先週のJR秋田駅・中央改札口前の自由通路の写真。
左が改札口、奥が東口
これまでと変わらない光景のようだが、変わったところが2点ある。
(再掲)南側の待合室などが一新された3年前・2017年。上の写真とは逆方向
これまではカーブした天井は全面が白だった。
現在は、梁(?)のような細長い部分は白いが、天窓の周りなどそれ以外が木のような色合いに変わった。【末尾の追記のとおり、木質化したわけではなく、木目調のシートを貼ったとのこと。】
それと、写真では判別不可能なのだけど、吊るされた竿燈の提灯(もしかしたら竿部分も?)が新しくなったようだ。
1月から3月にかけて、「天井耐震補強」工事が行われ、それが終わってこのようになった。
自由通路は秋田市の管轄だが、JRへ委託して(=おそらくJRの線路をまたぐ場所だから)実施。
自由通路はできて20年少しだから、耐震基準は満たしているはず。「耐震補強」というより「天井板の脱落防止」工事のようだ。東日本大震災では、揺れで体育館などの天井板が落ち、犠牲者が出た(秋田県外)事例もあった。秋田市立学校の体育館でも、天井板の対策(撤去?)を行っている。
秋田駅自由通路では、のべ2900平方メートルを、4年度(実質3年)4期に分けて施工。
今回の中央改札口前が1期で、2期が今年5月~12月の中央改札口隣接の東西(みどりの窓口~トイレ、新幹線ホームの上辺り)、3期が2021年5月~12月の西端(トピコ~階段)、4期が2022年5月から2022年5月~12月の東端(留置線上付近~階段)。
【2021年8月25日追記・その後、実際には3期と4期の順番が入れ替わったようで、2021年に東側が工事された。】
工事中の模様。
みどりの窓口側から東方向
中央改札口前で、自由通路に立ちはだかるように、仮設の白い壁というか柱が林立というか、そんな状態。天井もぐんと低くなった。
東側から。仮壁の壁面に広告を出している
柱の影から人が出てくることがあるから、気をつけて通らないといけなかった。
改札口もさえぎられる
狭くなった以外には、大きな影響はなく、工事終了。
再び広々とした
3月20日頃に仮の壁・柱が撤去されたようだが、上の写真のように、こんなに広かったっけと思った。それもそのはず、この時点では、竿燈がなかった!
改札口前の置き竿燈は、夏の竿燈期間中だけ設置していると勘違いされる(魁さんもたまにそう書く)が、通年常設されている。この工事では、当然ジャマだから撤去されていた。ナマハゲの巨大面や、秋田犬バルーンも姿を消した。バルーンのうち1体はいなくなり、もう1体はこれまでの夜間と同じくしぼんだままカバーをかけて置きっぱなし。
それから数日して、
竿燈とナマハゲが復帰(秋田犬は29日時点でまだ)
竿燈は以前と向きなのか高さなのか、微妙に違うような(低くなった?)気もするが、気のせいかも。
東側から
竿燈の根本側は、照明の柱にロープでくくりつけて固定している。常設するなら金具でも作ればいいのに。このロープの加減で、高さなどに微妙な違いが出るのでしょう。
そして裏側から見て、提灯の違いに気づいた。
(再掲)以前の同じ側
ここの提灯は、改札口向きが佐竹家の家紋「扇子に日の丸」、その裏が矢留の秋田市章だった。
市章は、自治体としての秋田市のマークのみならず、竿燈においては参加者・団体をまとめる「秋田市竿燈会」を示す提灯の紋にもなっているようだ。さらに、秋田市役所職員有志が竿燈に出る「秋田市役所竿燈会」の紋にも使われている。
うち、市役所竿燈会のものは、市章そのものとは若干違い、外周の円が緑色で蕗の葉のようなデザイン。
(再掲)秋田市役所竿燈会の提灯
また、市竿燈会としての提灯の紋は、黒い色が一般的だと思っていた。かつての改札口のように。
ところが、新しくなった提灯は、緑色の市章。秋田市章を公式にカラーで示す時のように。
竿燈の提灯でこの色というのは見た記憶がないので、これは公式な市章ということ? 秋田市挙げて歓迎する意味では、これでもいいと思う。→その後2021年頃に、また別の提灯に替わった。
自由通路の工事と並行して、在来線改札内では、
トイレが工事中。右奥がトピコ改札口
みどりの窓口の裏側に当たるトイレが、仮設の白いドアで閉鎖されていた。3月始め頃までには使えるようになり、設備など見た感じは以前と変わっていない【31日補足・いただいたコメントによれば女性側個室便器がセンサー水栓に変わったとのこと。男性用は未確認、小用や手洗い、床や壁は工事前と同じはず。】ので、やはり天井関係の工事だったのだろうか。
工事中、改札内のトイレへの誘導表示は隠されていた(上の写真でも壁に突き出た表示板は白くなっている)けど、トイレ入口の赤と青の枠はそのままだから、ここがトイレということを知っている人なら、思わず白いドアを開けてしまいそう。
考えてみれば、秋田駅改札内のトイレはここだけ(新幹線側にはないんだね。まあ車両のを使えばいいけど)。改札口の外側に「中にトイレはありません」と表示をしてもよかったのでは。
最後、再び自由通路。
西寄り、トピコ側へ下る階段・動く歩道の南壁
ここは天井工事はまだ。
その壁にシャープの液晶テレビが取り付けられている。
2015年に駅舎の屋上というか屋根に、小型風力発電機や太陽光パネルを設置し、外の駅名表示の照明に使うという仕組みができていた。その発電状況を知らせるためのディスプレイがこれの役割だった。
工事の影響なのか、最近はいつも画面が消えていた。赤く点灯したスタンバイ状態で。
階段の壁際を歩いてふと目をやると、
ほこりだらけ!
