広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

北大植物園

2013-10-31 22:55:53 | 動物・植物
放置していた北海道旅行記。※以前の記事
交通資料館のほかにも、以前から行きたかった札幌市内の施設があった。「北海道大学北方生物圏フィールド科学センター植物園」、いわゆる北大植物園。
1886(明治19)年にできた国内で2番目に古い植物園(最古は小石川植物園)。
札幌駅北側にある北海道大学の本体は、大学のキャンパスとしては珍しくそれ自体が観光地になっているが、植物園は別の場所。観光地としてもさほど著名ではない(中学校の修学旅行の自由行動でも、ごく一部の班だけが訪れただけだった)。
植物が好きな僕は興味はあったけれど、前回札幌を訪れたのは冬で、温室だけの縮小開園のため見なかったのだった。
※今回の訪問は8月下旬です。11月からは冬期の温室のみの開園です。また、2014年度夏期は建物の耐震補強工事のため一部で公開が休止されるとのことなので、訪問の際は公式ホームページで確認してください。

所在地は札幌駅の南西側。大通公園や時計台からもそう遠くなく、アクセスはいい。(JRや地下鉄の駅からは離れていて、わりと歩くけど)
札幌の格子状の町割りで表せば、南北方向は北2条から北4条、東西方向は西8丁目から西10丁目に渡って、計9ブロックほぼ全域が植物園の敷地。13.3ヘクタールに4000種の植物がある。
出入口は1つだけで、西7丁目と8丁目の境の道路に面する。北海道庁の1ブロック西側。
道庁側を背に。道路の向こうが植物園で、白い建物が受付のある管理棟
入園料は大人400円。入口に無料(100円玉リターン式)のコインロッカーあり。
長い名だけど要は植物園
順路は2つ示されていて、所要1時間30分で時計回りの外回りルートと45分で反時計回りの内回りルート。僕はもちろん外回りにしたが、雨が降りそうで次の予定もあった。そこで、ロックガーデンとかバラ園とかどこでも見られるようなものはざっと飛ばして、1時間ちょっとで回った。

温室。
実ったバナナとかアロエとかサボテンとか、定番のものが多い。初めて見られたのは、熱帯スイレンの花。
 
温帯のスイレンは水面で花が咲くが、熱帯のはハスのように水の上の空中まで花茎が伸びて咲く。花弁の形や、青系統の色も特徴的。


北海道と関わりの深い植物が植えられた「北方民族植物標本園」。
 
水色の花が咲いているのは、「エゾトリカブト」!
他のトリカブトやそれらの交雑種もあったけれど、花の色や形が微妙に違った。
こういう青系の色って、(オリンパスの?)デジカメでは正確には記録できない。

びろーんと伸びてアザミのような玉状の花が付くのは、根っこ以外はなかなか見る機会がない、
「ゴボウ」

どこかで見たことがあるような、ないような?
これは「ヤマゴボウ」。上のキク科で根が野菜になる「ゴボウ」ではなく、ヤマゴボウ科の有毒植物。
そう、あの「ヨウシュヤマゴボウ」の「ヨウシュ(洋種)」でない在来種、いわば「和種ヤマゴボウ」。

ヨウシュヤマゴボウとの違いは、茎に赤系統の色が出ないこと、花・果実が垂れ下がらず上に向かって出ること。そのためか、ヨウシュヤマゴボウほど気持ち悪く見えない。
1つ1つの果実には、カボチャのように筋が入る点も違う(ヨウシュはツルツル)
北海道だけでなく九州まで日本各地に分布し、実は昔、秋田市の町中で1株だけ見たことがあった。
厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル(http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/higher_det_21.html)」には「在来種のヤマゴボウなど2種は身近に少なく誤食の可能性は少ないと思われる。」とあるが、身近にまったくないわけではないから、やはり注意すべきでしょう。



園内の多くは、植物園になる前の原生林がほぼそのまま残っているそうだ。通路を歩いていると、北海道の林の中に迷い込んだかのように錯覚してしまう。
明治時代あたりは、こんな中に時計台などがぽつぽつと建っていたのだろうか。
ヒグマが出たらどうしようと思ってしまいそうだけど、四方は道路とビルに囲まれているから、それはないでしょう。
柵の向こうは車が行き交う大都会
そんな林の中で、カリカリカリと音が聞こえてきた。何かの工事とは違うし、人の気配がない。林の中をよーく見ると、
リス?!

種としてはエゾリスってことでしょうか
これだけのうっそうとした林なら、いてもおかしくないけれど、見られてうれしかった。
秋田市の千秋公園にはニホンリスがいるそうだが、僕は今まで1度も見られなくて、特に子ども頃に悔しい思いをしたのだが、それが少し晴れた。
エゾリスは僕がいることには気づいているはずだが、クルミのようなものを食べるのに夢中。距離は10メートルほど離れていて、人間はこれ以上近寄れないことを知っているのだろうか。

粘ってもう少し撮影しようかと思ったけれど、臨時列車「ヌプリ」のガイドで「アイヌの人はエゾリスを『腑抜けになる』などと忌み嫌い、猟の途中で出会うと、中止して帰ってしまった」と聞いたのを思い出し、切り上げることにした。


北海道を代表する木の1つが「ハルニレ」。
「ハルニレの林」
植物園内には、開園前から生えている樹齢150~200年のハルニレの大木がたくさんある。
園内の樹木は約8000本。うち直径10センチ以上のものが3000本で、その1割300本がハルニレ。

ニレといえば、秋田市立保戸野小学校のシンボルツリー「ニレの木」。以前の記事ではハルニレだろうと推測した。ところが、
植物園のハルニレ。これはあまり大きくない
写真では分かりづらいかもしれませんが、幹の縦方向に凹凸があってゴツゴツした感じは、保戸野小のとそっくり。
でも、葉っぱが違う。植物園のハルニレのほうが明らかに大きい。ケヤキよりも大きく、まるでサクラの葉並み。
保戸野小のはケヤキより小さく、離れて見ると全体に繊細な印象を受けるのだが。植物園のハルニレとは違うような…
そして、
 これ!
保戸野小のニレの木に似ている木を発見!
「マンシュウニレ」または「ノニレ」と呼ばれる、ハルニレとは別の種だった。
植物園内には、温室の前などに数えるほどしかない。調べてみると、葉のほかにはハルニレとの違いは小さく、花の時期も近いそうだ。日本には自生せず、大陸から移入されたようで、保戸野小のも人が植えたのだろう。
※秋田市にあるハルニレについてはこの記事中ほど


園内では、観光客や地元の人のほか、学生など大学関係者も見かける。公園ではないので、スポーツや飲酒は禁止。(飲食は可)
その分、ゆったりと北海道の植物や自然に親しむことができる。
園内には、いくつか建物もある。各種展示施設として使われるほか、建物自体が重要文化財に指定されているものも多い。
「宮部金吾記念館」
植物園の初代園長の資料を集めた建物だが、その前にある木は「札幌最古のライラック」。
1890年頃、スミス女史が故郷のニューイングランドから持ってきたそうだ。もっと古いのが、スミス女史が創立した北星学園にあったそうだが、それは現存しないので、これが最古ということらしい。
この木から札幌のあちこちにライラックが分けられたそうだ。(函館にはもっと前の1879年にイギリスから持ち込まれている)
博物館
手前が1882(明治15)年築の「博物館本館」で内部は現役の(日本最古の建物の)博物館として公開。その後方の建物は「重要文化財建築群」と呼ばれる、明治・大正期の建物。
博物館本館では、動物の剥製を中心に展示。南極に行った「タロ」や世界で唯一残る「エゾオオカミ」があった。どちらも思ったより小さく、エゾオオカミはシンリンオオカミとは全然違って、どことなくキツネっぽい。
撮影禁止だと思って写真は撮らなかったが、フラッシュや三脚を使わなければ撮影できるそうだ。

以下も、すべて重要文化財かつ現役の建物。
「倉庫」1885(明治18)年

「便所」1903(明治36)年建築、1918年移築
重要文化財のトイレとは珍しいが、おそれ多くも一般入園者も使用できる。昔の公衆トイレ風の造りだが、水洗化されてきれいだった。
出入口へ戻って、
「門衛所」
1911(明治44)年の一般公開開始に伴って造られたそうで、今も時間外の守衛詰所になっている。

門衛所と出口。奥に道庁の赤れんがが少しだけ見える
雨にも当たらなかったし、いろいろとためになった。
大学としての教育研究が第一という考えなのか、昨今の他の多くの博物館のように積極的に人に来てもらおうとする取り組みはあまりされていない、飾り気のない施設だと感じた。だから、興味のない人にはつまらないかもしれないが、これはこれでいいだろう。
今度は、花がいろいろ咲く時期とか、新緑の頃なんかに訪れてみたい。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紅葉の千秋公園

2013-10-30 23:28:36 | 秋田の季節・風景
例年より気温がやや高めに推移し、雨やくもりが少し多い気がする最近の秋田市。それでも、少しずつ冬が近づいている。
晴天の夕方近くの千秋公園へ上ってきた。
夕日を浴びる桜の落ち葉
本丸のソメイヨシノは紅葉が進んで落葉したものも。
散策する人がちらほらと

本丸から望む太平山
太平山は先日ほど赤くは見えない。
公園内はモミジは毎年遅いものの、他の木は紅葉したものが多い。西側斜面のケヤキなどはまだ緑の葉が多いものもある。

トチノキはあの大きな葉のまま黄葉していて、これもまた美しい。(分かりにくいですが、上の写真左側)

茶室付近(ここって位置的には二の丸と本丸の中間の層だろうか?)

雪囲いの作業はまだ始まっていないようだったけれど、もうじき秋は終わりそう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こころ旅

2013-10-29 23:22:05 | 秋田の地理
路線バス乗り継ぎ旅ともう1つよく見ている旅番組が、NHK BSプレミアムの「にっぽん縦断 こころ旅」。
2011年から年に2回、数か月ずつ集中的に取材・放送されている。放送時間は平日朝の短い「朝版」もあるが中途半端に終わるので、基本的には土日の昼に1時間ずつ放送される「週末版」を見るのがいい。(他に総集編や単発で他番組内での放送等もあり)
各シーズンごとにコースとなる都道府県が決まっていて、視聴者からその各地にある「こころの風景」(思い出に残る土地からの眺めなど)を募集。そこを俳優の火野正平が自転車で訪ねる番組。
番組のスタイルとしては、以前に放送されていた関口知宏の鉄道の旅や「街道てくてく旅」の流れをくむ。

僕は自転車旅行なんて縁がないし、火野正平なんて人も知らなかった。
最初はガラの悪いオッサンかと思っていた正平さんだったが、見ていくうちに生き物や風景の変化に敏感な、シャイなおじさんだと分かった。そんな正平さんと各地の風景や人々との出会いが描かれる番組。
じっくりと風景を見せてくれるのはNHK(の特にBS)らしいけれど、正平さんならではの(NHKらしからぬことも少なくない)道中の会話や出来事がユニークでおもしろい。
取り上げられる「こころの風景」は著名な景勝地であることもたまにあるが、さもない公園とか道とかそんなのが多い。公共交通は通っておらず、地元の人以外は訪れることはもちろん、知られることもなかったであろう風景を見ることができるのは、自転車ならでは。バス旅とは違うようでいて、実は核心では同じ所で僕の心に響く番組なのかもしれない。

現在は1つの県を1週間に渡って取り上げ、4か所を訪れる。(ボツになった手紙の一部が月曜朝に簡単に紹介される)ロケは放送の1週前に行っている模様。
前回の目的地付近で視聴者からの手紙を読み、自転車に乗って目的地へ向かい、到着(正平さん流の言い方で「とうちゃこ~」)して、再び同じ手紙を読む(これがちょっと無駄なような…)という流れ。
各回の自転車での移動距離は20キロ前後。そのため、最初に手紙を読む場所と自転車に乗り始める場所が違うことが多い。その間は、鉄道や路線バスに自転車を積んで移動(輪行)する。あくまで自転車移動がメインの番組なので、列車やバスで移動してもその車内のシーンはない回もある。自転車はスタッフ4人(連日同じ人でなく、ローテーションで日替わり【2014年7月27日追記】前からカメラ-音声-監督-自転車メカニックの順番のようだ)ほどが隊列を組んで、軽車両として交通法規に従って進む。【30日追記】正平さんがきつい上り坂ではあはあ言う(場合によっては監督さん=担当ディレクター? への文句も)のと、高所恐怖症のため高い橋を渡る時に怖がるのはお約束。【2016年6月5日追記】行程に同行する、各放送回別の監督とは別に、同行しない「週の監督」も存在するようだ。その週すべての場所(=手紙)の選択権があるようで、「今週の週の監督さんは坂のないコースのお手紙ばかり選んでくれた」などと感謝することがあった。


