あげる」を使うのが普通だと思う。
したがって、逆に「ペットにエサをあげる」「植物に水をあげる」は正しい言い方ではなく、「やる」を使うべきだとされている。
でも、僕には「エサをあげる」よりも「元気を与える」の方がずっと気になってしまう。

もちろん、スポーツ観戦や有名人の活躍によって、実際に元気を与えてもらっている人が多いのは事実。
だけど、その与えている本人が「私が元気を与えています」って言うのはおかしいと思う。一般庶民はその元気をうやうやしく「頂戴」しろっていうわけでもあるまいし。
昨今は、「◯◯させていただく」とか犯罪者に対して敬語を使う目撃者とか、謙虚なんだかやたらと丁寧な言葉を使う人が多いが、なんでこの場面に限って「与える」なんだろう?

「元気を差し上げられるように」「元気をお分けできるように」「元気をお届けできるように」「元気を出していただけるように」とか、ふさわしい言い回しはたくさんあるのだが…


秋田県では、今日「春季高校野球県大会」が始まった。その開会式の選手宣誓においても、「東北に元気を与えられるよう…」という発言があったようだ。
高校生に元気を“与えて”もらうとは…
大人のスポーツ選手が使うのを聞いて、高校球児はつい使ってしまったのだろう。でも、主催者の高野連とか高校の先生による事前のチェックがあっただろうから、そういう人たちさえ配慮できなかったのだろうか。


言葉のほんのちょっとの違いで、印象というものは変わってしまうものです。
それとも僕がこだわりすぎでしょうか?
ちなみに「元気を与えれるように」などと、「ら抜き言葉」も“併用”されてしまうと、ものすごーく気になる!
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歩道橋を丁寧に?

2011-05-18 21:53:00 | 秋田のいろいろ
秋田市内某所の線路をまたぐ屋根・壁付きの歩行者用通路。
公道ではないはずだが、秋田市役所の道路管理部署の管轄らしい。

その橋の(水平な)部分には、秋田市長名の「施設の利用について」という注意書きの掲示が数か所に貼り出されている。
コピー用紙にワープロ文字。画鋲留め

道路ではないから、タイトルが「施設」なのだろうが、文中の書き出しには「この歩道橋には…」とある。
一般的な歩道橋とはちょっと違う構造だけど、「歩道橋」の定義自体あいまいなのかもしれない。
と、そんなことはどうでもいいのです。


両側の階段の下にも「施設の利用について」が掲示されているが、こちらはプラスチック板に活字を印刷した、お金のかかったもの。
これ

実は、橋のコピー用紙のと、違う点があるのです。

分かりますか?
声に出して読んでみてください。
「このお歩道橋においては…」


「お歩道橋」

お歩道橋って何!?
「歩道橋」を丁寧に言ったのか? 「おビール」みたいに…
発見した時はおかしくて、一人でニヤニヤしてしまった。


毎度、自分のことを棚にあげて申し訳ないですが、また見つけてしまいました。
僕はここを何度となく通っているが、この掲示の存在自体知らなかった。今回、ふと視界に入って掲示に気づくと同時に、いきなり書き出しに「お歩道橋」とあるものだから、発見してしまった。

大した間違いじゃないけど、文頭だから気付いてもよさそうなのに、市役所の人や設置した業者の人は気付かなかったのだろうか?
何よりもこの板を作成した業者(印刷屋)の人は何の疑いもためらいもなく、「お歩道橋」としたのだろうか。

ちなみに、ワープロ作成のコピー用紙の掲示の方は、きちんと
「この歩道橋においては…」

※その後しばらくは「お歩道橋」のままだったが、2015年1月に見てみると「お」が隠されてしまっていた。


●「人居者」が!
ところで、一年前の記事で、某アパート前の看板が「入居者募集」でなく「人居者募集」となっているのを紹介した。
実は、「お歩道橋」と「人居者募集」は近くにある。

