広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

1月17日の雪と寒さ

2025-01-17 23:06:29 | 秋田の季節・風景
年始の天候の続き。予報通り、17日は寒さも雪も厳しくなった。弘前では、積雪が再び1メートル超。

秋田市は17日夜から朝までに新たに10センチほど積もって、17日は最大で20センチを観測。気温は、日付が変わった直後に3.0℃を記録後下がって、昼はほぼマイナスで推移。風はあまり強くないが、久しぶりに寒さが身にしみた。
軽く吹雪いては日が差すのを繰り返した、午後の秋田市中心部。
日が差して影が出た保戸野中町。突き当りが通町
昨冬からの除雪新体制により、ほとんどの道路に除雪車が出動。この道路では雪山ができた(排雪は後回し)。気温が低いこともあるのか圧雪状態のため、比較的滑りにくく、路面状態はあまり悪くない。

大町一丁目。県道233号、通町バス停
「歩道融雪装置故障中」の看板が立っているが、故障していないのでは? 点字ブロック脇が融けていないのは少々問題だが、総合的には文句は言えない。
秋田県さんには、この看板がないのに、作動していない箇所が散見されるのをなんとかしていただければ…

大町二丁目、秋田ニューシティ跡地の秋田いすゞ自動車中古車センターは、昨年末から大きな変化なし。
ナンバー付きの新車らしきエルフもそのまま。汚れや傷みが出ないのか心配になる
前の市道もきれいに除雪。

旭川対岸、県道26号・28号・土手長町通りの「土手長町横断歩道橋」は、昨年5月から、板で囲われて補修と塗装の工事がされていた(この記事後半参照)。

昨年末頃に囲いが取れたが、まだ工事が残っているようで、渡ることはまだできない。姿を現した歩道橋を下から見る限りでは、すべてが工事前と変わっていないように見える。ピンク色の塗装と風よけのアクリル板が、ピカピカなこと以外は。


土日は、降雪も寒さも落ち着く予報。大学入学共通テストも順調にできそうだが、そうだとしても豪雪地域の試験会場では苦労が多くなる。
2012年頃に大学の「秋入学」が取り沙汰されたことがあった。その時、秋入学になれば、入試時期が大雪と重ならなくなって、雪国では助かるのではと考えた(この記事最後)。だが、秋入学の話はいつの間にか聞こえなくなった。(秋入学問題と直接関係はないにしても)雪が積もらない土地の人には、受験するにも心配や苦労が1つ増えることは分からない。

そして、自分が大学入試センター試験を受けた時も、今日のような天候だったのを思い出した。初日の朝は、今日以上の猛吹雪だった。前日の下見や2日目の終了後に、寒い雪道を歩いた記憶がある。実際に気象データを見ると、積雪量は今と同じくらい、気温はやや低く、2日とも真冬日だった。
成人の日の振替休日をはさんだ火曜日は、自己採点のため高校へ登校。試験の次の日が振替休日だったことはすっかり忘れていたし、登校日の天候も記憶にないが、引き続き真冬日で、朝は-6.3℃まで冷えこんでいた。
その朝、テレビを点けると、関西で大地震発生のニュース。阪神・淡路大震災である。
高校では、学級担任の先生が「センターを受けたのに、被災して志望大学へ進めなくなってしまう受験生もいるだろう。二次試験を受けられる(このクラスの)みんなは、精一杯がんばりなさい」という趣旨の話をされた(もしかしたら17日ではなく、被害が詳しく分かった、翌日以降の登校日のことだったかも)。
あれからもう30年。
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2025年始の秋田の鉄道

2025-01-16 20:36:01 | 秋田の季節・風景
goo不具合により更新できなかった2025年始の秋田市の天候は、2024年末と大差なし。10センチに満たない雪が積もっては融け、また積もっての繰り返し。最深積雪は、1月10日と16日の11センチ。
最低気温は11日の-5.4℃だが、昼はかろうじてプラスになるなどして、12月も含めて真冬日はまだない。風が強い日が少ないこともあって、寒いことは寒いが、厳しい寒さとまではいかないかな。16日夜から強風や気温低下の予報で、17日は真冬日になるかも。→翌17日の天候について
【16日追記・市立小中学校の冬休み明け直前の13日に行われる予定だった「市民一斉除雪デー」は、「今後の気象状況等を勘案し」中止となった。中止になる年のほうが多い気がするけれど。】
傾向としては、秋田市らしい冬の気候といえそう。そして、秋田市は恵まれた天候と言わねばならない。
年末年始の秋田県北部から青森県津軽地方など各地ではたいへんな大雪となった。とりわけ青森市も弘前市も積雪が1メートルを越え、奥羽本線・大館~弘前間は大晦日から1月10日まで運休が続いた。雪の壁に囲まれて、5人ほどの作業員が手作業で線路(ポイント?)の雪を寄せているシーンをテレビで見た時は、三八豪雪・四八豪雪を連想した。

元日夕方。秋田市上飯島駅の黒川街道踏切を通過する下り特急「つがる43号」
積雪1センチほど。100キロ北ではたいへんなことになっているのがウソのような光景。
秋田駅より北の奥羽本線(いわゆる奥羽北線)の秋田県側では、帰省ラッシュ対応もあるのか、運休はほとんどなく、大館などで折り返し運転され、遅れも限定的。上の写真の特急つがるも大館行きで運行されていたようだ(スーパーつがるは運用の都合なのか東能代折り返しだったらしい)。

3日。秋田駅
五能線も青森県側は運休があり、3日の快速「リゾートしらかみ5号」は、所定の「青池編成」を「ブナ編成」に変更の上、五能線内の深浦止まりで運行。乗客はとても少なそうだった。
積雪量平年値は秋田市とほぼ同じ青森県深浦町も、30センチ以上(平年値9センチ)積もっていた。
秋田駅跨線橋の発車標
秋田駅の発車標は、深浦行きに対応できていたが、ブナ編成の行き先表示は「全車指定 快速 深浦」の固定表示で、「リゾートしらかみ」は表示できなくなっていた。
車両の行き先表示