今2013年秋の旅は北海道から愛知県まで13都道県がルート。放送では10月第1週が青森県、第2週が秋田県だった。秋田は2011年春以来2度目、青森は3度目?
まず、青森。
月曜朝に紹介されたボツ分には、弘前の大仏公園や深浦の北金ヶ沢の大イチョウがあった。
放送されたのは、外ヶ浜町、中泊町、つがる市、鰺ヶ沢町。ルートの都合もあって西側に集中した。

3日目(トータル255日目)のつがる市では県立木造高等学校の屋上から見る、岩木山や津軽平野の光景を訪ねた。(雨で岩木山は見えず)
この日は、中泊町小泊の港から津軽中里駅まで、弘南バスで輪行した。自転車は別料金がかかる旨のテロップが出た(JRや他のバスでは出ないし、JRの場合はたたんで袋に入れれば料金はかからない)。
バスの路線は「五所川原~小泊線(金木・中里経由)」のようで、所要時間は1時間ちょっとだそう。途中、海越しの岩木山という珍しい光景が見えた。弘前から見るのとは違う頂点が1つの岩木山。正平さんは「岩木山は好きな山3つのうちの1つ」だそう。

乗ったバスは「52405-3」号車。五所川原営業所の中型バス・日野レインボー2で、昨年購入した車だ。
番号からすれば、弘南バスは昨年、日野製車両を少なくとも5台は購入したことになる。2台だか3台は弘前営業所所属のレインボー2だけど、弘前以外にも入れているのか。内装や座席配置は弘前市内のと同じようだ。【11月13日追記】さらにもう1台を確認。最低でも6台導入していた。
ここ10年以上、弘南バスの新車の路線用中型車は一貫して日野レインボーだけを購入しており、いすゞと製造部門統合後も継続している。中型の「新車」台数に限れば、秋田中央交通より多いだろう。※ソフトバンクLTEのCMに映ったバス(外観のみ)もこのタイプだった

バスの車内から自転車を出し入れするには、前のドアからでは一苦労。
前乗り・前降りの弘南バスだけど、この時は、運転士の配慮で中ドアを開けていた。前にしかドアがない(またはあっても封鎖されて使えない)古いバスでは大変だっただろうが、幸い、このバスは車いす対応で普段は使わないものの作動する中ドアがある。
そこで、弘南バスの「開かずの中ドア」が開くという、極めて珍しい光景が見られた。
日頃使ってない(点検では開けるだろうけど)だけに、「きゅるきゅるきゅる」と新しい車両とは思えない音がして開閉。開閉時のブザーは、ちゃんと普通の音で鳴った。


257日目~260日目の秋田県では、八郎潟町、男鹿市(入道崎)、横手市(山内の「筏の大杉」)、湯沢市(院内の湯ノ沢温泉)を訪問。
ボツネタでは五城目の森山(?)、大潟村の直線道路、本荘の新山公園の階段など。
輪行は、最初に青森の五能線・十二湖駅から奥羽本線・森岳駅まで「リゾートしらかみ」、3日目に男鹿駅から横手駅まで男鹿線と奥羽本線の普通列車、4日目に横手駅から湯沢駅まで奥羽本線普通列車を利用。
「リゾートしらかみ」はブナ編成のボックス席で、正平さんも最初驚いていたがゆったりできたよう。(この番組では特急列車を利用することもたまにあるけれど)正平さんは以前、他のロケで来たことがあって五能線が好きとのこと。
月曜朝のダイジェストでは、おそらく男鹿線から奥羽線への秋田駅での乗り換え時に「秋田美人がいっぱいだ!」と正平さんが喜ぶシーンがあったが、週末版ではカットされていた。
この番組の列車移動シーンでは、通過地点で待ち受ける「Bカメ」と呼ばれるカメラに向かって、正平さんがガラスに張り付いて手を振ったりするのが定番。奥羽本線でもそうだったが、701系電車は濃い色のガラスが使われているため、残念ながらよく映っていなかった。


興味深かったのは、初日の八郎潟町。
目的地は、投稿者が「父さんの山」と呼んでいた八郎潟町三倉鼻(みくらはな)の「筑紫岳」。50年前に父が働いていた採石場があり、その石は八郎潟町の干拓(※正しくは干拓時に作られた「堤防」に)に使われて、今はマイナスの標高になっているそうで、投稿者は見たことがない今の姿を見てきてほしいという手紙。

場所は想像が付いた。奥羽本線下り列車で八郎潟の次の鯉川駅の手前、線路がカーブして上る地点で、左手に国道7号線と八郎潟残存湖と大潟村が見え、右手に(今も操業中らしい)採石場が見える。その付近に「三倉鼻公園」があると聞いていた。
【11月27日補足】現地は八郎潟町の最北部で、三種町に近い。鯉川は三種町。
再掲)この反対側の車窓に採石場
やはり、その場所だった。航空写真で見ると、線路からすぐの所に大きな穴があいているし、国土地理院の地形図ではマイナス5メートルと記されている。
番組では採石場の中に入り、その光景が映されていた。すり鉢状になった穴の深さは5メートルどころではなく、採石場の人の話では30メートル。元々の筑紫岳の高さは、手紙では150メートルとあったが、採石場の人は50メートルとか言っていた。
日本離れした光景で、底には水がたまっていた。断面の地層は縦方向。地元の人は「宝の山」と呼ぶという。
秋田にもまだまだ知らない所がたくさんある。


他の回も含めて、道中のいろいろ。
最初に列車を降りた森岳は、日本一の「ジュンサイ」産地。地元の人に教えてもらって、ジュンサイを観察する正平さんは「俺は『ジュンサイなやっちゃ』とよう言われる」とおっしゃる。
正平さんお得意のジョークかと思ったが、関西の方言らしい(国語辞典には載っていない)。
「つかみどころがない、ぬるぬるした、適当なヤツという意味やろか? 昔、京都で古い人が使っていた」と続けた。


昼食に入った食堂で、豚汁を食べた。
正平さんは「豚汁にはコショウでしょ」とテーブルコショウを振って食べていた。
僕は、豚汁にかけるとすれば(七味)唐辛子だと思っていたので、初耳。先日、試しにコショウをかけてみたら、これがおいしかった。
でも、冬は体が温まる七味唐辛子も捨てがたいから、これからは七味とコショウと両方かけよう(←邪道)。
【2014年4月12日追記】2014年春の旅・岐阜県1日目(通算309日目)では、「カレーうどんには一味。まろやかになると先輩に教わった」として、けっこうな量の一味唐辛子をカレーうどんに振りかけていた。


湯沢では、途中の田んぼでアオダイショウとたわむれる。
自転車の車輪に巻きついてしまったので、噛まれないように注意しながら素手でつかんで、腕に巻きつけ「ブレスレットです」とやったのにはびっくりした。
僕も毒のない小さいヘビならかわいいと思うし(巳年なので)触ってもいいけれど、触る度胸はない。

以前は、素手でチョウを2匹同時に捕まえたり、飛んで行くサギが落とした1枚の羽根を田んぼに入って拾ったりした。また、大雨で増水した川を見て「こういう時、鮎はどうしているんやろ? どっかで耐えているんやろな」、雲がかかった山を見上げて「あそこには生き物がいっぱいいるんやで」とおっしゃったこともあった。
身近な自然とこういう感じに付き合えるのって、素敵。

【12月8日追記】火野正平さんとバス旅の蛭子能収さんの共通点を発見。(年齢は蛭子さんが2つ上)
2人ともオムライスが好きで、番組の食事シーンでは食べることがある。蛭子さんは現地の名物料理には目もくれずにオムライスを注文することも多い。
【2014年4月20日追記】こころ旅の2014年春の旅では、オムライスにケチャップがかかっていても、さらにソースをかけるシーンが複数回ある。その食べ方が好きだそうだ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ローソン増殖

2013-10-28 23:25:00 | 秋田の地理
秋田市中通の中央通り西端にあった「農林ビル」が解体されて更地になっている。
農林ビル跡と細い道を挟んだ東隣には、平面の駐車場(月ぎめと時間貸し両方)があったのだが、そこも廃止されて更地になり、さらに何やらを建てていた。
1年前撮影のGoogleストリートビュー。奥が農林ビル、その手前一帯が今は駐車場でなくなって建設中
駐車場跡は東側と西側に別々に建物が建てられている。
木内裏から来る一方通行路との交差点(=上のストリートビューの地点)がある東側には、木造の2階建てがやっと組み上がったところ。表示によれば某地元企業の名前があったが、それは置いておきます。
【12月31日追記】↑この木造の建物は、建設中は佐野薬局の社長の名が書かれており、その私邸ができそうにも受け取れる書きぶりだった。しかし、12月末には、佐野薬局の調剤店舗ができていた。交差点の先のマンション「ダイアパレス中通」の1階に入っていた「佐野薬局中通一丁目店」が移転したということのようだ。

農林ビルを背に
そして農林ビル寄りには、鉄骨造と思しき平べったくて道路側にガラスが多い平屋。つまりコンビニっぽい。
今は外観はでき上がって、内部の工事中だけど、
 この造りは…
おそらく、ローソンじゃないでしょうか。
けやき通りの時のように表示を見ても「ローソン」の名は出ていないみたいだけど、壁のデザインやドアの構造からすれば。
公式ホームページの「新店情報」には、今のところ出ていない。11月9日以降のオープンになりそう。


ご記憶の方もいらっしゃるかと思うが、実は10年ほど前には、ここのすぐ向かいにローソンがあった。交差点を渡った角のビル(名称不明)の1階にたしか「秋田中通三丁目店」として。
このビル1階がローソンだった
そのビルは、ローソン撤退後も空き店舗のままで、壁がローソン当時のまま今も残る。今はビル全体が空き家になっているようで、シャッターに落書きされている。
左が旧ローソン、右奥に(今は囲いで見えない)たぶんローソンがまもなく復活

中通三丁目店はいつの間にか閉店【2020年10月12日追記・閉店は「2004年3月31日」だったらしい。自分の記録によれば。】し、中央通りを500メートルほど秋田駅寄りに進んだ向かい側「秋田フコク生命ビル」の1階に移転(「市民市場入口」交差点の角)。「秋田中通二丁目店」になったものの、とても短期間で閉店してそれっきりだった。
どちらもビルの1階で駐車場がないのが、秋田では弱みになったのだろうか。


新しいローソンは店の前に駐車場があるから、この点は大丈夫そう。久々にローソンが復活するとなれば、近くのマンションやオフィスでは喜ぶ人もいるだろう。
今は中央通り沿いのエリアなかいちにファミリーマートができて、ライバルは出現しているけれど。
なお、キャッスルホテルやダイワロイネットホテルのローソンが距離的には近いものの、道路横断などを考えれば心理的には遠く、さほど競合はしないと考えられる。

セブン-イレブンに対抗してか、秋田県内各地には続々とローソンが開店している。最近秋田市内に増えたローソンは幹線道路沿いが多かったが、久々に市街地への出店だ。
新しいローソンの店名は「秋田中通一丁目店」もしくは「秋田中央通り店」ってところでしょうか?