背面、取り付け器具、コードに綿ぼこりが盛大に付着していた。
一般家庭のテレビの裏のほこりとは、環境が違うせいか、質が違うように見えた。コードはまるで手芸用モールを大きくしたような感じで、びっしりと綿ぼこりで覆われていた。
消灯しているテレビだし、気付かない人は多いだろう。でも、東から西へ手すり側を歩く時は気付くこともあるはず。
自由通路の他の箇所は、清掃担当の方々が丁寧にきれいにしてくれているのに、ここは担当外なのか? 警備員や駅と支社を行き来するJR社員が、何度も何人も通っているのに、誰も気付かないのか?
汚いうんぬんよりも、コンセントとプラグにほこりが付くと漏電して発煙・発火する(トラッキング)こともあり得ると思う。先日、本荘へ行く前に時間があったので、ご意見箱へ投書した。その後、
きれいになった! プラグも抜かれた
今後ともよろしく。
薬丸裕英氏は「配線が見える」ことが嫌いだそうで、自宅のテレビは壁掛けにして、配線はすべてその壁の中へ入れていた。
機器のつながりがまったく見えないというもの、ブラックボックスのようで怖いと思う。
線が見えたほうがメンテナンスには便利。トラッキングのほか、コードにクセや傷が付いて断線するのも危ない。掃除が面倒なのはたしかだけど、こまめに確認しましょう。
【2020年4月6日追記】2020年4月6日付 秋田魁新報 秋田市地域面で「天井に木のぬくもり 秋田駅ぽぽろーど 22年度まで順次改修」として遅ればせながら取り上げられた。工事中の低い天井の写真も掲載。
4年間の対象距離は「約180メートル」「総事業費は約6億1千万円」。今回は約17メートルの区間。
「屋根から天井をつる金具を交換・補強し」「天井板に木目調のシートを貼った」。
※続きはこちら。
左が改札口、奥が東口
これまでと変わらない光景のようだが、変わったところが2点ある。
(再掲)南側の待合室などが一新された3年前・2017年。上の写真とは逆方向
これまではカーブした天井は全面が白だった。
現在は、梁(?)のような細長い部分は白いが、天窓の周りなどそれ以外が木のような色合いに変わった。【末尾の追記のとおり、木質化したわけではなく、木目調のシートを貼ったとのこと。】
それと、写真では判別不可能なのだけど、吊るされた竿燈の提灯(もしかしたら竿部分も?)が新しくなったようだ。
1月から3月にかけて、「天井耐震補強」工事が行われ、それが終わってこのようになった。
自由通路は秋田市の管轄だが、JRへ委託して(=おそらくJRの線路をまたぐ場所だから)実施。
自由通路はできて20年少しだから、耐震基準は満たしているはず。「耐震補強」というより「天井板の脱落防止」工事のようだ。東日本大震災では、揺れで体育館などの天井板が落ち、犠牲者が出た(秋田県外)事例もあった。秋田市立学校の体育館でも、天井板の対策(撤去?)を行っている。
秋田駅自由通路では、のべ2900平方メートルを、4年度(実質3年)4期に分けて施工。
今回の中央改札口前が1期で、2期が今年5月~12月の中央改札口隣接の東西(みどりの窓口~トイレ、新幹線ホームの上辺り)、3期が2021年5月~12月の西端(トピコ~階段)、4期が2022年5月から2022年5月~12月の東端(留置線上付近~階段)。
【2021年8月25日追記・その後、実際には3期と4期の順番が入れ替わったようで、2021年に東側が工事された。】
工事中の模様。
みどりの窓口側から東方向
中央改札口前で、自由通路に立ちはだかるように、仮設の白い壁というか柱が林立というか、そんな状態。天井もぐんと低くなった。
東側から。仮壁の壁面に広告を出している
柱の影から人が出てくることがあるから、気をつけて通らないといけなかった。
改札口もさえぎられる
狭くなった以外には、大きな影響はなく、工事終了。
再び広々とした
3月20日頃に仮の壁・柱が撤去されたようだが、上の写真のように、こんなに広かったっけと思った。それもそのはず、この時点では、竿燈がなかった!