最後に、昨年末の記事で取り上げた、秋田県冬の大型観光キャンペーンに合わせた、男鹿線EV-E801系電車G3編成のなまはげラッピングの側面全体。


赤・男鹿寄りEV-E801-3
上はなまはげ柴灯まつり、右下はゴジラ岩。ゴジラの口の左下、夕日の部分に「EV-E801-3」表示

青・秋田寄りEV-E800-3
左下は一ノ目潟、上は寒風山(頂上の回転展望台)
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なまはげ電車

2024-12-30 23:14:10 | 秋田の季節・風景
12月26日に観測上は積雪ゼロになった秋田市。
その後、若干降って、最大積雪8センチ。30日は5℃まで上がって、夜には4センチ。雨も降って、大晦日にはまたゼロになるかもしれない。そして年越しはまた雪の予報。
目まぐるしく変わるのは【31日追記・数日の間でも、そして下記のように1日の中でも】、秋田市の冬のいつもの天候。28日の風景。
青空のJR東日本奥羽本線・上飯島駅にナマハゲ?!
【31日補足・↑ホームの床面が真っ白なのは、うっすら雪が積もっているため。足跡がないのは、停止位置より先方を写しているため=電車が動き出したところを撮影。】
2024年12月1日から2025年2月28日まで「秋田県冬の大型観光キャンペーン「誰と行く?冬の秋田」」が実施中。その期間中、男鹿線のEV-E801系蓄電池式電車のうち1編成(=2両1組×6本のうちの1本、「G3」編成)でラッピングがされている。運用は固定でなく、公表もされない。男鹿線のラッピング列車は、2021年春以来だろうか。

2両それぞれの連結部寄りに、車体の色に合わせた赤と青のなまはげが大きく描かれ、迫力がある。
秋田駅にて
プレスリリースでも「なまはげのラッピング」としているが、それ以外の男鹿の風景も小さめに描かれる。赤いほうにはゴジラ岩となまはげ柴灯まつり、青いほうには寒風山と一ノ目潟かな。車両両端(運転席)寄りには、ラッピングがないこともあって、中央だけが目立ってしまう。そういう意図なのか。



前面にはヘッドマーク風になまはげの顔。
 
ラッピングについてはこの記事後半にて。

その2時間ほど後の土崎駅前。
改札内跨線橋から西方向
天気雨ならぬ、“天気雪”いや“天気吹雪”か。
沈みゆく太陽の右(手前のマンションの左)に、いつもはくっきり見える秋田市ポートタワー セリオンが、霞んでうっすらと輪郭だけになっていた。


31日は更新できるか分からないので、とりあえずごあいさつ。2024年もご覧いただき、ありがとうございました。皆さま、どうぞ良い年をお迎えください。
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積雪ゼロだけど

2024-12-26 20:28:02 | 秋田の季節・風景
18日に30センチ雪が積もった秋田市。その後、ほぼなくなって、再び積もって、24日昼には15センチになった。今シーズン初の寒波だという、クリスマス寒波により道路がツルツルテカテカの日も。そしてまた減っていき、26日は気温が8℃台まで上がって、午後には積雪ゼロに。

積雪量は山王の秋田地方気象台での観測なので、秋田市内でも場所による差がある。そもそも降る量が違ったり、温度や風の影響で融けやすさが違ったり。さらに道路では、除雪作業により寄せられた雪が残ったり、踏み固められて融けづらくなったりすることがあるので、街なかから雪が完全に消えたわけではない。
26日午後の風景。
土崎港中央四丁目の小さな市道。奥は秋田市ポートタワー セリオン

土崎駅南側・秋田総合車両センター(旧・土崎工場)のオーバーパスから北方向
↑このオーバーパスは、現地に表示がなくて名称が不明だったが、秋田市サイト内の資料によれば「土崎駅南跨線橋」。橋長19.20m、1986年架設。
連続して歩行者用通路を越える、「土崎駅南跨道橋」(11.20m、架設年次不明)もあることになっているが、通る分には意識できない。

写真の通り、道や線路の隅、土手の斜面が所々白い程度で、積雪ゼロを実感できる。雪用でない靴でも問題ない。土崎では。


同じ頃、秋田駅。
Weロードから北東方向。右奥に太平山
線路は真っ白。除雪作業はしていないと思うし、雪が融けにくい条件でもなさそうなのに。

秋田県立循環器・脳脊髄センター裏、千秋城下町の小さな市道
冒頭の土崎も、ここも、除雪車は入っていないはず。こちらは数センチ雪があり、わだちができている。シャーベット状でジャバジャバして歩きづらい。雪靴必須。
城下町と千秋久保田町の境
道路付け替えがあった場所。左側の現道は、ある程度通行量があるので雪は消えている。右は、以前道路だった部分(車は先方へ通り抜けられない)。

奥羽本線の車窓から眺めた限りでは、泉外旭川駅辺りを境に、秋田市中央地域寄りはこんな状態。
海が近い土崎周辺は降雪量が少ないことはあると思う。気象台も中央地域ではあるが、海に近いといえば近いけれど、こんなに違うものだろうか。


Weロードから見る秋田駅へ戻って。
右側の線路に雪がない箇所がある
右のホームは7番線。車両が停車していた間に、たくさん雪が降ったということか。

ホームより先に、雪が少ない箇所
全幅ではなく1~3番線付近だけ、雪がまったくないわけではなく少ない。線路の間も少ないので、除雪作業したわけではなさそう。
線路の外の左・西側には、
高いマンション
マンションの前(線路沿い)の道路も、そこだけ雪が少ない。
マンションが北西~西からの風よけとなり、その陰の道路と線路に降る雪を少なくしたようだ。さらに西には千秋公園があるが、その程度の高さでは風よけ効果にはならないのか。

それにしても、先週は30センチ積もったわりには、潔く消えてくれて、苦労が少なかった。今週はその半分なのに、凍結とシャーベットで苦労させられた。もっとたくさん積もっている所に比べれば、どうってことないけれど。明日はまた降って寒くなる。どうなるか。→続きはこちら
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本格的積雪'24