※続きはこの記事後半にて


それにしても、今まででさえ多かったローソンがさらに増殖している。県内全体では毎月2~3店舗以上のペースで増えている。
先月かと思うが、「秋田土崎港北三丁目店」というのがオープンしている。自衛隊前の通りが飯田街道(高専入口の通り)にぶつかる丁字路角(港北簡易郵便局そば)の空き地だった所。
この通りを自衛隊方向へ少し戻った向かい側には、前から「秋田自衛隊通店」があって、今も営業中。
両店の距離は200メートルちょっとしか離れておらず、所在地はどちらも「土崎港北三丁目3番地」。
ローソン公式サイト店舗検索より。上が新店、下が既存店
今日の秋田魁新報の1面コラム「北斗星」で「最近開店したコンビニを見つけた。筋向いに系列店がある。(中略)同じ看板の店同士が競い合うのは不思議に思われてならない」とあるのは、ここのことかもしれない。
公式サイトによれば、写真印刷や多機能コピー機は自衛隊通店にはあって三丁目店にはなく(珍しく普通のコピー機も置いていないらしい)、「まちかど厨房」という店内の調理施設は三丁目店にしかないらしく、そういう点では棲み分けている。でも、たしかにこういう立地のこんな近くに2つのローソンは多すぎる。
【2018年3月7日追記】その後、2018年までに、土崎港北三丁目店が閉店した。

この近くの横山金足線沿いには、前からあった「サンクス秋田飯島中央店」の向かいに「セブン-イレブン秋田飯島新町2丁目店」ができて(今のところ秋田県最北のセブンイレブンか?)いる。飯島と土崎の境目もコンビニ激戦区のようだ。

※その後、2018年の秋田市のローソンの状況
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

路線バス乗り継ぎ旅

2013-10-27 23:18:36 | 秋田の地理
ここ数年、ほぼ欠かさず見ているテレビの旅番組が2つある。
テレビ東京(BSジャパンや一部地域の他系列局でも放送)「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」とNHK BSプレミアム「にっぽん縦断 こころ旅」である。
どちらも、自分では行きたいとは思えないきつい行程だけど、国内にもまだ知らない土地にまだ見ぬ様々な光景があり、その土地土地で人々がそれぞれ暮らしていて、それが集まって日本という国が形成されているんだと、実感させられる番組である。大都会や観光地ではない、今の日本の地方の姿が映されていると思う。
この両番組が、最近、秋田県や青森県を訪れ、その模様が放送された。この記事では「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」について。(以下「バス旅」) ※「こころ旅」についてはこちら

「バス旅」は、2007年から年に2~3回の不定期で、現在まで15作(弾)が放送されている。
内容は決められた出発点から目的地まで、4日以内に路線バスだけを使って移動するというもの。
路線バス以外の交通手段は使用できず、高速バスも原則不可(コミュニティバスや一般道の特急バスは可。個人的にはおかしいと思うのだが鉄道不通に伴う列車代行バスも認められていた回があった)。県境などバス路線が途切れている時は峠道やかなりの距離を歩くこともある。路線や時刻をネットなどで事前に調べることはできず、現地の時刻表と案内所や乗務員、地元の人が頼り。宿泊先も当日、現地で探す。
15回中4回は時間内に目的地にたどり着けずに終わっている。

観光地は乗り継ぎ時間がなくて素通りしたり、何もない小さい町で数時間待ったり宿泊したりすることも多い。朝に1本だけあるバスに乗るべく朝食もそこそこに出発し、夜遅くに宿に入ることもある。
そんな過酷で変わったバスの旅で、地理好き・バス好きとしてはなかなか楽しめる。

もう1つの見どころは、「旅人」すなわち出演者。
太川陽介と蛭子能収がレギュラーで、「マドンナ」こと毎回違う女性ゲスト1名が加わる3人旅。
※第2弾以降はナレーションもキートン山田が毎回担当。

太川さんと蛭子さんのコンビが絶妙。
太川さんのほうが蛭子さんより10歳ほど年下ながら「リーダー」と呼ばれ、常に冷静に先を読みながら計画を立て、蛭子さんを上手になだめすかしながら旅を進めていく。旅行中は1日が終わり、夕食で店に入って乾杯するシーンが映るが、太川さんは毎回、ビールをとてもおいしそうに飲むのが印象的。
旅番組には場違いなような蛭子さんは、実際に足を引っ張るけれど、もう欠かせない存在。これほど活動的な蛭子さんが見られるのも珍しいかもしれない。

10月23日のフジテレビ「笑っていいとも!」(来春での放送終了が明らかになった翌日)の「テレフォンショッキング」のゲストが太川さんで、タモリさんとバス旅の話しかしていなかった。
「歩く箇所では、途中でロケバスに乗ったりせず、ほんとうに全部歩く。蛭子さんはこの番組のおかげで元気に(健康に)なった」
「蛭子さんはホテルにしか泊まりたがらない(旅館は嫌がる)」
→第14弾で、蛭子さんが「小さな町にはホテルがないだろうから、(バスはまだある時間だけど)今日はホテルがあるこの町に泊まろう」と主張したものの、太川さんに「行けるところまで行くのが基本」と説得されたことがあった
「宿泊先が行き当たりばったりなので、部屋が足りなくて出演者とスタッフが離れた別々の町に泊まったり、番組上は3部屋に出演者だけで泊まったことになっていたが、他に空きがなくスタッフ全員十何人で3部屋に泊まったことがあった」
「車内で地図を見るのに慣れて、バス酔いしなくなった」
「(いつ何が起こるか分からないので)カメラはずっと回っている」
といった話題。


さて、今まで15回の旅では、こんなシーンが何度も繰り返されている。
・「○年前までは路線があったけど、今は廃止/短縮された」と言われる
・「路線がない」と言われても、実際には地元自治体によるコミュニティバスが運行されていた
→14弾で蛭子さんも「(案内所で路線が)ないと言われたてあったことは何度もあった」と発言
・地元の人にバスのこと(路線の有無)を尋ねても分からない
・駅よりも地域の拠点の大きな病院へ行けば、他方面へのバスに乗り継げる
→太川さんは地図を見てこういう推測をするのが上手い。事前に地名を頭に入れてから尋ねるなどコツをつかんでいる
これらは、我が国の地方における公共交通の現状を反映していると言えよう。
年々路線バス網は縮小され、バスを利用する人は減り、限られた人だけの乗り物になってしまっている。
路線バスだけで長距離を移動しようとすること自体、無理な話ではあるが、もう10年・20年前なら、もうちょっと楽に目的地にたどり着けているのかもしれない。


放送される「バス旅」には、実は2種類が存在する。テレビ東京で放送される本来のバージョンと、それを短縮したバージョン。15弾では前者は2時間25分、後者は1時間半ほど。
過去には、前半・後半に分けたり、最初の30分をカットしたバージョンが放送されたこともあった。
フル版と短縮版では、絶対にフル版を見たほうが楽しめる。短縮版では、出演者たちのくだらないけれどおもしろい会話やちょっとした光景や土地についての情報がカットされてしまい、バス旅ならではの魅力もカットされてしまっている。

テレビ東京系以外の放送局が放送する場合、どちらを購入するかは、各局次第。
秋田ケーブルテレビで見られるIBC岩手放送ではフルバージョンを放送することが多い。テレビ東京で放送されてから数か月内(BSジャパンより先のことも)には放送してくれて、ありがたい。
我が秋田県の放送局はどうかというと、初期はどこかの局が放送していたが、ここ最近はまったく放送していなかった。だから、BSジャパンかIBCの放送を見るしかなかった。(両局とも、思い出したように過去の再放送もしてくれるのは、うれしい)

ところが、秋田が出てくる今回の第15弾(テレビ東京系では8月31日放送)は、久々に秋田の局が放送した。秋田が舞台の時だけ放送するという、いかにも秋田らしい対応。(TBS「ぴったんこカン・カン」においてABSによる先例あり)
10月20日日曜日の16時から秋田テレビが短縮版を放送した。
その6日後の26日土曜の14時からは、IBC岩手放送がフル版を放送した。

そんな順番で放送されたので、結局、短縮版とフル版両方を見てしまった。
短縮版では、秋田県内を含む途中各地での地元の人とのふれあいや、宿泊先の紹介などが大幅にカットされていた(後述)。AKTさん、放送するならフル版ですよ!


秋田県がバス旅の舞台となるのは、第7弾以来2度目。 ※以下、番組公式サイトとWikipediaを参照しています。
第7弾は中山エミリをゲストに青森港から新潟市の萬代橋を目指して、2010年9月4日放送(8月10~13日収録)。時間切れで萬代橋には到着できずに終わった。
この時は、青森-黒石-弘前-碇ヶ関の岩渕公園前まで弘南バス。徒歩で県境を越え、矢立ハイツを過ぎて陣場駅前から秋北バスで大館-鷹巣-大館能代空港-能代で1日目終了。
2日目は能代から五明光まで秋北バス。あとは秋田中央交通と潟上市マイタウンバスで天王、二田を経て、天王グリーンランドから中央交通の新国道経由で秋田駅。羽後交通で本荘、象潟。
3日目の山形県境越えが意外なルート。季節運行の鳥海山登山用バスを使って、五合目の鉾立で象潟合同タクシーから庄内交通の酒田行きにきれいに乗り継げた(以下省略)。
秋田-山形県境にもバスはなく、歩いて越えることになると思っていたのに、思いもつかない方法があるのがバス旅の醍醐味。
【30日追記】この第7弾が、BSジャパンで11月5日・火曜日18時00分から20時まで再放送される。興味のある方はご覧あれ。
※第7弾の詳細はこちらこちらも参照


第15弾は、ゲストがさとう珠緒で8月6~9日収録、31日放送。山形県の米沢駅から青森県の大間崎を目指した。
太平洋側を通ったほうが良さそうにも感じたが(実際のところは分からない)、太川リーダーは国道13号線沿いに北上して秋田へ入るルートを選択。
新庄に宿泊して2日目は、真室川駅から真室川町営バスで及位(のぞき)駅まで行って、県境を徒歩で越える。かつては院内駅から湯沢行きのバスがあったが、最近廃止されており、さらに4キロ先の横堀駅まで歩いて、羽後交通で湯沢へ。
県境では14キロを歩いたことになり、番組史上2番目の長距離徒歩移動となった。(最長は10弾の徳島・高知県境の15だか16キロ)
あとは羽後交通で横手-六郷高校前-角館。

横手バスターミナルの案内所では、大曲経由で角館に乗り継ぐ方法も示されたが、太川さんの判断で六郷乗り換え。
角館では羽後交通の営業所の人に教えてもらった「角館プラザホテル」に宿泊。武家屋敷に近い、かつて協働社があった建物のホテルである。このビルは来年早々に解体され、ホテルは年内で営業を終えることが今年8月に報道されていた(奇しくもバス旅の放送日と同じ日だったようだ)。

3日目は角館-田沢湖駅-田沢湖畔-玉川温泉。さらに秋北バスで鹿角花輪駅へ着くが、問題が発生。青森方面・十和田湖へ行くバスは、朝の1便しかないことが分かり、足止めを食ってしまう。番組では「魔の3日目」として恐れられているのが、また現実となってしまった。
大湯温泉「ホテル鹿角」に宿泊することにし、まだ15時なのにこの日の行程は終了となった。

4日目は十和田タクシーのバスで十和田湖、JRバスで焼山、十和田観光電鉄バスで七戸十和田駅、野辺地駅、下北交通でむつ、大畑駅と乗り継ぐも、最後の大間崎行きのバスの最終便が出た後だったので、そこで終了となった。
野辺地駅では、むつ行きのバス乗り場が2つに分かれていた。当初気付かずのんびりと第6弾で世話になった食堂を訪問していると、食堂の人に指摘されてより早い便に乗ることができた。青森-むつと八戸-むつの路線によって乗り場が違うようだが、どちらも本数は多くないのだし、統合すればいいのに。
【29日追記】4日間で24本のバスに乗り、運賃総額は16890円。
【2016年4月7日追記】鹿角花輪の案内所で、大館へ出て弘前経由で青森へ入るルートは、「(大館からは)JRしかない」と言われてあっさりあきらめている。第7弾の逆で青森、野辺地まで行ったら(陣馬-碇ヶ関を徒歩)どうなっただろう。ギリギリで弘前に3日目中にたどり着けた可能性がある。大館に1泊したとしても、遠回りながら最終日はけっこうスムーズにゴールできたかもしれない。


フル版で放送され、短縮版でカットされていた場面には、次のようなものがあった。(短縮版で僕が見落とした/忘れただけの場面もあるかもしれません)
・山形で造り酒屋を見学しようかどうか迷ったり、ダリアとハスを勘違いする場面
・真室川でスイカを冷やしてもらって食べるくだり
・横手バスターミナルで角館へ行くのに大曲乗り換えか六郷高校で乗り換えか相談する場面
・角館での宿泊交渉場面 
・田沢湖駅前の食堂で「ルーレット式おみくじ」で蛭子さんを占う場面
・田沢湖畔で買ったみそたんぽで「当たり」が出る場面
・大湯温泉での宿泊交渉、部屋への案内、蛭子さんが「あんまり広い部屋だと怖くなる」と言う場面
・焼山から七戸十和田までの十和田観光電鉄バスの座席のリクライニングの深さに驚く場面(独立3列シートだったので、夜行高速バスの車両が間合いで運用されるのだろうか)
など。
フルと短縮を両方見てしまった者からすれば、テレビなんていかようにも編集できてしまうものだなと感じてしまった。(バンドーさんが所得隠し問題に伴い、収録済みのTBS「世界ふしぎ発見!」がスタジオにいないかのように、ほぼ違和感なく編集されていた時も妙に感心してしまったが)
まして、他局の某番組のように最初から事実を改変する意図を持って作られてしまえば…


