広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

マックスバリュパン 他

2015-07-06 23:27:11 | ランチパック
2014年春(リンク先中ほど)に続く第2弾となる、マックスバリュ東北(本社・秋田市)限定の菓子パンが発売されている。
同社経営の青森、岩手、秋田、山形、新潟各県のマックスバリュとザ・ビッグで、6月13日から8月31日まで販売。
※新潟県でもマックスバリュ糸魚川店は運営会社が違うので扱わないはず。前回もそうだったけどエリア内でもウエルマート(秋田県大仙市の2店だけに減ったようだ)では売らないの?

前回は、新潟を除くエリア内4県それぞれの産物をはさんだコッペパンみたいなのだった。4種とも8%税込み100円。
今回は、秋田と新潟の産物を使った蒸し菓子(和生菓子扱い)2種。各8%税込み105円。
前回同様、秋田市のたけや製パンが製造し「たけや」ブランドでの販売。パッケージにマックスバリュの名はない。
レモン風蒸しケーキ 261kcal
「秋田県産大豆の豆乳を仕込み水の代わりに使用し、レモン濃縮果汁を入れた」座布団状の蒸しケーキ。


メロン風蒸しパン 245kcal
「メロン風味の生地に新潟県産の牛乳を使用した牛乳クリームをサンド」、原材料名欄によればちゃんとメロン果汁も入っている。
 

パッケージに「LEMON FUU MUSI CAKE」「MELON FUU MUSIPAN」とある。
「蒸し」からして日本語なわけだけど、「PAN」だったり、某社バス停のように「し」が訓令式の「SI」だったりして、もはや英語表記とかローマ字表記というより、単なるアルファベットの羅列のような…
メロンのほうは色合いが某社路線バスの車両と同じだね。

疑問なのは、レモンは「蒸し“ケーキ”」で、メロンは「蒸し“パン”」であること。
原材料名欄は、蒸しケーキは「ミックス粉(内訳略)・卵・砂糖・小麦粉・豆乳…」、蒸しパンは「卵・小麦粉・牛乳入りフラワーペースト・砂糖…」。
名称欄はどちらも「和生菓子」。この「和」か「洋」かは製造者が決められるようだが、蒸しケーキか蒸しパンもどっちでもいいのかな?



味は、レモンのケーキのほうは、それなり。豆乳の味はしなかったような。
メロンのパンのほうは、おいしかった。クリームが濃くて、メロンとマッチする。

秋田では水田転作作物で豆は多く作られているけれど、その豆乳とは知らなかったし、レモンも唐突。
新潟とメロンの組み合わせは、たまたまだろうか。秋田だとメロンはけっこう穫れるけど。牛乳は、どういうものだろう。新潟の出雲崎に「良寛牛乳」というのがあって、ヤマザキではランチパックなどのコラボ商品があったそうだけど。


パッケージとか売り方は、もう一工夫ほしい。
少なくとも秋田市内のマックスバリュでは、POPなどはなく、他の菓子パンと並べて売られていて、目立たない。
秋田県内ならただのたけやのパンと同一視されかねず、「おいしかったからまた買おう」と思った人が、知らずにイオン(リテールやスーパーセンター)やいとくの店をいくら探しまわっても、永久に巡り会えない。
新潟の人にしてみれば「どうして聞き慣れない秋田のパン屋が新潟の牛乳を使ってるの?」だろうし、青森、岩手、山形の人は「自分の県ではなくて、秋田と新潟のパンをどうして売ってるの?」だろう。
「マックスバリュ東北限定」「期間限定」をもっと押し出すべきだ。

【19日追記】後に、秋田市内の店舗では、小さな値札(他の商品と同サイズ)の中に「マックスバリュ限定」といった文言が入るようになった。

第3弾はこちら




ついでに、秋田県内のどこの店でも(仕入れて在庫があれば)売っているたけやのパンから。
ヤマザキランチパックのたけや版である「フレッシュランチ」。今は影が薄くなってしまい、不定期発売のようになっている。
思い出したかのように、6月から2種が発売されている(7月も継続のはず)。
1つは「フレッシュランチ 本荘ハムフライ」。
2011年6月に発売され、2014年10月にはヤマザキランチパック「本荘ハムフライ風」(これだけ「風」が付く)として全国発売されていた製品の復活。