2024-12-18 22:33:17 | 秋田の季節・風景
真冬らしい天候になり、秋田県各地は17日から積雪が増えた。内陸より沿岸に多く降って、由利本荘市本荘や秋田市雄和では、かなり積もった。
秋田市でも、17日朝に約20センチ、18日朝に30センチの積雪深を観測。18日夜時点では23センチ。
ここ数十年としては、12月中にこれだけ積もるのは珍しいほうだけど、秋田市では「ドカ雪」と言うほどではないと思う。雪が少なかった昨シーズン(2023~2024年)も、12月23日から3日間、30センチ超が継続していた(昨シーズンの最深)。生活への大きな影響はなし。

風が弱く、気温は朝はマイナス1~0℃に留まり、昼は気温がプラスの2~3℃まで上がって、体感的に楽だし、積もった雪の減りも早いかもしれない。
18日午後の、秋田市東部の光景。
県道28号「広面小南(ひろおもてしょう みなみ)」交差点。時折晴れて太平山が姿を見せた

県道28号・手形陸橋。奥は千秋公園
幹線道路は除雪され、歩道はロードヒーティング(融雪装置)で通行に支障なし。
県道41号(横山金足線)広面ショッピングセンター(紅葉の頃)前。温度計は0℃
融雪がない歩道は、それなりに。ただ、30センチ積もったにしては、歩きにくくない場所が多い。

小さな道路。手形陸橋から千秋城下町を見下ろす。
昔ヤマザキデイリーストアがあった通り。正面の茶色いのが秋田県立循環器・脳脊髄センター。奥左が秋田駅西口方向

隣のもっと小さな道
昨冬から、秋田市道の除雪体制が変わった。前よりはまめに除雪しているように見えたし、このように、実際に除雪がされた道が多い。路肩の排雪はされていないので、歩行にも運転にも気を付けて。
降雪はひと段落し、19日朝はマイナス4℃まで下がるので、路面凍結に注意。しっかり除雪された所は、ブラックアイスバーンになりそうで怖い。【19日追記】19日は最低気温-5.2℃、昼は0.5℃までしか上がらなかった(夜に1℃台まで上昇)が、引き続き風が弱いせいか、それほど寒く感じなかった。積雪は20センチ前後で推移。


18日の雪は湿っぽく、着雪しやすかったのか、
「手形山崎町」交差点、北向き信号機
着雪対策されていないLED信号機。矢印信号機の庇(フード)に積もった雪がずり落ちて、隣の車両用赤灯のフードとの間にはさまってしまっていた。正面からの視認性には問題なし。

郵便ポスト
ポストの上に積もった雪が、前にずり落ちて、投函口をふさいでしまった。
風も強くないのに、ほぼ平らなポストの天面から、どうすればこうなるのだろう。
ポスト前には足跡もなし
朝以降、このポストに投函した人は、誰もいなかったことになる。

続きはこちら
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山の神様の日と おやき

2024-12-14 21:05:49 | 秋田の季節・風景
寒くなって雪が積もった今週、身内の年寄りが「もうヤマノカミサンだものな」と言った。
ヤマノカミサン→山の神さん→「山の神様」と想像が付くものの、何だろう? 昔から何度か聞いたことがあった言葉だけど、聞き流してしまっていて、今回も聞き流しかけた。

その直後、地元スーパー・いとく新国道店へ行くと、パン・生もの菓子売り場に、見慣れぬ商品があった。タカヤナギグランマートにもあったか。イオン系列にはなし。
それは、秋田で親しまれる餅菓子「おやき」。信州のおやきとは異なり、米の粉で作る。青森県津軽では同じものを「しとぎ餅(粢餅)」と呼ぶ(おやきと呼ぶ所もあるようだが、津軽でおやきとといえば、大判焼きを指すのが一般的)。また、青森県内でも南部(八戸など県東側)の「しとぎ」は豆で作る別物

おやき自体は、1個~数個入りのものが、スーパーでもわりと売られている。ヤマザキ系列の地元企業・たけや製パンでも製造。
今回見たおやきは、たけやのものなのだが、たまに見かけるバラ売りではなく、複数個入り。※以下、商品の描写は店頭でちらりと見ただけなので、うろ覚えです。
たしか6個だったと思うが大量のおやきが、生のサンマを入れるような細長い発泡スチロールトレイに入っていた。白いものと、ヨモギ入りと思われる緑色のもの(おやきとしてはわりと珍しい)の2種。おやきの表面には焼き目というか焦げが少々入るのが普通だが、本品は焼印で押したかのような、均一で濃いめの焦げ(たけやのバラ売りおやきはそうではない)。

パッケージ代わりのシールは、「おやき」と大きく書かれていたはずだが、別に小さく表記があった。
「山の神」と。

山の神って山の神さん? それとおやきが関係あるの?


調べた。※詳しくは「山の神」「山の神の日 秋田」等で検索してください。
山の神とは「山に宿る神の総称」。猟師や林業などに関わる人の守護神。女神とされる。箱根駅伝の山の神は、これから着想を得たのかもしれないが、言葉(文字)以外には一切関係がないことになろう。
その神が、山の木の本数を数える日があり、その日は人間は山仕事をせず、山に入らず、祭礼や宴会をするならわしが、全国各地にある。それが「山の神の日/山の神様の日」。
日付は地域によって異なるが、東北地方では12月12日が基本で、林業業界を中心に今も受け継がれていて、酒や食べ物を供えるなどする。「山の神の年取り」と呼ぶ所もある。

農林水産省ホームページ「うちの郷土料理」秋田県 おやきには「毎年12月12日に山の神に供えてきたとも伝えられ、県南地域では今でもこの時期におやきを焼いて食べるのが習わしとなっている。」とある。なお、別に、五城目町の朝市、おやつ、祝い事、春彼岸の中日にも食べたり供えたりする記述がある。