とにかく、今回も楽しめたバス旅だった。
ゴールできず「次回こそ」と太川さんが言っていたので、次も楽しみ。年明けかな?(こちらでの放送は2月頃?)※第16段については、この記事中盤で少々
ただ、今後、バス旅が秋田県を通ることはあるだろうか。他に県境を越えるとなると、国道46号線の仙岩峠にしても国道107号線の横手-北上にしても、バスがなく相当歩かないといけないだろうし。

【11月1日追記】この15弾が、BSジャパンで11月7日・木曜日18時から19時55分に放送されることになった。「1時間55分」版という、また違ったバージョンらしい。
上記の通り、11月5日には7弾が再放送される。BSジャパンでは、以前のバス旅の再放送をした数日後(の同じ時間のことが多い)に、最新版を放送するようだ。


最後に、笑っていいとものテレフォンショッキング内の「100分のX」。ゲストが客席の女性100人に質問し、それに該当する人数を予想するもの(以前は100分の1限定だった)。
太川さんは「路線バスで運賃を支払う時、大きな札しか持っておらず、(両替できないので)次に乗った時に支払うように言われた経験がある人」として100人中1人を狙った。
僕も何度か見たことがある場面なので、1人よりは多く3~4人くらいかと予想。(東京は前払いだし、磁気やIC乗車券も普及しているし)

ところが20人もいた!
タモリさんが「その中で、次に乗った時にちゃんと支払った人」を聞くと、12人。
う~ん、6割ですか。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旭川沿いの風景

2013-10-24 23:33:50 | 秋田の季節・風景
10月下旬になって、秋田市内の木々もだいぶ紅葉してきた。旭川沿いの光景をいくつか。
太平山も赤くなった

旭南・楢山の刈穂橋から

恒例の土手長町通りの街路樹のヤナギの剪定が、10月初め(もしかしたら9月末)から1週間ほどかけて行われていた。
毎年ごくろうさまです

二丁目橋たもとの那波家の水汲み場跡。
ここのケヤキも紅葉して、
その下では?
サツキ(ツツジ?)が狂い咲きしていた。
結構な花数
別の場所でも咲いていたのがあった。

こんな所に
小さなヨウシュヤマゴボウ ※有毒植物です
わずかな空間で少しだけ生長し、先端に1つだけ果実をつけたのはけなげでかわいらしいけれど、ああいうふうになってしまうとね…

これが設置されていた
秋田市中心部の街区公園などに最近設置された道しるべ
そういえば那波家の水汲み跡の周辺は公園風に整備されているが、秋田市の正式な都市公園ではないはず。竿燈大通りや川の付属物という位置づけならば、県管理だろうかと思っていたが、これが設置されたからには秋田市管轄なんだろうか。

それにしても、ここは特に目立たない場所に設置されている。せめて竿燈大通り側に設置すればいいのに。
また、案内しているものも「通町橋」と「川反観音」という、微妙なチョイス。
川反観音は、五丁目橋のたもとにある。戊辰戦争の出来事にちなむものだそうだが、観音様自体は2000年建立。
通町橋はどうせ川沿いなんだから案内されなくても分かりそうなものだし、横断歩道の位置関係から一直線ではなく、距離も少し余計にかかる。「星辻神社」でも良かったかも。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

DCいろいろ

2013-10-23 23:33:09 | 秋田のいろいろ
デスティネーションキャンペーン(DC)などJR関連のこまごまとした話題。※以前の記事
●駅の飾り
秋田駅中央改札周辺の自由通路は、DCの旗などがたくさん飾られている。

みどりの窓口の上の空間には、長らくスーパーこまちデビューの横断幕が出ていたが、
(再掲)
それも、10月のDC開始と前後して替わった。

リゾートしらかみの横長の看板がDCの黄色いものになり、スーパーこまちの幕があった所には竿燈まつりの提灯が並んだ。
秋田市章と「竿燈のまち秋田」とあり、各町内の紋の提灯が並んでいる。

位置的に気付かれにくい場所なのが残念。

スーパーこまちの横断幕はJR東日本秋田支社の建物の上にもあったが、そちらも黄色いDCの幕に替わっている。
【29日訂正】秋田支社の建物は、以前は向かって右にスーパーこまち、左にモバイルSuicaや大人の休日倶楽部の看板があった。それが現在は、スーパーこまちが左へ移動し、右にDCの黄色い看板が出ている。「スーパーこまちデビュー」の看板自体は、今も出ています。


●団体列車
DCの一環で、いくつもの団体列車(ツアーの専用列車)が運転される。※誰でも乗れる臨時列車ではないので、時刻表には掲載されない。
往年の急行列車と同じ名の「おが」「天の川」も運転される(された)らしいけれど、使用車両や運転区間などは昔とは異なる。これは廃車やミニ新幹線化で物理的にできない事情もある。
秋田魁新報で報道されたように、「おが」では男鹿市役所の若手職員が新たにデザインしたという、ナマハゲのヘッドマークが付いていた。
リバイバル運転が目的ではなく、あくまでDC関連のイベントということで、演出としての列車名なんだろう。

ところで先日、秋田駅の新幹線の発車標を見たら、こんな団体列車が運転されていた。
2段目
「新白河行き」!
普段は秋田新幹線は1本も停車すらしない新白河が行き先。というか、東北新幹線も含めて、新白河止まりの列車はないはず。
大宮行き以上にレアな表示だったかもしれない。
実物は見なかったのでE3系かE6系かどちらかは不明。発車時刻からすれば、日曜日などに運行される「こまち88号」と同じダイヤのようだが、盛岡から先の停車駅はどうなっているのだろう。
例によって英語表記にはならなかった


●オーバーラン
DC中には、誰でも乗れる臨時列車も多く運行される
先週末には、新潟支社から借りたカーペット敷きのジョイフルトレイン「NO.DO.KA」を使ったものが2日間に渡って運行された。(初日は象潟-弘前、2日目は秋田-二ツ井)
その最後の二ツ井発秋田行きの快速「白神20周年記念号」が、土崎駅でオーバーランしてしまった。

秋田魁新報によれば、「所定の停車位置を約150メートルオーバーランして止まった。乗客約70人にけがはなかった。」「運転士が考え事をしていて、ブレーキをかけるのが遅れた。所定の位置に停車できないと判断、非常ブレーキを使用した。」とのこと。【24日追記】踏切の誤作動のおそれがあるため、戻らずに次の秋田駅へ向かった。土崎での降車客7名は普通列車で戻った。

NO.DO.KAは特急用の485系電車を改造したものだから、つい特急を運転している感覚で土崎を通過してしまったのだろうか。
褒められた話ではないけれど、秋田支社管内でオーバーランが発生したのはかなり久々ではないだろうか。昔は羽後飯塚とか井川さくら(昔は各駅停車でも両駅のどちらかを通過する列車があった)でたまに発生していた気がする。
他社(西日本方面に多い?)では、停車駅が近づくと「次、停車」などとしゃべり続ける装置(停車駅失念防止装置)を運転席に設置している所もあるが、秋田の車両にはない。京浜急行ではオーバーランしてバックして所定の停止位置に戻ることがしょっちゅう行われていると聞いたこともある。(これは社内規程での扱いの違いか)

【24日追記】「白神20周年記念号」の乗客が秋田まで70人いたとは、思ったより多い。昨年の「きりたんぽ号」なんて、10人前後だったような…
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

EVバス乗車/バス停集約

2013-10-22 23:16:09 | 秋田のいろいろ
秋田県が主導して作ったEV(電気)バス「ELEMO-AKITA」が、先週から本格的な(自称)営業運行に入っている。※前回の記事
泉ハイタウン線で平日に毎日2往復との報道だったが、実際には今のところは午前午後どちらか1往復だけ。
(再掲)
それに、乗ってきた。
コインバス事業の効果なのか乗客はそれなりにいて、運転士は「空いている席にお座りください」とか「両替や回数券のお求めは早めにお願いします」とか言っていて、妙に客を立たせたがらないでいる感じ…
※もちろん、車内事故防止のために走行中は着席し、むやみに立ったり歩いたりしないことは重要だが、中央交通でここまで積極的に呼びかける運転士は珍しい。

車内はノンステップ仕様のいすゞエルガミオほぼそのまま。
座席配置は中央交通が自分で買った(中古でない)一般路線用バスとほぼ同一。青色系の座席。窓ガラスは三菱マテリアルだかの断熱性の高いものに替わっているようなシールが貼ってあった。
液晶式運賃表示機や運賃箱も一般的なもの(ただし中央交通では少数派である最新式)。一般車両では運転席の後ろにあるナンバーが書かれた運転士の名札を差し込む表示板はなく、名札だけがぽつんと出ていた。
EVバスについての説明は、前方(運転席直後)に小さい紙が張ってあるだけのようだ。運転席直後には何かを表示できそうな液晶モニターみたいなのがあったが、消灯。
車内放送も他の車と同じはず。


※以下、自動車の仕組みや電気的なことに関して、素人の感想です。
発車。外から見ていてもそうだが、静かなもの。車内では特に。トヨタプリウスが動き出す時の音と、大きさとしては大して違わないかもしれない。
最初「しゅーん」といった音がし、続いて「ウーン」とモーターがうなる。
最初の音は最近の電車が動く時にインバータが発する音(磁励音)と同じだろうか、モーターはどことなく昔の電車みたいな重そうな音。(いずれも音量はとても小さく、鉄道に比べればずっと静か)

あとは静かにそして滑らかに走る。
空調が動いていないこともあったとはいえ、車内の静かさと振動がないことは快適。

ただ、大きな欠点があった。
ELEMO-AKITAは、マニュアル車。電気自動車でMTというのが、僕の知識では理解できないのですが…
シフトレバーはベースのいすゞエルガミオのがそのまま使われている。エルガミオでは5速まである。
【2015年2月15日訂正】この車種は5速ではなく、6速まであるとのこと。以下は、5速だと思い込んでいた状態での表記なので、実際には1速分ズレているかもしれません。
(再掲)ELEMO-AKITAの運転席周り
一般的なバスやトラックでは、通常は1速は使わず、2速で発進する。
今回乗ったELEMOでは、必ず3速で発進していた。その後、わりと早めに4速、5速と2度シフトアップする。

問題は、3速から4速に入る時。
4速に入った時に「ドン!」と衝撃があり、続いて加速し始めると「ガッガッガッ」と小刻みなノッキングみたいなのが毎回発生していた。
まるで、運転操作(シフトアップ)が乱暴もしくはヘタクソな人が運転しているかのようだった。

今日の運転士はやっぱり下手なんだろうかといぶかっていると、降車ボタンが押され、運転士がこう案内した。
「このバスは電気バスです。そのため、動き出す時と停まる時に、衝撃が(←正確にはなんて表現したかは忘れた)あります。危険ですので、停まるまで立たないでください。バス停に到着したらご案内しますので、それまで座ってお待ち願います」
なるほど。EVバス(というかELEMO-AKITA)の特性だったのか。
だから発車前にもやけに座らせたがっていたのか。

その停車時だが、3速から4速へのシフトアップ時に比べれば、ほとんど衝撃はなかった。
エンジンブレーキが利かないからか、やや急減速気味のような気はした。


ケチを付けるようで申し訳ないけれど、路線バスであのドン&ガクガクってのは致命的ではないだろうか。通路に立ち客がいる場面だってあるのだし、いくら静かで環境に優しいEVバスであっても、これでは売り物になるだろうか。改善できるのなら、直すべきだと思った。

素人の素朴な疑問として、これがマニュアル車じゃなかったら(変速操作が不要だったら)どうなんだろう。あるいは1速や2速で発進して順にシフトアップしていったらどうなるんだろう。はたまた、変速しないでアクセルを踏み続けたらどうなるだろう。
素人考えでは、電車のマスコンレバーのように、アクセルペダルを単純な速度調整のスイッチとして使えば良さそうだけど、そう簡単でもないのでしょう。
鉄道の世界では、インバーター制御の電車は、発進時が滑らかなのが特徴。(久しぶりにインバーターでない485系電車に乗ったら、こんなにぎこちなかったのかと驚いた)EVバスだって基本的な仕組みは同じはず。電車の技術を、バスに転用することはできないもんだろうか。

秋田以外のよそのEVバスではどうなっているのだろう。



秋田駅西口のバスターミナルもできたけど、それは置いておいて、15日から乗り場が集約された千秋公園入口と木内前の停留所。
最初に千秋公園入口。
以前の様子。
 
秋田駅側から3・2・1・0番の順で、1~3番はおそらく市営バスから引き継いだ金属製のポール。
旧0番
0番だけが板状の看板のような表示板で上にお城の絵入りの金属板が突き出たもの(「0」という表示はない)。
中心市街地循環バスのポールは3番と同じ場所に立つ。羽後交通は停まらないようでポールはない。