もう1つは、
たけやフレッシュランチ りんごジャム&ホイップ 246kcal
2014年7月に出ていた「フレッシュランチ りんご&ホイップ」とよく似ているが、微妙に違う。
(再掲)2014年版りんご&ホイップ 237kcal
昨年のは「秋田県産のりんごジャム」と「花立牧場のジャージー牛乳使用のホイップクリーム」だったが、今回は「秋田県産りんご」としか表記がない。(説明書き自体がなくなっている)

リンゴの果肉感もあって、おいしかった。
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アトリス解散後・JR異動

2015-07-05 22:30:41 | 秋田のいろいろ
この記事の通り、JR東日本の子会社で、秋田県内の大部分と青森県津軽地方(=JR東日本秋田支社エリア内)で事業展開していた「株式会社ジェイアールアトリス」が、6月いっぱいで幕を下ろした。(盛岡支社管内の「株式会社ジャスター」も同様)
アトリスの事業の大部分が仙台に本社がある「JR東日本東北総合サービス株式会社」へ移管され、「秋田支店」が新設されるようだった。

その中で、線路から離れた場所で1件だけ運営している食品スーパー「秋田生鮮市場 保戸野店」はどうなるのか、公式な発表はないまま、7月1日を迎えた。
結論から言えば、生鮮市場は何の変化もなく営業が続いている。【6日追記】後述の通りホームページを見れば東北総合サービスへ移管されたらしいことが分かるが、見なければそれすら分からない、以前のままの状況で。
店内に入っていないので細部は不明だけど、折込チラシでは月をまたいだ(運営会社をまたいだ)セールが開催され、7月になってから折り込まれたチラシも以前と変わりなし。
【7月17日追記】入店してみたが、ほぼアトリス時代と変わりなし。店員の名札はもちろん新しくなり、女性のエプロンも変わったかも。【7月23日追記】偶然かもしれないが、レシートの上部に従来なかった「<領収書>」の文字が付加されていた。他の部分は従来通り。

ホームページは6月30日のうちに更新。(アトリスのホームページはなし)
JR東日本本社のページからは関連会社としての「アトリス」の名は消え、東北総合サービスのページは「2015年7月1日、東北エリアのグループ一体となったサービス品質や運営力の向上を目的として、株式会社ジャスター及び株式会社ジェイアールアトリスと合併し、新しいJR東日本東北総合サービスとなりました。」と岩手と秋田が加えられた。
運営店舗のリストも更新され、盛岡支店はたくさん掲載されているが、秋田支店は「秋田駅及び周辺店舗(生鮮市場・おみやげ・カフェ)」として4店舗だけ載っている。NEWDAYSとか他にもあるのに…
土崎駅の「そば処 港ばやし」も、移管されたことが分かる。
生鮮市場は「秋田駅周辺 保戸野 店舗」「秋田駅より約 2km」と所在地も電話番号もなくアバウト。


新設された東北総合サービス「秋田支店」はどこにあるのか? アトリスの本社を転用?
中通七丁目の道路と線路に挟まれた、JR東日本の敷地の一角にあった、アトリス本社は現在は、
右手前がアトリス本社跡。その奥は秋田支社の建物群で、その先の右が秋田駅
自販機は稼働していたが、あとはすっかりもぬけの殻(元から特に目につくものはなかったけど)で、看板の跡で「ジェイアールアトリス」の文字が分かる程度。

ドアには6月吉日付の社長名の「事務所移転のご案内」が掲出されていた。
6月29日・月曜日から移転し、電話・FAX番号はそのまま、駐車場はないとのこと。

実は6月30日時点ではホームページにも場所が掲載されていたのだけど、翌日辺りにはそのページが見られなくなってしまった。(他にもリンク切れなどがちらほらあって、急いでホームページを更新したようだ。)
移転先は、秋田駅前から中央通りを少し西へ進んだ中通四丁目5-6、「秋銀・明治安田ビル」である。秋田銀行秋田駅前支店が1階に入る、かつての「金萬ビル」。その5階。