 (再掲)
その後、夏頃まではこの看板の存在を確認していたのだが、春になってから久々に通ってみると、なくなってしまっていた。
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ケヤキの芽吹き

2011-05-17 20:57:21 | 動物・植物
今までも何度も紹介してきたとおり、秋田市の木であるせいか、秋田市内ではケヤキの木をよく見かける。ケヤキという木は紅葉だけでなく、四季を通して美しい姿を見せてくれる。
秋田市中心部、竿燈大通りの東端・二丁目橋たもとにある、「那波(なば)家の水汲み場」にも、数本のケヤキの大木がある。
4月29日。北都銀行本店側から。左がそのケヤキ
4月下旬、ケヤキの枝々が、冬の間の枯れ木とは違い、少し赤っぽくなっているのに気づいた。
冬の枯れ枝とは違う

これから芽吹いていくのだろうから、那波家の水汲み場のケヤキで定点観測(旧協働社の歩道橋から撮影)してみることにした。
4月26日
4月下旬から5月はじめにかけては、低温で天候がよくなかったこともあるのか、(遠目では)あまり変化がなかった。
しかし、連休後半は暖かくなったせいか、
5月4日
緑がかってきたかと思うと、
5月7日
急に葉が開いて、若葉に覆われた。
その後さらに葉が茂った。
5月15日
夏の緑とは違う、若々しい緑色だ。10日ほどの間に春が訪れた。

 二丁目橋から4月26日と5月7日

水汲み場のケヤキよりはずっと若いであろう、すぐ近くの竿燈大通りの中央分離帯のケヤキもいっしょに葉を開いた。
 4月26日と5月15日

近くで枝先を見ると、また違った発見が。(いずれも二丁目橋から水汲み場を撮影)
4月26日
モジャモジャしているのが、花(この段階ではつぼみか)。
葉が出るよりわずかに先に、開花するようだ。
4月29日
わずか3日しか経っていないが、特に花が大きくなっている感じ。
ケヤキは1本の木の中で、別々の位置に雄花と雌花が咲く(雌雄異花)そうだが、よく分からなかった。

やがて花が落ち、葉が大きくなっていく。
5月7日

5月15日

水汲み場のケヤキにとっては、もう何百回と繰り返してきたことだろうけれど、季節が巡ることや生命の力強さを感じさせてくれる。
ケヤキとハナズオウ

大町公園橋から旭川と二丁目橋、水汲み場のケヤキを見る
これからしばらくが、秋田でいちばんいい季節かもしれない。
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イオングループの話題

2011-05-16 23:05:13 | 秋田のいろいろ
秋田のイオングループ(イオン本体とマックスバリュ東北)の話題を2つ。
※この記事の写真は、天候や光線状態が悪い時に撮影したため、見づらいものがあります。
●ついに「AEON」に
まずは企業としてのイオン(旧イオンリテール)の話。
3月にジャスコやサティの店舗ブランドが「イオン」に統一されたが、看板類は震災の影響もあったらしく、なかなか変わっていなかった。

「イオン秋田中央店」となった旧秋田サティでは、壁面が「AEON」になったが屋上はまだ「SATY」だった。(4月29日の記事
しかし、5月7日頃から屋上に足場が組まれ始めた。
SATYとAEONが並ぶのは貴重かも
その後、
すっぽり覆われた
そして先週末頃には、ついに
屋上も「AEON」になった
地色が1色で、文字が幅いっぱいに上寄せで書かれているので、「SATY」当時とは受ける印象が異なる。文字は大きくなったけど看板自体が小さくなってしまったような錯覚がした。
また、ベージュ色の外壁と赤紫の看板の組み合わせに違和感を感じた。たぶん旧ジャスコ店舗ではこの色の組み合わせはなかったのではないだろうか。

正面側道路沿いの誘導看板も、
だいぶ汚れていた。手前はユキヤナギ
屋上と同時に工事され、
AEONに
SATY時代は文字が自発光するタイプだったようだが、AEONはただの看板に変わった。
これは屋上の看板などとは違って、地色と文字色が逆になっていた。初めて見たけど、あっさりしていて好き。
また、SATYのままだった、太平川沿いの駐車場通路上の壁面も同時にAEONになった。