ちょうどアーケードの撤去に伴って路面の舗装工事が行われ、点字ブロックも新たに敷かれた。でも、2か所に集約されるというのに、なぜか3か所に敷かれている。
集約後
3つあるうち真ん中の点字ブロックは無用となってしまったようだ。
従来の0番の位置に新1番、旧3番の位置に新2番が置かれた。(循環バスは動かずに2番の位置)
新しい1番。時刻表がびっしりだけど、この程度かという感じもする(裏面にはない)
ポールはどちらも同じデザインの板状のもの。茶色とグレーの地味な色で、茶色の部分はなんか筋が出ている。まさかインクジェットプリンタで作ったのではないだろうけど、耐候性は大丈夫?
【26日追記】26日に見ると、左右の茶色の部分にカバー状のものが取り付けられて立体的な構造になっていて、台座部分にもカバーが付いていた。この記事の写真は、未完成の状態だったことになる。(この記事後半に写真あり)

あと、バス会社名が書いてないのですけど…
ポールは、1番のほうは以前のものの看板を替えたのだろう。2番のほうは、木内前から持ってきて替えたのではないだろうか。

木内前。以前の様子。
 
こちらも千秋公園入口と同じ順番で0番から3番だったが、間に羽後交通と空港リムジンバスのポールもあった。0番・羽後交通・1番(郵便ポスト)空港リムジン・2番・3番の配置。羽後交通と1番は同じ点字ブロックの両端に離れて置かれていた。
旧0番。こちらは「0」も表示
こちらのポールは全部板状看板で、市営バスの完全移管後になぜか「木ノ内前」で作り直され、昨年頃に「木内前」と上から貼って訂正していた。それらも、千秋公園入口と同じ新デザインに替わった。
ポールの台座には違いがあって、旧1番だけはレンガ風の模様が、他は「U」を逆にしたような装飾が付いていた。
レンガ台座の旧1番は新1番になった(場所はほぼ同じ)
新しい配置は、旧0番が空き(ポールは撤去され、おそらく千秋公園入口に転用)、羽後交通と同じ場所に新1番(旧1番がわずかに移動)、ポストとリムジン乗り場を挟んで、旧2番が新2番と循環バス。旧3番は空き。
 
旧3番のポールが余ったことになるが、
「製作中」で置かれていた
かぶっていた看板が外され、市営バス時代からここにあったであろうポールが姿を現したようだ。

2022年には木内前の乗車位置が移動。アーケードの都合によるものと思われる。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サザエさんの書体・No.・音楽

2013-10-21 23:18:52 | その他もろもろ
また、アニメ「サザエさん」の話題。
●また書体が
今年春に番組内で使われる文字の書体が変わっていた。(次回予告は3月3日から、エンディングでは4月7日の特番から、各話冒頭では徐々に移行)
10月6日の次回予告
その後、10月6日からは本編もデジタル制作(CG)に移行し、国内からセル画制作のアニメーションがなくなった。
それと関係するのかどうか分からないが、10月13日放送分から、次回予告とエンディングのキャスト・スタッフ表示の書体がまた別のものに変わった。各話冒頭のスタッフ表示は変わっていないようだ。
 10月13日と20日の次回予告
※波平さんは2週続けて勇み足に災難続きとツイていない。
新しい書体も角ゴシック体で、3月から使われている書体とぱっと見は似ていて、特に漢字は素人には区別がつけにくい。以前ほど直線の端の膨らみが目立たない程度か。
旧「波平、」
新「波平、」さんずいは違うな
しかし、仮名はだいぶ雰囲気が違い、「な」の右側、「と」の縦棒、「き」の横棒や曲線、「お」の縦から左に曲がる所などが特徴的。
それに、文字の間隔が広くなって見える。仮名と漢字のバランスも違い、新しいほうが大きさの差が少ない。
以前の「ちな」

 「ゆ」も違う。先々週までは一筆書き、今は2画
何か見覚えというか身近な印象を受けるこの書体って、「平成角ゴシック体」ではないだろうか。Mac OSの標準書体「Osaka」も実態は平成角ゴシック。

平成元年に作られたから「平成書体」だそうで、当時の通産省の外郭団体主導で作られたそうだ。平成初期の段階でNECのワープロ専用機「文豪」に搭載され、野村宏伸がテレビCMで「スーパーアッとプリンタ」と「平成書体」をウリにしていたはず。(余談だが、唐沢寿明が東芝「ルポ」のCMで「三行革命」と言っていたのはもう少し後?【11月6日追記】「3行革命。」は1991年だそう。「JW95HV」という希望小売価格25万8千円=たぶん税抜き の機種。160ドットの幅広ヘッドにより230文字/秒を実現)


●7000話
昨日20日放送の1話目「カツオと三人娘(脚本:雪室俊一)」は作品ナンバー「7000」。
サザエさんは作品ナンバー順に放送されるわけではなく、かなり飛び飛び。昨日の2話目「波平 災難続きの一日」は7003、3話目「偶然の一致」は7016。※前週の予告とは順番が違っており、「波平」の後の「、」がなかった
また、既に9月15日の2話目でナンバー7006「カツオじいちゃん」が放送されているし、9月8日の3話目「未来の大物」は6207とだいぶ前のもの。
季節感に合わせてストックを使っているのか、作画や収録スケジュールの都合なんだろうか。


●サントラ
サザエさんの劇中に流れるサントラというかBGMは、耳に馴染んでいる人が多いのではないだろうか。携帯電話の着信メロディーに使っている人がたまにいる。
エンディングでは「音楽 河野土洋」と表示されるのだが、これは正しくはない。(間違ってもいない)

正しくは「越部信義・河野土洋」と連名にしないといけないはず。※その後、連名表示に変わった(リンク先後半)
10年以上前だと思うがBGMの種類が増えたことがあって、その時に表示が変わってしまったと思われる。昔から使われていたのが越部作品、新たにされたのが河野作品ということになる。
昔は「音楽 越部信義(サンオン)」と表示されていたが、「サンオン」って何だろう?
越部信義氏は「おもちゃのチャチャチャ」から「はたらくくるま」まで、数多くの子ども向けの歌を作曲し、僕たちの世代は「おかあさんといっしょ」の人形劇の歌も手がけていたので、数多くの作品を知らないうちに聞いて育ってきた。

昔からの視聴者の中には、追加された河野作品に対して違和感を覚える人もいるようだ。これには音楽的な原因(調性とか音階なんだろうけど僕には分かりません)もあるのかもしれないけれど、次のような理由もあると思う。
憶測だが、BGMを追加した理由は、越部氏のBGMはほのぼのと明るい曲調のものばかりだったので、緊迫した場面(サザエさんではあまりないけれど)にはそぐわず使えなかったため、そういう場面にふさわしい曲を中心に河野氏に作ってもらって追加したのではないだろうか。どうせなら追加分も越部さんに依頼すれば良かった気もするが。【11月26日追記】例えば、磯野家の年中行事とも言える泥棒が押し入るシーンでも、以前は明るい音楽がかかっていて、緊迫感はなかった。
違う作者のものが混在して使われ、しかもサザエさんという作品のイメージからかけ離れた場面で多く流れるので、どうしてもネガティブな印象で聞かれてしまう曲なのかもしれない。

昨日の「波平 災難続きの一日」でも、そんな曲の1つのおどろおどろしいのが流れて、ネット上ではちょっとしたお祭り状態になったようだ。
それを伝えるネットニュースを見ていたら、驚くべきかつ喜ばしい情報を入手した。サザエさんのサントラCDが発売されるという!

12月4日にユニバーサルミュージックから「サザエさん音楽大全」として2625円で発売される。主題歌やそのカラオケ、火曜日に再放送していた頃の主題歌のほか、タマの鳴き声やタラちゃんの足音など全57曲が収録される。
「サブタイトル1」とか「波平のテーマ2」とかいう曲名の作品がたくさんあり、それらがBGMらしい。(BGMは越部版だけの模様【25日追記】したがって「波平 災難続き~」で流れた例の音楽は収録されない

サザエさんのアニメは、原作者の意向(遺志)だかで、ビデオ化して発売することはできないと聞いていた。その派生物であるサントラだけの発売というのは可能なのか、そもそも放送開始から時間が経ちすぎてタイミングを逃してしまった感があって、あり得ないのではと思っていたが、実現するとは。
当初は10月30日発売予定だったのが「制作上の都合により発売中止」となり、結局12月に決まったようだ。主題歌まで含めれば作者や歌手がたくさんいるから権利関係の対応や音源が古いと技術的な処理も必要だろう。いろいろ大変だったのだろうか。
これは絶対買わなくては。
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近のヤマザキ製品

2013-10-19 20:40:00 | ランチパック
10月新発売のたけやのパンは力作ぞろいだけど、秋田県内で販売されているヤマザキのパンも負けていない。チョコレートの新商品が秋に出るように、パン業界でも秋は新しいのが多く出るのだろうか。
まずはランチパックから。今月は秋田でもラインナップが豊富。
ランチパック ミルククリーム(阿蘇小国ジャージー牛乳入り) 1個131kcal 10月発売 工藤パン製
過去にも何度かあったミルククリームの産地限定版。言われてみればクリームが濃厚な気がしなくもなかった。
包装右下の黒いのは、熊本県のマスコットキャラクター「くまモン」。姿が異なる絵柄が複数パターンあり、これは後ろ向きで寝て(?)いる。

ランチパック 伊予柑&ホイップ 1個155kcal 10月発売 仙台工場製
こちらは愛媛県今治市の「バリィさん」。
ランチパックの中身は、
イヨカンのマーマレード

ランチパック ソース焼そば(日清焼そばU.F.O.のソース使用) 1個111kcal 10月発売 たけや製パン製
昨年も出ていたようだ。包装の口を開いて電子レンジで加熱するとおいしいと書いてある。

ソースが焼きそばUFOのものであって、麺はそうではないようだ。やや太めの麺が細かく刻まれて入っている。味はまさに濃くてスパイシーなUFOのものだった。


ランチパック以外。
ヤマザキの公式ホームページには、各地の「ご当地商品」が紹介されている。食べてみたいけれど、どれも秋田では手に入らないと思っていたら、うち2種類が普通に販売されている。
まるで山!?パン(静岡県産いちごの果汁入りクリーム) 406kcal 9月発売? 埼玉第一工場製
名前も形もインパクトがある。製品名に「富士山」は入っていないが、静岡県産のイチゴクリームが使われていたり、世界遺産決定のタイミングだし、当然意識しているのだろう。山崎製パンは通称「山パン」と呼ばれることがあるので、それも意識しているのかな?
 