国鉄(秋田鉄道管理局)時代から所有している中通七丁目を離れた所に事務所を構えたのが、意外。
アトリスの建物はボロっちかったし、隣接の秋田支社の建物を建て替える話もあるらしいから、それを見据えての動きだろうか。
【9月1日追記】秋田支社建て替えが正式に発表された。
現在より南側(明田地下道側)に5階建てで建設。2016年1月着工、2017年春使用開始予定。
ちなみに、現・秋田支社の建物(旧・国鉄秋田鉄道管理局)は1958~59年に建設。【2日補足・現支社は3棟に分かれ、敷地面積は約5千平方メートル。新支社は約7千平方メートルの敷地に鉄骨造延べ床面積6250平方メートル】
同時に秋田県、秋田市、JR東日本秋田支社が連携協定を結んだ。現在の建物の跡に何らかの施設を造る。東口側にケア付き高齢者移住施設を造る構想も。(以上追記)


羽越本線・羽後牛島駅にある、「ジェイアールアトリス 秋田用地管理事務所」も順当に「JR東日本東北総合サービス 秋田支店 秋田用地管理事務所」となったらしく、看板はしっかりと替わっていた。
 
余談だけど、写真の秋田用地管理事務所の建物が、1990年代初め頃までは羽後牛島駅の駅舎というか窓口だった。
駅窓口をホーム上へ移したことにより、従来は改札内の地下通路だったものを、駅東西の自由通路(牛島Weロード)に転用。空いた元駅舎が用地管理事務所になった。


秋田魁新報には、JR東日本秋田支社本体の人事異動は掲載される。それを見れば本体-子会社相互の異動(出向)は分かる。それによれば、7月の段階でアトリス→本体や本体→東北総合サービスの異動はない模様。子会社内の異動は掲載されないらしく、アトリスの元社員の皆さんがどうなったかは、知ることができない。
アトリス解散を目前にした5月末や6月1日に、角館駅長と横手駅助役がアトリスへ出向していたのだが、どうされているだろう。(おそらく東北総合サービスへ移籍したのでしょう)



ついでなので、そのJR東日本秋田支社の異動から。6月23日と7月1日付で、けっこう大規模な異動があった。
ざっと目についたものを。
・広域異動
JRの異動は、基本的に「支社管内」だけど支社をまたぐ異動もあるにはある。例えば盛岡支社の青森駅に秋田支社から出向したり、首都圏へ出向する場合もあると聞いていた。また、現場と内勤の間の行ったり来たりは激しいとか。
今回は、東京支社上野運輸区副区長が秋田支社運輸部企画課担当課長、秋田総合車両センターの科長が大宮支社大宮総合車両センターの科長へ、弘前運輸区の主任運転士が本社内勤、秋田支社内勤から本社内勤という異動があった。

・助役いろいろ
この記事のように、鉄道の駅などには「助役」という肩書の人がいるけれど、偉いんだかそれほどでもないんだか、よく分からないでいた。秋田駅では、103名中24名も助役がいるという。
助役の中でも階級があるようで、今回の異動では、秋田駅の「助役」から秋田駅の「指導助役」に異動(昇進)した人がいた。ほかに、少なくとも運輸区には「企画助役」、車両センターには「管理助役」という職名も存在するらしい。

・駅長
今回は、土崎、湯沢、田沢湖、能代の各駅の駅長が交代。
前・田沢湖駅長は湯沢駅長へ異動(ということは新幹線が停まる田沢湖よりも湯沢が格上なのか)したほかは、各駅の前駅長はいずれも関連会社へ出向。

【2017年6月24日追記】2017年6月23日付異動では、土崎駅長が総務部企画室副課長に、大曲駅助役・副駅長が土崎駅長となった。

・プロジェクト
2名が運輸部車両課内の「新型車両導入プロジェクトチーム」なるものへ異動。うち1名は車両センター助役から。
そんなセクションができていたとは、五能線の電気式気動車導入を踏まえてのものだろう。(ひょっとしたら、ウワサの男鹿線の蓄電池車も?)
異動については以上。