2016年で更新を終えた「男鹿市観光商工課 公式ブログ 男鹿ブロ」に2012年12月12日付「12月12日は山の神(やまのがみ)(a href="http://ogablo.jp/2012/12/120830.php)」があった。
まず、男鹿では「やまのがみ」と濁るようだ。
「各家々で おやきを作って仏壇や神棚に お供えし、その後で家族でも 美味しくいただくのが昔からの習慣です。」そうで、旧・若美町払戸の「ふっと観光案内所」の産直「みどりの会 農産物直売所」では、大量にバラ売りされていた。
さらに2015年2月16日付「男鹿総合観光案内所ミニイベント「おやき餅を作ろう!」(http://ogablo.jp/2015/02/160830.php)」。船越の男鹿総合観光案内所で、同年2月21日に行われた体験イベントの告知。「男鹿には、12月12日あるいは1月12日の「山の神の日」におやきをつくって食べるという風習が残っています。」「本格的なお家だと、神棚を飾ったり、のぼり旗を立てたりもするそうなのですが・・・?」

県南でなく県中央部でも、おやきの風習が今(10年前)もあるのだった。男鹿で山に関わる人は多くはなさそうだし、神棚でなく仏壇に供えるといった点では、本来とは少し違う趣旨になっていそうだが、広く親しまれる風習であることを意味しているだろう。


県南・大仙市の鈴木酒造店の「酒蔵日記」2015年12月21日付「山の神の日(https://www.hideyoshi.co.jp/sake/2015/12/21/2694/)」では、「うちの会社ではお餅を12個、山の神様にお供えします。」。
杵と臼で付いた白い餅を、雪見だいふくくらいのサイズにしてお盆に並べて、ろうそくととっくりとともに和室の机の上に置いた(上に神棚がある?)写真も掲載。
餅やおやきは別として、秋田県内では建設会社や曲げわっぱメーカーでも、広い意味で山や木に関わるためであろう、山の神の日に行事を行うところがあった。


ここで青森県。県交通・地域社会部 地域生活文化課サイト(https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kotsu/seikatsu/kenjinkai31.html)より「東京青森県人会の会報『東京と青森』で連載中!」の「青森県史の窓」の「39 神様の年とり(2008年5月号?)」。
北東北では、旧暦12月は毎日のように神様の「年取り(の日)」があり、その1つが12日の山の神様。神様や地域によって風習はさまざまだが「共通の供物として「しとぎ」は欠かせないようだ。」
あんこを入れず、焼かずに生で食べるのが本来のしとぎのようなことが書かれている。
「南部地方の田子町や三戸町では12日は山の神の年とりで、お神酒としとぎを十二個供えた」とあり、これが米のしとぎなのか、豆しとぎなのか、不明だが、上記、農水省うちの郷土料理の「豆しとぎ」のページには、南部地方では「神様の年取り」で豆しとぎをお供えする旨があった。


というわけで、12月12日は山の神の日で、その供え物の1つがおやき/しとぎなのだった。
日付も、一部ではお供えの個数も12で、山の神は「12」がお好きなようだ。たけやのおやきが、おそらく6個入りだったのは、2セット買えば12個になるということなのか。

冒頭の「もうヤマノカミサンだものな」は、「12月12日だから、雪や寒さが厳しくなって来たな」というニュアンス。
我が家は、山林やその関連との関わりはまったくなく、(一部が日付を意識するだけで)12月12日は特にイベントはやらない。ばあさんは男鹿出身だったから、もしかしたらそこから受け継がれたのかもしれないが、「やまのがみ」とは濁らない。

一方、秋田市内のスーパーで、それ用のおやきが売られていたということは、秋田市でも、山の神の日にお供えする一般家庭が一定数あるということなのだろうか。
そして、たけや製パンが、それ用のおやきを製造販売するということは、秋田県内全体では、山の神の日を、山の神を大切にする人たちがたくさんいるということになる。
それならば、スーパーでもたけやでも、店頭のPOPや商品パッケージで、「12月12日は山の神の日 おやきを供えて1年の感謝を!」などと宣伝すれば、需要喚起・売上向上、伝統文化の継承になるだろうに。たけやさんは、毎月の新商品紹介(と今は2025年元日からの値上げ告知)しかアップしないホームページにも掲載して。

秋田にずっといても知らないことがまだまだ多いことを、今回もまた思い知った。
ところで、青森県の資料にもあったように、山の神の日は本来は旧暦。今年の旧暦12月12日は、2025年1月11日。平年通りなら、今以上に寒さも雪も厳しい頃。季語では冬の山を「山眠る」と形容するけれど、眠った山でも生活する人たちがいて、厳冬期のその中休みの意味もあるのだろう。
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冬の八橋の自販機

2024-12-04 23:21:07 | 秋田の季節・風景
秋田市の八橋運動公園(やばせ~)。
「八橋運動公園」というのは、秋田市管理の公園の名称であり、地名(町名)でもある。公園の供用開始は、昭和36年の秋田国体の時ではなく、1941(昭和16)年だそう。町名は1982(昭和57)年発足で、おそらく住民はゼロ。
運動公園内の通路などは秋田市建設部 公園課が所管しているのだろうが、公園内にある各施設は、秋田県もしくは秋田市観光文化スポーツ部 スポーツ振興課が管轄している。秋田市のサイトに八橋運動公園を紹介するページもなく(各施設の配置図なども分からない)、「公園」としての「八橋運動公園」は抽象的というか実体がないというか、あいまいな存在な面も持っている。秋田市民なら八橋運動公園の名と場所は、ほとんどが知っているのではあるけれど。
※以下、ネーミングライツが実施されている施設が登場しますが、ネーミングライツでない本来の施設名を記載します。

長年場所を決めかねていた、サッカースタジアムが八橋運動公園にできることが、先日やっと決まった。現時点では、静かにいつもの初冬を迎えている。
八橋健康広場と球技場の間の通路みたいな場所
たまに通ることはあっても、今まで気にも留めないでいたが、飲料自動販売機が6台(ベンダーは5社)も並んでいた。
八橋球場前にも
ほかに八橋陸上競技場のスタンド下でも。どの自動販売機も、冬の間は販売休止になっていた。
ベンダーが違っても足並みをそろえて冬休みということは、場所を貸しているであろう秋田市との契約で、そう取り決めてあるのだろうか。冬期休止になる施設もあって購入者は減るだろうし、除雪がされず自販機前に近付けないかもしれないから。
自販機の休止期間は不明だが、公園内の冬期休止する秋田市管理の施設は、12月1日から3月31日休止。それに合わせているのかもしれない。