頂上にはホワイトチョコの雪。向きによって形や雪の積もり具合が違うのは、本物の富士山みたいだ。
「表面はクッキー生地」だそうだけど、わりとふわふわしている。中もふわふわ。なかなかおいしかった。

新潟県・佐渡の「おけさ柿」を使ったジャムが入った商品がランチパックなど3種類出ている。うち1種類がマックスバリュ茨島店にあった。
ホットケーキサンド おけさ柿ジャム&ホイップクリーム 新潟工場製
ヤマザキの通常商品の一部は、日頃から新潟工場製のものが秋田で流通しているわけだから、それといっしょに運べばいいわけか。
「おけさ柿」とは、佐渡産の柿のブランドであって、それ自体が品種名ではない。品種としては庄内柿などと同じ「平核無」とその枝変わりの「刀根早生」。
他のホットケーキサンドやたけや版と比べて、中身がたっぷり入っているような…
柿ジャムは見た目では、平核無独特のどろっとした感じが出ているようにも見えるけれど、その食感はあまりない。
柿そのものとは、なんか違う味のような気もしたけど、これはこれでおいしい。

ヤマザキの新商品は毎月1日から発売されるが、珍しく月の途中(たぶん13日)から発売されたものがあった。
きなこあげぱん(つぶあん) 381kcal 仙台工場製
TBS系の「日曜劇場」枠で、大ヒットした「半沢直樹」の後番組として13日から始まったキムタク主演の「安堂ロイド」とのコラボ商品。これと「ランチパック きなこクリーム&つぶあん」の2種類があり、どちらもドラマの中にも登場するらしい。
TBS系列局のない秋田では、一週遅れで日曜の正午から秋田放送で放送(つまり明日が初回)されるが、コラボ商品は遅れずに発売されていた。
※アンドロイドで「あんどうろいど」という名前のキャラクターといえば、僕は「ハイスクール奇面組」の「安藤呂井人」を思い浮かべてしまう。ロボットらしい姿形のほかは、あまり記憶にないけれど。
アニメ版では三ツ矢雄二さんが声を当てていて、作ったのは「安藤登呂夫(あんどうとろお=アン・ドゥ・トロワ)」博士とのこと。

マックスバリュ茨島店には2種類ともあったけれど、安かった(見切り前で98円)あげぱんのほうを購入。
上下に切ったパンにつぶあんをサンドして、きなこシュガーをまぶしている。
表面のきなこは濡れてベチャッとしていた
パンは硬くなく、油っこくなくておいしかった。あんこときなこのバランスも良好。
学校給食の人気メニューで「揚げパン」があるそうだが、僕たちの頃の秋田市立学校では一度も出ていなくて、イメージがつかめなかった。こういう感じのモノなんだろうか。


最後に、秋田のたけや製パンの商品からも、新たに2つ紹介。
いずれもマックスバリュ茨島店で購入した。同店はよそではあまり見かけない商品も仕入れてくれる傾向にある。
たけや ナポリタンロール 287kcal
たけやの常温で販売・保存できる惣菜パンのナポリタンロールは、以前からあって、背割れコッペパンにはさんだようなのだった。それのリニューアルということだろうか。価格も同じくらいだし。
98円のものを94円という、中途半端な4%引きで購入。入力間違いか?
包まないで載せて、チーズフィリングをかけて焼いたとのこと
以前のナポリタンロールもおいしかったけれど、これもおいしい。トマトの味は強め。

最後は謎の商品。いつもあるわけではない。
クリームドーナツ2個入り
商品名、消費期限、バーコード(49754800のたけやのコード)等はすべて裏面に貼られた、プリンタ印字のシールに集約されている。品名「ドーナツ」、名称「クリームドーナツ2個入り」、栄養成分表示はなし。
値引き前は88円。同じパッケージ・同じ値段の「カレードーナツ」が並んでいて、間違えそうだった。【20日追記】20日には98円で売られていた。
バーコードなどの表示方法は異なるが、以前イオンで売られていた、たけやの無印クリームパンと同じような位置づけの製品だろうか。
今回は「TAKEYA」と四角が交互に並ぶ包装。
 わりとおいしかった
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

DCの旗とバッジ

2013-10-17 23:41:22 | 秋田の季節・風景
10月から12月まで、大型観光キャンペーン「秋田デスティネーションキャンペーン」が行われている。
秋田県外では「だれだ?秋田だ!」という、秋田県の地図の形をモチーフにしたポスターがよく貼られているようだが、秋田県内ではあまり見ない。
代わりに、キャッチコピーの「あきたにしました。」を使った、黄色もしくはオレンジ色に近い赤色の各種アイテムが随所で見られる。
秋田駅西口から続く大屋根の巨大旗(?)

今まで秋田市内では、竿燈まつりの時や2011年まではプロスポーツ応援のためののぼり旗が、よく設置されていた。(のぼり旗自体は、交通安全運動や住宅展示場、各種店舗など、日本ではよく立てられる。横書き文字の外国にはない風習なんだろうな)
広小路の千秋公園外堀のなど、本数が多すぎてうるさくも感じられ、秋田魁新報のコラム「北斗星」でもそんなことが書かれていた。

今デスティネーションキャンペーンでも、やっぱりのぼり旗が作られて立てられている。
黄色いもので、ちらほらとあちこちにあるが、秋田市中心部では従来と同じく千秋公園外堀や旭川沿いにまとまって立てられた。
旭川では、一丁目橋から五丁目橋までと、今までよりも長い区間に設置された。
五丁目橋から四丁目橋方向
竿燈やプロスポーツのは秋田市が(業者に委託して)設置していたが、今回のは県だろうか。
取り付け方法が若干異なり、竿燈やプロスポーツでは旗の竿を直接結束バンドで擬木に結びつけていたのに対し、今回は塩化ビニールのパイプを擬木にバンドで結んで、そこに旗を差し込む形。

秋田市は風が強い街だから、のぼり旗がはためいていることが多い。それだけならいいけれど、もっと強く吹けば、旗が傾いてしまったり取れてしまうことがある。これから晩秋から冬にかけては、特に荒れ模様の天候が続くわけですが…
既に、一部でパイプが傾いた旗があるし、三丁目橋付近では、
あらら

川の中へ落ちた旗が

台風26号が接近していた先日は、旗を撤去する作業が行われていた。
さすがに台風には耐えられないかもと判断したのだろう。抜き差しできるようにしたから、以前の設置方法よりは撤去作業は楽だろうが、本数が多いから大変そうだった。
台風が秋田にはほとんど影響なく過ぎ去った今日は再び立てられていたものの、今まであった三丁目橋から五丁目橋にかけて(上の写真の区間)は、なぜか旗が差されていなかった(パイプだけがある状態)。
【11月5日追記】11月に入っても三丁目橋以降には旗が立っていない。立っているほうの旗は、棒(竿)の下の部分に結束バンドが巻かれていて、それによって塩ビパイプから抜けないようにされていた。川の中に落ちたことを踏まえて、抜き差しできないように“改造”したのだろうが、今度は強風時の臨機応変な対応ができなくなってしまう。(現に少し荒れた三連休後の11月5日時点で、3本が曲がったりずれたりしている)


もう1つは、「缶バッジ」。
銀行や店などの従業員が【18日追記】中央交通の運転士も、こんなバッジを付けているのを目にする。
「ようこそ」(県庁ホームページhttp://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1371717742638/files/panf.pdfより)
「秋田おもてなしSTAFF会員証」だそうで、職場や地域でおもてなしの活動をするグループを作って、県庁内の事務局に申請すればもらえるらしい。

おそらくこれと同じものを、民間テレビ局のキャスターが付けている。
 秋田朝日放送「スーパーJチャンネルあきた」(AABホームページより)
10月1日から秋田放送、秋田テレビ、秋田朝日放送の民放3局で揃ってバッジを付けていた。(局によっては、夕方のワイド番組だけで付けて、他の定時ニュースでは付けないなど異なっていたかもしれない)NHK秋田放送局は付けない。
まあ、赤い羽根共同募金が始まってしばらくは、NHKの全国放送のアナウンサーやキャスターが揃って赤い羽根を付けているから、それと同じことと考えればおかしくはないが、なんか不思議な感じ。

ところが、秋田テレビでは今日現在はバッジを付けなくなっている。先週は付けていたのだが。2週間限定のおもてなしってことでしょうか?
秋田テレビの13日(日)のニュース。この翌日から付けなくなった(AKTホームページより)
秋田放送でも今日の21時前の短いニュースでは付けていなかった。【18日追記】翌18日の秋田放送では付けていた。衣装が自前か借り物かで違ったりするのかもしれない。
秋田朝日放送は今日も付けていた。


旗とかバッジなんてどうでもいい。大事なのは心がけと態度です。

※DC関連の次の記事
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

485系いなほの旅

2013-10-16 23:35:41 | 旅行記
9月28日のダイヤ改正で、特急「いなほ」に新しい車両が投入された。
前から言っているように、「フレッシュひたち」から転用されたE653系電車だから「新車」ではない。また、外観の塗装は変更され、内装の改造でグリーン車が新たにできたものの、普通車の車内はフレッシュひたち時代のままだと思われる。
今回は新潟-秋田のいなほ7号と8号の1往復だけがE653系化され、他のいなほは485系電車のまま。来年夏までにはすべてがE653系で統一される。
たまに、E653系が「新車」だとか、485系がいなほから完全に撤退したかのようにとらえている人(マスコミ)がいるので、誤解なきようにお願いします。

485系のリニューアルされていない車両のヘッドマーク。近いうちに見られなくなるだろう
E653系置き換え目前の9月中旬に新潟から秋田まで、「いなほ7号」に乗車した。
乗ったのはリニューアルされていない「T11」編成で、それから1か月もしないうちに運用離脱・廃車となってしまった。(その後秋田まで回送されて秋田総合車両センターの公開で展示されたが、近々解体されるのだろう。)

新潟駅万代口
新潟駅は高架化工事中。ずいぶん工期が長く、周辺の整備を含めれば完成まであと10年かかるらしい。


2番線から発車。
今はなきT11編成
「いなほ」は、新潟市(あるいは上越新幹線からの乗り継ぎ)と新潟県内各地、山形県の鶴岡や酒田の間の利用が多く、秋田県内まで通しで乗る人は多くない。ということは、下りの新潟始発の時点では、けっこう乗っているわけなので、今回は指定席を利用。
割り当てられた2号車は、「モハ484-1085」。
 昭和54年川崎重工製
リニューアルされていないT編成でも、座席だけはリニューアルされたR編成(3000番台)と同じ座面スライドするものに交換されているのが原則。この車両もそうだったが、足元が暖房器か何かで塞がっていて、ややきゅうくつだった。
この車両では、荷棚がオリジナルのパイプではなく、板にスリット状の切り込みを入れた、見たことがないタイプに交換されていた。(下のほうの写真参照)

秋田行きの幕
夕方から夜にかけて秋の日本海側4時間弱の旅。
車内放送のチャイムは、オリジナルの「鉄道唱歌」のオルゴール。たまにあるけれど、1音のピンが欠けていて、若干間抜けなメロディだった。
秋田運輸区の車掌が通しで1名乗務。車内検札はなかった。

いなほの車内販売は、秋田発着の列車でだけ実施。酒田止まりの列車では行われない。これは、担当がNRE(旧・日本食堂)秋田営業所だからかもしれない。
酒田止まりでも、それなりの利用客と所要時間なのだから、時間帯によっては需要はあるのではないだろうか。
【2014年5月22日追記】その後、2014年4月25日付でJR東日本新潟支社ホームページに「お客さまの声から改善しました【いなほ車内販売拡大】」がアップされた。
「特急列車なのに、車内販売がないのは不便です。」という声を受けて、2014年3月15日ダイヤ改正から、酒田発着のいなほでも車内販売が始まったそうだ。(一部区間および臨時列車では実施しない場合あり)
NRE側での対応が必要(というか大部分)になる事案で大変そうなのに、一挙に全列車で車内販売が実施されるようになるとは、全国的に車内販売が縮小傾向にある中、積極的だ。(以上追記)

この時は、新幹線では恒例の車内販売員による放送の案内はなかったが、頻繁に車内を巡回していた。
特に在来線では車内販売が縮小傾向にある中、ありがたいこと。スジャータのアイスクリームを購入した。
JR東日本の新幹線と同じく、バニラとりんごの2種類を扱っていた。Suica決済可能で、200円ごとにSuicaポイントも付く。
価格は260円。考えてみれば、コンビニのハーゲンダッツもいつの間にか277円だかに値上がっているのに、スジャータのアイスは量も変わらなかったから、値上げはしていないことになる。やはりアイスクリームは車内販売でこそ購入するべきアイテムかもしれない。
※ちなみに、JR東海の新幹線では、沿線の愛知県・静岡県産のメロンを使ったスジャータのアイスを売っている。食べてみたい。

この列車の車内販売員の売り方がちょっとおもしろかった。
アイスを注文して箱から商品を出す間、「新幹線でもおなじみのスジャータのアイスでございます」とかなんとか、宣伝文句をしゃべるのだ。
笹だんごを買った人には「つぶあん10個入りでございますね」と確認してから「新潟名物笹だんご」と言っていた。
周りの乗客への宣伝効果を狙っているようで、たしかに効果はありそうだけど、買った人としては若干恥ずかしいかも。


新発田駅で白新線から羽越本線に入る。新潟駅から50分ほどで村上駅に到着。
村上駅を過ぎると海沿いに出て、車窓から「笹川流れ」を楽しめるのだが、その前にちょっとしたイベント(?)がある。
「電源切り替え」である。

JRの在来線の電化方式は、直流、交流50ヘルツ、交流60ヘルツの3つがある。(交流の周波数の違いは電力会社に起因するわけだけど)
それぞれに対応した車両でないと走行できないけれど、485系電車はどれにも対応する。

村上以南は直流、以北は交流50ヘルツであり、村上駅-間島駅間にその境界がある。
境界では「デッドセクション」と言って架線に電気が流れておらず、電車はそこを惰性(モーターを止めて)で通過。その間に、運転士が切り替えスイッチを操作する。
485系では、デッドセクション通過中は空調や照明の通電も止まる。家庭用照明の常夜灯(ナツメ球)みたいなのが所々灯るだけなので、夜間は真っ暗に近くなる。