最後に、その五能線などの(リゾートしらかみではなく)普通列車用電気式気動車。
先日の通り、ハイブリッド方式ではない。(ハイブリッド式と電気式の違いは、蓄電池の有無)

ネット上では、本件を指して「新潟・秋田にハイブリッド式新車両導入」としている情報が一部で見られた。リゾートしらかみと混同したのか、「今さら、ただの気動車を入れるわけはない」という思い込みによるのか…
その1つが、「日刊工業新聞」のサイト。
5月20日付で「JR東日本、新型ハイブリッド気動車を63両調達-国内外から公募調達し羽越線などに」という見出しの記事を掲載している。

会員登録せずに読む限りでは、本文はJR東日本の発表と矛盾はなく、「ハイブリッド」とは書かれていない。
気になって、図書館で実際の紙面(5月20日付3面・総合面)を確認したところ、見出しを含めて「ハイブリッド」の文字はまったくなかった。
オンライン版の見出しだけ間違っているようだ。
教えてやろうかと思ったけれど、1か月以上経って今さらだし…



そして相変わらず、秋田のマスコミ各社は、アトリス解散も五能線の新車導入も伝えていない。
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西弘セブンが現実に

2015-07-02 21:14:36 | 津軽のいろいろ
弘前大学文京町地区(文京町キャンパス)の南西、弘前市中野にあったコンビニエンスストア「サンクス弘前西弘店」が、今年3月で閉店した。
この記事で取り上げたように、20年ほど前にサークルKとして開店し、同じ建物でサンクスに鞍替えしていたが、弘大と弘前学院大学の2つの大学に近い学生街、かつ飲み屋街である立地から、多くの学生に親しまれ、重宝された店舗であった。
閉店に当たっては、惜しむ声や感謝の声とともに、折しも弘前市内に進出し始めたセブン-イレブンが代わりにオープンしてほしいという要望もネット上で見受けられた。
また、要望のみならず、「跡がセブンになる」という噂も見られ、弘前経済新聞(6月3日「弘前市の激変するコンビニ事情 セブン―イレブン、青森初上陸間もなく」)でも取り上げられたが、確証はなかった。

サンクスだった建物は2階建てで、4月末の段階では、空き店舗になっていた。
(再掲)

今日、ツイッターを見ていると、求人情報誌の一部と思われる写真がアップされており、
「コンビニエンスストア セブン-イレブン弘前西弘前店」「7月末オープン予定」
として、パート・アルバイトが募集されていた。
「ワーキン」ホームページにも掲載されているが、セブン-イレブン公式ホームページには未掲載。【7月3日追記】7月3日にはセブン-イレブン公式ホームページの採用情報にも掲載された。

所在地は「中野1-11-3」。
サンクスは「11-4」だったが、おそらく同じ場所だろう。
先週か今週始め頃から、サンクス跡に「工事が入っている」という情報もあった。

願いが、噂が、現実となる! ※7月31日・金曜日にオープンした。



これまで秋田で開店してきたセブンイレブンは、おそらくすべてが新たに店舗を建設しており、既存の建物に入ったものはないはず。【3日訂正】多くはないがあるとのこと。
青森でも同様かと思っていたが、大きなビルのテナントならともかく、ほかのコンビニが出た跡にセブンイレブンが入るというのは意外だった。それだけ、需要など立地条件が良かったのだろうか。


それから、「セブン-イレブン弘前西弘前店」という店名。
弘前(西)弘前と「弘前」が重なるのは、セブンイレブンでは店名の頭に所在市町村名が付く決まりのようなので、最初のは弘前市という意味。
続く「西弘前」。
以前から述べているように、「西弘前」という地名はない。本来は弘南鉄道大鰐線の駅名であり、それにあやかって商店街などの名称になり、略した「西弘(にしひろ)」とともに、一帯のエリアの通称として広く受け入れられ、親しまれていたのだ。サンクスは「弘前西弘店」だった。

ところが2008年。弘南鉄道は唐突に(沿線や利用者への説明をほとんどなしに)西弘前の駅名を「弘前学院大前」に変更。
これで「西弘」の名が消えるかと思いきや、今なお、商店街、みちのく銀行の支店名、弘南バスのバス停(※弘南鉄道とはルーツは同じだが、現在は直接的関係はない)に平然と名を残し、さらには西弘前駅当時を知らないはずの大学生にも脈々と受け継がれているのが現状。
セブン-イレブンでも、現地の慣習(?)にならったか、以前のサンクスの店名(サンクスは「前」がない「西弘」だった)を受け継いだのか、店名に採用したのだろう。
「秋田通町店(所在地は大町一丁目、道路向かい側の地名なら保戸野通町)」「秋田新国道寺内店」のように、通称を付けたセブンイレブンの店舗はけっこうある。



多くの人たちの願いがかなった形だが、サンクスが閉店する時からセブンに鞍替えする前提での閉店だったのだろうか?
それにしては、いったん店内を撤去して、間を置いてから再度改装というのは、手間な気がする。居抜き(什器類を残して再利用する)は無理でも、撤去→改装を同時にやったほうがスムーズだし、もっと早く開店できたはず。
サンクス側にしても、サンクスそのものが衰退傾向だし、オーナーが同じだというサンクス弘高下店なども同時期に閉店している。
したがって、サンクスが3月末に自身の都合で閉店し、その後、少し間を置いて、上手い具合にセブンが入ることになったのではないだろうか。
ひょっとしたら、利用者やネット上の声に応えて実現したのかも?!
【5日追記】コメントでお知らせいただいたように、5日に採用情報が更新され、サンクス弘高下店跡も「セブン-イレブン弘前弘高下店」としてオープンすることになった。※8月21日・金曜日オープン

いずれにしても、サンクス閉店に伴い、今や生活に欠かせなくなったコンビニがなくなってしまっていたこの一帯に、再びコンビニができることになって、助かる人も多くいることだろう。
学生たちの思い出のひとコマに登場するコンビニは、サークルK、サンクス、そしてセブン-イレブンと変わることになる。

※立地や需要からしてコンビニがあってもいい場所になかなかできない場合がたまにある。先日触れたように、秋田市新屋の秋田公立美術大学の前にも、サンクス閉店(短大当時)後久々のコンビニとなるローソンがまもなくオープンする。こちらも恩恵にあずかる人が多いはず。
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新型バス停?

2015-07-01 20:00:43 | 秋田のいろいろ
先日のバス停のポールの表示板の続き。
元・美短入口下り側が転用された「神田」バス停から少し南へ進むと、天徳寺バイパス。
天徳寺バイパス
従来の神田(外旭川小学校前の旧道)経由の一部便を振り替える形で2014年春から新設された、天徳寺バイパス経由の神田線が通るようになった。
もちろんバス停も新設された。バスが通る設計でない道路にポールを置いた状態なので、安全面や上屋などのサービス面では改善の余地があるかもしれない。
 「八幡田一丁目」
「八幡田一丁目」は運賃が変わる停留所なので、神田経由の「笹岡入口」に相当する。秋田駅方面から乗った場合、笹岡入口や八幡田一丁目を過ぎると(=次の神田/八幡田二丁目まで乗ると)、一気に50円も値上がりしてしまう。

一見、市営バス仕様を踏襲した、現在の中央交通主流タイプに見えるものの、遠くから見ただけで、このバス停のポールに少々違和感を覚えた。
違和感というのは、バランスの悪さ。表示板が大きく、時刻表の枠が1つだけのわりには上のほうに付いている(あるい全体の背が低い?)。そのため頭でっかちに見えてしまうようだ。

さらによく見ると、
台座
従来はただのコンクリートの塊みたいなものだったのが、これは金属の枠があってその中にコンクリートが収まっていて、いくぶんコンパクト。
支柱は台座に直接挿しているのではなく、台座にネジ止めされていて、支柱を交換できるようになっているようだ。
支柱用とは別に小さな穴が2つ開いている。