改札口前の置き竿燈は、夏の竿燈期間中だけ設置していると勘違いされる(魁さんもたまにそう書く)が、通年常設されている。この工事では、当然ジャマだから撤去されていた。ナマハゲの巨大面や、秋田犬バルーンも姿を消した。バルーンのうち1体はいなくなり、もう1体はこれまでの夜間と同じくしぼんだままカバーをかけて置きっぱなし。
それから数日して、
竿燈とナマハゲが復帰(秋田犬は29日時点でまだ)
竿燈は以前と向きなのか高さなのか、微妙に違うような(低くなった?)気もするが、気のせいかも。
東側から
竿燈の根本側は、照明の柱にロープでくくりつけて固定している。常設するなら金具でも作ればいいのに。このロープの加減で、高さなどに微妙な違いが出るのでしょう。
そして裏側から見て、提灯の違いに気づいた。
(再掲)以前の同じ側
ここの提灯は、改札口向きが佐竹家の家紋「扇子に日の丸」、その裏が矢留の秋田市章だった。
市章は、自治体としての秋田市のマークのみならず、竿燈においては参加者・団体をまとめる「秋田市竿燈会」を示す提灯の紋にもなっているようだ。さらに、秋田市役所職員有志が竿燈に出る「秋田市役所竿燈会」の紋にも使われている。
うち、市役所竿燈会のものは、市章そのものとは若干違い、外周の円が緑色で蕗の葉のようなデザイン。
(再掲)秋田市役所竿燈会の提灯
また、市竿燈会としての提灯の紋は、黒い色が一般的だと思っていた。かつての改札口のように。
ところが、新しくなった提灯は、緑色の市章。秋田市章を公式にカラーで示す時のように。
竿燈の提灯でこの色というのは見た記憶がないので、これは公式な市章ということ? 秋田市挙げて歓迎する意味では、これでもいいと思う。→その後2021年頃に、また別の提灯に替わった。
自由通路の工事と並行して、在来線改札内では、
トイレが工事中。右奥がトピコ改札口
みどりの窓口の裏側に当たるトイレが、仮設の白いドアで閉鎖されていた。3月始め頃までには使えるようになり、設備など見た感じは以前と変わっていない【31日補足・いただいたコメントによれば女性側個室便器がセンサー水栓に変わったとのこと。男性用は未確認、小用や手洗い、床や壁は工事前と同じはず。】ので、やはり天井関係の工事だったのだろうか。
工事中、改札内のトイレへの誘導表示は隠されていた(上の写真でも壁に突き出た表示板は白くなっている)けど、トイレ入口の赤と青の枠はそのままだから、ここがトイレということを知っている人なら、思わず白いドアを開けてしまいそう。
考えてみれば、秋田駅改札内のトイレはここだけ(新幹線側にはないんだね。まあ車両のを使えばいいけど)。改札口の外側に「中にトイレはありません」と表示をしてもよかったのでは。
最後、再び自由通路。
西寄り、トピコ側へ下る階段・動く歩道の南壁
ここは天井工事はまだ。
その壁にシャープの液晶テレビが取り付けられている。
2015年に駅舎の屋上というか屋根に、小型風力発電機や太陽光パネルを設置し、外の駅名表示の照明に使うという仕組みができていた。その発電状況を知らせるためのディスプレイがこれの役割だった。
工事の影響なのか、最近はいつも画面が消えていた。赤く点灯したスタンバイ状態で。
階段の壁際を歩いてふと目をやると、
ほこりだらけ!
背面、取り付け器具、コードに綿ぼこりが盛大に付着していた。
一般家庭のテレビの裏のほこりとは、環境が違うせいか、質が違うように見えた。コードはまるで手芸用モールを大きくしたような感じで、びっしりと綿ぼこりで覆われていた。
消灯しているテレビだし、気付かない人は多いだろう。でも、東から西へ手すり側を歩く時は気付くこともあるはず。
自由通路の他の箇所は、清掃担当の方々が丁寧にきれいにしてくれているのに、ここは担当外なのか? 警備員や駅と支社を行き来するJR社員が、何度も何人も通っているのに、誰も気付かないのか?
汚いうんぬんよりも、コンセントとプラグにほこりが付くと漏電して発煙・発火する(トラッキング)こともあり得ると思う。先日、本荘へ行く前に時間があったので、ご意見箱へ投書した。その後、
きれいになった! プラグも抜かれた
今後ともよろしく。
薬丸裕英氏は「配線が見える」ことが嫌いだそうで、自宅のテレビは壁掛けにして、配線はすべてその壁の中へ入れていた。
機器のつながりがまったく見えないというもの、ブラックボックスのようで怖いと思う。
線が見えたほうがメンテナンスには便利。トラッキングのほか、コードにクセや傷が付いて断線するのも危ない。掃除が面倒なのはたしかだけど、こまめに確認しましょう。
【2020年4月6日追記】2020年4月6日付 秋田魁新報 秋田市地域面で「天井に木のぬくもり 秋田駅ぽぽろーど 22年度まで順次改修」として遅ればせながら取り上げられた。工事中の低い天井の写真も掲載。
4年間の対象距離は「約180メートル」「総事業費は約6億1千万円」。今回は約17メートルの区間。
「屋根から天井をつる金具を交換・補強し」「天井板に木目調のシートを貼った」。
※続きはこちら。