今回に限らず、秋田運輸区では昼夜問わず事前に「まもなく電源切り替えのため車内の照明がしばらく消えます」といった放送を入れることにしているようだ。さらに消灯中に放送する人もいる(停電中も放送は使えるようだ)。
いなほでも、酒田や新潟の車掌は、放送しないほうが多い気がする。常連客にはそれでいいだろうが、初めて乗る客だっているんだから、秋田運輸区の対応のほうが適切だと思う。

順調に走行中(上記、荷棚の構造にも注目)
村上駅を出てしばらくすると、「しゅん」と何かが止まった音がし、続いて空調の送風が停止。そして、
蛍光灯が消灯
オレンジ色の小さな灯りが、車内で5か所ほどだろうか、点灯した。子どもの頃読んだ「鉄道ものしり百科」みたいな本では「予備燈」と表記していた。
この程度の灯りじゃあ、夜はほとんど役に立たない

薄暗い静かな車内
モーター音もしないので、客車列車のように静かに進む。30秒程度はこんな状態。
万一、何かの事情でここで停車してしまったら、自力で再び動くことは不可能(他の列車に救援してもらわないと)。また、万一、電源切り替えの操作をしないで異なる電源の区間に進入してしまったら、故障してしまうだろう。

無事に電源切り替えが終わったようで、やがて照明が点き、空調が動き、走行用のモーターもうなりだして、さらに北へ進む。
日本海の眺め
E653系電車では、電源切替の操作は自動化されていて、照明も消えない。したがって、薄暗い車内の光景もやがて過去のものになってしまうだろう。
【17日追記】同区間を走る臨時快速「きらきらうえつ」や、同様の切り替えがある新潟県糸魚川を通過する特急「北越」では、当分は485系を使用するので、それらでは引き続き同じ光景が見られる。なお、改造で照明の形状が変更された485系3000番台でも、暗くなるのは同じ。

新潟から酒田までは120km/hで走行できる。485系電車の営業運転としては最高速度(青函トンネル等特例の例外は除く)。
モーターは「ぶーん」とうなり、通過駅のポイントを通過する時は「ボコボコ」と音を立てて車両が揺れる。発車時はガクガクとぎこちなく加速。
乗り心地としては良くはないけれど、国鉄時代と僕の子どもの頃の旅の記憶をそのまま今に残し、まだまだがんばれる力強い走りだと感じたのは、世代交代を目前にしての感傷に過ぎないのだろうか。
個人的には、大きな窓とホールド感のある座席は、スーパーこまちなんかよりずっと好み。(この点はE653系でもほぼ同じかと思われる)

平日の夕方だったが、沿線の人が振り返ったり写真を撮ったり、定期列車にしては注目されていたように感じた。皆さん、車両交代を知っているのだろう。


指定席の乗客は多くはなく、村上まででだいぶ降りてしまった。近距離で指定席利用なのは、企画乗車券やパック商品の利用なのか。【17日追記】この日は閑散期なので、新幹線からの乗り継ぎ割引適用だと自由席+150円で指定席に乗れる。正規料金での利用もあったかもしれない。
残りも鶴岡や酒田で降りて、秋田まで指定席に乗ったのはごくわずか。(酒田以北から乗る客は、ほぼすべて自由席利用)

酒田発車後、車掌から「秋田駅で接続する「つがる7号」には車内販売や自動販売機はございません。乗り継ぎのお客さまは、お飲み物などはこの列車の車内販売をどうぞご利用ください」と放送。気が利いているし、結果的に車内販売の収入増にもなる。乗り継ぐ人がどのくらいいるのか知らないけれど。
そういえば、かつての大阪発青森行きの下り「白鳥」のダイヤを引き継いでいるのが、このいなほ7号~つがる7号だった。

曇っていて夕日は見えず、いつの間にかとっぷりと日が暮れて、沿線の黄金色もしくは稲刈り後のはずの田んぼも見えなくなって、秋田駅に到着した。
日本海側の「いなほ」の旅って、好き。小さな窓で割増料金を取られる「(今年度はスーパー)こまち」なんかより、のんびりと旅できるし。485系の「いなほ」には、もう乗れないかもしれないが、E653系になっても折を見て乗りたい。


ところで、今夏の秋田新幹線の豪雨による運休時には、「いなほ」が迂回路として活躍した。お盆期間中だったこともあり、酒田止まりの列車を秋田まで延長する対応が取られた。
東日本大震災の時もそうだったが、他県や首都圏との経路が1つしかないというのは心細い。同じくらいの規模(運転本数)の複数の経路を日頃から確保しておくべきだと思う。羽越本線は冬期の強風による運休も少なくないから、その対策も強化してほしいものだ。

次にいなほに乗った時は、E653系になっていた。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

洋種山牛蒡の家

2013-10-15 23:21:52 | 動物・植物
「ヨウシュヤマゴボウ」ってご存知ですか。
秋田市内の駐車場に茂るヨウシュヤマゴボウ。自重で倒れ気味
ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草。根が山菜の「山ごぼう」のようで、アメリカ原産の帰化植物(明治に渡来)なので「洋種山牛蒡」という意味。
「アメリカヤマゴボウ」とも呼ばれるようだが、セイヨウタンポポなどのように「セイヨウヤマゴボウ」ではないのがおもしろい。

人の背丈ほどまで大きくなるが、「木」ではなく「草」なので冬は地上部は全部枯れる(多年草だから翌年に同じ場所にまた生える)。
植物全体が有毒。食べた場合のみならず、「皮膚に対しても刺激作用がある」そうなので、むやみに折って汁を触ったりしないほうがいいのかもしれない。(参考:厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル」http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/higher_det_21.html)なお、鳥は果実を食べるようだし、葉を食べる虫がいるようで、すっかり食べられて葉脈だけになった株を見かけた。
※食用にされる「山ごぼう」は、野菜のゴボウもしくはアザミの仲間の「モリアザミ」だそうで、いずれもキク科。ヨウシュヤマゴボウとはまったく別種。
※「山ぶどう」やブルーベリーともまったく違う別物。繰り返しますが有毒なのでご注意を!

ヨウシュヤマゴボウは夏以降に白い花が咲き、それが緑色の果実になり、熟すと黒に近い紫色になる。
果実はブドウっぽい形状
果実や茎の赤紫色の色素は、多くの植物で一般的なアントシアニンではなく、限られた植物しか持たない「ベタシアニン」という色素(色素構造の中に窒素原子を持つのがアントシアニンとの違い)。


僕がヨウシュヤマゴボウの存在を知ったのは、小学校2年生(たぶん)の理科の授業。「秋の植物のようす」みたいな単元だったはず。※当時は生活科がなく、小学校1年生から理科と社会があった。
当時の秋田市立学校が採択していた理科の教科書・大日本図書「たのしい理科」では、写真ではなく絵で「ようしゅやまごぼう」と紹介されていたはず。
授業では、教科書の絵を見ただけだったかもしれないし、クラスの誰かが実物を取って持ってきたような気もするし、先生から「この実は食べてはいけません」と注意があったような気がしなくもないような…
授業の記憶はほとんどないけれど、「ヨウシュヤマゴボウ」という名前ははっきりと印象づけられ、その響きは何か独特な誘惑を感じさせられた。
「洋種山牛蒡」という和名の由来は教わらなかったこともあり、「ヨウシュヤマゴボウ」の音だけが頭に入ってしまった。ワインの原料であるブドウのような果実の姿からの連想もあったのか「洋酒」だと思い、それに続いて突如「ゴボウ」が登場するのが、とても不思議に感じた。

そう感じたのは僕だけではなかったようで、その後、クラスでちょっとした「ヨウシュヤマゴボウブーム」が巻き起こった。
ある日「学校の中庭にヨウシュヤマゴボウの種が落ちている。それを拾って蒔けば、ヨウシュヤマゴボウが生えてくるよ!」と誰かが言い出し、僕を含むクラスの男女数人で、落ちている小さな黒い粒を一生懸命拾ったことがあった。
拾った種をその後どうしたかは記憶にない。さらに数年後に冷静に考えてみれば、ヨウシュヤマゴボウが生育する余地はない手入れされた中庭に、その種子がまとまって落ちているとは考えにくく、あれは別の植物の種子を拾っていたのではないかと思っていた。
ところが、今、改めてネットで調べてみると、ヨウシュヤマゴボウの種子は黒くて光沢のある直径数ミリほどの粒で、あの時拾ったものにそっくりである。ということは、あれはほんとうにヨウシュヤマゴボウの種子だったのだろうか。謎だ。
【2016年10月9日追記】鳥が落としていったフンに混ざっていた種だったのかもしれない。


小学校低学年の僕は、行動範囲は狭く植物への興味もさほどなく、その頃にヨウシュヤマゴボウの実物を見た記憶はない。その後、少し世界が広がると、秋田市中央部でもけっこうヨウシュヤマゴボウが生育していることを知った。(あるいは、人口減少や空き家の増加で人の手=草刈りが昔ほど入らなくなって、秋田市内でヨウシュヤマゴボウの勢力が広まったのかもしれない)
ついには、自宅の庭にも生えてきてしまった(まさか2年生の時に蒔いた種?)。
その頃にはヨウシュヤマゴボウブームは消え去り、改めて見れば、赤い茎、果実の形や色が毒々しくて少々気持ち悪い。自宅に生えてしまったのには、困惑した。

Wikipediaによれば、ヨウシュヤマゴボウにも花言葉があり、「野生、元気、内縁の妻」。内縁の妻はなんでだか分からんが、その他2つは、ヨウシュヤマゴボウの姿を見れば納得できる。(個人的には、花言葉って植物に対して勝手な価値観を押し付けるようであまり好きじゃないのですが)
空き地や駐車場の片隅はもちろん、アスファルトの隙間から生えたり、一度草刈りされたのに再度伸びて結実に至ったりと、帰化植物らしい「ど根性」ぶりを見せつけるから。
気持ち悪く感じる茎や花も、生け花に使われることがある。


さて、9月中旬に秋田市中央部を歩いていると、
ヨウシュヤマゴボウの枝?!
家の玄関らしい引き戸のすき間から、道路に向かってヨウシュヤマゴボウの枝(茎と葉)が出て、その先に花が咲いていた。
ということは、この家って? そしてヨウシュヤマゴボウの根元はどこに?
20年以上前にはちらほら見かけた「ドロボー立入禁止地区」の看板が残る
なんと、玄関の床(土間)からヨウシュヤマゴボウが生え、玄関先の空間に繁茂。そして、その先端の一部がたまたま、引き戸のすき間から外に出たのだった。
外で花を咲かせられたのは奇跡的
以前からのこの家の存在は知っていたが、こういう状況だということは空き家だったのか。ガラスが割れたりはしておらず、見た限りはちゃんとした家の体裁を保っているが、屋根などにすき間があって、そこから種が落ち、雨水が漏れ落ちて発芽・生長できたのだろう。光は、引き戸のすりガラス越しに日光が充分入る。
(玄関のすぐ外側のコンクリートのすき間からも小さなヨウシュヤマゴボウが生えていた。もしかしたらその株と中の株とで根がつながっているのかもしれない)
ガラスの向こうには…
すりガラス越しに見ると、屋内では外に生える株と同じくらいかそれ以上に元気に繁茂している。ある意味、外敵から隔離され、保温された温室状態だからね。
ただ、葉の一部が枯れているのは水が充分でなかったり、屋内で通気が悪いためだろうか。

ちょうど1年前に撮影されたGoogleのストリートビューを見てみると、
ひざ丈くらいか
昨年は外へ枝を出せなかったようだし、屋内側でも実を着けられなかったかもしれない。少なくとも2年越しで外へ出てきたことになる。

中でも実を付けているけれど…
9月下旬に再び通ると、外に出ていた枝がなくなっていた(中はそのまま)。近所の人が切ったのか、酔っぱらいがむしり取ったのか。
若干通行のジャマではあったけれど、やっとのことで外に出てきたヨウシュヤマゴボウを思うと無念。
ヨウシュヤマゴボウのしたたかさを見せつけられた、「ヨウシュヤマゴボウの家」だった。

ちなみに、この場所は、危険な空き家の近く。その家は、いつ倒壊しても不思議でない状況のまま、今も変わらない。
ヨウシュヤマゴボウの家も、このまま何年も放置されれば、同じ姿になってしまうかもしれない。
※翌2014年は、家自体の状態は変化なし。しかし、8月時点において、ヨウシュヤマゴボウはまったく生えていない(ガラス越しに内部にも確認できない)。何らかの処置がされたのか。
※さらに2015年は、2013年ほど盛大ではないものの、家の中で繁茂している。2年ぶりに復活した。この記事末尾参照。
※そして2016~2017年冬にはこうなってしまった(リンク先中ほど)。