表示板
表示板を支柱に止めるネジ穴(ボルト穴)の位置が従来タイプと異なり、間隔が広がっている。
(再掲)従来タイプは2つのボルトが近接していた
従来の市営バスタイプは、ネジ穴の位置がすべて共通だったようで、だからこそ、美短入口の表示板を神田や楢山本町へ転用することが可能だったのだろう。神田など、円形→角型(城デザイン)→円形と形状も変わっている。
既存タイプとこの新タイプの間では、穴を開け直さないと転用ができなくなる。(ただし、上の写真の神田でも支柱側に穴を開け直したような痕跡がある)
【2016年11月20日追記】よく見たら、新しい表示板にも、従来の支柱に対応していそうな穴が2つ空いている。新しい表示板を既存の支柱にそのまま設置することはできるようだ。

時刻表枠
時刻表の枠を支柱に固定する金具も、従来と異なり、なんとなく仰々しく見える。

以上からして、細部に従来とは相違点があり、「新型バス停」と呼んでよさそう。(だとしても、登場から1年以上経っている)
なお、2011年の愛宕下橋経由新設時に、新設されたポールは、従来と同じ仕様だった。【3日追記】2013年の「美術大学前」も従来仕様。
今春、新庁舎ができてコミュニティバスが再編された潟上市(中央交通系列に委託)にも、同じタイプのポールが置かれたらしい。
今後、表示板のみの更新も継続しながら、ポールそのものを新設または更新する時は、これが置かれていくのだろうか。
※同じ通りで天徳寺より東側の既存バス停3本も、このタイプに更新されていた。しかも誤字が…この記事末尾にて。
※以降、他にも設置されているが、微妙な差異もある。この記事後半。
※同じバス停が、山形市の山交バスでも採用されていた。
※秋田市下浜の国道7号線沿いにある、秋田市マイタウンバス西部線・豊浜ふれあい号(秋田市が中央交通子会社の秋田中央トランスポートに委託して運行)のバス停の一部も、このタイプに更新されていた。それ以前は、秋田市営バス時代に設置されたカット文字タイプが、社名部分を中央交通(直営時代)→トランスポートの変更を経て、少なくとも2012年10月(Googleストリートビューで確認)までは設置されていた。
※このバス停ポールの正体や値段が判明した!
※2022年に、頭でっかちの台座の模倣品(?)っぽいものが登場。この記事後半。


ところで、市営バス移管前の中央交通では、「バスで行こう」のキャッチコピー入りの支柱2本のポールが主流だった。
再掲
色合いとかデザインが好きだったけれど、市営バス移管後は、「バスで行こう」の更新用としても市営バスタイプのポールが置かれるようになり、「バスで行こう」ポールは減少傾向。(一方で、コミュニティバス化されたバス停には比較的残っている。中央交通は見限って放置し、秋田市や受託事業者はそこまで手が回らないのだろう)
(再掲)
「バスで行こう」が廃れた理由(であるかもしれないこと)を思いついた。
表示板の形状が制約されること。三方を枠で囲まれ上部がカーブしているから、表示板のサイズは厳密に決まってしまう。
さらに、ネジ穴は少なくとも3か所必要(上の市民広場前では5穴あるが、3つだけで留まっている。他の停留所は3穴が多い)。
その点、市営バスタイプなら、ネジ穴2つの位置さえ揃っていれば、上の表示板の形状は制限されない。円形の直径が違っても四角形でも。自由度が高いというか、その時々の気まぐれに対応しやすい。
  市営バスタイプの円形表示板に変えるにしても、単なる市営バスの色違いでなくデザインを「バスで行こう」にすることくらいはやっても良さそうだけどね。

あと、羽後交通のポールって、形状は「バスで行こう」と同一だけど、ネジ穴が違う
(再掲)

(再掲)
下辺に3つもネジ(2つに省略したものもある)。上方の3つはおさえてるだけ?

このような昔ながらの単に置くタイプのバス停ポール(だるま型とかひまわり型と呼ばれる)を商品として製造するメーカーも存在するが、この程度なら町工場の鉄工所あたりにお願いすれば作ってくれそうな気もする。秋田の各バス会社のはどうなんだろう。
八幡田一丁目の台座に、使わない小さい穴が2つあるのは、羽後交通タイプの上部を取り付けるための穴のようにも考えられるから、汎用品なんだろうか?
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