おもしろいのは、休止の告知。各ベンダーがそれぞれ作成している。

奥の2台は「冬期間 販売休止中」。手前の(株)ミチノク 秋田営業所は「冬期休止中」「来春もご利用お願いします。」。


みちのくキャンティーン株式会社 秋田営業所は「冬季 販売を休止させて いただきます。」「春より よろしく お願い致します。」。

雪だるまや雪の結晶のイラスト入りで「冬季稼働停止中」


「こちらの自動販売機は 冬期間お休みいたします」コカ・コーラの缶を持ったまま横になって鼻提灯を膨らませたパンダ。
このパンダはコカ・コーラと直接関係はなく、フリー素材のイラストサイト「イラストバンク パンダ支店」の「花提灯を膨らませて仰向けに寝るパンダのイラスト(“花提灯”はサイト記載ママ)」に、コーラ缶を合成したもの。
話がそれるが、下段中央の300mlボトル缶は「HI-C(ハイシー)」のオレンジとアップル。昭和末期の復刻デザインで、HI-C自体も1999年辺りで表舞台からは消えた。何度か復刻販売もされたが、現在はみちのくコカ・コーラボトリングのみ=北東北3県限定販売とのこと。
各ベンダーそれぞれ。

そして、特に八橋健康広場の6台のうち4台(3ベンダー)は、複数社の商品が入る自販機。それでも、ベンダー間で競合しないよう、扱うメーカーをすみわけているのかと思いきや、アサヒや大塚製薬の商品は複数の機械に入っていて、そうではない。ダイドーだけの自販機にも(全国的な包括的業務提携契約により)三ツ矢サイダーが入っている。熱い試合が繰り広げられるスポーツ施設の自販機でも、熾烈な競争が繰り広げられているのかも。

また、どの自販機も、売っていたのはほとんどが冷たい飲み物。冬はお休みであり、スポーツ施設利用者を狙っているから、当然かもしれない。
だけど、八橋運動公園周辺は官庁街と住宅地にはさまれた場所なのに、コンビニも屋外の自販機も意外に少ない。それを踏まえれば、これら自販機を休止せず、もしくは休止期間を真の積雪期間だけに短縮して、温かい飲み物を多めにラインナップしておけば、通勤通学、昼休み、散歩などで利用する人がけっこういそうでもある。来春には、向かいの秋田放送跡地にイオンスタイル山王ができるので、飲食物購入には便利になるけれど。
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晩秋の泉

2024-12-02 23:01:25 | 秋田の季節・風景
昨年は体調不良でそれどころでなかったせいか、今秋の紅葉は、新鮮な目で感慨深く見てしまい、何度も記事にアップしてしまった。最後に、1週間ほど前の秋田市泉地区の風景。
泉銀の町街区公園
メタセコイアが1本、周りに一部チリチリのケヤキ
青空の下、なかなかいい景色じゃないかと思ったが、2022年11月に、ここに虹がかかった記事と比べたら、
(再掲)ケヤキのちゃんとした紅葉・黄葉がきれいだった

奥羽本線を越えて、地名は同じでも、小学校区が泉小ではなく、旭川小または外旭川小学区側(かつての警察の所管についての記事)、天徳寺・平和公園のあるほうの泉。
バス停・水路・ススキ
廃止されかけて、なんとか逃れた添川線「泉上丁」下り側バス停は、2021年秋~2022年初夏の間に、表示板が新しくされていた。その当時からうっすらと分かっていたのだが、時が経った今、
下に「金足農高入口」の跡がくっきり
片面だけ、転用前のバス停名のカッティングシートの文字の跡が、より目立つようになっていた。

泉地区の東端が(河川の)旭川。対岸は(地名の)旭川地区。
旭川堤防から
家並みの中が添川線のバス通り。向こうに見える標高50メートルほどの山が、平和公園(山の名としては五庵山?)。ふもとの天徳寺は、左のほう。
手形山について取り上げた(この記事最後)が、秋田市街地を囲む低山は、杉のような針葉樹と落葉樹が混在している。その落葉樹部分は、紅葉すると鮮やかで、風景が違って見えた。平和公園は針葉樹がやや多めだが、その間の所々できれいに色付いていた。
堤防から上流方向。奥は新藤田橋(しんとうだ橋)
対岸は住宅が多いが、こちら岸は家が減って、山が迫り、すっかり里山のような雰囲気。右奥はもう仁別の山? と思ってしまうが、地図を見るとそうではなかった。
この辺りもまだ平和公園の山で、上は平和塔(仏舎利塔 )や墓地の区画がある辺り。上流に進むと、青山町など再び住宅が増える。右奥の山は、濁川とか添川辺りのようだ。思ったほど山深くはないようだけど、クマは出そう。

秋田駅東口の秋田拠点センターアルヴェ14階の展望スペースから、この方向を見ると、
北方向は窓際まで近寄れないので枠入り
写真は天候が悪いこともあって分かりづらいが、赤丸で囲ったのが、おそらく新藤田付近から見えた箇所。
ちなみに、上の写真で見えている範囲は、ほぼすべてが秋田東中学校区のはず。校歌に「野より街よりにこやかに」「遠近(おちこち)の友 東(ひんがし)の友」と歌われるように、秋田駅から仁別まで、広大な学区。
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ななかまど通りのモミジ

2024-11-26 23:36:17 | 秋田の季節・風景
秋田市街地の紅葉。前回のモミジに囲まれた「止まれ」に続き、今回もモミジ(とナナカマド)について。※掲載するのは2週間ほど前に撮影した写真もあるので、現在は落葉が進んでいると思われます。

紅葉(こうよう)といえばモミジのイメージもあるが、街中ではそれほど目に付くわけでもないかな。前回のような商業施設の植栽のほか、民家の庭や公園内の植栽では、1本~数本ぽつぽつと植えられてはいる。
ケヤキやイチョウのような、街路樹とか並木道となると、思い浮かばない。※モミジバフウは、葉の形が似ているだけで、モミジ・カエデの仲間ではない。

でも、あるところにはあるもので…
少し背の高いのはケヤキ。チリチリ枯れずに、オレンジ色に紅葉している模様
モミジの街路樹があった。本数は10本あるかどうかだけど。

場所は、市立泉小学校の前というか横の市道。庭木でも見かける、夏も葉が赤いタイプ(「ノムラモミジ」というらしい【27日追記・名札が付いていた】)のモミジが、ツツジなどとともに、歩道と車道の境に植えられていた。植えられて数十年経っているはずだが、あまり背が高くならないようで、いい感じ。

この一帯は遊歩道・ハミングロードや秋操近隣公園が隣接し、さまざまな樹木があるものの、モミジはここだけだと思う。学校前だと桜並木にしそうなものだが(学校敷地内には桜がある)、モミジとはシブい選択かも。


650メートル移動して、泉地区の南端、保戸野との境、秋田生鮮市場保戸野店前の広い市道。
生鮮市場前
1本だけモミジが!
泉小前と同じタイプ。こちらのほうが少し大きいけれど、まさか泉小に植えた余りを持って来たとか??

この道路には「市民に親しまれる道路愛称」が付いている。1990年に命名された、
「泉ななかまど通り」
街路樹がナナカマドであることが由来。まあ、モミジは1本だけだから【12月3日補足・モミジがあるのは、ななかまど通りの東端】。ほかはナナカマドが植えられているはず…
あれ?
ツツジばかりで、ナナカマドが見当たらない。
ハッピー・ドラッグ保戸野店前に、
やっと1本
果実も実っているが、背が低い。前は本数がもっとあって、背が高かったのだけど。↑上の写真後方には、枯れて葉がないナナカマドも。

向かい側にはかろうじてそれなりの大きさのナナカマド
Googleマップストリートビューでさかのぼると、生鮮市場付近では、2010年代後半までは、ナナカマドが何本かあったのが、2020年前後に順次撤去されていた。画像でも分かるし、記憶にもあるが、2010年代後半時点で、樹齢の割に小さくなってしまった木や、枝が部分的に枯れた木が散見されたし、その後、全体が枯れてしまった木があった。
また、ここより西側では、2012年時点で撤去済みと思われる箇所もあった。泉ななかまど通り全体で、多くのナナカマドが弱ってしまい、撤去されてしまったことになる。

先月、保戸野鉄砲町で、ヒョロヒョロのナナカマドにアサガオがからみついたのを紹介していた(この記事最後)。そことつながる通町の県道233号区間にかけても、そういえばナナカマドがあったが(この記事最後)、今はあったっけ?
調べると、ナナカマドは寒冷地や高山に自生する植物で、街路樹や公園樹になるのは北日本中心だそう。暖かい所では病害虫が発生しやすいという話も。
推測だが、今の秋田市の(少なくとも)道路上は、ナナカマドにとってふさわしい生育環境ではなくなってしまったのかもしれない。

「泉ななかまど通り」の将来は?

秋田市街地の紅葉の続き(植物カテゴリー)。
モミジの落葉の様子と、ほかの場所のナナカマドについて
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紅葉の中の「止まれ」

2024-11-24 20:20:48 | 秋田の季節・風景
秋田市街地の紅葉の続き。
紅葉に埋もれた「止まれ」の道路標識
紅葉しているのは、上はモミジ、下の黄色と赤のグラデーションの小さな葉の低木はユキヤナギだろうか。

赤い葉の中に赤い標識で目立たないかも

この標識があるのは、公道上ではなく、商業施設の駐車場内。“私設標識”なので、厳密には道路標識ではない。
私有地には、実際の道路標識と書体や色が異なる、“道路標識もどき”が設置されることもあるが、これは正規の道路標識と同一規格のようだ(STOPが併記されないので、古いものではある)。

少し引いて見ると

さらに引いて

紅葉に囲まれた止まれがあるのは、秋田大学医学部附属病院隣に1995年にできた「広面ショッピングセンター(ひろおもて~)」。上の写真、中央奥の建物が大学病院。
総合スーパーではなく食品スーパーの「イオンスタイル広面(旧・マックスバリュ広面店)」、ホームセンター「DCM広面北店(旧・ホーマック広面北店)」、ネコの足跡で人気の宝くじ売り場「広面チャンスセンター」、日本で23番目にできたミスドの流れをくむ「ミスタードーナツ秋田広面ショップ」などがある。全体の管理は、イオン東北ではなく、DCMが行っているとのこと。
当ブログでは、正面の県道41号線(横山金足線)側の植え込みのユキヤナギの花を取り上げていた。

止まれ標識があるのは、公道に出る場所などではなく、駐車場のど真ん中。
駐車場内を堰が横切っているなどして、敷地の形や店舗の配置、車の動線が少々不規則であるため、設置されているのだろう。
もっと引いて。左端がイオンスタイル
イオンスタイル側の駐車場と堰の境には、細長い植え込みがあって、いろいろな樹木が植えられている。いちばん背が高いのは、ポプラかその仲間のようで、黄葉している(大学病院からもてっぺんが見える)。たまたま、いちばん端にモミジが植えられたのだろう。


正面側では、横金線がカーブしているため、敷地にデッドスペースがあり、そこにもモミジがあった。
横金線側。右が堰
この付近の雪景色はこの記事中ほどに少々。
背後の手形山との取り合わせ
手形山は、場所によっては常緑樹(杉?)が多い部分もあるが、落葉樹が多い所もあって、なかなかきれい。例によってチリチリに枯れたケヤキもありそうだけど。→平和公園の山も色付いた(リンク先中ほど)。

※秋田市街地の紅葉、次は違う場所のモミジとナナカマド
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初冬のうろこ雲

2024-11-20 23:09:31 | 秋田の季節・風景
紅葉も見納めかと思われた先週末。秋田市では18日・月曜に初雪を観測。市街地では、屋根がうっすら白くなる程度だった。その後は、思ったよりは穏やかな天候。
20日午後。楢山と旭南の間の旭川に架かる刈穂橋から上流方向
10月14日と同じように、空一面にうろこ雲が広がった。そして太平山は、
うっすら雪化粧
晩秋というか初冬といえる11月後半、雪がある状態の太平山とうろこ雲の組み合わせは珍しいのではないだろうか。