ところで、この植物がわざわざ「“ヨウシュ”ヤマゴボウ」という名前になったからには、「ヨウシュじゃないヤマゴボウ」もあるのです。後日別記事にて。
※別のヨウシュヤマゴボウの姿はこの記事後半
【2017年4月24日追記】さらに別のヤマゴボウも知った。「オンブー」または「メキシコヤマゴボウ」と呼ばれるもので、木のように巨大になる草。日本でも栽培する植物園があるとのこと。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土崎工場公開

2013-10-13 23:58:07 | 秋田のいろいろ
14日は鉄道の日、さらに秋田デスティネーションキャンペーン(DC)期間中とあって、今の秋田は鉄道関係のイベントが目白押し。
昨年の「SLあきた路号」に続くC61形蒸気機関車による列車が今年も運行されている。今年は12~14日、秋田-横手間で「SL秋田こまち号」として旧型客車(昨年は12系客車)を使用。
僕にはあまりなじみのない線区であり、昨年も見たから、今年は行かなかった。

今月と来月には車両基地などの公開が行われ、楢山(金照寺山のふもと)の秋田車両センターは10月26日(いつもは9月開催だが、DCに合わせたとのこと)、いつもは公開されない弘前運輸区が11月2日に公開予定。
※秋田DCは秋田県内だけが対象地域ではなく、弘前近辺も含まれる。


そして、土崎の秋田総合車両センター(分かりづらいので以下、旧称の「土崎工場」を用います)が12日に公開されたので、ざっと見てきました。(2009年以来かな)
秋田新幹線の車両基地である楢山の車両センターもいいけれど、整備工場である土崎にはJR東日本管内各地からいろんな車両が集まってくるし、業務内容も多岐に渡る。個人的には土崎工場のほうが見応えがある。

家族連れや各地から訪れたであろう鉄道好きの皆さんが多く訪れていたけれど、心持ち以前より少ない気がしなくもなかった。SLのほうに行ってしまったのか。【14日追記】各社の報道でも取り上げられなかった模様。
レール幅が違うこともあって、秋田新幹線の車両は土崎工場には来ないけれど、
スーパーこまち(E6系)がいる?
いえいえ。
「ミニスーパーこまち」
秋田初登場(仙台などでは先に登場していた?)だそうです。
人が乗れるようになっていて、工場の建物の中で“運行“された模様。運転していた人は作業服ではなく、ホンモノの電車の運転士と同じ、スーツ型の制服を着用していた。
他にも、屋外に常設されている線路を使ったミニSLも運行。この日の秋田では、2台の蒸気機関車が走っていたことになる。

同じく恒例の車体吊り上げの実演も実施。ミニスーパーこまちの後ろの人だかりがそれ。
今年は「マニ50 2183」という青い客車で行われていた。20年ほど前に普通列車で使われていたエンジ色の「50系客車」の一員で、これは元々は「荷物車」だが、今は事故発生時に資材などを積んで駆けつける「救援車」の代用として秋田車両センターに常駐しているそうだ。

EC整備室(ECは「electric car」=電車のこと)
「いなほ」用の新潟車両センターの485系特急電車が2本並んで展示。
左が「T11」編成、右が「T14」編成。T14編成は半分の3両だけだったが、通電して車内を開放、運転席も少々並べば見学できた。(並ぶのが嫌なので見ませんでした)

トレインマーク(ヘッドマーク)は、T11編成は「ムーンライトえちご」固定、T14編成のほうは、
「ヘッドマーク撮影コーナー」
希望のものを申し出れば、その表示に変えてくれていた。
ただし、国鉄時代からの特急用絵入りマークは「いなほ」と「北越」だけ。あとは、新しい快速列車のものばかり。「白鳥」「雷鳥」なんかが残っていれば、見応えがあったのに。

車両の床下機器はフタが開いていて、中を見られた。
こうなっているのか
電気系統の機器が入っているのは知っていたものの、今まであまり興味はなかった。思っていたより複雑でメカニカルな構造だった。485系電車の基本設計は昭和30年代のものだから、今の電車はまた違うでしょうけど。
運転台の見学者がマスコン(アクセル)やブレーキのレバーを操作しているらしく、カチャカチャと音を立てて中のスイッチみたいなのが動いていた。
485系電車には、モーター付きの車両に「モハ485(またはクモハ485)」と「モハ484」の2つの形式がある。485と484はそれぞれ搭載機器が異なり、2両1組のユニットを組まないと、動かない。
 モハ485とモハ484
たしかに両形式で床下の装置が違う。

以前、今はなき特急「かもしか」で、車内の天井にある冷房吹き出し口の出っ張りを取り上げていた。
 
東芝製の出っ張りタイプ(モハ485。左奥はこの日だけ置かれたビデオ放映用のテレビ)と小さいのが2列でたくさん並ぶタイプ(モハ484)。
どうもモハ485とモハ484で形状が異なるらしい。

先頭車は「クロハ481-1018」。
昭和53年日立製、昭和63年土崎工場改造(半室グリーン車への改造か)
【16日追記】後ろのモハ485とモハ484の「-1043」は、昭和53年日本車輌製。

展示されていた2本の485系電車が土崎へ来ていたのは、解体されるためらしい。E653系導入の玉突きで、485系に廃車が出ているのだ。
まだ記事にしていないのだけど、実は、僕はちょうど1月前に「いなほ」でT11編成に乗車していたので、特に感慨深く眺めた展示だった。


次は、
おなじみ701系電車
3両編成の青森側に付いている「クモハ701-5」の屋根の上が公開されていた。
階段で電車の天井と同じ高さの床面へ。手すりがあり、さほど狭くなく、係の人が何人も付いていたので怖くなかった。
クモハ701の屋根上
屋根上は駅の跨線橋からでも見ることはできるけれど、こんな間近では見られない。丁寧な説明書きもあって、分かりやすい。
701系は登場当初は、「抵抗器」があったり、パンタグラフが菱型だったりして、もう少し雑然としていたが、改造されて今はとてもシンプルになった。
パンタグラフ。「シングルアーム」と呼ばれるくの字型
アームがピカピカだから、交換したんだろう。
碍子と塩害防止用シリコン
お皿を重ねたような「碍子」自体が緑色なのだと思っていたら、碍子は白く、緑のシリコンを塗っていたのか。
ユニットクーラー
家庭用エアコン約20台分の出力だそう。これもピカピカで「2510」と書いてあったから新品?
これらの機器が雨の日も雪の日も暑い日もがんばってくれている、縁の下の力持ちならぬ、なんて言えばいいのでしょう?

701系5000番台
帯の色と尾灯の位置が違う701系は、田沢湖線用。通常の営業運転は盛岡-大曲間、車両基地への出入りで大曲-秋田も走る。
レール幅が違うので本来は土崎工場には来ないのだが、最近、わざわざ仮台車に履き替えて土崎へ来たという話は聞いていた。実際、何らかの作業中だった。インバーターの更新だろうか。


第一車体改造場
「211系」電車が入っていた。
東海道線のイメージが強い車両
国鉄末期に製造された車両でJR東海の静岡辺りではまだ主力だけど、JR東日本の首都圏からは姿を消し、余剰となった車両が土崎工場内など各地に移されてたたずんでいた。
それがこのまま廃車かと思ったら、改造して他の路線に転用するようだ(既に長野支社管内で走っている)。

写真の車両は、かつて田町車両センターに所属して東海道本線などを走っていた「N1」編成の10号車「クハ211-1」。製造番号1のトップナンバー車。
外観は東京時代とおそらく変化なし。車内に入ることができた。
床面には養生シートが敷き詰められる
内部も見た感じ、あまり変わっていないみたい。
荷棚や吊手はオリジナルだし、トイレも以前と同じ。この車両は以前からセミクロスシート(ボックスシートとロングシートの混合)だったようなので、変わったといえば座席の布地が緑色系統になった(以前はピンクだったはず)くらいではないだろうか。
この後、さらに改造されるのかもしれないけれど。(例えば行き先表示とかドアボタンとか?)


前回、感心した板金加工部門。
ゴミ箱
JR東日本各駅のゴミ箱は、土崎で製作しているのだけど、上の写真で手前にあるのって?
ミニゴミ箱?
ビン・カン・ペットボトルは入れられそうにないけれど、かわいい。売ったら売れるかも。

自動券売機類の筐体も製作していて、多機能券売機EM10は今年度28台・4年前から累計375台、新型自動精算機EX10は今年度48台、3年前から累計214台を製作したとのこと。


なぜか工場内のあちこちで来場者向けに飴玉が置かれていた。
さらに、
何者?
スーパーこまちみたいなのをサンタクロースみたいな人たちが引っ張っている?
E6系っぽい荷車にボンベを積んで工場内を巡回し、小さな子どもがいるとその場で風船を膨らまして渡したり、飴を配ったりしていた。案内によれば「軌道線士すーぱーこまち隊」だそう。

レンガ造の建物前ではシュウメイギクが咲いていた
今回も楽しくてためになった見学でした。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リンゴのパン 他

2013-10-10 23:28:36 | ランチパック
たけや製パンの9月と10月の新商品から。
秋田を代表するパン、「アベックトースト」はイチゴジャムとマーガリンの組み合わせの1種類だけが永年販売され続けていた。ところが昨年10月に「メープル&マーガリン」が、今年5月には「はちみつ&マーガリン」が発売され、派生商品の展開が始まっていた(いずれも現在は販売終了のはず)。
今年9月からは、
アベックトースト 山ぶどうジャム 1包装618kcal 9月発売 ※見切り品の値札付きのが多くてスミマセン
なぜか「岩手県産山葡萄使用」。(ランチパックや工藤パンでもよく使っていて、ヤマザキグループでは岩手のヤマブドウを大量に入手できるルートがあるらしい)
派生商品としては3つ目だが、その中でジャム系としては初。なぜか今までと違って「&マーガリン」という名称ではないが、アベックトーストのルール通り、
ジャムとマーガリンが半面ずつ塗られている
今までのアベックトーストの中では、いちばん好き。
でもやっぱり、僕はアベックトーストって好きになれない。もうちょっとマーガリンが少ないとか、パンをなんとかすればいいのだけど…


6月に新しいのが出ていた「ホットケーキ」は、9月にまたもリニューアル。
ホットケーキ スイートポテト&ホイップクリーム 9月発売
秋らしく、サツマイモのペーストが入っている。
おいしかった

ホットケーキ りんごジャム&ホイップクリーム 9月発売
こちらは秋田県産のリンゴのジャム。
これもおいしい
でも、これって「金農パンケーキ」の片方と同じなんじゃ…


10月に入ると、さらに秋田県産リンゴを使った商品が2つ発売された。どちらも包装に秋田県の地図のシルエットが描かれているので、シリーズものという位置づけなのだろう。
秋田のりんご 10月発売
原材料の一部とその産地ズバリの商品名。
秋田県産リンゴのプレザーブとジャムが入った、もっちりとした食感の「蒸しぱん(原文ママ)」。和生菓子扱い。
リンゴたっぷり
手がベタベタしてしまうけど、たしかにモチモチしてリンゴと合う。

秋田アップルデニッシュ 273kcal 10月発売
こちらは菓子パン。
「秋田県産リンゴとカスタード、ダマンドを巻き込んだ」そうで、「ダマンド」ってのはアーモンドのクリームってこと?
なお、包装の説明文では、ホットケーキと蒸しパンでは「りんご」なのに、これだけ「リンゴ」とカタカナ表記にしたのは理由があるのかな? ※当ブログでは、植物の和名は原則としてカタカナ表記を採用しています。
立体的な形状
シナモンの入っていないアップルパイを食べているみたいで、いける。表面の粉砂糖がちょっとジャマ。


今回のたけやの新商品は、どれもなかなかよかった。
ところで、青森の工藤パンでは、青森放送の開局60周年記念で「青森放送プロデュース」と謳ったイギリストースト2種を10月から発売。1つは前にもあったような「小倉&マーガリン」だけど、もう1つは「青森県産りんごジャム&りんごカスター」でダブルリンゴだ。食べてみたい。→食べました
秋田放送も60周年ですが、たけやさん、いかがでしょうか?(もう間に合わないか)

※続きはこちら(末尾にたけやの製品の追記があります)
※さらに続き(リンゴのパンについて)はこちら
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする