10月26日は牛肉道場を買った、JR東日本クロスステーションの駅のコンビニの「NewDays駅弁祭り」。11月8日にも実施され、北海道の駅弁6種が販売された。
秋田駅での販売商品
秋田駅ではうち5種(魚介3、肉2)。来ないのは厚岸の「氏家かきめし」。
気になる商品が1つあり、当日14時前に駅に行くことができそう。ただ、その日は超大型クルーズ船の寄港日。以前の寄港日には、秋田駅の駅弁が早々に売り切れていた。
今回は、そこまでではなかった。クルーズ船客自体が、そんなに多く歩いていなかった。専用バスは何台も見たので、秋田市街散策よりもバスで紅葉でも見に行ったのか。
行ってみると、「北空に輝く海鮮ななつ星」が売り切れ、「秋限定北海道産花咲かにめし」はけっこう残っているなど、相変わらず予測できない状況。目当ての駅弁は、秋田中央口店(新幹線改札横)で残り1個、秋田ぽぽろーど店で残り2個と、危ないところだった。
摩周の豚丼 746kcal 、食塩相当量1.9g 税込み1080円
株式会社ぽっぽ亭の、釧網本線・摩周駅の駅弁、としたいところだけど、「駅弁」とは言い切れない。
駅弁の定義は、人によっていろいろあるが、当然ながら「駅で販売されていること」は条件だろう。この摩周の豚丼は、もともとは摩周駅前の「食堂と喫茶 ぽっぽ亭」が、その店で売っているだけで、摩周駅では買えなかったとのこと(摩周駅の利用者数からすれば、商売にはならないだろうから理解はできる)。商品のスリーブ(掛け紙代わりの厚紙)には「JR摩周駅前ぽっぽの」と表記があり、駅前であることが分かるようにはなっている。ただ、現在は駅でも売るという情報があり、だとすれば駅弁となる。
厳密な定義としては、「一般社団法人 日本鉄道構内営業中央会に加盟する業者だけが使うことができる、『駅弁』マークが付いた商品」というのもあるが、ぽっぽ亭は未加盟のようで、摩周の豚丼に駅弁マークはない。
それに、冒頭写真のように、NewDays駅弁祭りのポスターやホームページ告知では、以前も今回も駅弁マークが使われている。だから、駅弁マーク付き商品しか売らないのだと思っていたが、違うことになる(マーク使用はマズイのでは?)。
駅弁の定義はともかく、摩周の豚丼のウワサは聞き及んでいた。
そもそも、北海道の料理「豚丼(ぶたどん)」は、帯広など十勝地方が本場。摩周駅がある弟子屈町は、十勝ではなく釧路地方(の北のほう)なので、そこの豚丼がどういう位置付けなのか、よく分からないのだけど。
京王百貨店の駅弁大会で売り上げ2位になったとか、高い評価とともに、今回のような輸送販売のものは、大量生産できるメーカーに製造を委託していて(食品安全・衛生上妥当ではある)、現地で販売されるのとは似て非なるものという声もあった。
調べる(参考: https://www.keionet.com/info/shinjuku/ekiben2006/ekiben01.html など)と、摩周の豚丼は、2005年の京王の駅弁大会向けの新作。そこでいきなり2位となった。ちなみに、当時は1050円だったので、おかずが一部替わったようだが、20年経って30円しか上がっていないのは良心的すぎる【10日補足・減量された可能性はあるが、後述の通り、現状で不満はない量】。さらにちなみに、2005年の1位はいかめし、3位は牛肉どまん中と定番。
その後、牛丼やジンギスカン丼などの姉妹品も出て、今回売られた「北海道産黒毛和牛 牛めし(十勝ワイン入り)」もその1つだが、現地では買えないという話も。また、近年は、京王の駅弁大会には参加してないようだ。
摩周まで行くことは容易ではないし、秋田で輸送販売されることもあまりなさそうだから、この機会に食べてみようと思った。
今回買った商品のラベルでは「販売者:株式会社ぽっぽ亭+osdf」。
「製造者」ではないのが、他社へ製造委託していることを示している。「+osdf」は千葉市にある、「株式会社オーシャンシステム デリカフーズ事業部」を示すそうで、氏家かきめしなども作っているようだ。オーシャンシステムは本社は新潟県三条市にあり、食材宅配のヨシケイや、東北地方などの業務スーパーのフランチャイジーなどもやっている。
つまようじ入り。おてふきなし。箸袋の「北の味覚紀行」とは?