太平川の桜並木とSATY

隣の東部ガスのタンクとSATY。タンクには竿燈の絵が描かれている

それから、秋田市北部の老舗・イオン土崎港店(旧ジャスコ土崎港店。3月1日の記事)。
4月上旬、ポートタワー・セリオンから
屋上はジャスコ時代から「AEON」になっていたが、この時点では壁面は「JUSCO」だった。
道路沿い(新国道と東側市道)の看板は、比較的早期に「JUSCO」から「AEON」に変わった。
地色は同じだから文字を変えただけかな?

先日行ってみると、壁面も「AEON」に変わっていた。
上下にAEONが並んでややしつこい

両店舗敷地内のゆうちょ銀行ATM(出張所)の名称も「イオン◯◯店」に変わっていたし、ついにジャスコやサティが消えてしまったと言えそうだ。


●マックスバリュ茨島店にセルフレジ
イオンの地域子会社「マックスバリュ東北」の店舗で、イオン秋田中央店からも遠くない、「マックスバリュ茨島(ばらじま)店」(以前の記事)。
先日行ったら、店内中央のレジが撤去され、「セルフレジ」が4台新設されていた。
まだ稼働はしておらず、たしか「5月21日の朝9時だか10時から」と表示があった。

セルフレジとは、客が自分でバーコードを読み取り、精算するレジのこと。JR東日本の首都圏の駅のキオスクなどにもある。
イオングループでは、2003年に試験導入したのが最初らしい。
2010年12月29日付日経新聞によれば「(イオンでは)2011年2月末までに全国にあるグループのスーパー(約1500店舗のうち)約340店で利用できるようにする。」とのことで、その後も増えているということだろう。

秋田県内ではマックスバリュ東北の3店舗で既に導入済みで、秋田市内では2009年9月にマックスバリュ広面(ひろおもて)店に設置されている。
イオンのセルフレジは4台がロの字型に配置されて1組になっていて、そこに1人の従業員(「アテンダント」と呼ぶようだ)が付いて、案内やトラブルの対処(や不正監視)をする。
マックスバリュ東北では、セルフレジで電子マネー「WAON」で決済すると、ポイントが2倍付くようだ。

広面店は、学生など購入点数が少なくて機械に慣れた若い人が多いだろうから、セルフレジ向きの立地のような気がするが、茨島店ではどうだろうか。
個人的には使ってみたいけど、WAONは持ってないので得にならないし、レジ袋辞退のスタンプカードの扱いも分からない(まさか自分で押すんじゃないだろうし)からね…
※実際に使って、慣れてからの記事はこちら。スタンプカードは、アテンダントが押してくれます。

【2016年3月9日追記】2016年3月3日付秋田魁新報経済面より、秋田県内のセルフレジについてのその後の状況。
・マックスバリュ東北は秋田県内37店舗中、秋田、由利本荘、横手各市の計7店舗で導入。
→秋田市内では、上記広面、茨島のほか、2014~2015年頃に港北、2014年オープンの泉店に設置されている。
・マックスバリュ泉店では、「会計全体に占めるセルフレジの利用率約20%」「午後6~7時には約30%に上る」
・ナイスでは、8店舗中、秋田市の3店舗に2015年春導入。「バーコードの読み取りは通常通り店員が行い、買い物客は精算だけを行う仕組み。」
・いとく秋田東店では、「2年前、通常のレジを2台減らしてセルフレジ5台を導入」
コメント (9)
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青森の信号機

2011-05-15 23:36:26 | 津軽のいろいろ
マニアックな話題で恐縮ですが、弘前で見た歩行者用信号機のお話。
信号機は各都道府県警察ごとに設置しているので、県ごとに選定や設置方針が微妙に異なる。弘前では、秋田では見慣れない信号機がいくつかあった。
※昨年春の関連記事
※この記事中で「秋田では見慣れない信号機」というのは、個人的な感覚です。秋田県内でも探せば設置されているかもしれません。