少し下流から。緑の橋桁が刈穂橋
橋の右の小さな神社のイチョウは、落葉途中。そのさらに右に見える落葉済みの木は、同じ敷地内のおそらくケヤキ【26日訂正・葉がある時期のストリートビューの画像ではケヤキのようにも見えたけれど、枝ぶりからすればやはり】別のイチョウ。


千秋公園・ミルハス横の内濠
ここの斜面はケヤキばかりだと思っていた。しかし、ケヤキの落葉後の今(チリチリ枯れて残っている葉も)、黄色や赤(たぶんモミジ)の低木が鮮やかに色付いていた。水面のスイレンは緑のまま。
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寺内の紅葉

2024-11-16 23:07:13 | 秋田の季節・風景
3回にわたって、秋田市街地の紅葉・黄葉をアップしてきた(直近、3回目)。市街地の定義は自分でもテキトーだけど、今回は秋田市内ながら、その3回とは少し離れた場所の紅葉。
こんな道がありました
落葉が進んでいるものの、紅葉・黄葉で鮮やかな山中の道?
里山というか雑木林というか、落葉樹を中心にさまざまな木が茂る。
赤いのは桜か

緑は笹、右手前はカエデ

上3枚とは少し離れた場所。
ケヤキを中心とした林を下る坂道
落葉済みやチリチリに枯れた木もあるが、日が当たると美しい。

こんな晩秋の光景が見られたのは、寺内地区。旧羽州街道で「旧国道」と呼ばれる秋田市道からすぐの場所。市街地かどうかはともかく、郊外や山間部、農村部ではないし、すぐそばには民家がたくさんある住宅地である。
寺内は、秋田市役所の地域区分としては、中央地域と北部地域の境で、両地域が混在する。地名が寺内のエリアのうち、寺内小学校の学区を「寺内小」地区と呼び、中央地域。それ以外(主に高清水小学区)が北部地域。

あまり行かないエリアではあるが、写真を撮った2か所とも、初めて通る道だった。(江戸時代の久保田城跡ではなく、奈良時代から平安時代にかけての)秋田城跡である史跡公園の丘(高清水公園というのは通称?)があり、自然豊かではあるが、こんな光景があるとは知らなかった。

最初の3枚は、寺内神屋敷。旧国道と国道7号(臨海バイパス)の間、秋田県青少年交流センター「ユースパル」の裏手の丘の道。
※旧国道と臨海バイパスの間の丘を越える道はほかにもあり、過去に海が見える坂伽羅橋を記事にしています。
沿道に家が続き、「高台」という町内会名らしい。時々車が通る。クマが出そうな気がしなくもないが、出没したことはないかも。
旧国道へ下りる坂
旧国道側は、秋田市寺内地区コミュニティセンターの横へつながる。標高は、ユースパル裏の三角点が36.4m、コミセン前の水準点が28.3m。
旧国道。寺内コミセンの向かいは高清水の丘。ここもケヤキはチリチリか
上の写真に写る建物は、コミセンはす向かいの秋田市消防本部 土崎消防署寺内出張所。所在地は寺内児桜一丁目。
この出張所は11月26日で役目を終える。27日からは、将軍野踏切そばにある将軍野出張所と統合の上、新国道「野村」交差点近くの寺内字三千刈へ移転して、新しい寺内出張所となる。

出張所の土崎側の隣は、古四王神社(こしおう~)。
モミジとイチョウが色付く。松は枯れかけ?
↑右手前の箱は、滑り止め用の砂袋が入った砂箱。道路管理者である市が設置し、積雪・凍結時に自由に使うことができる。冬の準備が進んでいる。

旧国道を八橋方向へ戻ると、旧国道と並走する細い道があった。勾配はややきついが、車はほぼ来ないので、狭くてカーブした旧国道より安全に歩ける。その八橋側の坂の風景が4枚目の写真。林は旧国道と反対側だけで、もう一方は民家。
その坂の手前では、
東に視界が開ける
すぐ下に寺内小学校(校舎について)が見える。ただし、ここ(寺内堂ノ沢二丁目)は原則として高清水小学校の学区。寺内神屋敷の高台も高清水小学区らしい。通学の便や交通安全の点ではどうなのだろう。
なお、中学校は高清水小→将軍野中、寺内小→泉中の組み合わせで固定。ここから泉中は、八橋地区を越えて通学することになり、けっこう遠い。秋田市では他地域でも同様の事例があり、学校再編が行われているが、もう少し融通を利かせてもいいのでは。

旧国道へ下りる坂の向こうを見れば、
秋田市立体育館のドーム

秋田市内にもまだまだ知らない場所、知らない景色があったのだと、今回も思わされた。
明日以降、天気はぐずつき、あさっては雪の予報。紅葉もいよいよ見納めか。→翌週の天候・風景
秋田市内の紅葉の続き
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秋田市街地の紅葉'24-3

2024-11-14 19:54:01 | 秋田の季節・風景
秋田市街地の紅葉(前回は2回目)の続き。
14日朝は2.0℃まで下がって初霜・初氷を観測。昼は晴天で13.6℃まで上がった。
秋田駅東口から太平山
西日が当たって、上のほうはうっすら赤いようにも見えるが、おそらく落葉済み。

前回も紹介した、千秋公園入口、穴門の堀沿い、あきた芸術劇場ミルハス(旧・秋田県民会館、秋田和洋女子高等学校)土手のケヤキとイチョウ。
中土橋から
ケヤキは紅葉・黄葉というより、枯れてチリチリになっているのだが、光線状態では美しくも見える。

ミルハス外周の遊歩道へ。
右が穴門の堀
上の写真手前のケヤキの、左側上部は、葉が黄色い。お堀にせり出している部分では全体的に葉が枯れているようだが、このように遊歩道側では部分的に黄葉している木があった。日当たり(日陰)とか、温度とかによるのか。→関連記事