原材料名欄を抜粋すると「ご飯(国産米使用)、醤油だれ焼き豚、玉子焼き、大根みそ漬け、山くらげ醤油漬け、紅生姜、黒胡椒」。
「甘辛い」部類の味付けなのだろうが、しょっぱすぎず、甘すぎずいい塩梅。炭火焼きみたいな風味もあって、絶妙。黒コショウは中央部に少しかかっている程度。コショウがきついのは苦手だけど、問題なし。
肉は厚すぎず薄すぎず。冷めても柔らかいとまではいかないが、硬くない。量は値段やごはんとのバランスを考えれば充分でしょう。つゆがもっと多ければという声もあるが、輸送駅弁では制約もあろうだろう。
付け合せも口直しにちょうどいい味と量。
かなりおいしい駅弁で、満足。現地版はさらにおいしいということなのだろうか。
余談だが、イオン東北の総合スーパー・イオン、イオンスタイルでは、9日と10日に、久々の「有名弁当大集合!」が実施された。チラシ掲載は北海道から広島まで6商品。
次のNewDays駅弁祭りは、11月22日。
【追記・画像追加・11月22日のNewDays駅弁祭りについて】
全国的には7種類。新潟1(初登場のえび千両ちらし)、兵庫というか淡路屋3、福井(越前かにめしの番匠本店)2、石川1。
秋田では5種類。来なかったのは淡路屋「神戸のすきやきとステーキ弁当」と、福井「若狭牛ぎゅうめし弁当」(かにめしは来た)。同じ製造元なのに、来る商品と来ない商品がある。製造工場が違うのだろうか。
秋田駅での販売商品
秋田駅ではうち5種(魚介3、肉2)。来ないのは厚岸の「氏家かきめし」。
気になる商品が1つあり、当日14時前に駅に行くことができそう。ただ、その日は超大型クルーズ船の寄港日。以前の寄港日には、秋田駅の駅弁が早々に売り切れていた。
今回は、そこまでではなかった。クルーズ船客自体が、そんなに多く歩いていなかった。専用バスは何台も見たので、秋田市街散策よりもバスで紅葉でも見に行ったのか。
行ってみると、「北空に輝く海鮮ななつ星」が売り切れ、「秋限定北海道産花咲かにめし」はけっこう残っているなど、相変わらず予測できない状況。目当ての駅弁は、秋田中央口店(新幹線改札横)で残り1個、秋田ぽぽろーど店で残り2個と、危ないところだった。
摩周の豚丼 746kcal 、食塩相当量1.9g 税込み1080円
株式会社ぽっぽ亭の、釧網本線・摩周駅の駅弁、としたいところだけど、「駅弁」とは言い切れない。
駅弁の定義は、人によっていろいろあるが、当然ながら「駅で販売されていること」は条件だろう。この摩周の豚丼は、もともとは摩周駅前の「食堂と喫茶 ぽっぽ亭」が、その店で売っているだけで、摩周駅では買えなかったとのこと(摩周駅の利用者数からすれば、商売にはならないだろうから理解はできる)。商品のスリーブ(掛け紙代わりの厚紙)には「JR摩周駅前ぽっぽの」と表記があり、駅前であることが分かるようにはなっている。ただ、現在は駅でも売るという情報があり、だとすれば駅弁となる。
厳密な定義としては、「一般社団法人 日本鉄道構内営業中央会に加盟する業者だけが使うことができる、『駅弁』マークが付いた商品」というのもあるが、ぽっぽ亭は未加盟のようで、摩周の豚丼に駅弁マークはない。
それに、冒頭写真のように、NewDays駅弁祭りのポスターやホームページ告知では、以前も今回も駅弁マークが使われている。だから、駅弁マーク付き商品しか売らないのだと思っていたが、違うことになる(マーク使用はマズイのでは?)。
駅弁の定義はともかく、摩周の豚丼のウワサは聞き及んでいた。
そもそも、北海道の料理「豚丼(ぶたどん)」は、帯広など十勝地方が本場。摩周駅がある弟子屈町は、十勝ではなく釧路地方(の北のほう)なので、そこの豚丼がどういう位置付けなのか、よく分からないのだけど。
京王百貨店の駅弁大会で売り上げ2位になったとか、高い評価とともに、今回のような輸送販売のものは、大量生産できるメーカーに製造を委託していて(食品安全・衛生上妥当ではある)、現地で販売されるのとは似て非なるものという声もあった。
調べる(参考: https://www.keionet.com/info/shinjuku/ekiben2006/ekiben01.html など)と、摩周の豚丼は、2005年の京王の駅弁大会向けの新作。そこでいきなり2位となった。ちなみに、当時は1050円だったので、おかずが一部替わったようだが、20年経って30円しか上がっていないのは良心的すぎる【10日補足・減量された可能性はあるが、後述の通り、現状で不満はない量】。さらにちなみに、2005年の1位はいかめし、3位は牛肉どまん中と定番。
その後、牛丼やジンギスカン丼などの姉妹品も出て、今回売られた「北海道産黒毛和牛 牛めし(十勝ワイン入り)」もその1つだが、現地では買えないという話も。また、近年は、京王の駅弁大会には参加してないようだ。
摩周まで行くことは容易ではないし、秋田で輸送販売されることもあまりなさそうだから、この機会に食べてみようと思った。
今回買った商品のラベルでは「販売者:株式会社ぽっぽ亭+osdf」。
「製造者」ではないのが、他社へ製造委託していることを示している。「+osdf」は千葉市にある、「株式会社オーシャンシステム デリカフーズ事業部」を示すそうで、氏家かきめしなども作っているようだ。オーシャンシステムは本社は新潟県三条市にあり、食材宅配のヨシケイや、東北地方などの業務スーパーのフランチャイジーなどもやっている。
つまようじ入り。おてふきなし。箸袋の「北の味覚紀行」とは?