●珍しいメーカー1
信号機メーカーはいくつかある。
秋田県では好んでいる「信号電材」というメーカーのは青森では見たことがないが、逆に秋田では見ないメーカーのものが青森にはある。昨年は松下電器(現パナソニック)製のものを紹介した。

さて、前から少し変わった信号機だと思っていたのが、富田大通りの「住吉入口」バス停前の交差点。【24日訂正】バス停前でなく、その1つ南隣の交差点でした。
 
LED式が本格導入される直前に設置された、電球式末期の信号機だと思う。光る部分が網みたいな模様になっている。
プレートを見ると
「三協高分子株式会社」2006年製
三協高分子は愛知県豊田市にある企業。「高分子」という名前のとおりプラスチック製品の成形(換気扇のフィルター、コピー機の部品、トイレの便座とか)や塗装用ロボットの製造を行なっているようだが、信号機も製造している。
LED式の信号機を世界で初めて実用化したのは同社らしい。

●珍しいメーカー2
岩木山と薄型信号機
和徳地区にて。
最近主流のLED式の薄型だけど、これの箱のデザインは、よく見かける「弁当箱」みたいな真四角のものとは、ちょっと違う。
 
少し丸っこい。正面の点灯する部分の周囲のデザインも違い、スリムな感じがする。
側面のちょうつがいや留め金が後で紹介する他社製品よりも目立つ。
後ろから見ると前面より背面の方が面積が小さく、真四角(直方体)ではないのがよく分かる。銘板を貼る部分はくぼんでいる。
「星和電機株式会社」2009年製
これも秋田では見ないメーカー。
本社は京都で、道路関係の情報表示機器や業務用照明を作る企業。信号機に参入したのは最近で、LED式ばかりを製造し、電球式の信号機は作ったことがないらしい。

ちなみに、魚の骨型の延長コードとか、木魚を自動で鳴らす装置とかを作った吉本興業所属の芸術ユニットは「明和電機」です。

●お弁当箱モデルチェンジ
枡形交番前の信号機が更新されていた。
秋田県では、ひとつの交差点内でも片側の車両用だけとかチマチマと部分的に更新するが、青森県では車両用も歩行者用も一緒に、同じ交差点内をいっぺんに取り替えてしまう傾向がある。その方が合理的。
ここでは、車両用はLEDが大粒の「面拡散」タイプのもの、歩行者用はもちろん薄型が設置された。歩行者用のフードは短く、やっぱり青森県では短いものを使うことにしたようだ(一時的に長いフードを採用していたことがあった)。
こういうのが設置されていた
「弁当箱」によく似ているが、どことなく違う印象。
ちなみに、
従来の「弁当箱」がこれ(以前の記事の再掲)

新しい枡形のは↓
 
弁当箱よりは角が丸っこい。
星和電機のと同じく、背面の方が少し面積が狭くなっている。
日本信号 2011年2月製
信号機(と自動改札機)の大手、「日本信号」というメーカーの製品。秋田市内でもよく設置されている。
同社は今までは弁当箱型だったので、モデルチェンジしたようだ。新デザインは「お弁当箱」というより、「タッパー」とか料理の下ごしらえに使う容器「バット(vat)」みたいなデザインになった。

弘前公園の外周の交差点(ローソンの前かな)でも、同型の茶色いものが設置されていたような気がした。(バス車内から見たので不確かです)
帰ってから改めて秋田の信号機を見ると、昨年夏に開通した秋田市飯島の県道横山金足線のうち、開通後に遅れて信号機が設置された交差点には、車両用の面拡散とともに、歩行者用はこのタイプが設置されていた。(秋田県はフードが長いので、印象が違って当初は気付かなかった)夏の開通時から設置されていた箇所は従来の弁当箱だったので、昨年秋頃にモデルチェンジされたのだろう。

※続きはこちら
コメント (2)
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