ハーフツリー状のイチョウ

和洋時代は校舎がギリギリまで建っていたので、このアングルでは見られなかったか
このイチョウはメスなので、
根本にはぎんなんがたくさん
ぎんなんが落ちるのは黄葉より先なので、1か月ほど前だったはず。管理者が根本に寄せ集めたのだろう。
街路樹でもメスが混ざっている箇所では、路上にぎんなんが落ちて踏まれている。今は拾う人もいないのか。

今年、東京都日野市で、市が管理するイチョウの枝が折れて落下し、下にいた人が亡くなる事故があった。ぎんなんの重さで折れたらしい。他の樹種でも、風や老化で折れることもあるだろうし、樹木の維持管理も持続可能性を考えないといけない時代になった。

旭川・一丁目橋から上流方向。右側道路向かいが秋田中央警察署
私有地から生えるのか、1本のケヤキ。これもチリチリだが、部分的にオレンジ色に紅葉していた。
分かりにくいけれど、幹付近中ほどはオレンジ色

すぐ下流の大町公園橋から上流方向。
手前のケヤキは全部チリチリ

再掲)2018年はどちらもオレンジ色に紅葉していた


奥羽本線を越えて、
市立秋田東中学校西側。奥では桜が紅葉
体育館の壁の一部が赤い。
かつては、塀のすぐ内側に細めのイチョウが数本並んでいたのが、2017~2018年になくなった。それで日当たりが良くなったためか、体育館の壁にツタがはうようになった(2020年10月時点ではまだなかった)。
オレンジと赤
柱をはさんで、きれいに色が分かれている。前回最後と同じ結びになるが、どういう事情か知らないけれど、ツタにもいろいろある。

秋田市内の紅葉の風景の続き
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秋田市街地の紅葉'24-2

2024-11-12 23:13:16 | 秋田の季節・風景
11月中旬になって、秋田市もいくらか冷えこんできて、雨が降ることが多くなった。市街地の紅葉・黄葉の続き。
秋田駅東口から手形山
ケヤキなどがオレンジ色っぽく紅葉しているように見える。

この写真のみ11月初め。広小路・東側(木内向かい)ポケットパークから穴門の堀
堀の対岸のミルハス、左奥の千秋公園のケヤキも紅葉しているように見える。
広小路・中土橋寄りから
写真でも、遠目の肉眼でも分かりづらいのだが、ケヤキの多くは紅葉・黄葉せずに、葉が枯れて茶色くなってしまっている。
過去にも何度か触れたが、ケヤキは、気温が高いとうまく紅葉できないことがあるらしく、温暖な土地ではいつもこのようになるらしい。秋田市では、年や場所によりけりだが、今年は多い感じ。今年は10月の平均気温が過去最高だったそうだから、無理もない。
イチョウはきれいに黄葉
前回触れた、和洋高校跡のイチョウ。校舎があって枝を伸ばせなかった側は、4年経ってもほぼ変わらず、“ハーフツリー”状態。【ミルハスのケヤキとイチョウについては、末尾リンクの続きも参照】
前回の知事公舎近くのイチョウは黄葉が早く、現時点ではかなり落葉しているが、市内全体では黄葉の盛り。一部はまだ緑の葉でがんばるイチョウも。

場所を越えて。
市立旭南小学校(きょくなん)前バス停
緑の松、黄色い2本のイチョウ、オレンジ色の八重桜。

イオン秋田中央店裏、旭川に架かる市道の川口橋
柵や親柱にからんだツタが紅葉。

ブドウ科だけに、青くて小さい丸い果実が実っている。

対岸の親柱
こちらにもツタ。ただ、葉はほとんど落ち、果実もない。
ツタといっても、葉の大小などがあって、同一種とは思えないものを見かけるのだが、違いはいまいち分からない。※ウコギ科のキヅタではない。
あまり赤くない、小さな葉がちょっとだけ

続きはこちら
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秋田市街地の紅葉'24

2024-10-30 20:39:43 | 秋田の季節・風景
10月も終わり。秋田市街地は紅葉の季節を迎えている。今年は(今年も)少し遅い傾向か。※2021年11月中旬
千秋トンネル通り・保戸野側
通りのケヤキ並木と千秋公園西側斜面の落葉樹の紅葉・黄葉。


トンネルを抜けて、県道28号・秋田県立循環器・脳脊髄センター(旧・秋田県立脳血管研究センター等)前の「大手門通り(浸透していない呼び名)」。
左が千秋公園、右後方が旧脳研・秋田駅
県道先方の右カーブが「千秋城下町」交差点で、左折方向が千秋トンネル。その付近に、黄色くなった木がそびえる。
それは、トンネル手前の小さな交差点(これも「千秋城下町」交差点)で交わる坂の突き当りに生える、大きなイチョウ。この奥が秋田県知事公舎、左方向は長い坂で、秋田市立明徳小学校を経て千秋公園内。
手前左が千秋トンネル、奥左上が明徳小
なお、左奥にもイチョウが見えているが、私有地内で近寄れなそう。

トンネルの通りから見ると、のびのびと枝を広げているように見えるけれど、横から見ると…
左がトンネル通りの交差点
のびのびは半分だけでした。
2023年に話題になった、壁に寄せて設置できるニトリのクリスマスツリー「ハーフツリー」みたい。旧・和洋高校→ミルハスの堀端の大イチョウも、同じような形だったから、イチョウは、障害物があるとそれに応じた樹形になりやすいのかも。


場所が変わって。
光線がいまいちですが、紅葉の並木道
秋田大学医学部附属病院正面からまっすぐ伸びる市道の街路樹のモミジバフウ(2021年。カエデやモミジの仲間ではない)。上の写真は、病院を背に南方向。
今年もきれいに紅葉しているが、道のほぼまっすぐ先に見えたのが(上の写真では分かりません)、
鳥海山
大学病院正面ありきの道だろうから、鳥海山と相対するように病院が設計されたのか?
ちなみに、地上から見えるのだから、当然、病院南面の窓からも鳥海山は見え、上のフロアだと山の全体を見ることができる。ただし、外来フロアには窓はないはずで、入院病棟でも廊下など自由に見られる窓がない病棟もありそう。それに、近くに高いマンションがあるので、それにさえぎられて鳥海山の全部もしくは一部が見えない部屋がある。

続きはこちら
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