原材料名欄を抜粋すると「ご飯(国産米使用)、醤油だれ焼き豚、玉子焼き、大根みそ漬け、山くらげ醤油漬け、紅生姜、黒胡椒」。
「甘辛い」部類の味付けなのだろうが、しょっぱすぎず、甘すぎずいい塩梅。炭火焼きみたいな風味もあって、絶妙。黒コショウは中央部に少しかかっている程度。コショウがきついのは苦手だけど、問題なし。
肉は厚すぎず薄すぎず。冷めても柔らかいとまではいかないが、硬くない。量は値段やごはんとのバランスを考えれば充分でしょう。つゆがもっと多ければという声もあるが、輸送駅弁では制約もあろうだろう。
付け合せも口直しにちょうどいい味と量。
かなりおいしい駅弁で、満足。現地版はさらにおいしいということなのだろうか。
余談だが、イオン東北の総合スーパー・イオン、イオンスタイルでは、9日と10日に、久々の「有名弁当大集合!」が実施された。チラシ掲載は北海道から広島まで6商品。
次のNewDays駅弁祭りは、11月22日。
【追記・画像追加・11月22日のNewDays駅弁祭りについて】
全国的には7種類。新潟1(初登場のえび千両ちらし)、兵庫というか淡路屋3、福井(越前かにめしの番匠本店)2、石川1。
秋田では5種類。来なかったのは淡路屋「神戸のすきやきとステーキ弁当」と、福井「若狭牛ぎゅうめし弁当」(かにめしは来た)。同じ製造元なのに、来る商品と来ない商品がある。製造工場が違うのだろうか。
お目当ての駅弁が既に売り切れて痛恨でした。
やっぱりお高くてもコンビニ弁当やスーパーの弁当より美味しいんですよね。
昔椎名誠さんが雑誌のコラムで指摘したことがあるのですが
車内販売や駅で売っていないのにこういうイベントなどだけで売られる自称駅弁というのもあり特に北海道が多いということを書いておりました。
私みたいな人は雰囲気が感じられて美味しければ(なおかつ安いともっとうれしい)それで良いのです。
駅弁のおいしさ、魅力、まったく同感です。
ほとんどの物価が上がる中では、むしろ納得できる値段と言えるかもしれません。安くはないですけれども。
最近は、エキュートや東京駅大丸のような、エキナカや駅隣接店舗で売られる弁当全般を「駅弁」とすることもあります。
そんなことも考えると、ちょっと物珍しくて、おいしければ良し、がいちばんかもしれませんよね。
そんなに幅広いこと(駅弁製造委託)までやってるとは知らなかったです。
業務スーパーを前々からフランチャイズしてるのは知ってました。
駅弁フェアもなかなかタイミングうまくいかず。
うちは新聞取ってないから、チラシサイトやインターネット活用しないと開催はわからぬままです。
食べたい駅弁来たら買いたい所です。
表には名前が出ないので、縁の下の力持ちですが、盤石で堅実な体制なのでしょう。
スーパーの駅弁販売は、チラシに載っても折り込み当日から翌日開催が多いのですよね。イトーヨーカドーだと、事前予告ありで大々的にやっていたものですが。
トピコやNewDaysに期待したほうがいいのか。アンテナを張ってチェックするしかないですよね…